なつぞら第89話のあらすじと感想(2019年7月12日放送)

2019-07-14

なつぞら第89話のあらすじと感想(2019年7月12日放送)

第15週「なつよ、ワクワクが止まらない」の第89話。

なつ(広瀬すず)のアイデアにより脚本が固まり、ようやく短編映画の制作が動き出す。その頃、咲太郎(岡田将生)は、ある海外映画の吹き替えに臨もうとしていて…。

第89話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
  • 下山克己(川島 明)…アニメーター
  • 大沢麻子(貫地谷しほり)…アニメーター・セカンド
  • 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
  • 神地航也(染谷将太)…新人アニメーター
  • 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
  • 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
  • 亀山蘭子(鈴木杏樹)…劇団「赤い星座」女優
  • 土間レミ子(藤本沙紀)…歌手・煙カスミの付き人
  • 豊富遊声(山寺宏一)…元活弁士
なつぞら登場人物

なつぞら第89話のあらすじ

ストーリーが決まった短編映画は、坂場と神地が絵コンテを作り、なつと麻子が作画することになった。麻子は新人が絵コンテを描くことも一人で決める坂場にため息をつく。

咲太郎の声優の会社は、西部劇の吹き替えをやることになったが、映像と合わなかったり、雪次郎がなまってしまったりと、うまくいかず何度もやり直した。

麻子の様子が気になっていたなつは、麻子にヘンゼルとグレーテルは面白くないかと尋ね、自分の目標でもある麻子には納得したものを作ってもらいたいと言った。

麻子は情熱を貫こうとするなつはずるいと言った。自分のことは気にしなくていい、作品の事だけを考えて、お互いやるしかないのだから頑張ろうと言った。

新人の神地が絵コンテを描くことに麻子はため息

坂場は下山から今後の進め方を聞かれ、神地と一緒に絵コンテを作り、できたところから麻子となつが作画作業をすると答えた。新人に絵コンテを描かせることを麻子は反発したが、坂場は自分も新人だし時間がないと言った。なつはため息をつく麻子を心配そうに見る。

なつたちの「ヘンゼルとグレーテル」のストーリーが出来上がりました

それでイッキュウさん、今後はどうやって進めていくつもり?

僕が今までの話を脚本に起こして、それを神地君と一緒に絵コンテにします

えっ?

手伝ってくれますか?

はい…喜んで!

ちょっと待ってよ、新人に絵コンテ描かせる気?

それに関しては僕だって新人ですよ、時間がないんです

マコさんは奥原さんと一緒に絵コンテが出来たところから原画の作業に入って下さい

(麻子がため息をつく)

感想

坂場は麻子に対してもどんどん切り替えしていきますね。頭がキレるというのはうらやましいものです。そして、いつのまにか神地がメンバーの一員みたいになっちゃてましたね。神地、満面の笑みですごく嬉しそうでしたね。

神地が気になった方はこちら!
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咲太郎の声優の会社は西部劇の吹き替えをやることに

咲太郎の声優の会社では西部劇の吹き替えをやることになった。蘭子、雪次郎、レミ子に加えて、島貫と松井も加わった。本番は最後まで止めずにやるので間違えたらやり直しだと咲太郎は説明した。そこに元活弁士の豊臣遊声もやってきた。

そのころ咲太郎の声の会社も動き出していました

この「拳銃渡世人」は30分シリーズの西部劇で

放浪するガンマンが1話ずつ事件を解決していく話です

我々はその1話だけの出演になります

へえ、西部劇なのか

読んでないんですか?

こいつはそういうやつだ、字が読めるのかも怪しい

芝居は覚えるもんじゃねえ、生み出すもんだ

セリフを覚える必要はないんですけど、間違えないで下さいね

本番は最後まで止めずにやりますから

えっ?間違えたらどうするんです?

間違えたら最初からやり直しだ

ちょっと咲ちゃん、私の役間違ってない?

間違えてないよ、レミ子は男の子だ

何で私が男の子なの?

吹き替えで子役を使うのは大変なんだよ

そこでレミ子のだみ声が生きるんだよ

私のどこがだみ声なのよ!

何でもいいからやってみなさい、芝居は心よ

はい

先生見えたよ

(豊臣遊声が入ってくる)

どうぞ

おはようございます!

おはようございます!

まあ先生お久しぶりです

おお蘭子ちゃん、またよろしく

よろしくお願いいたします

はい

今回のテレビ映画の主役、スティーヴ・マッキングの声をあてられている豊富遊声さんです

おっあんたのことよく知ってるよ、元活弁士の、よろしく

誰?

バカ!頭が高いんだよお前は、先生、松井新平と申します

はいよろしく

ジョージ役の小畑雪次郎です

藤井さん、今回はありがとうございます

うん?

ああ…遊声先生に金かかるからね

予算を考えたらぜいたく言えないよ

頑張ります!

うん、ハハ…

感想

またまた豊富遊声でてきましたね。山寺宏一のアテレコを観れるのがうれしいですよね。「遊声先生に金かかるからね」って実際にも山寺宏一のギャラは高いんだろうなぁと想像してしまいました。並んで座った雪次郎とレミ子、いい感じに仲良しになっていたのも気になりました。

蘭子が気になった方はこちら!
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アテレコはめちゃくちゃになる

西部劇のアテレコは島貫の声が映像と合っていなかったり、雪次郎がなまっていたりして、何度もやり直しになった。最後には遊声は雪次郎の口を押さえ、雪次郎の役まで吹き替える。

おはようございます

おはようございます

咲太郎さんあの人たちは?

あの人たちは効果音を作る効果さんだ

えっ音も一緒にとるんですか?

そうだよ

セリフだけを入れ替えるわけにはいかないんだよ

向こうでレコードを流して音楽も新しく入れるんだ

だから間違えるなよ、みんなに迷惑がかかるからな

はい…

さあいこうか

はい、よろしくお願いします

はい

それじゃ初めての方、セリフをしゃべる時はマイクに近づいて

イヤホンから原音が出るのでそれを聞きながら

映像の口の動きとセリフを合わせて下さいね

それじゃいってみましょう

回して下さい

「ベティさんですか?」

「ええ私に何か?」

「仕事の依頼の伝言をもらったんですが」

「あなたがレオさん?」

「ええそうです」

「早速だけどあなたを雇いたいの、私の夫として」

「どういうことです」

「私と結婚して下さればそれでいいの、形式だけのことよ、お待ちになって」

「息子のデービスです、この子の父親になってほしいの」

「おじさんは誰?」

「さあね、おじさんにも分からない」

「今日からあなたのお父さんよ」

「お父さんは死んだよ、戦争で英雄になったんだ」

「デービス、さあまたあっちに行ってなさい」

「お気の毒に」

「その死んだ父親の父親つまりあの子の祖父は鉄道会社を経営している大富豪です、そしてもうじきあの子を私から奪いに来るんです、私はあの子を手放すことなんてできない、あなたに守ってほしいの」

「そういうことなら判事に頼むべきだろ、俺じゃない」

「無理なの!」

(馬のいななきの声まね)

「あっレオさん来ましたわ!」

「さ~あ今日こそは孫を返してもらおうか」

「返す?」

「判事から法律上の許可を取ってきたんだ、諦めるんだ、あんたにはもう子どもを扶養する権利は…」

「判事から、お金で買ったの?」

「ハッハ~何を言うかね話は終わりだ!さあジョージとっとと…」

「おいおいちょっと待ってくれ」

「あっああ…おお…あんたは一体だれ…」

「あの子の…あの子の新しい父親です」

「あんたの…新しい男か?ハハ、それじゃ考えるまでもない、ますますここには…」

「力ずくで子どもを奪うことはないだろう」

「あんたは引っ込んでろよ!ゴロツキだろ?痛え目に遭うぜ」

「ウッ」

ダメだ!ああストップ!ストップ!ちょっと止めて

すみません!

口と全然会ってないだろ!あんた何見てしゃべってんだ!

島貴さん、まず映像見て口と呼吸合わして下さいよ!

お前ね芝居というのは間だよ

自分の間で芝居をしなかったら役者の個性は死ぬんだ

吹き替えはそれじゃできないんです!

こいつには無理だ

吹き替えってのはな、人の間を盗むんだよ

そんな泥棒のまねができるか、お前じゃないんだ

あ?

ジョージ!

はい

それからなまってるよ!お前、どこの生まれだ?

北海道の十勝です、えっなまってましたか?

なまってた

大富豪のお付きがなまるなよ!

はあ…

頭からもう一回いくよ

頼むよ、みんな!

すいませんでした

「あんたは引っ込んでるよ、ゴロツキ…」

「あんたは」

「あんたは引っ込んでろよ」

「あんたは」

「あんたは引っ込んでろよ」

「あんたは引っ込んでろよ」

「あんたは」

「話は終わりだ!さあジョージとっとと…」

「おいおいちょっと待ってくれ」

「おう?あんたは一体どこのどいつ…」

「あの子の新しい父親です」

「あんたの新しい男か?それじゃ考えるまでもない、ますますここにはデービスを置いておくわけには…」

「力ずくで子どもを奪うことはないだろう」

「あんたは引っ込んでるよ!ゴロツキだろ?痛え目に遭うぜ…」

ダメだ!ストップ!

えっ?なまってましたか?

お前いい加減にしろよ、バカヤロー!

お前もだよ!俺の出番はいつ来るんだよ!

おいどうなってんだよ!直ってないじゃないか!

すみません!もう一度お願いします!

すみませんでした

おい、本当に頼むよ

はい…

結局これが7回も繰り返されまして

(ノックとドアが開く音まね)

「話は終わりだ!さあジョージとっとと連れてこい」

「おいおいちょっと待ってくれ」

「うん?あんたは誰だね?」

「あの子の新しい父親です」

「あんたの新しい男か?それじゃ考えるまでもないますますここにはデービスを置いておくわけにはいかないね」

「力ずくで子どもを奪うことはないだろう」

「あんたは引っ込んでろ!

「ゴロツキだろ?痛い目に遭うぜハッ!」

「ウッ!」

「俺はデービスの父親だ」

感想

雪次郎、北海道なまりがどうしても抜けませんでしたね。なまりはそう簡単に治るものでもないだけにかわいそうでした。最後、雪次郎のセリフのところを雪次郎の口を抑えて遊声が言ってしまいましたね。雪次郎の表情が切なかったけど、さすが遊声。声色を変えて見事に演じましたね。というか、十勝出身の大富豪のお付きでもいいと思いました。意外にもレミ子がすごく上手で、少年の役がピッタリでした。

雪次郎が気になった方はこちら!
【なつぞら】小畑雪次郎が新劇の俳優になろうとした理由やいきさつをまとめました

なつは麻子に短編映画に乗り気じゃないのかと尋ねる

なつは麻子と茜と喫茶店にいた。なつは咲太郎が声優の会社を作ったことを話した後、ヘンゼルとグレーテルに乗り気じゃないのかと麻子に尋ねる。麻子は自分の目標なので、麻子が納得のいくものを一緒に作りたいと言った。麻子は自分のことは気にせずに作品のことだけ考えるべきだと言い、とにかくお互いに頑張ろうと言った。

あなたのお兄さんが声の会社を始めたの?

そうなんです兄は声優と言ってますけど、

外国のテレビ映画の吹き替えが主な仕事らしいんです

あっ私それよく見てるわよ

最初は違和感あったんだけど慣れてくると自然に感じてくるのよね

私のおばあちゃんなんて「この外人さんは日本語がうまいね」だって

茜さんの家にはテレビがあるんですね

うん、割に早い時に買ったのよ

その会社の俳優の人たちを今度の短編映画に使えってこと?

いや…そうじゃないですけど

声を探したいと思った時には兄に相談することはできます

わかった、話はそれだけ?

あっいや…

まだ何かあるの?

マコさんは…今度の短編映画あまり乗り気じゃないですか?

えっ

「ヘンゼルとグレーテル」面白くないと思ってますか?

面白くないと言ったらどうするの?

やめます

私はマコさんが納得してないと嫌なんです

私はマコさんと一緒に作りたいんです

もちろんみんなが納得いくものを

日本で初めて原画になる女性はマコさんしかいないと思っています

この会社に入った時からマコさんは私の目標なんです

だから納得のいく漫画映画を作ってほしいんです

それを私も一緒に作りたいんです

あなたってずるいわ…

えっ?

そうやって何でもいちずに自分の情熱だけを貫こうとするんだから

周りで悩んでる人は何も言えなくなるでしょ

それは少し分かる

えっ…本当?

でもものを作るには大事なことよ

それがないとすぐに妥協するからね

だから私のことなんて気にしなくていいの

あなたは作品のことだけを考えてなさい

マコさん私は…

それでいいって言ってるの!

そうね…なっちゃんには結局それしかできないかもね

そんな!えっそれじゃ私が人のことを考えられないみたいじゃないですか

怒らなくていいのよ、それが若さってもんでしょ

私だってそうありたいのよ

マコさんだってまだまだ若いですよ

若くないとは言ってない

あっすみません…

とにかくやるしかないんだから

あれこれ考えずに頑張りましょう、お互いに

はい…分かりました

さあなっちゃん氷解けちゃうよ、これ飲んだら帰ろう

はい…

ちょっとそんなに慌てて飲まなくても大夫だよ

喉渇いてて

緊張したもんね

感想

なつの図々しさ、厚かましさをやはりみんな感じているんですね。「そうやって何でもいちずに自分の情熱だけを貫こうとするんだから。周りで悩んでる人は何も言えなくなるでしょ」には観ててスッキリしました。よくぞ言ってくれた!!そう、なつってずるい子なんです。なつ「マコさん私は…」麻子「それでいいって言ってるの!」遮るようにバッサリ。くぅ〜このシーンは気持ちよかったです。

麻子が気になった方はこちら!
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茜が気になった方はこちら!
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今日の名シーン

豊臣遊声が雪次郎の口を押さえて、自分で雪次郎の役の声までやってしまったシーン。

今日の名台詞

「そうやって何でもいちずに自分の情熱だけを貫こうとするんだから。周りで悩んでる人は何も言えなくなるでしょ。でもものを作るには大事なことよ。それがないとすぐに妥協するからね」

短編映画の作り方が気に入らない麻子がそれを心配したなつに言った言葉。

次回の見どころ

短編映画は進みそうですが、口を押さえられてしまった雪次郎が心配です。なまりがすぐ取れるとも思えないし、落ち込んでしまいそうです。

なつぞら

Posted by popi