なつぞら第5話のあらすじと感想（2019年4月5日放送）
4月5日のなつぞら第5話のあらすじと感想です。
第1週「なつよ、ここが十勝だ」の第5話。
なつは学校に通うことになる。
ところが登校初日、同級生にからかわれてしまう。
そのとき、ひとり絵を描いていた天陽がなつをかばってくれる。
第5話の主な登場人物
- 奥原なつ（粟野咲莉）…ヒロイン
- 柴田泰樹（草刈正雄）…頑固じいさん
- 柴田富士子（松嶋菜々子）…泰樹の娘
- 柴田剛男（藤木直人）…富士子の夫
- 柴田夕見子（荒川梨杏）…剛男と富士子の長女
- 山田天陽（荒井雄斗）…絵を描くなつのクラスメイト
- 山田正治（戸次重幸）…天陽の父
なつぞら第5話のあらすじ
剛男と話し合って、なつへ対する気持ちが変化した夕見子は、自分の服を快くなつに譲ることができた。翌朝、牛舎に行ったなつがみんなに「おはようございます」と言うと、泰樹も「おはよう なつ」と挨拶を返した。その泰樹の様子にまわりが驚く。そして、大樹がなつに学校に行くように言う。
学校になつのことをお願いするために剛男も一緒に学校に行く。牛の世話をする泰樹たちになつが「いってきます」と手を降ると、泰樹も手を振り返す。泰樹となつは仲がよくなったようだ。そんな様子に照男は少しヤキモチを焼く。
学校では、夕見子の隣の席になったなつ。休み時間になると、子どもたちがなつのことを知りたくて集まってきた。なつが浮浪児だったことも正直にはなすと、病気を持ってるんじゃないかと責められる。そんなことを言われても笑っているなつに、夕見子はヤキモキする。病気じゃない証拠は？と言われて助け舟を出したのは、近くの席に座っていた天陽だった。「病気だったらこの子はとっくに死んでる」と。馬の絵を描く天陽の絵の上手さに驚くなつ。
家に帰ると郵便配達員がおり、駆け寄るなつ。富士子に自分宛ての手紙がないかと聞くが、なかった。郵便配達員に手紙を出すにはお金がいくらかかるか聞いたなつは、富士子に手紙を出すお金を貸してほしいとお願いする。涙ながらに遠慮せずに何通でもだしなさい。と言う富士子。
なつは久しぶりに亡くなった父からの手紙を読み、家族をなつかしむ。
夕見子と泰樹の心の変化
寝る支度をしている最中に、きれいにたたんだ服をなつに差し出した夕見子。以前は自分の服をなつに分けてあげるのは嫌だと言っていたが、剛男と話し合ったことでなつへ対する気持ちが変化しての行動だった。また、ぶっきらぼうだった泰樹もなつに挨拶を返したり、身体を壊したら学校へ行けと言っていたのに、搾乳が終わったら学校へ行けと言ってきた。
これあげる
おやすみ
ありがとう
おはようございます
おっ元気だな
おはよう
おはよう
おはよう なつ
はい おはようございます！
なつ 搾乳終わったら今日は学校へ行け
えっ…はい
なっちゃん いかったな
分かったら さっさと働け！
はい！
はあ
感想
なつに対して風当たりの強かった夕見子と泰樹がなつに心を開いて来てくれたので、見ていてほのぼのしました。
なつ、初めて学校に行く
富士子が嬉しそうにお弁当を3つ並べる。なつも学校に行くことになったのが嬉しいようだ。学校に挨拶をしにいくと剛男も子どもたちと一緒に学校へ向かう。夕見子がなつに「無理して働かなくていいんだよ」と言うが、なつは牧場の仕事が楽しいと話す。むしろ、夕見子も一緒にやろうと誘う。そんな様子に照男は、自分はまだ乳搾りの仕方を教えてもらってないと、ため息をつく。
はい これお弁当ね
ありがとうございます
勉強道具もちゃ〜んとそろえといたから
すみません
学校 俺も一緒に行くから
大丈夫かい？
挨拶くらいできるわ
じゃ もう一つ弁当ね
弁当の時間まではいないよ
あっそっか
行くならもう時間だよ 父さん
すぐに着替えてくる
行ってきます
行ってきま〜す
行ってらっしゃ〜い
行ってきま〜す！
気ぃ付けてなぁ〜！
頑張れよ！
あっ手振った
うん
仲いくなったの？
はい
あのさ もうわかったから
無理に働かなくてもいいから
別に無理してないよ
夕見子ちゃんも一緒にやらない？
牛の乳搾り面白いよ
絶対にやだ！何で牛乳なんか搾らなくちゃなんないのさ
夕見子は牛乳がキライなんだ
戦争から戻ってもまだ直ってなかったな
一生飲まんから
あんなに牛がいるのにもったいない
牛なんか臭いだけだし私にとってはな〜んの役にも立たない
えっあんなにかわいいのに…
どうした照男？ため息なんかついて
俺はまだ搾乳教わってないのに…
ああ…いつでも教えてやるよ
感想
照男の焦る気持ちわかりますよね。自分は長男なのに、最近きたばかりの子がおじいちゃんにも気に入られてて、しかも自分がしたことのない乳搾りまで先に経験されてしまって。
クラスメイトからの酷い言葉
校長先生と担任になつのことを話す剛男。東京にきょうだいがいることから、養子にせずに奥原なつとして育てて行くことを伝えると、なかなかできることじゃないと言われる。夕見子の隣の席になったなつは、休み時間数人の男女に囲まれ、生い立ちを聞かれる。正直に話したなつに、子どもたちは心無い言葉を発した。それを救ったのは絵を書くのが大好きな天陽だった。
おはよう
おはようございます
今日からもう一人
よろしくお願いします
それでその子は柴田さんの養子になさるおつもりですか？
いえ あの子には実のきょうだいがいるんです
いずれまた 一緒に暮らしたいと思ってるようです
なので 籍は入れず名前も奥原なつのまま
うちの子として育てたいと思ってます
ご立派ですわ
なかなかできることじゃありませんもの
いえ…本当に それがいいかどうかはあの子次第です
奥原なつです よろしくお願いします
奥原なつさんは東京から来て
今は柴田夕見子さんの家に家族として暮らしています
みんな仲良くしてくださいね
は〜い
では、夕見子さんの隣に座って
はい
はい それでは皆さん
国語の教科書を開いてください
この前の授業の続きです
6ページを開きましょう
広げましたか？6ページですよ
はい
ありがとう
いちいち いいって
東京ってお前の家も空襲で焼けたのか？
えっ？
天陽君とおんなじじゃないのか？
それで疎開してきたんだろう？
違う
山田君は疎開じゃないしょ
開拓に来たんでしょ
でもうちの親は疎開者だって言ってるぞ
私も空襲で家が焼けたのは同じです
それで親を亡くして孤児院にいました
孤児院？
東京で？
はい
その前は…浮浪児でした
ふろうじ？
家がなくて外で暮らしてる子どもだべ
東京にはそういう子どもが街にたくさんいるんだって
野良犬みたいにくらしてて
バイ菌とか怖〜い病気いっぱい持ってるって
ええっ！
ちょっといいかげんなこと言わないでよ！
病気で死んだ子はいっぱいいました
ええっ！あんたまでいわないでよ！
私は夕見子ちゃんのお父さんに助けられました
赤の他人なのに助けてくれたんです
それで北海道に来たんです
夕見子ちゃんのお父さん偉いね
だけど、こいつが病気だったらどうすんだよ
ちょっと！
病気じゃないって証拠見せろよ
証拠？
野良犬が病気かどうかなんて
ちょっとみただけじゃ分かんねぇだろ
フフフフ…
ちょっと何で笑うのさ！
病気だったらとっくにその子は死んでるよ
東京から北海道までってどれくらい離れてると思ってんだ
そっか…
感想
天陽も引っ越してきたばかりだろうに、なつを悪く言う男の子たちにバシッと言い放つ事ができてすごいと思いました。夕見子も失礼なことを言い続ける男の子たちに対して、イスから立ち上がって言い返し、ずいぶんと強い女の子です。
天陽が気になった方はこちら！
【なつぞら】山田天陽(吉沢亮)と奥原なつ(広瀬すず)の関係とは？二人の出会いから別れまでをまとめました
剛男と富士子の決意
富士子が畑を耕していると、剛男が学校から帰ってきた。畑作業を中断し、「どうだった〜」と剛男のもとへ駆け寄る富士子。剛男の言葉に少し安心した表情をうかべる。あとは、自分たちが本当にあの子の親になれるかどうかだということを確認し合う。
ただいま
お帰り
どうだった？
大丈夫だよ
あの子は賢いからすぐに慣れるよ
あとは私らが本当にあの子の親になれるかどうかだね
そだな
感想
剛男のことを見つけて、けっこう遠くから駆け寄ってきた富士子の様子から、心配して待っている様子が伺えますね。
なつと天陽の出会い
ノートに躍動的な馬の絵を描く天陽ももとへ、先程のお礼を言いに行くなつ。描かれた馬は以前、天陽の家で飼っていたけど、年老いた馬を騙されて買ったため、死んでしまったのだと知る。
うわ〜 うまい！
さっきはありがとう
あっ 別に
それ、あなたんちの馬？
うん 死んじゃったけどね
死んじゃったの？
買ったけどもう死ぬ年だったんだ
だまされたんだ
でも 生きてるみたい
絵では生きてるようにしなくちゃ
思い出すことにならないだろ
大好きだったんだ この馬…
フフフ
感想
馬はもう死んでしまったと悲しげな天陽に対して、なつは絵をみて「でも生きているみたい」と言いました。その言葉に少し表情が明るくなった天陽。なつの頭の回転の速さに脱帽です。
学校の帰り道、夕見子との会話
学校の帰り道、酷いことを言ってきたクラスメイトに対して言い返さなかったなつに「もっと言い返せばいい」とヤキモキする夕見子。なつは言い返しているつもりだったのだが、どうしたら良いのかわからない様子。
ねぇ 何で怒らないの？
怒る？
嫌なこと言われたら怒ればいいじゃない
遠慮したって誰もあんたのこといい子なんて思わないよ
別に…いい子じゃないよ 私は
ほら そういうとこ
もっと言い返せばいいじゃない
言い返してるでしょ？
言い返してないよ
なんて言えばいいの？
そんなことは自分で考えなよ
難しいなぁ…
あんたは野良犬？
病気なんか持ってないでしょ？
分からない
えっ 分からないの？
孤児院のお医者さんは大丈夫だって
そしたら大丈夫さ
したらもっと怒りなよ
浮浪児だったのは本当だし…
それはあんたのせいじゃないしょや
怒らないでよ
あんたが怒んないからさ
感想
夕見子がなつのことを心配しているのが伝わってきますね。他人だと思ってたらここまでなつに言わないはず。なつを家族として認めたからこそ、なつのバシッと言い返さない態度が気に入らなかったんでしょうね。
夕見子が気になった方はこちら！
【なつぞら】なつ(広瀬すず)と夕見子(福地桃子)の会話が感動する。二人の関係をまとめました
お兄ちゃんからの手紙を待つなつ
天陽の父である正治が、郵便配達で柴田牧場に来ていた。帰ろうとする正治を追いかけたなつは、手紙が出したいけどお金はいくらなのかを尋ねる。手紙を出すためには10銭必要だと知り、富士子にお金を貸してほしいと頼む。富士子に自分の家族のことを想っていい、お金も気にしないで手紙をたくさん出していいと涙ながらに言われ、なつも涙を流す。
では これ…
あっ！
お帰んなさい
どうしたの？
あの…
それじゃ
ご苦労様
手紙…来てませんか？
なっちゃんに？
はい
うん…来てないわ
ただいま
どうしたの？
お帰んなさい
なっちゃん 学校どうだった？
すいません！
何？
すみません あの…
手紙はどうやって出したらいいんですか？
手紙？君が出したいの？
はい
どこに出すの？
東京の家族です
どうやって出したらいいですか？
それならおじさんが出してあげるよ
明日でいいかな？受け取りに来るよ
いくらですか？
えっ…
なっちゃん 手紙待ってたの？
すみません
謝らなくていいの
もしかして東京にいるお兄さんからかい？
はい
なっちゃんの方からは手紙出さないの？
あの…おばさん お願いします
手紙を出す10銭貸してもらえませんか？
何さ それ！
そんなことはいいから
なっちゃん
なっちゃんは今この家で暮らしてるけどなっちゃんはなっちゃんでしょ！
東京にいるお兄さんだって
親戚の家にいる妹さんだって
なっちゃんにとっては大事な家族でしょ
そういう気持ちを隠す必要はないの
そういうなっちゃんを
おじさんもおばさんもここで育てたいの
わかる？
なっちゃんは自分の思ってることを素直に言えばいいのよ
いくらでも手紙を出しなさい
書きなさい
謝らないで
お金のことなんて気にしないで
はい ありがとうございます
感想
富士子の言葉は、なつにとってどれだけありがたかったか。。富士子となつのこのやりとりをちょっと離れたところから黙ってみていた夕見子は何を思ったのかも気になりました。
亡くなった父の手紙と絵
なつのお父さんの手紙の中には、1枚の家族の絵がありました。なつのお兄ちゃんはお父さんに肩車、妹はお母さんに抱っこ、なつは真ん中でニッコリ笑っています。その絵をみながら「お兄ちゃんどうして手紙をくれないの」と問いかけ、絵をギュッとだきしめるなつ。
なつは久しぶりに
亡くなった父の手紙を開けました
そこには一枚の懐かしい家族の絵がありました
お兄ちゃんどうして手紙をくれないの？
なつよ 本当の家族が恋しくなったのか…
感想
絵を抱きしめているときのなつの切ない表情が心に残りました。本当に家族に会いたいけど、普段は努めて元気にしているんだなぁと胸がしめつけられました。
今日の名シーン
いくらでも手紙を出しなさい、書きなさい、謝らないで、お金のことなんて気にしないでと富士子が言ったところです。赤の他人のよそのお母さんがこんなこと言ってくれたら。。。私も涙が溢れました。
今日の名台詞
「買ったけど、もう死ぬ歳だったんだ」です。衝撃的でした。死ぬ歳の馬を買わされちゃったんですね。でも、亡くなった年老いた馬は最期に天陽の家族と過ごせて幸せだったはずです。
次回の見どころ
なつが、東京にいる家族にどんな手紙を書くのが気になりますね。