なつぞら第73話のあらすじと感想（2019年6月24日放送）
なつぞら第73話のあらすじと感想（2019年6月24日放送）
第12週「なつよ、“雪月”が大ピンチ」の第73話。
雪次郎（山田裕貴）が川村屋を辞めると聞いたなつ（広瀬すず）。必死に説得するが、咲太郎（岡田将生）からは、本人の意思を尊重すべきだと諭されてしまい…。
第73話の主な登場人物
- 奥原なつ（広瀬すず）…ヒロイン
- 奥原咲太郎（岡田将生）…大好きな、たったひとりの兄
- 小畑雪之助（安田顕）…菓子屋の店主、帯広のお菓子発明王
- 小畑雪次郎（山田裕貴）…菓子屋の息子
- 岸川亜矢美（山口智子）…おでん屋「風車」
- 前島光子（比嘉愛未）…川村屋オーナー
- 野上健也（近藤芳正）…川村屋ギャルソン
- 三橋佐知子（水谷果穂）…川村屋ウエイトレス
- 下山克己（川島 明）…アニメーター
- 大沢麻子（貫地谷しほり）…アニメーター・セカンド
- 三村 茜（渡辺麻友）…新人アニメーター
- 堀内幸正（田村健太郎）…作画課の動画担当社員
- 坂場一久（中川大志）…東洋動画の監督見習い
- 煙 カスミ（戸田恵子）…クラブ「メランコリー」の歌手
- 土間レミ子（藤本沙紀）…歌手・煙カスミの付き人
なつぞら第73話のあらすじ
川村屋を辞めて役者になると言う雪次郎をなつは止めようとした。だが、雪次郎は跡取りのことを理解して家族を裏切ることを決心したと言う。なつはそれなら家族に真っ先に相談するべきだと言った。
雪次郎は職長の杉本にも辞めると伝えるが、杉本は父の雪之助から預かっているんだから認められないと言う。マダムも父の許しが必要だと考えていた。
なつは、前に坂場からリアリティーがないと言われた牛若丸と馬が崖を降りるシーンの動画を描きなおすことになった。
なつは坂場と会い、川村屋で聞きそびれた「アニメーションにしかできない表現」の答えを聞こうとしたが、なつが本当のアニメーターなら自分で考えて教えてほしいと言われ、イラっとする。
親を裏切ることを決心したという雪次郎
雪次郎が修行していた川村屋をやめて役者になると言い出し、なつは帯広の家族が悲しむと言って止める。咲太郎は雪次郎が決めることだと言った。雪次郎はまだ劇団に受かったわけではなかったが、川村屋に戻るつもりはないと言った。なつは家族に相談するべきだと言った。
雪次郎君が川村屋を辞めて役者になると言いだしました
お～雪次郎！今日はご苦労さん
どうも
雪次郎君、あんた思い切ったことしたね
よく決心した
あんたには負けないからね
ちょっと待って！
雪次郎君を役者にはできません
なつ…どうして？
どうしても！
いいの？本当に家族を裏切って
雪次郎君が言ったとおり雪次郎君と私じゃ違うしょ
雪次郎君が川村屋辞めたら帯広の家族がどんなに悲しむか
たった一人の跡取りでないの！
そったらこと分かってるから決心したんでねえか！
親を裏切るって決心したんだわ…
そんなのダメだわ！
ねえお兄ちゃん、お願い、お兄ちゃんからも雪次郎君止めて、説得して
それはできない
何で！
今の雪次郎の言葉を聞いてどうして止められるんだ
雪次郎君が川村屋を辞めるって言ってんの！
雪次郎がどう生きるかは家族でもなく雪次郎が決めることだろ
咲太郎さん…
本当によ～く考えなさいよ
せっかくここまで修業してきたんだから、それを無駄にして後悔しないようにね
はい…なっちゃん、本当に心配かけてごめん
そりゃ心配するわ、そんなの
でもまだ劇団に受かったわけじゃないんでしょ？
受からなくても川村屋には戻らんつもりです
ねえ雪次郎君…
なっちゃん、ごめんって…
俺はもう川村屋も裏切ってしまったんだわ
俺の魂はもう演劇の中に行ってしまったんだわ！
それなら真っ先に帯広の家族に相談するべきでしょ
それはまだちょっと…
ねえそこ！そこ迷っちゃダメでしょや！
感想
「そったらこと分かってるから決心したんでねえか！」雪次郎、大きな声が出ました。さすが演劇部だっただけありますね。なつとのやりとりがあまりに迫力あったので、むしろ小芝居を咲太郎に見せアピールしているように感じてしまいました。「あえいうえおあお。。」をやってしまったので挽回する意味で。それに、なつがカスミやレミ子に対して「ちょっと待って」とタメ口で言ったのは良くないと思いました。
雪次郎がどうして演劇をやりたいのかはこちら！
【なつぞら】小畑雪次郎が新劇の俳優になろうとした理由やいきさつをまとめました
杉本は雪次郎が辞めることを認めない
雪次郎は次の日の朝、上司である職長の杉本にも辞めたいと伝えた。杉本は認めないと言い、雪次郎のことは父の雪之助から預かっていると言った。そこにマダムが来て、一人で決める前に雪之助に連絡するようにと雪次郎に言った。
おはようございます
おっおはよう
あの…
ん？
あの職長、すいません、ここを辞めさせて頂きたいんです
昨日マダムには話しました
大変お世話になっておきながら、本当に申し訳ございません！
おはようございます
おい…おい、ちょっとこっち来い
はい…
（杉本と雪次郎が話す）
役者？お前何考えてんだよ！
そんなに修業がつらかったのか？
いいえ、そんなことはありません
僕にとって菓子職人になることも夢でした
けどほかの夢に挑戦するなら今しかできねえと思たんです
挑戦したいんです！
菓子職人ならいつでもなれると思ってないだろうな？
そんなこと思ってません！
だったら現実から逃げるなよ！
そんなつまらないことで人生棒に振ってどうすんだよ！
とにかく俺は認めない
だったら…認めてくれなくていいです
雪次郎！俺はなお前をお前のおやじさんから預かってんだよ！
（回想）（雪之助）お世話になります。どうかせがれを厳しくご指導下さい
（マダムが入ってくる）
おはよう
おはようおはようございます
おはようございます、マダム
杉本さんも聞いたのね
はい、しかしそれを認めることができるのは
北海道にいるおやじさんだけだと話していたところです
そうね…まあなるべく私は従業員の意志を尊重したいと思ってるけど
雪次郎君は今、雪之助さんの意志を受け継いでここにいるんですものね…
とにかくお父様にあなたから連絡して話してちょうだい、分かった？
はい…分かりました
一人で決める前に頼みましたよ
感想
川村屋を飛び出したものの、ちゃんと朝には出勤してえらいと思いました。あれ程のことがあったのにマダムが職長に何も言ってなかったのが驚きました。何か考えがあったのでしょうか。職長は雪次郎の気持ちを知って、今まで自分が理不尽に厳しすぎたのかもしれない。と今後の雪次郎に対する態度が変わるのか気になります。それにしても、雪之助が雪次郎のことを職長にお願いしている回想シーンはちょっと泣きそうになってしまいました。誰でも一度や二度は親の期待を裏切ってしまうかもしれないという場面は経験してきていると思いますが、なんとも切ない気持ちになりますよね。
牛若丸と馬が崖を降りる場面の動画を描きなおす
なつは仕事中も雪次郎のことを考えていた。そこに下山が動画の仕事を依頼する。坂場が指摘した牛若丸と馬が崖を降りるシーンだった。下山が原画を描きなおし、馬が抵抗して牛若丸が馬と戦ってる絵になる。麻子は坂場をギャフンと言わせる動画を描けとなつに言った。
一方なつは、長編映画「わんぱく牛若丸」の作画作業真っただ中にいるはずでしたが…
なっちゃん、坂場さんのことで悩んでるの
さかば？
あっほらこの間の理屈っぽい演出助手の人
あ…違いますよ
ちょっと別のこと考えてました
別のこと？
ちょっと困った友人がいるんです
なっちゃん、これ頼む
あ…これはこの間の馬ですか？
うん僕が原画を描き直してみたんだよ
この絵を動かしてみてよ
あのカチンコ君…坂場っていう人が直しを要求してきた馬と牛若丸の動き
あれか…
（回想）いやあのそこが分からないんです、どうしてこういう動きになるんですか？牛若丸が前のめりになるのは性格描写として分かることにしましょう。けど馬はどうですか？馬は怖がりませんか？
それが僕なりの答えだ
答え…
いい？あの理屈をこね回すカチンコ君をギャフンと言わせる動画を描いてちょうだい
はい分かりました！
新人アニメーターのなつは少年牛若丸が馬で崖を駆け下りる短いシーンの動画にチャレンジすることになりました
（堀内と茜となつが絵を見る）
面白い！今度は馬が抵抗して牛若丸が馬と戦ってる
さすがアクションの下山さん、見事な修正
そうですよね、牛若丸も馬も生き生きしてる
動画頑張れよ
頑張ってよなっちゃん
はい！よ～し
しかしそれはそう簡単なことではありませんでした
感想
なつも麻子に「頑張ってちょうだい！」と期待されるまでになったんですね。なつと麻子の関係性が出会った頃と随分変わっていて嬉しくなりました。堀内や茜にも応援されていて、なんだか居心地の良さそうな職場ですよね。なつは本当に人間関係に恵まれている子だと思います。
坂場の「本当のアニメーターなら」という言葉になつは腹を立てる
なつが階段をはうようにして馬の動きを研究していると、そこに坂場がやってきた。なつは昨日、川村屋で聞けなかったアニメーションにしかできない表現の答えを聞こうとした。だが、坂場はやはり自分で考えていつか教えてほしいと言う。「あなたが本当のアニメーターならば」という言葉になつは腹が立った。
あっ…
何か落としたんですか？
あっいや、馬の気持ちと体重移動を研究してたんです
ご苦労さまです
あっあのカットを今描き直してるとこなんです
牛若丸が馬で崖を駆け下りるあの鵯越の逆落としを思わせるカットです！
そうですか
それから…昨日はすいませんでした
そのすいませんというのは何を指して言ってるんですか？
川村屋で話の途中でいなくなってしまったことです
ああ…それは構いません、偶然会っただけですから
偶然またいなくなることもあるでしょう
モモッチと一緒にバターカリー食べたんですか？
いえ、私はすぐに帰りました、それじゃ
あっいえ、あのちょっと待って下さい！昨日の続き教えて下さい
続きというのは？
話の続きです、アニメーションにしかできない表現とは何か
坂場さんの考えを聞こうとしてました
聞かせて下さい
それは…やはりあなたが自分で考えて下さい
えっ？
それをいつか私に教えて下さい
それがきっとアニメーターに対する敬意だと思います
あなたが本当のアニメーターならば、失礼します
（なつは怒りながら仕事場に戻る）
やなやつ、やなやつ、やなやつ！
あなたが本当のアニメーターならば…
あ～もう…くっそ～！
今度は何？
ハハハ…
気合いが入ってるだけか
はい！
ああ…
結局その日は満足な動画を描くことはできませんでした
ああ～！はあ
感想
坂場、とても冷たい人のような感じにみえますが、意外と優しい青年なのではないかと思います。なぜなら、なつが馬の気持ちと体重移動を実践していたとき「何か落としたんですか？」と少しあたりを見回しました。これって一緒に探してくれようとしたってことじゃないでしょうか。理屈っぽいので、嫌われがちですが悪い人の印象は受けない人ですね。
坂場について気になった方はこちら！
【なつぞら】坂場一久(中川大志さん)がなつと結婚！？登場シーンをまとめました
雪次郎が役者を目指すことについてなつと咲太郎の考えは違う
なつはマダムと会って話す。雪次郎はまだ川村屋で働いていた。マダムは辞めるにも雪之助の許しが必要だと考えていた。咲太郎はもう雪次郎は大人だし、人の幸せは他人が決めるものではないと言う。他人が余計なことをしない方がいいと亜矢美は言った。
（川村屋でなつとマダムが話す）
それじゃ雪次郎君はまだここで働いてるんですか？
ええ、辞めるにしたってお父様の許しは必要でしょ
雪次郎君にとっても
もちろんです、私もそう思います
（雪次郎が厨房で働いている様子をなつは見る）
（風車でなつと咲太郎が話す）
それじゃ親の許しがなきゃ川村屋も辞められないのか？
そうみたい
雪次郎は二十歳を過ぎた大人だぞ
大人だからきちんと自分の人生を考えるべきでしょ
確かに役者を目指すよりはこのまま菓子職人を目指した方が現実的だからね
そうよ
そりゃ演劇やって食えてるやつはほとんどいないよ
けど、それで不幸だと思ってるやつもほとんどいないよ
不幸ならやる必要は全くないんだからな
漫画映画を作ってるお前だって似たようなもんじゃないのか？
そんなことは分かってるよ
じゃ何で雪次郎には反対するんだよ？
私は雪次郎君にも、雪次郎君の家族にも幸せになってもらいたいから心配してんの！
人の幸せなんて他人に決められるもんか！
だったらお兄ちゃんにだって決められないでしょ！
まあ確かにそうだな…
他人がこれ以上余計なことをしない方がいいってことかもね
なつよ、お前だって雪次郎君が自由に自分を表現できること…
それを願っているよな、誰よりも
感想
咲太郎、今回はなつにビシっと正論を言いましたね。なつがただの駄々っ子にみえました。亜矢美の「他人がこれ以上余計なことをしない方がいいってことかもね」がうまくまとめましたよね。でもその言葉から、咲太郎となつも亜矢美からしたら他人なわけで、二人のことについても余計なことはしないほうが。。と思って接しているのか？と勘ぐってしまいました。
今日の名シーン
雪次郎が職長の杉本に退職を願い出るシーン。杉本に怒られている雪次郎のイメージが強いので、どうなるのかドキドキしました。
今日の名台詞
「僕にとって菓子職人になることも夢でした。けどほかの夢に挑戦するなら今しかできねえと思たんです。挑戦したいんです！」
雪次郎が川村屋を辞めて役者になる覚悟を伝えた言葉。
「人の幸せなんて他人に決められるもんか！」
雪次郎が役者を辞めることについて反対するなつに咲太郎が言った言葉
次回の見どころ
雪月の雪之助やとよは激しい性格なところもあるので、雪次郎が川村屋を伝えたとき、どんな反応をするのか楽しみです。それとなつの絵が坂場をギャフンと言わせられるのかも見ものです