なつぞら第136話のあらすじと感想(2019年9月5日放送)
なつぞら第136話のあらすじと感想(2019年9月5日放送)
第21週「なつよ、天陽くんにさよならを」の第136話。
十勝に戻ったなつ(広瀬すず)は雪月を訪れ、菓子職人の雪次郎(山田裕貴)と夕見子(福地桃子)に再会する。そこで天陽(吉沢亮)が描いたというあるモノを渡され…。
第136話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
- 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
- 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
- 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
- 柴田砂良(北乃きい)…照男の妻
- 柴田地平(吉田隼)…照男と砂良の長男
- 小畑とよ(高畑淳子)…雪之助の母
- 小畑雪之助(安田顕)…菓子屋の店主、帯広のお菓子発明王
- 小畑妙子(仙道敦子)…菓子屋の嫁
- 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
- 小畑雪見(嶺岸煌桜)…雪次郎と夕見子の息子
- 阿川弥市郎(中原丈雄)…十勝の森で民芸品を作る
なつぞら第136話のあらすじ
なつと優は雪月に行った。そこで生前の天陽に絵を描いてもらったという雪月の包装紙を見せてもらう。そこには自然の風景の中に昔のなつのような少女が一人描かれていた。
天陽は自分となつのような出会いを雪月のお菓子にこめたかった。雪之助がなつも喜ぶだろうと言うと、天陽はこの包装紙に包んだ雪月のお菓子をなつに送ってほしいと言っていた。その話を雪之助から聞いたなつは泣いてしまった。
なつは優が寝た後に、坂場が企画していた「大草原の小さな家」の本の絵を描いた。優が朝、その絵を見つけてなつを起こす。これが見たいと優は言い、なつは電話を借りて東京に電話をした。
なつと優が雪月に行く
なつと優が雪月に来ていた。雪月のお菓子を食べた優がおいしいと言うと雪見が喜んだ。妙子はなつが笑っていてよかったと言う。とよが出てきて優となつを間違える。冗談にならないと妙子は怒った。
(雪次郎)お待たせしました!雪月ロールとシュークリームそしておバタ餡サンドです。優ちゃんこれはな、粒あんが6バタークリームが4の割合で混ぜてあるんだ。そこに焼き塩を隠し味に使ってる
(夕見子)そったらこと優が聞いたって分かるわけないべさ
(雪次郎)分からなくても手ぇ抜かねえのが雪月の魂だべ
(夕見子)いいいい、優いいから食べな
(優)頂きます
(雪見)どう?優ちゃんうまいかい?
(優)うんおいしい!
(雪見)よかった
(夕見子)何であんたが喜んでんのさ?
(雪次郎)そりゃ雪月の魂受け継いでるからだべさ、なあ
(夕見子)無理に受け継がなくてもいいからね。雪見の人生は雪見のもんなんだから
(雪次郎)そんな雪見に分からんこと言うなや
(夕見子)分かるべさ
(なつ)雪見君も大変だね
(雪見)えっ?
(夕見子)何さそれ
(雪次郎)ハハ…
(なつ)ハハ…
(妙子)なっちゃんいかったわ
(なつ)何がですか?
(妙子)なっちゃんが笑ってて
(夕見子)お義母さん、そったらこと言えば、なつが無理して笑ってるのがばれてしまうでないですか
(妙子)ああ…それは悪かったね
(なつ)いやいいんですよ。そんなに無理してないよタ見
(夕見子)そう?
(なつ)天陽君ちゃんといたから…びっくりするくらい、今でも変わらずにいるような気がする…
(妙子)そうかい…
(雪次郎)俺もそうなんだ、なっちゃん。天陽がいなくなったとはどうしても思えねえんだわ…
(とよ)あ~れなっちゃんかい
(なつ)とよばあちゃん
(とよ)相変わらずめんこいね、なっちゃんは
(とよが優の頭をなでる)
(なつ)えっ…とよばあちゃん?
(とよ)あっなっちゃんはこっちか
(なつ)え…
(夕見子・雪次郎)ばあちゃん
(妙子)もう…やだ心臓が止まるかと思った!
(とよ)何であんたらがびっくりしてんの?
(妙子)やだもうそったら冗談やめて下さいよ!冗談になりませんから!
感想
雪見は優のことをニコニコして見ていたけど、幼い頃の雪次郎が夕見子のことをかわいいと思っていたように雪見も優のことが気になるのでしょうか。この二人が結婚する未来まで見えてしまいました。とよには驚きました。本当にボケてもおかしくない年齢ですからね。優のことをなつと間違えたシーンは、視聴者も固まった瞬間でしたね。おバタ餡サンドは見た目がおしゃれになっていました。
天陽が雪月の包装紙を描いていた
雪之助が生前の天陽に描いてもらった包装紙をなつに見せた。そこにはなつのような少女がいた。天陽は自分の十勝はなつから始まっていて、そんな出会いを雪月のお菓子にこめたかったと言っていた。なつは包装紙に包んだお菓子をおみやげにもらった。
(雪之助)お~なっちゃん、いらっしゃい
(なつ)あっおじさんご無沙汰してます
(雪之助)優ちゃんか、いらっしゃい
(優)ごぶさたしてます
(雪之助)ハハハハ…なっちゃん、ちょっとね、なっちゃんに見てほしいもんあんだわ
(なつ)何ですか?
(妙子)あれね
(雪次郎)いや…まだそれは早いんでねえか?
(雪之助)何でよ?
(雪次郎)いやそれ見たらなっちゃん泣くべや
(なつ)えっ?
(夕見子)泣くと思う
(なつ)何?
(雪之助)いやね…亡くなる前の天陽君に頼んでたんだわ。この店の…雪月のね、包装紙を描いてくんないかって
(なつ)包装紙?
(雪之助)うん。それがねこれなんだ
(なつが包装紙の絵を見る)
(雪之助)この絵をさ、夜遅くにね、天陽君がここに持ってきてくれたんだ
(回想)
(雪之助)すばらしいな…この女の子はさ、ひょっとしてなっちゃんかい?
(天陽)なっちゃんみたいな人がこの十勝には、いや北海道にはたくさんいるでしょう
(雪之助)うん
(天陽)自然に開拓者精神を受け継いでたくましく生きてる人が
(雪之助)そだね…
(天陽)僕の十勝もそういうなっちゃんから始まってるんですよ
(雪之助)これはそのころのなっちゃんなんだね
(天陽)そういう出会いを雪月のお菓子にも込めたいと思ったんです
(雪之助)うれしいね、それは、ハハハ…いやなっちゃんもそれ聞いたら喜ぶだろうね
(天陽)したらお菓子を送ってあげて下さい
(雪之助)うん?
(天陽)東京に…もしなっちゃんが何かにくじけそうになった時には、それで雪月のお菓子を包んで送ってあげて下さい。雪月のお菓子がたくさんの人を喜ばせるように今のなっちゃんもたくさんの人を喜ばせなくちゃならないでしょ。きっとそれを感じてくれますよ
(雪之助)天陽君は子どもの頃の思いをず~っと大切にしてたんだね。それはなっちゃんもおんなじだべ
(とよ)ほれあんた…これを
(とよが菓子箱を持ってくる)
(妙子)はいはいはい
(とよ)なっちゃん、残された者はつらいけどさ、その分強くもなれるべさ。ならないば先に逝った者に恥ずかしいからね。大切な思い出に恥ずかしくないように生きないば
(なつ)はい…とよばあちゃん
(雪之助)なっちゃん、これ東京への土産に持ってって
(なつ)え…
(妙子)はい、東京のなっちゃんさ
(なつ)ありがとうございます…
感想
優の「ごぶさたしてます」は違和感しかありませんでしたね。これも光子の仕込みなのでしょうか。それにしても天陽はなつの心にグイグイ入ってきますね。やっぱり天陽は最後までなつのことが好きだったんだって思いました。でもその気持ちを押し殺すように、見透かされないように、病院から抜け出して家族のもとに帰ったり靖枝に「おまえと結婚してよかった」と言ったのではないでしょうか。
柴田家で天陽の話をする
なつと優が柴田家に帰ると弥市郎が来ていた。弥市郎は天陽の人生には長いも短いもなく、天陽は作品そのものになったのだと言う。そしてみんなで天陽のことを話した。なつはこうして今でもみんなの中で生きている天陽はすごいと言った。
(なつ)ただいま
(優)ただいま
(富士子)お帰り
(砂良)お帰り
(夕見子)よいしょ
(富士子)あっあんたも来たの
(夕見子)うん。なつと優を車で送ってきたの
(なつ)あっ弥市郎さん
(弥市郎)おお…
(みんなで食事する)
(弥市郎)天陽の人生には長いも短いもない…そこあるだけだ。天陽の人生はただそこにある。それはなんと美しいことか…あいつはあいつの作品そのものになったんだ。俺は羨ましいとさえ思う。俺は…天陽になり損ねて生きてるだけだ
(剛男)そうかもしれませんね
(弥市郎)あ?
(剛男)あいや…弥市郎さんのことではなくて、天陽君は家族にとって、いやその作品のように永遠に生き続けるものだと教えたくて病院を抜け出して家に帰ってきたのかもしれないなと思って…
(富士子)それでもやっぱり悲しいわよ、家族は…
(照男)悲しいのは当たり前だべ。天陽もそれはよく分かってたんだ。したから最後に会いたかったんだべさ
(砂良)悲しみが大きい分だけ家族には大きな幸せも残るんでないのかい
(地平)死に方までかっこいいもな、山田天陽は
(照男)お前そう軽々しく言うな。
(地平)軽々しくなんか言ってねえわ
(砂良)あんたのラブレター熊につきあってくれた時の天陽君もかっこよかったもね
(照男)その話はするな
(泰樹)なつ…
(なつ)うん?
(泰樹)お前は大丈夫なのか?
(なつ)うん…大丈夫。じいちゃん、やっぱり天陽君はすごいわ
(泰樹)うん
(なつ)こうして今でもみんなの中に生きてる。きっと…それが答えだね、天陽君の
(泰樹)うん
感想
弥市郎、ちょくちょく柴田家に来ているのでしょうか。たしかにあの山奥でのひとり暮らしは寂しすぎますよね。孫がこんなに大きくなったのにほとんど老けてない弥市郎の年齢が気になります。砂良が「天陽君かっこよかった」とか言うと、もしや恋愛感情があった?照男じゃなくて天陽のほうがよかった?なんて思ってしまいますね。照男が「天陽は最後に家族に会いたかったんだべ」って言ってたけど違うと思います。天陽は最後はなつに会いたかったんじゃないかな。畑で亡くなった天陽、なつとの思い出が走馬灯のように思い出されていたにちがいありません。畑に一緒についてこようとした靖枝に「一人で行く」と断ったのは、なつとの思い出にひたりたかったからなのです。
なつが「大草原の小さな家」の絵を描く
なつが「大草原の小さな家」の本を読んで優を寝かしつけた。優が寝るとなつはその本の絵を描き始める。朝、その絵を見つけた優はすごいと言って、これが見たいと言った。なつは電話を借りて東京に電話をした。
(なつが布団で優に絵本を読む)
(なつ)あるものといっては、風の吹くままに明るくなったりかげったりしながら波うつ草ばかりのとめどなくつづく広い大草原と、その上に広がる大きな大きな青い空と草原から飛び立ち、のぼっていく太陽によろこびの歌をうたっている鳥たちだけでした。これだけ広い土地と空のなかに小さな幌馬車がぽつんとひとつ立っているのです。そして…
(優が眠る)
(なつ)父さんと母さん、メアリィとローラとキャリーがすわり…
(なつは絵を描き始める)
(朝になりなつの絵を見た優がなつを起こす)
(優)ママ!ママ!
(なつ)うう…どうしたの?優
(優)ママすごい!
(なつ)えっ?
(優)これママが描いたんでしょ?昨日のお話でしょ?これ。見たい!優ちゃんこれ見たいよ、ママ!
(なつ)見たいの?優これ見たい?
(優)うん、見たい!
(なつ)母さん!
(富士子)あっおはよう
(なつ)おはよう。ちょっと東京に…電話借りていい?
(富士子)なんもいいけど、どしたの?
(なつ)ちょっと…
(なつが電話をする)
なつよ…それが君の答えか
感想
なつ、まるで天陽が乗り移ったかのようにどんどん描いていきましたね。絵の具は持参したものでしょうか。それとも天陽くんの遺品!?翌朝、なつが電話したのはきっと坂場でしょうね。やる気に満ち溢れた自信満々のなつに戻りましたね。
今日の名シーン
天陽が描いた雪月の包装紙になつが描かれていたシーン。
今日の名台詞
「なっちゃん、残された者はつらいけどさ、その分強くもなれるべさ。ならないば先に逝った者に恥ずかしいからね。大切な思い出に恥ずかしくないように生きないば」
天陽が亡くなった後、とよがなつに言った言葉。
次回の見どころ
なつが東京にどんな電話をするのか気になります。もしかしたら東洋動画を辞めるのか…
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