【なつぞら】下山克己(麒麟・川島明)がなつの一番の味方!下山の出演シーンをまとめました

2019-08-02

「なつぞら」は主人公の奥原なつがアニメーターになるという話ですよね。

そのアニメーターの仕事の先輩に下山克己という登場人物がいます。お笑い芸人の川島明さんが演じています。麒麟の川島さんと言えば美声の持ち主でもありますよね。

NHKのなつぞら公式ページではこのように紹介されています。

元警察官という異色の経歴を持つアニメーター。ひょうきんで明るい性格で周りを楽しませるのが大好き。その一方、ディズニーアニメを独自に分析して、新しい動画表現を研究するという努力家でもある。

https://www.nhk.or.jp/natsuzora/cast/cast01.html

なつぞらには同じお笑い芸人として、千鳥のノブさんも出ていました。ノブさんは高校の先生の役で、そんなにセリフもなかったんですね。

川島さんが演じる下山もそんな感じかなと思ったのですが、意外にもかなり重要な役だということがわかってきました。

そこで、下山克己の出演シーンをまとめたいと思います。

なつと下山の出会い

なつは高校を卒業した春にアニメーターを目指して東京に行きます。そして東洋動画という会社の入社試験を受けます。その東洋動画の先輩社員が下山なのです。

でも、東洋動画に入る前から下山は登場していました。それはなつが高校生のときです。なつは富士子と一緒に東京に行ったことがありました。

信哉から実の兄、咲太郎の情報を聞いて捜しに行ったのです。咲太郎には会えたものの、その後、警察に捕まってしまいます。

それで北海道に帰ろうとしたなつは、天陽の兄の陽平と川村屋でばったり会いました。

陽平はまだ学生でしたが、漫画映画を作る会社で働いていたこともあり、興味があるなつに会社の見学を提案しました。

なつと下山はそこで出会いました。第31話でした。

なつはアニメーターの仲努に会い、テストをしてみようという話になります。なつは薪割りをしている人の動画を描きました。すると、それを見た仲は下山に声を掛けます。

(仲)下山君、君の持ってきて

(下山)はい

(仲)彼は先月同じテストをしてここに入った下山克己君だ

(下山)どうも

(仲)これが彼の描いたやつ。こうやってパラパラってやって見てごらん

(なつ)うわ~動きがきれい!全然違う

(下山)あちょっと見して下さい

(陽平)あっはい

(仲)どう?下山君

(下山)いや、いいですよ。僕のより迫力があるかもしれない

(なつ)うそです。全然ダメです。下手です。もういいです

(仲)いやいや、僕たちがお世辞を言ってからかってると思う?そんなに暇じゃないよ僕たちは。絵のうまい下手は経験によって変わるけど絵を動かす力があるかどうかはもっと大事な能力なんだ

(仲)この絵にはちゃんと君らしさが出てたと思う

なつが訪れる1カ月前に入ったばかりだった下山がいました。なつが絵を描いているときに奥の方で気にして見ていたんですよね。

そして、なつが絵の勉強をしていないので自信がないと言うと、仲は下山に声を掛けます。

(なつ)でも私は、絵の勉強なんかしてないし

(仲)うん、下山君

(下山)はい

(仲)君はここへ来る前何をやってたっけ?

(下山)あ、警察官であります

(なつ)警察?

(下山)はい、警察で絵の訓練をしていたであります。バン!バン!ハハハ

(仲)勉強はどこにいたってできるよ。まずは人間のしぐさや動きをよ~く観察すること。日常のありとあらゆるものの中にアニメーターの訓練は潜んでるんだ

下山は単にアニメーターとして先輩だということではなく、学校で絵の勉強をしていなくてもアニメーターにはなれるという意味での先輩でもあったということですよね。

とにかく、この時から下山にはアニメーターの力があったことがわかります。それはなぜでしょうか。

下山は動画に大事なことを知っている人だったからです。それを後になつに教えてくれるという重要な存在だったんです。

なつぞら第31話のあらすじと感想(2019年5月6日放送)

東洋動画に入社したなつが下山に再会する

次に下山が登場したのは第55話のことでした。なつは東洋動画の作画課の試験を受けたのですが落ちてしまいます。そして、その後の仕上課の試験に合格して、見事、東洋動画に入社したのでした。

この回では入社したなつが初めて出勤するときでした。

なつが仕上課にあった絵コンテを見ていると、仲と陽平がやってきてなつに作画課を見に来てもいいと伝えます。なつはさっそく仕事が終わると作画課へ行きました。そこで下山と再会をするのです。

(下山)あれっ君

(なつ)あっ

(下山)本当に来ちゃったんだね、ここまで

(なつ)下山さん!

(下山)えっ僕のこと覚えててくれたの?

(なつ)もちろんです。元警察官の!

(下山)あっそうそうそう。バン!バン!

(なつが反応しない)

(下山)バン!

(なつ)えっ?

(なつが反応しない)

(下山)いや…バン!バン!バン!

(なつ)ううっ!あっ

(打たれた振りをすると後ろから来た麻子にぶつかる)

(麻子)ちょっと!

(なつ)ごめんなさい

下山が前と同じように警察がピストルを撃つまねをします。これに無反応だったなつにしつこくバンバンと言い、なつが撃たれた振りをすると後ろからちょうど麻子がやってきました。

なつがぶつかってしまった麻子とは、この後、ちょっと関係がこじれるのですが、結局は麻子のおかげでなつはアニメーターになることができたとも言えます。

その出会いを演出したのも下山でした。そういう意味でも重要な役ですよね。

なつぞら第55話のあらすじと感想(2019年6月3日放送)

絵の勉強を方法を教えてくれたのも下山だった

東洋動画に入ったなつが作画課の中で一番話しやすいのが下山でした。いろいろと教えてくれたのも下山です。

第56話では東洋動画の作画の組織のようなことを教えました。

(なつ)これは動画ですか?

(下山)いや、これは原画に近いもんだね。あの~こういうさ、ラフな原画をできるだけきれいな状態にしてから動画を描く人に渡すんだ。まあ何せここで原画を描いてんのは仲さんと井戸原さんの2人しかいないから、そんなに手が回らないわけ

(なつ)2人だけで…

(下山)本当のアニメーターと呼べるのはまだこの2人しかいないからねえ

(なつ)アニメーターいいですね…

(井戸原が誇らしげに手を広げる)

(井戸原)まあね

(仲)大げさだな下山君

(下山)まあだから僕も含めた6人がセカンドに回されたってわけ。っていうか僕たちだって新人だよ。それを仲さんたち原画との間に立って動画を描く人を指導するんだから。ま、いわばここでは新人が、新人を育ててるようなもんなんだよ

(なつ)へえ…

セカンドとして活躍するのは下山のほかに麻子がいますが、麻子は大学で美術を学んできたエリートですからね。元警察官の下山の実力はすごいと言えます。

麻子をなつに教えたのも下山でした。動画を担当する堀内の絵にダメ出しをする麻子を「彼女も僕と同じセカンドのマコちゃん」と教えたのでした。

そして、絵の勉強の仕方を教えたのも下山です。

(なつ)それは白娘と兵士が戦うシーンですね

(下山)分かる?

(なつ)悲しい恋の話なんですよね「白蛇姫」って

(下山)おっ勉強してるね。まあだからこそこういう戦いのシーンは面白くしたいんだよね

(なつ)面白そうですね、それ

(下山)立ち回りはね、僕得意だからね…

(なつ)私もいつか描いてみたいです

(下山)え、描いてみる?

(なつ)えっ?

(下山)僕だって家に帰ってから練習してるんだよ、今でも。ゴミ箱から拾って先輩の絵をどんどん模写して自分なりに描いてみるといいよ

(なつ)はい

(下山)うん

(なつ)ありがとうございます

(下山)うん

なつぞら第56話のあらすじと感想(2019年6月4日放送)

なつは下山からアニメーションに一番大事なことを教わる

第57話では、なつが昼休みに下山と話します。麻子のことでした。麻子に男探しをしているなら目障りだと言われたなつは麻子とはどんな人なのかと下山に聞いたのでした。

(なつ)下山さん

(下山)あっなっちゃん、今からごはん?

(なつ)はい、隣いいですか?

(下山)どうぞどうぞ

(なつ)ハハハすごい、似てるし面白い

(下山)誰でも描けるよこれぐらい

(なつ)頂きます

(下山)何?

(なつ)下山さんから見て、大沢さんって怖いですか?

(下山)大沢って、ああうちのマコちゃん?

(なつ)はい

(下山)怖くないよ、ちっとも。熱心なだけで

(なつ)熱心ですか

(下山)うん。彼女はとにかく優秀だからね。美大を出てうちに入社してすぐ仲さんと井戸さんに認められてセカンドに抜てきされたんだ。その能力を知らない人からしたら怖く見えるのかもしれないけどね。ほら彼女にいつも怒られてる堀内君っているじゃない?まあ彼も芸大で油絵を描いていた秀才なんだけど、マコちゃんの言わんとしてることが分かってないんだよね。マコちゃんはアニメーションにとって一番大事なものを最初から感覚として分かってる人なんだ

(なつ)それは何ですか?

(下山)命を吹き込むことだよ。あのね、アニメーションっていうのはラテン語で魂を意味する「アニマ」っていう言葉から来てるんだ。動かないものに魂を与えて動かす。つまり命を与えるっていうことなんだ

(なつ)アニメーションって言葉がそういう意味だったんですね

(下山)どう動かせばどう見えるのか、どう感じてもらえるのか。本気で命を吹き込もうと思えば悩まないアニメーターなんていないよ

(なつ)だから怒りもするんですね

麻子がどんな人なのかをなつに教えてくれた下山でしたが、同時にアニメーションにとって一番大事なものも教えてくれていますよね。

元警察官の下山も、芸大を卒業した人よりも上の立場で仕事ができるのは、これを知っているからなんでしょう。

そして、このことを知ったなつも成長します。なつがアニメーターとして成長するためには欠かせない存在だったのが下山だったというわけです。

なつぞら第57話のあらすじと感想(2019年6月5日放送)

なつの絵を井戸原にプッシュしてくれた下山

第58話では、なつが勉強のために描いた絵を麻子が間違えて持っていきます。その絵を麻子が絶賛するんですが、実はなつが描いたものだったとわかります。

(仲)なっちゃんが描いたのか!

(下山)えっどれどれ?見して えっ?なるほどね

いやよく気付きましたよね、この表情に!

(仲)うん

井戸原はその絵を使うことに決めました。なつはまだ仕上げの仕事をしていたのですが、動画を描きたいという気持ちが大きく膨らんだ瞬間だったと思います。

なつには動画の才能があったわけですけど、この会話の中でも下山がプッシュしているんですよね。いい人だなと思います。

なつぞら第58話のあらすじと感想(2019年6月6日放送)

下山にはこんな一面もある

ここまではアニメーターの先輩として、なつの成長に重要な役割を果たしてきた下山という側面ばかりでしたが、ちょっと違った面もありました。

あまりにカッコいいところが多すぎると思いませんか?カッコいいだけなら麒麟の川島さんではなくてもいいんじゃないかと思えます。それだけじゃないから川島さんなんでしょう。

第61話では、仕上げの作業が忙しくなり、作画課のメンバーも手伝いにきました。張り切っていたのが下山でしたが、なつとモモッチはこんな話をします。

(下山)さあ僕たちも手伝いますよ!何でも言って下さ~い!

(女子社員)仲さん…!

(桃代)ガールフレンドを見つけるのが目的なのよ

(なつ)えっそなの?

(桃代)うん

ガールフレンドを探しに来ている代表的な人というような感じでした。たしかに仕上課で女性に囲まれ楽しそうな下山がいました。

もう1つ、下山の意外な一面がありました。下山と言えば、勉強熱心で昼休みは外で、ほかの社員の絵を描いていることがよくありました。

ですが、第63話ではこんな場面がありました。モモッチとなつがファッションの話をしている場面です。

(桃代)ねえその服は自分で買ったの?

(なつ)え、買ってない、これも同居してる亜矢美さんの

(桃代)いいわね、給料安くてそんなに買えないもんね

(なつ)モモッチはどんどんおしゃれになっていくべさ

(桃代)安物で工夫してんのよ

(なつ)モモッチ色のセンスあるわ

(桃代)なっちゃんのセンスに合ってるだけでしょ

(なつ)そうかも

(桃代)なっちゃんは今も亜矢美さんに服を選んでもらってるの?

(なつ)ん~選んでくれたのは最初の1週間だけ。あとは自分で磨けって

(後ろにいた下山が声をかける)

(下山)2人ともよく頑張っているよ

(なつ)びっくりした

(桃代)下山さん

(下山)今のところまだ同じ服装を見たことない。いや同じ服は着てても組み合わせは必ず何か替えてる。感心するよ、ハハハハ

(桃代)どうしてそんなこと分かるんですか?

(下山)ん?証拠ならここにあります

(二人の服を描いた絵を見せる)

(なつ)えっ毎日描いてたんですか!?

(下山)うん、だって同じ服装が来たらやめようと思ってたらこんなことになっちゃった

(なつ)いやそんなこと言われたら明日から毎日服選ぶの難しくなるじゃないですか!

(下山)同じ服装で来たら逮捕するからね

(桃代)よし逃げきってやるわ!

(下山)うん

(なつ)モモッチ…

(下山)バン!バン!ハハハ頑張って

(なつ)逃げきろうね、なっちゃん!

毎日なつとモモッチの服装を絵に描いていたという気持ちの悪いところも下山にはあったのでした。ですけど、描かれていた絵はさすがにどれも上手でした。

実はこの下山によるなつの服装チェックには意味があったのです。ただ下山を気持ち悪く描いているわけではありません。その答えは第69話で明らかになります。

なつぞら第63話のあらすじと感想(2019年6月12日放送)

下山が服装の変化からなつを気にする

下山は毎日なつの服装の絵を描いていました。あるとき、なつが前と同じ服を着てきたことがあったんです。これに気づいたのが下山。さっそく声を掛けます。

このとき、なつは妹の千遥に会いに行って、千遥が幼いころに家出をしたと知ったばかりでした。

(下山)何かあった?

(なつ)別に何も…

(下山)別に何もか…うそだね、あった、明らかに何かあった。明らかにいつもと様子が違う

(なつ)そんなに明らかですか?

(下山)うん、明らかだよ。だってその服装前にも見たことあるもん

(なつ)えっ?

(下山)とうとう前と全くおんなじ服装で来ちゃったよ、ハハハ…証拠見せようか?あのねこれね

(なつ)いいです!いいです…そんな毎日替えるのは無理ですよ。夏はそんな重ね着しませんし

(下山)まあそれは許すけど…何かあったんなら話してみなよ。本官に話して楽になれ

(なつ)警察…あ…あの、私の住んでるおでん屋によく来るお客さんの話なんですけど…親戚の家から幼い妹が一人で家出をしたんです。その家では警察に届けたって言ってるんですけど、もし、その子どもに何かあったんならそういう知らせがその家にあるものですか?路上で暮らす子どもも亡くなる子どももまだたくさんいた戦後間もない頃です。そういう子どもがまだ生きてると思いますか?

(下山)う~ん…

(なつ)そんなことは奇跡ですか?

(下山)あのころは警察も混乱していたかもしれないけど、そこにいるのはやっぱり人間だからね。僕がまだ新米で派出所に勤務していた頃、近くの飲食店から逃げ込んできた娘さんがいたんだ。生活に困って娘を売るっていう記事が新聞に載っていた頃だから、その子はその店が怖くなって逃げたんだ

(なつ)逃げて来たんですか?

(下山)店との間にはあっせん業者が入っていて、まだその時点では違法とは言えないって警察の上司は判断した。だけどそこにいた僕の先輩は諦めなかった。法律を一生懸命勉強して戦後定められた日本国憲法の中に「何人もいかなる奴隷的拘束も受けない」という条文があるのを発見してそれを根拠に娘を自由にしたんだ

(なつ)勝手にですか?

(下山)上司も飲食店の店主も怒ってね。先輩は辞職も覚悟してた…あっ今その子は先輩の知り合いの旅館で元気に働いてるよ。奇跡なんてもんは案外、人間が当たり前のことをする勇気みたいなもんだよ。その勇気を持ってる人間はどこにでもいるよ

(なつ)その先輩は下山さんじゃないんですか?だから警官を辞めたんですか?

(下山)僕?ハハハハ…いやいやいや、僕なんて勤務日誌に似顔絵ばっかり描いて怒られてた人間だよ。ハハハハ、え~だから辞めたんだ、ハハ…きっとそのお子さんも誰かに助けられてるんじゃないかな

(なつ)そですよね…

(下山)ほら…早く食べなよそれ

(なつ)はい…

(下山)ゆっくりね…

下山がなつを心配したきっかけが服装チェックでした。そして、下山の過去もわかりましたよね。どうして警察をやめてアニメーターになったのか。とても正義感の強い人だということがわかりました。

千遥のことが心配だったなつも、ここでの下山の言葉に勇気づけられたのではないでしょうか。

やがて千遥が北海道に現れました。なつは下山に仕事を休ませてほしいと言ったのでした。そのとき、話を聞いていた下山はそれを許します。

(なつ)しばらく北海道に帰りたいんです

(麻子)北海道?

(下山)何かあった?

(なつ)妹が…来たんです

(下山)分かった。いいよ。妹さんが来たんだろ?ほらいつか話してくれた…

(なつ)はい…実はそなんです

(下山)よかったじゃないか!ほら早く行ってやりなさい

やっぱり下山は本当にやさしい先輩だし、いい上司だと思います。

なつぞら第69話のあらすじと感想(2019年6月19日放送)

なつぞら第80話のあらすじと感想(2019年7月2日放送)

「わんぱく牛若丸」の制作でなつは下山班に入る

「わんぱく牛若丸」の制作が始まるとなつは下山班に入ることになります。下山班は、麻子、茜、堀内も一緒でした。

(下山)え~これがうちのチームです

(なつ)下山班…ですね

(下山)まあ僕が原画だからそう呼ばれることになる。全体的な作画は仲さんと井戸さんに見てもらうわけだけど、うちに来たカットは責任を持って僕たちでいいものにしよう、ね

(なつ)はい!頑張りましょう!

下山はさっそく4人にランチをご馳走しました。ランチの時にはこんな会話もありました。

(麻子)下山さんは拳銃を撃ちたくて警察官になったんですよね?

(なつ)えっ!

(下山)バーン…まあそれでアクションばっかり描かされるようになっちゃってさ。女が苦手だとか言われて。あっそうだ、僕の下にいる限り、あんまり常盤御前回ってこないと思うよ。残念だけど

(なつ)え~そなんですか?

(下山)そんなに露骨にがっかりしないでよ

なつはキャラクター募集の時に常盤御前の絵を描いていました。そして咲太郎と同じ劇団赤い星座の亀山蘭子が声優を務めることも知っていたのです。

なつぞら第70話のあらすじと感想(2019年6月20日放送)

下山が茜と結婚

下山と言えば、茜と結婚したことでも話題になりましたね。まさかの出来事でした。やっぱり茜は神地と結婚すると思っていたからです。

(一同)ええ~っ!

(下山)いや~一か八かで告白をしたらオーケーをもらいました

(拍手)

(下山)皆さんの前で僕は永遠の愛を誓います!

(茜)いやいや…ここで誓わなくてもいいから!

(拍手)

(神地)ちょっと待った!

(茜)神っち…

(神地)いや、それはないよ茜ちゃん!

(堀内)往生際が悪い

(茜)自分でも驚いてるのよ。でも…前から好きだったって気付いたの

(下山)僕も驚いています

下山も驚いたみたいですが、視聴者の方が驚いたでしょう。なつやモモッチの服を描いていたりと、少し変わったところもありましたが、茜のハートを射止めたのは下山だったのです。

これに悔しがり、なぜか一緒にダンスをしようと神地が言いました。みんなの前で茜と踊った神地は、茜の眼鏡を取り、結んでいた髪をほどきました。

すると、茜は美人に変身したのです。このとき、下山は急いで絵に描いていました。

なつぞら第104話のあらすじと感想(2019年7月30日放送)

結婚した下山がさっそく出世する

結婚してしばらくたってからですが、長編映画を作ることになりました。そこで下山は「作画監督」というポジションにつきました。

(井戸原)下山君、君には今度長編映画の作画監督になってもらいたい

(下山)作画監督?

(仲)原画や動画全てを監修して1本の作品に仕上げる、そういう責任がある者を置こうと思ってるんだ

(井戸原)つまりアニメーターの仕事を全て指揮する監督だ。いいね。茜ちゃんを物にした君のしたたかさに我々はかけてるんだ

(下山)それ関係ないでしょ

(井戸原)うんまあ冗談なんだけどね

(下山)は?

(井戸原)我々としては君しかいないと思ってるんだよ

(下山)分かりました

(仲)そこでどんな企画をやりたいのか演出家は誰がいいか、それを考えて、我々に提案してくれないか

(下山)はあ…あっだったら演出はイッキュウさん…坂場一久君でお願いします

(井戸原)いや彼はダメだよ。彼にはテレビを続けてもらうことになってるんだ

(下山)なんとか彼にチャンスを与えてやってくれませんでしょうか?仲さんお願いします

(仲)長編漫画映画は今お客の数が減ってきてる。失敗したら後がないかもしれないよ

(下山)だったらなおさら僕と一緒にやるのは坂場イッキュウしか考えられません!

下山は演出に坂場がいいと言ったんですね。実はこのことがなつにも、ものすごく大きな影響を与えることになったのです。

なつぞら第104話のあらすじと感想(2019年7月30日放送)

下山が作画監督として制作した映画は失敗

長編映画に作画監督として参加した下山。彼は演出には坂場を選びました。この映画が失敗してしまいます。

坂場は責任を取るように「退職願」を出しました。そして、下山が坂場に声をかけます。

(下山)あ…イッキュウさん、来てたのか

(仲)驚いたよ。昨日、退職願を出したんだって?

(坂場)はい

(仲)君が一人で責任を負うことじゃないよ、これは

(下山)そうだよ。君が辞めるんだったら、作画監督の僕も辞めなくちゃならない。僕のためにも取り消してくれないか?

(仲)一緒に行こう

(坂場)いいんです、それより奥原さんは?

(下山)なっちゃん?なっちゃん今日まだ来てないみたい

(仲)みんな君のやりたいことについていったんだ。なっちゃんだって、僕だって…。完成した映画にも満足してるよ。あんな漫画映画見たことがない。そういうものが日本で作れたんだ。世界にだってあんな漫画映画まだないよ

(坂場)そんなことはどうだっていいんです!

(下山)なげやりになるなよ

(坂場)それよりも大事な…もっと大事なものを僕は失ったんです…

(下山)えっ?

(仲)坂場君…

坂場はこの前になつとは結婚できないと本人に言いました。そして、なつからも「さようなら」と言われたのでした。

下山のやさしさが見えたシーンですが、たしかにこの映画の演出に坂場を指名した下山にも、かなりの責任はあるのだろうと思われます。

なつぞら第107話のあらすじと感想(2019年8月2日放送)

なつが作画に来て、麻子もいたし、仲や井戸原もいましたが、やっぱり一番近い存在だったのは、下山じゃないかと思います。

下山はこの中では明るい性格でもあって、楽しませてくれるキャラですから、これからもなつぞらを盛り上げてくれると思います。