なつぞら第60話のあらすじと感想（2019年6月8日放送）
なつぞら第60話のあらすじと感想（2019年6月8日放送）
第10週「なつよ、絵に命を与えよ」の第60話。
アニメーターになるための試験を受けたなつ（広瀬すず）。試験の夜、仲（井浦新）と井戸原（小手伸也）が絵の採点のために集まる。なつの絵を見ると…。
第60話の主な登場人物
- 奥原なつ（広瀬すず）…ヒロイン
- 岸川亜矢美（山口智子）…おでん屋「風車」
- 仲 努（井浦 新）…アニメーター
- 下山克己（川島 明）…アニメーター
- 大沢麻子（貫地谷しほり）…アニメーター・セカンド
- 井戸原 昇（小手伸也）…アニメーター・作画担当
- 三村 茜（渡辺麻友）…新人アニメーター
- 森田桃代（伊原六花）…彩色担当
- 露木重彦（木下ほうか）…映画監督
なつぞら第60話のあらすじ
なつの社内試験の結果は不合格だった。動画を15枚でいいところを30枚も描いたが基礎ができていなかった。試験が終わった時になつに声をかけた三村茜は合格していた。
試験の結果を知ったなつは、井戸原と仲にイメージがわいて描きたいのに手が追い付かないもどかしさを感じて悔しかったと言った。その夜からまた勉強した。
照男は天陽と菊介の協力のもと、砂良に結婚してくださいと伝えた。砂良も受け入れた。
正月も東京で過ごしたなつは天陽への手紙の中で、当分北海道には帰らないと書く。みんなに会いたいけど振り返らず、東京で生きていくと書いた。
それを読んだ天陽は涙を流しながら描いていたなつの絵の上に絵の具を塗った。
試験が終わりなつは三村茜にダメだったと言う
なつはアニメーターになるための社内試験を受けた。試験が終わると、一緒に試験を受けていた三村茜がなつに声をかけた。こんなに描いてすごいと言ったが、なつはダメだった言った。
昭和31年の暮れ 仕上課にいるなつは
特別にアニメーターになるための試験を受けさせてもらえることになりました
あ～下手くそ
（井戸原が入ってくる）
は〜い時間です、そこまで
みんなご苦労さん、今日はそのまま帰っていいですよ
（茜がなつに声をかける）
あなたってすごいのね、よくこんなに描けたわ
あ…全然ダメでした
えっ？私は三村茜です、どうぞよろしく
奥原なつです
感想
試験開始直後からチラチラなつのことを見ていた茜。試験終了後「あなたになんかアニメーターは無理よ」なんて文句を言いに来たのかと思ったら意外と友好的でしたね。麻子のことがあったから東京の女性が怖くなってしまいました。
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なつは30枚の動画を描いた
所長室で試験の絵を見ていた。15枚以上描かなければいけなかったが、なつは30枚の動画を描いていた。ただ、クリーンナップしたものは13枚で、ラフの状態がほとんどだった。基礎を学んでいないが、勘はあると仲は露木に説明した。
じゃ次は問題の奥原なつさん
おお すごいね これは
描いた枚数は断トツの1番です
15枚以上どころか30枚も描いてます
しかしラフの状態のものがほとんどでクリーンナップしたものに限れば13枚です
このゆがんだ線をクリーンナップと呼べるならな
そういう基礎を彼女は学んでないんですよ
全部、我々が描いたものを見ての独学なんです
いやそれじゃほとんど勘じゃないかよ
そうなんです、そこなんですよ、露木さん
その勘が彼女には備わってるってことなんですよ
なつはその晩、梅しそうにいつまでも絵の清書を練習していました
感想
「よくこんなに描けたわ」と言っていた茜の言葉の意味がわかりましたね。無我夢中で30枚も描くとはなつらしいです。露木は実際になつに会ったことがないからか、実力を見抜く力がないのか、なつの良さを分かっていないような感じですね。
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なつの試験の結果は不合格だった
仲と井戸原から試験の結果が伝えられ、なつは不合格だった。どうして30枚も描いたのか聞かれるとなつは、イメージがわいてきて描きたくなったと言う。描きたいのに手が追い付かないもどかしさがあったと説明した。そして、これからも動画の勉強をすると言った。なつが出ていくと、井戸原と仲は自分たちと同じ悩みをすでに持っていることに感心する。なつは茜が試験に受かって仕事をしているところを見た。
そして翌日
結論から言うと不合格でした
わかりました
悔しそうじゃないんだね？
悔しいです、とっても…けどそれは自分のせいですから
うん…どうして動画をこんなに描いたんだい？
15枚でいいところを30枚も描いたのはどうして？
見たらイメージが湧いてきてどうしても描きたくなったんです
でもダメです
自分が描きたいものに自分の手が追いついていかないんです
それがもどかしくて、自分は下手なんだってよく分かりました、それが悔しくて…
今の自分にはおいしい牛乳はまだ搾れないんだってよく分かりました
えっ…
うん？えっ…何で牛乳なの？
あ…乳牛を育てることならちょっとは自信があるので
乳牛…？
すいません、何でもないです
動画の勉強は続ける？
もちろんです！それは続けさせて下さい、お願いします
分かった、それじゃもう行っていいよ
はい、今回はありがとうございました
お疲れさん
（なつが部屋を出ると茜が麻子から仕事を教わっていた）
（井戸原と仲が話す）
参ったね…イメージに手が追いつかないか…
あれでもう我々と同じことで悩んでるんだからね
あの子も一生悩むんでしょうね…
うん…
感想
9歳で柴田牧場に行ってから、色んなことを器用にこなし皆から優しくされ順風満帆だったなつですが、どうも東京に来てからは一筋縄ではいかないみたいですね。でも、このつまずきは、これからのなつの成長のために必要なものだったように感じます。井戸原と仲はなつの才能に気付いているようでなんだか嬉しいです。不合格を知らされたあと、なつが部屋を出ると茜は麻子から仕事を教わっていましたね。気づいた二人と目が合ったなつは会釈して立ち去りましたがその姿が切なかったです。
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菊介と天陽の芝居の後、照男が砂良にプロポーズ
弥市郎と砂良の家に天陽が牛乳を持ってきた。すぐに菊介も照男が作ったバターを持って来た。菊介は天陽に砂良のことが好きなのかと聞く。照男の方が先に好きになった。天陽は腹黒いと言う。そこに照男が入ってきた。すべては芝居で、照男は砂良に結婚してくださいと伝えた。砂良もそれを受け入れた。菊介や天陽も喜んだ。
あらいらっしゃい
こんにちは
よう天陽！お前の絵、展覧会で賞取ったんだってな
あ、まあ…
初めてそういうところに出品したんで素人の絵が珍しかったんじゃないですかね
なっちゃんも喜んだでしょう
なっちゃんには知らせたの？
あっうちの牛乳飲んで
持ってきてくれたの？
うん
ありがとう
（戸をたたく音がする）
あっはい、ちょっと待って
あ…ちょっとごめんね
こんちは！
おおどうした？
どうもどうも、いや～しばれるね
菊介さん？
おう…
そうだ柴田牧場の菊介さんだ
今日うちのパター届けに来たんだわ、ほいこれうめえぞ
何でバターを？
うちの照男君が作ったんだわ、あんたに食べさせたくて
あれ天陽君でねえの、何でおめえがここにいんだ？
何でって…
おめえまさか砂良さんのことが好きなんでねえべな？
ちょっと何言ってんの？菊介さん
砂良さんはうちの照男君が先に好きになったんだからな
おめえもそれ分かってるべ？
分かりません
分かんねえか？はあ～分かんねえから牛乳持ってきたのか？
牛乳は真っ白でもおめえの腹は真っ黒だ
なっちゃんがいなくなったら砂良ちゃんか？大したもんだな
なっちゃんは関係ないしょ！
それに比べて照男の腹は真っ白だ！真っ白い心で砂良さんのことをいつも思ってる
その気持ちには一点の曇りもない、十勝晴れだわ
照男はいつも心に砂良ちゃんを強く思ってんのさ！
砂良さんには何も伝わってねえべ！
そうなんかい？砂良ちゃん
いえ…
照男の気持ちは分かってるべ？砂良ちゃん
そんなこと言われても…
砂良さんはそんなバカな男を相手にするもんか！
バカはバカなりに考えんだ！
（戸をたたく音がする）
ちょ…ちょっと待って！待ってって…何なの？今日は
（照男が入ってくる）
熊だ～！
（弥市郎が銃をかまえる）
ちょっと待った！俺です！俺！
照男さん！
すいません！
すいません
すいません
（天陽と菊介も並んで謝る）
どういうつもりだ？お前ら
砂良ちゃん、好きです
結婚して下さい！
お願いします！
お願いします！
牛飼いの家に酪農家の嫁に来て下さい
食べることだけは一生困らせない
おいしい人生を約束します！
どうか俺と一緒に生きて下さい！
撃つか？
撃たなくていい
撃つ時は自分で撃つから、嫁入り道具にはそれ頂戴
分かった
本当にここまでバカだと思わなかったわ
ハハハハ…やったな！
感想
考えが深くてカッコつけマンでクールな天陽が、いきなり牛乳をもって砂良の家に来て砂良に気があるような素振りをするから、びっくりしましたね。タミになっちゃんを忘れるように言われたからさっそく行動したのかと思ってしまいました。しかも菊介までバターをもってくるから、昔のねるとん形式が始まるのかとハラハラしていましたが、菊介は照男推しでホッとしました。で、最後に熊の変装の照男登場には見ているこっちが恥ずかしくなってしまった。でも、男らしくプロポーズをすることができましたね。天陽が菊介と組んで照男に協力するなんて意外でした。嫁入り道具の鉄砲は照男が浮気をしたときに使うのかな。
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東京で生きていくというなつの手紙に天陽は泣く
照男と砂良の結婚を天陽は手紙でなつに伝えた。なつは正月を東京で過ごした。東京に帰りたいが、泰樹や天陽や家族などに胸を張れるまでは帰らずに自分を育てる。振り返らずに東京で生きていくと手紙に書いた。それを読んだ天陽は、描いていたなつの絵の上に色を塗り、涙を流した。
（天陽からなつへの手紙）
砂良さんはバカな芝居につきあってくれたのかな？
照男さんの思いをしっかりと受け取ってくれました
（弥市郎の家で食事をするシーン）
ラブレター熊ですよ
あ？
いやよく訳分かんねえこと言うんだ、こいつ
（笑い声）
（なつからの手紙）
天陽君、元気ですか？
照男兄ちゃんと砂良さんのこと、心からうれしいです
バカなことを考えた菊介さんと天陽君にも心からありがとうと言いたいです
お正月は新宿の花園神社に初詣をしました
天陽君のことも祈っておきました
（亜矢美と咲太郎が神棚に拝んでいたなつを呼ぶ）
なっちゃん、おせち食べよう
なつ、早く来い
は～い
（手紙）
今は毎日仕上の仕事、彩色に打ち込んでいます
それもまだまだ未熟です
（なつの仕事風景）
奥原さん、これ色パカがあった
色バカ？
ここ一枚だけ腕の色が違うと一瞬色がパカッと変わっちゃうでしょ
ああ！
それを色パカっていうのよ
バカじゃなくてバカか
すぐ塗り直して！
あ、はい！
（手紙）
当分北海道には帰れません
帰りません
じいちゃんや天陽君、家族や私を応援して見送ってくれたみんなに
送り出してよかったと胸を張って今の自分を感じてもらえるまでは
私はここでおいしい牛乳を搾れるように自分を育てていきたいと思っています
十勝に帰りたい…みんなに会いたい…
だけど今は振り返りません
私はここで生きていきます
（手紙を見た天陽はなつのことを描いた絵に絵の具を塗る）
なつよ、力をつけよ
来週に続けよ
感想
天陽の涙が切なすぎました。離れて暮らしていてもずっとなつのことが好きだったんですね。まだまだ東京で頑張っていきたいというなつのことを、もう諦めないといけないと決意した涙のような気がしました。先週から愛おしそうに描いていたなつの高校生時代の絵だったのに、赤で塗りつぶしてしまい、天陽のやりきれない気持ちが現れていました。
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今日の名シーン
北海道に帰るつもりがなく、東京で生きていくいうなつの手紙を思い出しながら、天陽が泣いてしまったシーン。
今日の名台詞
「牛飼いの家に酪農家の嫁に来て下さい。食べることだけは一生困らせない。おいしい人生を約束します！」
照男の砂良へのプロポーズの言葉。
「牛乳は真っ白でもおめえの腹は真っ黒だ。それに比べて照男の腹は真っ白だ！真っ白い心で砂良さんのことをいつも思ってその気持ちには一点の曇りもない。十勝晴れだわ！」
砂良の前で照男の気持ちを代弁した菊介の言葉。
次回の見どころ
結局、試験に落ちてしまったので、また仕上の仕事をしばらくは頑張るんでしょうか。今日は土曜日でしたから、話が落ち着いた感じです。結婚が決まった照男と砂良も気になります。