NHK連続テレビ小説「なつぞら」これまでのあらすじ

2019-09-28

2019年4月、NHKの連続テレビ小説「なつぞら」が始まりました。最初から見ていなかった人も、まだ十分楽しめます。ここまでのあらすじをまとめました。

第1週「なつよ、ここが十勝だ」

戦争から帰った剛男は東京でなつと出会う。なつは戦争で親を失った孤児。剛男はなつを十勝に連れて帰った。牧場を営む十勝の家に剛男が帰ると、富士子や子どもたちは喜んだ。剛男は義父の泰樹にもあいさるするが、家族はみんななつを気にしていた。

剛男はなつを戦友の子どもだと説明した。家族への手紙を書き、自分が死んだら家族に渡してもらうように、お互いに約束してた。剛男の戦友は戦士し、その手紙を預かった剛男はなつを引き取ったと言う。

なつはお風呂に入りながら、東京の兄弟を思い出す。お風呂から出たなつに富士子が浴衣を着せると、なつは富士子に抱きついて泣き出した。

食事中、牛乳を飲んだなつは、そのおいしさに驚き、ここで作っている牛乳だと知る。剛男と富士子はなつを学校に通わせようとするが、なつは着るものがない。

そこで、同学年の娘、夕見子の服を着させてみたが、夕見子はなつの前で嫌がり、なつにつらく当たる。それを見たなつは、ここで働かせてくださいと申し出る。

これを聞いた泰樹は「働いてもらうべ」と言い、明日から夜明けとともに起きて働くようになつに伝える。

次の日の早朝、なつは牛舎に行き、泰樹や戸村悠吉さんと息子の菊介さんの乳絞りの様子を見る。なつが手伝おうとすると、牛に近づくのは危険だと怒られる。なつに「無理をしなくていい」とやさしくかばおうとする剛男も泰樹に「甘やかすな」と言われる。

こうしてなつは酪農の世界に足を踏み込んだ。

なつぞら第2話のあらすじと感想

牛の糞出しなどを手伝うが、一日中食べることが仕事の牛を「うらやましいべ」と戸村親子に言われると、「私は乳が出ないから力を出さないと」と言う。

なつが学校に行かないことを心配する富士子だが、剛男は婿養子である自分と重ね、認めてもらおうと必死ななつの気持ちがよくわかると言う。

なつはよく働き、疲れている。夕食中に居眠りをして泰樹に叱られる。かわいそうになった富士子は泰樹に「この頑固じじい!」と怒鳴る。寝ているときのなつはいびきもうるさく、一緒に寝ている夕見子を困らせていた。

日曜日、泰樹はなつに乳絞りのやり方を教える。なつは仕事の様子をよく見ていたので、コツをつかみ乳絞りが上手にできた。

剛男が夕見子に、なつをつれてきた理由を話そうとしたとき、富士子がなつがいないことに気づく。泰樹がどこかへ連れて行ってしまったと剛男に伝える。

なつは泰樹の荷馬車に乗って、どこかへ向かっていた。

なつぞら第3話のあらすじと感想

荷馬車に乗せられてやってきたのは十勝一の繁華街、闇市だった。泰樹に大きめの長靴を買ってもらったなつ。

なつは靴磨きの仕事をしていたことや、兄妹の所在を泰樹に質問されるがままに答えていく。

その頃、家では剛男が夕見子になつを連れてきた理由を話していた。腹を割って話すことができ、父の気持ちを理解した様子の夕見子。

泰樹となつは菓子店「雪月」を訪問。そこで、トヨという泰樹の知り合いに歓迎される。菓子店には何も商品がなかった。闇屋に仕事を取られたり、お菓子作りの道具を提供してしまったのだとか。

初めトヨはなつを泰樹の孫の夕見子だと勘違いしたが、なつが自分で自己紹介をする。トヨと泰樹の歯に衣きせぬやりとりを聞き、喧嘩をしてると思ったなつはとっさに謝る。

なぜ謝るのかと疑問を持つトヨと泰樹。持参した牛乳と卵を使って、菓子職人のトヨの息子がアイスクリームを作ってくれた。

泰樹にそのアイスクリームはお前が働いて得たものだ。お前なら大丈夫だ。無理に笑うことはない。謝ることもない。と言われ、涙ながらにアイスクリームを味わうなつ。

帰り道、荷馬車に乗ったなつは、心からの笑顔で笑っていた。

なつぞら第4話のあらすじと感想

剛男と話し合って、なつへ対する気持ちが変化した夕見子は、自分の服を快くなつに譲ることができた。

翌朝、牛舎に行ったなつがみんなに「おはようございます」と言うと、泰樹も「おはよう なつ」と挨拶を返した。その泰樹の様子にまわりが驚く。そして、泰樹がなつに学校に行くように言う。

学校になつのことをお願いするために剛男も一緒に学校に行く。牛の世話をする泰樹たちになつが「いってきます」と手を降ると、泰樹も手を振り返す。泰樹となつは仲がよくなったようだ。そんな様子に照男は少しヤキモチを焼く。

学校では、夕見子の隣の席になったなつ。休み時間になると、子どもたちがなつのことを知りたくて集まってきた。なつが浮浪児だったことも正直にはなすと、病気を持ってるんじゃないかと責められる。そんなことを言われても笑っているなつに、夕見子はヤキモキする。病気じゃない証拠は?と言われて助け舟を出したのは、近くの席に座っていた天陽だった。「病気だったらこの子はとっくに死んでる」と。馬の絵を描く天陽の絵の上手さに驚くなつ。

家に帰ると郵便配達員がおり、駆け寄るなつ。富士子に自分宛ての手紙がないかと聞くが、なかった。郵便配達員に手紙を出すにはお金がいくらかかるか聞いたなつは、富士子に手紙を出すお金を貸してほしいとお願いする。涙ながらに遠慮せずに何通でもだしなさい。と言う富士子。

なつは久しぶりに亡くなった父からの手紙を読み、家族をなつかしむ。

なつぞら第5話のあらすじと感想

みんなが寝静まった後、小さなライトをつけて東京の兄に手紙を書くなつ。自分の想いを書き連ねた。

翌朝、牛舎に行ってみるといつもと雰囲気が違っていた。このとき、なつは初めて牛の出産に立ち会うのだった。牛は子どもを産まないと乳が出ないということを知り、「みんなお母さんなんだね」と感心する。

学校では授業より、天陽の描いている絵が気になってたまらないなつ。授業中もチラチラと天陽の方を見ていた。なつの父は絵がうまかったが、死んでしまったので新しい絵は見れない。そのこともあって、天陽に馬以外の絵も描かないの?と勧めてみる。天陽の馬の絵を見ていたら、窓から風が吹き込んできて天陽のノートがパラパラっとめくれた。なつは、その様子に「馬が暴れているみたい」と目を輝かせた。

夕見子はなつが東京の兄へ手紙を出していることを知り、複雑な気持ちになっていった。なつに、この家に本当に居たいと思っているのか、それともしかたなく居るのか、はっきり教えて欲しいと頼む。これに対してなつは「無理に優しくしなくていいよ」と笑顔で返す。その様子に腹を立てる夕見子。

庭では照男が薪割りをしていた。なつは「手伝いたい」と申し出るが、照男は「おまえは、乳搾りがあるだろ、これは俺の仕事だ」と不機嫌になる。

明美の面倒をかって出たなつ。庭で遊んでいたら明美が転んで泣いてしまった。明美が転んで泣いた瞬間、自分の妹と重ねてしまい、気づいたら明美を抱き寄せていた。泣き声を聞いてやってきた夕見子になつは責められ、富士子にも「明美の世話はいいからじいちゃんの手伝いをしてきて」と言われる。

翌朝突然、なつは東京に帰る決意を固め、家を出て走り出した。

なつぞら第6話のあらすじと感想

第2週「なつよ、夢の扉を開け」

学校に行き始めたなつだったが、ある朝、十勝の家族はなつがいなくなっていることに気づく。なつは東京に戻ろうと無一文で家出をしていた。

帯広まで来ると、東京まで行くためのお金を稼ぐために、かつて東京でやっていた靴磨きを始める。そして、東京の兄弟や伸哉を思い出す。靴磨きをしていたなつは警察に保護されてしまう。

一方、東京に行こうとしてるのではないかと帯広まで十勝の家族が探しに来る。以前泰樹となつがアイスクリームを食べたお菓子屋を訪ねるがなつはいない。警察に保護されたのかもしれないという話になる。

警察に保護されたなつは、一人で東京から来たと言い、東京に戻らせてほしいと言う。警察は、今晩はここで保護することにした。

なつぞら第7話のあらすじと感想

すきを見計らって警察から逃げ出したなつは、後から警察に来た柴田一家と遭遇することはなかった。

菓子店に戻ってきた柴田一家。剛男は、浅草の孤児院でなつとなつのお兄さんと初めて対面した時のことを話し始めた。

一同は、なつがどのような経緯で北海道に来たのか、なぜ怒らないのかを知ることになる。

一方、警察から逃げてきたなつは、川に来ていた。そこで偶然にもクラスメイトの天陽と会う。天陽は、釣りをしながら買い物をしている兄を待っていた。天陽はなつの様子がどこか寂しそうで、心配するがまた明日学校で会おうと約束し帰って行った。

なつぞら第8話のあらすじと感想

河原で泣きながら一人でお父さんの手紙を読んでいたなつ。起きたままだったが家族みんなで神田祭りに行った夢を見た。

泰樹、富士子、剛男たちが探しに来ると、なつは感情をむき出しにして「バカヤロー、チクショー」と自分にだけ家族がいない怒りを泣き叫び、そして心配かけたことを謝る。

その帰りに菓子店に寄り、みんなでアイスクリームを食べると、牛乳が嫌いな夕見子も食べる。牛乳が入ったお菓子がこれからどんどん増えるという話になると、長男の照男が泰樹に牛の搾乳を教えてほしいと願い出る。泰樹は了承する。

家も帰ると、泰樹はなつに自分の夢だと言って、バターチャーンを見せた。世界一のバターを作ると泰樹はなつに話した。

なつぞら第9話のあらすじと感想

泰樹は、どうしてバターを作りたいと思ったのか、北海道へ来たときのことや晩成社との出会いをなつに話し、なつもバターを作って見たいと思う。

照男は約束通り、乳搾りを教えてもらうがうまくいかなかった。泰樹はみんなにバターを作ろうと思っていることを話す。次の日曜日に、バターを作るとみんなでじゃがバターにして食べると、とても好評だった。

雪月にバターを持って行くと、雪之介にホットケーキを作ってもらい、その上にバターと蜜をかけて食べる。牛乳嫌いの夕見子も「うちのバターだからおいしいのは当然」と言っていた。

学校で漫画映画を見ると、先生から話があり、期待をふくらませるなつであった。

なつぞら第10話のあらすじと感想

初めて漫画映画を見て感動なつは、天陽と感想を言ったり、他にもアメリカにはディズニーという漫画があるということなどを話して盛り上がる。天陽は家に絵を描く道具があるから遊びにおいでと誘う。

天陽の家は裕福ではなかったが、馬小屋にはお兄さんと天陽が描いた、たくさんの絵が飾られていた。絵を描いてみるように勧められるが、天陽の家の貧しさを知ったなつは、遠慮する。

帰り道、天陽の家の畑に行ったが、そこは荒れ地と化していた。天陽は涙ながらに「ここで生きたいんだ」「チクショウ!」と畑を耕してみせた。

天陽の家の事情を知ったなつは、泰樹に天陽を助けてほしいと懇願する。

なつぞら第11話のあらすじと感想

泰樹はなつを連れて天陽の家の畑を見に行く。このままではダメだが親のやる気次第ではどうにかなるかもしれないということで、その日の夜、天陽の両親に会いに行くことにした。

やはり天陽の家は貧しかった。すっかり諦めている天陽の父に、泰樹は厳しい言葉を交えて鼓舞する。子どもの気持ちを一番に考え、応援しようとする泰樹の姿がそこにはあった。

泰樹の呼びかけで、大勢の人が天陽の畑に集まった。そして開墾作業は人々の手によって着々とすすめられた。

泰樹は天陽に一頭の馬を与えた。支払いを気にする天陽に、稼げるようになってからで良いという。

それから9年の月日が流れ、天陽の畑も作物が実り、青々としていた。なつと天陽もだいぶ成長した。

なつぞら第12話のあらすじと感想

第3週「なつよ、これが青春だ」

十勝に来てから9年の月日が経ち、なつや夕見子は高校3年生になった。なつは酪農、夕見子は勉強とそれぞれ夢中になるものは違えども、本当の家族のように言い合いもできるようになっていた。

ある日、なつは逆子のお産に立ち会うことになった。瀕死の状態で産まれたので、助からないだろうとまわりは諦めそうになっていたが、なつは違った。学校で習った人工呼吸を産まれたばかりの子牛に施し、なんと蘇生させたのだった。

学校でも子牛を蘇生させたことを話し、実演までしてみせたなつは自身に満ち溢れていた。

なつぞら第13話のあらすじと感想

なつと天陽は絵を描くのが好きだった。この日もなつは学校の帰りに天陽の家に寄って絵を描いていた。

天陽の家には農協から借りた牛がいた。農協に勤める剛男から勧められたものだったがなつは知らなかった。飼料がないという天陽に、なつは泰樹にサイレージ(飼料)を分けてもらえるようにお願いすると言って帰る。

家に帰ったなつは泰樹に天陽の家の牛のことを話し、サイレージのことを頼んだが、泰樹はダメだと言い、なつがその牛の面倒を見ることも許さないと言った。

農協では剛男が組合長から泰樹に牛のことを賛成してもらえるように説得を頼まれていた。

なつぞら第14話のあらすじと感想

天陽の牛は農協が貸している牛だと泰樹に説明した剛男。泰樹は農協が酪農を牛耳るやり方はよくないと言った。剛男は酪農には団結が必要で、電気が通ったのも農協のおかげだと言うが、泰樹はそれなら電信柱を抜けと言い出す。

理解してもらえなかった剛男。これまではそれぞれの酪農家が乳業メーカーに売っていた牛乳を農協が一手に引き受けようとしていることをなつに伝える。そして、泰樹が賛成していないので、説得してほしいと頼む。

次の朝、なつは泰樹に農協の考えに反対なのか、何がいけないのかを聞く。泰樹は自分の牛乳がほかの牛乳と一緒にされるのはたまらないと言い、剛男に絶対に農協に牛乳は売らないと伝えておけとなつに言った。

なつぞら第15話のあらすじと感想

なつの通う十勝農業高校、略して勝農はほとんどの生徒が家業を継ぐために学びに来ているため、男子が多い。そのため同じクラスの女子、よっちゃんは貴重な友だち。

泰樹と剛男の揉め事に悩むなつは、雪次郎に相談すると演劇部顧問の倉田先生に相談するように勧められる。

なつは、倉田先生に相談した後、天陽にも相談に行く。天陽に相談しているとちょうどの牛が発情していた。そのことを泰樹に話すと「人間が発情したらどうする」「おまえたちはもう子どもじゃない」と叱られる。

放課後、雪次郎に今度の日曜日に雪月へ来て欲しいと誘われたなつ。雪月には倉田先生も呼ばれていて、なつは演劇部に入るように言われるのだった。

なつぞら第16話のあらすじと感想

雪月から戻ったなつは、まだ家族に演劇のことは話していなかった。夕見子は雪次郎が演劇をやっていることや名前のことなどあれこれ言い、気になる存在な様子。

なつは倉田先生と共に農協へ行き、農協側の話を聞いた。なつも農協の話は正しいと思ったようだが頼りない父にまだ不安顔である。

なつと剛男が家に帰ると、乳牛メーカーの人が富士子に奥様封筒(お金)を渡しているところだった。そんなものは受け取れないと言う剛男ともらっておけという泰樹で対立する。その夜、泰樹は食欲がないと言い、先に休んでしまった。

なつぞら第17話のあらすじと感想

泰樹と剛男のタイプの違いを感じたなつは、富士子になぜ剛男と結婚したのか、泰樹は反対しなかったのかを聞く。剛男は何人かいるうちの1人なのだという。

富士子はなつに自分の母親が病気で倒れて亡くなったときの話をした。そのとき、貧乏で医者を呼べなかったこともあり、泰樹が「組合があればな」と言っていたのを富士子はよく覚えていた。

なつは演劇部顧問の倉田先生にどんな演劇を作りたいのか聞いたところ、自分にもなにかできることはないかと先生に申し出た。倉田先生から返ってきた言葉は「女優になれ」だった。

泰樹のことを富士子から聞いたり、倉田先生に相談したなつは泰樹に「ごめんなさい」と謝る。そして演劇をやろうとしていることを伝えた。

なつぞら第18話のあらすじと感想

第4週「なつよ、女優になれ」

演劇部に入部したなつはハードな練習をしていた。牛の世話を休んでもいいと言われ、泰樹はなつが演劇で主役をやることを楽しみにしていた。

農協では酪農家の人たちとの話し合いが行われていたが、柴田牧場の泰樹が参加していないため、ほかの生産者も納得せず、剛男は苦労していた。

照男は泰樹が牧場をなつに継がせたいと考えているとなつに伝えた。なつは今も行方のわからない兄へ、高校卒業後も柴田牧場で働こうとしていると手紙に書いた。

高校では番長の門倉が雪次郎、なつ、良子を呼び出す。女が演劇をやることに反対するが、なつは恐れずに言い返す。その後、門倉と良子が演劇部に入部。ちょうどその日、倉田先生が書いていた演劇の台本ができあがった。

なつぞら第19話のあらすじと感想

演劇の台本ができて明日から稽古が始まることになった。女の役は全部なつがやることになる。倉田先生は舞台美術に天陽の絵を使いたいと言う。

学校の帰りに天陽の家に寄ったなつは演劇の話をして、天陽は引き受けることにした。正治が天陽の家の牛乳をなつに飲ませ、柴田牧場の牛乳との違いを見てもらう。乳業メーカーから乳脂肪が少ないと言われることをおかしいと思っていた。

家に帰ったなつは泰樹に正治が悩んでいたことを話すが、まだ酪農を始めたばかりだから仕方がないと言い、食事を切り上げて立ち去ってしまう。

泰樹のために演劇をやろうとしていたなつに、夕見子は自分のためにやるべきだと言い、それなら応援すると言った。

なつぞら第20話のあらすじと感想

ついに出来上がった台本。その日なつは夜遅くまでかかって台本を見ながら絵を描いた。家族は疲れていないか心配するが、なつはハツラツとしていた。

放課後、演劇部に天陽が来た。倉田先生は天陽に、君の感じるままに好きなように描いて欲しいとお願いする。

ついに演劇部での練習が始まった。なつも覚えてきたセリフを精一杯先生の前で披露するが、倉田先生は褒めるどころかダメ出しばかり。

なつは倉田先生に「下手よりも下」と言われたことがショックで家に帰ってから、夕見子の前で「悔しい」と涙を見せる。

なつぞら第21話のあらすじと感想

なつの演技をダメだという倉田先生に天陽が口を挟んだ。なつのままではダメなのかと言う。倉田先生も役の人物像を真似るのではなく、自分らしく気持ちを見せることが大事だと言う。

演劇だけでなく、見に来た人に搾りたての牛乳を飲んでもらうなど、十勝の酪農をアピールすることもしたいとなつは富士子に言った。富士子は雪月の妙子に相談する。なつとの間に壁を感じているが、本当の親子にはなれないから、せめて応援する人でいたいと富士子は言った。

雪次郎や夕見子からもアドバイスを受けて、なつの演技は役の思いと自分の思いが重なり、演技に感情が入るように変わった。

なつぞら第22話のあらすじと感想

ようやくなつの演技も倉田先生に、納得してもらえるようになり、演劇部の団結も深まりいよいよ完成度が高くなってきた。

一方、富士子はなつたちのために、演劇でアイスクリームを提供したいと考え、雪月に相談していた。提供する器は数がないので、モナカの中にアイスクリームを入れるということで決まった。

月日は流れ、ついに大会当日になった。なつは、学校へ行く前にも泰樹に芝居を観に来て欲しいと伝えたが、泰樹が出発しようとすると、馬に乗った天陽がやってきた。自分のところの牛の様子がおかしいのだとか。泰樹が牛の処置をすることになり、なつの芝居には間に合わなくなってしまった。

なつぞら第23話のあらすじと感想

泰樹と天陽がまだ到着していなかったが、演劇が始まった。練習では張り切っていた門倉は大勢の観客を前に緊張してしまう。

なつの長いセリフの最中に泰樹と天陽がやってきた。芝居を見終わった泰樹は神妙な面持ちになっていた。

楽屋に戻ったなつや雪次郎は、緊張から解き放たれ達成感に包まれていた。そこへ天陽がやってくる。

ロビーには泰樹が1人座っていた。そこへ柴田家や雪月のみんなが合流し、なつや雪次郎もやってきた。泰樹に感想を聞いたなつに泰樹は自分のところの牛乳も農協に預けることにすると言い出す。

なつぞら第24話のあらすじと感想

第5週「なつよ、お兄ちゃんはどこに?」

十勝農協高校の演劇は地区大会で負けてしまったが、なつの縁起を見て泰樹は自分の牛乳は直接メーカーに売るという考えが変わり、農協を通すことにした。

干し草を作る作業の後、なつは天陽から絵の具をもらった。泰樹は牧場をなつに継いでほしいと言った。

夕見子は北海道大学の文学部に進学したいと富士子と剛男に伝えたが、富士子は反対する。そこに佐々岡信哉がやってきた。

なつぞら第25話のあらすじと感想

柴田家の家族は、なつが東京に連れていかれるのではないかと心配したが、信哉はなつが元気かどうかを確認しに来ただけだと言った。またなつの兄の咲太郎を探すと言い、お互いに何かわかれば連絡することをなつと約束した。

富士子は咲太郎がなつに会いたがっていると思うかと泰樹に相談した後、なつに兄を探しに東京に行こうと言った。

空襲の時になつを助けてくれた佐々岡信哉が東京からなつに会いにやってきた。なつは兄のことを尋ねた。4年前までは新宿の芝居小屋で働いていたが、今はわからないという。

柴田家の家族は、なつが東京に連れていかれるのではないかと心配したが、信哉はなつが元気かどうかを確認しに来ただけだと言った。またなつの兄の咲太郎を探すと言い、お互いに何かわかれば連絡することをなつと約束した。

富士子は咲太郎がなつに会いたがっていると思うかと泰樹に相談した後、なつに兄を探しに東京に行こうと言った。

なつぞら第26話のあらすじと感想

なつと富士子は新宿に兄を探しにやってきた。信哉と会い、以前、信哉が咲太郎の話を聞いた川村屋のマダムに会いに行く。

マダムから咲太郎はムーランルージュ新宿座の裏方として働いていたことを教えてもらった。また、新宿に詳しい茂木からも話を聞く。咲太郎はなつを新宿に呼び寄せたいと言っていたことを知る。

茂木も今の咲太郎の行方はわからず、紹介してもらった歌手の煙カスミにも会いに行ったが、咲太郎の行方はわからなかった。

なつと富士子は、マダムの計らいで従業員のアパートに泊めてもらえることになったが、マダムはなつを人質にして、咲太郎を捕まえたいと思っていた

なつぞら第27話のあらすじと感想

なつと富士子は川村屋のインドカリーを食べ、従業員アパートに泊めてもらった。宿代を気にして帰ろうとするなつ。富士子はなつが気を使っていると感じる。

富士子はなつに、夕見子が北大を受験しようとしていること、土地に縛るのはなつだけにしてと言ったことを話す。なつも無理に自分を母だと思わなくていいと言ったが、なつは泣きだし、母さんを取らないでと言う。

夕見子は雪月に行き、新宿の川村屋で雪之助が修行をしていたことを聞く。そして、なつと富士子が今、新宿に兄を捜しに行っていると言った。

信哉が浅草で咲太郎らしい人がいると聞いてきた。3人は浅草に向かった。咲太郎は浅草でコントの手伝いをしていた。

なつぞら第28話のあらすじと感想

浅草の劇場に出演した咲太郎。なつは咲太郎のタップダンスを見て、兄であることを確信し、「お兄ちゃん」と叫んだ。そして、二人は再会を果たした。

天丼を食べながら、咲太郎に今まで幸せだったとなつは言った。なつと富士子が川村屋に世話になっていることを聞き、咲太郎はマダムが何か言ってなかったかと気にしている様子だった。

富士子は、なつのことをこれからどうするのかと咲太郎に尋ねた。なつは千遥を探したいと言い、咲太郎が探すことを約束した。
富士子は、なつのことをこれからどうするのかと咲太郎に尋ねた。なつは千遥を探したいと言い、咲太郎が探すことを約束した。

なつはみんなが心配しているので新宿に行こうと言い、明日、川村屋に行くと咲太郎は言った。

なつぞら第29話のあらすじと感想

咲太郎は博打で勝ったという浅草の芸人松井にお金を貸してほしいと言い、時計を譲り受けた。

次の日、咲太郎が新宿に行くことになっていたがこなかった。様子を見に行った信哉が戻り、咲太郎が質屋に盗品の時計を持ち込んで警察に捕まったことがわかる。浅草に行き、咲太郎は時計を盗んでいないことがわかった。

新宿に戻るとムーランルージュを再建した藤正親分がいた。かつての咲太郎の親分で、咲太郎がムーランルージュを大切にしていて、つぶれたときに取り戻そうとしてだまされ、借金をしたことを教えられた。その時の保証人が川村屋のマダムだった。

借金した10万円を作るまで咲太郎は新宿に戻らないつもりだったことがわかる。マダムも咲太郎に騙されていたのではないことがわかった。

信哉が咲太郎からなつに宛てた手紙を預かってくる。手紙には、自分のことは忘れて北海道で幸せに暮らすようにと書いてあった。

なつぞら第30話のあらすじと感想

第6週「なつよ、雪原に愛を叫べ」

川村屋で信哉と別れると、そこに天陽の兄の陽平が入ってきた。陽平は芸術学校に通いながら漫画映画を作る会社で働いていると言い、なつを仕事の見学に連れて行った。

見学に来たなつに陽平はアニメの仕組みを教えてくれた。アニメーターの仲努がうさぎのキャラクターのセル画を記念にくれた。そして薪割りの絵でなつをテストした。

薪割りの絵を見て、なつはアニメーターになれると仲は言った。なつは絵の勉強をしていないと自信がなかったが、どこにいても勉強はできると仲は言った。そして、なつはアニメーターへの夢を膨らませた。

なつぞら第31話のあらすじと感想

冬になった。夕見子は北大の受験を目指して勉強していた。牧場の菊介はスキー大会が近づき、張り切っていた。

泰樹からなつと結婚しろ言われていた照男は、ディズニー映画のチケットを2枚入手し、天陽と一緒に行けとなつに渡す。

天陽の兄の陽平が東京で漫画映画の会社に入り、なつも入りたいなら相談に乗ると言っていたと天陽が言う。なつには、バター造りとアニメーターの道があるが、なつは牧場で働くつもりでいる。

泰樹はなつと照男を結婚させると剛男と富士子に言うが、二人は反対し聞かなかったことにすると言った。

なつぞら第32話のあらすじと感想

照男となつの結婚の話はなつにはバレなかったが、その後も剛男と富士子は落ち着かなかった。

なつと天陽は照男にもらったチケットでディズニーの漫画映画を見に行った。その終わりに東洋動画の宣伝があり、新しい人材を求めているという社長のメッセージが流れた。

映画の帰りに雪月に寄り、なつはアニメーションは何でもできると目を輝かせた。天陽は何でもできるというのは何もないということ、それでも行きたいのかと尋ねる。

なつは酪農も中途半端な自分には無理だと笑いながら言う。それを見て天陽は、本当はアニメの世界に行きたいように感じた。

なつぞら第33話のあらすじと感想

雪月に寄ったなつと天陽に雪之助が新商品のバター煎餅を持ってきて、帯広の銘菓にしたいと言った。バターのことはなつに期待していると言う。

帰りに電車で天陽はなつに東京に行くことを泰樹に相談することを提案したが、なつは行きたいなんて言ってないと言う。天陽は、だったら行くなと言った。

泰樹は雪月のバター煎餅を食べながら、バターのことは照男となつに任せると言った。天陽がスキー大会に出ることをなつが話すと、泰樹が照男も出ると言い、スキー板を買ってきた。

スキー大会の日、照男は天陽を呼び出し、なつのことが好きなのかと聞いた。

なつぞら第34話のあらすじと感想

照男になつのことをどう思っているのかと聞かれた天陽。天陽はなつのことは好きだが、なつが夢をあきらめることになるから好きだとは言えないと言った。

なつの夢の意味がわからない照男は、スキーで勝負して、照男が勝ったら好きだと言えと約束させた。天陽は自分が勝ったらなつのことはあきらめると言った。

スキー大会が始まる。天陽はスタートから出遅れたが追い上げ、最後はギリギリで照男が勝った。負けを認めた天陽に照男はなつを頼むと言った。天陽となつは明日会うことを約束した。

スキーが終わってなつが家に帰ると、東京の信哉から手紙が来ていた。手紙には兄の咲太郎が川村屋を訪れたことが書いてあった。マダムに一万円を返し、妹がお世話になったと言っていたという。

なつぞら第35話のあらすじと感想

天陽の家に向かおうとするなつを泰樹が呼び止め、照男との結婚の話をするが、なつは泣いてしまう。もう家族には戻れない、泰樹が家族を奪ったと言う。

そっと見ていた照男が間に入り、なつに何も変わらないと伝え、泰樹にはなつを妹としか見ることができないと言った。なつは泰樹に謝るが、照男はなつに天陽の家へ行かせた。泰樹はなつの心は元に戻らないかもしれないと落ち込む。

外は吹雪になる。なつは天陽の家に向かう途中で倒れてしまう。どこか知らない家でなつは目を覚ました。

なつぞら第36話のあらすじと感想

第7週「なつよ、雪原に愛を叫べ」

雪の中で倒れたなつを助けたのは森の中で暮らす弥市郎と娘の砂良だった。なつは吹雪がやまないため、帰ることをあきらめる。

演劇部の倉田先生が話を聞きに来たので、弥市郎と砂良はなつが芝居をやったことを知っていた。なつはオショロコマを食べ、砂良が白蛇伝説のモデルだったと気づく。

砂良の母親は空襲で死んだ。弥市郎は東京で教師をしていたが終戦後に北海道に来て、木彫りの土産物を売って暮らしていた。

なつは戦争への怒りや悲しみをどうしたらいいのかと弥市郎に聞く。弥市郎は自分の魂と向き合うしかなく、捨てずに込めるしかないと答える。

翌日の早朝、なつは雪の森の中を帰る。途中で朝日を見て涙を流した。柴田家では天陽がなつを訪ねてきて、なつの行方がわからないことに気づく。照男がなつに天陽の家に行けと言った責任を感じで捜しに行こうとしたが、そこになつが帰ってきた。

なつぞら第37話のあらすじと感想

なつが無事に帰ってきて、家族は安心する。心配してきてくれた天陽を送りながら、なつはアニメーターになることを決めたと伝えた。天陽は頑張れと言った。

なつは家族に何年か後に東京に行かせてほしいと願い出る。アニメーターになりたいことは言わずに、兄を支え、妹の千遥も探したいと言った。

農業高校まで行かせてもらったからすぐには行けないと言うなつに泰樹は、顔も見たくない、すぐに出ていけと声を荒げる。なつはわかりましたと言い、出ていこうとする。

止めようとする富士子。申し訳なくてここにはもういられないと言うなつの顔を富士子がたたく。一人で苦しむなら家族なんていらないだろうと言った。剛男は高校まではちゃんと出るようにと言い、なつも納得する。

なつぞら第38話のあらすじと感想

なつは翌日、泰樹に謝り、酪農を頑張ると伝えるが、泰樹はその必要はないと言って立ち去る。

なつは天陽に相談した。天陽はなぜアニメーションをやりたいから東京に行くと言わなかったのかとなつを責めた。泰樹を裏切るようで言えなかったと言うなつに、覚悟が足りないと天陽はムッとする。

天陽は自然な気持ちに従えばいいと言う。一人で北海道に来た泰樹を見本に、できるかわからなくても自分の信じたことをやるべきだと言った。なつはそんなに応援しないでと言って、天陽の家を去った。

富士子と照男が、なつを助けてくれた弥市郎の家にお礼に行った。そこで富士子は、なつが一晩中、絵を描いていたことを知った。家に帰ってなつのノートの絵を見た富士子は、なつがアニメーターに本気でなりたいのだと気づく。

なつぞら第39話のあらすじと感想

泰樹は雪次郎を東京に行かせる雪月に、なつのことを頼んだ。

泰樹が帰ると富士子が、なつが東京に行きたいのは兄弟のことではなく、やりたいことがあるからだと告げる。家族に悪いから、それを言えないのではないかと言った。

照男は天陽と話し、なつに思いを伝えたのかと聞く。天陽はどうすることもできないと言った。なつがいつかここからいなくなると思っていたし、自然には逆らえないと言う。

夕食のとき、弥市郎と砂良が柴田家を訪れる。牛乳のお礼と言って熊の置物を差し出す。照男は砂良が来たことで必要以上に照れる。

夕食を食べながら、泰樹は雪月に東京に行くことを頼んでおいたとなつに話す。もう家族ではいられないのかと聞くなつに、泰樹はいつでも帰って来いと言う。ここがなつの家であることに変わりはないが、東京で幸せになることも立派な親孝行だと言った。

なつは雪月を訪れ、自分はずるい、泰樹を裏切ってしまったと言った。

なつぞら第40話のあらすじと感想

雪月に来ていたなつに雪之助が新宿の川村屋のマダムが雇ってもいいと言っていたと伝える。しかし、なつは仕事は自分で探したいと言う。

なつはいつかここを出なければならないと思いながら酪農をやりたいと嘘をついて来たと言った。家族に恩返しもできないまま、自分のわがままで東京に行きたい自分をずるいと感じていた。そんななつにトヨは東京に行くべきだと言い、その気持ちを泰樹に話すべきだと言った。

夕食のあと、泰樹になつは嘘をついていたと謝った。そして、東京に行きたいのは兄のためではなく、漫画映画をやりたいからだと言った。泰樹が北海道に渡って開拓したように、自分も東京で挑戦したと言う。

それを聞いた泰樹は「よく言った」と言い、東京を開拓して来いと言った。

なつは泰樹に認められたことを天陽に報告したが、それは同時に二人にとっての別れを意味していた。

なつぞら第41話のあらすじと感想

東京に行くことを認められたなつは天陽に感謝し、北海道に来て天陽に会えてよかったと言う。

なつは天陽を弥市郎の家に連れて行って紹介した。熊の民芸品を作って暮らす弥市郎に天陽は共感した。そこに照男が牛乳を持って現れる。

照男は砂良のことが好きなのだと思ったなつは砂良に気持ちを聞きに行こうとするが照男が止める。何でも勢いでやろうとするから苦しむことになるから気をつけろとなつに言った。

3月になり、夕見子は北大の受験、なつは十勝農業高校の卒業式を迎えた。

卒業式の後、天陽の家に寄ると、天陽の家ではメスの子牛が生まれたばかりだった。なつは初乳を飲ませたのかと尋ね、やり方を教えた。

天陽の家から帰るなつを天陽が追いかけてきた。天陽はキャンバスに向かっていると無力を感じるが、そこで生きている自分の価値はほかのどんな価値にも流されない。なつも迷ったらキャンバスに向かえばいいとアドバイスした。

なつぞら第42話のあらすじと感想

夕見子は北大に見事合格する。地元に新聞に載るほどすごいことだった。

なつが東京に行く日が近づき、照男はバターを作りなつに食べさせる。なつがいなくなっても、うまいバターを作れると言う。明美は絵を描ていたなつのところに来て、自分のことを忘れないでと言った。

そして、なつが東京に行く日がやってきた。なつは牛舎で泰樹にありがとうございましたと言った。泰樹は気をつけてなと言う。

その日は送別会があり、柴田家の家族、悠吉、菊介も参加したが、泰樹は牛のことがあるので一人だけ参加しなかった。

送別会でなつは、漫画映画を作ることが目標だが、柴田家の家族を裏切るようでつらいと挨拶した。剛男は裏切りではなく成長だと言い、ここに来て成長してくれてありがとうと言う。天陽はなつのことが好きだと言い、これからもそれは変わらないと言った。

そのころ、柴田牧場の牛舎では、泰樹が一人で泣いていた。

なつぞら第43話のあらすじと感想

雪月の雪之助が、雪次郎となつを東京に連れてきた。3人は雪次郎が修行する新宿の川村屋に行く。

マダムと会い、なつは漫画映画の会社の臨時採用試験がある6月まで、川村屋の厨房で皿洗いをすることになった。

なつは自分が描いた絵をマダムに見せる。新宿は文化の開拓者が集まるところなので、ここから頑張れとマダムはなつに言った。

なつは柴田牧場で作ったバターをお土産としてマダムに渡し、カレーに使ってほしいと伝えた。バターを使ったカレーを3人は食べる。マダムも食べておいしいと言った。

3人は以前、なつが富士子と訪れたクラブに行き、煙カスミが歌う「ガード下の靴磨き」を聞く。なつは靴磨きをしながら兄弟と暮らしたころを思い出していた。

なつぞら第44話のあらすじと感想

歌い終わった煙カスミはなつと雪之助、雪次郎をおでん屋に誘った。そこは風車というおでん屋で岸川亜矢美が女将をしていた。

カスミはなつが兄を捜しに東京に来たと亜矢美に教えた。雪之助はひどく酔っぱらい、なつが北海道で苦労してきたと亜矢美に話す。

風車を出ると、カスミの付き人の土間レミ子がなつを追いかけてきて、兄に心を返すように言ってほしいと言う。

川村屋で相部屋となった佐知子は、兄を「咲ちゃん」と呼ぶ。咲太郎に渡してほしいとお金をなつに渡す。なつは意味がわからなかった。

咲太郎は久々に新宿に戻り、風車に帰って来る。亜矢美を母ちゃんと呼んでいた。亜矢美は咲太郎に、妹が北海道で苦労をしてきて、兄を捜しに東京に来ていると伝えた。

川村屋では雪次郎の修行が始まり、なつも皿洗いを始める。

なつぞら第45話のあらすじと感想

亜矢美からなつの話を聞いた咲太郎は、なつが自分の借金のせいで川村屋で働かされていると思い込み、川村屋にやってきた。

マダムに一万円を返し、なつを引き取ろうとする。現状を知らずに勘違いしている咲太郎をマダムは止めようとしたが、なつは少し兄と話をさせてほしいと言って外に出る。

咲太郎は会わせたい人がいると言い、風車になつを連れて行った。風車の岸川亜矢美を母ちゃんみたいなもんだと紹介する。なつは戦後に咲太郎を助けた人がいたという話を思い出した。

咲太郎と亜矢美はなつもここで一緒に暮らそうと言った。ほかの仕事も探してなつの面倒を見ると咲太郎は言ったが、亜矢美は信用せず、おでん屋でなつに働いてもらえばいいと言う。

二人の会話を聞いていたなつは、バカにしないでくれと言う。ここは自分とは関係ない場所だし、一人で生きていくことができると言って出て行った。

追いかけてきた咲太郎になつは、あんなに心配していたのに、咲太郎は兄弟のことを忘れて、楽しく暮らしてきたのだろうと言った。

なつぞら第46話のあらすじと感想

明日からどうするのかと聞く咲太郎に、なつは自分が川村屋で働いているのは、兄の借金とは関係ないと説明し、川村屋の戻ることにした。

川村屋の寮になつが戻ると咲太郎もついてきた。二人は雪次郎の部屋に入る。そこには、明日帰る予定の雪之助もいた。

なつをこき使ったと北海道を悪く言う咲太郎に、雪之助は誤解だと説明した。なつは夢をかなえるために東京に来たと言う。

なつは漫画映画を作ることが夢だと言った。咲太郎は俺に任せろと言う。なつが咲太郎の夢は何かと聞くと、ムーランルージュを復活させることだと言った。

放送局に就職したばかりの信哉が川村屋になつを訪れた。なつは一緒に来てほしいところがあると言い、仕事が終わった後、信哉と風車に行った。

なつぞら第47話のあらすじと感想

なつは信哉と一緒に風車を訪れた。信哉のことも亜矢美は知っていた。そして咲太郎の過去のことを話し始めた。

咲太郎は孤児院を出てからは寂しくてなつに会いたがっていた。北海道にも行こうとした。なので、決して兄弟を捨てたわけではないが、亜矢美が長いこと引き留めてしまったのだと言い、なつに謝った。

なつは、咲太郎にとっての亜矢美を否定することは、自分にとっての北海道の家族を否定することと同じだからと言う。亜矢美に失礼なことをしたことを謝る。そして、咲太郎を助けてくれたことへのお礼を言った。

咲太郎は撮影所で東洋映画の社長の大杉に会い、妹が東洋動画に入りたいと思っていることを伝える。なつの名前を覚えておいてほしいと言う。

なつは川村屋でアニメーターの仲と陽平に会う。アニメーターの仕事は人手不足なので、試験は大丈夫だろうと言われた。そして、馬の動きなどが載った本をプレゼントされた。

なつは本をもとに勉強を続け、ついに採用試験の日を迎えた。

なつぞら第48話のあらすじと感想

なつが受けた採用試験では馬が柵を飛び越える絵を描くことが課題だった。なつは天陽のことを思い出しながら絵を描き上げた。

社長の大杉との面接では、家族のことや絵の勉強をしてきたかと聞かれる。馬の絵は面白いと言われたが、社長の映画での宣伝について、あんなのはじめて見たとつい余計なことも言ってしまった。

東洋動画のアニメーターの仲や井戸原が試験で描かれた馬の絵の採点をしていた。なつの絵を見つけた仲は、井戸原にも見せ、二人は面白い絵だと言い高得点をつけた。

川村屋に戻ったなつはマダムや雪次郎に試験の手応えを聞かれる。なつは採用されるかはわからないと言った。

風車に行ったなつは咲太郎と会った。咲太郎に自信はあるのかと聞かれると、精いっぱいやったからあるとなつは言った。茂木社長や亜矢美とともに乾杯する。

1か月後、なつのもとに試験の結果が届く。無念にもそれは不採用通知だった。

なつぞら第49話のあらすじと感想

なつは東洋動画の試験に落ちた。家族に手紙を書こうとしたが、筆が進まない。

なつはマダムに報告する。これからどうするのかと聞かれたなつは、わからないと言う。試験に落ちたときのことは考えていなかった。

マダムは川村屋で正式に社員として雇ってもいいと言ったが、なつは漫画映画をあきらめることはできない様子だった。

北海道の柴田家では、まだなつの試験の結果を知らずにいた。農協から川村屋に電話してみようとなったが、試験に落ちたときのことを考えていなかったことに家族たちは気づきやめる。

咲太郎はなつの試験結果を雪次郎から聞き、なつのところに行く。咲太郎は前にお願いしておいたため、大杉社長に面接で何か聞かれたかと確認する。なつは面接は普通だったと言い、絵がダメだったのだと言う。

咲太郎は東洋動画のアニメーターの仲のところに行く。どうしてなつは落ちたのかと迫った。

なつぞら第50話のあらすじと感想

なつの試験のことで仲のところへ来た咲太郎は力が入り、仲を植え込みの水に落としてしまう。喫茶店で服を乾かす仲に咲太郎は謝った。

仲はなつが試験に受かったと思っていた。アニメーターの道に誘った責任も感じていて入社した後は育てようと思っていた。咲太郎はなつが戦災孤児だと大杉社長に言ったことが原因だったのかと思う。

信哉がなつを訪れ、なつは試験に落ちたことを話すが、アニメーターになる夢はあきらめらくないと言った。そこに仲と陽平が来て、試験に落ちたことをなつに謝った。

なつが落ちた理由は、プロレタリア演劇の流れを組む「劇団赤い星座」の不良のような兄がいることを社長が嫌ったことだった。咲太郎がそんな考えで新劇をやっているわけではなく、社長の誤解だった。

仲と陽平は9月に仕上の仕事の採用があると言う。社長の誤解を解くので挑戦しないかとなつに勧める。なつは挑戦すると言い、二人にお礼を言った。なつはようやく北海道の家族に手紙を書いた。

なつが風車を訪ねると、信哉が入ってくる。咲太郎が警察に捕まったと言う。

なつぞら第51話のあらすじと感想

咲太郎はサンドイッチマンをして警察に取り調べを受けただけだった。なつと信哉が歌舞伎町に行くと、咲太郎はサンドイッチマンとなりタップダンスで客寄せをしていた。そのタップダンスを見てなつは悲しくなる。

なつが採用試験に落ちたことを戦災孤児が差別されたと思っている咲太郎は東洋動画に入らなくてよかったと言った。なつは咲太郎にも人のためじゃなく、自分のために生きてほしい。放っておいてほしいと言って泣き出す。そこに警察が来て連れて行かれた。

次の日、マダムに何があったのかと聞かれたなつは自分が上京したことで、咲太郎が自分のために生きられなくなったと話す。マダムは人のために生きることが好きな人もいると言い、咲太郎は純粋だと言った。

そこに亜矢美が来て、咲太郎の借金の一部をマダムに返した。咲太郎の借金は自分の借金だと亜矢美は言う。マダムは亜矢美からは受け取れないと返したが、亜矢美は強引に渡す。

亜矢美は絵をなつに渡した。それは父からの手紙にあった家族の絵を思い出しながら咲太郎が自分で描いた絵で、父が描いたものとそっくりだった。

なつぞら第52話のあらすじと感想

咲太郎の部屋に来て、なつは昨夜のことを謝った。咲太郎はなつが試験に落ちたのは自分のせいだと言ったが、なつは否定した。実力だと言い、9月の試験で受かって見返すと言う。

なつが漫画映画の夢をあきらめないと聞いた咲太郎は、自分にはそうはっきり言えることがない、自分のために生きていないから誰の力にもなれないと落ち込む。

なつは父が描いた絵と同じで咲太郎はここにいるだけで自分の力になっていると言った。今度は咲太郎が持っている番だと言って、父が描いた絵を渡したが、なつに見せてもらう方がいいと咲太郎は返す。

北海道には手紙が届き、なつが試験に落ちたが9月の試験をまた受けることを知った。

9月になり、なつは東洋動画の「仕上」の採用試験を受けた。面接に大杉社長の姿はなく、なつは見事合格する。北海道の家族も喜び、札幌にいる夕見子からも電話で祝福された。

なつは風車に咲太郎が描いた絵を返しに行った。そしてお願いがあると言い、東洋動画で働くようになったらここに置いてほしいと言った。亜矢美は快諾する。

なつぞら第53話のあらすじと感想

亜矢美の風車でなつの部屋を決めた。3畳の部屋しかなかったが咲太郎が自分の部屋と代わる。なつは亜矢美のたくさんの衣裳を見て驚く。食べ放題、着放題で家賃を1500円に決めた。

なつは辞めることになった川村屋のマダムや野上、川村屋の従業員に挨拶をした。引っ越しも片付き、風車で就職祝をする。咲太郎が天丼を作った。雪次郎、佐知子、信哉、カスミ、レミ子も加わる。

東洋動画にはじめて出勤する日。なつの服を亜矢美がコーディネートする。髪型も代わり、派手な衣装に身を包んだなつは東洋動画の「仕上課」の扉を緊張した面持ちで開いた。

なつぞら第54話のあらすじと感想

なつは東洋動画の仕上課に就職した。仕事の説明を受けて、まずは彩色の仕事をすることになる。なつは森田桃代の隣に座って仕事をすることになった。

桃代は自分のことを先輩と呼ぶなつに「モモッチ」と呼んでいいと言った。初めは緊張したが桃代に教えてもらいながら、なつは昼までに1枚を完成させた。

桃代から「絵コンテ」というものを教えてもらう。さっそく昼休みになつは絵コンテを見ていた。そこで仲と陽平に声を掛けられ、作画課を見に来てもいいと言われた。

なつは自分の仕事が終わった後に、作画課へ行く。以前、東京に来た時に会った元警察官の下山がなつに向けてピストルを撃つまねをした。それに打たれたまねをしたなつは、後ろから歩いてきた麻子とぶつかってしまった。

なつぞら第55話のあらすじと感想

なつが自分も絵を描きたいと言うと、下山や仲はごみ箱にある書き損じを持って行って、自分なりに書いてみることを勧めた。なつは絵を持ち帰って書き写し、技術を勉強した。

アニメーターとして原画を描くのは仲と井戸原の二人しかいなく、原画のセカンドと言われる6人が動画を描く人を指導していた。下山や麻子がセカンドだった。

なつは亜矢美の選んだ派手な服を着ていた。モモッチからここには花嫁修業をしているお嬢様が多く集められているという話を聞く。

動画担当の社員が思うように描いてくれずイライラしていた麻子がなつに声を掛けた。オシャレにばかり気を配って、男探しに来ているなら目障りだと言った。

なつぞら第56話のあらすじと感想

なつは麻子に男探しに来ていると言われたことに腹を立てて帰った。亜矢美も心配するが、なつは奥の部屋に行き、動画をカバンから取り出す。堀内が描いた白娘の絵だった。

何が足りないのかと考えながら、食事をするのも忘れて、夜遅くまで動画を描いていた。

翌朝、なつは派手な服を着ることを気にしたが、亜矢美に男を意識していることを認めるのかと言われ、認めたくないので結局派手な服で出勤した。

なつが昼休みに自分が描いた動画の絵を机に置いたまま外に出る。そして下山から麻子の話を聞く。熱心でアニメに一番大事な命を吹き込むことを知っているのが麻子だと教わった。

そのころ、彩色課に色見本を見に来た麻子はなつが描いた白娘が泣く場面の絵を見つけた。絵をめくりながら、麻子は驚いたような表情をする。

なつぞら第57話のあらすじと感想

昼休みの間になつの描いた動画がなくなっていた。麻子はなつが描いた絵だとは知らず、作画課に持ち帰っていた。麻子は堀内を褒めたが、それはなつが描いたものだとわかった。

作画課に来たなつは、麻子に高校の演劇部で教わったように絵を描いたと説明する。井戸原はなつの絵を堀内にクリーンナップするように指示した。

仲と井戸原はなつの描いた動画を演出の露木に見せた。社長の誤解がなければ作画の試験に受かっていたし、センスがあるので仕上課から作画課へ異動させたいと説得した。

露木はなつのラフを見て素人の絵だと否定的だったが、社内試験を受けてもらうのはどうかと提案した。仲がなつに話すと、なつもやらせてくださいと言う。

なつぞら第58話のあらすじと感想

なつはアニメーターとして養成中のほかの社員と一緒に能力審査を受けることになった。あと1カ月後の試験に向けてなつは勉強する。

アニメーターになりたかったと知った麻子がなつと話す。おしゃれしているから誤解したと言う。なつが試験を受けることについては、あの絵では無理だと麻子は言った。

帯広の絵の展覧会で天陽が賞をとった。陽平から聞いたなつは天陽に手紙を書く。天陽は両親から、なつのことは忘れて、早く家族を作れと言われる。

12月になってなつは社内試験を受けた。

なつぞら第59話のあらすじと感想

なつの社内試験の結果は不合格だった。動画を15枚でいいところを30枚も描いたが基礎ができていなかった。試験が終わった時になつに声をかけた三村茜は合格していた。

試験の結果を知ったなつは、井戸原と仲にイメージがわいて描きたいのに手が追い付かないもどかしさを感じて悔しかったと言った。その夜からまた勉強した。

照男は天陽と菊介の協力のもと、砂良に結婚してくださいと伝えた。砂良も受け入れた。

正月も東京で過ごしたなつは天陽への手紙の中で、当分北海道には帰らないと書く。みんなに会いたいけど振り返らず、東京で生きていくと書いた。

それを読んだ天陽は涙を流しながら描いていたなつの絵の上に絵の具を塗った。

なつぞら第60話のあらすじと感想

春になり白蛇姫の仕上作業が終わった頃、北海道から結婚した照男と砂良が東京に来た。照男と咲太郎がはじめて会って挨拶した。

照男と砂良は、泰樹と3人で作ったバター、天陽からのジャガイモ、弥市郎からの熊の置物を持ってきた。天陽はなつの恋人だと、砂良が亜矢美に説明するとなつは否定した。

なつはまだアニメータにはなっていないと言い、自分は好きな仕事を頑張って必ず夢をかなえてみせると富士子に伝えてほしいと砂良に頼んだ。

なつは風車を出た二人にお土産の手袋を渡した。家族の一人一人の似顔絵が描いてあった。3人が月を見上げると、同じころ泰樹も北海道で月を見ていた。

なつぞら第61話のあらすじと感想

なつと雪次郎は咲太郎の劇団の公演を見に行った。「人形の家」を女優の亀山蘭子が演じた。公演の後、感動した二人を咲太郎が蘭子に会わせた。

高校では演劇部で、今でも演劇は好きだが川村屋でお菓子作りの修行をしているという雪次郎に、蘭子は「それでよく芝居をやめられたわね」と言う。雪次郎はその言葉に固まってしまう。

風車に戻った3人と亜矢美は劇の話をする。雪次郎は芝居は運動ではなく人間の描写だと言い、それが亀山蘭子を見て実感できたと言った。

暇になった仕上課で、なつはトレースの仕事をやってみた。アニメーターの試験に落ちた後、線を描く練習をしていたがトレースでは線がずれ、まだまだだと実感した。

なつぞら第62話のあらすじと感想

なつははじめてセルに絵を写し取るトレースの仕事をしたがうまく行かなかった。富子は線が完璧に重なることはないが、それで絵が生きているように見えると説明した。

なつは久しぶりに川村屋に行った。マダムや野上と話していると、信哉が入ってきた。テレビで信哉の取材したニュースが流れると言い、川村屋でテレビを見た。

上野駅の迷子のニュースだったが、それを見たなつは妹の千遥を思い出す。千遥を捜したいと信哉に言う。信哉は咲太郎のことを気にしたが、なつが咲太郎に話すと言うと、信哉は捜すことを引き受けた。

なつは咲太郎に千遥を捜したいと言い、引っ越す前の住所を教えてほしいと言った。咲太郎は千遥を預けた親戚から来た最後の手紙をなつに渡した。咲太郎も近所の人に聞いたが、引っ越し先が分からなかったと言う。

なつぞら第63話のあらすじと感想

仲はなつが描いた大量の動画を麻子に見て意見を聞かせてほしいと言う。麻子は仕上課の富子に会いに行く。なつが優秀とは言えないと言う富子に麻子は天才か素人かと考える。

白蛇姫はアフレコが行われた。元弁士の豊臣遊声とともに蘭子が声優を務めたので、咲太郎も現場に来ていた。露木がダメ出しをしながらアフレコは進んだ。

なつも見学に来る。なつは白娘が泣く映像を見ながら、これまでのことを思い出して涙した。

帰りがけに仲は次の作品の制作が決まったと言う。楽しみだと言ったなつに、また動画のテストを受けてみないかと仲が言った。

なつぞら第64話のあらすじと感想

なつは2度目の試験を受けた。5枚以上を描くテストで50枚の動画を描いたなつは、線のきれいさ正確さも上達したと評価され合格した。

麻子もなつの動画を見て推していたと仲から聞き、なつは麻子にお礼に行く。麻子も頑張れと言った。下山も祝福し、作画課でなつは拍手を浴びた。

咲太郎は蘭子が声を吹き込んだことで、漫画映画に可能性を感じていた。土間レミ子が新劇をやりたいと言うと、漫画映画なら絶世の美女にもなれると言った。

なつは泰樹に手紙を書き家族にも報告した。川村屋にも行き、マダムや野上にも報告した。咲太郎もマダムへの借金を全額返済した。

なつぞら第65話のあらすじと感想

東洋動画の次回作が「わんぱく牛若丸」に決まり、作画課の社員に脚本が渡された。キャラクターの絵を募集することになり、なつも参加することにした。

社長の大杉が来て社員を激励した。その話がなつは気に入らなかった。茜に愚痴を言うと、麻子に聞かれて注意される。

風車に信哉がやってきて、妹の居場所がわかったと言う。8月15日になつと咲太郎は千遥の家に行った。家から出た千遥らしい女性になつが「千遥」と声をかけた。

なつぞら第66話のあらすじと感想

なつと咲太郎が声を掛けたのは妹の千遥ではなく、幸一と娘の幸子だった。二人から千遥は6歳の時に家出したと伝えられる。幸子の母がきつくあたったのが原因だった。

風車に戻った咲太郎は警察にも届けていたのだから、何かあれば連絡があるはずだと言ったが、なつはそんな奇跡は起こらないと言い、千遥の悲しみや絶望を知らないまま幸せに生きてきた自分を責めた。

なつが自分の部屋に行くと、なつの二十歳の誕生日を祝う富士子からの手紙と万年筆のプレゼントがあった。手紙を読んだなつは泣きながら千遥に謝った。

なつぞら第67話のあらすじと感想

千遥が家出をしたことで落ち込んでいたなつは、千遥を捜さないと絵なんて書けないと言った。夢を千遥に見せるために絵を描けと咲太郎が言い、なつは絵を描き始める。

そのころ、富士子は子どもの頃のなつが泣いている夢を見て目を覚ます。

絵を描いたまま寝てしまったなつは次の日の朝、寝坊してしまう。仕事に行こうとすると、亜矢美と咲太郎がケーキを準備して誕生日を祝った。

なつは一口だけケーキを食べて会社に急いだが、キャラクターの検討会に遅刻してしまう。

なつが出ていくと咲太郎は千遥に悪いことをした、なつだけでも守らないと言って泣き出した。

なつぞら第68話のあらすじと感想

キャラクター検討会に遅刻したがなつの描いた常盤御前の絵の検討はまだだった。なつの絵と麻子の絵の対決となり、なつは麻子の描いたような怖い母親を子どもに見せたくないと言った。

昼休みに下山はなつが前と同じ服装だと気づき心配する。元警察官の下山になつは知人の話として千遥のことを話した。下山は自分の体験談を話し、奇跡は案外起こるものだと言った。

なつと麻子の絵を合わせた常盤御前の絵を仲が描き、二人に見せた。なつの見る子どもを思う気持ちも、麻子が考えた生い立ちや理屈も大事だと仲は言った。

なつは麻子に生意気なことを言ったと謝るが、謝らなくていいと麻子は言う。仕事で責任を取り、仕事で認め合うのがアニメーターだと仲も言った。

なつぞら第69話のあらすじと感想

なつが心配だった信哉が風車に来た。なつは千遥のことは誰にも言わないでほしいと言い、北海道には手紙を書いておくと言った。千遥の生きる力を信じるとなつは言う。

なつは白蛇姫のポスターに自分の名前が出れば千遥も気づくかもしれないと言う。茂木社長からもらった漫画映画の教科書と英語の辞書で勉強した。

「わんぱく牛若丸」の制作では、下山、麻子、茜、堀内、なつが下山班となった。ライブアクションが行われ、蘭子も参加する。監督見習いの坂場がカメラマンに怒られていた。

なつぞら第70話のあらすじと感想

「わんぱく牛若丸」の作画が始まった。ライブアクションでうまくカチンコが打てずに笑われていた坂場一久がなつの絵がおかしいと作画課に来た。リアリティーがないと言う。

なつと坂場は言い合いになったが、下山が描きなおすと言った。坂場が指摘したのは、リアリティーを描くのか、アニメーション二しかできない表現を描くのか、東洋動画の方向性の話だった。

なつは久々にモモッチと話し、坂場が東大卒で哲学を専攻していた人物だと知る。なつはアニメーションが何でもできるからこそやりたいことがわかってないとダメなのかと悩む。

なつぞら第71話のあらすじと感想

雪次郎は土間レミ子とともに劇団赤い星座のテストを受けた。

なつがモモッチと川村屋に行くと、そこには坂場が一人で来ていた。同じテーブルにつくと坂場はカリーパンの具を本に落としてしまう。坂場は自分は不器用だから絵は描けないと言う。

坂場はフランスのアニメーションの影響を受けて大人でも夢を見られるアニメーションを作りたいと考え、アニメーションの世界に入ったと言った。

マダムがやってきて、雪次郎が川村屋を辞めたいと言っているとなつに伝える。なつが雪次郎のところに行くと、まだ劇団のテストに受かってもいなかった。そして、雪月の家族にも伝えていなかった。雪次郎は自分にはきょうだいがいないので裏切りになると言う。

なつは雪次郎を風車につれていき、咲太郎に雪次郎を役者にはできないと言った。

なつぞら第72話のあらすじと感想

川村屋を辞めて役者になると言う雪次郎をなつは止めようとした。だが、雪次郎は跡取りのことを理解して家族を裏切ることを決心したと言う。なつはそれなら家族に真っ先に相談するべきだと言った。

雪次郎は職長の杉本にも辞めると伝えるが、杉本は父の雪之助から預かっているんだから認められないと言う。マダムも父の許しが必要だと考えていた。

なつは、前に坂場からリアリティーがないと言われた牛若丸と馬が崖を降りるシーンの動画を描きなおすことになった。

なつは坂場と会い、川村屋で聞きそびれた「アニメーションにしかできない表現」の答えを聞こうとしたが、なつが本当のアニメーターなら自分で考えて教えてほしいと言われ、イラっとする。

なつぞら第73話のあらすじと感想

雪次郎からの手紙を受け取った雪月のとよ、雪之助、妙子が東京にやってきた。雪次郎は川村屋からすでに出ていたので会えず、3人は風車に来てなつに会った。

雪之助は咲太郎が誘ったのか責めた。咲太郎は否定するが、雪次郎が夢を追うのがそんなにいけないのかと言い張る。なつも雪次郎が一人で決めたことだと言った。ただ、雪次郎に川村屋を出てアパートを用意したのは咲太郎だった。

雪月の3人は川村屋に行き、マダムに土下座する。職長の杉本は、雪次郎はまじめに修行をしたいたと3人に教えた。

雪次郎のいるアパートに咲太郎が来て、家族を来ていることを教え、自分で説得するように言う。だが、家族と会うのを恐れた雪次郎は押し入れに隠れ、そこに家族がやってきて、雪次郎は見つかってしまう。

なつぞら第74話のあらすじと感想

雪之助は雪次郎をすぐに川村屋に連れていこうとした。雪次郎は一度だけ自分の夢を追わせてほしいと言った。雪之助はそれを認めず、川村屋につれいていく。

川村屋に来た雪之助は、また雪次郎をおいて欲しいと頼んだ。さらに自分も雪次郎が落ち着くまでいつまででも無給で働くと言って頭を下げた。

雪之助の隣で働く雪次郎は泣いていた。それを見たとよは雪次郎に行けと言う。追いかけようとした雪之助を止め、とよは雪之助の顔をたたいた。雪次郎は新宿の街を走って行った。

なつは馬の動画を完成させたが、下山と麻子は動きに物足りなさを感じる。階段で馬の動きを考えていると、坂場が来て参考になるなら自分が馬の役をやると言った。

つい笑ってしまったなつは断ったが、その直後、なつが階段から落ちそうになる。坂場はなつの手を握ってそれを助けた。

なつぞら第75話のあらすじと感想

なつは階段から落ちそうになり、馬の足の動きを思いつく。残像として馬の前脚を4本描いた。

下山も麻子もその絵を面白いと言ったが監督の露木は認めなかった。作画課に来た露木をみんなで説得して、なつの絵で進めることになった。

なつが雪次郎のアパートに行く。雪次郎は父の雪之助と働いたことで、役者はあきらめるべきだと自ら言った。そのころ、雪次郎が戻れるようにと雪之助は川村屋で働いていた。

川村屋に行ったなつに雪之助は、雪月はとよの生き方そのもので、自分もそれを尊重してきたと言う。雪次郎に渡さなければいけないという考えは間違っているかとなつに問う。

なつは雪之助も間違っていないし、雪次郎も家族を大切にしているからこそ、雪次郎はつらいのだと言った。

なつぞら第76話のあらすじと感想

川村屋でなつは雪之助にどんな生き方を選んでも雪次郎は家族のように生きる。家族を裏切ることはないと言った。泣きながら聞いた雪之助はなつの言いたいことはわかったと言う。

妙子は雪次郎にカレーを作った。妙子は雪之助が反対しても、自分は雪次郎の味方で、やりたいことを応援すると言う。雪次郎は「母ちゃんのカレーが世界一うめえ」と泣いた。

風車では、とよが酔っぱらい、咲太郎と歌っていた。迎えに来た雪之助に、とよはたたいたことを謝り、自分の夢を背負わせて苦労させたと泣きながら謝った。

2日後、雪之助は風車で雪次郎を呼び出す。バターケーキを作ってみんなにふるまえと言った。オーブンがないため、雪次郎はロールケーキを作るが、みんなおいしいと言った。

雪之助も今までの修行の努力を認め、雪次郎が役者になることを認めた。だが、諦めるときは潔く諦めろとも言い、そして雪月の3人は北海道に帰っていた。

なつぞら第77話のあらすじと感想

「わんぱく牛若丸」の作業が終わり、パーティーが行われた。なつはみんなの前でFFJを歌う。そこで天陽の兄の陽平から、今年の冬に天陽は結婚すると聞かされた。

放送記者の信哉が風車に来て、帯広支局に転勤になったとなつに伝える。2~3年は戻ってこれないだろうと言った。

なつは坂場からアニメーションにしかできない表現の答えを、ありえないことのように見せて本当を描くことだと教えてもらう。大きなうそから真実を描き出すのかとなつも納得する。

「わんぱく牛若丸」から一年がたち、富士子となつが電話で話した。今年は帰るとなつが言うと、柴田家の家族はみんな喜んだ。

そのころ、一人の少女が柴田牧場を訪れる。

なつぞら第78話のあらすじと感想

東洋動画に入って3年がたったなつは短編映画ではじめて原画を担当することになる。麻子と坂場と一緒に企画から考えることになった。

柴田家に千遥が来て、物陰から富士子と砂良の会話を見ていたところを照男が見つける。富士子が千遥だと気づき、そうかと尋ねると千遥はうなずいた。

千遥は東京から来たと言う。なつに電話で知らせようとした富士子を千遥は止めた。無事だとわかっただけで十分で、なつには会いたくないと言う。泰樹は言いたくないこともあるだろうから好きにしていればいいと言った。

富士子は千遥が泰樹らとともに牛舎に行った時になつの会社に電話した。千遥が柴田家に来たことを聞いたなつは驚いた。

なつぞら第79話のあらすじと感想

富士子からの電話でなつは千遥が北海道に来ていることを知った。だが、千遥がなつに知らせなくていいと言っていることも聞く。富士子はなつに早く北海道に帰るように言った。

なつは会社に休みをもらい風車に戻る。咲太郎も戻り、風車から柴田家に電話をした。千遥が出て、兄妹が話をした。なつが謝り、咲太郎も電話に出て親戚に預けたことを謝る。すると、千遥は電話を切ってしまった。

なつや咲太郎の声を聞いた千遥はすぐに兄妹の声だとわかり、驚いて電話を切ってしまったと言う。もう一度、電話をすると、なつが出て会いたいから北海道で待っていて欲しいと言う。千遥も会いたいと言った。

なつぞら第80話のあらすじと感想

千遥は柴田家での家族の会話を聞いて、なつは幸せに育ったと感じた。千遥は6歳で家を出た後、置屋で幸せに育ったと説明した。泰樹は早起きして一緒に働くことを提案した。

明美がなつの写真を見せたが、千遥はよくわからなかった。富士子は、千遥の服装や行儀を見てよくしつけられていると感じた。

翌朝、千遥に搾乳を教えた泰樹は、同じように昔なつにも教えたことを思い出した。そこに信哉が来て写真を撮ると、千遥が写真を誰にも見せないようにと頼んだ。

なつと咲太郎はようやく帯広に着いて雪月に寄った。

なつぞら第81話のあらすじと感想

なつが柴田家に帰ったが、すでに千遥はいなくなっていた。なつの服を来て、牛飼いの仕事をしていた千遥はその服のままいなくなった。みんなで捜しても見つからなかったという。

富士子はなつにあやまるが、なつや咲太郎も自分に会いたくなかったのだと言った。富士子は千遥が電話を切った理由や東京の置屋で育ち、幸せだと言っていたことを伝えた。

信哉が千遥の写真を持ってきた。写真を嫌がっていたことも伝える。なつはその時、もっと話をしてほしかったと信哉を責めた。

泰樹は千遥が搾乳したことをなつに伝えた。その時の笑顔に嘘はなかったから、知らせが来るはずだと言う。砂良もお姉ちゃんと言われたことを伝え、いつか帰ってくると言った。

みんなでバターを作ろうとしているところに郵便が届く。それは千遥からの手紙だった。

なつぞら第82話のあらすじと感想

柴田家の家族に囲まれて、なつは千遥から来た手紙を読んだ。

親戚の家を出た千遥は、復員兵に拾われて置屋に売られ、そこの女将の養女となった。千遥は結婚することになり、兄妹との縁を切らなければいけなくなった。

最後に北海道を訪れ、なつが不幸だったら結婚を捨てでも助けようと思っていたが、柴田家に来てなつが幸せだったとわかった。なつと咲太郎と会ってしまったら、別れられなくなると怖くなり逃げ出したのだった。

千遥の手紙の最後にはなつと咲太郎の絵もあり、二人はうまいねと言って泣いた。兄妹が会うことはもうない。

なつぞら第83話のあらすじと感想

なつが天陽の家に行くと、そこには嫁の靖枝がいた。なつはおめでとうと言う。良子や門倉が青年団で演劇をやっていて、そこに参加した天陽と靖枝は結婚したのだった。

天陽の家で食事をしたなつは、千遥のことも話した。タミから東京で結婚するのかと聞かれたなつは、仕事が面白いので考えていないと言った。

なつは寂しさを感じて、柴田家に帰り、泰樹と話した。泰樹は一人で生きるなら寂しいの当たり前だと言った。だから支え合うのだと言い、泰樹となつは支え合っていると話した。

明日、東京に帰ると咲太郎が剛男に話しているところに、札幌に行っている夕見子が柴田家に帰ってきた。

なつぞら第84話のあらすじと感想

夕見子は千遥の話を聞き、自分の意志の結婚かと言いだす。結婚についての固定観念を疑わなければ女は自由になれないと言った。

夕見子は千遥が描いたなつと咲太郎の絵を見た。そして、なつが仕事で漫画映画の原作を考えていると聞くと、ヘンゼルとグレーテルがなつたち兄妹と似ていると言った。

剛男は咲太郎に兄妹をこんな運命にしたのは自分だと言う。咲太郎はそうだから感謝していると言った。泰樹はよく生きてきた、これからも胸を張って生きろと咲太郎に言った。

千遥の服はここに置いておくことにした。富士子はいつか千遥が取れに来れればいいと言う。なつと咲太郎は柴田家の家族と挨拶を交わして、東京に帰っていった。

なつぞら第85話のあらすじと感想

なつと咲太郎は東京に戻った。亜矢美は千遥の手紙を読み、自分が決めた結婚ならきっと幸せになれると言う。もしダメだと思っても今の千遥には北海道があると言った。

短編映画の企画は坂場と麻子の意見が合わずに進んでいなかった。なつは「ヘンゼルとグレーテル」を提案して、二人も同意したが、進め方についても坂場と麻子の意見はかみ合わない。

モモッチは、坂場がいればいい作品ができるような安心感があるというなつに、好きになったのかと尋ねるがなつは否定した。モモッチは坂場の父親が大学教授だと教えた。

坂場が風車に来てなつと短編映画の相談をする。結末が残酷だと二人の意見は一致する。兄妹が逃げるのはどうかというなつの提案に坂場も納得した。千遥の写真やなつの話を聞いた坂場は、これはなつが作るべき作品だから、必ず企画を通すと言って帰った。

なつぞら第86話のあらすじと感想

短編映画は「ヘンゼルとグレーテル」に決まった。坂場は脚本を作らずにアニメーターがストーリーを作っていくと説明する。なつと麻子がキャラクターを描き、みんなでストーリーを考えた。

原作通りではなく、ヘンゼルとグレーテルが魔女から逃げることをなつが説明すると、新人の神地がどんどんストーリーを作った。一方、はじめて原画を担当する麻子は心配していた。

神地はその後、絵コンテまで描いて下山や坂場、なつに見せる。下山は感心して、なつはワクワクした気持ちになった。

なつぞら第87話のあらすじと感想

短編映画は「ヘンゼルとグレーテル」に決まった。坂場は脚本を作らずにアニメーターがストーリーを作っていくと説明する。なつと麻子がキャラクターを描き、みんなでストーリーを考えた。

原作通りではなく、ヘンゼルとグレーテルが魔女から逃げることをなつが説明すると、新人の神地がどんどんストーリーを作った。一方、はじめて原画を担当する麻子は心配していた。

神地はその後、絵コンテまで描いて下山や坂場、なつに見せる。下山は感心して、なつはワクワクした気持ちになった。

なつぞら第88話のあらすじと感想

ストーリーが決まった短編映画は、坂場と神地が絵コンテを作り、なつと麻子が作画することになった。麻子は新人が絵コンテを描くことも一人で決める坂場にため息をつく。

咲太郎の声優の会社は、西部劇の吹き替えをやることになったが、映像と合わなかったり、雪次郎がなまってしまったりと、うまくいかず何度もやり直した。

麻子の様子が気になっていたなつは、麻子にヘンゼルとグレーテルは面白くないかと尋ね、自分の目標でもある麻子には納得したものを作ってもらいたいと言った。

麻子は情熱を貫こうとするなつはずるいと言った。自分のことは気にしなくていい、作品の事だけを考えて、お互いやるしかないのだから頑張ろうと言った。

なつぞら第89話のあらすじと感想

突然、北海道にいるはずの夕見子が風車に来た。夕見子は何をしに来たのか、誰と来たのかも言わずに行ってしまった。家族にも連絡するなと言われたなつは困ってしまう。

なつは木の怪物の絵を弥市郎の彫刻をイメージして描いた。それをもとに「ヘンゼルとグレーテル」の絵コンテは完成した。みんなで決起集会をやることになり、みんなで風車に来た。

その頃、下山は仲や井戸原に絵コンテを見せていた。井戸原はハチャメチャだと言う。

風車では夕見子やカスミがいて、乾杯した後、カスミが歌いみんなで踊った。

なつぞら第90話のあらすじと感想

夕見子はカスミやなつの会社の人たちの前で、東京に来たのは駆け落ちのようなものだと言った。夕見子は男の存在には愛を持てないが、志には愛を持てると説明した。

夕見子はその晩、なつの部屋に泊まる。一緒に東京に来た人は物書きをしている人だった。大学を辞めることも考え、仕事を探すという夕見子に亜矢美は風車で働くことを提案した。

神地は原画を描き、麻子となつに見せた。なつや茜をちゃん付けで呼び始める。坂場は「ヘンゼルとグレーテル」が社会風刺だと仲や井戸原から言われていた。坂場は、見る側の受け取り方は自由で、子どもだけが楽しめるという考えは古いと言った。

なつが風車に帰ると、夕見子が亜矢美と働いていた。客として来ていた髭面の男性が、夕見子の恋人だと知り、なつは驚いた。

なつぞら第91話のあらすじと感想

夕見子が一緒に東京に来た高山となつは挨拶をする。亜矢美の知っているジャズが古いという話で険悪になり、高山は出て行った。高山はお金持ちの息子で許嫁がいて、駆け落ちしたのだと夕見子は言った。

坂場は「ヘンゼルとグレーテル」について、仲や井戸原と話し、子どものためだけに作る漫画映画は古いと言った。仲は否定し、井戸原はそれができなければ坂場は失格だと告げた。

その話を聞いた麻子は、仲に最後までやらせてほしいと頼んだ。なつは仲の考え方を古いと言った坂場を責めたが、坂場は仲とは違うアニメーターになってほしいと言った。

なつぞら第92話のあらすじと感想

日曜日になつと夕見子は雪次郎の家に行った。そのあと、3人は映画を見に行き、川村屋にも行った。川村屋で働く佐知子は、咲太郎を待たずに結婚することにしたとなつに伝えた。

なつはマダムに夕見子を紹介した。夕見子は相談があると言い出す。新宿にジャズ喫茶を開きたいと言った。

夕見子を放っておいていいのかと言うなつに亜矢美は一人で悩まなくてもいいと言う。そして、なつは富士子に電話で話した。泰樹と剛男に電話の内容をきかれたが富士子は隠した。

なつぞら第93話のあらすじと感想

「ヘンゼルとグレーテル」の作業が大詰めを迎える中、なつや麻子の描いた原画は坂場から厳しい注文がつけられ、二人は腹が立っていた。

なつが背景を描く陽平のところに行くと、坂場が天陽の絵も知っているほど、勉強熱心だと陽平は教えた。

富士子は風車に電話するが、近くに夕見子がいたため、亜矢美は急いで切る。その後、なつが電話し、亜矢美が夕見子に会いに来るなら冷静になってきた今がチャンスだと伝える。

その電話を剛男や泰樹が聞いていた。親が行くよりも慣れていない人の方が夕見子は甘えられると言い、富士子は泰樹に行ってほしいと言う。

夕見子が高山と一緒に風車に来て、家族に話しただろうとなつに迫った。

なつぞら第94話のあらすじと感想

夕見子と高山が風車に来て、夕見子はなつのせいで家族にばれたので、新宿から離れると言った。なつは逃げるのかと言って引き留め、みんなで朝ご飯を食べる。

高山は自分がデパートの跡取りだから夕見子は好きになったと言い出して、二人は言い争いになる。なつは夕見子は嘘をつかない人だと言って、二人の結婚は認めないと言った。

その話を北海道から来た泰樹がこっそり聞いていた。高山が出て行こうとすると泰樹は高山を殴り、ひげをそれと言う。夕見子は泰樹に甘えるように泣いた。

泰樹と夕見子が北海道に帰るとき、後ろ姿を見送ったなつは、木の怪物の歩き方のヒントを得た。坂場もその絵で納得した。

なつぞら第95話のあらすじと感想

ヘンゼルとグレーテルの制作が終わって、作画課のみんなで遊びに行った。絵を何度も描き直させられた麻子はバレーボールでミスをする坂場を許さなかった。

みんなで談笑する中で、麻子ははじめてなつを「なっちゃん」と呼んだ。それにすぐなつは気づいて、うれしさのあまり泣いてしまう。

麻子は突然、結婚すると言った。麻子はなつや坂場と比べると、自分には何か足りないと感じていた。短編映画でふんぎりがついたので、アニメーターも辞めることにした。

また戻ってきてほしいと伝えたなつに、麻子は戻って来たくなるようなすごい漫画映画を作るようにとなつを励ました。

なつぞら第96話のあらすじと感想

昭和38年になり、なつは東洋動画の女性アニメーターとして取材を受け、週刊誌に大きな写真が載った。

レミ子や雪次郎も声優として活躍していた。劇団では雪次郎と蘭子に恋仲の噂があり、なつは雪次郎に確認したが、雪次郎は否定し、なつは安心する。

なつと茜が会議室に呼ばれた。「鉄腕アトムの」がヒットしていて、東洋動画も「百獣の王子サム」のテレビアニメを作ると説明を受けた。

坂場は「鉄腕アトム」のアニメーションの作り方は東洋動画らしくないと言い、それでも、作る価値があるのかと仲に言う。

なつぞら第97話のあらすじと感想

テレビ班に行くことになり坂場は落ち込んでいた。露木は腐らずに頑張れと励まし、なつにも内助の功で支えてやれと言う。なつと坂場が社内で噂になっていた。

雪次郎は劇団赤い星座で主役に決まった。しかし、ほかの劇団員が蘭子の私情で決まることに異議を唱え協力できないと言う。レミ子はなつや咲太郎にそのことを教えた。

雪次郎は新しい劇団を作ろうと誘われた。だが蘭子と共演することが夢だからと断る。

なつぞら第98話のあらすじと感想

雪次郎は新たな劇団を作ることではなく、蘭子と演じることを選んだとなつやレミ子に話した。なつもテレビ漫画をやると言い、3人は頑張ろうと乾杯した。

なつは猿渡からテレビ漫画の原画の描き方を教わった。坂場もなつの絵を見て、動きは少なくても感情を抑えることはない、妥協する必要はないと気づく。

蘭子は雪次郎の稽古につきあった。過去に雪次郎が言ったアマチュア精神を感じると言った言葉は、蘭子に芝居を教えた人と同じ言葉だったと蘭子は言う。蘭子のアドバイスで雪次郎は上達した。

蘭子や雪次郎が演じる「かもめ」の初日が始まり、なつは茜と坂場とともに見に行った。

なつぞら第99話のあらすじと感想

雪次郎が主役を演じた「かもめ」にみんな感動した。蘭子も雪次郎を共演者と認めた。

風車で乾杯すると、坂場は劇団に新しいものを生み出す意欲が感じられず、雪次郎が変わるきっかけになればいいと言ったが、その言い方がよくなくなつは怒った。

坂場のことをなつが好きだと感じた雪次郎は甘えたらいい、好きと言ったらいいと言うが、なつは仕事が好きだから、同士なのが一番いいと答えた。

蘭子が雪次郎を自分の家に誘った。二人がワインで乾杯すると、雪次郎は蘭子に好きだと伝えた。蘭子はそういう覚悟をして来たのかと言い、雪次郎はそうだと答える。

なつぞら第100話のあらすじと感想

雪次郎は蘭子に告白した後、ほかの劇団員に新しい劇団を創ろうと誘われ、蘭子と一緒にやりたいので迷わず断ったと話した。

それを聞いた蘭子は、雪次郎が勘違いしていると言う。演技も最悪だし、これから一緒にはできないから出て行けと言う。雪次郎が出ていくと、蘭子は泣いた。

雪次郎は風車で酒を飲み、翌朝目を覚ます。なつに蘭子とのことをすべて話す。亜矢美や咲太郎は蘭子は雪次郎の実力を認めたからこそ、嘘をついたのだと言った。

雪次郎はどうするかわからなかったが、正直な気持ちを考えてみると言って帰った。

なつぞら第101話のあらすじと感想

なつが作ったテレビ漫画が放送された。北海道の家族も見て喜んだ。

坂場と荒井はテレビ漫画の作り方で言い合いになったが、なつが煙や星を使う表現の仕方のアイディアを出して丸くおさまった。

雪次郎は北海道に帰った。蘭子との件があったあと、自分が開拓者になるなら、俳優ではなく菓子職人だと気づいた。雪之助に自分を鍛えてくれと雪次郎は言った。

蘭子も風車で雪次郎が北海道に帰ったことを知った。

なつぞら第102話のあらすじと感想

なつが27歳になる年のお正月を迎え、東洋動画では大杉社長が新年の挨拶をした。金にならない芸術はつくるなという話だととらえた坂場や神地はおもしろくなかった。

仲が社長にテレビ漫画を作っている社員として、なつと坂場を紹介した。社長はなつの名前を聞いて、咲太郎は元気かと尋ねる。なつを面接で落としたことは忘れていた。

坂場は仲がわざわざ自分を社長に紹介したことで、もう映画には戻れないと言う。なつと坂場はつき合っているのかと茜に言われるが、二人は否定する。なつは坂場の煮え切らない態度にイライラした。

風車では元ムーランルージュの新年会があり、亜矢美の昔の悲恋が話題となった。

なつぞら第103話のあらすじと感想

人気のなかった亜矢美には、自分で台本を書きムーランに持ち込み、亜矢美を人気者にした伊崎という学生がいたが、学徒出陣で帰らぬ人となった。亜矢美が結婚しないのはそれが理由だった。

茜と下山が結婚を発表する。神地は悔しがり、別れのダンスをしたいと言って踊った。

下山は長編映画の作画監督をすることが決まり、演出には坂場を起用したいと仲や井戸原に頼み込む。

坂場は長編映画の演出をやることになったとなつに報告し、なつにも原画をやってほしいと言った。そして坂場は長編映画が成功したら結婚してほしいとプロポーズした。

なつぞら第104話のあらすじと感想

なつは坂場のプロポーズを受け入れたが、坂場は長編映画が成功したら結婚するという考えだった。なつはモモッチに話すが、誰にも言わないようにと伝える。

長編映画の制作が始まるが、坂場のこだわりが強く、なつの描いたキャラクターに納得がいかない。遅れていることを心配した仲が声をかけるが、坂場や神地は大丈夫だと言う。

仲は坂場のやり方が正しいのか、新しいのか判断ができずに、自分でもアニメーターの限界を突きつけられるようで悔しいと感じていた。

なつが仕事を終えて帰ろうとすると、仲は頼みがあると言って、茶色の封筒をなつに渡した。

なつぞら第105話のあらすじと感想

なつは仲から受け取ったキアラの絵を坂場に出す。坂場や神地は絶賛し、坂場は仲の力が必要なので協力して欲しいと頭を下げた。仲もうれしいと言って参加する。

坂場がなつを風車に送っていくと、亜矢美は二人が結婚することに気づく。だが、なつは咲太郎には今作っている映画が完成したら自分で言うから黙っていて欲しいと言った。

亜矢美が坂場の家族のことを尋ねた。父親は大学教授で、兄や姉は弁護士と医者をしていた。お金があるわけではないが、なつに不憫な思いはさせないと坂場は言った。

坂場が演出した長編映画「神をつかんだ少年クリフ」は、スケジュールが遅れて公開されたが、不入りに終わった。

なつぞら第106話のあらすじと感想

坂場が監督した長編映画は倍の予算と時間を使ったにもかかわらず、記録的な失敗となった。山川と井戸原に呼び出された坂場は退職願を出した。

喫茶店でなつと会った坂場は、幸せにする才能がないから結婚はできないと告げる。なつは坂場の才能を好きになったのではなく、生きる力を好きになったのだと言う。自分を好きではないことを才能のせいにするなと言い、さようならと告げて店を出ていく。

仲と下山は坂場の退職願のことを知って、一人の責任ではないと坂場を説得するが、坂場はそんなことよりも、もっと大事なものを失ったと言う。

なつは自分の部屋に閉じこもり、ご飯も食べずに仕事にも行かない。亜矢美が心配して咲太郎に電話で伝えた。

なつぞら第107話のあらすじと感想

なつと坂場のことを知った咲太郎は怒っていた。そこに坂場がやってきた。咲太郎は帰れと言う。坂場は一晩なつのことを考え、なつを失う恐怖を感じた告げた。

坂場は心の底からなつが好きだと伝えた。なつもそれを受け入れ、坂場がなつを抱きしめる。咲太郎は不幸にしたら許さないと泣きながら言った。

なつと坂場は川村屋と東洋動画に挨拶に言った。マダムや野上の祝福を受け、会社ではみんなの祝福を受けた。階段ではこれまでのことを二人が懐かしんだ。

そして、二人は北海道へと向かった。

なつぞら第108話のあらすじと感想

なつと坂場は柴田家に来て、坂場が家族に挨拶する。泰樹はすんなりと認めなかったが、剛男がなつを信じるべきだと言い、ようやく泰樹も認めた。

坂場は牛飼いの仕事への菊介の姿勢を否定する。難しい坂場の話を菊介は理解できなかった。

剛男は農協で専務となり、夕見子も農協で働き、泰樹のバターを農協で作ろうとしていた。

なつぞら第109話のあらすじと感想

なつは坂場と雪月に行く。雪次郎は役者を辞めて北海道に戻り、菓子職人になっていた。二人はとよ、雪之助、妙子とも会い、雪之助はウェディングケーキを作ると言った。

雪月に倉田先生や良子と門倉の夫婦が来て、なつは久々の再会を果たした。

十勝の酪農家の経営は厳しく、酪農家によるバター工場を農協を中心に作ろうとしていた。夕見子も田辺組合長の信頼が厚く、剛男とともに工場建設を進めていた。

しかし、メーカーの働きかけによって国からの妨害が入った。明日までに届を出さなければならず、明日の組合長会議で迷いが出ないように酪農家を集めることにする。そこになつと坂場を参加することになった。

なつぞら第110話のあらすじと感想

農協の組合長会議には多くの酪農家たちも集まった。その中でなつは天陽と会い、坂場と結婚することを伝えた。

農協の組合長会議では工場設置届の提出に反対者もいたが、菊介の酪農家の誇りや開拓の話っから「工場を作れ」の合唱となり、設置届は提出されることになった。

田辺組合長が支庁長に工場設置届を提出し、十勝の酪農王国への願いを潰さないで欲しいと伝えた。工場設置への妨害に対して、酪農家たちも声をあげる。

それに対して、支庁長の大清水は、自分が必ず十勝を酪農王国にすると宣言し、酪農家たちから拍手を浴びた。

なつぞら第111話のあらすじと感想

信哉に久々に会ったなつは結婚することを伝える。信哉も去年結婚していた。柴田家で工場設置届のニュースを見ていると、信哉の結婚相手が映った。

坂場は北海道に来て、なつの絵を動かす力を知ったと言う。そして、坂場はもう一度、漫画映画に挑戦したいと言った。

なつは田辺組合長に呼ばれた。農協作るバター名前は「たんぽぽ」だという。田辺組合長は、なつに商標のデザインをお願いし、なつも引き受けた。

雪次郎がなつや夕見子、門倉、良子、天陽を雪月に呼び出した。雪次郎は、雪月の新しいお菓子をはじめて作ったと言い、みんなの前に出した。

なつぞら第112話のあらすじと感想

雪月になつたちを集めた雪次郎は自分が作ったお菓子を食べさせた。みんなおいしいと言い、雪月の家族もおいしいと認め、販売されることになった。

雪次郎はすっとこの日を待っていたと言い、夕見子にプロポーズする。夕見子も結婚するなら雪次郎しかいないと思っていたと言う。夕見子は駆け落ちしたことを気にしたが、雪月の家族も結婚を認めた。

柴田家に挨拶する雪次郎と夕見子に富士子や剛男は、短い期間に二度も同じことがあり、夕見子の気持ちにも懐疑的だったが、二人の結婚を認めた。

なつと結婚する坂場は、二組の結婚式を北海道で一緒に行うことを提案した。

なつぞら第113話のあらすじと感想

なつは商標のたんぽぽの絵を完成させて田辺組合長も気に入った。

富士子はなつに料理の作り方を書いたノートを渡した。富士子は結婚してもつらいことがあったら我慢しないで帰って来いと伝える。

なつと坂場が天陽の絵を見に行く。天陽はなつと一緒に生きられるのは坂場だと言い、なつをよろしくと頼んだ。坂場もアニメーションをやりたいと改めて感じる。

結婚式の日、白無垢姿のなつが牛舎にいた泰樹に感謝を伝えると、泰樹もありがとうと言った。なつにはたくさんの夢をもらったと言って泰樹が泣く。

結婚式にはたくさんの人が出席し、最後にみんなで写真を撮った。

なつぞら第114話のあらすじと感想

結婚したなつと坂場は二人で暮らし、坂場は家で家事をしながら翻訳の仕事もしていた。

なつと一緒にテレビ漫画の原画を描く茜は妊娠していたが、なつはまだ子どものことは考えていなかった。

咲太郎は野上から、ビルを建てるために風車が立ち退きとなる話を聞く。川村屋もビルを建てると言う。野上は、咲太郎と川村屋のマダムの関係を知っていて、これを機にけじめをつけたらどうかと言う。

亜矢美は咲太郎に頼る気はなかったが、咲太郎はなつの家に来て、自分を頼ってもらえるようにけじめをつけたいと話す。けじめとは川村屋のマダムと結婚することだった。

なつぞら第115話のあらすじと感想

咲太郎がマダムと結婚すると聞いたなつは川村屋に行ってマダムと会った。マダムは40歳になる自分でもいいものかと言った。なつは夢のようだと喜んだ。

マダムは結婚とビルの建て替えを機に、川村屋の経営を野上に任せると言った。後継者を育ててほしいと言い、野上もそれを引き受けた。

咲太郎はマダムとなつと一緒に風車に行き、亜矢美に結婚を伝えた。今までマダムとのことは隠していたつもりだったが、亜矢美は知っていたと言い、肩の荷が下りたと喜んだ。

なつの誕生日に結婚のお祝いも風車で行うことになった。なつは一人になる亜矢美を心配した。

なつぞら第116話のあらすじと感想

亜矢美と咲太郎が二人で昔を思い出しながら話した。咲太郎は亜矢美に感謝していた。早く金を稼ぎ、妹を迎えに行きたい咲太郎に勉強しろと言ったのは亜矢美だった。

そして、寂しがる咲太郎に亜矢美は自分を「母ちゃん」と呼ばせ、甘えてもいいと言った。

結婚することになった咲太郎が今度は自分に甘えてほしいと言う。亜矢美はまたムーランルージュで踊りたいと言った。咲太郎はもう50歳だから無理だと言いながらも親孝行すると言った。

8月15日に風車で咲太郎とマダムの結婚のお祝いをした。乾杯すると、なつは家族なんだからと亜矢美にもおめでとうと言う。咲太郎のお世話になりましたと言う言葉に亜矢美は照れた。

なつぞら第117話のあらすじと感想

8月15日になつの誕生日のお祝いと咲太郎とマダムの結婚のお祝いが風車で行われた。

咲太郎とマダムは立ち退きになる風車の代わりに新しい店を用意すると言ったが、亜矢美は断った。なつも一緒に住もうというがこれも断った。亜矢美は解放してほしいと言う。

そして、亜矢美は何も言わずに風車から引っ越してしまった。

なつと咲太郎にカスミは、マダムに亜矢美が嫉妬する姿を見せたくなったからだろうと言った。亜矢美は気持ちを押し殺して、母親を演じてきたのだという。

亜矢美が最後に風車で聴いたレコードがあり、その曲は咲太郎がはじめて「母ちゃん」と呼んだときの「鐘の鳴る丘」だった。

なつぞら第118話のあらすじと感想

産休に入った茜は東洋動画を辞めることにした。子どもが生まれたら社員ではなく契約になることを会社から言われ、辞める決意をした。

茜は女の子を出産した。名前は「明子(めいこ)」だった。なつが仕事に復帰する気はないのかと尋ねると、茜は今は辞めてよかったと思っていると言った。

それからまもなく、なつが仕事中に気分が悪くなり、病院で診察を受ける。妊娠していた。仕事を辞めたくないなつは浮かない顔で坂場に伝えた。

坂場は子どもを生んだ後も、契約で働き、会社がその仕事を認めれば、ほかの社員のための道ができる。そういう開拓精神がなつにはあるはずだと言う。

これを聞いたなつは改めて、子どもができたことを喜んだ。

なつぞら第119話のあらすじと感想

なつは子どもができたことを会社で下山と神地に話す。なつが契約でも仕事を続けると言うと、神地は仲に話し、アニメーターの価値を会社が認めていないと言う。

作画課の大勢の社員で社長室に行き、仲はなつを契約に切り替えるなら、作画課の全員を契約にしてくれと社長の山川に頼んだ。

産後に契約に切り替えることは、意地悪ではなく、楽なのだと社長の山川が説明する。なつは楽をしたいのではなく、仕事で成長したいし、会社から期待されなくなることが一番苦しいのだと言った。

実は山川はなつを次回作で作画監督に抜擢しようとしていたと打ち明けた。なつが子どもを産んでもできると言うと、山川は産後も引き続き社員で働くことを認めた。

なつぞら第120話のあらすじと感想

なつは咲太郎の会社に来て子どもができたことを伝えた。咲太郎や光子、声優の蘭子たちからも祝福された。なつは北海道にも電話で知らせた。

なつのお腹が大きくなってきたころ、下山からイタリアに行っていた麻子が日本に戻ってきていることを聞いた。アニメーションの世界にも戻っていた。

そして、麻子はなつと坂場の家にやってきた。麻子は坂場やなつの作った映画に感動して、また漫画映画を作りたいと思い、坂場を誘いに来たと言った。

なつぞら第121話のあらすじと感想

麻子は会社を興し、そこには下山も参加する。そして、坂場にも演出家として参加してほしいと言った。なつも誘いたかったが、会社を辞めるわけにはいかないことを麻子は知っていた。

こんないい話はないとなつは言うが、坂場は子育てとなつの仕事を心配していた。

なつは茜から、坂場が茜の家に来て子育てを教わっていたと聞く。そのころ、坂場はマコプロダクションに行き、麻子と下山と会い、一年後に働くと決めた。

坂場はなつに話し、1年ぐらいすれば保育園に預けられるかもしれないことまで調べていた坂場に、気を遣わせてごめんと謝った。

なつぞら第122話のあらすじと感想

なつは診察を受けた。赤ちゃんは順調だった。診察した秀子は6週間で働き始めて大丈夫なのかと心配するなつに自分は1週間で復帰したと励ます。

赤ちゃんも順調なままなつは産休となり、東洋動画でもみんなに挨拶して励まされた。そして臨月となる。

なつは福祉事務所に相談したが、担当者の村川に子どもは本来、母親が育てるもので勘違いしていないかとなつ言われた。なつはショックを受ける。

夜中になつはお腹の痛みを感じた。病院に行かないまま朝を迎え、不安ななつと坂場のもとに富士子が北海道からやってきた。

なつぞら第123話のあらすじと感想

富士子と泰樹と剛男がやってきた。なつのお腹の痛みは出産前のお腹の張りだと富士子は言い、なつは安心した。泰樹はバター豆腐を、剛男はたんぽぽバターを持ってきた。

夕見子と雪次郎には秋に、照男と砂良には冬に赤ちゃんが生まれることをなつは知る。夕見子が仕事を続けることに雪月ではもめていた。

咲太郎と光子がベビー用品をたくさん買ってきて、柴田家と久々に会う。光子の家に泊まってほしいと申し出た。

夜中になつの陣痛が始まった。隣に寝ていた富士子が坂場を起こす。

なつぞら第124話のあらすじと感想

つに女の子が生まれた。なつは名前を泰樹に決めてほしいと言う。泰樹はなつのように優しくなってほしいと願い「優」と名付けた。

なつの仕事復帰を心配して、富士子は東京にいると言い出すが、それでは自分が富士子のようになれないとなつは断った。1カ月して富士子は帰っていった。

なつはが仕事復帰する朝、玄関を出たなつは泣いてしまった。

なつぞら第125話のあらすじと感想

なつは仕事に復帰した。東洋動画のみんなは喜んだ。なつは作画監督の仕事ではなく「魔法少女アニー」の原画の仕事に復帰した。優を忘れようと思いながら仕事した。

坂場も楽しそうに育児に協力し、優の成長がなつの味方だった。

1年がたち、優を保育園に預けようとなつは福祉事務所を訪ねた。担当者の村川は以前の対応を謝り、近くの保育園を紹介した。

その後、福祉事務所から封書が届くが、保育園はすべて落ちてしまった。

なつぞら第126話のあらすじと感想

なつはテレビアニメ「キックジャガー」の作画監督を引き受けた。社長の山川は意地で引き受けなくてもよいと言うが、なつは期待されるなら応えると言った。

作画監督は激務のため、子ども預け先を探すためのビラを作っていた。坂場から入社を待ってほしいと電話で聞いた麻子がやってきて、ビラづくりを手伝う。

なつと麻子が仕事の話をする。なつが作画監督をやる「キックジャガー」の原作漫画に麻子は意外にも詳しかった。そこに下山と茜もやってきた。

なつぞら第127話のあらすじと感想

保育ママを探すなつと坂場に、茜は自分ではどうかと言う。産休後も社員でいるためになつの背中を押した神地から相談されたのだった。なつと坂場は茜に預けることにする。

茜に預ける最初の日、なつは泣いている優を残して茜の家から出ることがなかなかできなかった。茜はなつが頑張らないとと厳しい口調で言った。

坂場はマコプロダクションに行き、なつは作画監督の仕事が始まった。なつの仕事は忙しく、優を迎えに行く時間も遅くなってしまい、仕事も持ち帰っていた。

なつぞら第128話のあらすじと感想

仕事中のなつに茜から電話があった。優が熱を出したとの連絡だった。なつも坂場も仕事で行けずに咲太郎が代わりに優を医者に連れて行った。

咲太郎はちゃんと優を見ているのかと苦言を呈する。なつもいちいちそんなことを言うなと怒る。優と一緒にいられないなつがかわいそうだと思った咲太郎は、自分も優を守ると言った。

3年がたち、優は保育園に入った。保育園の後、なつの仕事が終わるまでは、茜が優を預かっていた。

テレビアニメの「キックジャガー」はヒットして、なつは家でも仕事をしていた。ある時、寝ている間に優が起きて、仕事の絵に落書きをしているのをなつが見つける。

なつぞら第129話のあらすじと感想

落書きを見たなつは優を叱ったが、手伝いたかったと謝る優を見てなつも怒ったことを謝る。坂場は落書きがアニメーションになっていることを発見。なつは会社で自慢した。

キックジャガーの最終回の内容が決まらずにいた。なつは優にキックジャガーになんて言いいたいかと尋ね、優が答えた「もういいよ」を参考に最終回の内容が決まった。

優は茜にすっかりなついていたが、茜が二人目を妊娠する。なつが迎えに来た時、茜にほかの預け先を探すという話をする。それを聞いていた優は帰らないと言ってなつを困らせた。

なつぞら第130話のあらすじと感想

茜の家に優を置いてきたなつだったが、茜から電話が来て迎えに行った。優は帰りたいと泣いてしまっていた。なつは優をおんぶして帰る。

優を保育園に迎えにいきたいなつは作画監督を外れたかったが、山川社長と佐藤部長からまた作画監督を頼まれた。なつは暴力的な原作だったので乗れなかった。

モモッチはトレースの仕事が機械に変わり、東洋動画を辞めることにした。麻子に相談して、色指定の仕事をすると言う。それを聞いたなつは取り残されていくように感じた。

仲は作画監督の仕事に迷っていたなつに、ここからはアニメーターとしてどこを目指すかは自分で決めるしかないと言う。なつは結局、作画監督を引き受けることにした。

なつぞら第131話のあらすじと感想

優は5歳になった。なつは作画監督の仕事が忙しく、咲太郎が保育園に迎えに行き、優は声優事務所で過ごしていた。

夕見子が十勝の牛乳を売るために東京に来た。なつは夕見子の持ってきた十勝の牛乳を飲む。夕見子は農協を辞めて雪月を大きくしようと考えていた。

そのころ、天陽は風邪をこじらせて入院していた。絵も売れるようになっていたが農業もやめていなかった。天陽の話を聞いたなつは天陽に会いたくなった。

なつぞら第132話のあらすじと感想

「魔界の番長」のテレビ放送が始まったころ、神地が自分もマコプロに行くとなつに告げた。

坂場はアメリカの開拓者の企画があって、なつのこともマコプロに誘った。だが、なつは仲を裏切れないと言い、東洋動画を辞めるならアニメーター辞めるかもしれないと言った。

入院していた天陽は絵を描きたくて病院を抜け出してきた。心配する靖枝に天陽は自分がまがままをできるのは靖枝のおかげだと感謝し、靖枝と結婚してよかったと言う。

朝までかけて天陽は馬の絵を描き上げた。

なつぞら第133話のあらすじと感想

夏の終わり、馬の絵を描き上げた朝に天陽は一人で畑に行き、そこで死んだ。

なつは陽平からそのことを聞いたが、天陽の死が現実になることが怖くてすぐには帰れなかった。

9月になり、なつは北海道に優と一緒に帰る。優は馬に乗りたかったが、馬はもう売ってしまい、搾乳も手ではなくミルカーで行っていた。なつは富士子に仕事をやめるかもしれないと言った。

天陽の家にも行ったなつはアトリエを見せてもらう。そこには天陽の遺作となった大きな馬の絵があった。優はほんものの馬がいると言った。

なつぞら第134話のあらすじと感想

天陽の絵を本物の馬だと言った優に、どうして動かないのに本物なのかとなつは尋ねる。絵を動かすのはなつの仕事だと優は答えた。それを聞いたなつは泣いてしまう。

家族から天陽の最期の話を聞いた。実際、医者が退院が近いとは言っていなかった。もうダメだと自分でわかって家族に会いに来たのだろうとタミが言った。

正治やタミは天陽がいなくなったので離農するしかないと考えていた。陽平は絵を売れば当面の生活には困らないと言ったが、靖枝はここを動かないし、絵も売らないと言う。子どもたちも自分が働くと言い、正治もこれが天陽の遺言だろうと言った。

なつはアトリエで天陽の自画像と話した。アニメーターを辞めるべきか悩んでいたなつだったが、天陽は優が答えだと言う。なつを動かしている優のために、なつは狩りをするだけだと言った。なつはありがとうと言って泣いた。

なつぞら第135話のあらすじと感想

なつと優は雪月に行った。そこで生前の天陽に絵を描いてもらったという雪月の包装紙を見せてもらう。そこには自然の風景の中に昔のなつのような少女が一人描かれていた。

天陽は自分となつのような出会いを雪月のお菓子にこめたかった。雪之助がなつも喜ぶだろうと言うと、天陽はこの包装紙に包んだ雪月のお菓子をなつに送ってほしいと言っていた。その話を雪之助から聞いたなつは泣いてしまった。

なつは優が寝た後に、坂場が企画していた「大草原の小さな家」の本の絵を描いた。優が朝、その絵を見つけてなつを起こす。これが見たいと優は言い、なつは電話を借りて東京に電話をした。

なつぞら第136話のあらすじと感想

なつは坂場に電話して「大草原の小さな家」は自分が描きたいと伝えた。坂場は企画書を書いて、麻子に見せた。なつを大歓迎すると麻子も喜んだ。

明美が札幌から柴田家に帰り家族で夕食を食べた。明美は放送局で働いていた。

泰樹がなつに仕事をずっと続けるのか尋ねると、なつは辞めようと思っていたが、天陽と話してやりたくなったと言った。砂良は千遥のためにも続けるべきだと言った。

なつと優は東京に戻った。坂場は企画書をなつに見せて、舞台は北海道にすると告げた。

なつぞら第137話のあらすじと感想

なつは東洋動画を辞めることを仲に伝えた。なつは裏切りだと感じていたが、仲はアニメーターは会社ではなく作品にこだわる時代だと賛成した。

山川社長にも退職願を出し、それを知った佐藤部長は困った。堀内はなつの代わりに作画監督をやると言った。そして、なつは昭和49年の3月まで東洋動画での仕事を続けた。

なつぞら第138話のあらすじと感想

なつが東洋動画を退職する日、みんなが温かく送り出した。家に帰ったなつは坂場の料理で退職のお祝いをして、なつは幸せな一日だったと言う。

マコプロでのなつの仕事が始まった。「大草原の少女ソラ」は日曜日のゴールデンタイムに放送される予定で、企画も制作もマコプロだった。坂場が演出、なつが作画監督、そして美術監督には陽平が加わることになった。

マコプロのみんなで北海道にロケハンに行った。

なつぞら第139話のあらすじと感想

マコプロのみんなが北海道に行き、泰樹を取材した。泰樹は幼いころに両親を亡くして北海道に渡った。原生林を耕して土地を手に入れたが、川の氾濫もあったりと苦労した。

柴田牧場では菊介から搾乳を教えてもらって、門倉の家でも昔の農具や写真を見せてもらった。富士子と砂良は使わなくなった牛舎を使ってアイスクリーム店をやろうとしていた。

牧場で下山が優をスケッチしていると牛が迫ってきた。なつは手を広げて「お~お~お~」と言って牛を落ち着かせた。

なつぞら第140話のあらすじと感想

なつは北海道からの帰りに咲太郎の事務所に寄った。そこで出迎えたのは前に川村屋で働いていた佐知子だった。今週から働いていた。なつは帯広で亜矢美に会ったと言う。

なつたちが雪月でとよから開拓時代の話を聞いていると、そこに亜矢美がやってきた。偶然の再会に亜矢美は懐かしがる。九州から7年かけて北上して帯広に着いた。

亜矢美はもう少し稼いだら、新宿に戻って一旗揚げると言う。雪之助の勧めで亜矢美は雪月で働くことになった。その話をなつから聞いた咲太郎は安心して泣いた。

なつは新しいテレビ漫画の主人公ソラのキャラクターを描いた。坂場は納得がいかなかった。なつは悩んでいたが下山が北海道でスケッチした優の絵を見て、何かに気づきまた描き出した。

なつぞら第141話のあらすじと感想

ソラのキャラクターが完成して、みんなも納得した。

日曜日に信哉と明美が来て、保育園の後にマコプロで優が過ごすことにいい会社だと言った。明美は東京の放送局で働き、信哉が上司のデスクだった。

ソラの物語にはなつの実体験を重ねたいと坂場は考えていた。なつも信じてついていくと言った。そして、第1話の絵コンテも完成し、作画作業が始まった。

マコプロには制作進行の石沢、町田、動画をチェックする立山の3人が加わった。

なつぞら第142話のあらすじと感想

マコプロでは「大草原の少女ソラ」の仕事が忙しく、夜遅くまで働き、麻子がナポリタンを作ったり、出前を取ったりして働いた。

神地や下山は作画監督のなつに相談しながら自分らしさを出して絵を描いた。声優には女優の白本知香子や蘭子、レミ子、島貫が、主題歌は煙カスミが歌うことになった。

坂場が会社に泊まったり、なつは家でも原画を直したりしながら、ようやく第1話の放送となった。柴田家ではテレビを見て、泰樹や富士子に似ていると話した。

なつぞら第143話のあらすじと感想

「大草原の少女ソラ」の第1話が放送され、なつの周りでは好評だったが、視聴率はよくなかった。それでも、視聴者からは応援するハガキがたくさん来た。

マコプロは毎週1本のテレビアニメを制作するため忙しくなり、茜も子どもを母親にお願いして仕事に復帰した。

日曜日も仕事で、優は麻子と外で遊んでいた。そこに女の子が現れる。ソラのファンだと言うので麻子はマコプロの中へ入れてセル画をあげた。

女の子は杉山千夏という名前で、母親は近くで待っていると言う。なつは千夏が千遥の娘だと気づき、千夏をおいかけてその母親に「千遥」と声をかけた。

なつぞら第144話のあらすじと感想

マコプロを見に来た千夏の母親はやはり千遥だった。千遥は神楽坂の「杉の子」という料理屋をやっていると言う。店に行きたいというなつに千遥は客としてならと言った。

なつは咲太郎に千遥と会ったことを伝え、土曜日の夜に千遥の店に行くことにした。

神楽坂に帰った千遥は、夫と別れて千夏と二人で知らない町で暮らさなければいけなくなるかもしれないと言う。お母さんと一緒なら大丈夫という千夏を千遥は抱きしめ、ちゃんと家族を作ってやれなくてごめんねと謝った。

なつぞら第145話のあらすじと感想

なつと咲太郎は千遥の店に行った。光子、信哉、明美も同行した。千遥は女将をしていて、料理も作っていた。なつたちは千遥が過去を隠していることもあり客として入った。

咲太郎はどうしても食べたいので最後に天丼を出してほしいと注文した。千遥が作った料理を食べながら、みんなが自己紹介をする中、千遥は北海道のことなどを思い出した。

そして天丼を食べた。咲太郎は父親の味と同じだと言って泣いた。なつは千遥が作っている姿を見て、天丼は母親がタレを作っていたと思い出す。

なつぞら第146話のあらすじと感想

なつは帰り際に千遥に手紙を渡した。それは父が戦地で描いた手紙で、千遥は家族の絵を見て泣いた。なつは誇りを持って料理をしていた千遥を見て安心していた。

「大草原の少女ソラ」ではなつと坂場がこだわった卵を焼くシーンが放送される。反響を呼び、視聴者からたくさんの手紙が届いた。

千遥の店に義母の雅子が来る。夫の清二が帰らないことを気にしていたが、千遥はもう戻らないと言い、別れたいと雅子に話す。そして、千遥はマコプロにやってきた。

なつぞら第147話のあらすじと感想

マコプロの来た千遥をなつは自分の家に連れて行き話を聞いた。千遥は18歳で料亭に嫁いでからのことを話した。

亡くなった義父が料理の親方として千遥を受け入れていた。今は夫が別の女と暮らしているが、義父から任せてもらった店なので別れることには迷っていた。

なつは別れてもいいと言ったが、千遥は過去を隠してきたので、千夏の親権がどうなるか、置屋の母にも迷惑がかかると案じていた。

だが娘に嘘をついて生きているのは嫌だった。別れることを決心した千遥は、なつにまた家族になってくれるかと言う。なつは当たり前だと言った。マコプロに戻った千遥は千夏になつが姉であることを伝えた。

信哉は杉乃屋の女将を調べていて、話の通じる人だとなつと咲太郎に教えた。

なつぞら第148話のあらすじと感想

離婚の話し合いが行われた。なつと咲太郎、置屋の母のなほ子も参加した。千遥が結婚するときに家族の縁を切らせたなほ子はなつと咲太郎に謝ったが二人は感謝していた。

千遥の夫の清二と義母の雅子が来た。千遥が別れても千夏と一緒にいたいと言うと、雅子は難色を示す。咲太郎は千遥の過去を話し、父親が若いころに浅草の料亭にいたことを話した。

雅子は千遥をかわいがっていた義父の春雄も浅草にいたことに縁を感じた。そして離婚は認めた上で、杉の子の店も続けて欲しいと言う。千遥もそれを受け入れた。

なつから千遥の離婚のことを聞いた剛男は千遥の店「杉の子」の前で千夏に会った。

なつぞら第149話のあらすじと感想

千遥のことを心配して東京に来た剛男は、千遥が柴田家に置いていた服を持ってきた。千遥はなつに服と父の手紙を返した。剛男は自分が戦地から持ってきた手紙なので、きょうだい3人に思いが伝わったと感慨深げに言った。

なつは千遥と千夏に、夏休みになったら一緒に十勝に行こうと言った。なつが泰樹のことを気にすると、もう90歳になり穏やかだと剛男は言う。

剛男はなつの家に泊まったが、仕事が忙しくてあまり寝てないなつが心配だった。柴田家に帰って話すと、泰樹が富士子になつを助けてやれと言った。


なつぞら第150話のあらすじと感想

優は小学校に入学した。入学式の日もなつと坂場は仕事だった。富士子が優を見ていると、そこに千遥が入学祝の料理を持ってきた。千遥は北海道に行ったときのことを詫びた。

なつは優が寝た後に帰る。仕事の忙しさを富士子は心配するが、泰樹に届けて元気したいし、開拓者の人たちに恥ずかしくないものを見せたいのだとなつは言った。

「大草原の少女ソラ」は人気作品となり、佳境を迎えていた。レイが獣医になるために牧場を出ることを父に告げるシーンは、なつが自分の経験から夜明けのシーンに変更した。

その放送を見た泰樹は昔のことと重なり目に涙をためていた。

なつぞら第151話のあらすじと感想

レイが旅立ちを父に告げるシーンを見て富士子は昔を思い出して泣いた。なつもつながれた気がしたと言う。

放送の翌日、泰樹は帯広の雪月に行って、とよと話した。泰樹はテレビを見て開拓の頃に朝日に励まされたことを思い出したと言う。

マコプロは納品が遅れ、放送の前日に完成するような状況だった。大詰めを迎えたが、町田が外注先の描いた動画を持ち帰る時に水たまりに落としてしまった。

動画を描き直すことになったが茜は限界だと弱音を吐く。なつが鼓舞して徹夜でみんなで作業した。

「大草原の少女ソラ」はラストシーンのアフレコも行われ、最終回を迎えようとしていた。

なつぞら第152話のあらすじと感想

大草原の少女ソラ」は最終回が終わり、マコプロではお祝いのパーティーが行われた。そこに提供のミルコスの社長の松武博も駆けつけた。松武の祖父も北海道の開拓者だった。

パーティーでマコプロの社員が挨拶した。神地はモモッチにプロポーズして、「大草原の少女ソラ」の主題歌に合わせて踊った。

亜矢美が東京に戻り、なつや咲太郎と千遥の店で会った。またおでん屋を始めると言う。千遥が日本料理は二番だしが大事だと言うと、私たちみたいなものだと亜矢美は言った。

なつと坂場と優は北海道に行く。千遥と千夏も一緒に行き、千遥は懐かしいと感じた。

なつぞら第153話のあらすじと感想

北海道に着いたなつは、泰樹に千遥を会わせた。泰樹は千遥を抱きしめて涙を流した。千夏と優は搾乳を体験した。

優と千夏が寝ているところを見ながら、自分たちのようだとなつと千遥が話した。千遥は浮浪児でよかったと思っていると言う。なつは生きていてくれてありがとうと言った。

富士子と砂良のアイスクリーム屋は3種類のアイスを作っていた。味はおいしかったが、客は来ていなかった。そこに夕見子が来て、千遥とはじめて会った。

雪月はなつたちのテレビアニメのおかげで繁盛していた。天陽の描いた包装紙も全国に広まっていた。とよはアニメを見た泰樹が朝日に感動したことをなつに教えた。

なつが柴田家に戻ると、照男が剛男にパイプラインミルカーを使って牛を増やす構想を話していた。そこに雷鳴が響き、泰樹が来て窓の外を気にした。

なつぞら第154話のあらすじと感想

照男は農協から借金をして牛舎を大きくしようとしていた。富士子は心配したが、泰樹も照男の開拓だから覚悟してやればいいと言う。

その夜は嵐となり、翌朝は停電していた。電気を使うミルカーが使えず搾乳ができない。昼まで待とうとする照男に泰樹は牛を放っておくな、手で搾れと怒鳴った。

家族みんなで牛舎に行き搾乳をして、牛を守ることはできた。自信をなくす照男に泰樹はよくやったと言い、一番大事なのは牛と生きることだと言った。

なつと泰樹は天陽の家の畑に来た。じゃがいもが倒され、水浸しになったが、でんぷん用には出荷できると靖枝は言う。畑を手伝うなつを「なっちゃん」と靖枝は呼んだ。

なつぞら第155話のあらすじと感想

天陽の家の畑を手伝いながら、泰樹は自分が死んでも魂を大地にしみ込ませておくから悲しむなとなつに言った。なつの中に自分が生きているから大丈夫だと言う。なつが「大好き」と言うと、泰樹は驚いて転んでしまった。二人は寝ころびながら笑う。

麻子から坂場に電話があって、次の作品の相談がしたいと言う。坂場はなつと相談してなるべく早く帰ると言った。

照男は牛舎の建て替えは出直すことにした。砂良のアイスクリーム屋もやり直す。

千遥と千夏は東京に帰った。みんな来年も来いと言った。咲太郎の風車プロダクションも新しい仕事が決まり、お祝いに亜矢美のおでん屋に行く。

なつと坂場と優は広い草原を歩き、坂場はなつたち兄妹の映画をいつか作りたいと言った。なつも坂場もお互い出会ってよかったと言う。


なつぞら

Posted by popi