【なつぞら】茂木社長(リリー・フランキーさん)はただの酔っ払い?茂木社長の登場シーンをまとめました

高校を卒業したなつは東京の新宿で暮らします。新宿の大型書店の社長として登場するのが茂木社長です。

「角筈屋(つのはずや)」社長、茂木一貞(もぎ かずさだ)を演じるのはリリー・フランキーさんです。帽子を被っていて、蝶ネクタイの出で立ちです。

NHKのなつぞら公式ページでは茂木社長のことを次のように紹介しています。

文化発信地・新宿のランドマークとも言える大型書店・角筈屋(つのはずや)の社長。女性とお酒とおもしろいことが大好きで、仕事を終えたあと、夜な夜な新宿界わいを歩き回る。「川村屋」や「風車」にもマダムや女将目当てで通っている。

https://www.nhk.or.jp/natsuzora/cast/index.html

茂木社長が最初に登場した時、川村屋でなつと会うのですが、その時は新宿のことをいろいろ知っていて、咲太郎を捜していたなつにとって頼りになるような存在でした。

それが咲太郎も見つかって、一緒に暮らすようにもなって、だんだん茂木社長があまり重要な役ではなくなってきます。ですが、それでも風車に出没することがたまにあります。

今回は茂木社長の登場シーンを振り返ってみたいと思います。

川村屋で茂木社長となつが出会う

なつが東京に兄の咲太郎を捜しに行ったとき、情報をくれたのが茂木社長でした。茂木社長は新宿のことに詳しく、ムーランルージュのことも教えてくれました。

(茂木)やあマダム、今日もあでやかで

(マダム)フフッ…ありがとうございます。あの是非ご紹介したい方が、ちょっとよろしいでしょうか?

(茂木)ああ

(マダム)皆さんこちらすぐそこの本屋さん、角筈屋書店の茂木社長。新宿のことなら何でも私よりもよく知ってらっしゃいます

(富士子)よろしくお願いします

(茂木)ん?何のこと?

(マダム)あっこちらはムーランルージュにいた咲ちゃんの妹さんです

(なつ)なつと申します

(茂木)ああ、あの小僧さんか、ハハ

(マダム)さあ、社長もお掛けになって、いつものお紅茶でよろしいですわね?

(茂木)ああ、それで?

(マダム)なつさんは咲ちゃんを捜しに北海道からやって来たんですって

(茂木)ああ、そういえばそんな話を聞いたことがあったな

(なつ)私のことを兄からですか?

(茂木)うん、生き別れになった妹をいつかこの新宿に呼び寄せるんだって

(なつ)本当ですか?

(茂木)ああ本当さ。あの言葉にうそはなかったと思うよ

(信哉)あの私は咲太郎の幼なじみなんですが、咲太郎はいつから、ムーランルージュにいたんでしょうか?

(茂木)う〜ん、空襲で焼けたムーランが22年に新設されて、そのころにはずっといたね。よほどムーランルージュが好きだったんだろう。結局はストリップの人気に押されて潰れてしまったけどね。いつか咲ちゃんも役者になりたかったんじゃないかな

(なつ)兄がですか?

(茂木)ああ

(信哉)あのその後の咲太郎の行方を知っていそうな方をご存じないですか?ムーランルージュの関係者で

(茂木)う~ん…戦前からムーランにいる煙カスミって歌手がこの近くのクラブで歌ってるけどね

茂木社長はこの後、クラブメランコリーになつと富士子を連れて行きました。そして煙カスミとなつが出会います。この煙カスミが咲太郎を助けた岸川亜矢美を知っていたんですよね。

でも、このときはカスミは咲太郎や亜矢美のことは教えてくれませんでした。

なつぞら第27話のあらすじと感想(2019年5月1日放送)

藤正親分を紹介したのが茂木社長

茂木社長はなつに藤正親分を紹介しました。藤正親分はムーランルージュを再建した人でした。

(野上)お帰りなさい、あちらでお二人をお待ちしております

(なつ)あっ茂木社長

(富士子)先日はいろいろとお世話になりました

(茂木)いやいや

(光子)どうぞお掛けになって

(茂木)この方は藤田正士さん 人呼んで藤正親分

(なつ)親分?

(茂木)ああ、戦後のムーランルージュはその焼け跡を管理していたこの藤正親分が再建したんだ。ムーランがなくなるまで支配人もされていた。いわば咲太郎君の親分ってわけだ

この藤正親分から咲太郎の情報がわかりました。咲太郎は亜矢美に助けられたということです。そして、咲太郎はムーランルージュを取り戻そうとしてだまされ、マダムに借金をしたということも。

このとき、親分や茂木社長が亜矢美に会わせてくれればよかったのにとも思いますが、それはなく、なつは北海道に帰りました。

このあと、茂木社長が登場するのは、なつがアニメーターになるために東京に出てきてからとなります。

なつぞら第30話のあらすじと感想(2019年5月4日放送)

茂木社長はおでん屋「風車」にも来る

なつが東京に出てきて川村屋で働いているころでした。咲太郎に会いにおでん屋の「風車」に行くと、そこには茂木社長がいたのでした。

(なつ)茂木社長、こちらにもいらしてるんですか?

(茂木)おう

(亜矢美)社長はね、新宿だったらどこだって出没なさるから

(茂木)川村屋じゃお酒が出ないんでね

(なつ)もう閉まってますし、川村屋には昼間にいらして下さい

(茂木)バターカリーとマダムが恋しくなったら行きますよ

(なつ)バターカリーなら待ってると思います

(茂木)お、随分新宿になじんできたな、なっちゃん

(なつ)そですか?まだ何もしてません。時間だけがあっという間に過ぎています。私はその時間に取り残されているだけのような気もします

(茂木)ほら新宿に来るとみんなそうやって詩人になるんだよ

(なつ)今のがですか?

(茂木)ああ

(亜矢美)詩人になるか死人になるかだね、ここじゃ

そこに咲太郎が帰ってきます。咲太郎はなつの試験の結果がきになっていました。

(咲太郎)東洋の試験、今日だったろ?どうだった?受かったのか?

(なつ)いや結果はまだ

(亜矢美)そんなすぐに出ないだろうよ

(咲太郎)んだよ、もったいぶりやがって。役者を見るより絵の方が早いだろ

(亜矢美)そういう問題じゃないの、一流の会社さんなんだから

(なつ)でも陽平さんからもらった本が役にたったの。あっ社長の書店で買った外国の本なんです

(茂木)おおそうかい

(なつ)動物の動きが連続写真でよく分かるもので、そしたら本当に動物の動きが試験に出たんです

(茂木)うちの書店もお役に立ててよかった

(咲太郎)じゃ自信があるんだな?

(なつ)うんある!

(茂木)おや

(なつ)いや大丈夫だと思う、精いっぱいやったから

(咲太郎)よし

(亜矢美)じゃあ乾杯しましょうか

(茂木)よ~く頑張った

ちょうどなつが東洋動画の試験を受けた日でした。茂木社長がやっている本屋さんの本が役に立ったんですね。

なつがアニメーターになったころにも、茂木社長はディズニーの漫画映画の教科書をなつにプレゼントすることがありました。

なつぞら第49話のあらすじと感想(2019年5月27日放送)

なつを口説こうとして亜矢美に止められる

なつはやがて亜矢美のやっているおでん屋の風車に住むことになりました。

なつが東洋動画に入ったころ、アニメーターの麻子とちょっともめたことがありました。派手な服を着ていくなつを麻子が男探しに来ていると言ったんです。

なつが腹を立てて帰ったとき、茂木社長が風車に来ていました。

(茂木)話は聞かせてもらったよなっちゃん。まあまあ座んなさい座んなさいほらほいほいほい。いいかい?男が美人に接する時に冷たく感じるのは自分がどう思われているのかって、気にし過ぎているからなんだ。

(なつ)私の相手は男ではないし私は美人でもありません

(茂木)相手は女か…それじゃおんなじことだな。自分が男からどう思われているか君を通して気になってるんだよ。つまり自分が誤解されてはいないかおびえているんだな

(なつ)う~ん…

(茂木)それと君が美人じゃないなんて、それこそが誤解だよ

(亜矢美)社長、この子口説いたらこの店出入り禁止!

(茂木)いや 口説いてないでしょう…

(なつ)ありがとうございました

(なつが奥の部屋に行く)

(茂木)おいおいおい、大丈夫、かわいいぞ

最初に登場したときの茂木社長は、新宿のことをよく知っていて頼りになる存在だったのですが、だんだん風車に来ている酔っ払いのようになってきました。

なつぞら第57話のあらすじと感想(2019年6月5日放送)

アニメーターになったなつに本をプレゼントする

なつが東洋動画の社内試験でアニメーターになることができたころ、またもやなつが帰ると茂木社長が風車に来ていました。

(なつ)ただいま

(茂木)なっちゃん、なっちゃん!

(なつ)茂木社長!

(亜矢美)なっちゃんを待ってたのよ、ね~。女の子のいるお店にも行かないで

(茂木)ちょっとママ。もう、なっちゃんに嫌われるようなこと言わないでよ

(なつ)お久しぶりです、茂木社長

(茂木)なっちゃん川村屋のマダムに聞いたよ。やっとアニメーターになれたんだってな、おめでとう

(なつ)まだまだ見習いみたいなもんですけど、ありがとうございます

(茂木)これは僕からのお祝いだ、はい

(なつ)えっ!

(茂木)わざわざうちで取り寄せたんだから、ハハ。開けてごらん

(なつ)これは?

(茂木)漫画映画の教科書だよ。ディズニーのアニメーターが書いたんだよ

(なつ)え~すごい!こんなのあるんですか

(茂木)あるんだよ

(なつ)全部英語だ…

(茂木)まだ翻訳されてないからね。そこでもう一つのプレゼントがこれだ、はい

(なつ)英語の辞書?

(茂木)うん。頑張って自分で訳すんだよ。「白蛇姫」はなかなか色っぽくてよかったな。ああいうのがさ、日本で作れるんだからもっともっと勉強しなさい

(なつ)ありがとうございます、茂木社長。一生大事にします

(茂木)ハハハ、いや…古くなったら買い替えてよ。そんな一生大事にされちゃね、ほらうちも商売上がったり…

(亜矢美)てれ屋さん、余計なこと言わないの

(なつ)茂木社長、ありがとうございます。信さん、行こう

(茂木)あれ行っちゃうの?

この本をもとに勉強したのが「ストレッチアンドスクオッシュ」を会社に入ったばかりの坂場一久に得意げに言おうとしたら、すでに相手は知っていたということもありました。

このときのなつは事情がありました。妹の千遥に会いに行ったら、小さいときに家出をしていたことを知った翌日だったのです。心配して信哉も来ていました。

なので、茂木社長にかまっている暇はないという感じで行ってしまいました。

なつぞら第70話のあらすじと感想(2019年6月20日放送)

茂木社長がなつにかまってほしい風車の客になってきてしまったのですが、これからも本屋さんの社長ですから出てくる場面はあるような気がします。

とくに坂場というインテリっぽい新人が入ってきましたから、そのあたりで関係してくるような気もします。

最近は、深刻な場面ではなく面白いシーンとして茂木社長が出てくるようになったので、また茂木社長の登場を楽しみにしたいと思います。