なつぞら第74話のあらすじと感想(2019年6月25日放送)

2019-06-27

なつぞら第74話のあらすじと感想(2019年6月25日放送)

第12週「なつよ、“雪月”が大ピンチ」の第74話。

雪次郎(山田裕貴)が川村屋を辞めると言い出してから数日後。なつ(広瀬すず)が朝カーテンを開けると、窓の下にとよ(高畑淳子)、雪之助(安田顕)らの姿が…。

なつぞら第74話のあらすじ

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 小畑とよ(高畑淳子)…雪之助の母
  • 小畑雪之助(安田顕)…菓子屋の店主、帯広のお菓子発明王
  • 小畑妙子(仙道敦子)…菓子屋の嫁
  • 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
  • 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
  • 前島光子(比嘉愛未)…川村屋オーナー
  • 野上健也(近藤芳正)…川村屋ギャルソン
  • 土間レミ子(藤本沙紀)…歌手・煙カスミの付き人
なつぞら登場人物

なつぞら第74話のあらすじ

雪次郎からの手紙を受け取った雪月のとよ、雪之助、妙子が東京にやってきた。雪次郎は川村屋からすでに出ていたので会えず、3人は風車に来てなつに会った。

雪之助は咲太郎が誘ったのか責めた。咲太郎は否定するが、雪次郎が夢を追うのがそんなにいけないのかと言い張る。なつも雪次郎が一人で決めたことだと言った。ただ、雪次郎に川村屋を出てアパートを用意したのは咲太郎だった。

雪月の3人は川村屋に行き、マダムに土下座する。職長の杉本は、雪次郎はまじめに修行をしたいたと3人に教えた。

雪次郎のいるアパートに咲太郎が来て、家族を来ていることを教え、自分で説得するように言う。だが、家族と会うのを恐れた雪次郎は押し入れに隠れ、そこに家族がやってきて、雪次郎は見つかってしまう。

風車の前にとよ、雪之助、妙子の3人が来ていた

雪次郎から手紙を受け取った雪月のとよ、雪之助、妙子が東京に来た。雪次郎は川村屋を出てしまっていたため、朝早くから風車の前に来ていた。徹夜したなつが早朝3人を見つける。

雪次郎君が川村屋を辞めて役者になると言いだしてから数日

なつは牛若丸と馬の動画にてこずっていました

はあ…よ~し…ああ…

その日なつは久々に徹夜をしました

(なつが窓を開ける)

よいしょ…

ん~…ん?

あっ!おじさん?おばさん…とよばあちゃん!

(なつが外に出ていく)

おじさん、おばさん、とよばあちゃん!

おはよう

お久しぶりね、なっちゃん

なっちゃん!やっと会えたわ~!

とよばあちゃん!

雪次郎から手紙もらって飛んできたんだわ

ああ…雪次郎君に会ったの?

それが…あの子いないんだわ

え…雪次郎君がいない?

川村屋の部屋を勝手に出てったみたいだ

とにかくなっちゃんに会えたんだから…

なっちゃん悪いけどどっか座らせてくれんかね

もうこわくてこわくて…

どうぞ中…

悪いね、よっこらせ、よいしょ、よっこらせ

どっこいしょ、ああやっと落ち着けた

はあ…

感想

久々に雪月のトリオが出ました。とよは声が大きいなと思うのですが、徹夜していたなつが気づかなかったということは、今ついたばかりだったということかもしれませんね。若いせいか、なつも徹夜した感じもなくでした。

参考:
【なつぞら】小畑雪次郎が新劇の俳優になろうとした理由やいきさつをまとめました

亜矢美と咲太郎が雪月の3人と会う

なつと3人が風車の中に入ると、亜矢美と咲太郎が出てきた。お互いに挨拶したあと、3人が奥に入っていくと、なつが咲太郎に雪次郎がいなくなったと伝える。咲太郎は何か知っている様子だった。

(亜矢美が出てくる)

あっ、あ~ら…いやいやこれはまあどうもどうも

なっちゃんがいつもお世話になっております

はあ…

とよばあちゃんです

あっあの…雪次郎君の家族です

あっじゃ北海道から?

あの~私は以前ここにお邪魔しました、雪次郎の父親です

あっあ~!

私は母の妙子です

ここになっちゃんが住んでると聞いていたので

朝早くから押しかけてしまってどうもすいません

いえいえ…

あっあのこの人、亜矢美さんです、あの何て言うか

知ってるよ、なっちゃんのお兄さんを拾ってくれた人だべさ

拾ったって言うなよ

(咲太郎が出てくる)

あっあれがお兄ちゃん

あれが?

久しぶりだね

あっ…どうも

まあ…かっこいいお兄ちゃんね、なっちゃん

いやおばさんそんなことないから本当だまされないで

えっ?

この人は男見る目がないからね

ん?

ちょ誰の息子と結婚したんですか

あっあのよろしかったらどうぞ奥へ、あんた…

あっいてっ

ねえお兄ちゃん、雪次郎君がいなくなったみたい

へえ…そうなんだ…

感想

前に雪之助が来た時は酔っぱらって、柴田家のことをいろいろ悪く言ったんでしたよね。それを亜矢美が誇張して咲太郎に伝えて、咲太郎が勘違いしてという流れでした。咲太郎も髪型がリーゼントじゃないと本当にカッコいいと思いました。「へえ…そうなんだ…」と言った咲太郎を見ながら目を細めたなつは何か知っていそうだなと思ったみたいでした。雪之助が挨拶した時に、思い出したようにお酒を飲むしぐさを亜矢美がしていました。よく覚えています。

雪之介がお土産のバター煎餅を渡す

なつは3人で東京に来て雪月は大丈夫かと聞いた。雪月は閉めて来たと言う。とよは場合によっては永久に閉まるかもしれないと言った。雪之助がバター煎餅をお土産として出す。亜矢美となつはお茶を用意しに行く。

申し訳ないが川村屋が開くまでここにいさせて頂けますか?

いくらでもどうぞ、狭っ苦しくてすんません…

なっちゃんは仕事大丈夫なの?

ほらやっとやりたい仕事に就けたでしょや

今日は日曜日だから大丈夫

あっそっか…日曜日か

3人で来て大丈夫なの?雪月は

それどころじゃないからね

あ…

思い切って3人で来たんだわ、雪次郎さ会いに、お店閉めて

事によると永久に閉まることになるかもしれないからね

そんな…

あらやだ、私お茶も出さないで…

朝ごはんまだですよね?

もうどうぞお構いなく、食欲もありませんから

弁当も夜行列車で食べてきたんで…

あっ…そうだあんた、それ…

ああハハハ…あのこれつまらないものですがどうぞ

あ…お土産なんて、そんなもの結構ですよ

そんなもの?

あ…せん越ですが土産はそんなものではありません

これでも一応十勝の銘菓です

雪月のバター煎餅、おじさんの魂のお菓子

魂…

まあそれはそれは結構なものを…ありがたく頂戴いたします

どうぞ

じゃ粗茶だけでも…

あっ私も行く

えっ…

(なつが出ていくと3人は咲太郎を睨む)

すいません

大丈夫大丈夫

あっ…こっちがいいか

ダメだって!おじさん酔わしたらどうなるか

そうだね

お茶で

感想

たしかに3人で来る必要があったのかとは思います。なつがアニメーターになったことも知っているということは、泰樹や富士子とも北海道では会っているんですね。「お土産なんて、そんなもの結構ですよ」「そんなもの?」の流れは雪之助が得意とするパターンです。なつがお茶の準備に言ったのは、亜矢美が酒を出すだろうと感じたからでしょうか。

雪之助ととよは咲太郎を責める

雪之助は咲太郎が劇団に誘ったのかときく。咲太郎は否定したが、そんなに夢を追うのがいけないのかと言う。とよや雪之助と言い合った咲太郎だったが、なつが雪次郎が一人で決めたことだ言うと、居場所は知っていると言い出した。3人は雪次郎のところに行く前に川村屋に挨拶することにした。

それであいつはあなたのいる劇団を受けたんだね?

はい

あなたが誘ったのかい?

違いますよ、けど…そんなにいけないことですか?

えっ?

雪次郎が夢を追っちゃそんなにいけないんですかね?

あ…店が大事なのも分かりますが、雪次郎の夢だって大事じゃないですか?

夢を追うのはいいけどね、それが幻だったらどうすんの?

幻でもいいじゃないですか

夢か幻か追ってみなければ分かりません

へえ~立派なこと言うね

いやそれほどでも…

褒めてないわ

えっ?

そんじゃ誰でも雪山に登ってみなけりゃ

登れるか死ぬかも分からんと言ってんのと同じだべさ

お義母さん、それはちょっと極端でしょ

そんなことないべ、食えなきゃ死ぬべ

雪次郎はね、菓子職人になるっていうちゃんとした夢あったんだ

だから、それを本人が幻だと思ったんでしょ

しょせんは親の決めた夢だって

お兄ちゃん言い過ぎだってば!

君はどうなんだ?うん?

夢だか幻だか知らんけど、借金作って警察の世話にもなって

なっちゃんに迷惑かけてばっかだべ

いやおじさん、今はそったらことないから

あんたちょっと言い過ぎだわ

俺と雪次郎は違いますよ

親のくせにそんなことも分からないんですか!

雪次郎のことを信じてやればいいじゃないですか

信じてるからこうやって飛んできたんだべ

もうこれ以上あいつの人生狂わさんでくれ、頼む

おじさん…雪次郎君は全部一人で決めたんです

どこにいるかお兄ちゃんも知りません

(咲太郎が小声でなつに)それは知ってる

あ…それは知ってるそうです、えっ!?

雪次郎に相談されて、俺が出ろって言ったんだ

はあ!?

咲太郎やっぱりお前か!

今、親に会ってしまったら絶対に決意が揺らぐって…

あいつはやっぱり諦めるしかないって言うから

だったら先に川村屋を出てしまえって言ったんだ

お兄ちゃん!

部屋は俺が用意した

どこだ?そこ

実はあいつ劇団の研究生に受かったんですよ

えっ?

俺は裏方で潜り込んだだけですけど、雪次郎は正々堂々と試験を受けて

役者としての素質を認められたってことです

その倍率は10倍です

10人に一人の狭き門を突破したんです

本当かい?

喜んでる場合じゃないべ

そんなにいるんかい、役者になりたいなんて若者が東京には

そうです

どうか祝ってやって下さい!

バカ!言うタイミングが違うんだよ!

えっ?

その前にどこにいるの?雪次郎君どこに隠したの!?ちょどこ!

ねえ教えて!

しゃべれ!

レミ子と同じアパートだ

たまたま隣の部屋が空いてたから

じゃ…もうすぐに行きましょう

いや…その前に川村屋に挨拶するのが筋だべ

うんだ、うんだ…

感想

雪次郎は劇団に受かっていたことがわかりました。ポポロの演技が上手でしたからね。そうなると、土間レミ子の結果も気になります。雪月と咲太郎のやり取りは面白くしようとしたのでしょうけど、言っていることは感動的な話でした。「俺と雪次郎は違いますよ。親のくせにそんなことも分からないんですか!」から「信じてるからこうやって飛んできたんだべ」のあたりはいつもの感動的なBGMを流したら泣けるところだと思いました。最後にちゃんと白状した咲太郎は偉かった。

雪次郎は川村屋でまじめに修行していた

川村屋に来た雪月の3人、雪之介はマダムに土下座をした。職長の杉本は、雪次郎はまじめに修行していたと言い、マダムもさすが雪之助も息子だと思っていたと言った。なつは雪次郎が本気で演劇が好きだから苦しんでいることはわかると言う。

(雪之助がマダムに土下座する)

この度はまことに申し訳ございませんでした

そんなことはやめて下さい、小畑さん!

されると思いました

(とよがマダムに土下座する)

本当に息子と孫が2代にわたってお世話になっておきながら

とんだご迷惑をおかけして…

(妙子が土下座する)

本当にすいませんでした!

いいんですよ、うちは

それよりせっかく北海道からいらしたのに

会わせてもやれないこちらが恥ずかしいです

マダム雪次郎君の居場所は分かりましたから

えっそうなの?

まあどうか座って…お話ししましょう

職長も参りますから…ね

お言葉に甘え…いてててて…

すいません、お嬢さん

マダム

あっマダム

(3人が再び土下座する)

いやもう本当いいですから

(職長の杉本と話す)

雪次郎君は至って真面目に修業されてましたよ

本当ですか?

本当です、だから私もいなくなるのが残念で

つい少しきつい言い方をしたかもしれません

いえ…ありがとうございます

あの子は真面目だから…真面目なまま道を外れたんだね

あの子はここで決して皆さんにご迷惑ばかりおかけしてたわけじゃないんですね?

そんなことはないです

彼にやる気がないとは一度も思ったことはありませんでした

私もてっきり雪次郎君はお菓子作りが好きなんだと思ってました

さすがは小畑雪之助さんのご子息だと

それだけの修業を捨てる覚悟をしたんかい、あの子は…

何言ってんだ、そんなもの覚悟じゃない、ただの甘えだ

覚悟だべ!あんたこんだけ真面目に…

甘えだべ!こんだけ迷惑かけて…

大体お前が甘やかすから…

あの!雪次郎君は本気です

本気で演劇が好きなんです

だから雪次郎君も苦しいんです

それだけは分かります

感想

野上の「されると思いました」がおもしろい。しかもマダムが「お嬢さん」と言われるのも否定して、3人が土下座でした。お客さんがいるところじゃなかったから野上も楽しそうでした。職長の話が感動的でした。それなのに人前でも「覚悟」と「甘え」で大きな声で言い争う雪月でした。

野上が気になった方はこちら!
【なつぞら】川村屋の野上は皮肉や嫌味がすごい!でもいい人というのをまとめました

アパートにいた雪次郎が見つかてしまう

咲太郎はアパートにいた雪次郎に北海道から家族が来ていることを伝える。咲太郎は隠したのではなく、覚悟を後押ししただけだと言い、自分で説得しろと言った。そこに雪月の3人が来た。雪次郎は押し入れに隠れていたが、咲太郎が襖を開けた。

えっ3人で来たんですか!?

うん、もうじきここにやって来ると思う

そ…そんな急に…それはないっしょ咲太郎さん!

お前は逃げたんじゃないだろ?

覚悟してここに来たんだろ?

あとはお前が説得しろよ

それができたらここにいないですよ!

情けないな…本当に家族を捨てる覚悟があるのか?お前

俺はお前を隠したんじゃないぞ

お前の覚悟を後押ししただけだよ

本当にやりたいことがあるならどんなことにも正面から向き合えよ!

(レミ子がドアを開ける)

来たわよ!

じゃそういうことだ、うん

ちょっ咲太郎さん!いないって言って下さい…

(咲太郎が部屋を出ると3人がやってくる)

おいおい…ちょちょちょちょ!

(アパートの部屋に入る)

(咲太郎が押入れを開ける)

雪次郎!

元気かい?

雪次郎君、黙っていなくなるなんてそれはないっしょ

ああ雪次郎の運命やいかに…

感想

咲太郎がカッコいい場面でした。「情けないな…本当に家族を捨てる覚悟があるのか?お前」と父母を戦争で亡くした咲太郎が言うのには深いものがありました。アパートに雪次郎がいなかったとき、3人は咲太郎を見ました。だまされたと思ったのかもしれません。雪次郎が押し入れに小さくなって隠れていたとき、よく誰も笑わなかったなと思いました。雪次郎にしたら、思い切って笑いを取りにいったんじゃないかと思ったんですけどね。

今日の名シーン

雪之助が川村屋に行き土下座をしたシーン。

今日の名台詞

「俺と雪次郎は違いますよ。親のくせにそんなことも分からないんですか!雪次郎のことを信じてやればいいじゃないですか!」

雪次郎を劇団に誘ったと言われた咲太郎が雪之助に言った言葉。

「情けないな。本当に家族を捨てる覚悟があるのか?お前。俺はお前を隠したんじゃないぞ

お前の覚悟を後押ししただけだよ。本当にやりたいことがあるならどんなことにも正面から向き合えよ!」

咲太郎が家族と会いたくない雪次郎に言った言葉。

次回の見どころ

雪次郎が見つかってしまったところで終わったので、4人でどんな話をするのかが楽しみです。

なつぞら

Posted by popi