なつぞら第88話のあらすじと感想（2019年7月11日放送）
なつぞら第88話のあらすじと感想（2019年7月11日放送）
第15週「なつよ、ワクワクが止まらない」の第88話。
咲太郎（岡田将生）は、声優のプロダクションを立ち上げる、となつ（広瀬すず）に宣言する。そんな中、東洋映画では、短編映画のストーリーがなかなかまとまらず…。
第88話の主な登場人物
- 奥原なつ（広瀬すず）…ヒロイン
- 奥原咲太郎（岡田将生）…大好きな、たったひとりの兄
- 小畑雪次郎（山田裕貴）…菓子屋の息子
- 岸川亜矢美（山口智子）…おでん屋「風車」
- 下山克己（川島 明）…アニメーター
- 大沢麻子（貫地谷しほり）…アニメーター・セカンド
- 三村 茜（渡辺麻友）…新人アニメーター
- 神地航也（染谷将太）…新人アニメーター
- 堀内幸正（田村健太郎）…作画課の動画担当社員
- 坂場一久（中川大志）…東洋動画の監督見習い
- 亀山蘭子（鈴木杏樹）…劇団「赤い星座」女優
- 煙 カスミ（戸田恵子）…クラブ「メランコリー」の歌手
- 土間レミ子（藤本沙紀）…歌手・煙カスミの付き人
なつぞら第88話のあらすじ
なつが風車に帰ると蘭子や雪次郎がいた。咲太郎は蘭子が漫画映画の声優をしたことがきっかけで、チャンスだと感じ、声優のプロダクションの会社を作ると言う。
ヘンゼルとグレーテルはストーリーが固まらずに苦しんでいた。坂場は最後に森で何が起こるかだと言う。なつは夜遅くまで森の絵を描き、つい寝てしまう。
弥市郎の夢を見たなつはそれをヒントに魔女が木に魔法をかけるストーリーを思いつく。なつと坂場が朝まで結末を考え、そのストーリーで進めることになった。
咲太郎が声優のプロダクションを作ると言う
なつが風車に帰ると、蘭子、レミ子、雪次郎、茂木社長が来ていた。蘭子は漫画映画の声優をやってから外国映画の吹き替えの仕事が増えていた。咲太郎はチャンスだと思い、声優のプロダクションの会社を作ると言った。茂木社長もいいところに目を付けたと言う。
ヘンゼルとグレーテルは
魔女を殺さずに魔女から逃げ出したいんです
その塔には闇の世界を支配する悪魔がいるんです
悪魔？
面白い！
グレーテルの味方になるんです！
すごい！
面白い！
なつが短編映画作りに夢中になっていたある晩のことでした
（なつが風車に帰る）
ただいま
お帰り
あっ蘭子さん！
こんばんは
お久しぶりです、どうなさったんですか？
俺がお連れしたに決まってるだろ
なっちゃんお帰り
お帰り
みんなそろって劇団の打ち上げ？
そうじゃないよ、こんな寂しい打ち上げがあるかよ
まあ…なっちゃんおいで
あっ…茂木社長もいらしてたんですか
え～影薄いんだな俺、ウスバカゲロウだよ
なつ、蘭子さんはな、お前の作ってる漫画映画に声で出るようになってから
声の仕事がたくさん来るようになったんだ
へえ…ああラジオとか？
違う、外画だ
ガイガ？
外国のテレビ映画だよ、吹き替えだ
あ～あの…川村屋で見たことあるあの日本語の外国映画？
そうそれだ、テレビの世界では今そういう仕事が増えてるんだよ
俺は蘭子さんについて放送局を回るうちに
これはチャンスかもしれないと思ったんだ
チャンス？
なつ、俺は劇団を辞めて会社を作ることにした
えっ…
声だけのプロダクションを始めるんだよ
声だけの？
声だけの俳優、声優だ
お前の漫画映画にも使えるぞ、な？いいだろ？
いいだろって言われても…いいの？それ
いいんだろうか？
いいんだよ！
う～ん…いいの？
う～ん…いいんだよ！
蘭子さんがうちの所属第1号ということになる
そして雪次郎とレミ子もうちで声の俳優になるんだ
みんなで劇団辞めちゃうってこと？
まさか辞めないわよ
辞めるわけねえべさ、なっちゃん俺もレミちゃんも
やっと研究生から劇団員になれるとこまで決まったんだから
本当？そんならどして？
別に劇団を辞める必要はないんだよ
劇団の芝居をしながら映画やラジオに出るのと同じだ
俺の会社は声の仕事だけを扱うだけってこと
赤い星座だけじゃなくて、いろんな劇団にも声をかけて役者を集めてる
俺は日本の劇団と役者を救いたいんだ
救うって？
声の仕事は食えない役者の救いにもなるんだ
どう思います？社長
咲坊、俺はいいところに目をつけたなと思ってるよ
本当？
本当ですか！？
これからはいやが上でもテレビの時代になる
放送局も増えてテレビはもう一家に一台の時代になる
テレビの時代ですか…
藤正親分にも褒められたよ
親分にも話したの？
うん一応、挨拶に行ってきたんだ、元気にしてたよ
感想
咲太郎って子どもの頃から、米軍がきたらタイミングを見計らってタップダンスをし、気に入られようとしたり、思い切ったことのできる人ですよね。そんな咲太郎が自分で会社を立ち上げたいと思うのは自然なことかもしれません。それにしてもなつはいつの間にか坂場のとなりの席に座って会議をしていますね。前もそうでしたっけ？天陽より坂場のほうがなつにお似合いの気がしてきました。
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藤正親分の勘違い
咲太郎が藤正親分の話をしていると、ちょうどそこに藤正親分が来た。親分は島貫と松井を連れてきて、咲太郎が作る劇場に出してほしいと言った。なつは松井のせいで咲太郎が警察につかまったとはじめて知った。咲太郎は自分が作るのは劇場ではなく、声優のプロダクションだと説明した。
（藤正親分が入ってくる）
ごめん
あっ藤正親分！
えっ親分！
何か今親分の気配を感じてたところです！
お久しぶりです
なつさんか…元気かい？
はい、おかげさまで
どうぞどうぞ、いつものですか？親分
今日は客じゃねえんだ
咲太郎に頼みがあって来た
俺にですか？何でしょう？
おい入れ！
（島貫と松井が入ってくる）
やあ咲坊！
師匠、島貫さん…松井さんも…！
おう咲坊久しぶりじゃねえか
よう亜矢美
亜矢美ちゃん、いい店やってんな
お久しぶりです
どうしたんですか？2人して
咲太郎、お前今度新しい劇場を作るんだろ？
はあ！？そこへこいつら出してやってくんねえか
どんな劇場だ？まさかストリップじゃねえだろうな？
ぜいたく言うなお前は何でも偉そうだから師匠なんて呼ばれてたんだぞ
ちょっと待って下さい、親分！
分かってる、そのことはもう水に流せ
昔はムーランで苦楽を共にした仲間じゃねえか
（回想）
（松井）これが博打の戦利品なんだ、質屋に持っていけばひょっとしたら10万くらいになるかもしれねえぞ、ああ
あの時は悪かったな、咲坊、お前が金に困ってたから、つい…
それじゃお兄ちゃんはその人のせいで警察に捕まったってことですか！？
その罪は自首して償ったんだ、なつさん許してやってくれ
あれは悪いやつから借金のカタを取り返しただけなんだよ
まさか通報するとは思わなかったもんな
「盗人たけだけしい」とはお前のことだ
こいつと芝居すんのが嫌であのころはやけになってたからよ
そのことは別にいいんですよ
いいの？
だけど違うんですよ
俺が作るのは、声優のプロダクションですよ
何だ？そりゃ
主に吹き替えの仕事です
ここにいるのがそういう役者です
なるほどね…顔じゃ売れない役者のやることか
失礼ね！
何言ってんのよ！
あなたは劇団赤い星座の亀山蘭子さんを知らないんですか！
雪次郎君、落ち着いて、その人シャバにはいなかったからよ
とっくにいたよ
とにかくこいつらの面倒見てやれ、な、咲坊
分かりました
感想
藤正親分、咲太郎がなにをするのか全く理解してなかったんですね。親分、早合点というか理解力がないというか、みんな唖然としてましたね。でも咲太郎、結局面倒をみてあげることにしたんですね。藤正親分は、咲太郎が困ってる人を放おっておけない性格だって知ってて連れてきたのかもしれませんね。
藤正親分についてはこちら！
【なつぞら】藤正親分とは何者？咲太郎と亜矢美と関係が！？登場シーンをまとめました
ヘンゼルとグレーテルのストーリーが固まらない
ヘンゼルとグレーテルのストーリーがまとまらなかった。麻子はもう限界だと言う。神地が作画しながら作ったらどうかと言ったが、麻子は時間と労働の無駄だと叱った。坂場は森に逃げたヘンゼルとグレーテルに森で何が起こるかだと言った。
季節は初夏を迎えました
なつたちは「ヘンゼルとグレーテル」のストーリーが固まらず
生みの苦しみを味わっていました
もうそろそろ決めて、作画の作業に入らないと間に合わないぞ
このままだと上からもう作るなと言われかねない
次の長編も迫ってきてるわけだし…
そんな…
もう限界よ…
あと一歩のところまで来てるんです
結末が見えてないだけで…
ここまで来て結末が見えてないのが限界だって言ってんの
しょせん私たちは作家じゃないのよ、絵描きなの
あの…もう作画しながら考えるっていうのはどうでしょうか？
ダメ！何言ってんの、これ短編なのよ
先が見えないで長さどうやって測んのよ
長くなったら削ればいいかと…
時間と労働の無駄！
はい…
森なんですよ…
森？
兄を助けようといちずなグレーテルに心を打たれた魔法使いの魔女が
森を支配する悪魔を裏切り
そしてヘンゼルとグレーテルを連れて森の中に逃げていく
そこに悪魔の放った無数のオオカミたちが迫ってくる
そこまではいいですね？
はい
あとはその森で何が起きるかです…
僕はこの話、子どもたちがいかにして森を信じられるかだと思っています
それはつまり自分の生きる世界、生活を信じられるかどうかです
どんなに恐ろしい世界でも
そこに生きるものが自分の味方だと思えれば
子どもたちは未来を信じることができます
森を味方にするってことですか…？
ねえなっちゃん、北海道に森はないの？
いやそりゃありますよ、いっぱい
う～ん…森…
感想
今回はなつの隣は下山でしたね。下山となつのツーショットはしっくりこなかったです。やっぱり坂場となつが隣同士のほうがいいと思います。麻子がバッサリ「時間と労働の無駄！」と切りましたが、こうしてうだうだ考えてる時間もかなり無駄ですよね。
麻子が気になった方はこちら！
【なつぞら】大沢麻子(貫地谷しほりさん)はなつの天敵！？麻子の出演シーンをまとめました
なつと坂場が徹夜でストーリーを考える
なつは夜遅くまで森の絵を描いていた。なつが机で寝ていると夢を見る。夢の中で弥市郎が坂場に変わった。十勝の森に住む弥市郎の夢だった。そこに坂場が来てなつを起こした。なつは魔女が木に魔法をかける話をして絵を描き、坂場はストーリーを考えた。
なつはその夜遅くまで十勝を思い浮かべながら
森のイメージを描いていました
はあ…
（なつが寝てしまう）
（弥市郎に助けられた夢を見る）
（弥市郎ではなく坂場に変わる）
ちょ、ちょっとちょっと
うわ～ちょっとちょっと！
う～ん
（坂場がなつを起こす）
どうしました？
ええっ！？あっいやあの
うなされてたようなので具合でも悪いのか
あっ大丈夫です、ちょっと変な夢見ただけです
夢？
あっ…その夢で何か思いついたんです！
何を思いついたんですか？
魔法です！
魔法？
魔女が魔法で森にある一本の木を怪物に変えたらどうでしょうか！？
（回想）
（弥市郎）自分の魂を木の中に込めるんだ
その怪物がヘンゼルとグレーテルを守るんですよ！
悪魔のオオカミたちをやっつけるんです！
その怪物って何なんですか？
えっ何って？
いや…魔女が魔法をかけただけですか？
いやあの…その怪物が魔女なんです！
魔女の魂が森の木に宿ったんです！
なるほど森と魔女が一体化したのか
その木に守られたら森を味方につけたことになりませんか？
あなたを信じましょう
描いてみます
（なつが絵を描き、坂場に見せる）
こういうのどうでしょう？
うん…うん…いいと思いますもっと描けますか？
はい…
こうしてなつはイメージを描き、坂場はストーリーを作り
2人の作業は朝まで続きました
感想
なつ、夢の中に坂場が出て来るとは。やっぱり坂場のことを意識しているとしか思えませんね。天陽のことはもうスッキリ忘れたのでしょうか。そしてそして坂場がなぜなつの職場にきたんでしょうか。なつが1人で残ってることを知ってて！？もちろん仕事に夢中になってたのはわかりましが、二人で朝までというのは怪しすぎるのではないかと思ってしまいました。好意のない異性と二人っきりで（いくら仕事とはいえ）過ごすのはどう考えても無理ですよね。両思い確定としか思えません！
坂場が気になった方はこちら！
【なつぞら】坂場一久(中川大志さん)は嫌なやつ？登場シーンをまとめました
なつと坂場が物語の結末を説明する
なつと坂場は朝まで仕事をして、ほかの社員に物語の結末を説明した。神地は面白いと言い、下山はこれで進めるように指示した。坂場はなつにありがとうと言う。
それで最後はどうなるの？
最後はその木の怪物が悪魔の塔を倒すんです
するとがれきの中から今まで食べられてきた子どもたちがよみがえるんです
そして木の怪物が、その塔があった場所で静かにまた動かなくなる
鳥たちが集まってきてその枝にとまる
木漏れ日が降り注ぎヘンゼルとグレーテルを包み込む
ああ森に平和がやって来た
そこで完！
はい！
面白い！
ありがとう！
よし、とにかくこれで進めてくれ、うん
はい
ありがとう
こちらこそありがとうございます
とんでもない「ヘンゼルとグレーテル」になりそうだ…
グリムさんに怒られないか？
感想
徹夜あけなのになつと坂場の声に張りがあるのが気になりました。私も徹夜をしたことがありますが、頭が回転しなくてうまく発声できなくなるはずなのに。しかも髪の毛がサラサラだし化粧も綺麗だし。そこらへんをできたらもう少しリアルにお願いしたかったです。坂場「そこで完！」なつ「はい！」息があってましたね。なんだかすごく二人が楽しそうで乗りに乗ってる感じがありました。実は付き合ってたりする！？とまわりが疑ってもおかしくない雰囲気でした。麻子は二人の説明を聞いてあまり納得してなさそうでしたね。大丈夫でしょうか。
今日の名シーン
なつが坂場に絵を見せたときに坂場を意識したシーン。
今日の名台詞
「どんなに恐ろしい世界でもそこに生きるものが自分の味方だと思えれば、子どもたちは未来を信じることができます」
坂場が物語のテーマについて話したときの言葉。
次回の見どころ
麻子が最後に何かを気にしていたようですから、坂場と麻子がぶつかるのではないでしょうか。それから咲太郎が作る声優の会社の行方も気になります。