なつぞら第103話のあらすじと感想(2019年7月29日放送)

2019-08-01

なつぞら第103話のあらすじと感想(2019年7月29日放送)

第17週「なつよ、どうするプロポーズ」の第103話。

東洋動画の新年会で、仲(井浦新)はなつ(広瀬すず)と坂場(中川大志)を大杉会長(角野卓三)に紹介する。なつ達は会長からテレビ漫画に力を入れるよう言われて…。

第103話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
  • 大杉 満(角野卓造)…東洋映画社長
  • 仲 努(井浦 新)…アニメーター
  • 下山克己(川島 明)…アニメーター
  • 井戸原 昇(小手伸也)…アニメーター・作画担当
  • 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
  • 神地航也(染谷将太)…新人アニメーター
  • 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
  • 森田桃代(伊原六花)…彩色担当
  • 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
  • 煙 カスミ(戸田恵子)…クラブ「メランコリー」の歌手
  • 土間レミ子(藤本沙紀)…歌手・煙カスミの付き人
なつぞら登場人物

なつぞら第103話のあらすじ

なつが27歳になる年のお正月を迎え、東洋動画では大杉社長が新年の挨拶をした。金にならない芸術はつくるなという話だととらえた坂場や神地はおもしろくなかった。

仲が社長にテレビ漫画を作っている社員として、なつと坂場を紹介した。社長はなつの名前を聞いて、咲太郎は元気かと尋ねる。なつを面接で落としたことは忘れていた。

坂場は仲がわざわざ自分を社長に紹介したことで、もう映画には戻れないと言う。なつと坂場はつき合っているのかと茜に言われるが、二人は否定する。なつは坂場の煮え切らない態度にイライラした。

風車では元ムーランルージュの新年会があり、亜矢美の昔の悲恋が話題となった。

なつが亜矢美の年齢や結婚について尋ねる

昭和39年のお正月、今年27歳となるなつは亜矢美に手伝ってもらって着物を着た。亜矢美はなつに結婚はしないのかと聞く。なつは逆に亜矢美の年齢や結婚のことを聞くが、亜矢美はごまかした。

昭和39年のお正月、なつはまた新しい年を迎えました

(亜矢美)なっちゃん今年でいくつになるんだっけ?

(なつ)今年の夏で27です

(亜矢美)27か…

(なつ)亜矢美さんは?

(亜矢美)うん…!

(亜矢美が帯をきつく締める)

(亜矢美)なっちゃん…このままなっちゃん花嫁衣装は着ないつもり?

(なつ)亜矢美さんは?

(亜矢美)忘れちゃったな、年なんて

(なつ)結婚は?

(亜矢美)忘れちゃったよ、ハハハ…

(なつ)いつ忘れたんですか?

(亜矢美が帯をきつく締める)

(なつ)ちょっ…!

感想

年齢のことも結婚のことも「忘れちゃった」とはぐらかすのはどうしてでしょうか。余計気になりますね。咲太郎を引き取ったために、さらに結婚できなくなってしまった可能性もありますよね。亜矢美がごまかしながら笑っていましたが、その笑顔がなんだか寂しそうでした。

大杉社長が新年の挨拶をする

東洋動画で社長が新年の挨拶をした。大杉社長は鉄道マンの話をする。いい鉄道マンは、いい列車を作るだけではなく、街をつくるという話をする。神地や坂場は金にならない芸術は作るなと言われたと文句を言う。

毎年1月3日に晴れ着姿で新年の挨拶に集まるのが東洋動画の恒例となっていました

(スピーカーから「東洋行進曲」が流れる)

「世界に巻き起こす」

(大杉)漫画の皆さん明けましておめでとうございます

(一同)明けましておめでとうございます

(大杉)まず皆さんにご報告したいことがあります。私大杉満は本年より東洋映画の社長を退きます。そして会長になります。従って私が社長として皆さんに挨拶するのはこれが最後となるでしょう。私はね皆さん、映画会社の社長になるとは思ってもみなかった。子どもの頃から映画活動写真の類いを見て育ったわけではありませんでしたから。私が子どもの頃から好きだったものはそろばんです。

(笑い声)

(大杉)そろばんがうまくなること、それが世の中の役に立つことになると信じて生きてきました。例えばね、いい鉄道とはどんな鉄道か分かりますか?それはたくさんの人が利用する鉄道のことです。そろばんのできる鉄道マンはいいレールいい列車をつくることだけを考えない。レールの周りに家を建て買い物のできる店を作り娯楽をつくる。つまり街をつくって人々を呼び込めなければ、いい鉄道マンとは言えないのです。皆さんには子どもたちが喜んで集まってくれる街をつくってもらいたい。どうか漫画の皆さん、いい街づくりをして下さい。ただし!予算と期日を守りながらそれを成し遂げて下さい。それでは本年もよろしくお願いいたします。乾杯

(一同)乾杯

(モモッチが演芸をやる)

(神地)しかしあそこまで言われちゃうとかえってすがすがしいよな

(なつ)間違ったことは言ってないように思うけど…

(神地)間違ってないからやっかいなんだ。金にならない芸術はつくるな、勘違いはするなって露骨に言われたわけだからさ

(なつ)芸術をつくってるつもりはないでしょ、別に

(坂場)しかし作り手の理念と経営者の理念を一緒にされちゃ困りますよ。芸術家的な野心がなかったら、我々の仕事は向上していきませんから

(下山)まあまあまあまあ…正月からそんな難しい話やめようよ

(茜)そうですよ。私はいかにも経営者らしいスピーチだと思っただけだわ

(神地)さすが茜ちゃん

(堀内)お前そのさすがって、バカにしてるだろ

(神地)そんなことないですよ

(茜)そんなことないわよ、ね

(神地)ね

(堀内)えっ!

(なつ)日本の漫画映画はあのディズニーに対抗した、あの人のそろばんからはじき出されたものと言えるんですよね。そのそろばんがなかったら私もここにいないわけですね

感想

茜と神地がいつの間にか仲良くなっていましたね。これは間違いなく付き合っていますね。それにしても社長のスピーチが長いしつまらないし、女性陣は皆んな振り袖を着ているのに拷問でしかないと思いました。そろばんや鉄道の話なんてみんな聞きたくない。なつの前髪のカールがキツイのがちょっと気になりましたが、やっぱりなつが一番きれいで目立ってましたね。

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大杉社長はなつの面接のことを覚えていた

仲や井戸原はなつと坂場をテレビ漫画を作っていると大杉社長に紹介した。大杉社長は「奥原なつ」という名前を聞いて、面接のことを思い出し、咲太郎が元気かとなつに尋ねる。そして、実際はなつを面接で落としたのに、落とさなくてよかったと言い、すっかり忘れていた。

(仲)なっちゃん

(なつ)はい、あ!

(仲)こちらが猿渡君と一緒にテレビ漫画「百獣の王子サム」の原画を担当している奥原なつです

(大杉)奥原なつさんか、どうも、ご苦労さん。好調だね、テレビは

(なつ)はい、ありがとうございます

(大杉)10年前私はアメリカを視察して、いずれは日本もテレビの時代が来ると読んでいた。その時こそ、このスタジオが生きると思って造ったんだ。その時が、つきに来たのだよ、アータ。

(なつ)はい

(大杉)映画をつくる人間にはまだテレビを電気紙芝居などと言って見下している者もいるがね。必ずそんなことは言ってられなくなる。それに先駆けてテレビ漫画こそ、その電気紙芝居のパイオニアになるものだ。漫画と紙芝居だけにね…違う?

(井戸原)はい、おっしゃるとおりだと思います

(なつ)私もそう思います

(大杉)うん、頑張ってくれたまえ

(仲)彼が一緒に演出をしている坂場一久君です

(大杉)ああサカバ君か、アータもご苦労さん

(坂場)あっ…ありがとうございます

(大杉)ハハハ…じゃ奥原なつさん、奥原なつ?奥原なつ…あっ

(なつ)えっ!

(大杉)アータのお兄さん元気かね?

(なつ)あ…思い出して頂けましたか…?

(大杉)アータを面接で落とさなくてよかったよ、ハハハ

(井戸原)ハハハ…

(なつ)落としたことは忘れてるんだ…

感想

咲太郎のことをなつに聞いてきた社長。声優としてですが、亀山蘭子を起用したりしたのに、社長は全然知らないんですね。それより坂場を紹介する仲の顔が無表情で恐かったです。あきらかに怒ってますよね。

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坂場はもう映画には戻れないと言う

社長にテレビ漫画の社員として紹介された坂場は、テレビ漫画に満足できていなかったがもう映画には戻れないと感じた。なつも坂場と結婚すると思われているので同じだと言うが、仲はそんなことはしないと茜は否定した。神地は「ヘンゼルとグレーテル」のような映画をまた作りたいと言った。

(坂場)終わったなもうこれで

(なつ)何がですか?

(坂場)僕も君も、もう映画には戻れないということだ

(桃代)そうなの?

(なつ)そんなことまだ分からないでしょ

(坂場)それをわざわざ知らせるために仲さんと井戸原さんは僕たちを大杉社長に紹介したんですよ

(下山)いや…そりゃ考え過ぎだって、イッキュウさん

(坂場)僕が仲さんに嫌われていることは確かでしょう

(下山)まあ仮にそうだとしてもだ…

(茜)イッキュウさんはともかくとして、どうしてなっちゃんまで?映画じゃなくてテレビに追いやったってことでしょ?仲さんがそんなことするかしら。なっちゃんの才能を誰よりも買ってるのは仲さんなのに

(なつ)そんな才能なんてないですけど仲さんがそんなことするとは思えません。だって茜さんだって一緒だし

(坂場)茜さんはいずれは戻れることもあるでしょう

(なつ)どうして私はないんですか?

(坂場)君の場合は…

(桃代)あっ、イッキュウさんとつきあってるから?

(なつ)えっ?

(桃代)いずれ2人は結婚するって思われてるからってこと?

(なつ)ちょっと

(坂場)それはあくまでうわさですけどね

(なつ)それは無責任でしょう

(坂場)無責任?

(なつ)ただのうわさだと思うならどうして否定しないんですか?

(坂場)君はすればいいよ

(なつ)えっ?

(茜)ねえ実際はどうなのよ?2人はつきあってるんでしょ?

(なつ)違います、ね?

(坂場)はい

(なつ)はあ…どうしてそんなうわさが流れたのかな…

(桃代)だってイッキュウさんとなっちゃんほど馬が合ってる人いないでしょ?

(神地)確かに合ってる合ってる

(なつ)ねえもしかしてモモッチが仕上課で流してるんじゃないでしょうね?

(桃代)違うわよ、なかなか進展しないから最近は言ってないわよ

(なつ)最近って…!

(坂場)仲さんに言えばいいことです。僕とは何も関係ないと、仲さんにそうあなたは主張して下さい

(なつ)そんなこと言えません!

(坂場)えっ?

(なつ)そんなこと言えば仲さんを疑ってるみたいじゃないですか!

(下山)そうだよ。そんな人間じゃないって仲さんは。それにそこまでイッキュウさんを憎む必要だってないだろ?

(神地)分かりませんよ、自分の作品を守るためなら

(下山)えっ?

(神地)うちの映画はますますダメです。仲さんに頼った動物ものばかりで童話的な世界から抜け出そうとしない。代わり映えしませんよ、あれじゃいつまでたっても。俺一人が頑張ったってどうしようもない、仲さんもかわいそうだ

(下山)俺一人ってまたおっきいこと言うね

(神地)また破天荒な「ヘンゼルとグレーテル」みたいなものを作りたいな。今度はちゃんとした長編映画で

(坂場)それが今は許されていないということです

(なつ)だけど今はテレビを頑張れってことじゃないですか

(坂場)あなたは今のテレビで満足していますか?

(なつ)テレビのパイオニアになれって大杉社長の言葉に私はうそがないと信じます

(下山)そう、それでこそなっちゃんだ!

(坂場)一番大事なのは予算と期日を守ることですか?

(なつ)それでも頑張るんです!

感想

(茜)「ねえ実際はどうなのよ?2人はつきあってるんでしょ?」(なつ)「違います、ね?」(坂場)「はい」の会話。坂場の「はい」が気になりました。茜の「付き合ってるんでしょ?」に対する「はい」なのか、なつの「違います、ね?」に対する「はい」なのか。どちらとも取れるので観ていてモヤモヤしてしまいました。坂場がなつのことを好きなのがジワリと伝わってくるシーンでしたね。

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ムーランルージュのの新年会で亜矢美の悲恋の話になる

なつは坂場の煮え切らない態度にイライラしながら風車に帰る。風車ではムーランルージュの新年会が行われていた。昔の亜矢美のスキャンダルの話になる。悲恋が亜矢美をムーランのスターにしたと藤正親分が言うが、亜矢美はそのことを話したがらない。

(なつ)全くあんなに煮えきらないやつだとは思わなかったわ…つきあってるのかつきあってないのかそのくらいはっきりしてよ…

(なつが風車に入る)

(なつ)ただいま…

(一同)お帰り!

(なつ)皆さん明けましておめでとうございます

(一同)おめでとう!

(カスミ)ございます!

(なつ)元ムーランルージュの新年会ですか、いいですね

(茂木)なっちゃん、ほらおいでおいで。おお晴れ着姿、ほらちゃんと見せてごらんほら

(なつ)茂木社長もいらしたんですか

(茂木)いやいるよ

(なつ)藤正親分おめでとうございます

(藤正)うん、きれいだ

(なつ)やめて下さい

(藤正)このまま嫁にも行かねえなんてもったいねえぞ

(茂木)いやいや…嫁に行く方がもったいないです

(藤正)ハハハハ

(カスミ)ここにはもったいない女ばかりがいるわよ

(レミ子)そのとおりです

(咲太郎)まあなつも座れよ。嫁に行かなくてもいいからさ

(なつ)何それ、その前にちょっと着替えてくるわ

(茂木)いやちょっと待って。そのまんま…そのまんま、ちょっとお願い。一杯だけお酌して。こんなきれいなべべ着てもう、ハハ…

(なつ)はいどうぞ

(茂木)はいありがとう

(咲太郎)指名料取るからね

(茂木)どうぞどうぞ。嫌なことはしめい料…ね、なっちゃん

(なつ)ダジャレは控えて下さい

(カスミ)ねえ雪次郎君、田舎に帰ったんだって?

(なつ)はい

(松井)あいつももったいないよな。せっかく吹き替えで売れだしたのによ

(島貫)いやそれなのに辞められたんだから大したもんだ。偉い

(松井)お前も辞められたらよかったのにな

(茂木)今年はせっかくうちの新しいビルも完成して、角筈屋ホールっていう劇場まで出来るのに…雪次郎君にも亀山蘭子と一緒に立ってほしかったな…残念だ

(なつ)帯広のお菓子屋さんを継ぐというもともとの夢があったんです。だから残念じゃありません

(松井)亀山蘭子と何かあったんじゃねえのか?

(島貫)スキャンダルか…亜矢美にもあったよな、昔

(なつ)えっ…えっ?

(亜矢美)ちょっと…

(なつ)スキャンダルが?

(藤正)スキャンダルじゃねえ。あれは美しい悲恋だ

(なつ)悲恋?

(藤正)そうよ…その悲恋が岸川亜矢美を一躍ムーランのスターにしたことは間違いねえ。新宿で知らねえ者はいねえだろ

(亜矢美)やめて下さいよ、そんな昔の話

(なつ)ダメですか?亜矢美さんその話聞いたら

(亜矢美)むか~しむか~しの思い出

(なつ)亜矢美さんが結婚しないのはその思いでがあるからなんですか?

なつよ、亜矢美さんの恋、今の君は何を思うのかな

感想

「つきあってるのかつきあってないのかそのくらいはっきりしてよ…」ってなつは煮え切らない坂場の態度にいらついていますね。なつは坂場からのはっきりとした告白を期待しているんだと考えて良いのでしょうか。そして、なつの茂木社長の扱いが雑でかわいそうって思いました。亜矢美の過去、気になりますね。

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今日の名シーン

大杉社長がなつの名前を聞いて思い出したシーン。

今日の名台詞

「いい鉄道とはどんな鉄道か分かりますか?それはたくさんの人が利用する鉄道のことです。そろばんのできる鉄道マンはいいレールいい列車をつくることだけを考えない。レールの周りに家を建て買い物のできる店を作り娯楽をつくる。つまり街をつくって人々を呼び込めなければ、いい鉄道マンとは言えないのです。皆さんには子どもたちが喜んで集まってくれる街をつくってもらいたい。どうか漫画の皆さん、いい街づくりをして下さい。」

大杉社長の新年の挨拶の言葉。

次回の見どころ

雪次郎も気にしていましたが、亜矢美の過去に何があったのか気になるところです。

なつぞら

Posted by popi