なつぞら第83話のあらすじと感想(2019年7月5日放送)

2019-07-14

なつぞら第83話のあらすじと感想(2019年7月5日放送)

第14週「なつよ、十勝さ戻って来い」の第83話。

妹に会いたい一心で柴田家に向かったなつ(広瀬すず)と咲太郎(岡田将生)だったが、すでに千遥の姿はなかった。泰樹(草刈正雄)もその理由がわからないと言い…。

第83話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
  • 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
  • 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
  • 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
  • 柴田明美(平尾菜々花)…剛男と富士子の次女
  • 戸村悠吉(小林 隆)…柴田家の酪農の従業員
  • 戸村菊介(音尾琢真)…悠吉の息子
  • 柴田砂良(北乃きい)…照男の妻
  • 奥原千遥(清原果耶)…なつの妹
  • 光山なほ子(原日出子)
なつぞら登場人物

なつぞら第83話のあらすじ

柴田家の家族に囲まれて、なつは千遥から来た手紙を読んだ。

親戚の家を出た千遥は、復員兵に拾われて置屋に売られ、そこの女将の養女となった。千遥は結婚することになり、兄妹との縁を切らなければいけなくなった。

最後に北海道を訪れ、なつが不幸だったら結婚を捨てでも助けようと思っていたが、柴田家に来てなつが幸せだったとわかった。なつと咲太郎と会ってしまったら、別れられなくなると怖くなり逃げ出したのだった。

千遥の手紙の最後にはなつと咲太郎の絵もあり、二人はうまいねと言って泣いた。兄妹が会うことはもうない。

千遥は復員兵に拾われ置屋の女将の養女になった

千遥から手紙が届きなつが読み始める。千遥は親戚の家を出た後、復員兵に助けられ、置屋に売られた。千遥は女将の養女として育てられた。

千遥ちゃんから手紙が来た!

千遥から手紙が届いたのは

千遥が消えて2日後のことでした

消印は帯広ね

帯広から出したんだ

帯広にいるのか?

読むね

(なつが千遥からの手紙を読む)

お姉ちゃん、お兄ちゃん、急に帰ってしまってごめんなさい

柴田牧場の皆さんにも大変失礼なことをしました

おわび申し上げます

私は子どもの頃、おばさんの家にいるのがつらくて逃げ出しました

線路を見つけてそこをたどっていけば

お姉ちゃんやお兄ちゃんのいる東京に行けると思ったのです

どこかの駅で一人の復員兵の人に助けられました

今では顔も思い出せないその人は私を連れて東京に行ってくれました

そして私を自分の娘だと言って置屋に売ったのです

私は18歳になる今までそこの女将さんをお母さんと呼んで

人並みに育つことができました

(回想)

お稽古お願いします

光山なほ子

はい始めましょう

(手紙)

私は今奥原千遥ではありません

女将さんは私を戦災孤児として届け出をして

自分の戸籍に養女として迎えてくれたからです

今でも独身の女将さんは本当に私のお母さんになってくれたのです

私は置屋の娘になりました

感想

千遥は入れ違いで東京に戻ったのですね。人さらいとかではなくて本当に良かったです。それにしても、封筒に書いてあった宛名が気になりました。『柴田なつ様』『奥原咲太郎様』そして差出人のところは『千遥』なんで咲太郎だけ奥原なの?って観ていて悲しくなりました。富士子もちゃんと「奥原なつ」って言ったのに。千遥は置屋に売られていたのですね。下山が身売りをされていた子を逃してあげた話をしていたのを思い出し、少し不安になりましたが、千遥のいう通り、運良く優しそうな女将さんに育てられたのですね。

千遥は結婚することになり兄妹の縁を切ることになる

千遥は置屋の母から咲太郎の書いた手紙を見せられ、北海道の住所を隠していたことを謝られた。家柄のよい人と結婚することになったので、兄妹との縁は切らなければいけないと言われ、最後に北海道に行くことを許してもらい、なつに会いに来たのだった。

(手紙)

そんな私に最近、結婚してほしいという人が現れました

とても立派な家柄の人で私にはとても不釣り合いな人です

(明美)千遥ちゃん結婚するの?

(砂良)そうみたいね

(富士子)なつ…何ならもうみんなに読んでくれなくていいんだよ

(なつ)大丈夫…

(手紙)

その時お母さんから兄の手紙を見せられました

どこかで無くしたと思っていましたが

お母さんが私の荷物から見つけて預かってくれていたのです

(回想)

それはお前の兄さんからの手紙だろ?

はい

でもお母さん私はこの手紙にどんなことが書いてあったのかよく知らないんですよ

あのころは字があまり読めなかったもので

その手紙にお前の姉さんが住んでるっていう北海道の住所が書いてあったんだよ

えっ?

そこは親戚でもなく、戦死なすったお父さんの友人のうちだそうだ

私の姉がそこに?

うん…で、その北海道にお前のことを連絡しようかどうか迷ったんだよ

ただお前の姉さんがそこでどんな暮らしをしてるのか

お前のこと聞いてどう思うのかどうなるのか

それで2人とも幸せになれるのかどうか

いくら考えても答えが出なくてね

そのうちに…お前を手放すのが惜しくなってしまったのさ

千遥すまなかった!

その手紙を今まで隠してて本当に申し訳なかった!

このとおり謝るよ

お母さん、やめて下さい!

お母さんがそんな私に謝ることなんて一つもないんだから…

だけどね、千遥…この先もしあの方と結婚するなら

昔の家族とは縁を切らなくてはいけないよ

(手紙)

昔の家族とは縁を切らなくてはならないと言われました

相手は立派な家柄なので私が浮浪児だったということを

先方の親に知られたら破談になってしまうからです

(回想)

お母さん…私にはもう兄や姉の記憶はないんです

あるのはここに来てからのことばかりで

お母さんが望むことなら私は喜んで結婚します

私の望みはお前が幸せになることだけなんだよ!

大丈夫…私は幸せです

お母さんの娘になれて本当に幸せです

千遥…

感想

兄妹それぞれ、新しいお母さんができていたということですね。みんな良い人で3人とも恵まれていると思います。しかし、千遥はなぜそんなに立派な家柄の人と結婚しないといけないのでしょうか。その人と結婚したら千遥の義母が楽になるということでしょうか。結婚する条件が昔の家族と縁をきることなんてひどいと思いました。戦災孤児だったことを隠そうとしてもボロはいつか出るものです。それは相手の人も騙すことになると思います。この結婚、間違ってる!

柴田家でなつが幸せに育ったと千遥は感じた

千遥は結婚することに決め最後に北海道に来たのだった。なつが不幸なら結婚を捨てでも助けようと思い、幸せなら縁を切ると決めていた。柴田家に来て、なつが幸せだったとわかり、なつや咲太郎と電話で話して昔のことを思い出した。このまま会ったら、別れられなくなると怖くなり逃げ出したのだった。

(手紙)

私の幸せを願うお母さんのためにも私は結婚をしようと思いました

それでも私は最後に北海道に行くことをお母さんに許してもらいました

もしお姉ちゃんが今不幸でいたなら

私は今の幸せを投げ出してでも助けなければならないと、そう思いました

だけどもし幸せでいてくれたら

私はお姉ちゃんと永遠に別れなくてはいけないと、そう決意しました

(回想)

あなたが千遥ちゃん?

よく来た…よく来てくれたわ…

ここはな、なつのうちだ

ということは妹のあんたのうちでもあるんだ、好きにしてればいい

よし、明日は早起きして一緒に働くべ

何がよしですか?

はい!私にも教えて下さい

(手紙)

その家でお姉ちゃんがどんなふうに暮らしていたか

それを知るのに時間はかかりませんでした

それからお姉ちゃんとお兄ちゃんと電話で話した時に

突然昔のことを思い出したのです

空襲のあとおばあさんに芋を恵んでもらってお姉ちゃんと食べたこと

アメリカ軍人の靴磨きをしてチョコレートをもらったこと

お兄ちゃんが大勢の人を前にかっこよく踊っていたこと

信さんも一緒にみんな家族のように

池のほとりでたき火をしてザリガニを焼いたこと

(回想)

お母さんに会いたい!

大丈夫だってば!

(手紙)

石蹴りをして転んで泣きわめく私を

お姉ちゃんが力いっぱい抱き締めてくれたこと

私は柴田牧場でお姉ちゃんの服を着て働いた時

何だかお姉ちゃんに抱き締められているような気がしました

ここで私まで幸せを感じて

そしてお兄ちゃんお姉ちゃんに会ってしまったら

別れられなくなると怖くなったのです

だから私は逃げ出したのです

一生会うことはもうありません

会えません

お兄ちゃんも元気でいてくれて本当によかった

私は一生自分の過去とは別れません

柴田牧場で過ごした短い時間も忘れることはありません

どうか皆さんお元気で

お世話になりました

さようなら

ごめんなさい

千遥…

(なつが手紙を読み終える)

こったらことってあっかよ!

よっぽどの思いだべ…

感想

涙無しには観られないシーンでした。咲太郎、柴田家のみんなも全員手紙の内容に泣いていましたね。千遥はなつの服を着たまま、なつに抱きしめられている感覚を味わいながら東京に帰って行ったのですね。千遥が小さい頃に、なつや咲太郎、信哉と過ごしたことを思い出してくれたことも本当に感動しました。この手紙は戦争で死んだお父さんの手紙と同じくらい大切なものになりましたね。

手紙には千遥が描いた兄妹の絵があった

千遥の手紙の最後には千遥が描いたなつと咲太郎の絵があった。なつと咲太郎はうまいと言って泣いた。

(手紙)

追悼

私の記憶の中にあるお兄ちゃんとお姉ちゃんを思い出して絵を描きました

感謝を込めて

ありがとう

(なつが手紙を咲太郎に見せる)

お兄ちゃん…

なつ…うまいな…

うまいね、上手だね千遥

(なつは千遥が置いていった服を抱きしめる)

なつよ、千遥を抱き締めてやれ

感想

千遥が描いた絵をなつと咲太郎で泣きながら褒めるシーンも泣けました。「上手だね千遥」と言っていつなつはまるで、幼き日の千遥に言っているようで、なんとも切ない気持ちになりました。千遥は自分の代わりに、せめてもの気持ちで自分が着てきた服を置いていったのですね。今回は泣きっぱなしの15分でした。

参考:
千遥が気になった方はこちら!
【なつぞら】奥原千遥(清原果耶さん)になつと咲太郎が再会!?兄妹の軌跡をまとめました

参考:
【なつぞら】手紙が出ると泣ける!なつぞら感動の手紙シーンをまとめました

今日の名シーン

手紙の最後にあった、なつと咲太郎の絵をみて二人が泣きながら褒めるシーン。

今日の名台詞

「お母さんが望むことなら私は喜んで結婚します。大丈夫…私は幸せです。お母さんの娘になれて本当に幸せです」

千遥が置屋の母に言った言葉。

「私は一生自分の過去とは別れません」

千遥がなつと咲太郎への手紙に書いた言葉。

次回の見どころ

北海道に来ても千遥のことばかりだったので、泰樹や富士子とのやりとりが見れるのではないでしょうか。あとは天陽がどうなるかです。

なつぞら

Posted by popi