なつぞら第94話のあらすじと感想(2019年7月18日放送)

2019-07-19

なつぞら第94話のあらすじと感想(2019年7月18日放送)

第15週「なつよ、恋の季節が来た」の第94話。

なつ(広瀬すず)は背景画を担当する陽平(犬飼貴丈)のいる美術班へ行き、坂場の愚痴をこぼす。陽平は、坂場(中川大志)と天陽(吉沢亮)の意外な繋がりを話し始め…。

第94話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
  • 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
  • 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
  • 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
  • 下山克己(川島 明)…アニメーター
  • 大沢麻子(貫地谷しほり)…アニメーター・セカンド
  • 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
  • 神地航也(染谷将太)…新人アニメーター
  • 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
  • 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
なつぞら登場人物

なつぞら第94話のあらすじ

「ヘンゼルとグレーテル」の作業が大詰めを迎える中、なつや麻子の描いた原画は坂場から厳しい注文がつけられ、二人は腹が立っていた。

なつが背景を描く陽平のところに行くと、坂場が天陽の絵も知っているほど、勉強熱心だと陽平は教えた。

富士子は風車に電話するが、近くに夕見子がいたため、亜矢美は急いで切る。その後、なつが電話し、亜矢美が夕見子に会いに来るなら冷静になってきた今がチャンスだと伝える。

その電話を剛男や泰樹が聞いていた。親が行くよりも慣れていない人の方が夕見子は甘えられると言い、富士子は泰樹に行ってほしいと言う。

夕見子が高山と一緒に風車に来て、家族に話しただろうとなつに迫った。

坂場の厳しい注文に麻子となつはイライラする

坂場は麻子やなつの描く原画に注文をつけた。麻子は思いつきで言われたって困ると怒るが、なつが冷静にとなだめる。今度はなつの木の怪物の絵に樹齢が見えないと言う。なつが怒ると麻子が冷静にとなだめた。

なつたちの短編映画「ヘンゼルとグレーテル」の作画作業は大詰めを迎えていました

(坂場)う~ん…

(麻子)まだ不満ですか?

(坂場)この鳥は何をしたいんでしょうか?

(麻子)何ってヘンゼルとグレーテルを助けたいんでしょ

(坂場)それだけですか?

(麻子)ほかに何があるんですか?

(坂場)鳥たちはこの森に魔女がいること自体にずっと不満を持っていたんじゃないでしょうか?

(麻子)不満?

(坂場)だからヘンゼルとグレーテルを助けたんだと思うんです、その不満が見えてこないんですよ、鳥たちが一致団結して魔女に抗議してるように見えないんです、このシーンは鳥たちがまるでデモをしてるように見せたいんです

(麻子)デモ!?

(坂場)それで描き直してみて下さい、お願いします

(麻子)そんな思いつきで言われたって困るのよ!こんなんじゃいくら描いてもこの作品は終わんないわよ!

(坂場)思いつきではありません

(麻子)人の描いたものを見てからいつも何か言うじゃないの!

(坂場)それは何がダメかを思いついてるだけです

(麻子)はあ!?

(なつ)マコさん、落ち着きましょう!

(坂場)とにかく描き直して下さい、お願いします

(麻子)何なのあの人は!腹立つ!

(なつ)怒ると余計に腹が立ちますよ、腹が立ってることをますます意識するだけですから

(麻子)うるさいわね、あんたまでそんな持って回った言い方しないでよ

(なつ)すいません

(下山)厳しいね、イッキュウさんは

(茜)うん確かに、悪いところばっかりよく思いつきますよね

(なつ)けど冷静に考えると、なるほどって思うことも多いんですよ

(麻子)こんな何度も描き直してたら、なるほどもどっか行っちゃうわよ

(堀内)昔の君もあんな感じだったけどな

(麻子)一緒にしないで

(神地)俺の原画は褒めてくれましたけどね

(麻子)何が言いたいの、あんた

(なつ)マコさん!冷静に

なつは最後にヘンゼルとグレーテルを救う木の怪物の動きに四苦八苦していました

(坂場)木はこうやって歩くんですか?

(なつ)えっ?

(坂場)木がこんなふうに歩くと思ったのはなぜですか?

(なつ)なぜ…何となく…

(坂場)な…何となく?というのは、根拠がないということですか?

(なつ)いや木はもともと歩かないので根拠はありません

(坂場)それじゃこの木は樹齢何年ですか?

(なつ)樹齡?

(坂場)この木が森の中でどれくらいの年月をこう過ごしてきたのか、歩き方にそれが見えないとダメだと思うんです、そこを根拠にしてみて下さい

(なつ)いやそんなこと言われたって…分かりませんよ!

(麻子)まあ落ち着いて、怒ると余計に腹が立つわよ

(坂場)とにかく描き直して下さい、お願いします

(なつ)えっいや無理です…そんなの無理です!

(なつは廊下で木の怪物の動きをする)

感想

坂場はなつに好意を持っているみたいだったから、なつの絵にも寛容なのかと思いきや、そこは別物なんですね。木の怪物の真似をしていましたが、今回はさすがに坂場は通りかかりませんでした。坂場は「なぜ?」という疑問をよくぶつけてきますが、自分の考えは言わずに「なぜなぜ」言うのは誰でも腹が立ちますよね。

坂場について気になった方はこちら!

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坂場は天陽の絵を知っているぐらい勉強していた

木の怪物の絵で悩んだなつは背景を描く陽平のところに行く。なつは坂場が自分で絵を描かないからわからないんだと言うと、坂場は勉強していて天陽の絵も知っていると教えた。絵に対する貪欲さは絵描き以上かもしれないと言った。

(なつ)はあ

(なつは絵で悩み、陽平のところに行く)

(なつ)陽平さん

(陽平)あっなっちゃん

(なつ)背景の森を見せて下さい

(陽平)いいよ、いくらでも見てって、何か悩んでるの?

(なつ)悩んでるなんてもんじゃありませんよ、イッキュウさんの言うことについていけなくて…あっこれ木の怪物を描いてるんですけど、樹齢が歩き方に見えないって言うんですよ

(陽平)アッハハ…彼らしいな、うちら美術に関してもうるさいからね

(なつ)自分が描かないから描く人の苦労は考えないんでしょうか

(陽平)そうじゃないと思うよ、人に苦労かけてる分、あれは相当勉強してると思うよ

(なつ)絵をですか?

(陽平)絵だけじゃないと思うけど、あっ天陽の絵も知ってたんだよ、イッキュウさんは

(なつ)えっ…本当ですか?

(陽平)うん、帯広で賞もらった時小さな美術雑誌に載ったんだけど、それを見たらしいんだ僕の弟かって聞かれて…すごくその絵に感動してくれてた

(なつ)ふ~ん…天陽君の絵をイッキュウさんが…!

(陽平)彼の演出力はまだよく分からないけど絵に対する貪欲さは絵描き以上かもしれない、負けないで頑張ってよ、こっちも頑張るから、いい作品にしよう

(なつ)はい、頑張ります

(陽平)うん

(なつ)お願いします

(陽平)はい

感想

陽平は坂場のことを評価しているみたいですね。それにしても、どうして天陽が陽平の弟だと思ったのでしょうか。出身から?山田という名字から?帯広でもらった賞はそんなにすごいものだったんですね。そんなにたいそうな賞をもらっても、天陽の家はボロだし蕎麦がき食べてるし貧乏暮らしなのは、お金の使い方を間違っているとしか思えませんね。

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【なつぞら】山田天陽(吉沢亮)と奥原なつ(広瀬すず)の関係とは?二人の出会いから別れまでをまとめました

北海道から来た電話を亜矢美が急いで切る

風車で亜矢美と夕見子が話す。高山は原稿を描いてジャズの雑誌に持ちこんでいるがうまくいかなく、最近は喧嘩が多いと言う。坊ちゃんなので自立には時間がかかると夕見子は思っていた。電話が鳴り、亜矢美が取るが北海道からの電話だとわかると急いで切った。

(風車で「ムーンライト・セレナーデ」が流れる)

(夕見子)いいですね、グレン・ミラーは

(亜矢美)あらららららら…そったらこと言ってるとモダンジャズの彼氏に怒られちゃうよ

(夕見子)いいんですよ、そんなの、私は人の好みに合わせる気なんて全くないんですから

(亜矢美)ねえ彼はさ、毎日今何やってんの?

(夕見子)原稿書いて「スイングジャーナル」って雑誌に持ち込んでるらしいんですけど、どうもうまくいかないみたいです

(亜矢美)そりゃ最初っからうまくはいかないよ

(夕見子)当たり前ですよね、したけどそれで落ち込んじゃってて、最近は喧嘩ばっかりしてるんです

(亜矢美)あっそうなの…

(夕見子)あの人はもともとお金持ちのお坊ちゃんで生きてきたから、自立して強くなるためには少し時間がかかりそうです

(亜矢美)夕見子ちゃんは冷静なんだね

(夕見子)お互いに好きになったんですから、お互いに強くならなければ不公平になるだけですよ、そのために東京に出てきたんですから

(亜矢美)ハッ…なるほどね

(電話がなる)

(夕見子)あっ咲太郎さんの仕事の電話でしょうか

(亜矢美)いいよいいよ

(夕見子)あっ

(亜矢美)はい風車でございます

(電話)「北海道音問別4141番からです」

(亜矢美)あっ…

(電話)「お待ち下さい」

(亜矢美)間違えました!すいません!

(夕見子)えっ、どうしたんですか?

(亜矢美)いや何か間違えたみたい

(夕見子)えっこっちから言うんですか?

感想

夕見子と亜矢美もだいぶ仲良くなったみたいですね。夕見子やなつや咲太郎が風車にいることで、それ目当てで来店する客が増えそうな予感です。亜矢美の電話の切り方、下手くそすぎて笑っちゃいました。亜矢美らしさが出まくってました。富士子はなつに昼間電話しないように言われてたのに、やらかしましたね。我慢できなかったんでしょうね。なつももっと頻繁に電話してあげてたらよかったのに。。

富士子は夕見子を迎えに行くと亜矢美に伝える

なつが富士子に電話をした。なつは亜矢美に代わり、富士子は夕見子のことやなつのことでお礼を言った。亜矢美は夕見子が冷静になってきたので、今がチャンスかもしれないと言う。富士子はすぐに行くと言って電話を切った。その電話を剛男と泰樹が聞いていた。

(なつ)あっもしもし母さん?

(富士子)ああなつ…

(なつ)ねえ母さん夕方こっちに電話したしょ

(富士子)したよ

(なつ)やっぱり…

(亜矢美)あっ…

(富士子)亜矢美さんにご挨拶したいと思ったんだけど、あの子がいたから切られたんだね

(なつ)待って今亜矢美さんと代わるから、

(亜矢美)えっ…そうなの?ちょっとちょっとちょっと待って、はい亜矢美でございます

(富士子)亜矢美さん?初めまして富士子です

(亜矢美)あっどうも初めまして

(富士子)この度は夕見子が大変お世話んなって、本当に何てお礼を申し上げていいか…

(亜矢美)いえいえ…今お店を手伝って頂いておりまして、もう助かっております

(富士子)いや…してなつのことずっとお礼が遅れて、本当に申し訳ございませんでした

(亜矢美)いやいや…お互いさまですから、そんな他人行儀なことはもうよろしいんじゃございませんか?

(富士子)あっはい、そうですね、すいません…してタ見子は今どんな様子でしょうか?そろそろ迎えに行きたいと思ってるんですけど…

(亜矢美)だいぶ冷静になってきましたよ、お母さん、今がチャンスかもしれません

(なつ)チャンス?

(富士子)あっ分かりました、すぐ行きます、したらね

(剛男)タ見子がどしたんだ?

(富士子)わっ!

(なつ)ねえ、それで今が何のチャンスなんですか?

(亜矢美)そりゃもちろんタ見子ちゃんがこのまま先に進むのか立ち止まるのか、夕見子ちゃん自身がそれを考えるチャンスかも

(なつ)うん…

感想

亜矢美が電話をかわるとき、髪型を整えるのがかわいかったです。富士子と亜矢美って不思議な縁ですよね。なつがいなかったら繋がることのなかった二人。タイプの違う二人ですがこれからも交流をもってほしいですね。例えば富士子が亜矢美のような派手な服を着たらどのくらい垢抜けるか見てみたいです。

富士子は泰樹に夕見子のところに行くように頼む

男親は冷静でいられなくなるから黙っていたと富士子は剛男に説明した。富士子は夕見子の相手が札幌のデパートの息子の高山昭治だと調べていた。なつが前に言ったことを思い出した富士子は、夕見子が慣れてない泰樹に行ってほしいと言うが、泰樹は無理だと答えた。

(剛男)なしてそんなこと黙ってんだ!

(富士子)シッみんな起きるしょや

(剛男)そんなこと隠しとくなんてどうかしてるべさ

(富士子)少し時間が欲しかったのさ

(剛男)何の時間だ?

(富士子)タ見子の気持ちが落ち着くまで、すぐ行って騒いだら、火に油を注ぐようなもんでしょ、夕見子の性格からして

(剛男)俺に黙っとくことないべや

(富士子)男親は娘の気持ちより、相手の男を抹殺することしか考えないでしょや

(剛男)抹殺って忍者でないんだから

(泰樹)抹殺…確かにそうじゃ

(富士子)だから黙ってたのさ

(剛男)全く…どんなやつだそいつは!

(富士子)高山昭治、札幌にある老舗デパートの長男

(剛男)調べたのかい?

(富士子)そりゃ調べるしょ、二人とも大学には休学届を出してるみたい

(泰樹)結婚する気はあるのか?

(富士子)そら調べようがないからね、でもなつの話では…今はないと思う、亜矢美さんはだいぶ落ち着いてきたから、会いに来るなら今がチャンスかもしれないって

(剛男)後悔してるんだわ…許せんなそいつは

(富士子)どっちが言い出したことか分かんないんだよ

(剛男)そいつが悪いに決まってる!男が悪いに決まってるべ!

(富士子)タ見子が聞いたらまたそれは固定観念だ何だって

(剛男)いやとにかく悪い!男が悪い!

(富士子)はいはい、このぐらいいつものあんたでなくなるんだから

(泰樹)お前が行くのか?

(富士子)私が行ってもいいけど親が行ったら、せっかく冷静になろうとしてる時にまた冷静でなくなる気がして…

(剛男)何言ってんだ多見子が何と言おうと親が連れ戻さなきゃダメだ!

(富士子)それで余計傷つくのは夕見子だよ、ここは…昔なつが言ってた慣れてない人がいいって

(剛男)慣れていない人?

(富士子)じいちゃんに優しくされたら、つい夕見子も素直な気持ちが出せるんじゃないかって、甘えさせてやってや、タ見子を

(泰樹)いや…無理じゃ!

感想

夕見子が北海道大学に合格したかどうかを確認するときにも、誰が夕見子の様子を行くかでもめて泰樹が選ばれてましたね。結局泰樹を先頭にみんなで見に行ったから、今回もゾロゾロと東京に行くのでしょうか。泰樹の「抹殺…確かにそうじゃ」は迫力ありましたね。泰樹が行ったら本当に抹殺してしまうのでは!?それか身重の砂良が行き、鉄砲をぶっ放す!?

夕見子、風車に乗り込んでくる

夕見子が高山と風車にやってきた。家族に話しただろうとなつに言った。

それから数日後のことでした

(なつ)夕見…どしたの?

(夕見子)なつ…あんたうちの家族にしゃべったしょ

(なつ)えっ…

(夕見子)裏切ったしょ!

なつよどうする?

感想

どんな経路で夕見子に伝わってしまったんでしょうね。数日後ということは、北海道から誰かが夕見子を迎えに来ていてもおかしくはないですね。夕見子、静かに怒ってますね。

今日の名シーン

富士子と亜矢美がはじめて話したシーン。

【なつぞら】泰樹(草刈正雄)と富士子(松嶋菜々子)の親子関係が面白い!二人のシーンをまとめました

今日の名台詞

「怒ると余計に腹が立ちますよ。腹が立ってることをますます意識するだけですから」

怒っていた麻子をなだめるためになつが言った言葉。

「お互いに好きになったんですから、お互いに強くならなければ不公平になるだけですよ。そのために東京に出てきたんですから」

夕見子が高山のことを亜矢美に聞かれて言った言葉。

「男親は娘の気持ちより、相手の男を抹殺することしか考えないでしょや。だから黙ってたのさ」

泰樹や剛男に夕見子のことを黙っていた富士子が言った言葉。

次回の見どころ

なつが家族に言ってことを、夕見子が知ってしまいました。夕見子が怒っているところで終わってしまったので、このあとどうなってしまうのでしょうか。無理だとは言っていたものの、泰樹が東京に来ることになるのでしょうか。

なつぞら

Posted by popi