なつぞら第130話のあらすじと感想(2019年8月29日放送)

2019-08-30

なつぞら第130話のあらすじと感想(2019年8月29日放送)

第20週「なつよ、優しいわが子よ」の第130話。

ある朝、なつ(広瀬すず)が目を覚ますと娘の優はなつが仕事で持ち帰った動画用紙に絵を描いていた。なぜこんなことをしたのかなつが優に問いただすと…。

第130話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
  • 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
  • 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
  • 坂場優(増田光桜)…なつの長女
  • 中島(坂口涼太郎)…テレビ班動画担当
  • 佐藤利之(橋本じゅん)…東洋動画の制作部長
  • 宮田(川島潤哉)…演出担当
  • 下山明子(宝辺花帆美)…下山と茜の娘
なつぞら登場人物

なつぞら第130話のあらすじ

落書きを見たなつは優を叱ったが、手伝いたかったと謝る優を見てなつも怒ったことを謝る。坂場は落書きがアニメーションになっていることを発見。なつは会社で自慢した。

キックジャガーの最終回の内容が決まらずにいた。なつは優にキックジャガーになんて言いいたいかと尋ね、優が答えた「もういいよ」を参考に最終回の内容が決まった。

優は茜にすっかりなついていたが、茜が二人目を妊娠する。なつが迎えに来た時、茜にほかの預け先を探すという話をする。それを聞いていた優は帰らないと言ってなつを困らせた。

優の落書きはアニメーションになっていた

優の落書きを見つけたなつは優を怒る。手伝いたかったと言って謝る優を見て、なつも怒ったことを謝った。落書きを見た坂場はそれがアニメーションになっていることを見つけてなつに伝える。なつは優に天才だと言った。

(優がなつの仕事の絵に落書きをしているのを見つける)

(なつ)ねえ優ちゃん…!ああ…!

(坂場)どうした?

(なつ)ねえ優!どうしてこんなことするの!これはママの大事なお仕事でしょ!

(優)優ちゃんママのお仕事手伝いたかったの…

(なつ)えっ?

(優)そしたらママ眠れるから

(なつ)優…

(優)ごめんなさい…ごめんなさいママ。ごめんなさい、ごめんなさい…

(なつ)いいの。いいの、こんなの何でもない。ママこそごめんね。怒ってごめんね。そっか手伝おうとしてくれたのか…

(坂場)おい何だ?これ

(なつ)うん?

(坂場)これは君が描いたんじゃないよな?

(なつ)え…

(坂場)めくってみて

(なつが絵をパラパラと見る)

(なつ)ちょっと…

(坂場)ちゃんと動いてるだろ?優は君の仕事を見て、いつの間にか覚えちゃったんだ、こんなこと…

(なつ)優!あんた天才だ!

(優)天才?

(坂場)うん

(なつ)うん

感想

優、かしこいですね。なにがかしこいって「どうしてこんなことするの!」に対して「優ちゃんママのお仕事手伝いたかったの…」としっかり理由を述べています。母親に叱られたときにとっさに理由を言うのは子どもにとって難易度高めなことです。さすが、東大卒の坂場の子どもですよね。絵がアニメーションになっていることより、母親の問いに対する答えのほうが天才だと思いました。

優の落書きを会社で自慢するなつ

なつは優の描いた落書きを堀内に見せて天才かもしれないと自慢し、一生の宝物として取っておくと言う。落書きされた絵を描き直そうとすると、佐藤部長がやってきた。キックジャガーの最終回を気にしていたが、演出家もまだ迷っているとなつは言う。

(堀内が優の落書きを見る)

(なつ)ね?どう?すごいでしょ?

(堀内)うん…偶然のような気もするけども

(なつ)偶然じゃないでしょ、これは。偶然だとしても4歳でこれはすごいでしょ?天才かもしれません!

(堀内)奥原なつもちゃんと親バカになるんだな

(なつ)そりゃなりますよ

(堀内)そうか…確かに入ってきた時の奥原なつの画力に近いものはあるかもしれないな

(なつ)はあ?

(中島)ハハハ…あ、すいません

(堀内)で、これどうするの?消して描き直すの?

(なつ)消しませんよ!もう大事に取っておきます。一生の宝物です。急いで一から描き直します

(堀内)お疲れさま

(中島)完全に親バカですね

(佐藤部長が来る)

(佐藤)奥原さ~ん!

(なつ)はい

(佐藤)奥原さん、奥原さん…

(なつ)はい

(佐藤)最終回の話はもう決まったんですか?

(なつ)いえ…演出家がまだ脚本に迷ってるみたいで、なかなか絵コンテが上がってきませんね

(佐藤)そう…「キックジャガー」はどうなるんだろうね

(なつ)まあキックジャガーはよく戦いましたよ、ボロボロになるまで

(佐藤)やっぱり最後はジャガーのマスクを取って正体を明かす?

(なつ)う~ん…終わらせるにはそれしかないと思いますけど

感想

こんな、あからさまな親バカっぷりを出せる人は初めてみました。なつが手直ししたのかもしれないけど、もともとは他の人が頑張って描いた絵ですよね。それに娘がいたずら描きをし、わざわざ披露して自慢するって。ちょっと感覚が狂ってますね。さすがなつです。

優が茜になついている

優は茜と明子と一緒に保育園から茜の家に向かっていた。茜が今日は何が食べたいかと聞くと、優はオムライスと言い、明子はギョーザと言う。優は茜になついていた。

(茜と明子と優が歩いている)

(茜)今日もママ遅いから一緒にごはん食べようね

(優が茜にくっつく)

(茜)優ちゃんは今日何食べたいの?

(優)えっとね…茜さんのオムライス!

(茜)え~またか…うん?明子は何食べたいの?

(明子)ギョーザがいい!ギョーザ?

(茜)えっギョーザかオムライスか?え~どっちがいいかな…うん?どっちも食べたいの?え~どうしよう…

感想

優、自分の意見をはっきり言いますね。さすが坂場となつの子です。「オムライス」じゃなくて「茜さんの」をつけるところがまたしても天才的だと思いました。ところで、キックジャガーの打ち合わせを見ると、なつ以外は男性ばかりで、結局なつは働く女性や結婚したり子育てをしても働く女性の道をこの会社で作れているんでしょうか。

優の言葉をヒントにキックジャガーの最終回が決まる

キックジャガーの最終回について演出の宮田はマスクを取ったら子どもたちとは会わない方がいいと言う。なつは納得がいかず、家で優にキックジャガーに何て言いいたいかと尋ねた。優の「もういいよ」という答えをヒントに最終回のシナリオは完成した。

(なつ)う~ん…

(佐藤)どう?

(なつ)どうでしょう…キックジャガーは、子どもたちのために戦ってきたのに、テレビで正体がばれたらもう子どもたちには会わないんですか?

(宮田)試合中にマスク取られたらもう会いに行かない方がいいだろう

(なつ)どうしてですか?

(宮田)どうしてって…痛ましい姿は見せたくないでしょうよ。キックジャガーは孤児たちのヒーローなんだから

(なつ)自分たちのためにボロボロになりながら戦ってくれたキックジャガーに子どもたちは何も言えないんですか?

(宮田)黙って去る方がかっこいいと思うけどな

(堀内)男の美学ですよね

(なつ)うん

(なつ)美学…

(なつは家で優と過ごす)

(優)ねえママこれなんだ?

(なつ)ん?あっウサギ

(優)そう!

(なつ)うまいうまい…優は本当に絵がうまいわ

(優)ママみたいになれる?

(なつ)なれるよ!ママよりず~っとうまくなれるよ。ねえ、優

(優)うん?

(なつ)もしキックジャガーに会えたら何て言う?

(優)キックジャガーに会えるの?

(なつ)いやもしもよ…もしも本物のキックジャガーに会ったら…ほらキックジャガーはいろんな敵と戦って、もうボロボロに痛い痛いになって疲れてるでしょ。そのキックジャガーに何て言ってあげたい?

(優)えっとね…もういいよって

(なつ)そうか…優は優しいね。「もういいよ」か…うん…もういいよ…そうだよね…もう戦わなくていいよね!

(優)うん

(なつ)そうだ…

(会社で打合せする)

(なつ)やっぱり子どもたちに会いに行きましょう!

(宮田)会いに行ってどうするの?

(なつ)素顔を明かして負けたことを子どもたちに謝るんです

(堀内)それで子どもたちは?

(なつ)子どもたちはキックジャガーに泣きながらう言うんですよ。もういいよ、もう戦わなくていいよって。そこでキックジャガーも初めて涙を流せるんです

(佐藤)「もういいよもう戦わなくていい」か…いいね!泣けるね!

(なつ)でも戦うんです

(佐藤)えっ?

(なつ)キックジャガーはその言葉を聞いてもう一度リングに向かう決意をするんですよ。今度は素顔のまま、中神拳矢として、一人の正統派キックボクサーとして、もう一度リングに復活するんです!それがこの物語のラストカットです

(宮田)いい!それいいよ!

(堀内)敗者の美学だ!

(佐藤)すばらしい!それでいこう!

(なつ)はい!

(テレビで「キックジャガーの最終回」)

(実況)「さあ何をする気だ?キックジャガー。おっマスクに手をかけた!どういうことだ!?会場から悲鳴が上がる!なんとマスクを脱ぎ捨てた!

(子どもたち)「拳矢にいちゃんだ!拳矢にいちゃん!」

(キックジャガー)「子どもたちよ、見ろ。俺は戦うことをやめない」

(子どもたち)「頑張れ!」

(ゴングが鳴る)

(キックジャガー)「正々堂々と君たちに戦う姿を見せる!」

こうして完成した「キックジャガー」はお茶の間に大きな感動を呼びました

感想

漫画とかアニメのことがよくわからないのですが、キックジャガーは原作があって、魔法少女アニーのような一話完結じゃなくてストーリーが続いていく漫画なので、テレビでやるときも原作に沿った内容にしているんだと思っていました。テレビになるとストーリーは漫画家が考えるんじゃなくて、なつのようなアニメーターとか演出家が考えていたんだとはじめて知りました。本で読むのとテレビで見るのとで展開が変わることもあるということですよね。それとも本の方がテレビに寄せるんでしょうか。

茜が二人目を妊娠

茜の家で優と明子が遊んでいたが、優がおもちゃを蹴った。明子が茜を呼んでいいつける。茜がしかると優は茜にくっつく。そこになつが迎えに来た。茜は気分が悪くなってトイレに行く。

(明子と優が遊んでいる)

(明子)優ちゃん、今日ママ具合が悪いの。言うこと聞いてちょうだい。それはまだダメ!

(優がおもちゃを蹴る)

(明子)あ~!ママ~!

(茜)うん?どうしたの?

(明子)優ちゃんが蹴った!

(茜)あ…優ちゃん蹴っちゃダメじゃないの!

(明子)もう優ちゃんとは一緒に遊ばない。ママ一緒に遊ぼう

(二人が茜にしがみつく)

(茜)あ…もう2人とも困ったな…あのね、ママ今日は本当にちょっと具合が悪いのよ…

(チャイムが鳴る)

(茜)あっほら優ちゃんのママ帰ってきた

(チャイム)あっほら優ちゃんのママ帰ってきた。ほら玄関行こう。あ~もうちょっと2人とも…どうぞ!

(なつ)遅くなってごめんなさい

(優)ママお帰り

(なつ)優、ただいま

(茜)ああよかった…ちょっとごめんなさい…

(茜が口をおさえながらトイレに行く)

(明子)ママ大丈夫!?

(なつ)明ちゃん、大丈夫よ…

(なつと坂場が家で話す)

(坂場)2人目?

(なつ)そう。今日病院に行ってはっきり分かったんだって

(坂場)ああ…そうか。いや下山さんは子ども好きだから喜ぶだろう

(なつ)うん、おめでたいよね

(坂場)ああ、だけど優はもう預けられなくなるか…

(なつ)うん…茜さんは今3か月だから来年の春までは大丈夫だって言ってくれてるけど…今でもつわりはつらそうだから

(坂場)うん…また考えないとな

(なつ)まあやっと「キックジャガー」が終わったから、次はなるべく早く帰れるように作画監督の仕事はやめるようにする

(坂場)うん…まあそれでも誰も当てにしないってわけにはいかないだろ、仕事を続ける以上は

感想

茜に預けられなくなって、なつも今度こそ苦労するんでしょうか。また誰か助けてくれる人が現れるんでしょうか。作画監督もすんなりと最終回になってしまって、あまり仕事と子育ての両立の苦労が伝わってこなかったですね。家庭か仕事か、どっちかがやっぱり犠牲になってぐちゃぐちゃになるのが普通だと思います。それで後になって、あの頃は大変だったなと思うのが人生。

優が帰りたくないと言う

なつが優を迎えに行き、ほかの預け先を探すと茜に伝えた。それを聞いていた優は、明子の誕生日を一緒にやると言って、帰ろうとしなかった。優は茜がいいと言う。

そして数日後

(なつが茜の家に向かう)

(通行人)こんにちは

(なつ)あっこんにちは

(なつが茜と話す)

(なつ)イッキュウさんとも相談して、なるべく早くほかの預け先を探すようにしますから

(茜)あそう…悪いわね

(なつ)いえ

(茜)もう優ちゃんと会えなくなると思うと寂しいな…

(なつ)2人目が生まれたらもっとにぎやかになるしゃないですか

(茜)でももっと大変になるわ。とうとう親にも頼らないとやっていけないかも

(なつ)おめでたいことなんですから…さあ優、帰ろう

(優が首を横に振る)

(なつ)えっ?

(優)帰らない

(なつ)すいません…どうして?帰らないの?

(茜)あ…分かった。今日は明子のお誕生日だからよ

(なつ)あっそうか。明ちゃんおめでとう

(明子)ありがとう

(優)優ちゃんもお誕生日する!

(茜)あ…そういうことか。おじさんも今日は早く帰ってくるって言ってたしね

(なつ)ねえ優…それじゃ邪魔しちゃ悪いでしょ。ほらわがまま言わないで早く帰ろう

(優が首を横に振る)

(なつ)優…

(優)やだ!

(なつ)ダメよ!

(茜)優ちゃんは一緒に明子の誕生日を祝ってくれようとしてるんだよね

(なつ)そうなの?優

(優がうなずく)

(茜)じゃあそうしようか

(なつ)いやだけど…

(茜)いやもしいてくれたら明子も喜ぶから。もう明子と優ちゃんは本当の姉妹みたいなもんだもんね

(なつ)いや…ねえママは帰っちゃうよ?パパの夕飯作らないと

(優)いいよ。茜さんと一緒にいる。茜さんと一緒がいい

感想

なつと茜が話しているときに優がそれを聞いて気にしていました。大人の会話を子どもはよく聞いているし理解しているんですよね。優はやたらと茜にべたべたくっついていて、なつは今まで子どもを放っておいたことをようやく後悔するのでしょうか。とにかく優にとってはなつよりも茜と離れるのが嫌なんでしょう。

今日の名シーン

優がなつに反抗した場面。

今日の名台詞

なし

次回の見どころ

ちょっとなつと優の関係がどうなるのか気になります。

なつぞら

Posted by popi