なつぞら第15話のあらすじと感想(2019年4月17日放送)

2019-06-27

4月17日のなつぞら第15話のあらすじと感想です。

第3週「なつよ、これが青春だ」の第15話。

「酪農家を牛耳るやり方には賛同できない」

天陽家の牛をめぐり、農協勤めの剛男と泰樹が対立。

その状況に、なつは困惑するばかりで…。

第15話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
  • 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
  • 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
  • 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
  • 柴田夕見子(福地桃子)…剛男と富士子の長女
  • 柴田明美(平尾菜々花)…剛男と富士子の次女
  • 戸村悠吉(小林 隆)…柴田家の酪農の従業員
  • 戸村菊介(音尾琢真)…悠吉の息子

なつぞら第15話のあらすじ

天陽の牛は農協が貸している牛だと泰樹に説明した剛男。泰樹は農協が酪農を牛耳るやり方はよくないと言った。剛男は酪農には団結が必要で、電気が通ったのも農協のおかげだと言うが、泰樹はそれなら電信柱を抜けと言い出す。

理解してもらえなかった剛男。これまではそれぞれの酪農家が乳業メーカーに売っていた牛乳を農協が一手に引き受けようとしていることをなつに伝える。そして、泰樹が賛成していないので、説得してほしいと頼む。

次の朝、なつは泰樹に農協の考えに反対なのか、何がいけないのかを聞く。泰樹は自分の牛乳がほかの牛乳と一緒にされるのはたまらないと言い、剛男に絶対に農協に牛乳は売らないと伝えておけとなつに言った。

剛男の間接的な農協アピールは失敗

夕食中、剛男はなつに農協が貸している天陽の家の牛のことを聞く。天陽が喜んでいたかをしつこく聞き出そうとする剛男に富士子は言いたいことがあるなら堂々と本人(泰樹)に言えばいいと言った。

そういえばなつ、お前天陽君ところで牛を見たんだって?

えっ?

どうだった?いい牛だったか?

うん…黒白のいい牛だった。

だろ?

うん…

天陽君も喜んでたか?

うん喜んでた…と思う。

「と思う」ってどっちだ?喜んでたのか?喜んでなかったのか?

えっ?

どっちでもいいだろそんなこと

どっちでもよくない!大事なところだろ!

何が言いたいのか分かんないよ、なつには

そうよ

いやだから、天陽君の家にいる牛はだな…

そういうことをなつに言ってもしょうがないだろ

そうよ

どうして?

どうして?

なあ、なつも気になるよな

天陽君はなつの大事な友達だもんな

恋人でしょ?

えっ?

えっ?

ん?そうなのか?

違う!違うってば…ねえ夕見!変なこと言わないでよ

余計なことを言うなお前は、大事な話をしてるのに

だから何の話?

私にも分かんな~い

そうよねえ

言いたいことがあるならなつにじゃなく、言いたい人に言えばいいのよ、面と向かって堂々と

感想

剛男の話に泰樹は無反応でしたが、天陽は「恋人でしょ?」と夕見子が言ったときだけ反応。なんか気まずい食卓だけど、今日はじまった話ではないようだし、照男は知っていたみたいだし、今までなつは不穏な空気を感じていなかったのでしょうか。

剛男が泰樹を説得できるか

剛男が横に座る泰樹に農協がやっている牛の貸出の話をしようとする。泰樹は聞きたくないというが、なつに一緒に聞こうと言われ、剛男は話し始める。農家に牛を貸すことをなつはいいことだと言ったが、泰樹は農家を牛耳っていいわけではないと言った。

じいちゃんに言いたいことがあるの?

だからつまりですね

天陽君の家にいる牛は農協が貸した牛なんですよ

そんな話は聞いとらん

だから聞いて下さい

聞きたくないと言っとるんじゃ

話ぐらい聞こうよ、じいちゃん

ん?

私も聞きたいから、一緒に聞こう

じゃあしゃべれ

あ…はい

去年のような冷害の多いこの土地では農家はみんな酪農もする必要は感じていても牛を購入する資金がなくて手を出せないんですよ

だから農協で牛を保有してそれを貸すことにしたわけです

それはすごくいいことだと思う

そうだろ?

だからといって農協が牛飼いを牛耳っていいことにはならんぞ

酪農家を牛耳るだなんて、そんなこと考えてませんよ

牛耳るって?

牛耳るって、牛の耳って書くのよね?

そう

なしてかしら?

母さんそこは今気にしなくていいと思う。

ああ…そうね。

感想

富士子の天然なのか、話題を変えようと頑張ったのかわかりませんが、「牛耳る」の漢字の話のところで、ちょっと真剣に考えている表情の夕見子がいました。なつが富士子に突っ込むと同時に夕見子も食べ始めました。夕見子の「引っ掻き回し」が目立っていますが、親譲りの天然な部分もあると思われます。

泰樹が納得したと思ったら…

泰樹は剛男に酪農のことがわかってないと言う。剛男は今までの泰樹の苦労も知っているし、電気が通ったのも農協の力であり、農業も酪農も団結が必要だと力説した。これを聞いた泰樹は、それなら電気はいらないと言い始める。

我々はただ農家の力になりたいだけなんです

みんなで安心して暮らせる土地にしたいだけなんですよ

お前は牛飼いのことは何も分かっとらん

じいちゃん、それはひどいよ

ひどいです!

私だって富士子ちゃんと結婚してからは22年も!

あっ富士子ちゃんが出た

そりゃお父さんの力にはあんまりなれなかったかもしれませんけど…

けど、そばでず~っとお義父さんの苦労を見てきたつもりです!

あの~よく分かんないんだけど、何が問題なの?じいちゃんは

問題など何もない。

農協が勝手に問題をこじらしとるだけじゃ

そんなことはありませんよ

お義父さん、この村に電気が通って明るくなったのだって我々農協組合が努力して資金調達をしたからです

団結なくして農業も酪農もよくなっていきませんよ

少しは我々を信じて下さい、お義父さん!

分かった

えっ…分かってくれましたか?

電気いらん

えっ?

明日電信柱引っこ抜け

世の中無駄に明るくなり過ぎると大事なことが見えんようになる

うまいこと言うな、じいちゃん

夕見!ひっかき回さない

感想

剛男が頑張りました。ここまでズバッと泰樹に言うのは初めてですよね。言っていることは正しいんですけど、難しい相手ですよね。頑固ですし、婿養子だし、ずっと泰樹の下で酪農の仕事をやってきましたからね。でも、よく頑張りました。こういうとき、富士子はそこまで剛男を援護するわけでもないんですね。夕見子も言うように、泰樹はうまいこと言うなと思いました。

泰樹と剛男の関係が気になった方はこちら!
泰樹と剛男の関係に注目!怒られる剛男と逆襲まで二人の名シーンをまとめました

なつが気にすることではないという照男

牛舎にいたなつ。そこに照男が見回りにやってきた。どうして、泰樹があんなに怒っているのかとなつは照男に聞くが、天陽には関係ないことだし、なつが気にすることではないと照男は言った。

何だ?なつ

ああ照男兄ちゃん。

見回りは俺がやるからいいって言ってるだろ

お前は学校があるんだから早く寝れ

大丈夫

あのさ…照男兄ちゃんはどう思う?

ん?

じいちゃん何であんな怒ってんのさ?

そんな怒ることかな?父さんの言ってること

お前が気にすることはないよ

したからじいちゃんもお前に話さないんだべ

でもどういうこと?

天陽君とは何も関係ないことだ

えっ?

したから気にすんな

おやすみ

天陽君のことは関係ないってば…。

感想

子供時代になつが照男のやっていたまき割りをやらせてほしいと言って、俺の仕事だと言ってやらせてくれなかった照男を思い出しました。やりたがるなつと、自分の役割を渡したくない照男の関係でした。柴田牧場の跡取りは自分だから引っ込んでろ的な印象を受けました。

なつが泰樹を説得することに…?

富士子と剛男が農協の話しているところに、なつがやってきた。富士子は反対するが、剛男はなつに農協が牛乳を一手に引き取ろうとしていること、泰樹がそれに反対していることを話す。富士子は、泰樹がずっと自分の力でやってきて、それを支えに生きてきたと言うが、剛男は天陽も楽になると言い、泰樹を説得してくれないかとなつに頼む。これを聞いたなつは困惑する。

それは分かってるけど、父さんの気持ちもね

あ、なつ、なっちゃん、ちょっとこっちいらっしゃい

ほらお茶でも飲まないか?

よいしょ…何?

ちょっとなつをどうする気?

別にどうもしないよ

だけどなつだって気になってるだろ?

うん、気になってる、じいちゃんのことしょ?

そうなんだ

なつを巻き込まないでよ

そんなこと言うなら、なつはもう巻き込まれてるんだよ

これはなつの将来に関わることなんだから

じいちゃんと何があったの?

うん…実はな、今度農協で牛乳を一手に引き取ろうかと思ってるんだ

牛乳を一手に?

そう

今までは酪農家は直接乳業メーカーに卸してただろ?

うん

それを農協がまとめて乳業メーカーに卸そうとしてるんだよ

それにじいちゃんが反対してるわけ?

そうなんだ

じいちゃんは農協を頼りたくないのさ

自分の牛乳は自分の力で売りたいだけなの

昔から何でも自分の力でやってきて、それを支えに生きてきた人だからね

だからといってうちの牛乳だけ高く売れれば、それでいいってわけにはいかないよ

それは分かってるわよ。

このままだと力の弱い小さな農家が泣くことになるんだ

それでいいと思うか?なつは

それは思わんけど…

頼む、なつ!音問別の酪農のために立ち上がってくれないか

何大げさなこと言ってんのさ

何だ聞いてたのか。

別に興味ないから気にしないで

少しは興味を持ちなさいお前も、なつと同じ高校生だろ

私は普通校、普通に生きます

お母さん私もお茶が欲しい

普通に喉渇いた

なつ、じいちゃんさえ、組合に任せるって言ってくれたら天陽君だって幸せになれるんだよ

えっ?

そっ…そんなずるい言い方しないでよ!

いやごめん…けどそういうことなんだ

頼むなっちゃん、じいちゃんに言ってくれないか

農協との話し合いに応じるようにって、私は農協に賛成だって

え~…

感想

ここで泰樹が何を反対しているのかがわかりました。そこがはっきりしていなかったんですが、乳牛を農協が一手に引き受けることに賛成していなかったんですね。昨日の段階から、剛男が説得することは難しいとはわかっていたし、たぶんなつが間に入ることになるんだろうとは思っていましたよね。ただ、なつが自分から入っていくのかと予想していましたが、剛男はあきらめが早いというか、高校生になすりつけたという流れでした。

夕見子はなつに遠慮を感じていた

剛男となつの会話を聞いていた夕見子は、なつと二人になり、関係ないと断ればよかったのにと言う。農業高校に行ったのも、なつが遠慮しているからだと言うが、なつはこれを否定し、余計なことは言わないようにと釘をさす。

(なつのため息)

だから私には関係ない迷惑だって言ってやればよかったのさ

関係ないことないしょ、私だってこの牧場で働いてんだから

なつあんたにだって人生を選ぶ権利はあるんだからね

どういう意味?

あんたが農業高校行ったのだって、じいちゃんの期待に応えるためしょ?

その上父さんの期待に応える必要はないって言ってんの

私は好きで学校に行ってるし、ここで働いてんの

そう?なつはどっかでまだ遠慮してんだよ

そんなことない、いい?余計なこと言わんで

あっ…そうですか、それは余計なお世話でしたね

ではどうぞご自由に朝までじっくり悩んで下さい

おやすみ

ねえタ見…

(ため息)

感想

悩みやすい人の近くに、あっけらかんとしている人がいるものですよね。夕見子の立ち位置はけっこううらやましいです。ああいうキャラは得だなと思います。でも、夕見子のやさしさが見える場面でもあった気がします。自分の家族に振り回されずに自由に生きろというような。

夕見子が気になった方はこちら!
【なつぞら】なつ(広瀬すず)と夕見子(福地桃子)の会話が感動する。二人の関係をまとめました

なつが泰樹に聞いてみたけど、結果さらにこじれる

なつは剛男に泰樹を説得するように頼まれたことでよく眠れなかった。富士子は気にしなくていいと言ったが、なつは泰樹に聞いてみると言う。そこにやってきた泰樹に、なつは農協の考えに反対なのかと聞く。泰樹は自分の牛乳をほかの牛乳と一緒にされるのが嫌だと言った。そして、剛男に牛乳は絶対に売らないと言っておけとなつに伝えた。

(なつのあくび)

どうしたなっちゃん、寝不足かい?

そんなことないよ

じゃたるんでるだけかい

春から夏にかけてのこの時期が一番眠いもな

一年で一番寝心地がいい、ああ、寝ていたい

なつもういいから学校行く支度しな

まだ大丈夫だよ

ゆうべのことは気にしなくていいからね

母さん私じいちゃんと話してみるわ

いいのそんなのあんたが…

けどじいちゃんの考えも知りたいし

何の考えだ?

あっじいちゃん…。

じいちゃんは農協の考えに反対なの?

なつ、そんなこと朝からする話じゃないべや

わしは反対はしとらん

農協が勝手にやりたいことをやればいい。

わしとは関係ないと言ってるだけだ。

その話か…。

だから、じいちゃんは何が悪いと思ってんの?

悪いなんて言ってない。変える必要はないと言ってるんだ

組合よりメーカーとの関係を大事にしたいってこと?

わしの牛乳をほかの牛乳と一緒にされてたまるか

あいつに頼まれたのか?

えっ?

組合はお前を使って、わしを調略するつもりか

そったらこと…組合は関係ないよ

あいつに言っとけ、わしの牛乳は農協には絶対に売らんと

なつに言っても無駄だと

あ~余計にこじらせた

ちょっと待ってよじいちゃん

ああ、それから

今日帰ったら子牛の様子を見てくれ、食欲が落ちてるようだ

分かったな?

うん…分かった

なつよ、とにかく朝だから元気を出せ

(自転車)

私はどうしたらいいのさ

教えて!

山!

道!

か~ぜ~!

感想

泰樹が富士子となつのいるところに入ってきたときの表情とか、顔の動きにイライラ感が出ていました。「あいつ」と呼んでしまいましたね。剛男が農協で働いていることで、家族の人間関係が悪くなっています。だけど、あのまま牧場で働き、泰樹に頭が上がらない剛男よりは、言いたいことも言えるようになってよかったんじゃないかと思える回でした。

今日の名シーン

剛男が必死に泰樹に農協を信じてもらうように伝える場面です。失敗しましたけど。

今日の名台詞

「世の中無駄に明るくなり過ぎると大事なことが見えんようになる」

電気が通ったのが農協のおけげなら、電信柱を抜けと言ったあとの泰樹の言葉。

次回の見どころ

なつが泰樹と剛男の間に板挟みになってしまいました。これをどう乗り越えていくのか。次回が楽しみです!

なつぞら

Posted by popi