なつぞら第52話のあらすじと感想(2019年5月30日放送)
なつぞら第52話のあらすじと感想(2019年5月30日放送)
第9週「なつよ、夢をあきらめるな」の第52話。
亜矢美(山口智子)の店・風車にいたなつ(広瀬すず)は、信哉(工藤阿須加)に、咲太郎(岡田将生)が警察に捕まったことを聞く。驚いたなつは咲太郎に会いに行くと…
第52話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
- 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
- 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
- 前島光子(比嘉愛未)…川村屋オーナー
- 野上健也(近藤芳正)…川村屋ギャルソン
- 三橋佐知子(水谷果穂)…川村屋ウエイトレス
- 佐々岡信哉(工藤阿須加)…なつの幼なじみ
- 土間レミ子(藤本沙紀)…歌手・煙カスミの付き人
- 仲 努井(浦 新)…アニメーター
なつぞら第52話のあらすじ
咲太郎はサンドイッチマンをして警察に取り調べを受けただけだった。なつと信哉が歌舞伎町に行くと、咲太郎はサンドイッチマンとなりタップダンスで客寄せをしていた。そのタップダンスを見てなつは悲しくなる。
なつが採用試験に落ちたことを戦災孤児が差別されたと思っている咲太郎は東洋動画に入らなくてよかったと言った。なつは咲太郎にも人のためじゃなく、自分のために生きてほしい。放っておいてほしいと言って泣き出す。そこに警察が来て連れて行かれた。
次の日、マダムに何があったのかと聞かれたなつは自分が上京したことで、咲太郎が自分のために生きられなくなったと話す。マダムは人のために生きることが好きな人もいると言い、咲太郎は純粋だと言った。
そこに亜矢美が来て、咲太郎の借金の一部をマダムに返した。咲太郎の借金は自分の借金だと亜矢美は言う。マダムは亜矢美からは受け取れないと返したが、亜矢美は強引に渡す。
亜矢美は絵をなつに渡した。それは父からの手紙にあった家族の絵を思い出しながら咲太郎が自分で描いた絵で、父が描いたものとそっくりだった。
咲太郎はサンドイッチマンをして警察に連行
なつが亜矢美と話していると信哉が風車に入ってきた。咲太郎が警察に捕まったと聞きなつは驚く。咲太郎は歌舞伎町でサンドイッチマンをして、交通の妨げとなり警察の取り調べを受けたが、すでに警察は出たという。
こんばんは、あっなっちゃんいたの?
信さん
いいとこ来た一緒に飲みましょうよ
あっいやあの実はさっき、咲太郎が警察に捕まって…
えっ?
どういうこと!?
お兄ちゃん何をしたの!?
なっちゃん落ち着いて、別に悪いことをしたわけじゃないんだ
悪いことしてないのに警察に捕まるってどういうこと?
いやあの…捕まったっていうか取り調べを受けたっていうか…
サンドイッチマンをやってたんだ
それで人だかりが出来て交通の妨げになったみたいで…
許可を取ってなかったらしい
でもまあ警察を出てるからここに戻ってきてると思ったんですけど…
で、どこで?そのサンドイッチしてたって…
歌舞伎町みたいです
歌舞伎町?
感想
サンドイッチマンとは体の前後に看板を下げて、宣伝をする人間広告のことだそうです。お笑いコンビのサンドイッチマンもそういう意味があったんだと初めて知りました。咲太郎は戦災孤児でなつが試験を落とされたと思ってイライラしていたので、それで暴れてまた逮捕されたのかと思いましたが、ちょっと事情聴取されただけのようです。昨日の放送の最後の信哉の言い方が深刻すぎた気がします。
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歌舞伎町で咲太郎を見たなつは表情が曇る
なつと信哉が歌舞伎町に行ってみると、咲太郎がサンドイッチマンをしていた。煙カスミの歌の宣伝をしていた。聴衆の中で咲太郎のタップダンスを見ていたなつは、咲太郎の前に出る。なつがほかの客に絡まれると咲太郎は怒った。咲太郎は何か言いたそうななつを路地へとつれていく。
買って下さい私の真心
売って下さいあなたの恥じらい
(タップする靴音)
こよい花開く夢のひととき
踊る阿呆に見る阿呆
同じ阿呆なら朝まで踊って下さい
いとしいあの子と
さあ夢のスウィートホームへ帰りましょう!
煙カスミが出演してま~す!
(煙カスミが「街のサンドイッチマン」を歌っている)
「ロイド眼鏡に燕尾服」
「泣いたら燕が笑うだろう」
「涙出た時や空を見る」
「サンドイッチマンサンドイッチマン」
「俺らは街のお道化者」
「呆け笑顔で今日も行く」
なっちゃん…
(なつが咲太郎の近くに行く)
お兄ちゃん…
おう何だ?なつ、こんなとこに来んなお前
何してんの?
(客がなつに近づく)
この子店の子?
違うよこの野郎!この子に触んな!
何だ客に向かってその口は!
あんたはまだ客じゃないでしょうが
(信哉が客に謝る)
すいません!すいません、すいません
すいません…
チッ!
信がなつを連れてきたのか!
すまん
ちょっと仕事の邪魔しないでよ!
お兄ちゃん!
おいなつちょっと来い
(咲太郎が路地になつを連れて行く)
感想
煙カスミが歌っていた「街のサンドイッチマン」は昭和28年に鶴田浩二が歌って人気があったようです。咲太郎が子どもの時に歌っていた「洒落男」でも「ロイド眼鏡」という歌詞が出てくるので、ロイド眼鏡が流行っていたんですね。
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咲太郎に人のことは放っておいてほしいとなつが言う
なつは咲太郎に何をしているのかわからないと言う。なつが試験に落ちたのは戦災孤児だったからだと思っている咲太郎は、あんな会社に入らなくてよかったと言う。咲太郎が原因で落ちたと知っているなつは、咲太郎が昔と同じタップダンスをやっているのを見て悲しくなったと言う。自分のためにまじめに働いて、人のことは放っておいてほしいとなつは言った。そこに警察が来る。
一体何なんだ?
分かんない…
お兄ちゃんが何やってんのか私には全然分かんない
何言ってんだよ、何も悪いことはしてないよ
なつお前がつらいのは分かるけどもう忘れろ
あんな会社入らなくてよかったよ
えっ?
おい咲太郎
お兄ちゃんは本気でそう思ってるよ
俺たち孤児院にいたような人間は
いつまでたっても差別を受けることがあるんだよ
咲太郎、お前自分が何したのか分かってんのか
いいから信さん
お兄ちゃんは今何やってんのさ?
だから見てのとおりサンドイッチマンだよ
鶴田浩二の歌がはやってから人気があるんだよ
それがお兄ちゃんのやりたいこと?
全然分かんないよ
何が分からないんだ?
マダムに借金を返すために働いてるんだろ
お前に少しでも肩身の狭い思いをさせないために働いてるんだ
私のためなの?だったらやめてよ!
私…タップダンス踊ってるお兄ちゃん見て何だか悲しくなったよ
だってお兄ちゃん昔とちっともやってること変わってないんだもん…
焼け跡で進駐軍に向かって踊ってる時とやってることおんなじじゃない!
昔は楽しかったけど…今は悲しかった
(レミ子が割って入る)
ちょっと待ちなさいよ!
あんたは北海道で生きるために牛の乳搾りしてたんでしょう?
こっちだってね生きるために人前で踊ってんのよ!
バカにしないでよ!
バカになんかしてません
お兄ちゃんのやりたいことが分からないと言ったんです
だから…俺はムーランルージュを復活させたいんだって言ったろう
それだって亜矢美さんのためでしょ!
お前に何が分かるんだ?
分かるよ!
ムーランルージュを復活させるために人にだまされてお金を借りて
その肩代わりをマダムにさせたんでしょ?
ねえそれじゃ人に迷惑かけてるだけじゃない!
お兄ちゃんが自分のために
真面目に働いてるなら何してもいいの…
もう人のために頑張らなくていいんだから!
もっと自分のために頑張ってよ!
もう人のことはほっといてよ!
なつ…
(警察が来る)
おいそこで何してるんだ?
あっいえ大丈夫です
えっ?
大丈夫ですから
女の子泣かせて何やってんだ!
おいおいちょっと来い!
感想
亜矢美のムーランルージュの話で迷惑をかけているということですが、本当は自分の試験のことを言いたいのでしょう。直球で言わないのがなつのやさしさなのかとも思いましたが、咲太郎のせいで試験に落ちたんだと言ってあげた方がよかったのではないでしょうか。なんか自分がやっていることを否定された感じがして咲太郎がかわいそうでした。咲太郎には何も伝わっていないと思います。今ならこれぐらいその場で警察が注意して終わりだと思うけど、当時の警察は厳しかったんでしょうか。
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咲太郎には人のために生きる純粋さがある
翌日、なつはマダムに謝っていた。自分が上京したことで咲太郎が自分のために生きられなくなっているとなつは言った。マダムは人のために生きるのが好きな人もいると言う。先代のマダムは咲太郎を川村屋で雇おうとしたが、亜矢美のためにそれを断ったこともあって。それぐらい咲太郎は純粋だと話した。
ゆうべはすいませんでした
警察から連絡があった時は本当に驚いたわ
すいません…
まあ座って
お兄さんと何があったの?
私には兄のことがよく分からないんです
分からない?
それはしかたないわよ、ずっと離れていたんだし
いつも人のことばかり考えてて、兄自身はちゃんと生きてないみたいな気がしてて…
それは私のせいでもあるんです
私が東京に来たせいで兄はますます昔のまま
自分のために生きられなくなっているのかもしれません…
咲ちゃんは自分のことより人のために生きるのが好きなのよ
そういう人もいるのよ
私の亡くなった祖母はね
ムーランルージュのことはあんまり好きではなかったけど
咲ちゃんのことだけはなぜか気に入ってかわいがってたのよ
先代のマダムがですか?
それでムーランルージュが潰れた時、咲ちゃんをこの川村屋に雇おうとしたの
えっ?
咲ちゃんすっごく喜んだんだけど結局それを断ったわ
断ったんですか…
岸川亜矢美さんってダンサーのことを母親みたいに思ってるでしょう?
はい
その人の居場所を作ってやることが今の自分の夢だからって
だから何としてもムーランルージュを復活させたいんだ
そのために自分のやれることは何でもやるってね
その話は兄からも聞きました
つまりそういうやつなのよ咲ちゃんは
バカなところがあるけど人を思う気持ちは純粋すぎるぐらいまっすぐなの
その咲ちゃんがずっと心の中で本当は何を求めているのか
その答えがあなたなんじゃないかしら
感想
なつは咲太郎に邪魔されて試験に落ちたから、人のために行動するのはよくないと思っているんでしょうね。「純粋な咲太郎が求めているのはなつ」の意味がよくわかりませんでした。幸せになってほしいということですかね。自分の価値観だけで人を見てはいけないということをマダムは教えているんだと思います。
父が描いた家族の絵を咲太郎も描いていた
マダムとなつが話しているところに亜矢美がやってきた。亜矢美は咲太郎の借金の返済として一万円をマダムに渡す。マダムは受け取れないと言うが、マダムが咲太郎に恋をしたんだからしょうがないと言いながら無理やり渡す。亜矢美はなつに咲太郎が描いた絵を渡した。それは戦死した父からの手紙にあった家族の絵を思い出しながら描かれたもので、父が描いた絵とそっくりだった。咲太郎はなつに迷惑をかけているが一生懸命生きていると亜矢美は言った。
マダム…あのマダムにお会いしたいと…
失礼いたします
あら…お久しぶりです
亜矢美さん
マダムゆうべは咲太郎が大変お世話になりました
いいえ私は何も
どうぞこれをお納め下さい
何でしょう?これは
咲太郎がお借りしておりましたお金です、1万円だけですが
あなたから受け取る筋合いはございませんよ
いやどうぞ…今はこれで精いっぱいです
受け取れません
お受け取り下さい!
咲太郎の借金は私の借金
これは私の責任ですから!
いえいえいえ、いくらマダムが…咲太郎に恋をされていたからといっても
咲太郎のしたことは許されることじゃありません
ちょ…ちょっと待って下さい!何か勘違いしてるようですけども…
いいんです!誰だって恋をしちゃったらもうしょうがない
してませんから!
恋でしょ…何てったって恋!うん!
でなかったらマダムのような方が咲太郎の保証人になって下さるなんて、ううん、不自然…
してない!
なつさんあなたに聞きたいことがあったんだ
はい…
してませんから!
分かってます、大丈夫
なつさん、あなた戦死されたお父様の手紙を持ってらっしゃる?
はい…
その手紙の中に家族の絵が描いてあったって聞いたんだけど
はい、絵がありました
うん、咲太郎はその絵を思い出しながら自分でも家族の絵を描いて私に見せてくれたの
はい
(亜矢美がなつに絵を渡す)
えっ…これお兄ちゃんが描いたんですか?
あいつは自分で絵を描いて自分の心の支えにしてきたんだわ
咲太郎があなたにどんだけ迷惑をかけてるか…
だけどあいつは今でもそうやって一生懸命生きてんだよね
それだけは分かってあげて
そっくりです…
お父さんの絵にこの絵そっくりです…
(寮に戻ったなつが2枚の絵を見比べる)
なつよ…咲太郎をどうか許してやってくれ
感想
咲太郎の絵が引くぐらいうまい。たぶん天陽よりもうまいんじゃないかと思いました。絵の才能はあってもサンドイッチマンをやっているという生き方もあるということですね。亜矢美がお金を返すシーンですが、これを妹のいる前でやりますかね?見せつけの意味もあるのかと思いましたが、その後を見るとそうではないようです。
今日の名シーン
咲太郎が描いた家族の絵をなつが見たシーン。お父さんが描いた絵とそっくりでした。咲太郎の家族を思う気持ちが伝わってくる絵でした。
今日の名台詞
「咲ちゃんは自分のことより人のために生きるのが好きなのよ。そういう人もいるのよ」
兄が自分のために生きていないと言ったなつにマダムが言った言葉。
次回の見どころ
咲太郎のことは今日の絵を見て許せたんだと思いますから、これからは9月の採用試験に向けてなつが頑張ることになると思います。
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