なつぞら第68話のあらすじと感想（2019年6月18日放送）
なつぞら第68話のあらすじと感想（2019年6月18日放送）です。
第12週「なつよ、千遥のためにつくれ」の第68話。
思いもよらなかった千遥の消息に、大きなショックを受けるなつ（広瀬すず）。咲太郎（岡田将生）や亜矢美（山口智子）のなぐさめにも、かたくなに心を閉ざし…。
第68話の主な登場人物
- 奥原なつ（広瀬すず）…ヒロイン
- 奥原咲太郎（岡田将生）…大好きな、たったひとりの兄
- 柴田泰樹（草刈正雄）…頑固じいさん
- 柴田富士子（松嶋菜々子）…泰樹の娘
- 岸川亜矢美（山口智子）…おでん屋「風車」
- 仲 努（井浦 新）…アニメーター
- 下山克己（川島 明）…アニメーター
- 大沢麻子（貫地谷しほり）…アニメーター・セカンド
- 井戸原 昇（小手伸也）…アニメーター・作画担当
- 三村 茜（渡辺麻友）…新人アニメーター
なつぞら第68話のあらすじ
千遥が家出をしたことで落ち込んでいたなつは、千遥を捜さないと絵なんて書けないと言った。夢を千遥に見せるために絵を描けと咲太郎が言い、なつは絵を描き始める。
そのころ、富士子は子どもの頃のなつが泣いている夢を見て目を覚ます。
絵を描いたまま寝てしまったなつは次の日の朝、寝坊してしまう。仕事に行こうとすると、亜矢美と咲太郎がケーキを準備して誕生日を祝った。
なつは一口だけケーキを食べて会社に急いだが、キャラクターの検討会に遅刻してしまう。
なつが出ていくと咲太郎は千遥に悪いことをした、なつだけでも守らないと言って泣き出した。
落ち込むなつを心配する亜矢美
千遥のことで落ち込んだなつは机で寝てしまった。亜矢美がなつの部屋に行き、明日仕事に行く服を見てあげようかというが、なつは大丈夫だと言う。自分の夢だけ追っていていいのだろうかとなつが言うと、生きているんだからしょうがない、生きている理由は自分で作るしかないと亜矢美は言った。
（亜矢美がなつの部屋に来る）
なっちゃん、まだ起きてる？
開けるよ
なっちゃん…
ちゃんと寝ないと明日から仕事でしょ
はい…
明日着てく服見てあげようか？
大丈夫です
何のために私は生きてるんだろう…
自分だけ好きな夢追って…それでいいんでしょうか？
生きてるんだから…しょうがない
生きてる理由なんて…どこにもないんじゃないの？
自分で作るしかないのよ、きっと
感想
何のために生きているのかわからなくなるときって誰にでもありますよね。そういうときに思い出したい言葉です。生きてるんだからしょうがないは深いものがありました。生きていることに感謝するという考え方もありますけど、逆に生きちゃっているんだから生きるしかないんだという気持ちを持っていると楽に生きられるのかもしれませんよね。
咲太郎は千遥のために絵を描けと言う
咲太郎は自分が悪かったと言い、それでも千遥は生きていると信じていると言った。なつはすぐに千遥を捜さないと絵なんて描けないと言う。これを聞いた咲太郎は、父の描いた家族の絵を取り出し、なつがこの絵を動かしたときのようないい夢を千遥に見せろと言った。千遥のために絵を描けと言う。なつは「わんぱく牛若丸」の絵を描き始める。
（咲太郎が入ってきて亜矢美は出ていく）
なつ…俺が悪かった
俺が千遥をあんな目に遭わせてしまったんだ
けど俺は千遥がどこかで生きていると信じてる
お兄ちゃん…だったら今すぐ千遥を捜さないと…
私は絵なんて描けないよ…
どうして？
千遥のために描くんだよ
お前言ったよな？
漫画映画は子どもの夢なんだって
だったらその夢を千遥に見せてやれよ
千遥に？
（咲太郎がなつの机から父が描いた家族の絵を出す）
お前これを動かしてたんだろ？
子どもの頃、この絵を生かそうとして
それで漫画映画を作ろうとしたんだよな？
（なつが絵を動かしたときを思い出す）
みんな生きてたんだろ？
そんないい夢千遥に見せてやらないでどうするんだよ！
これからも千遥に見てほしいものを作れ
千遥のために作れ
千遥のために…？
絵を描けなつ
お前は絵を描け
（部屋の外で聞いていた亜矢美は去る）
（なつは自分が描いていた絵を見る）
お兄ちゃん…
うん？
これ描かないと明日会社に行けないから…
うん、分かった…
（咲太郎が出ていく）
（なつは父の描いた絵を見て仕事の絵を書き直す）
感想
咲太郎の話し方がハキハキし過ぎているような気がしたんですが、ここは咲太郎がなつを元気づけるために無理をしていたところでもあったんですね。それが最後にわかりました。成り行きで仕事を選んで何となくで仕事をしてしまいるものですが、だれかのために仕事をするという気持ちがよい仕事につながるのかもしれないと思いました。さっきの亜矢美の話も、咲太郎の話も普通とは逆に考えるという勉強になりました。
富士子がなつの夢を見て目を覚ます
富士子が夜中に起きる。剛男が声を掛けると、富士子は子どもの頃のなつが泣いていたと心配する。剛男がなつはもう子どもじゃないから大丈夫だと言うと富士子も納得する。
どうした？
夢見たわ…子どもの頃のなつが一人で泣いてた…
誕生日だからそんな夢見たんかね…
大丈夫かね…？
大丈夫だよ…
なつはもう子どもじゃないんだから
そだね…
（泰樹も眠れないでいた）
感想
なつの誕生日ということで、富士子や泰樹もよく眠れなかったようです。たぶん剛男も眠れなかったのでしょう。なつの今の気持ちが家族に伝わったのでしょうか。今みたいに簡単に電話のできない時代はこうして誕生日にその人のことを考えたのかもしれません。富士子は夢を見て泣いてしまいました。「大丈夫かね」の言い方とか、松嶋菜々子のしゃべり方が上手でいつも泣けてきます。誕生日の手紙をくれた富士子になつも早く返事を書いてほしいと思います。
亜矢美と咲太郎がなつの誕生日を祝う
次の朝、なつが起きてくると、亜矢美と咲太郎がハッピーバースデーを歌い、二十歳の誕生日おめでとうと言う。昨日、信哉が買ってきたケーキがあったがなつは時間がないと言い、一口だけ食べて急いで仕事へと出かけた。
（なつが机で目を覚ます）
あっ…やっば…
おはよう
おはよう
おはようございます…
せ～の
「ハッピーバースデー」「なつ」「なっちゃん」
「ハッピーバースデー」「なつ」「なっちゃん」
せっかく信さんが買ってきてくれたから
なつ二十歳の誕生日おめでとう
ありがとう
ねえ願い事してフ～フ～フ～…
よし食うか！
あっごめん時間ないから、もうかなり遅刻だけど
じゃ一口…
んんっ…おいしい
あっお握り作っといた
（亜矢美がなつにおにぎりを渡す）
亜矢美さん…ありがとうございます
心配かけてすいませんでした
ううん…行ってきます
行ってらっしゃい
なつ
うん？
行ってらっしゃい
行ってきます
（なつは走って会社に向かった）
感想
願い事してからふ～ふ～ふ～なんですね。知りませんでした。3回で吹き消すという決まりもあるんでしょうか。なつが遅刻していると気づきながら、下でケーキを準備して待っていた。やさしいのかやさしくないのかわからないような二人でした。わざわざ追いかけて行って「行ってらっしゃい」と言った咲太郎は、千遥のことがあって、なつを大事にしないといけないと思ったのでしょう。
咲太郎がなつだけでも守らないとと泣く
昨夜は咲太郎も寝ていなかった。偉かったと亜矢美が咲太郎に言った。咲太郎はなつだけでも守らないとと言って泣いた。
あんたもゆうべは寝てないんでしょ？
偉かったね、咲太郎
なつだけでも守らないとな…
千遥には本当にかわいそうなことをした
（咲太郎が泣く）
感想
なつと話した時にやけに元気がいいというか、威勢がよく、ハキハキしていて違和感があったのですが、なつがいなくなった途端、泣き崩れてしまいました。ずっと強がっていたようです。なつが北海道に行くときも、孤児院で「不幸にしたら絶対許さねえからな！覚えとけ！」と剛男に言いました。咲太郎が妹を思う気持ちがそんなにあっさりしているわけがありませんよね。
なつは「わんぱく牛若丸」のキャラクター検討会に遅刻
なつは走って会社に行ったが、すでにキャラクターの検討会が始まっていた。牛若丸の絵の話は終わり、次に進もうとしたところでなつが入ってきた。
（なつが走って会社に入る）
それじゃ牛若丸は仲ちゃんの絵を基本に
候補に挙がったいくつかの絵の要素をまとめながら
仲ちゃんにリライトしてもらうってことでいいね
異議なし！
分かった、じゃあ次は…
おはようございます
うん？
遅れてすいません…
なつよ、千遥のために夢を捨てるな
感想
これも時代を感じますよね。今なら電話しておけばなんとなく大丈夫な気もしますけど、いきなり遅刻して入っていくことになりますからね。ほかの人にはない感情を経験したばかりのなつの絵が選ばれそうな気がします。井戸原や仲が遅刻なんて気にしないタイプならいいんですが。それでも麻子が文句を言いそうな気もします。遅刻って本当に損です。
井戸原が気になった方はこちら！
【なつぞら】井戸原昇(小手伸也さん)がアニメーターをまとめる！井戸原の出演シーンをまとめました
今日の名シーン
なつが出て行った途端、咲太郎が感情を押さえきれずに泣いてしまったシーン。それまで無理して気丈に振舞っていたことがわかって感動しました。
今日の名台詞
「生きてるんだからしょうがない。生きてる理由なんてどこにもないんじゃないの？自分で作るしかないのよ、きっと」
千遥が家出していたことを知り、何のために私は生きてるのかがわからなくなったと言うなつに亜矢美が言った言葉。
次回の見どころ
なつの遅刻がどうなるのかが心配です。無記名で募集したのに、なつは自分が描いた絵を出すのでしょうか。妹のことを言い訳するのも違うような気もするし…