なつぞら第20話のあらすじと感想（2019年4月23日放送）
4月23日のなつぞら第20話のあらすじと感想です。
第4週「なつよ、女優になれ」の第20話。
ついに演劇の脚本を書き上げた倉田先生。
なつが泰樹のために入部したことを知る倉田先生は、なつに、ある重要な役を与えていた…。
第20話の主な登場人物
- 奥原なつ（広瀬すず）…ヒロイン
- 柴田泰樹（草刈正雄）…頑固じいさん
- 柴田富士子（松嶋菜々子）…泰樹の娘
- 柴田剛男（藤木直人）…富士子の夫
- 柴田照男（清原 翔）…剛男と富士子の長男
- 柴田夕見子（福地桃子）…剛男と富士子の長女
- 柴田明美（平尾菜々花）…剛男と富士子の次女
- 倉田隆一（柄本佑）…演劇部の顧問
- 小畑雪次郎（山田裕貴）…菓子屋の息子
- 居村良子（富田望生）…十勝農業高校のなつの友達
- 門倉努（板橋駿谷）…十勝農業の番長
- 小畑雪次郎（山田裕貴）…菓子屋の息子
- 山田天陽（吉沢 亮）…絵を描くなつの友人
- 山田正治（戸次重幸）…天陽の父
- 山田タミ（小林綾子）…天陽の母
なつぞら第20話のあらすじ
演劇の台本ができて明日から稽古が始まることになった。女の役は全部なつがやることになる。倉田先生は舞台美術に天陽の絵を使いたいと言う。
学校の帰りに天陽の家に寄ったなつは演劇の話をして、天陽は引き受けることにした。正治が天陽の家の牛乳をなつに飲ませ、柴田牧場の牛乳との違いを見てもらう。乳業メーカーから乳脂肪が少ないと言われることをおかしいと思っていた。
家に帰ったなつは泰樹に正治が悩んでいたことを話すが、まだ酪農を始めたばかりだから仕方がないと言い、食事を切り上げて立ち去ってしまう。
泰樹のために演劇をやろうとしていたなつに、夕見子は自分のためにやるべきだと言い、それなら応援すると言った。
演劇の台本が完成してなつの役は？
雪次郎が演劇部員に台本を渡す。倉田先生がどんな話かを説明し、明日から稽古を始めると言った。なつは台本を見て出番の多さに驚く。なつが良子と帰ろうとすると、先生に呼び止められる。女の役は全部なつがやると言われ、絵も書いてほしいと言われるが断る。先生は雪月にあった絵を思い出す。その絵は天陽が書いたものだった。
なっちゃん
ありがとう
おう
みんな聞いてくれ
これはあくまでも架空の伝説だ
十勝音問別辺りでまことしやかに語られている話を基に俺が考えた
テーマは…まあみんな読んで分かってると思うが個人の問題と集団の問題だ
よし明日から稽古を始める
はい！
いよいよ女優なつの出番がやってきました
よっちゃん、行こう
うん
あっバイバ～イ
あっ奥原
はい
分かってると思うが女はお前しかいないんだ
女の役はみんなお前がやるんだぞ
良子ちゃんもいます
女優志望はお前しかいないんだ
私は志望なんかしてません
それでもお前しかいないんだ
なっちゃんがやるしかないわ
私は裏方だから
居村にも期待してるぞ
何をですか
いろいろ
けどこんな出番があるなんて
フッフ〜おじいさんも喜ぶだろう
先生、先生は私のじいちゃんの過去まで調べて書いたんですか？
過去？さあ知らんな
何かあるのか？
いいえ知らなければいいんです
さようなら
はい
さようなら
あ、あとお前絵描けるんだって？
えっ？
雪次郎に聞いたよ
絵なんて描けません
えっ？
私が描けるのは落書き程度で
でも絵好きだべ？なっちゃん
好きなのと描けるのは違うべさ
うんそうか
いや舞台美術はいつも美術部に頼むんだが
今回はそれではちょっと違うような気がしていてな
あっ雪次郎の店にいい絵が飾ってあったな
えっ？
いやほらあの～何だベニヤ板に描いたような
あっ！天陽の絵だ！
てんよう？
山田天陽
なっちゃんの友達です、小中一緒だったね
うん
うちの父ちゃんがその絵気に入って
特別に譲ってもらった絵なんです
ほ～う
いやあんな書き割りが作れるといいんだけどな、うん
感想
「先生は私のじいちゃんの過去まで調べて書いたんですか？」が気になります。知らないと先生に言われると安心したような表情。どんなことを先生は書いたのでしょうか。それにしても、雪次郎の家と天陽の接点がどこであったのかわかりませんでした。雪次郎はほかの学校だっただろうし、ちょっと強引なつなげ方の気もしました。天陽は小学生のとき、安い黒い絵の具の絵ばかりでしたが、きれいな夕焼けの牧場の絵を描いたんですね。それと良子は完全にいじられ役になっています。
居村良子が気になる方はこちら！
【なつぞら】なつの高校の友達、居村良子(富田望生さん)の出演シーンをまとめました
天陽の家の牛乳は安く引き取られていた
なつは天陽の家に寄り、倉田先生が舞台美術をやってほしいと言っていたと天陽に伝える。天陽は引き受ける。なつは泰樹のために演劇をやると打ち明けた。そこに天陽の父、正治がやってきて、今絞った牛乳をなつに飲んでもらった。なつはおいしいと言った。柴田牧場の干し草を分けてもらっているのに、乳業メーカーからは乳脂肪が少ないと言われ、正治はおかしいと思っていた。
実はね、演劇部の倉田先生がね、天陽君に舞台美術をやってほしいって言ってんのさ
舞台美術？
なしても天陽君に背景の絵を描いてほしいんだって
何で？なしてもってわけないべさ
いいじゃないのやってみれば
おばさんは賛成してくれますか？
私は演劇のことはよく分かんないけど光栄なことじゃないの、うん
私もね、天陽君の絵が舞台にあったらそりゃすてきだろうなって思ったよ
まあ天陽君はあんまりやりたくないだろうなとも思ったけど
そんなことないさ、それがなっちゃんや雪次郎のためになるなら、うん、やってもいいよ
えっ？本当に？
うん、まあだけど、あんまり時間は取れないけど
分かってる
どんな舞台なの？
あっこれが芝居の台本、読んでみて
ふーん
実はね、私が演劇をやろうって思ったのは、じいちゃんのことがきっかけなの
泰樹さん？
うん
じいちゃんがその芝居見て、もし感動してくれれば、何かが変わるような気がする…
「白蛇伝説」なのに？
そう
なのに、ハハハ
なっちゃん今搾ったばかりのうちの牛乳、ちょっと飲んでみてよ
えっ？
なっちゃんとこの牛乳とどこが違うのか見てもらいたんだ
分かりました
どうぞ
頂きます
うんおいしい
ハッ
う～ん、うちのとそんなに変わらんと思うけど
そうだよね？いやなっちゃんところから干し草も分けてもらってるんだし、そんなに違わないように努力してきたつもりなんだけど
何か問題あるんですか？
うん…乳業メーカーがね
うちの牛乳は乳脂肪が低いって言うのさ
えっ？
うちの牛乳はどのメーカーに持っていっても格付けが低くて安く引き取られるのさ
おかしいよ、全く
感想
なつが学校の帰りに寄るぐらいだから天陽の家も音問別農協の管轄だと思われます。農協との話し合いに天陽の家は参加していなかったのでしょうか。乳業メーカーが安く引き取る理由を知らないような天陽のお父さん。それとも、すべてを知っていて、なつに泰樹や剛男に伝えてもらいたいという意図があったのでしょうか。前に泰樹が人を頼ってはいけないみたいな話をなつにしていましたが、なんかそれに天陽一家が近づいているように見える。あとは、牛乳飲んだあとのなつの口の上に牛乳がついたまま演技を続けているのがよい。
演劇の話から牛乳の話に
なつは帰りが遅くなった。柴田家の家族は食事中だった。なつは天陽の家の牛乳がメーカーに安く引き取られていることを話した。泰樹や照男は酪農を始めたばかりだから仕方ないと言った。剛男が見ておくことを引き受けたが、泰樹は食事を切り上げ立ち去ってしまった。
ただいま
帰ってきた
お帰んなさい
お帰り
はあ～
遅くなっちゃった
こんなに遅いのも珍しいからちょっと心配してたのよ
あ…ごめんなさい
もうそのままでいいから食べなさい
疲れたしょ
うん
なつの取って
お代わり
はい
何杯食べんの？
なつ姉ちゃんの分食べないで
じゃあ半分で
いっぱいあるから
台本が出来たのかい？
えっ？
台本が出来たら遅くなるって言ってたしょ
まあそういうことなんだけど…
ん？
なつ姉ちゃんどんな役？主役？
どうかな～？
出番が少ないのか？
いや出番は多いみたい
それって主役じゃない！？
主役は男だから
頂きます
紅一点だから女の主役になるのは決まってるでしょ
タ見姉ちゃんもやりたいの？
えっ？何でよ
ヤキモチ焼いてるから
はあ？何言ってんの
雪月の雪次郎、なつ姉ちゃんに取られちゃうかもよ
バーカ、子どもがそういうこと言うんじゃないよ
バーカ、子どもにばっかり働かせるんじゃないよ！
まあいいから！その話はおしまい
まあ何でもいいから頑張れ
やっと高校生らしいことしてるんだからな、なつは
父さん…今ね、天陽君の家に寄ってきたんだわ
そんで遅くなったの
そうなのか
うん
そんでね、じいちゃん
うん？
天陽君のおじさんが悩んでたわ
何をだ？
牛のこと
牛？
牛乳をメーカーに安く引き取られてしまうらしいの、乳脂肪が低いって言われるって
それはしかたないべや
まだ酪農始めたばかりなんだべさ？
だけどうちの干し草も分けてあげたし
だからといってすぐにいい乳が出るわけじゃねえ
そだけど
努力すればそのうちよくなる
だけど、もし脂肪検査が間違ってたら？
なつ、そういうことは軽々しく言うことじゃないだろ
あっ…ごめんなさい
うん…牛飼いは難しい
他人のせいにするのは簡単じゃ
分かった私が見ておくよ、農協の責任でもあるしな
父さん…うん、お願い
今は一軒一軒小さな農家を助けていくしかないからな、みんなが団結するまで
ごっつぉうさん
あ…じいちゃん…変なこと言ってごめんなさい
感想
とりあえずは照男が何杯目のおかわりだったのかが気になりました。食べても太らないタイプですね。一人で何でもやってきた泰樹からすれば、干し草も分けてやってるのに、始めたばかりで愚痴を言う天陽のお父さんが気に入らないのはわかる。なつは泰樹に言うのではなく、剛男にこっそり言うのが正解だった気もしました。だけど、天陽のお父さんはもう少しやり方があるような気がする。どちらの家にもホクホク牛乳の看板が家の中にあって、メーカーは同じなんじゃないかと思うので、なつではなく泰樹にお願いして牛乳を見てもらうとか、天陽を柴田牧場と働かせてもらってノウハウを得るとか。
演劇を見た泰樹は喜んでくれるか
なつは演劇の台本を読んだ富士子と二人で話していた。泰樹が傷つかないかを気にするなつに、きっと喜ぶと富士子は言った。
回想
じいちゃんは農協を頼りたくないのさ
昔から何でも自分の力でやってきて
それを支えに生きてきた人だからね
ふ～ん
どう？
なかなか面白いじゃない
そう？面白い？
うん
そんで大丈夫かなあ
何が？
じいちゃん、そんな芝居見て傷つかんかな？
まるでじいちゃんのことみたいしょ？
そうかなあ、似てるような気もするけど大丈夫しょ
きっと喜んでくれるわよ、なつがやるんだから
そうかな、本当にそう思う？
うん
いかった、ありがとう母さん
ね、面白いしょ
でも大変な役だね、あんた
このページ読んだ？
うん、たっくさんしゃべってるね
感想
ここでのなつは倉田先生と泰樹の間での心配がある。そのきっかけは泰樹と剛男の間で悩んでいて、天陽と泰樹の間でも苦しんだし。そう考えると、なつが特別いろんな人に気を配るわけでもなく、人と人の間で悩んだりしてそれがドラマなんだなと感じます。
なつは自分のために演劇をやる
夕見子が芝居の本を読んでいた。それはなつが雪次郎に借りた本だった。そこになつがやってくる。その気になっていると言われたなつは、じいちゃんのためだと言った。しかし、夕見子は自分のためにやるべきだと言う。それなら応援すると言った。なつはありがとうと答える。その後、なつは演劇の絵を描いていた。
「俳優の使命は自分の技術を使って戯曲を演劇的リアリティーに転化させることである」
へえ～、それから
あっ…ちょっと何勝手に読んでんのさ！
随分その気になってんだ
違うって、それは雪次郎君が勝手に貸してくれたのさ
何も隠すことないしょ
何も隠してないってば！
う～ん…
私が演劇をやるのはあくまでじいちゃんのためなんだから
何さそれ、つまんない
えっ？
あんたのそういうところ本当つまんない、やるなら自分のためにやんなよ
やりたいんでしょ？
それとも本当はやりたくないのかい？
いや…今はやってみたいかも
だったらそれを認めて自分のためにやんなよ
じいちゃんのためとか言ってごまかしてないでさ
それなら私も応援する、してやる
夕見？
ん、頑張れよ
うん、ありがとう
その晩遅くまでなつは絵を描いていました
初めて自分のために演劇と向き合ったのです
なつよ、さあ、新しい日の始まりだ
感想
素っ気ない態度だった夕見子がなつの味方になったようです。あれだけ家族みんなが同い年のなつの演劇の話題に集中してしまっているのに、嫉妬もせずに応援できるってすごいことだと思いました。自分主義で賢さのある夕見子はカッコよくも見えますよね。なんとなく雪次郎と夕見子がそのうちくっつくような予感はあります。
夕見子が気になった方はこちら！
【なつぞら】なつ(広瀬すず)と夕見子(福地桃子)の会話が感動する。二人の関係をまとめました
今日の名シーン
「牛飼いは難しい。他人のせいにするのは簡単じゃ」と言って去っていく泰樹をなつが気にして、泰樹に聞こえるように大きめの声で「変なこと言ってごめんなさい」というシーン。
今日の名台詞
「だったらそれを認めて自分のためにやんなよ。じいちゃんのためとか言ってごまかしてないでさ。それなら私も応援する。してやる。」
夕見子がじいちゃんのために演劇をやると言ったことに対して、つまらないと言ってこんなことを言いました。夕見子らしい言い回しでしたが、やさしさがあって、最後はお互いが笑顔になりました。
次回の見どころ
朝になったところで終わったので、いよいよ演劇の稽古が始まるはずですよね。演劇の内容は本番までは明かさないんですかね。どう稽古を見せていくのか楽しみです！