【なつぞら】手紙が出ると泣ける!なつぞら感動の手紙シーンをまとめました

2019-07-05

これまで「なつぞら」では手紙が何度か登場してきました。覚えている手紙はありますか?今、あなたが思い出す手紙はだれがだれに書いた手紙でしょうか。

「なつぞら」は奥原なつが主人公ですから、なつが書いた手紙か、だれかがなつに書いた手紙というわけですが、一つ一つが感動する場面となっていたような気がします。

今回はこれまでに「なつぞら」に出てきた「手紙」に注目してみました。

北海道に来た9歳のなつが咲太郎に書いた手紙

なつが北海道から出した手紙です。9歳のなつが書きました。この手紙は富士子に10銭を貸してくださいと言って出そうとした手紙でした。

お兄ちゃん

元気ですか?

なつは元気です

なつは元気だけど早くお兄ちゃんに会いたいです

孤児院の暮らしは大変だと思うけど

頑張って早くなつを迎えに来てください

それからおにいちゃんにお願いがあります

千遥のいるおじさんの家の住所を教えてください

千遥はまだ手紙を読めないけど

手紙を書きたいです

お兄ちゃん早くまた

千遥と3人で暮らせることを私は…

この手紙で千遥にも手紙を書きたいとなつは書いています。でも、それは叶いませんでした。咲太郎から手紙の返事が来ることはありませんでした。

それでなつは兄が気を遣って返事を書かないのだと思い、東京に会いに行こうと柴田家を出たのでした。

この手紙というよりも、その前にお金を借りようとしたときの富士子となつのやり取りが感動でした。

ちなみに、この手紙を預かったのは郵便局で働いていた天陽のお父さん、正治でした。

なつぞら第6話のあらすじと感想(2019年4月6日放送)

戦地から父が咲太郎、なつ、千遥に書いた手紙

なつや咲太郎の戦地で剛男に託した手紙です。これは感動したので覚えている人も多いでしょうね。

剛男と仲がよかったなつのお父さんは、もしどちらかの身に何かがあったら家族に手紙を届けるとお互いに約束していました。

なつのお父さんは戦死してしまいました。そして剛男が東京の孤児院でなつと咲太郎に渡したのでした。手紙と一緒にあったのが家族の絵。

この手紙はなつが北海道に持っていき、東京にいる兄に会いたくなり、柴田家を出たときに河原で一人読んだのでした。なつは泣いてしまいました。

咲太郎、なつ、千遥、お父さんは今遠い戦地にいる。

大好きなお母さんと離れて何よりも大事なお前たちとも離れて

お前たちを守るために戦っているんだ。

だけど本当は毎日お前たちに会いたくて戦争を恨んでいる。

チクショー… バカヤロー

早くお前たちのところに帰らせろってそう思いながら

父さんはいつだってお前たちのことを思ってお前たちと一緒にいるんだ。

そしてこの手紙を受け取った時にはもうこの世にはいない。

だけど今も一緒にいる。だから悲しむな。

やっと父さんはお前たちのそばに戻れたんだ。

今、一緒にいるんだ。

一緒にまた浅草に行こう。

一緒に神田祭にも行こう。

うちは商売をしていたからお祭りにみんなで行くなんてなかったもんな。

これからはいつも一緒だ。

このとき、なつは起きたまま夢を見たと言っています。想像力で描いた最初の夢。家族の絵を見ながら、その絵を動かしたのです。それがのちに目指すアニメーターの道にもつながっていきます。

孤児院で咲太郎が読み、ありがとうございましたと言って去っていったシーンも切ない場面でした。

なつぞら第9話のあらすじと感想(2019年4月10日放送)

高校生になったなつが兄の咲太郎に書いた手紙

なつは時々、咲太郎に手紙を書いていました。孤児院にはもう咲太郎がいなかったのですが、連絡先を知らないなつは孤児院宛てに手紙を書いていたのでした。

ちょうどなつが高校の演劇部に入ったころに書いた手紙でした。そこには、柴田家で幸せに暮らしてはいるものの、今でも兄や妹に会いたいことが書かれています。

お兄ちゃん久しぶりに手紙を書きます

私は農業高校の3年生で、来年の春卒業です

卒業してもしばらくこの家で働くと思います

私は大事にしてもらった柴田家の家族にまだ何も恩返しができていません

だからここにいると思います

この牧場でじいちゃんの夢だったバター作りをしているかもしれません

お兄ちゃんと千遥に今でも毎日会いたいです

会いたくて会いたくてたまりません

なつは北海道で無事に成長していることを伝える手紙ですね。そして、進路についても書いています。

このときは柴田牧場でバターを作ると書いています。それがやがてアニメーターになるという夢が勝るようになっていくんですよね。

なつぞら第19話のあらすじと感想(2019年4月22日放送)

警察に捕まった咲太郎から「忘れろ」という手紙

高校生のとき、兄を捜しに東京に来たなつは信哉の協力で咲太郎に会うことができました。そして、次の日に川村屋で会う約束をしていたのです。

でも、咲太郎は来ませんでした。マダムからの借金を返そうと質屋に持っていった時計が盗品だったという理由で警察に捕まってしまいます。

心配していたなつのところに信哉が咲太郎からの手紙を預かってきました。

またなつに会える日が来るなんて本当に信じられない

幸せに暮らしていると知って安心したよ

東京まで兄ちゃんを捜しに来てくれてありがとう

でもなつすまない

お前はもうこんな兄ちゃんのことは忘れてくれ

忘れて北海道で幸せになれ

兄ちゃんもお前を忘れる

ごめんな

せっかく会えたのに、こんなことになってしまって咲太郎に言えるのは「北海道で幸せになれ」ということだったのでしょう。最後の「ごめんな」が泣けますね。

ずっと会いたいと思ってきた人に「忘れろ」と言われたなつもせつなかったでしょうね。

結局、咲太郎は無罪で釈放されましたが、また行方がわからなくなり、高校を卒業したなつが東京に行って再会することになります。

なつぞら第30話のあらすじと感想(2019年5月4日放送)

信哉が咲太郎のことを伝えた手紙

北海道で天陽や照男が出たスキー大会が行われた日。なつに信哉から手紙が届きました。夏に兄を捜しに行ったとき、咲太郎は警察に捕まってしまいました。

その後は行方がわからなかったのですが、信哉が知らせてきてくれました。

咲太郎が新宿の川村屋にやって来たそうです

直接会ったわけではないので住んでいる所や今何をしているのかはまだ分かっていません

咲太郎は川村屋のマダムに1万円だけ返しに来たそうです

突然のことにマダムも驚いていたみたいです

妹がお世話になってすみませんでしたとも言っていたそうです

咲太郎はきっとまた川村屋に返しに行くと思います

僕は咲太郎を信じます

咲太郎はマダムに10万円の借金があるのですが、その一部を返済したようです。結局、なつが東京に行ったときにはマダムと咲太郎が会うことはありませんでしたから、ようやく会って一万円を返したということですね。

そしてマダムに会ったとき、なつのことにも触れているんですね。自分のことは忘れと言っていた咲太郎もまだなつのことを気にしていたことがわかります。

北海道に会いに来たり、信哉は本当に頼りになる人だと思います。

ちなみに、このマダムからの借金は、ちょうどなつが東京の東洋動画でアニメーターの試験に合格したときに全額を返済しました。

なつぞら第35話のあらすじと感想(2019年5月10日放送)

なつが試験に落ちたころを家族に伝えた手紙

なつは東洋動画に入社するために、川村屋で働きながら試験を受けました。その結果は不合格でした。

試験で描いた絵は悪くなかったのですが、その前に咲太郎が社長と会ったのがよくなかったのです。

落ちたことがショックでなかなか北海道の家族に手紙を書けずにいたなつでしたが、このとき9月に仕上げの募集があることを知り、次の目標が見えたのでした。ようやく書くことができた手紙です。

拝啓

母さん、父さん、じいちゃん、みんな元気ですか?

東洋動画の試験は不合格でした

自分が何をしたらいいのか分からなくて

9月に仕上という映画に色をつける仕事の募集があることを陽平さんたちから教えていただきました

その試験に挑戦したいと思います

私はやっぱり漫画映画を作ることを諦めたくありません

こんな私ですが皆さん応援よろしくお願いいたします

柴田家では試験から1カ月がたっても、何の連絡がないことを心配していました。農協から電話をしようともしたのですが、落ちていたらどうするのかと考えると連絡ができませんでした。

この手紙が北海道に届き、泰樹は「何だ帰ってこんのか…」と残念そうに言います。

なつぞら第51話のあらすじと感想(2019年5月29日放送)

なつと天陽がやりとりした手紙

天陽が馬の絵を展覧会に出品して賞を取った時になつが書いた手紙です。東京にいたなつはこのことを天陽の兄の陽平から聞きました。

天陽君、おめでとう

私もとてもうれしいです

やっぱり受賞したのは馬の絵だと聞きました

天陽君がベニヤに描いた馬の絵

それは今の私にとっても大きな憧れ、大きな目標になっています

私の描く絵は人から認めてもらわなければ何の価値もありません

だけどそれはおいしい牛乳を飲んでもらいたいという気持ちと

少しも変わらないような気がします

私は単純すぎるのかな

これに天陽が返事を書いています。

なっちゃん、ありがとう

こっちではもう初雪が降って畑も真っ白くなり、絵を描く時間も増えました

人に認めてもらうために描いているわけではないけど

人から認められることはやっぱり大きな喜びですね

俺も単純に好きな絵を描きたいと思ってるだけだよ、なっちゃん

だけどそれは世の中で一番難しいことかもしれない

泰樹さんのようにただ荒れ地を切り開くために

俺はベニヤに向かいたいと思ってる

なっちゃんも試験頑張って

天陽はこのあと、照男と砂良の結婚についても書いています。

砂良さんはバカな芝居につきあってくれたのかな?

照男さんの思いをしっかりと受け取ってくれました

天陽はこのころ、なつのことは忘れろと両親から言われていました。

なつぞら第59話のあらすじと感想(2019年6月7日放送)

なつぞら第60話のあらすじと感想(2019年6月8日放送)

東京のなつが北海道には帰らないと天陽へ送った手紙

なつが東京に行って迎えたお正月。天陽に手紙が届きます。まだなつのことを思い続けていた天陽にはつらい内容の手紙となってしまいました。

なつは東洋動画に入社したものの、まだ夢だったアニメーターにはなっていないという時期。だから、応援してくれたみんなのためにも帰ることはできないという手紙でした。

天陽君、元気ですか?

照男兄ちゃんと砂良さんのこと、心からうれしいです

バカなことを考えた菊介さんと天陽君にも心からありがとうと言いたいです

お正月は新宿の花園神社に初詣をしました

天陽君のことも祈っておきました

今は毎日仕上の仕事、彩色に打ち込んでいます

それもまだまだ未熟です

当分北海道には帰れません

帰りません

じいちゃんや天陽君、家族や私を応援して見送ってくれたみんなに

送り出してよかったと胸を張って今の自分を感じてもらえるまでは

私はここでおいしい牛乳を搾れるように自分を育てていきたいと思っています

十勝に帰りたい…みんなに会いたい…

だけど今は振り返りません

私はここで生きていきます

なつが北海道に帰らないという手紙を読んで天陽は一人泣いてしまいます。そして、ベニヤ板に描いている途中だったなつの絵を絵の具で塗ってしまうのでした。

なつの夢を応援していた天陽でしたが、やはり帰らないとなると寂しくなったのですね。

なつぞら第60話のあらすじと感想(2019年6月8日放送)

アニメーターになったなつから泰樹への手紙

ちょうどなつがアニメーターになる試験を受け、受かったかどうかのころに書いた手紙だと思われます。泰樹に近況を知らせました。

じいちゃん

じいちゃんはくわを手にまだ何もない大地を耕しました

私は鉛筆を手にまだ何もない世界を耕しています

じいちゃんの歩いた道はまだまだ遠いけれど

いつかそこにたどりつけるように…

私頑張るからね、じいちゃん

じいちゃんに今度会う時までに

私はこの道をしっかり歩ける人になっていたいです

それがどんなに小さな道でも自分の大切な道を誇れるように

じいちゃんに示したいです

どうかそのことをじいちゃんから父さんや母さんにも伝えて下さい

そっちに帰れなくても

大好きなじいちゃん、じいちゃんはいつでも私の一番の誇りです

この手紙が読まれるとき、泰樹がなつに言った「漫画か映画か知らんが東京を耕してこい!開拓してこい!」というシーンが回想されました。

そして、泰樹が薪割りをしたり農作業をする場面が続きました。どんなになつがアニメーターの仕事に入っていっても、泰樹への尊敬は変わらないという手紙でした。

なつは東京に来てから、忙しい日々が続き、ぜんぜん北海道に帰っていませんでした。泰樹も心配していたことでしょう。試験を受けたときは、いつも泰樹がプレゼントした時計をなつは持っていました。

なつぞら第65話のあらすじと感想(2019年6月14日放送)

富士子がなつの二十歳の誕生日に送った手紙

富士子が北海道から東京のなつに書いた手紙です。これは葉書でなつの誕生日の8月15日に届きました。

なつ、二十歳の誕生日おめでとう

東京へ行って1年半だね

仕事には少し慣れたかい?

なつのことだからきっと夢中で頑張ってるんだろうね

二十歳の記念に万年筆を贈ります

父さんと選びました

たまには手紙書いてね

みんな喜びます

母より

なつはこの日、妹の千遥に会うために船橋に行っていました。千遥がまだ幼い時に家出をしていたことを知ったのです。そして生きているかどうかもわからない。

帰ってきたなつがこの手紙を見つけます。そしてなつは泣いたのです。富士子たちに大切に育てられたことが、妹の千遥に申し訳なかったのでしょう。手紙を読んだなつは、千遥…ごめんね…と言ったのでした。

なつぞら第67話のあらすじと感想(2019年6月17日放送)

なつが妹の千遥のことを富士子に伝えた手紙

なつと咲太郎は妹の千遥に会いに行きましたが、千遥は家出をしてしまっていました。でも、咲太郎の手紙を持って出て行ったことはわかっていました。

その手紙にはなつの北海道の住所が書いてあったので、もしも千遥が頼ったときのためにとなつは富士子に手紙を書いたのでした。

母さん千遥のことは兄と相談して改めて警察に届けることにしました

千遥は必ずどこかで元気にしています

母さん、心配しないで

私は千遥のためにも一生懸命生きます

千遥にも私の母さんみたいな人がいることを心から祈ります

信じています

母さんも一緒に信じて下さい

これを読んだ富士子は、手紙を胸に当てて涙を流しました。

なつぞら第70話のあらすじと感想(2019年6月20日放送)

千遥がなつと咲太郎に書いた手紙

千遥が北海道に来たことを知ったなつは咲太郎と一緒に柴田家に急ぎました。ところが、二人が到着したとき、すでに千遥はいなくなっていました。その二日後に手紙が届きました。

お姉ちゃん、お兄ちゃん、急に帰ってしまってごめんなさい

柴田牧場の皆さんにも大変失礼なことをしました

おわび申し上げます

私は子どもの頃、おばさんの家にいるのがつらくて逃げ出しました

線路を見つけてそこをたどっていけば

お姉ちゃんやお兄ちゃんのいる東京に行けると思ったのです

どこかの駅で一人の復員兵の人に助けられました

今では顔も思い出せないその人は私を連れて東京に行ってくれました

そして私を自分の娘だと言って置屋に売ったのです

私は18歳になる今までそこの女将さんをお母さんと呼んで

人並みに育つことができました

私は今奥原千遥ではありません

女将さんは私を戦災孤児として届け出をして

自分の戸籍に養女として迎えてくれたからです

今でも独身の女将さんは本当に私のお母さんになってくれたのです

私は置屋の娘になりました

そんな私に最近、結婚してほしいという人が現れました

とても立派な家柄の人で私にはとても不釣り合いな人です

その時お母さんから兄の手紙を見せられました

どこかで無くしたと思っていましたが

お母さんが私の荷物から見つけて預かってくれていたのです

昔の家族とは縁を切らなくてはならないと言われました

相手は立派な家柄なので私が浮浪児だったということを

先方の親に知られたら破談になってしまうからです

私の幸せを願うお母さんのためにも私は結婚をしようと思いました

それでも私は最後に北海道に行くことをお母さんに許してもらいました

もしお姉ちゃんが今不幸でいたなら

私は今の幸せを投げ出してでも助けなければならないと、そう思いました

だけどもし幸せでいてくれたら

私はお姉ちゃんと永遠に別れなくてはいけないと、そう決意しました

その家でお姉ちゃんがどんなふうに暮らしていたか

それを知るのに時間はかかりませんでした

それからお姉ちゃんとお兄ちゃんと電話で話した時に

突然昔のことを思い出したのです

空襲のあとおばあさんに芋を恵んでもらってお姉ちゃんと食べたこと

アメリカ軍人の靴磨きをしてチョコレートをもらったこと

お兄ちゃんが大勢の人を前でかっこよく踊っていたこと

信さんも一緒にみんな家族のように

池のほとりでたき火をしてザリガニを焼いたこと

石蹴りをして転んで泣きわめく私を

お姉ちゃんが力いっぱい抱き締めてくれたこと

私は柴田牧場でお姉ちゃんの服を着て働いた時

何だかお姉ちゃんに抱き締められているような気がしました

ここで私まで幸せを感じて

そしてお兄ちゃんお姉ちゃんに会ってしまったら

別れられなくなると怖くなったのです

だから私は逃げ出したのです

一生会うことはもうありません

会えません

お兄ちゃんも元気でいてくれて本当によかった

私は一生自分の過去とは別れません

柴田牧場で過ごした短い時間も忘れることはありません

どうか皆さんお元気で

お世話になりました

さようなら

ごめんなさい

千遥

追悼

私の記憶の中にあるお兄ちゃんとお姉ちゃんを思い出して絵を描きました

感謝を込めて

ありがとう

結局、3人が会うことはありませんでした。そして、これからも会うことはないと千遥は言っています。この手紙は千遥が幸せに育ったことが書かれていました。それだけでもなつや咲太郎は知ることができてよかったのではないでしょうか。

なつぞら第83話のあらすじと感想(2019年7月5日放送)

今回は「なつぞら」に出てきた手紙をまとめてみました。話の中で手紙は何度か出てきましたが、どれも感動させられるものばかりでしたよね。

相手を思って書かれる手紙のすばらしさがよくわかります。だれかに手紙を書いてみたくもなりますよね。

東京と北海道で離れて暮らしているなつと柴田家の家族がいますから、これからも手紙は出てくるでしょう。きっと感動しますから、なつぞらでの手紙シーンを楽しみにしたいと思います。