なつぞら第140話のあらすじと感想(2019年9月10日放送)

2019-09-11

なつぞら第140話のあらすじと感想(2019年9月10日放送)

第22週「なつよ、この十勝をアニメに」の第140話。

新しいテレビ漫画の舞台が北海道に決まり、なつ(広瀬すず)を始め、マコプロのメンバーは十勝を訪れる。柴田家を訪れた一行は泰樹(草刈正雄)から話を聞き…。

第140話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
  • 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
  • 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
  • 柴田砂良(北乃きい)…照男の妻
  • 下山克己(川島 明)…アニメーター
  • 大沢麻子(貫地谷しほり)…アニメーター・セカンド
  • 神地航也(染谷将太)…新人アニメーター
  • 森田桃代(伊原六花)…彩色担当
  • 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
  • 坂場優(増田光桜)…なつの長女
  • 戸村菊介(音尾琢真)…悠吉の息子
  • 門倉良子(富田望生)…十勝農業高校のなつの友達
  • 門倉努(板橋駿谷)…十勝農業の番長
なつぞら登場人物

なつぞら第140話のあらすじ

マコプロのみんなが北海道に行き、泰樹を取材した。泰樹は幼いころに両親を亡くして北海道に渡った。原生林を耕して土地を手に入れたが、川の氾濫もあったりと苦労した。

柴田牧場では菊介から搾乳を教えてもらって、門倉の家でも昔の農具や写真を見せてもらった。富士子と砂良は使わなくなった牛舎を使ってアイスクリーム店をやろうとしていた。

牧場で下山が優をスケッチしていると牛が迫ってきた。なつは手を広げて「お~お~お~」と言って牛を落ち着かせた。

マコプロが泰樹を取材する

マコプロのみんなで十勝に来て泰樹の昔の話を聞いた。泰樹は幼いころに親を亡くし、開墾した土地も十勝川の氾濫で流され、それで音問別に移住した。神地はその洪水は使えるかもしれないと言う。泰樹は家族に限らず、だれも支え合って開拓者は強くなったと話した。

なつたちは開拓者家族の暮らしを取材するため、北海道の十勝にやって来ました

(麻子)すみません、どうかお構いなく、

(富士子)何もないですけど

(砂良)搾りたての牛乳を召し上がって下さい

(下山)ハハハ…ありがとうございます!

(神地・桃代)頂きます!

(桃代)うん、おいしい!

(麻子)本当新鮮

(坂場)この牛乳の違いを我々は絵で表現しなければならないんです

(下山)何だろう…濃さの違いかな

(桃代)色は白いけどちょっと黄色がかってんのかな?

(神地)いや~要するにこのおいしさの違いを描けばいいんだよ

(砂良)何だか大変そうね

(なつ)こうやって何でも感じることが大切なの

(泰樹)なつ…それで?

(なつ)それでね、じいちゃん、じいちゃんの昔の話をみんなは聞きたがってるんだわ

(泰樹)えっ?何の話じゃ?

(なつ)開拓の話。じいちゃんがこの十勝にやって来た頃の話を聞かせてほしいの

(富士子)それをテレビ漫画にしたいんだって

(麻子)泰樹さんはどうして北海道に渡っていらしたんですか?

(なつ)富山から来たんでしょ?そういう話を私もまだ詳しく聞いたことがなかったから

(泰樹)いや…わしには…親がおらんかったんじゃ

(なつ)えっ?

(泰樹)幼い頃に亡くしたんじゃ、2人とも…はやり病でな

(なつ)じいちゃん…それでどうしたの?

(泰樹)親戚の農家に…そのうちの養子になったんじゃ。働かなけりゃ…ただのやっかい者じゃった

(なつ)それで北海道に渡ってきたの?18の時に

(泰樹)そうじゃ…

(坂場)北海道に渡れば土地は手に入ったんですか?

(泰樹)まあ土地といっても原野だ。ほとんどが原生林じゃ

(坂場)そこを開墾されたんですね

(泰樹)3年のうちに切り開いて、国の検査を受け、それで合格したらようやっと自分の土地になった

(なつ)たった一人でそれを成し遂げたんだ

(泰樹)いやだから土が悪くてな。作物は思うように育たんかった

(なつ)それで牛飼いも始めたんだね

(麻子)初めからこの音問別に入植されたんですか?

(泰樹)いやいや初めはもっと帯広に近い十勝川のほとりじゃった、うん

(富士子)移住したんだもね

(坂場)移住ですか?

(富士子)大正11年だから…私が8つの時だったね

(泰樹)うん…

(坂場)何があったんですか?

(富士子)十勝川が氾濫したのさ。大洪水になってね。家も畑も牛舎も流されて…

(泰樹)家族と馬が助かっただけよかったんじゃ…

(富士子)それで音問別に来て、また開墾から始めて…それから1年もしないうちに母さんが病気で亡くなってしまったのよね

(なつ)じいちゃんは本当に苦労したんだね

(砂良)お義母さんも

(神地)その洪水は使えるかもしれないぞ?イッキュウさん

(坂場)えっ?

(麻子)神っち使えるって…

(神地)あ…いや失礼。けどせっかくお話を聞かせてもらったのに、無駄にしては申し訳ないと思いまして

(泰樹)ハハハ…何か役に立ったかね?

(坂場)はい、とても…開拓者にとって一番の心の支えはやはり家族だったんでしょうか?

(泰樹)家族に限らんかもしれん。誰もが支え合って、それで開拓者は強くなったんじゃ

感想

牛乳を飲んだとき、下山は味の濃さを気にして、モモッチは色の違いを気にして、神地はなんか感覚的なことを言っていました。着眼点にも仕事に通じるものがありました。泰樹が働かなければ厄介者だと思ったのは、まさになつが最初に来た時と同じでした。その方がここに居やすいと泰樹が言ったのは、自分の体験があったからだったんですね。富士子の年齢が60歳を超えていることがわかりました。見た目も若いけど、声が若すぎて苦労したとは思えない感じがします。

富士子と砂良がアイスクリーム店を計画

なつと坂場は部屋を用意してくれた富士子にお礼を言った。富士子と泰樹は牧場を見に来た人にアイスクリームを売る店を考えていた。富士子も富山にいた頃の泰樹の話をはじめて聞いて、子どもの頃のなつを自分と重ねて見ていたんだろうと言った。

(なつ)母さん、ごめんね、部屋まで用意してもらって

(富士子)なんも。照男らが新しく離れを建ててから部屋は余ってるもね

(坂場)本当に助かりました

(なつ)ここもね、牛舎の設備が新しくなって使わなくなりそうなんだわ。それでお義母さんと何かしようかって話してるの

(なつ)ここで?何をすんのさ?

(富士子)柴田牧場のアイスクリームさ

(砂良)牧場を見たいという人もいるのさ。そこでここをお店にしたらそういう人がたくさん来てくれるんでないかって、お義母さんが

(なつ)へえ~母さんと砂良さんがそんなこと考えてんだ

(砂良)これは私と義母さんのいわば開拓だもね

(富士子)そう

(坂場)開拓ですか…

(なつ)ねえ母さん…母さんは知ってたの?じいちゃんの昔のこと

(富士子)ああ…じいちゃん富山にいた頃のことはあんまり話したがらなかったからね

(砂良)子どもの頃から一人で生きてきたようなもんだったんですね、じいちゃんは

(富士子)そう思うと…ここに来た頃のなつをじいちゃんは自分と重ねて見てたんだね、きっと

(坂場)それはどういうことですか?

(なつ)いろいろあったから…9つでここに来た時

(回想)

(なつ)私をここで働かせて下さい

(泰樹)それでこそ赤の他人じゃ明日から夜明けとともに起きて働け

(なつ)はい!

(泰樹)お前にはもうそばに家族はおらん。だがわしらがおる

(なつ)おじいさん…!

(泰樹)お前は堂々としてろ。堂々とここで生きろ

(坂場)そして君も人と支え合いながら強くなっていったということか

(なつ)そうだね…

感想

なつが子どものとき、泰樹はなつがよく働いていたから味方になったように思ったのですが、もともと自分と似た境遇だったことが大きかったのかもしれません。今の時代なら60歳でも元気ですが、この時代に60歳を超えて、新しい事業を始めようとする富士子がすごいと思いました。嫁と姑のギクシャクした感じとかも一切なく、そういう人間の暗い部分を全く書かないのが「なつぞら」なんだと思います。性善説です。

菊介が搾乳を教える

菊介が搾乳を教えた。モモッチがやってみるとうまくいった。下山はスケッチしていたが、神地はスケッチすると記憶に残らないので目で見た方がいいと言う。

(なつ)この牛舎で私は育った。昔は手搾りだったんだけど、今はバケットミルカーという機械で搾乳します

(菊介)よし、したらこの菊介さんが手搾りでの搾乳を教えてやるべよ。誰か挑戦する人?

(一同)はい

(菊介)ハハハハハ…おう…したらカメラのお嬢さんから

(桃代)はい!

(菊介)はい、牛に蹴られないように注意しろや

(桃代)えっ蹴るんですか?

(菊介)牛が怖がったら蹴るべさ

(神地)怖い顔しちゃダメだよ

(下山)優し~く優し~くね

(桃代)今から触るよ、よろしく

(菊介)おい…おいおい

(桃代)仲よくしてね

(菊介)おねえさん、おねえさん!動くなお前…

(モモッチが搾乳をする)

(菊介)お~いいんでねえか

(下山)うまいうまいうまい…

(麻子)神っちはスケッチしないの?

(神地)あ…いやスケッチすると記憶に残らない気がするんですよね。絶対に忘れまいと目で見た方がいいんです

(照男)すごい!

(神地)いや~そんなことないですけど…

(照男)やっぱうまいもんだな

(下山)あっ…どうも

(神地)あっそっちか…

感想

桃代が変な動きで「よろしく」と言ったとき、菊介が「動くなお前」と言いました。モモッチに言ったんだと思ったのですが、よく考えたら牛に言ったんですかね。モモッチの乳搾りをスケッチするよりも菊介のやっているところを描いておいた方がいいような気がしました。こういう場面では必ず悠吉を菊介がセットだったのに、悠吉はもう年ですかね。

門倉と良子の家で農具を見る

門倉と良子の家で農具などを見せてもらった。門倉や良子の祖父も開拓者として四国から北海道に来たのだった。桃代と神地が門倉を見て魔界の番長だと気づく。門倉はなつが自分のことを主役にしてくれたと思い機嫌がよくなった。

(門倉)ほれハハハハハハ…これはラッパという種をまく農具だ、うん…そしてこれが大正時代にこの十勝で開発された農機具だ。三畦カルチベータという

(坂場)3つの畝をいっぺんに掘り起こせるんですね

(門倉)うん

(坂場)十勝の開拓者が考えたんですか?

(門倉)そうだ。これはうちのじいさんが実際使ってたもんだ

(なつ)番長のおじいさんはどっから来たの?

(門倉)四国の香川県だ

(良子)うちのじいちゃんは四国の徳島県なんだわ

(なつ)そんじゃよっちゃんと番長の先祖は近かったんだね

(門倉)俺たちが十勝で出会うことは運命だったんだわ、ハハハハ…

(良子)勝農の演劇部を手伝ったのが運の尽きだったわ

(門倉)ハハハ…

(桃代)あのさ、番長ってあの番長?

(なつ)ん?

(神地)だよね、魔界の番長だよね!

(門倉)奥原!あれ見てたぞ。やっぱりあれ俺か?奥原が俺を主役に…

(なつ)いやあの…原作の漫画がたまたま似てたから…

(門倉)俺が本物の魔界の番長だ!どうだ?優ちゃん

(優)うん…番長大好き!

(門倉)そうか…よし!ほら行くべ行くべ!よいしょ…ほれ!

(一同)ちょっと危ない危ない危ない!

(門倉)ワハハハハ…!

(良子)あれでしばらく機嫌がいいわ。なっちゃんありがとう

(なつ)えっ?

(良子)好きなだけ見てって。ちょっとあんた!

(坂場)モモッチ、ここも撮っといて下さい

(桃代)はい

(坂場)写真

感想

門倉と良子は運命だったようです。門倉はなつにも告白してフラれましたけど、それも運命だったのでしょう。農業高校のとき、なつや良子は酪農科で、門倉は農業科だったと思います。門倉家はいろんな農機具を使って畑を広げていったタイプで開拓者でも泰樹とはまた違ったタイプだったんですかね。モモッチと神地が結婚するような気がしてきました。

優に迫った牛を落ち着かせたなつ

牧場で下山が優をスケッチして、優が走ると牛が迫ってきた。なつは優のところに走り、お~お~と言って牛を落ち着かせた。坂場も助けようと走ったが転んだ。

(陽平が畑の絵を描く)

(麻子)開拓者が切り開かなければ見られなかった景色なのね

(なつ)そうです

(神地)アニメーションだって俺たちが切り開かなければ何も見られないからな

(坂場)我々の作る景色も、いい景色にしましょう…

(桃代)あっ陽平さんだ!

(遠くに見えた陽平が手を振る)

(坂場)その森の中に入っていって…

(下山が優をスケッチする)

(下山)そうだ。優ちゃんちょっとこの辺走ってみてよ

(優)うん!

(牛が近づく)

(坂場・なつ)優!

(なつが優のところに来る)

(なつ)優!

(なつが優の前で手を広げる)

(なつ)お~お~お~はいはい大丈夫よ…

(優)パパ大丈夫?

なつよ、どうやらイッキュウさんたちにも何か届いたようだぞ

感想

この「お~お~お~」のところは、確実にアニメで主人公のソラがやるでしょうね。牛はやっぱり迫力がありますよね。優よりも真っ赤な服を来てきたモモッチが危険な気がしましたが、闘牛の牛と乳牛の牛は違うんでしょうか。モモッチを神地が助ければよかったと思いました。実際の牛はおとなしいから、こういうシーンはどうやって撮るのか難しいですよね。

今日の名シーン

なつが牛から優を守ったシーン。

今日の名台詞

「アニメーションだって俺たちが切り開かなければ何も見られないからな」

北海道の景色を見ながら神地が言った言葉。

次回の見どころ

もう少し北海道を見たいですが、取材を終えて作り出してしまうのかもしれません。「お~お~お~」がアニメではどういうシーンになるのか楽しみです。

なつぞら

Posted by popi