なつぞら第112話のあらすじと感想(2019年8月8日放送)
なつぞら第112話のあらすじと感想(2019年8月8日放送)
第18週「なつよ、開拓者の郷へ」の第112話。
坂場(中川大志)はなつ(広瀬すず)が多くの人から愛情を受けて育ったことを実感する。その頃、雪月では雪次郎(山田裕貴)が新たなお菓子の開発に乗り出す。
第112話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
- 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
- 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
- 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
- 柴田夕見子(福地桃子)…剛男と富士子の長女
- 柴田明美(鳴海唯)…剛男と富士子の次女
- 柴田地平(吉田隼)…照男と砂良の長男
- 小畑とよ(高畑淳子)…雪之助の母
- 小畑雪之助(安田顕)…菓子屋の店主、帯広のお菓子発明王
- 小畑妙子(仙道敦子)…菓子屋の嫁
- 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
- 佐々岡信哉(工藤阿須加)…なつの幼なじみ
- 佐々岡道子(佐々岡道子)…信哉の妻
- 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
- 倉田隆一(柄本佑)…演劇部の顧問
- 門倉良子(富田望生)…十勝農業高校のなつの友達
- 門倉努(板橋駿谷)…十勝農業の番長
なつぞら第112話のあらすじ
信哉に久々に会ったなつは結婚することを伝える。信哉も去年結婚していた。柴田家で工場設置届のニュースを見ていると、信哉の結婚相手が映った。
坂場は北海道に来て、なつの絵を動かす力を知ったと言う。そして、坂場はもう一度、漫画映画に挑戦したいと言った。
なつは田辺組合長に呼ばれた。農協作るバター名前は「たんぽぽ」だという。田辺組合長は、なつに商標のデザインをお願いし、なつも引き受けた。
雪次郎がなつや夕見子、門倉、良子、天陽を雪月に呼び出した。雪次郎は、雪月の新しいお菓子をはじめて作ったと言い、みんなの前に出した。
北海道にいた信哉も去年結婚していた
工場設置届を提出するために庁舎に行ったなつは記者として来ていた信哉と話した。信哉はなつと坂場の結婚を祝福して、自分も去年結婚したことを伝えた。
(なつ)十勝の酪農を守れ!
(一同)十勝の酪農を守れ!
(大清水)この大清水が必ず十勝を酪農王国にしてみせます!
こうして十勝の農民会社・十勝協同乳業は立ち上がったのです
(なつ)のぶさん
(信哉)なっちゃん、結婚おめでとう。坂場さんおめでとうございます
(坂場)ありがとうございます
(なつ)式はまだ先なのよ。それに坂場さんの家族にもご挨拶に行ってないから、まだ許しももらえてないし
(坂場)それは大丈夫だって言ってるだろ
(信哉)坂場さんなっちゃんをどうかよろしくお願いします。本当につらい思いをしてきた人なんです
(坂場)分かっています。分かりました
(信哉)なっちゃん、実は僕も去年結婚したんだ
(なつ)えっ…ちょっ…何で教えてくれなかったの!
(信哉)札幌で2人だけで式を挙げたんだ。僕に身内がいないことを知ってるから向こうがそうしようって言ってくれてね!
(なつ)おめでとう、信さん!
(信哉)うん…なっちゃんもこれから新しい家族を作っていくんだな
(なつ)うん…信さんもね
(信哉)うん
感想
なつには柴田家がいて、咲太郎には亜矢美がいて、千遥には置屋の人がいて、みんな家族のような人に支えられたのに、信哉だけは一人でずっとやってきたんですよね。それってすごいことですよね。なつや咲太郎のためにいろいろ力を惜しまなかった信哉はとにかくやさしいですから、結婚相手の人も幸せだと思います。東京にいる頃は、信哉もなつが好きなのかなと思ったりもしましたが、お互いに別の人と結婚となりました。
坂場はもう一度漫画映画を作ることを決意
坂場は北海道に来たことでなつがいろんな人に恵まれていることを知って感心した。そして、坂場はもう一度漫画映画に挑戦したいと言う。苦労かけるかもしれないという坂場になつは抱きつき、こうすれば生きる力も2倍になると言った。
(坂場)君はすごいな
(なつ)えっ何が?
(坂場)本当にいろんな人から恵みを受けて生きてきたんだな
(なつ)それは自分でもすごいと思う。恵まれてるわ
(坂場)その恵みを君も、ちゃんと人に返してる
(なつ)そうだったらいいけど…
(坂場)ここの北海道に来てよく分かったんだ。君の絵を動かす力はどこから来てるのか。それはこの大地に吹く風みたいに、君が生きてること、そのものの力なんだって実感したよ
(なつ)また難しいこと言うんだから
(坂場)君は僕の才能じゃなくて、生きるかを好きになったんだって、そう言ってくれたよね
(なつ)うん
(坂場)そのことをずっと考えてたんだ。僕にも、もしそういうカがあるんだとしたら、才能があるなしにかかわらず、またやってみたいんだよ
(なつ)何を?
(坂場)漫画映画を。作りたいんだ。また一から挑戦したいんだ。その道を探りたい。だからほかの就職先は考えられない。君に苦労かけるかもしれないけど、それでもいいかな?
(なつ)いいに決まってるしょ
(なつが坂場に抱きつく)
(なつ)ほら…こうすれば生きるカだって2倍になるしょ
(坂場)うん
(なつ)大丈夫だって…やるぞ~!空~!
(坂場)よ~し!空~!
(坂場がせきこむ)
(なつ)えっ大丈夫?
感想
坂場が漫画映画をやりたいと言ったときのなつはうれしそうでした。その前の話はたしかに難しい話でしたね。けっこう難しい話が多い人って一緒にいて疲れるので、なつはある程度は聞き流さないといけないと思います。空~は高校の時にも自転車で叫んでいましたよね。
テレビに信哉の結婚相手が登場する
柴田家では十勝支庁に工場設置届を提出したニュースをテレビで見ていた。その後、天気予報があり、なつはアナウンサーが信哉の結婚相手だと気づいた。明美は報道の仕事に憧れていると言う。そこに剛男と夕見子が帰ってきて、田辺組合長は入院したと言う。
(テレビ・信哉)十勝の農協組合長と酪農民は今日の午前11時30分ごろに十勝支庁を訪れ、工場建設の届けを提出しました。十勝の農協が共同で乳業会社を設立し、大手の乳業メーカーに頼らなくても…
(なつ)あっ映った
(明美)いいな。私も行きたかった
(砂良)ほらじいちゃんだよ
(地平)うん…
(テレビ・信哉)農林省や北海道庁はそれに対して妨害しようとしていると十勝の農協、酪農民たちは訴えています
(テレビ)こんばんは
(照男)あれっこれだけ?
(テレビ・道子)北海道の大雪山系の旭岳では初冠雪が観測されました。各地で朝は冷え込み、十勝晴れとなった帯広では…
(なつ)あっこの人!この人が信さんの結婚相手だわ!
(一同)ええ!
(富士子)この人よく見てたけど、ちっとも気づかんかったわ。おんなじ名字さなどは思ってたんだけど
(砂良)言われなければ気付かないしょ
(テレビ・道子)朝晩と日中との気温差が大きくなるでしょう。最低気温は10度以下…
(泰樹)めんこい子だな
(富士子)そりやテレビに出てる子だも
(泰樹)めんこくない子も出てる
(照男)じいちゃんもそういう目でにテレビ見てんのかい?
(砂良)あんたもかい?
(明美)いいな、私もこういう仕事してみたい
(なつ)えっ明美ちゃんはそっちを目指してるの?
(明美)う~ん…別にテレビに出たいわけじゃないけどさ。信さんみたいな仕事はいいなって思ってんだ、女でもできるならね
(坂場)できますよ、きっと。どんな仕事にも男女の差はなくなっていくでしょう
(なつ)そだよ。明美ちゃんは夕見や私の妹なんだから
(明美)そだね
(富士子)あんまりけしかけないでや。心配事が増えるだけだわ
(剛男)ただいま
(夕見子)ただいま
(一同)お帰りなさい
(富士子)ごはんは?
(剛男)ごめん。ごはんは済ませてきた
(富士子)大変だったね。たった今テレビで流れてたのさ
(砂良)お義父さん大きく映っててかっこよかったわ、ね
(地平)うんかっこよかった!
(剛男)本当かい?そうか?
(地平)うん
(泰樹)そったらことより組合長は
(なつ)田辺さんはどうされたの?
(剛男)うん…
(夕見子)帯広で入院した
(なつ)えっ?
(富士子)入院?
(夕見子)あ…休むためさ。静養のために入院させたの。組合長は嫌がったけどね。そうでもしなきゃ、あの人は休まないんだから
(剛男)そだな
(夕見子)ヨーロッパの視察旅行から戻って、たった3か月でここまで来たんだもん。組合長の行動力には私もいっつもたまげてるわ
(泰樹)あれは根っからの開拓者だ
(夕見子)あ…なつ、組合長がなつに話があるって
(なつ)えっ話?
(夕見子)うん
感想
こういうほのぼのした柴田家のシーンは久々に見ました。なつも信哉も職場結婚でした。明美は大学生だけど十勝から通えるところなんでしょうか。なつは酪農をやらずに東京に出て行ったし、夕見子も駆け落ちしたりしてたから、妹の明美はいくらでも失敗してもいい感じがします。泰樹も前は農協のやり方が気に入らなかったのですが、田辺組合長を開拓者として認めるようになったようです。
なつは田辺組合長から商標のデザインを頼まれる
田辺組合長が入院している病院になつは夕見子と坂場とともに行った。バターのブランドは剛男が決めた「たんぽぽ」とするので、商標のマークを考えてほしいと田辺組合長はなつに頼んだ。なつは坂場や夕見子に背中を押されてやってみることにした。
(夕見子)失礼します
(田辺)やあなつさん、坂場君も
(夕見子)連れてきましたよ
(田辺)わざわざこんな所へ、ごめんね
(なつ)いえ、お加減はいかがですか?
(夕見子)ダメじゃないですか。これじゃちっともよくならないでしょや
(田辺)もう大丈夫だって。これから工場建設に向けて、やっと具体的に忙しくなっていくんだ。休んでる方が死にそうになるべや
(なつ)フフ…それで私に話というのは?
(田辺)ああ…まあ座ってくれや。実はね、工場の会社名は十勝協同乳業でいいと思うが、ブランド名が必要になる
(なつ)ブランド名?
(田辺)十勝協同乳業バターじゃ堅苦しいべや
(なつ)あ…バターの名前ですか?
(田辺)そうだ
(夕見子)たんぽぽ
(なつ)タンポポ?
(夕見子)うん、平仮名でたんぽぽ
(なつ)たんぽぽバター?
(田辺)タンポポが咲いてカッコウが鳴いたら、我々十勝の農民は種まきの季節になったことを知る
(坂場)それは気候の変化を知らせるからですか?
(田辺)我々が新しい種をまく時を知らせ、本当に春が来たことを実感させてくれる花、それがタンポポだ。ぴったりだべさ!その名前を考えたのは柴田さんだよ
(なつ)えっ父さんが?
(田辺)なつさんはそういう季節にこの十勝にやって来たそうだね
(なつ)はい
(田辺)柴田さんは、子どものなつさんがタンポポを食べたって話を懐かしそうに話してくれたわ。覚えてるかい?
(なつ)覚えてます。十勝に来てからのことは一つも忘れないんです
(田辺)そうか。してなつさん、なつさんにはその商標を考えてもらいたいんだ
(なつ)しょうひょう?
(夕見子)マークさ、マーク。雪の結晶とか、晩成社のマルに成の字とか、バターを作る会社にマークがついてるべさ
(なつ)ああ!えっそのたんぽぽバターのマークを私が考えていんですか!?そんな大事なものを!
(田辺)なつさんはプロの絵描きだべさ。それにたんぽぽバターはなつさんのふるさとそのものになるっしょ
(坂場)君の発想力なら、きっといいものが描けると思うよ
(なつ)イッキュウさんにそう言われると挑戦したくなるわ
(夕見子)いんでないかい。ダメだったら採用しないだけだから
(なつ)夕見にそう言われるとやる気が出るわ。はい分かりました!喜んでやらせてもらいます!ありがとうございます!
(田辺)こちらこそだわ。なつさん、よろしく頼むよ
(なつ)はい
感想
こういう場合、デザイン料は東洋動画に入るんでしょうか。たぶん無料でやるんでしょうけどね。なんでなつが坂場と柴田牧場に来た時にタンポポの話をしたのかと思ったのですが、ここにつながっていたんですね。雪印の冬のイメージに対抗して春のタンポポなんでしょうかね。
雪次郎が新しいお菓子を作る
なつと夕見子が雪次郎に呼ばれて雪月に行くと、そこには天陽、門倉、良子、そして倉田先生も来ていた。みんなが集まり、雪次郎は自分が考えた新しいお菓子を持ってきた。
(雪次郎)俺のバター…おバター…おバタ雪次郎…ハハハハハハ…ハハハ…天才だ
ふさけているわけではありません
そのころ、ここ雪月でも新しい挑戦が着々と進んでいたのです
(妙子)ありがとうございました
(3人)こんにちは、
(妙子)あっ、いらっしゃい
(なつ)えっ、なしてみんないるの?
(天陽)雪次郎に呼ばれたんだよ
(なつ)みんなも?
(良子)なっちゃんもかい?
(なつ)うん。私と夕見も
(門倉)今日の午後3時に集まれってか
(良子)何があるかなっちゃんも聞いてないの?
(なつ)聞いてない
(夕見子)何考えてるんだろ、みんな集めて
(妙子)ごめんね、忙しいのに。雪次郎につきあわせて。まあ座って
(坂場)あっはい
(妙子)はい、じゃみんなそろったって知らせてくるからね
(なつ)倉田先生も呼ばれたんですか
(倉田)呼ばれてない
(なつ)なして来たんですか?
(倉田)それより昨日は随分面白かったそうだな
(なつ)面白がることじゃありませんけど、面白かったです!
(倉田)この十勝にも来年は新しい春がやって来ると
(なつ)はい、新しいタンポポが咲きます
(倉田)えっタンポポ
(雪之助)ああみんなお待たせして申し訳ないね!
(なつ)おじさん、とよばあちゃん、雪次郎君どしたの?
(とよ)今来っから楽しみにしといて
(雪之助)何しろあいつが一人でやってることだからね。まあ味は保証できないんだけど
(なつ)あっ何か作ってるの?
(雪次郎)はいお待たせしました!出来ました!俺の考えた新しいお菓子です。雪月で初めて考案した、先生みんなこれが俺の新しい魂です!
なつよ、この雪次郎君の魂がまた新しい春を呼び込むことになりそうな
感想
これは若い人を集めて試食してもらうマーケティングですね。こうして意見を言ってもらえば、改善点も見えてきますよね。倉田先生が呼ばれてもないのにいたのは笑ってしまいました。本当になして来たんでしょうか。ここも坂場が来る必要はあったのかと思うのですが、坂場は居場所がないから仕方ないのか。
今日の名シーン
なつがもう一度漫画映画をやりたいという坂場を励ましたシーン。
今日の名台詞
なし
次回の見どころ
雪次郎の魂が春を呼び込むというナレーションで終わりましたから、ついに雪次郎にも春が来そうですね。相手はやっぱり…でしょう。
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