なつぞら第38話のあらすじと感想(2019年5月14日放送)
5月14日のなつぞら第38話のあらすじと感想です。
第7週「なつよ、今が決断のとき」の第38話。
吹雪の中で倒れたなつ(広瀬すず)は、弥市郎(中原丈雄)に助けられ、翌朝無事に帰宅した。心配して柴田家を訪れた天陽に対し、なつは今の心の内を打ち明ける…
第38話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
- 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
- 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
- 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
- 柴田夕見子(福地桃子)…剛男と富士子の長女
- 柴田明美(平尾菜々花)…剛男と富士子の次女
- 山田天陽(吉沢 亮)…絵を描くなつの友人
- 戸村悠吉(小林 隆)…柴田家の酪農の従業員
- 戸村菊介(音尾琢真)…悠吉の息子
なつぞら第38話のあらすじ
なつが無事に帰ってきて、家族は安心する。心配してきてくれた天陽を送りながら、なつはアニメーターになることを決めたと伝えた。天陽は頑張れと言った。
なつは家族に何年か後に東京に行かせてほしいと願い出る。アニメーターになりたいことは言わずに、兄を支え、妹の千遥も探したいと言った。
農業高校まで行かせてもらったからすぐには行けないと言うなつに泰樹は、顔も見たくない、すぐに出ていけと声を荒げる。なつはわかりましたと言い、出ていこうとする。
止めようとする富士子。申し訳なくてここにはもういられないと言うなつの顔を富士子がたたく。一人で苦しむなら家族なんていらないだろうと言った。剛男は高校まではちゃんと出るようにと言い、なつも納得する。
なつが無事に帰ってくる
吹雪の中、出て行ったなつが無事に帰ってきた。家族はみんな安心する。なつは森に住んでいる彫刻家に助けられたと言い、みんなに心配かけたことを謝る。
なっちゃん…
いかった、いかったあ!
なっちや~ん!
(家に入る)
あっ、なつ姉ちゃん!
明美、お風呂たこうか
あっ俺やります
牛もほっとけねえべ
あっ私は大丈夫だから、牛をお願い
ああ
どこに行ってたんだ?
森に住む彫刻家の親子に助けてもらった
何言ってんだ?
彫刻家?
阿川さんかい?
知っているの?父さん
あ、そういう人がいるってことは…
(夕見子が来る)
どしたの?一体
話はあとあと!
とにかく体あっためなさい
天陽君も心配して来てくれたの?ごめんね
いや心配したけどなっちゃんが無事ならよかったよ
じいちゃん、いろいろとごめんなさい
うん…いや…
みんな心配かけてごめんなさい
私はこのとおりちゃんと生きてるから
感想
照男が捜しに行こうとするところにちょうど帰ってきてよかった。行き違いにならなくて。だけど、照男が捜しに行こうとしたとき、なんで天陽は止めたのか。捜しに行ってもいいですよね。携帯電話もなく、すぐにお湯が出るシャワーもない時代は大変だったなとつくづく思います。「何言ってるんだ?」の照男の冷めた言い方がよかった。
天陽が気になった方はこちら!
【なつぞら】山田天陽(吉沢亮)と奥原なつ(広瀬すず)の関係とは?二人の出会いから別れまでをまとめました
天陽にアニメーターになることを告げる
なつを心配して来た天陽を送りながら二人は話す。なつは話したいことがあると言った。昨日、天陽から聞くはずだった話は何かと天陽に聞くが、天陽はまた今度でいいと言う。なつは、アニメーターになることを今朝決めたと言った。天陽は頑張れと言った。
本当に悪かったね
俺はいいから早く戻れ
天陽君に話したいことがあって
俺に?
うん、その前に天陽君の話って何?昨日聞くはずだったやつ
ああ、それはまた今度でいいや
そっちの話は?
私ね、やっぱり漫画映画をやってみたい、日本でこれからアニメーションを作る人、アニメーターっていうのになりたい、いや…なるって今朝そう決めたんだわ
今朝?
それを天陽君に一番に話したかったのさ
そうか…決めたか…うん、なっちゃんの決意が聞けてよかった
まだ許してもらったわけじゃないけど
俺はいいと思うよ、頑張れ
うん
したら今日は帰ってゆっくり休め
ありがとう
したら、天陽君、またね
うん、また
感想
昨日の朝日を見て、なつがため息をついて涙を流したシーン。あそこでアニメーターになることを決心したということでしょう。その話を聞いた天陽が帰るときに振り返る顔がせつない。どっちの話が先に出るかで人生は変わってくるんですね。天陽はスキー大会に出ていなければ、スキー板がなかったから、この雪の中、来ることはできなかったので、大会に出ておいてよかった。なつは天陽に一番に話したかったと言ったが、むしろ家族には言えないのですよね。
天陽が気になった方はこちら!
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弥市郎と砂良の話をするなつ
夕飯の時、なつは阿川弥市郎と砂良の話をする。
それからその晩なつは夕飯を普通に食べました
本当に雪が降っていなかったら熊が出てきそうなとこに住んでんだわ、そこで熊彫って暮らしてんのさ
え~そんなとこに住んでておっかなくないの
熊もなれたもんで来てもお互いびっくりもしなくなったんだって、それどころかその家のなまら美人の娘の砂良さんに熊がラブレター持ってきたっていうもね
うそだ!熊が手紙書けるわけねえべさ
手紙でねえのさ
サケ、サケくわえて持ってきたんだって
えっ!
アキアジがラブレターなんだわ
うそだ~!
感想
たぶんですけど、砂良と照男が結婚するのではないかと思いました。砂良が美人だとなつが言ったとき、照男の表情が変わった。剛男が弥市郎のことを知っていたのも、きっと何か意味があるはず。
照男と砂良が気になった方はこちら!
【なつぞら】照男と砂良が結婚!なれそめやプロポーズとその後をまとめました
東京に行きたいと言うなつに泰樹は勝手に出ていけ!
なつは何年かしたら東京に行かせてほしいと家族に頼む。農業高校まで行かせてもらって、まだ何もできていないから、今すぐではないと言った。これに泰樹はもうこの家とは関係ないと言い、すぐに出ていけと声を張り上げる。なつはわかりましたと言い、部屋を出ていく。
そして、食事のあとなつは切り出したのです
父さん、母さん、じいちゃん、みんな…
うん?何さ、みんなって
お願いがあります
何なの?改まって
私を東京に行かして下さい
いつ?冬休みの間に?
そじゃなくて…今すぐの話じゃなくて、そのうち何年かしたら私を東京に行かして下さい
(なつが頭を下げる)
なつそれはつまり東京で暮らすということかい?
はい
東京行ってどうしたいのさ?
うん…あの…私はこれからあ兄ちゃんを支えたいと思ってる。
咲太郎さんと暮らすのかい?
暮らすかどうかはまだ
ただちょっとでも近くにいてお兄ちゃんの力になれたらって…それから妹の千遥も捜して3人で会えたらいいなって…
それは分かるけど…
何でそのうちなんだ?何年かしたらってどういうことなんだ?
だって農業高校まで行かしてもらってまだ何もしてないのに…
その必要はねえ
えっ?
行きたきゃ、行けばいいべ
じいちゃん…
お前に牛飼いをさせたのはわしの勝手じゃ
いや…
これ以上わしの勝手につきあうことはない
ねえ、じいちゃん、そったらこと私は…
牛飼いとお前は何も関係ねえ、このうちとも関係ねえ、出ていきたきゃ出ていけばいいべ、
行くならすぐ行け
お義父さん!
お前の顔はもう二度と見たくない
ちょっと…
勝手に出ていけ!
分かった、分かりました、どうもすいませんでした
なつ!
感想
農業高校に行っているし、バター作りの話もある以上、アニメーターの話は言いにくいんですかね。兄弟のことなら、許してもらえるという考えか。こういう時は、すべて包み隠さずに言った方がいいんだなって思いました。もしまた、アニメーターのことを話すとしたら、どう話そうかとためらって悩んでしまうから。アニメーターのことは言わずに出ていくつもりだったのでしょうか。
申し訳ないと言うなつを富士子がたたく
すぐに出ていこうとするなつを止める富士子に、なつは申し訳なくてもうここにはいられないと言った。これを聞いた富士子は、なつの顔をたたき、申し訳ないと言われるぐらいなら憎まれた方がましだと言った。なつは富士子にもたれて泣く。
やめなさい!どうするの…今すぐ出てくの?どこ行くの?こんな時間に出ていけば、みんなに迷惑がかかることぐらいもう分かるべさ!
だけど…ここにはもう申し訳なくていらんない
(富士子がなつの顔をたたく)
したらこれで帳消しにすればいいべさ!
(富士子がまたたたこうとする)
富士子ちゃん!
出ていくあんたに申し訳ないなんて言われるくらいなら憎まれた方がよっぽどましだわ
一人で苦しみたいなら家族はいらないっしょ…
感想
お母さんは仕事よりも家族の形を大事にするものだということでしょうか。富士子は家族を大切にするので、ところどころで名言のようなことを言うし感動させてくれます。申し訳ないという言葉を聞いて、まだ、なつが自分を家族だと思っていないことを知って悔しくなったのだろうと思います。
照男に謝り悲しそうな顔をする泰樹
なつにすぐに出ていけと言った泰樹に、あそこまで言わなくてもいいと照男が言う。泰樹は照男まで巻き込んですまなかったと謝り、一人で牛舎に行く。牛をなでながら、泰樹は泣きそうな顔になる。
じいちゃん、何もあそこまで、もしかしたらなつはやっと言いだせたことかもしれんべや
照男
ん?
すまんかったな、お前まで巻き込んでしもて
じいちゃん…
(泰樹が一人で牛舎に行く)
(子牛をなでる)
ほら…
(顔をしかめる)
感想
泰樹が謝ったのは結婚の話のこと?結婚の話があったことでなつは出て行きたくなったと泰樹は思っているってことでしょうか。兄のこと、アニメーターのこと、結婚のこと、なつが出ていく理由をそれぞれが違ったふうに感じているんですね。泰樹もなつがいなくなるのが本当は寂しいことは伝わりました。
家族が高校を出るようになつを説得する
なつの部屋で剛男、富士子、夕見子、明美がなつを説得する。剛男はなつに高校を出るように言う。なつはまだアニメーターになりたいことは言っていないので、明美は兄の咲太郎をこっちに呼べばいいと言った。それも含めて、じっくり考えろと剛男は言い、なつはみんなにありがとうと言った。
どっちにしろちゃんと学校は出てくれ、な?なつ
でも…
申し訳ないなんて言ったらまたたたくよ
脅かすなや
途中でやめる方がもったいないよ、お金が
そんなケチくさいこと言わんでいい
親の言うことは聞くもんだ
そだよ
ねえ、なつ姉ちゃんのお兄ちゃんはこっちで暮らせないの?
えっ?
東京からここに呼んだらいいべさ
そうね、それができたらね
ま、とにかくそういうこともこれからじっくり考えて、なつが自分で答えを出せばいい、なつが本当に望むことなら誰も反対はしない、じいちゃんだって本当はそうなんだ
問題はなつも自分で自分に納得してればいいだけよ、今すぐ出てったら納得も何もできないっしょ?
また難しいこと言う
難しく考えんなってこと言ってんの
ありがとう、タ見
父さん、母さん、明美ちゃん、本当にありがとう、私は自分勝手で恥ずかしい…
あれ、あんたが自分勝手なの今頃気付いた?
うん、今頃気付いた、ねえタ見、あんたの大事な時に本当悪いね、こんなことで騒いで
何言ってんのさ、これしきのこと、誰があんたなんかに振り回されるもんか、さて勉強しよう
お茶いれよかね
あっ私もお茶欲しい
はい
なつよ、君は肝心なことをまだ言ってないよな
感想
「あれ、あんたが自分勝手なの今頃気付いた?」のように重たい雰囲気を軽くするのが夕見子はうまいと思う。こういうのは1つの才能だと思います。「途中でやめる方がもったいないよ、お金が」も同じ狙いがあったんだろうと思います。明美の「なつ姉ちゃんのお兄ちゃんはこっちで暮らせないの?」にはドキッとしたと思います。本当にそういう話になったら困るので。
今日の名シーン
泰樹が出ていけ!と大声を張り上げ、家族全員が凍り付いたシーンです。迫力がありました。たぶん、バターチャーンをなつに見せて、バターを作りたい!と言ったとき以来のボリュームだったと思います。
今日の名台詞
「したらこれで帳消しにすればいいべさ!出ていくあんたに申し訳ないなんて言われるくらいなら憎まれた方がよっぽどましだわ。一人で苦しみたいなら家族はいらないっしょ…」
出ていこうとするなつをたたき、富士子が言った言葉。子どものころによくすみませんと謝っていたなつに、謝らなくていいと富士子がよく言ってました。なつの家族らしくない言葉に富士子は悲しかったのでしょう。
次回の見どころ
なつがアニメーターの話を家族に切り出すのか。そして、なつと泰樹の関係はどうなってしまうのか。明日の放送が楽しみです!
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