なつぞら第138話のあらすじと感想(2019年9月7日放送)

2019-09-09

なつぞら第138話のあらすじと感想(2019年9月7日放送)

第21週「なつよ、天陽くんにさよならを」の第138話。

つ(広瀬すず)から新しい企画に参加したいと言われた坂場(中川大志)。マコプロに企画書を提出するとなつが作画監督ならと麻子(貫地谷しほり)に言われ…。

第138話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 前島光子(比嘉愛未)…川村屋オーナー
  • 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
  • 坂場優(増田光桜)…なつの長女
  • 荒井康助(橋本さとし)…テレビ班制作進行
  • 佐藤利之(橋本じゅん)…東洋動画の制作部長
  • 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
  • 中島(坂口涼太郎)…テレビ班動画担当
  • 仲 努(井浦 新)…アニメーター
  • 山川周三郎(古屋隆太)…東洋動画社長
なつぞら登場人物

なつぞら第138話のあらすじ

なつは東洋動画を辞めることを仲に伝えた。なつは裏切りだと感じていたが、仲はアニメーターは会社ではなく作品にこだわる時代だと賛成した。

山川社長にも退職願を出し、それを知った佐藤部長は困った。堀内はなつの代わりに作画監督をやると言った。そして、なつは昭和49年の3月まで東洋動画での仕事を続けた。

北海道の物語はなつが作画監督をやるならという条件

「大草原の小さな家」は、北海道を舞台にすると坂場はなつに説明した。そんな企画が通るのかとなつが質問すると、麻子は賛成しているが、なつが作画監督をするならという条件があると言った。なつはやりたいと言う。

(坂場)これが企画書だ

(なつ)もう書いたの!?

(坂場)舞台は日本、北海道にする

(なつ)えっ?

(坂場)北海道を舞台にしてその物語を創ってみたいんだ

(なつ)北海道の開拓者の家族の話にするってこと?

(坂場)そう

(なつ)だから…私にやってほしかったの?

(坂場)というより僕も柴田家の家族に影響を受けてるんだと思う。柴田家だけじゃなく天陽君や十勝の人々に…この日本にもささやかな日常を一生懸命に生きている開拓者たちがいることをその作品を通して描きたいんだ。リアルに、もちろんアニメーションにしかできない表現で…。それをできるアニメーターは誰かと考えたら君しかいないだろ

(なつ)本当にそんな企画通るの?

(坂場)マコさんは賛成してくれた。必ず企画を通すって。ただしマコさんの条件も君が作画監督を引き受けてくれるならということだ

(なつ)作画監督を?

(坂場)下山さんも神っちもそれならこの作品に協力したいと言ってくれたよ

(なつ)下山さんも神っちもいるのに私が作監をやるの?

(坂場)君にやる気があればの話だけどね

(なつ)分かった…。イッキュウさんが演出をしてくれるなら是非やってみたい…やりたい

(坂場)この絵を君が受け継ぐんだ

こうしてなつは決意したのです

感想

北海道を舞台にすると、やっぱり自然を描かないわけにはいかないから、そのへんをまた細かく作りたくなって予算オーバーするような気がしますね。柴田家の家族の気持ちとかも考えないといけないだろうし、いろんな葛藤もあったりして実はかなりやりにくい仕事なんじゃないかと思いました。東洋動画のような大きな会社ならわかるけど、マコプロみたいな小さな会社でも作画監督なんて必要なんでしょうか。

なつが仲に東洋動画を辞めると伝える

なつは仲に東洋動画を辞めることを伝えた。マコプロに行くと伝えると、仲はアニメーターは会社にこだわるのではなく、作品にこだわる時代だからそれでいいと言った。裏切りでもないと言ってくれた。

(なつ)仲さん

(仲)なっちゃん、おはよう

(なつ)おはようございます。あの…お昼に少し時間を取って頂けないでしょうか?

(仲)いいよ。僕は弁当だけど

(なつ)私もです

(仲)うん、じゃ一緒に食べようか

(なつ)はい

(なつと仲が一緒に弁当を食べる)

(仲)一体どうしたの?話したいことがあるんでしょ

(なつ)はい…

(仲)言ってごらんよ

(なつ)はい…実は…辞めたいんです。この会社を辞めようと思ってます

(仲)それはアニメーターをということ?

(なつ)アニメーターはやめません

(仲)うん、つまり…ほかでやりたいということか

(なつ)はい、そういうことです…

(仲)そうか…君もか

(なつ)申し訳ありません

(仲)どうして謝るの?

(なつ)私は仲さんのおかげで…皆さんにも力になってもらって、この会社で仕事を続けることができました。それを裏切ることになります

(仲)なっちゃんはそれを裏切りだと思ってるの?

(なつ)えっ?

(仲)この会社を裏切りたいとか、僕たちを裏切りたいと思ってる?

(なつ)そんなことは思ってません

(仲)だったらその選択は裏切りじゃないよね?

(なつ)仲さん…

(仲)マコちゃんのところに行くのか

(なつ)はい…どうしてもやってみたい企画があって

(仲)そう…うん、それでいいと思うよ

(なつ)いいですか?

(仲)アニメーターはもう一つの会社にこだわってる時じゃない。それより一つの作品にこだわるべきだろう

(なつ)はい…私仲さんの弟子でよかったです

(仲)弟子?

(なつ)はい。自分で自分の道を決めるしかなくなっても弟子は弟子ですから。これからも一生そのつもりです

(仲)弟子か…弟子なら話が違ってくるな

(なつ)えっ?

(仲)それはやっぱり裏切りだよ

(なつが驚いた顔をする)

(仲)冗談だ

(なつ)はあ…仲さんには一番冗談が似合わないんですから。冗談を言う時は冗談だという雰囲気を出してもらわないと誰も笑いませんよ

(仲)あ…そうか?いや…今まで生きてきて気付かなかったな。うん…今度からそうしてみよう

(二人が笑う)

感想

東洋動画がどうこうではなく、マコプロがどうこうでもなく、やりたい作品があるからとい理由だと仲も何も反対できないのかなと思いました。会社を辞めるときはそういう自分のやりたいことがあると言ったら納得してもらえるのかもしれませんね。しかし、なつはわがままに生きていても、嫌われることがないですね。普通は、ねたまれたり、うらまれたりして誰かに足を引っ張られたりするものですが。

なつが退職願の提出に佐藤部長が困る

なつは自分のわがままだと言いながら山川社長に退職願を出す。それを知った佐藤部長がなつのもとに来る。「魔界の番長」も好調なのに作画監督のなつが辞めるのは困ると言った。そこで堀内が自分が作画監督をやると言った。堀内はなつが子育てを理由に辞めると思って助けたが、なつがマコプロに行くからだと言うと変な空気になる。

(なつが社長室で「退職願」を出す)

(なつ)これは…純粋に私のわがままです。どうかお許し下さい

(なつのところに佐藤部長が来る)

(佐藤)奥原さん!

(なつ)あっはい

(佐藤)社長に退職願を出したんですって?

(なつ)はい…

(佐藤)そういうことは私を通してくれないと…いや困るよ!

(なつ)すいません

(佐藤)本当に困るよ。君大事な戦力なんだから…「魔界の番長」だって大変好調なんだよ

(なつ)はい

(佐藤)この番組は最後までやってくれるんだよね?

(なつ)はい、そのつもりです

(佐藤)何たって君は主要なキャラクターを作り出したメインの作画監督なんだから!

(なつ)はい

(堀内)あっあの…私が作画監督をやってはいけないでしょうか?

(佐藤)奥原さんの代わりに?

(堀内)代わりはできませんけど、たとえ奥原さんが抜けたとしても、その穴を埋めることはできるかと思います

(なつ)堀内さんなら絶対にできます

(佐藤)分かりました。放送はこの先どこまで続くかまだ分からないけども、どこかで堀内君にも作画監督をやってもらいましょう

(堀内)分かりました

(佐藤)辞めんのか…もうできる人から辞めていくなこの会社は

(佐藤部長が荒井の眼鏡を取る)

(荒井)取らんといて!

(なつ)堀内さん…すみません

(堀内)いやいいんだよ。とっさにチャンスだと思っただけだから

(なつ)それならありがたいです

(堀内)少しはなっちゃんの負担も減らすことができたか?

(なつ)はい、すいません

(堀内)しかしなっちゃんが辞めるなんて…やっぱり子育ては大変だよな

(なつ)いえ…マコプロに移るんです

(中島・堀内)ええっ!

(荒井)ほんまに!?

(なつ)すいません…皆さんにこのような形で報告することになって…あっでもこの作品は最後まで手を抜かずにやりますので、皆さんどうかこれからもよろしくお願いします

(堀内)よろしくお願いします

(中島)お…お願いします…

(なつ)じゃすいません…

(中島)えっ…

(堀内)よし

(中島)ちょっと堀内さん、堀内さん…

感想

なつの潔いというか、はっきりした言い方がよかったのでしょうか。誰も何も言えない雰囲気でした。なつはもう「魔界の番長」に何も魅力を感じていないですよね。東洋動画は堀内と中島がメインのアニメーターになっていくんでしょうか。もうなつがマコプロに行ったら東洋動画でのシーンはなくなってしまいますね。見納めという感じで、社長室には大杉社長の写真が山川の後ろにありました。「アータ」も聞けなくなるのは残念です。

なつが咲太郎と光子に新しい挑戦をすると伝える

なつは咲太郎の声優の事務所に優を迎えに行き、また坂場と作品を作ることにしたと咲太郎と光子に伝えた。その帰り道には優にさみしい思いをさせるかもしれないけどママは仕事を続けると言った。なつはいいよと答えた。

(なつ)遅くなりました

(優)ママお帰りなさい!

(なつ)優、ただいま

(光子)お疲れさま

(咲太郎)お疲れ

(なつ)あれ今日は2人だけ?お待たせしちゃってごめんなさい

(咲太郎)優とゆっくり遊べて楽しかったな

(優)うん

(光子)なっちゃんは大丈夫?大変だったでしょう?

(なつ)いいえ…お兄ちゃん、光子さん、私来年になると思うけど、またイッキュウさんと一緒に作品を作ることにしたから

(咲太郎)えっ…

(光子)イッキュウさんと?

(優)パパと作るの?

(なつ)うん、そうだよ。また新しいことに挑戦することにした

(咲太郎)北海道でそう決めたのか?

(なつ)うん…優とそう決めたの

(優)あれ作るの?

(なつ)そうだよ

(優)やった~!

(なつ)ハハハ…

(咲太郎)よく分かんないけど、お前もよかったみたいだな、北海道

(なつ)うん

(光子)それならその作品にうちの声優を使ってちょうだいね

(咲太郎)お~それは頼むぞ!

(なつ)分かった…頑張る

(なつと優が一緒に歩く)

(なつ)優…ママはずっとお仕事するからね。優にはこれからも寂しい思いをさせちゃうかもしれないけど、これからも絵を動かしていくからね

(優)うんいいよ。ママ大好き

(なつ)ママも優ちゃん大好き

(優)でも番長は嫌い

(なつ)えっ?番長もいいやつだよ。ハハハ…行こう

なつは年が明けた昭和49年の3月まで東洋動画で働きました

ああなつよ、そしてまた新たなキャンバスに向かえよ

来週に続けよ

感想

この時から半年ぐらいは東洋動画で働いたんですかね。どこまで仕事に実が入るのか、だいぶ惰性で仕事したんでしょうから、それが原因で佐藤部長に叱られるとか、そのへんの失敗とかも見たいけど、なつぞらでは、そういうみじめが姿がないのが残念です。子育てもかなり放置気味なのに光子のおかげでしつけが行き届いていたり、そして優もいい子で。親の愛情不足で保育園でケンカとかするのがリアルじゃないかと思ったりします。

今日の名シーン

仲がなつに「裏切りだよ」と言ったシーン。

今日の名台詞

「それでいいと思うよ。アニメーターはもう一つの会社にこだわってる時じゃない。それより一つの作品にこだわるべきだろう」

東洋動画をやめるなつに仲が言った言葉。

次回の見どころ

来週からは、マコプロでのなつの仕事が始まります。北海道が舞台の話なので、泰樹や富士子も出るのが楽しみです。

なつぞら

Posted by popi