なつぞら第107話のあらすじと感想(2019年8月2日放送)
なつぞら第107話のあらすじと感想(2019年8月2日放送)
第17週「なつよ、どうするプロポーズ」の第107話。
なつ(広瀬すず)が原画、坂場(中川大志)が演出した漫画映画は大失敗。坂場はその責任を取り、会社に退職届けを提出し、自分との約束を忘れてくれとなつに言い渡す。
第107話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
- 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
- 仲 努(井浦 新)…アニメーター
- 下山克己(川島 明)…アニメーター
- 井戸原 昇(小手伸也)…アニメーター・作画担当
- 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
なつぞら第107話のあらすじ
坂場が監督した長編映画は倍の予算と時間を使ったにもかかわらず、記録的な失敗となった。山川と井戸原に呼び出された坂場は退職願を出した。
喫茶店でなつと会った坂場は、幸せにする才能がないから結婚はできないと告げる。なつは坂場の才能を好きになったのではなく、生きる力を好きになったのだと言う。自分を好きではないことを才能のせいにするなと言い、さようならと告げて店を出ていく。
仲と下山は坂場の退職願のことを知って、一人の責任ではないと坂場を説得するが、坂場はそんなことよりも、もっと大事なものを失ったと言う。
なつは自分の部屋に閉じこもり、ご飯も食べずに仕事にも行かない。亜矢美が心配して咲太郎に電話で伝えた。
坂場が映画の責任を取って退職願を出す
坂場が監督した「神をつかんだ少年クリフ」は失敗だった。所長の山川と井戸原が坂場を呼び出して坂場の責任について話す。関わったスタッフの待遇、井戸原は映画部長を辞め、親会社の人間が来ることになる。坂場は自分に責任があると言い、退職願を出した。
イッキュウさんの初監督漫画映画は大失敗しました
(東洋動画の社員の話をなつが聞く)
(社員)全くダメだよ。クライマックスになる頃には子どもが退屈しちゃって通路を走り回ってんだから
(社員)無理なんだよ。あの哲学的な内容を子どもに楽しめって言ったってさ
(社員)せめてもう少し笑える場面でもあったらな
(社員)演出家にユーモアがないからしょうがないけど
(社員)ハハハ…
(山川と井戸原が坂場に話す)
(山川)「神をつかんだ少年クリフ」はこの東洋動画スタジオ始まって以来の興行成績で最低記録を出すことは確実と言える状態だ
(坂場)申し訳ございません
(山川)製作期間もその予算も倍近くかかってこの成績だ。再三にわたる会社の忠告を無視して君が信念を貫いた結果だよ
(坂場)分かっています…
(山川)この作品に関わった全スタッフの昇給およびボーナスのカットを覚悟してもらいたい
(坂場)待って下さい。責任は全て私一人にあります
(井戸原)無論、君だけじゃない。責任は君の暴走を許したこの私にもある。映画部長である私はその任を解かれることになるだろう。後任は親会社の東洋映画から送り込まれ、我々が自由に企画を決めることはこれでもうできなくなるだろう。それがどういうことか君には分かるかね?
(坂場)責任は取るつもりです
(坂場が退職願を出す)
(坂場)よろしくお願いします
(坂場が深々と頭を下げる)
感想
坂場は失敗したわけですが、成功する人もこういう失敗が実はあるというのが世の中だと思います。まだ若い坂場にはこれからもチャンスがあるし、井戸原が言ったように、どうして自分が好きなように仕事が出来ていたかが分かっていなかったんですよね。仕事に対しては文句も言いたくなるものですが、実際はいろんな人のおかげで今の自分があるし、今の仕事ができていることもたまには考えなければいけないと思いました。
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【なつぞら】井戸原昇(小手伸也さん)がアニメーターをまとめる!井戸原の出演シーンをまとめました
なつが坂場に「さようなら」と言って去る
喫茶店でなつと坂場が話す。坂場が仕事をやめると伝え、もう終わったと言う。そして、なつを幸せにする才能がないから結婚できないと言った。なつは坂場の才能を好きになったのではなく、言葉を、生きる力を好きになったと言う。そして、さようならと言って去った。
(なつが喫茶店で坂場を待っている)
(店員)いらっしゃいませ
(坂場)アイスコーヒーで
(店員)かしこまりました
(なつ)お疲れさま
(坂場)うん
(なつ)すぐ出てもいいけどコーヒーやめる?
(坂場)いやちょっと話が…
(なつ)うん、分かった
(店員)失礼します
(店員が持ってきた水を坂場が飲む)
(坂場)映画がすごく不入りみたいだ
(なつ)うん…みたいだね
(坂場)でも悪い映画じゃないと思ってる。いい映画を作ったと僕は思ってるんだ、今でも
(なつ)私も本当に気に入ってるから。うん…今まで作った中で一番よ。私、思うだけど、大人の人にも見てもらえるように宣伝してくれたらいいのに…そう思わない?
(坂場)僕にはもう作れないんだ
(なつ)どうして?今度はあれよりももっとすごいものを作ればいいじゃない。私は絶対に作りたいけどな、また
(坂場)会社を辞めてきた。君を含めスタッフにはこれから待遇の面で迷惑をかけることになる。その責任を取らなくてはならない。たとえ会社に残ったとしてももう演出はできないだろう
(なつ)ねえもっとよく考えたら?仲さんや露木さんには相談したの?
(坂場)僕は終わった。もう終わったんだ
(店員)お待たせしました
(なつ)そう…
(坂場)だから結婚はできない。僕のことは忘れてくらないか
(なつ)どうして?仕事と結婚は別でしょ?
(坂場)僕は嫌なんだ…
(なつ)嫌?
(坂場)君の才能を誰よりも生かせる演出家になりたかった。今の僕はその資格を失ったんだ。結局、君を幸せにする才能なんて僕にはなかったということだ
(なつ)そっか…そういうことか…
(坂場)そういうことです…本当に申し訳ない
(なつ)おかしいと思った
(坂場)えっ?
(なつ)考えてみれば一度だってあなたに好きだと言われたことはなかったもんね。私の方は
いつイッキュウさんのこと好き人なったんだろうって考えてたのね。一緒に短編映画作った時か…一生かけて一緒に作りたいって言ってくれた時か…まあその前にアニメーションにしかできない表現とは何かって話をしててイッキュウさんの言ったことにしびれたこととか…
(回想)
(坂場)ありえないことも本当のように描くことです。違う言い方をするならば、ありえないことのように見せて本当を描くことです。そう思います
(なつ)あれには本当に参った…それ以来、私はその言葉に恋をしたんです。ありえないことも本当のように描くこと…私の人生には本当にそんなことばかり起きてるから…戦争で孤児になって親を失って、両親とも離れてきょうだいとも離れたけど…ありえないようなすてきな家族に恵まれて、ありえないような自然の中で幸せに育って…上野で浮浪児をしてた時に一緒にいた信さんがある日また会いに来てくれて、それで行方不明だったお兄ちゃんにも会えたし…
もうダメかと思った妹もありえないような幸運で、今はどこかで幸せに暮らしてるって信じていられるし…自分のわがままで北海道出て好きなアニメーターにもなれて、ありえないような楽しいことがいっぱいあって、だから…これ以上の幸せはないなって思ってたから…やっぱりこれ以上はありえなくても、文句は言えないけど、私は…私はあなたの才能を好きになったわけじゃありません!あなたの言葉を…生きる力を好きになったんです。あなたを好きになったの。ありえないくらい…だけどあなたは違った…好きじゃないことを才能のせいにしないで下さい。そんな人とは一緒にいたくない…さようなら
(なつが店を出ていく)
(なつが風車に帰る)
(亜矢美)どうした?具合でも悪い?
(なつ)大丈夫です
(なつは一人で暗い部屋に座り込む)
感想
なつが大人の人にも見てもらえるような宣伝と言っていますがそう思います。坂場が作った映画は見る人にとっては良い映画ですが、見せる相手が違うんだと思いました。仲が作っていた漫画映画と同じジャンルではないんですよね。なつが映画の失敗にも前向きなのは、これまで会社の採用試験に落ちたりしていて、エリートの坂場とは違う経験があるようにも思います。なつのお別れの言葉は、さようならで終わるんですけど、前半は好きな気持ちの告白ですよね。プロポーズの時はすごくあっさりしてたから、これで坂場も気持ちが変わったかも。
坂場が気になった方はこちら!
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仲と下山が坂場の退職を止めようとする
退職願いを出したことを知った仲と下山が坂場のもとに来る。坂場だけの責任ではないと慰め、退職を取りやめるように説得を試みるが、坂場はなつのことを気にした。なつは仕事に来ていなかった。坂場は仕事のことよりも、もっと大事なものを失ったと言って立ち去る。
(下山)あ…イッキュウさん、来てたのか
(仲)驚いたよ。昨日、退職願を出したんだって?
(坂場)はい
(仲)君が一人で責任を負うことじゃないよ、これは
(下山)そうだよ。君が辞めるんだったら、作画監督の僕も辞めなくちゃならない。僕のためにも取り消してくれないか?
(仲)一緒に行こう
(坂場)いいんです、それより奥原さんは?
(下山)なっちゃん?なっちゃん今日まだ来てないみたい
(仲)みんな君のやりたいことについていったんだ。なっちゃんだって、僕だって…。完成した映画にも満足してるよ。あんな漫画映画見たことがない。そういうものが日本で作れたんだ。世界にだってあんな漫画映画まだないよ
(坂場)そんなことはどうだっていいんです!
(下山)なげやりになるなよ
(坂場)それよりも大事な…もっと大事なものを僕は失ったんです…
(下山)えっ?
(仲)坂場君…
(坂場がその場を去る)
感想
下山も責任はかなりありますよね。演出家を誰にするか提案することが下山に許されて、そこでイッキュウさんしかいないと言ったのですから。仲さんはあそこでキアラの絵をなつに渡さなければ、関わることにはならなかったのに。それでも満足していると言える仲さんはやっぱりやさしいと思います。本当なら、社長じゃないんだから失敗したから責任を取って辞めるのではなく、この失敗の損失をこれからの仕事で成功して返すというのが正しい責任の取り方だと思います。
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なつは部屋に閉じこもり仕事にも行かず
なつはごはんも食べずに部屋に閉じこもりきりになり、亜矢美が心配して咲太郎に電話をする。仕事にも行かずに泣いていると言う。絶対何かあったと亜矢美が伝える。
(亜矢美が咲太郎に電話する)
(咲太郎)なつがおかしい?
(亜矢美)うん…ゆうべ帰ってきて、部屋に入ったきりごはんもいらないって。で、今日は会社にも行かないの
(咲太郎)具合でも悪いのか?
(亜矢美)なんか…ずっと泣いてるみたい
(咲太郎)泣いてる?
(亜矢美)うん…そんな感じがするってことかな
(咲太郎)感じ?見たわけじゃなくて?
(亜矢美)だって…開けて見るわけにいかないからさ。だけどあれは絶対何かあったな…
(咲太郎)何があったの?
(亜矢美)それはやっぱりあれじゃないのかな…
(なつは部屋で横たわったまま)
なつよ…
感想
これまで失恋という経験がなかったなつにとっては大きな出来事でしょう。しかもかなり前から結婚まで考えていた相手ですから、そう簡単には立ち直れませんよね。この亜矢美と咲太郎のやり取りは、なつが東京に出てきて川村屋で兄の借金のために働かされていると亜矢美が咲太郎に話したときを思い出しました。最後のウッチャンのナレーションは、なつよの後に言葉が続きませんでした。
参考:
なつぞら第46話のあらすじと感想(2019年5月23日放送)
今日の名シーン
なつがこれまでの人生にありえないのに起こったことを振り返ったシーン。
今日の名台詞
「私は…私はあなたの才能を好きになったわけじゃありません!あなたの言葉を…生きる力を好きになったんです。あなたを好きになったの。ありえないくらい…だけどあなたは違った…好きじゃないことを才能のせいにしないで下さい。そんな人とは一緒にいたくない…さようなら」
結婚できないと言ったなつが坂場に言った言葉。
次回の見どころ
なつが失恋のショックからどう立ち直るのかが気になります。それとも坂場がやっぱり結婚すると言い出すのか。ちょっと先が読めない状況です。
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