なつぞら第67話のあらすじと感想(2019年6月17日放送)

2019-06-19

なつぞら第67話のあらすじと感想(2019年6月17日放送)

第12週「なつよ、千遥のためにつくれ」の第67話。

なつ(広瀬すず)と咲太郎(岡田将生)は、12年前に生き別れた妹・千遥がいるはずの住所を訪ねる。不意にその部屋から出てきた若い女性の姿なつは…。

第67話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
  • 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
  • 佐々岡信哉(工藤阿須加)…なつの幼なじみ
  • 井戸原 昇(小手伸也)…アニメーター・作画担当
  • 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
なつぞら登場人物

なつぞら第67話のあらすじ

なつと咲太郎が声を掛けたのは妹の千遥ではなく、幸一と娘の幸子だった。二人から千遥は6歳の時に家出したと伝えられる。幸子の母がきつくあたったのが原因だった。

風車に戻った咲太郎は警察にも届けていたのだから、何かあれば連絡があるはずだと言ったが、なつはそんな奇跡は起こらないと言い、千遥の悲しみや絶望を知らないまま幸せに生きてきた自分を責めた。

なつが自分の部屋に行くと、なつの二十歳の誕生日を祝う富士子からの手紙と万年筆のプレゼントがあった。手紙を読んだなつは泣きながら千遥に謝った。

声をかけたのは千遥ではなかった

昭和32年8月15日、なつと咲太郎は妹の千遥に会いに行った。千遥だと思って声を掛けた女性は、千遥ではなかった。

なつと咲太郎は、12年前に別れた妹、千遥を訪ねました

千遥?

千遥か?

千遥なの?

違います、私は…違います

私はってことは…それじゃ千遥は…?

あの…あなた方は?

千遥の家族です、姉と兄です

千遥に会いに来たんです…

感想

なつが「千遥?」と女性に声をかけたあとの間がなんとも言えずドキドキしましたね。幼い頃の千遥の髪型(おかっぱ頭)と同じ髪型の女性だということくらいしか共通点はなかったけど、心なしか千遥に似てるような気もしたし、てっきり千遥だと勘違いしてしまいましたよね。

千遥は6歳の時に家出をしていた

女性は千遥ではなくて幸一の娘の幸子だった。幸一は千春は昭和21年の夏に家出したのだと言った。幸一は警察にも届け、孤児院にも行ったがわからなかった。千遥は咲太郎からの手紙を持って出て行った。幸子は母がきつく当たったから家出したと言った。それでも千遥は笑っていたので幸子も平気なんだと思っていたと謝った。

(なつと咲太郎が仏壇に拝む)

どうぞ

すみません、いきなり来て

としおばさんはいつ亡くなったんですか?

はい…2年前に病気で…

これは下の娘の幸子です

幸ちゃんか…幸ちゃんは確か千遥の2つ上だったよね?

今19です

千遥が本当にお世話になって…

そんんで千遥は今どこにいますか?

申し訳ない…千遥ちゃんはいないんです

いないってどういうことですか?

いないんです…許して下さい…

どういうことですか?

千遥は…死んだということですか?

いえそれが…家出をしたんです…

家出?

いつですか!

私が復員してしばらくしてから…21年の夏でした

警察にも届けたんですが手がかりはなくて…

そんな…そんな前に…

それなら、どうして教えてくれなかったんですか!?

私はすぐ千遥ちゃんのいた孤児院に行ったんです

そしたらそこにはもう誰もいませんでした

手紙は?俺の出した手紙があったはずです

その手紙にはここにいるなつの住んでた北海道の住所が書かれていたはずです

その手紙は千遥ちゃんが持って出たようです

千遥が?

はい…

だから…いずれはあなた方に会えるだろうと

私たちはいちるの望みを抱いていたんですが

千遥は…私らに会いたくなって家出したんですよね?

私や兄に会いたくて…

うちの母から逃げたんだと思います

えっ?

幸子

逃げたって…

どうして?

母が…千遥ちゃんにきつく当たっていたからだと思います

千遥ちゃんにばかりきつい仕事を言いつけて…

食べ物も私や兄や姉よりも少なく与えて…

それで我慢しきれなくなって千遥ちゃんは逃げ出したんだと思います

おばさんが?

おばさんはそんな人じゃなかった…

俺はよく覚えてます

母にとっておばさんは唯一の姉妹みたいな人で

本当は俺たち家族全員で疎開しようとしてたくらいなんです

あのころの家内は本当の家内ではなくなっていました

私がこんな体になって復員して幸子の上にも3人の子どもがいて

食べ物もなくて働き手もいなくて…

だから…千遥をいじめたんですか?

千遥は…ずっと苦しんでたんですか…

千遥ちゃんはずっと笑っていました

えっ?

だから私も平気なのかと思って…

千遥ちゃんは嫌なことがあっても、作り笑いばかり浮かべてて

それで母は余計にイライラしてたみたいで…

バカにしてるのかってどなって…

ごめんなさい…私たちのせいなんです

本当に申し訳ない…

(なつが外に出ていく)

なつ…

(回想)

(千遥が米兵からチョコレートをもらう)

(千遥)サンキュー

(咲太郎が出てくる)

なんてつらい日だ…

私はもうそちらには帰れない

千遥が今どうしているのか2人に何も話してやれない

この日はなつたちきょうだいにとっても

特別な日だったのです

感想

あら?なつと咲太郎は家にあがらせてもらったみたいだけど、このおじさんと幸子は出かけるのをやめて、家にひきかえしたんでしょうか。トシおばさん、咲太郎に送ってきたハガキからなんとなくそんな気はしてましたが、やはりという感じですね。千遥が辛くても笑っていたのは、なつが十勝の小学校でクラスメイトから何かを言われてもヘラヘラしていたのと同じですね。なつのほうが境遇は恵まれていたかもしれないけど、千遥の辛さが自分の経験とも重なりなんともいえない気持ちになったのだと思いました。「千遥が今どうしているのか2人に何も話してやれない」ということは、天国にいるお父さんは、千遥のことも見守ってくれてるということですよね。この一言で少し救われたような気がしました。

千遥は無事だという咲太郎に奇跡は起こらないとなつは言う

風車になつと咲太郎が帰ってきた。咲太郎が千遥は家出をしたと亜矢美と信哉に伝えた。咲太郎は警察にも届けていたから、連絡がないのは無事に生きていると言う。なつは手紙を持って出たのに連絡もなく、6歳の千遥は一人では生きれられなかったと言った。そして、千遥の悲しみや絶望を知らないまま幸せに生きてきたと自分を責めた。

乾杯

お祝いしとこ…

(なつと咲太郎が返ってくる)

お帰り

お帰り

どうだった?

千遥は子どもの頃に家出をしたらしい

えっ…

子どもの頃に?

大丈夫だよ、なつ

警察に届けたと言ってるし…

もし千遥の身に何か悪いことが起きたんなら

そういう知らせがとっくにあったはずだよ

な、信、そう思うだろ?

ああ…

そう…そうね、その方が可能性として高いわね

そういう知らせがないってことはきっとどこかで無事に生きてるってことだわ

道で暮らす子も亡くなる子も街にまだたくさんいた頃だよ…

それでも千遥は…どこかで生きてるよ!

そんな奇跡信じろって言うの?

お兄ちゃんの手紙だって持ってってるんでしょ?

それなのにどして連絡がないの!

千遥は6歳だったんだよ…

どうやって一人で生きていくのさ?

一人じゃないかもしれないだろ

俺やお前も一人じゃなかった

だから生きられた

俺たちが生きられたのだって奇跡だろう

私は…何も知らないまま今まで生きてた…

千遥の悲しみや絶望を知らないまま…

幸せに…千遥を見捨てたのに

なつ!

なっちゃん…

そんなふうに考えちゃダメ

お兄ちゃん…奇跡なんてないんだわ

(なつは自分の部屋に行く)

感想

亜矢美と信哉は、兄妹が再開できたことのお祝いをしようとしてたんでしょうね。プレゼントまで用意して、会えなかった場合は考えていなかったのでしょうか。なつの落ち込み方は半端ないですね。気持ちもわかりますが、咲太郎もショックだっただろうし責任も感じているはずです。なのになつを必死に励まし良い方に考えようとして、なんだか痛々しかったです。

富士子からの手紙を読んでなつは千遥に謝る

なつが自分の部屋に行くと、机の上に富士子からの手紙とプレゼントがあった。それは二十歳の誕生日を祝う手紙と万年筆だった。手紙を読んだなつは泣きながら千遥に謝った。

(部屋に行ったなつが富士子からの手紙を見つける)

なつ、二十歳の誕生日おめでとう

東京へ行って1年半だね

仕事には少し慣れたかい?

なつのことだからきっと夢中で頑張ってるんだろうね

二十歳の記念に万年筆を贈ります

父さんと選びました

たまには手紙書いてね

みんな喜びます

母より

千遥…ごめんね…

なつよ、二十歳の誕生日おめでとう

どうかその夢がその道が

いつまでも続きますように…

感想

妹との再開のお祝いじゃなくて、なつの誕生日のお祝いだったのですね。亜矢美と伸哉は、富士子からのハガキを見て、なつの誕生日だと知り、お祝いをしようとしていたんだということがわかりスッキリしました。私の勘違いでした。それにしても、千遥が幸せに暮らしていなかったことがわかったあとの、富士子からの誕生日プレゼントとメッセージ。自分は千遥と違って幸せに育ってしまったということを、あらためて感じたでしょうね。嬉しいはずの北海道からのプレゼントは傷口に塩を塗るようなものになってしまいましたね。

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【なつぞら】手紙が出ると泣ける!なつぞら感動の手紙シーンをまとめました

今日の名シーン

なつと咲太郎が千遥の過去を知ったシーン。幸子の「千遥ちゃんはずっと笑っていました」にはかわいそうな気持ちになりました。

今日の名台詞

なし

次回の見どころ

千遥のことで落ち込んでしまったなつが元気になれるのか心配です。つらいことですが、乗り越えてほしいと思います。

なつぞら

Posted by popi