なつぞら第22話のあらすじと感想(2019年4月25日放送)
4月25日のなつぞら第22話のあらすじと感想です。
第4週「なつよ、女優になれ」の第22話。
駄目出しする倉田先生(柄本佑)の意味がわからないなつ(広瀬すず)。その姿に、天陽(吉沢亮)が思わず口をはさむ。倉田は天陽たちに、思わぬことを打ち明ける…。
第22話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
- 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
- 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
- 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
- 柴田夕見子(福地桃子)…剛男と富士子の長女
- 柴田明美(平尾菜々花)…剛男と富士子の次女
- 小畑妙子(仙道敦子)…菓子屋の嫁
- 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
- 山田天陽(吉沢 亮)…絵を描くなつの友人
- 山田正治(戸次重幸)…天陽の父
- 山田タミ(小林綾子)…天陽の母
- 倉田隆一(柄本佑)…演劇部の顧問
- 居村良子(富田望生)…十勝農業高校のなつの友達
- 門倉努(板橋駿谷)…十勝農業の番長
なつぞら第22話のあらすじ
なつの演技をダメだという倉田先生に天陽が口を挟んだ。なつのままではダメなのかと言う。倉田先生も役の人物像を真似るのではなく、自分らしく気持ちを見せることが大事だと言う。
演劇だけでなく、見に来た人に搾りたての牛乳を飲んでもらうなど、十勝の酪農をアピールすることもしたいとなつは富士子に言った。富士子は雪月の妙子に相談する。なつとの間に壁を感じているが、本当の親子にはなれないから、せめて応援する人でいたいと富士子は言った。
雪次郎や夕見子からもアドバイスを受けて、なつの演技は役の思いと自分の思いが重なり、演技に感情が入るように変わった。
天陽がダメ出しを受けるなつを助ける?
なつにダメ出しする倉田先生に天陽が「なっちゃんのままではダメなんですか」と言う。先生は同意し、なつが役の人物像をまねしようとしているから何も伝わらたいと言った。自分らしく気持ちや魂を見せるしかないと言い、あとはみんなで考えて作れと言って出ていった。
なつたちの演劇の稽古はますます白熱してゆきました
何が言いたいんだ?
気持ちを作れとか魂を見せろと言われても分からないと言ってるんです
天陽君…
なっちゃんのままでいてはダメなんですか?ほかの魂を作らなくちゃダメなんですか?
おい分かったようなこと言ってんじゃねえよ!
彼はよく分かってる
はっ?
彼の言うとおりだ、まあ俺の言いたいこともほぼ彼と同じようなことだ
登場人物の気持ちや魂なんてどこにもないんだ
えっ?
これはただの台本だ、僕の魂は入っているが役の気持ちや魂なんてものは存在しない
それはこれを読んだお前ら一人ひとりの中にしか存在しないんだ
役の気持ちや魂を感じるのはお前らの気持ちやお前らの魂だっていうことだ
つまりこれを演じるためには自分の気持ちや自分の魂を使って演じるしかないんだ
奥原は自分の気持ちや魂を何も動かしていない
ただここに書かれている人物像をまねしようとしているだけだ
それじゃあ何にも伝わらない
奥原なつらしく自分の気持ちや自分の魂を見せるしかないんだよ、それが演劇を作るってことだ
よし、じゃあ俺はしばらく口を出さんから、まあみんなで考えて作ってみてくれ、いいな
なっちゃん、今ので分かった?
何となく…分かったような気もするけど
ごめん、俺が何か余計なこと言って
いや、天陽はいいこと言ってくれたよ
ごめんね、私をかばってくれようとしたんでしょ?
ついイライラしちゃって…
先生に?
なっちゃんの芝居に
えっ?
倉田先生怒っちゃったかな?
いや、あの先生なら喜んでるわ、きっと
つまり気持ちや魂を見せろってのはもっと根性を見せろってことだろ!
分かってんのかおめえら!おい!
はい
早速分かったようなこと言ってるよ
芝居ってこんな難しかったのか、表現って難しい…
感想
倉田先生、すごくいいこと言っています。けど、もっと早くそう言えばいいのに。これを言われればなんとなくわかるのに、天陽が何も言わなかったら、ずっとなつがダメ出しを受けながら演技を続けていたのか。それとも天陽に言われて倉田先生も気づいたってことでしょうか。番長の門倉くんが空気を読まない方向にキャラクターを作り出しました。まじめに練習する風景だけだとダメで、こういう遊びが必要なんですね。先生ではなく、なっちゃんの芝居にイライラしたという天陽。こういうの最近好きです。
メーカーの乳脂肪検査を疑う正治に剛男は…
天陽の家に剛男が来ていた。メーカーの脂肪検査に農協は口を出せないと言うと、正治は農協がまとめてメーカーに売ることを泰樹が反対しているから、団結できていないんだろうと言う。剛男は今は牛乳の質より量を増やすことをアドバイスする。
山田さんメーカーが提示する脂肪検査の内容に、農協としては口を出せないのが現状でして
分かってます
団結して農協がまとめて牛乳をメーカーに売るようになればそんなこともなくなるんですよね?そのことにお宅の泰樹さんが反対されてるんだとか、だからほかの人も団結しないんですね
あなた、そんな言い方は泰樹さんに失礼よ、誰のおかげで私たち、ここまで生き延びたと思ってるんですか
分かってるよ
いえ、父のことは必ずなんとかします、それより今は少しでも乳量を増やすことです
質より量に頼れってことですか?
まあ…そういうことです
乳量を増やすにはクローバーなどの良質なマメ科の餌を与えて下さい、ただしやり過ぎには注意して下さい
(天陽が帰る)
ただいま
お帰り
あっ天陽君
いらっしゃい
なつはどう?頑張ってる?
頑張ってますよ、なっちゃん何でも頑張るから
感想
天陽のお父さんの正治は農協と酪農家との状況を知っていたんですね。正治が泰樹にお世話になったのに文句を言い出したのは、東京の人だから人情味が少ないという設定なんでしょうか。天陽はたまに十勝の言葉が出るけど、正治だけは完全な標準語を維持していますよね。そして剛男はどうやって泰樹を説得しようとしているのか、具体的に説明してほしい。
なつを心配する泰樹…
なつが牛舎で牛に向かって演劇のセリフの練習を1人でしていた。そこに泰樹がやってくる。演劇のセリフだとはわからなかった泰樹は、何を悩んでいるのかとなつに尋ねる。なつは恥ずかしそうに外に出ていく。
それを望まないことはあなたが一番よく分かってくれているはずです、ポポロ
だけど自分のことだけを考えるわけにはいきません
そもそも私たちは、その考え方が間違っていたんです
なつ…?
あっ…はい?
なしたんだ?何悩んでる?
あっいや何も…何でもない
いやいや、牛に相談してたべ?何が間違ってる?
いや、あっ違う違う!そうじゃないの
これはあの…もうやだじいちゃん
何が間違ってたんだ
感想
泰樹って最近変わりましたよね。前ならなつが悩んでいても黙って見守るタイプの人だと思っていたけど、こんなに軽い感じで声をかける。この年齢になっても人間って変われるんだなと勇気をもらえます。
雪次郎がなつに演劇のアドバイス
雪次郎がなつの家に来て、演劇のことを話していた。自分らしく演技するには自分の経験や記憶を重ねた想像力しかないと言った。たかが高校演劇だと言いながら聞いていた夕見子も俳優の本を読んでいたので、台本は環境であって、その中で生きるのは自分自身だと言う。雪次郎もその通りと言った。
この本読んでどう思った?
私には難しかった、何となくしか理解できてないと思う
俺だってそうだ
きっと世界中の俳優がそうなんじゃねえかな
あんた俳優なの?ただの高校生でしょ?
先生は自分らしくなんて言うけど、自分らしく演じることが一番難しいんじゃねえかな
たかが高校演劇でしょ?
僕ら俳優は役の心を見せるためだけに集中しなくちゃダメなんだ
農業高校生が何を主張してんの?
何だか難しそうな話してるのね
よくわかんない
それじゃあ、う~ん、自分らしくその役になりきるにはどうしたらいいのさ?
それは…想像力しかねえと思うんだ
想像力?
うん、このセリフの裏では何を考えているとか、この人物がどういう思いで生きてきたとか、自分自身の経験や記憶と重ねてそれを想像するしかねえんだよ
演じることも想像力なのか…う~ん、でも難しい
要するにさ、台本は与えられた環境にすぎなくて、その中で生きるのは自分自身だってことだよ
そのとおり!なしてタ見子ちゃんに分かるの
その本に書いてあったから
ああ…
やっぱり合ってる!
そう?いかったうれしいな!
うるさいよ、あんたたち
感想
高校の部活って熱くて青春だなと思いました。なつも牛の世話だけじゃなくて高校生らしいことができてよかったです。明美と富士子が「やっぱり合ってる」と言った時の雪次郎が「いかった、うれしいな」ですから、雪次郎はまだ夕見子が好きなんですね。それにしても、はっきりした反応。この場にわざわざいるんだから、夕見子もまんざらではない。
雪次郎と夕見子が気になった方はこちら!
【なつぞら】雪次郎と夕見子は結婚する!?これまでの二人の出演シーンをまとめました
なつは演劇だけじゃ物足りない
雪次郎が帰ると、なつは富士子に十勝の酪農をアピールするために、演劇を見に来た人に牛乳を飲んでもらったりしたいと言った。家族に親切にしてもらっているから役に立ちたいと言う。
雪次郎くん!
あっ…えっ
野菜持ってって
えっありがとうございます
少しだけど
うわ~うわっこんなに
それではさようなら、
気を付けて
ありがとう
はい
また明日
また明日
それじゃあ
はいは~いバイバイ
だけどそんな深いとこまで考えてやってるとは思わんかったわ
倉田先生はね、農民こそ演劇は必要だって言ってた
だから農業高校で演劇に力入れてるの?
うん…だけど私は何か農業高校らしいこともしたいんだわ
農業高校らしいこと?
うん、例えば演劇を見に来た人に搾りたての牛乳を飲んでもらうとか!
何で?
十勝の酪農をもっとアピールしたいのさ、演劇だけじゃなくて
だって母さんやみんなにこんなに親切にしてもらってやらしてもらってんだから、何かの役には立ちたいわ
感想
野菜をもらっていく雪次郎が高校生っぽくない。おじさんっぽい。なつの「親切」という言葉、ここでは気にならなかったので、富士子は何を考えているんだろうと思いましたが、後で理由がわかります。
演劇部で幅をきかせ始めた門倉
演劇の練習が行われていた。村長の高木の演技に門倉がダメだと言い、自分が代わりに演技を始めた。
「だけど自分のことだけを考えるわけにはいきません
そもそも私たちはその考え方が間違っていたんです」
「何が間違っていたのだペチカよ」
「川下の村を敵と見なすことですすぐに争うことです」
「しかしそれは向こうとて同じことじゃ」
ダメだ!
えっ?
高木!お前それでも村長か?貫禄が足りねえんだよもっと根性を見せろや!
おいなした?
高木君もう一回やりましょう
はい
「そもそもその考え方が間違っていたんです」
「何が間違っていたのだペチカよ」
「川下の村を敵と見なすことですすぐに争うことです」
「しかしそれは向こうとて同じことじゃ」
「だから」
自分がやりたかっただけね
「私にとって村人は…」
感想
ここはちょっとコミカルなシーンでした。いつの間にか番長の門倉が監督になっていましたね。門倉の浮いた行動に、確実にツッコミを入れる良子という型ができてきました。
門倉努が気になる方はこちら!
【なつぞら】門倉努(板橋駿谷さん)の演劇部での失敗や告白まで出演シーンをまとめました
血はつながっていなくても大事な家族
富士子はお菓子屋の雪月を訪ねる。演劇を見に来た人に牛乳を使ったお菓子を配れないかと相談する。富士子は母親なのになつに「親切」と言われたことが気になっていた。でも、本当の親子ではないからそれでよく、応援する人でいたいと富士子は言った。なつの演技は、役が村人を思う気持ちと自分が家族を思う気持ちが重なって、伝わるものに変わっていた。
ありがとうございました
いらっしゃい、あら富士子さんお久しぶり
こんにちは
今日は帯広に用事?
ううん、ちょっと話したいことがあって
私に?
ごゆっくり
ありがとうございます
それで演劇を見に来た人に酪農をアピールしたいの?
うん、なつがねそう言うのよ
それで何か牛乳を使ったお菓子を配れないかと思って
牛乳を使ったお菓子?
例えばアイスクリームとか
演劇を見に来た人に?
私も何かしてなつを応援したいんだわ
富士子さんはもう十分になっちゃんを応援してるしょ
なつにね、言われちゃったの
何て?
母さんやみんなに親切にされてるって
それのどこがいけないの?
普通母親に親切にされてるなんて思わないでしょ
う~ん、みんなのこと言ったんでしょ
そういう壁をね、本当は今でも感じるんだわ
でもいいの、それが私たち親子だから、何年一緒にいたって本当の母親にはなれっこないもの
だから私はあの子を応援するだけでいいの、精一杯、あの子を応援する人でいたいのよ
(演劇の練習風景)
「私にとって村人は家族です
血はつながっていなくてもみんなが私にとって大事な家族なんです
その家族がもし争いごとに巻き込まれて命を落とすようなことになったら
私はその悲しみに耐えられない
だから私が家族を守るんです!」
なつは初めて自分の感情を使って芝居をしました
なつよ、下手でも伝わるものがあったぞ
感想
最後のなつの演技は感動するものでした。血がつながっていなくても私にとっては大事な家族というセリフが涙を誘いました。この演技はすごいですよね。あくまで高校生の演劇という設定の中で、それで感動させる演技をするというのは女優として難しいはずですが、見事だったと思います。家族って血のつながりだけのものでもないし、家族だと思いたくても壁はあるわけだし、家族って何なんだろうと考えさせるシーンでした。
今日の名シーン
最後のなつが感情を入れた演技を見せるところ。その前の富士子の話からの流れで感動的なシーンとなりました。
今日の名台詞
「私にとって村人は家族です。血はつながっていなくてもみんなが私にとって大事な家族なんです。その家族がもし争いごとに巻き込まれて命を落とすようなことになったら、私はその悲しみに耐えられない。だから私が家族を守るんです!」
演劇の中のセリフですけど、なつの気持ちにも通じる言葉でした。
次回の見どころ
今日はなつの演技が変わったところまででした。これに倉田先生がどう反応するのか。このまま本番まですんなり行くとも思えないので、何か起こりそうですけど、明日の放送が楽しみです!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません