なつぞら第14話のあらすじと感想(2019年4月16日放送)

2019-06-27

4月16日のなつぞら第14話のあらすじと感想です。

第3週「なつよ、これが青春だ」の第14話。

仔牛を救ったなつは、学校帰りに同級生の山田天陽の家に立ち寄る。

天陽が家で牛を飼うことを知り、泰樹に報告。

すると泰樹の表情が一変し…

第14話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
  • 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
  • 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
  • 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
  • 柴田夕見子(福地桃子)…剛男と富士子の長女
  • 柴田明美(平尾菜々花)…剛男と富士子の次女
  • 山田天陽(吉沢 亮)…絵を描くなつの友人
  • 山田正治(戸次重幸)…天陽の父
  • 山田タミ(小林綾子)…天陽の母
  • 戸村悠吉(小林 隆)…柴田家の酪農の従業員
  • 戸村菊介(音尾琢真)…悠吉の息子

なつぞら第14話のあらすじ

なつと天陽は絵を描くのが好きだった。この日もなつは学校の帰りに天陽の家に寄って絵を描いていた。

天陽の家には農協から借りた牛がいた。農協に勤める剛男から勧められたものだったがなつは知らなかった。飼料がないという天陽に、なつは泰樹にサイレージ(飼料)を分けてもらえるようにお願いすると言って帰る。

家に帰ったなつは泰樹に天陽の家の牛のことを話し、サイレージのことを頼んだが、泰樹はダメだと言い、なつがその牛の面倒を見ることも許さないと言った。

農協では剛男が組合長から泰樹に牛のことを賛成してもらえるように説得を頼まれていた。

子牛を人工呼吸で救ったことをうれしそうに話すなつ

なつは学校の帰りに天陽の家をたずねた。畑にいた天陽と一緒に天陽の家に向かう途中、今朝、逆子で難産だった子牛が産まれたことを話す。泰樹から今日は夕方の乳搾りをやらなくていいと言われたなつは天陽の家に寄ることにする。

今朝、子牛が生まれてそれが逆子の難産で大変だったんだわ

見したかったなあ

人工呼吸したのさ

口で子牛の鼻に詰まった羊水吸い出したんだから

それでやっと息したんだわ

なまらすごいなあ、なっちゃんは

なんも、学校で習ったことをしただけさ

贅沢に農業高校まで行かせてもらってんだから

これくらいは当たり前しょ

そんなに大変だった日にわざわざここに寄ってくれたのかい

フフ・・・だからね、今日は夕方の乳搾りはしなくていいってじいちゃんが

そっか、じゃあやってくかい?

うん、やろう!

感想

なつと同級生の天陽は高校には行っていないのか。そういう時代だった?そう言えば、照男も夕見子も行ってない?そんな違いあっても「なまらすごいなあ、なっちゃんは」と言える天陽はいい人。「なまら」は「とても」という意味だそうです。

十勝で生きることと絵を描きたいことは同じ

なつは天陽の家に寄り、天陽の家でお互いの絵を描く。そこに天陽の母、タミがやってくる。二人はお互いの絵を褒めあった。絵の勉強がしたいのかと聞かれるとなつは「絵を描きたいと思うことと、ここで生きたいと思うことは同じ」と言い、それは天陽から教えてもらったのだと言う。

ちょ…動かんで

うん

ちょっと

うん

ねえ、ちょっと

うん

あっ、なっちゃん来てたのか

いらっしゃい

おばさん、お邪魔しています

また絵描いてるの?あんたら

見れば分かるべさ

ちょっとでも天陽君から絵を教わりたくて

どら、見してちょうだい

お〜天陽の特徴をよく捉えているわ、よく描けてる

でもね、ちょっと天陽君の見して

ほら〜やっぱり違う

天陽くんの絵はうまいんじゃなくてすごいんです

私、何だか背中まで見られているような気がしてきました

でもなっちゃんの絵はいつも躍動感があるんだよな

今にも動き出しそうなんだよ

あんたたち、そんなに絵好きなの?

本当は陽平みたいにもっと絵の勉強がしたいの?

んなこと誰も言ってないだろ

違いますよ、おばさん

私たちはこの十勝で働いてるから絵を描くのが好きなんです

どういうこと?

絵を描くのが楽しいと働くのも楽しくなるんです

牛を見ても、空の雲を見ても雪が大地に降り積もっても、ああいいなあって感じられるじゃないですか

自然が厳しくて辛いことがあっても、生きていることに向き合えるんです

う〜ん、絵を描きたいと思うことと、ここで生きたいと思うことは同じなんだなって

私、天陽君から教わったんです

えっ、天陽がそんなこと言ったの?

そんなこと言わないよ

絵を描きたいっていうのと便所に行きたいっていうのは同じだって言ったんだよ

何それ?

それをきれいに言うとそういうことでしょ?

うん…そうかな、きれいに言いすぎだと思うよ

まあ、とにかく私も天陽くんもここで絵を描くことが好きなんです

そう、なっちゃんもず〜っとここにいたいのね

それは…まだ分かりませんけど

分かんないの?

ここにいたいけど、いてもいいのかなって

東京に本当のきょうだいがいるもんな

ああ…

東京にいるかどうかも

うちの兄貴に探してもらおうか

ううん、柴田家の人たちも手を尽くしてくれたんだけど、兄は私を捨てたかったのかもしれない、ハハッ

そんなことないよ、うちの兄貴だって家族を捨てたわけじゃないもん、ね?

そうよ、うん

そうだね

うん

天陽君の兄、陽平さんは東京に出て芸術大学に入りました

天陽君はお兄さんと同じ道を選ばず、ここで農業をしながら絵を描くことに決めたようです

私、そろそろ行くね、少しは牛のこと手伝わんと

感想

私たちはこの十勝で働いてるから絵を描くのが好きなんですというところからのなつの話。難しくてよくわかりませんでした。学校に行って絵を勉強するのではなく、厳しい環境で絵を描くから楽しいってことですか…?でも、それだと天陽の便所の話は違う気がしますし。絵が勉強するようなものじゃなくて、身近なところにあるものだから楽しいってこと?難しい…だれか教えてください。

天陽が気になった方はこちら!
【なつぞら】山田天陽(吉沢亮)と奥原なつ(広瀬すず)の関係とは?二人の出会いから別れまでをまとめました

天陽の家には農協から借りた牛がいた!

なつが帰ろうとすると、天陽は今うちにも牛がいると言った。二人が外に出ると天陽の父正治がいて、牛を見せてもらう。乳牛を一頭、農協から借りていて、メスが産まれたら農協に返すことになっている。それは農協に勤めている剛男から勧められたことだった。まだ牛の飼料がないため、なつは柴田牧場のサイロのサイレージを分けてもらえるように泰樹に頼んでみると言う。

あっ、なっちゃん

うん?

実は今、うちにも牛がいるんだ

えっ?

やあ、なっちゃん

おじさん

牛飼うことにしたって本当ですか?

うん、乳牛を一頭だけ農協から借りたんだわ

農協から?農協が牛を貸してるんですか?

そうだよ、あれ、剛男さんから聞いてないかい?

剛男さんに勧められたんだ

うちの父さんに?

いい牛じゃないですか!

健康そうな黒白だわ

クロシロ?

ホルスタインは黒の部分が多かったら黒白、白が多かったら白黒っていうんです

乳はよく出ますか?

出ますよ、すでに子牛を産んだ牛だからね

搾乳はうちじゃ天陽が一番うまいかな

本当だ、うまい!

この牛に子牛を産ませて、それがメス牛なら農協に返せばいいんだ

あ〜そうか

牛乳はこれからどんどん高く売れるってじいちゃん言ってたから、牛を飼うことはいいことですよ

だけどこれからは牛の飼料になる作物だって育てないばダメだろ

その分、畑も広げないとな

それじゃあ、うちのサイロにあるサイレージ、少し分けてもらえるかどうかじいちゃんに聞いてみる

きっと、じいちゃんも喜んで協力してくれると思うよ、天陽君が牛を飼うと知ったら

喜ぶかな?

ハハハ…喜ぶに決まってるっしょ

じいちゃんと天陽君は馬が合ってるんだから

感想

サイロは家畜の飼料を入れておく倉庫や容器のことを言うそうです。サイレージとは発酵させた飼料の一種で保存が効くらしいです。農協がこの頃の農業にとって大きな存在だったように感じられます。けっこう、なつが知識をひけらかして上から目線なのが気になりますが、そう言えば、前にも照男にお兄ちゃんのタップダンスを自慢して照男が引いたこともあったから、性格は変わっていませんね。

天陽が気になった方はこちら!
【なつぞら】山田天陽(吉沢亮)と奥原なつ(広瀬すず)の関係とは?二人の出会いから別れまでをまとめました

名前はまだ「奥原なつ」のまま…

なつは柴田家の家族として育てられ、農業高校にも通わせてもらっていた。ただ、名前は奥原なつのままで柴田の養子にはなっていなかった。

なつは今ではすっかり柴田家の人間です。

だけど、名前は奥原なつのまま…

いつかそこに戻らなければいけないような気もしていました

この時計は高校に入る時にじいちゃんからもらったなつの宝物です

感想

東京にいるきょうだいがどこにいるかもわからないまま9年が経っています。忘れられないきょうだいがいる一方で、柴田家で育てられ、今では名前だけが昔のまま。ここはナレーションですが、おじいちゃんからもらった時計をわざわざ説明しています。これはおじいちゃんもなつを大切にしていることを言いたいのか、それともこれからこの時計が何かポイントになるストーリーになるのか、今はまだわかりません。

サイレージを分けることを泰樹は許さない

なつは学校から帰ると、富士子に天陽の家の牛のことを話す。富士子も剛男からは聞いていなかった様子。なつは泰樹と照男のいる子牛のところへ向かう。今朝産まれた子牛は元気だった。なつは泰樹に天陽の家の牛のことを話し、サイレージを分けてもらえるように頼む。でも、泰樹はダメだと言った。なつは困惑する。

母さん、ただいま

お帰り

なっちゃんお帰り

お帰り

遅くなっちゃってごめんなさい

な〜んもだ

今日はいいって言われたしょ?

母さん、天陽君のとこにも牛がいたんだわ

牛?

うん

天陽君とこ寄ってきたの?

母さんも聞いてない?父さんから

じいちゃんは?

子牛んとこいるよ

じいちゃん、照男兄ちゃん、ただいま

お帰り

どう?

もう大丈夫だ、乳もよく飲む

こいつはなつの子だな

えっ、じいちゃん…

そったらこと言ったら、ほかの子牛がヤキモチ焼くべさ

ああ、それもそうじゃ、ハハハ

あっ、じいちゃん、今天陽君のとこ寄ってきたんだわ

おう、元気だったか?

うん、そんでね

牛がいたのさ

牛?

そう、農協から搾乳のできる牛を一頭だけ借りてきたんだって

その牛が子牛を産んで、それがメスだったらまた農協の返すんだって

すごいよね、父さんら農協が農家の救済のために始めたんだって

そんでね、まだ牧草を作ってないからうちのサイレージ少し分けてあげてもいい?

なつ

うん?

その牛はわしの牛とは何の関係もない

それはそうだけど、天陽君とは関係あるしょ?

お前もその牛の面倒を見ることは許さん

どうして?

どうしてもだ

えっ?えっ…どういうこと?

ダメってことだろ

それはわかってるけど何で?

農協とうまくいってないんだよ、じいちゃんは今

父さんとってこと?

感想

天陽の話から、農協の牛の話になった途端、泰樹の表情が一変。近くにいた照男は何か知っているような顔でした。なつが小さいときから、泰樹と剛男は馬が合わない間柄でしたが、どうも農協の牛のことでもめているようです。あんなに遠慮していたなつが高校生になって、だいぶ変わったなというか、なんでも言えるように家族が育てていったんだなぁという印象を受けました。

天陽が気になった方はこちら!
【なつぞら】山田天陽(吉沢亮)と奥原なつ(広瀬すず)の関係とは?二人の出会いから別れまでをまとめました

剛男は泰樹と組合長の間で板挟みか!?

農協で仕事中の剛男に組合長が声をかける。泰樹が牛のことに賛成したかと聞く組合長に剛男はまだだと言って謝る。必ず説得すると剛男は言う。

柴田さん、ちょっといいかい?

はい、組合長

どうですか?その後は、まだ牛のこと反対してますか?

はい、それがまだ、すいません

音問別きっての酪農家である柴田泰樹さんが賛成に回らなければ農協の足並みもそろいませんから

よろしくお願いします

わかりました、必ず説得します

感想

剛男はまじめな性格なので、組合長や農協の要望と頑固者の泰樹の間で苦しそうです。かなりのストレスがあるんじゃないでしょうか。このシーンの最後は、剛男が自転車で家に帰っていくところを遠目から撮った映像。どんな気持ちで家に帰っていったのか。剛男が自分だったらと思うとそのまま自転車で遠くへ逃げたくなります。せめて帯広までは逃げたい…

姉の夕見子は家事をやらない…妹の明美は家事をやる

家では夕見子と明美がいた。姉の夕見子は家事をやらずに、妹の明美が晩ごはんの支度をしていた。何もしない夕見子に女らしく働くべきだという明美。夕見子は体を使うことだけが労働じゃないと言う。そこになつが帰ってきて二人をなだめる。

おなかすいた〜明美ちゃん、ごはんまだ?

まだ?じゃないよ、手伝ってよ

この家で暇な女は夕見姉ちゃんしかいないんだから

あんたがいるじゃない

私は女じゃない、女の子だ!

あんたにはまだ分かんないと思うけど、体を使うことだけが労働じゃないのよ

私もこう見えて暇じゃないの

こっちはそんなことを聞いている暇がないんだよ

そうやってね、ものを考えずにバカになってくのが一番怖いんだよ、女にとって

いいから手伝え!女らしくしろ!夕見!

(なつが帰ってくる)

何騒いでんの?あっ明美ちゃん、ごめん、すぐ手伝うから

なつ姉ちゃん、このバカに何か言ってやってよ

自分は何もしないで人をバカにするんだもん

はい、わかった、わかった

夕見子を当てにした明美も悪いよ

は〜い、分かった、分かった、おとなしくしてますよ

夕見、何もしないなら、人の心をひっかき回すな!

感想

牛の世話をしているなつと勉強をする夕見子を対照的に見せている場面です。明美もなつに近い考え方。夕見子は戦後になって女性の働き方が変わっていくみたいな考え。明美は先週までだと1歳か2歳だと思うので、今は10歳前後の小学生だと思います。よく手伝ういい子です。

夕見子が気になった方はこちら!
【なつぞら】なつ(広瀬すず)と夕見子(福地桃子)の会話が感動する。二人の関係をまとめました

泰樹と剛男の間に不穏な空気が

剛男が農協から帰ってきた。そこに富士子や泰樹も戻ってくる。晩ごはん、気まずいムードが漂う中、なつが口を開くと、夕見子と明美が言い合いを始める。剛男が天陽の家の牛の話に触れる。

(戸が開く音)

ただいま!

父さん帰ってきた

お帰んなさい

ただいま

お帰りなさい、すぐごはん支度するね

なつ、おじいちゃんは、まだ牛舎か?

そうだけど、何があったの?

えっ?

お帰んなさい

ただいま

お義父さん…

おいしい!今日のごはんよく炊けてるね、母さん

うん、本当ね

でしょ

「でしょ」っておかしいでしょ

どうして何もしてない夕見姉ちゃんが「でしょ」って言うのさ

あんたがそうやって起こると思ったからよ、ヘヘ…

くぅ…

やめなよ夕見

人の心をひっかき回さない

明美が偉いのは母さんちゃんと分かってるわよ

いっつも感謝してる

本当に料理が上手になったわね

そう言えば、なつお前、天陽君ところで牛を見たんだって?

えっ?

電気も通って明るくなった柴田家にその夜は暗雲が立ちこめそうな気配です

なつよ、ご用心あれ

感想

姉よりも妹がほめられるというケースどこの家庭でもよくありますよね。それがまたお姉ちゃんは気に入らなくて…。夕見子と明美のこういう関係はまだまだ続きそうですが、ちょっと夕見子が孤立している感じがしてかわいそうな気もします。

今日の名シーン

なつと天陽がお互いの絵を描いているところ。交互にちょっと動かないでみたいなことを言って描く。それも数秒おきの交代。このやり方でいつも描いていると思うとすごい。

今日の名台詞

「絵を描くのが楽しいと働くのも楽しくなるんです。牛を見ても、空の雲を見ても雪が大地に降り積もっても、ああいいなあって感じられるじゃないですか。自然が厳しくて辛いことがあっても、生きていることに向き合えるんです。絵を描きたいと思うことと、ここで生きたいと思うことは同じなんだなって」

なつが天陽のお母さんに言った言葉です。高校生らしからぬ。もう何かを悟ったかのような発言。

次回の見どころ

農協の牛の話が出たところで終わりましたから、泰樹と剛男がどうなるのか。バトルになるのか。それとも剛男が説得に成功するのか。そう簡単には行かないでしょうから、なつが間に入ってという感じですかね。明日も楽しみです!

なつぞら

Posted by popi