なつぞら第106話のあらすじと感想(2019年8月1日放送)
なつぞら第106話のあらすじと感想(2019年8月1日放送)
第17週「なつよ、どうするプロポーズ」の第106話。
坂場(中川大志)の要求が多く、漫画映画の制作が進まない。坂場と折り合いが悪くなっていた仲(井浦新)はなつ(広瀬すず)にキャラクターの入ったカット袋を差し出し…。
第106話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
- 仲 努(井浦 新)…アニメーター
- 下山克己(川島 明)…アニメーター
- 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
- 神地航也(染谷将太)…新人アニメーター
- 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
- 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
なつぞら第106話のあらすじ
なつは仲から受け取ったキアラの絵を坂場に出す。坂場や神地は絶賛し、坂場は仲の力が必要なので協力して欲しいと頭を下げた。仲もうれしいと言って参加する。
坂場がなつを風車に送っていくと、亜矢美は二人が結婚することに気づく。だが、なつは咲太郎には今作っている映画が完成したら自分で言うから黙っていて欲しいと言った。
亜矢美が坂場の家族のことを尋ねた。父親は大学教授で、兄や姉は弁護士と医者をしていた。お金があるわけではないが、なつに不憫な思いはさせないと坂場は言った。
坂場が演出した長編映画「神をつかんだ少年クリフ」は、スケジュールが遅れて公開されたが、不入りに終わった。
坂場は仲のキアラの絵を絶賛する
仲から渡された封筒には仲が描いたキアラの絵が入っていた。仲は気に入らなかったら無視してもよいと言ったが、なつはその絵を坂場にそのまま出した。坂場はやっとキアラに会ったと言い、神地も絶賛した。そこに仲が来ると、坂場は謝り、協力してほしいと頼んだ。
(なつは家で仲の描いた絵を見る)
(回想)(仲)僕には分からないんだよ。彼のやろうとしてることが正しいのか間違ってるのか…アニメーターとして自分の限界を突きつけられたみたいで悔しいんだ…
(なつ)仲さん…
(キャラクターの会議をする)
(坂場)ではクリフと死神はこれでいきましょう
(一同)はい
(坂場)奥原さん、あなたの描き直した絵はないんですか?
(なつ)描けませんでした。ある絵を見てからそれ以上のものは描けないと思いました
(坂場)ある絵?
(なつ)これです
(なつが坂場に仲の絵を渡す)
(みんなが坂場の元に)
(坂場)これは誰の絵ですか?
(なつ)仲さんです。仲さんが描いて私に託してくれたんです
(回想)
(仲)もし何かの参考にでもなればと思って、これをなっちゃんに預けておくよ
(なつ)あっ…
(仲)気に入らなければ無視していいから
(坂場)私は今やっとキアラに出会いました…ずっとこれを待っていました
(神地)参ったよな…俺一瞬にしてこのキアラに恋しちゃったよ
(茜)これが仲さんよ
(堀内)うん
(なつ)仲さんだけがイッキュウさんの心の仲を理解していたんです。イッキュウさんのことを理解できないのが悔しいと言いながら…仲さんだけがキアラの魂を描くことができたんです
(下山)仲さんは決してイッキュウさんの敵じゃないよ。むしろ陰ながらイッキュウさんのことを応援してた
(なつ)仲さんは誰よりも自分を超えたいと思っているアニメーターです。今でもずっと。私は同じアニメーターとして…心から仲さんを尊敬します
(仲が入ってくると坂場が駆け寄る)
(仲)どうしたの?
(坂場)仲さん…お願いします。仲さんの力を貸して下さい。この作品を完成させるにはどうしても仲さんの力が必要なんです。どうか…キアラを描いて下さい!
(なつ)仲さんの絵をそのまま出しました
(仲)いいのかい?僕で
(坂場)仲さんにしか描けません
(下山)時間がないんです。仲さん、助けて下さい
(なつ)お願いします、仲さん!
(神地)さすが仲さんです!
(坂場)お願いします
(仲)分かった。ありがとう。うれしいよ。採用してもらえて
(坂場)生意気を言ってすみませんでした
(仲)謝ることなんか何もないよ。よし、それじゃすぐに始めようか
(一同)はい
感想
仲さんってスゴイと思わせるシーンでした。最近は坂場や神地に押されて、存在感がなくなっていたのですが、やっぱり実力者なんですね。前に麻子となつが常盤御前で対決したときに、仲は「仕事で認め合うしかないのがアニメーターのつらいとこだ」と言ったんですよね。まさにその通りのことをしたなと思います。自分はやらないで現場には厳しい上司がいっぱいいますが、こんないい上司めったにいないと思います。
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長編映画「神をつかんだクリフ」の制作が進む
仲も加わり、長編映画の制作は進んだ。茜や堀内、神地も忙しそうに働く。
その日から徐々にピッチを上げて映画製作は進み始めたのでした
(栗原)茜さん、これもお願いします
(茜)あっはい
(栗原)はい、堀内さんもお願いします
(堀内)はいはい
(神地)栗原さん、はいこれ出来ました
(栗原)あ~ありがとうございます。坂場さんチェックお願いします
(坂場)分かりました
感想
仲さんはこの仕事をやらなかったとしたら、だいぶ暇だったのかなと思いますね。アニメーターは職人のような仕事みたいですから、やっぱり偉くなっても現場に入りたい人が多いのかもしれませんよね。そして、みんなが尊敬している仲が入ったことで、茜や堀内も楽しそうな気がしました。
亜矢美がなつと坂場の結婚に気づく
なつを送ってきた坂場は仲のことをなつに感謝する。二人が風車に入る。坂場が咲太郎に挨拶しようとすると、なつが今日は挨拶なんていいと止める。普通の挨拶だと坂場が言うので、亜矢美は二人が結婚すると気づく。なつは今作っている映画が完成するまで咲太郎には言わないで欲しいと亜矢美に言った。
(なつ)今日はわざわざ送ってくれてありがとう
(坂場)うん。仲さんのことはどうもありがとう
(なつ)私は何もしてません。まあ仲さんにちゃんと謝れたことは認めてあげます。あなたも立派だった
(坂場)僕は映画を成功させたい一心だよ
(なつ)それは誰だって同じ。立派なキアラを描いてあなたにギャフンと言わせたかった
(坂場)いつでもギャフンと言ってますよ
(なつ)えっ…
(坂場)君にはギャフンと言わされっ放しだ
(なつ)それはお互いさま
(風車に入る)
(亜矢美)あ~いらっしゃい…あ、お帰り、やっぱりいらっしゃい
(坂場)こんばんは
(なつ)もう終わり?
(亜矢美)ううん…夏場のおでん屋はね、お客様が来て下さるなら閉店時間なんてないようなもんだから。どうぞイッキュウさん
(坂場)あの咲太郎さんは?
(亜矢美)うん?あ、咲太郎に用事?
(坂場)いえ…いらっしゃるならお兄さんにも是非ご挨拶をと思って
(なつ)挨拶なんていいから今日は!
(坂場)えっ、普通の挨拶だよ
(なつ)ああ…
(亜矢美)普通の?
(なつ)えっ?
(亜矢美)てことは普通じゃない挨拶もあるっていうことか?そういうこと!?
(坂場)普通じゃない挨拶もそのうちさせて頂こうと思っています
(亜矢美)来た~!来た来た来た来た来た!あ~来た!ついに来た!この時が…!いや待って!もったいないわ。私が一番なんてもったいないわ。待って待って待って、今、咲太郎呼ぶから待って…
(亜矢美が電話をしようとする)
(なつ)あっいい!いいからいいからいいから…今日は普通だから!
(亜矢美)普通?
(なつ)うん。お兄ちゃんにはまだ言わないで。今作ってる映画が完成したらその時私が言うから
(坂場)いや、僕が言うよ
(なつ)なら2人で言うから
(亜矢美)2人で…分かった。じゃそれはいつ完成するの?
(なつ)予定では来年の春
(亜矢美)春か…いや~待ち遠しい春だわ。どうしようどうしようあ~黙ってる自信がないわ
(なつ)いえ…そこをなんとか!
(亜矢美)なんとか頑張ってみるけど
(なつ)お願いします
(亜矢美)じゃまずはお手を拝借「幸せなら手を叩こう」(手拍子)「幸せなら」乾杯!
(坂場・なつ)乾杯!
(なつ)ありがとうございます
(坂場)よろしくお願いします
(亜矢美)あ~しみる…本当よかったね、なっちゃん
(なつ)ありがとうございます
感想
結婚を意識し始めたからか、なつと坂場の会話も親しい感じになって気がします。たぶん微妙な言葉遣いの違いだと思うですが、それだけでも見え方が変わるものですね。亜矢美が黙っていられるのかも気になりましたが、これを聞いた茂木社長の反応が気になるところです。
坂場の家族は大学教授、医者、弁護士だった
亜矢美が坂場の家のことを聞く。父親は大学教授で、兄や姉も医者と弁護士をしているという。なつは戦災孤児だということもあって心配になる。坂場は田舎の診療所の医者や国選弁護人ばかりしている弁護士なのでお金には縁がないが、なつに不憫な思いはさせないと言った。
(亜矢美)イッキュウさん、ご家族には?
(坂場)あ…まだ何も話していません
(亜矢美)そう…じゃそっちにも普通じゃない挨拶に行かないとね
(なつ)それだけど…私で大丈夫なのかな?
(坂場)何が?
(なつ)戦災孤児だった過去とか気にされないかなって…
(坂場)どんな過去だろうと大丈夫です。あなたがゴジラでも大丈夫ですよ
(なつ)それは地球がダメでしょ
(亜矢美)ハハハ…イッキュウさんだよ。そんなこと、ごちゃごちゃ言う親に育てられたような人じゃないっしょ
(なつ)だけど…
(坂場)そんな心配はしないで下さい
(亜矢美)で、お父様お母様、何なさってんの?
(坂場)父親は大学教授です。考古学を研究して教えています
(亜矢美)考古学?
(坂場)はい。母親は師範学校出の元教師で僕が生まれた時には専業主婦でした
(亜矢美)はあ…ごきょうだいは?
(坂場)兄が2人と姉が1人います。僕は末っ子です。2人の兄は医者と弁護士をしています。姉はやはり教師です
(なつ)すごい…
(亜矢美)咲太郎がふびんに思えてきたわ
(なつ)私まで怖くなってきました…ゴジラの方がまだ歓迎されそう
(坂場)いや…医者といっても今は田舎の診療所にいるし、弁護士といっても国選弁護人ばかりしているし、万が一お金持ちに思われたら困るんだけど、お金には全く縁のない家なんです。だけど僕は絶対君にふびんな思いはさせないから
(なつ)うん…
(亜矢美)私はお邪魔かな?
(なつ)そんなことないです
(坂場)そんなことはないですから
(亜矢美)そんな真面目に答えないでちょうだいよ、もう
(坂場)それじゃそろそろ帰ります
(亜矢美)もう?
(坂場)明日もあるので
(なつ)あっ電車なくなっちゃうしね
(坂場)うん、あっあの…
(亜矢美)あ~…いいからいいって、志ある貧乏人からお金なんて頂きませんよ。いやでも…そのかわり、なっちゃんをお願いね。泣かせないでよ
(坂場)はい。それじゃすみません。ごちそうさまでした
(亜矢美)はい
(なつ)気を付けてね
(坂場)うん、じゃおやすみ
(なつ)おやすみ
(坂場が風車を出ると亜矢美がなつを見る)
(なつ)何ですか?
(亜矢美)なっちゃん…今が一番きれい
(なつ)知りませんよ!
(なつが行ってしまう)
(亜矢美)おめでとう!
感想
父親が大学教授というのは、モモッチが前になつに教えていましたから、なつも知っていたでしょう。それに千遥の結婚の件があったので、やはりいいところの家に嫁ぐとなると、心配なこともありますよね。たしかに、坂場の両親はなつのことを何もしらないで経歴を見るしかないですからね。坂場がちゃんと説明すればいいけど、不器用だし心配です。でも、ああいう理屈っぽい説明が通る家族なのかもしれませんね。
坂場の長編映画は不入りに終わる
坂場が下山の描くアクションシーンにダメ出しをする。実写ではできないことがアニメーションならできると言いながら、下山にリアルに描くように指示する。スケジュールは遅れて、公開されても不入りに終わった。
しかし映画製作はその後、スケジュールはやはり遅れてゆきました
(坂場)ダメです!カット割りでアクションをごまかさないで下さい!この絵コンテどおりにカメラの前で実際に起きていることを見せるつもりでリアルなアクションを描いて下さい
(下山)でもそれじゃ見ててワクワクしないって
(坂場)絶対にワクワクしますよ。実写では絶対にできないこともアニメーションならリアルに見せられるんです。実写のようにごまかす必要はないんです
(下山)ごまかしてはないけどさ…
そして、翌年の春は過ぎ、ようやく完成したのは夏でした。
映画はすぐに公開されましたが…
不入りに終わったのです
なつよ、大変だこりゃ…
感想
下山が作画監督だったのに、けっこうなつと同じような立場になっていました。坂場が妥協したくないと言うのですが、それって結局は自分の中での満足なんですよね。やっぱり客まで考えていないんじゃないかと思います。それとテレビが一般的になって、映画人気がなくなっているのもあるでしょうね。売り方や宣伝の仕方も影響するのかもしれません。なつと坂場の結婚、タイミングはあまりよくなかったですね。
下山が気になった方はこちら!
【なつぞら】下山克己(麒麟・川島明)がなつの一番の味方!下山の出演シーンをまとめました
今日の名シーン
坂場が仲に力を貸してほしいと頭を下げたシーン。
今日の名台詞
「医者といっても今は田舎の診療所にいるし、弁護士といっても国選弁護人ばかりしているし、万が一お金持ちに思われたら困るんだけど、お金には全く縁のない家なんです。だけど僕は絶対君にふびんな思いはさせないから」
家族のことを話した坂場がこれから結婚しようとするなつに言った言葉。
次回の見どころ
長編映画が失敗してしまったので、なつと坂場の結婚がどうなってしまうのかが気になります。
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