なつぞら第104話のあらすじと感想(2019年7月30日放送)

2019-08-01

なつぞら第104話のあらすじと感想(2019年7月30日放送)

第17週「なつよ、どうするプロポーズ」の第104話。

風車で、カスミ(戸田恵子)、茂木(リリー・フランキー)達が集まり、亜矢美(山口智子)の悲しい恋の昔話がはじまる。それを聞いたなつ(広瀬すず)は…。

第104話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
  • 大杉 満(角野卓造)…東洋映画社長
  • 仲 努(井浦 新)…アニメーター
  • 下山克己(川島 明)…アニメーター
  • 井戸原 昇(小手伸也)…アニメーター・作画担当
  • 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
  • 神地航也(染谷将太)…新人アニメーター
  • 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
  • 森田桃代(伊原六花)…彩色担当
  • 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
  • 煙 カスミ(戸田恵子)…クラブ「メランコリー」の歌手
  • 土間レミ子(藤本沙紀)…女優・声優
  • 島貫健太(岩谷健司)…芸人
  • 松井新平(有薗芳記)…芸人
  • 荒井康助(橋本さとし)…テレビ班制作進行
  • 茂木一貞(リリー・フランキー)…書店「角筈屋(つのはずや)」社長
なつぞら登場人物

なつぞら第104話のあらすじ

人気のなかった亜矢美には、自分で台本を書きムーランに持ち込み、亜矢美を人気者にした伊崎という学生がいたが、学徒出陣で帰らぬ人となった。亜矢美が結婚しないのはそれが理由だった。

茜と下山が結婚を発表する。神地は悔しがり、別れのダンスをしたいと言って踊った。

下山は長編映画の作画監督をすることが決まり、演出には坂場を起用したいと仲や井戸原に頼み込む。

坂場は長編映画の演出をやることになったとなつに報告し、なつにも原画をやってほしいと言った。そして坂場は長編映画が成功したら結婚してほしいとプロポーズした。

亜矢美が恋をした学生は戦争で死んでいた

カスミが亜矢美の過去を話す。亜矢美に恋をした学生がいて、当時、まだ人気のなかった亜矢美の才能を見込み、伊崎は自分で台本を書いてムーランに持ち込み、亜矢美は人気が出た。だが伊崎は学徒出陣で帰らぬ人となった。生きる気力をなくした亜矢美がまた踊れるようになったのは咲太郎がいたからだと藤正親分は言った。

(なつ)亜矢美さんが結婚しないのはその思い出があるからなんですか?もしよかったら教えてください

(亜矢美)よくあるつまんない話だって

(カスミ)ないわよあんなこと。めったにある話じゃない。岸川亜矢美をスターにしたのは、岸川亜矢美に恋をした一人のお客だったのよ。そのお客は早稲田の学生さんでね。毎日のようにムーランに通い詰めてた

(松井)インテリの学生に人気があったからなムーランは

(なつ)亜矢美さんのファンだったんですか?

(亜矢美)ファンっていったってそのころの私は集団で踊ってる中の一人にすぎなかったからね。年も25だったし。地味で目立たない踊り子だったの

(なつ)何かその方が想像つきません

(カスミ)その学生は想像したのよ

(なつ)えっ?

(カスミ)地味で目立たない、自分より年上の踊り子に恋をしただけでなく、亜矢美ちゃんの才能を信じたのね

(なつ)才能を…?

(カスミ)うん

(茂木)伊崎っていったかな、その学生

(カスミ)そう。伊崎君自分でレビューの台本書いてムーランにもち込んだのよ

(なつ)台本を?

(カスミ)そう!それが採用されて、おまけに当たってね。それから何本も何本も書いてきちゃ亜矢美ちゃんをソロで踊らせて…それで徐々に人気が出始めたのよ

(なつ)まるでおとぎ話みたい…シンデレラみたい!すごい

(カスミ)亜矢美ちゃんだってあれじゃ恋に落ちるしかないわよね

(咲太郎)母ちゃんは結婚の約束までしたんですよね、その人と

(カスミ)うん…だけど伊崎君、大学を出る前に学徒出陣でね。そのまま帰らぬ人となってしまったわ

(なつ)えっ…

(カスミ)出征する直前彼は客席で立ち上がって叫んだ「岸川亜矢美万歳!」って。そしてそれっきり…

(島貫)どんな天才でも戦争にもってかれるしかなかったんだ。鉄で出来た俺たちの風車とおんなじように

(亜矢美)私はあの人の才能にほれたってわけじゃないからね。才能ばっかり惜しまないでよ

(茂木)でもまあもう一度見たかったな。伊崎君の作品で踊る岸川亜矢美を角筈屋ホールで!ハハハハ…

(亜矢美)ほらだから言ったでしょ最後はよ~くある話だって

(なつ)亜矢美さん…悲しいけどすてきな話です

(藤正親分が泣き出す)

(藤正)戦後の亜矢美は見てられなかった…痛々しくて…あのスターだった亜矢美が生きる気力もなくして…

(亜矢美)親分、話をしめらせないで下さいよ、

(藤正)それを救ったのが咲太郎だ!闇市できったねえ野良犬みてえな咲太郎を拾ってきて…

(咲太郎)ひでえな親分

(藤正)ハハハ…それが亜矢美の生きる力になったんだよ。また踊れるようになったんだよ

(亜矢美)はい、おしまい。この話はおしまい。ほらこうやってしんみりしちゃうから、だか

ら話したくなかったの

(なつ)ごめんなさい

(亜矢美)そんなしめっぽく謝んないの

(カスミ)よし歌おう!

(亜矢美)いいねカスミねえさん!よっ!

(カスミ)「紅いルージュにひかされて今日もくるくる風車」

感想

前に藤正親分が亜矢美と咲太郎の出会いの話をしていますが、今回はそれよりも前の話でした。たしかに亜矢美ってどうして独身でいるのかとは思いますが、ここで出してきたんですね。茂木社長は何かと角筈屋ホールの宣伝がしたいようでした。戦争によって、なつや咲太郎や千遥のように親を亡くした人もいれば、恋人を亡くした人もいて、人生が変わったわけですよね。

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亜矢美が酔いつぶれて咲太郎の名前を呼ぶ

元ムーランルージュの新年会で亜矢美は酔いつぶれ、咲太郎が布団に寝かせた。咲太郎はこれから事務所に行くと言う。亜矢美が結婚しないのは咲太郎が理由ではなく、伊崎だったのかとなつが言うと、咲太郎はそこまで義理はないだろうと言った。亜矢美は寝言で咲太郎の名前を呼んだ。

(咲太郎が酔った亜矢美を寝かせる)

(亜矢美)くる…くるくる回って…

(咲太郎)何言ってんだよ…

(なつ)亜矢美さんは?

(咲太郎)眠ったよ

(なつ)酔い潰れるなんて珍しいね、亜矢美さんが

(咲太郎)そうだな。あっなつ俺今から事務所に戻るから母ちゃんのことよろしくな

(なつ)今から?

(咲太郎)うん。やることがあるんだよ

(なつ)もうほとんどそっちで暮らしてるみたいだね

(咲太郎)忙しいからな

(なつ)ふ~ん。ねえお兄ちゃん…

(咲太郎)うん?

(なつ)亜矢美さんが今まで結婚しなかったのは、伊崎さんって人がいたからなんだね

(咲太郎)俺もその話を聞いてからは何も言えなくなった。母ちゃんにはまた幸せになってほしかったけどな

(なつ)お兄ちゃんといることが理由じゃなかったんだね

(咲太郎)バカ…そこまで俺の面倒を見る義理はねえだろ

(なつ)うん…まあそうだよね

(咲太郎)じゃ母ちゃんのこと頼むな

(なつ)うん

(なつが亜矢美に布団をかける)

(亜矢美)咲太郎…

感想

こうなったら咲太郎は亜矢美と結婚するのがいいのかなと思いました。咲太郎が結婚しないのも亜矢美の存在があって、一人だけ幸せになることはできないのではないでしょうか。これも戦争が二人に与えた運命と言えるようです。咲太郎の声優の会社は正月も忙しいようです。

茜は下山と電撃結婚

茜と下山が結婚すると発表した。みんなが祝福する中、神地は悔しがり、最後に別れのダンスをしたいと言う。茜と踊る神地は茜の眼鏡を取り、結んでいた髪をほどいた。そこに大杉社長がやってきて驚くが、神地は踊ったままだった。

新しい年も相変わらずなつは仕事に追われる日々でした

「百獣の王子サム」は大人気となって、アニメーターや演出家も次々と新しい人間が投入され

放送期間は1年半にもなってゆきました

(荒井)よっしゃ今日もいったってや~!どんな感じ?

その間になんと茜ちゃんがあの人と電撃結婚をしました

(一同)ええ~っ!

(下山)いや~一か八かで告白をしたらオーケーをもらいました

(拍手)

(下山)皆さんの前で僕は永遠の愛を誓います!

(茜)いやいや…ここで誓わなくてもいいから!

(拍手)

(神地)ちょっと待った!

(茜)神っち…

(神地)いや、それはないよ茜ちゃん!

(堀内)往生際が悪い

(茜)自分でも驚いてるのよ。でも…前から好きだったって気付いたの

(下山)僕も驚いています

(スピーカーから「東洋行進曲」が流れる)

(神地)茜ちゃん、最後に俺と踊って下さい!

(茜)えっ?

(神地)君との別れのダンスを体が覚えていれば、いつか仕事の役に立つ時が来ると思うんだ!

(茜)う…うん、いいわよ

(神地)あっ手…はい、あっちょっとあっち行って

(下山を突き飛ばす)

(下山)うわっちょっと、おい…

(神地)ステップ

(茜)ステップ?

(神地)ステップ

(茜)何?これは…

(坂場)さすが神っち…

(なつ)どんな時も前向きだわ

(神地)ああ…

(神地が茜の眼鏡を外して髪をほどく)

(神地)ああ、かわいい!

(大杉社長が入ってくる)

(神地)回って回ろう回ろう回ろう…回って回って…回ろう回ろう…

感想

これは完全に意外でした。茜は神地と結婚するものだとばかり思っていました。カメラワークも茜から映して、下山を見せるという演出でしたね。これだけ近い所で仕事をしているのに、周りが気づかなかったのは交際ゼロ日婚の可能性もありますね。なつが入社した時に茜がいて、短大を出ていたと思うので、なつよりも少し年齢が上ぐらいでしょうか。もともとまゆゆですから眼鏡をとった茜は雰囲気が代わり美人でしたが、動いている中で眼鏡を取り、髪もほどくというのには、ちょっと無理があるなとは思いました。茜は仕事を辞めてしまうんでしょうか。

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下山が長編映画の演出に坂場を推す

仲と井戸原は下山に長編映画の作画監督を任命した。演出家は誰がいいか提案してほしいと言われた下山は、坂場を推した。井戸原はテレビをやるからダメだと言い、仲は長編映画は客が減り、あとがないと言うと、それならなおさら坂場とやらせてほしいと下山が頼んだ。

なつには全くそんなこともなくテレビに追われる日々が続きました

そして、翌年の春

(井戸原)下山君、君には今度長編映画の作画監督になってもらいたい

(下山)作画監督?

(仲)原画や動画全てを監修して1本の作品に仕上げる、そういう責任がある者を置こうと思ってるんだ

(井戸原)つまりアニメーターの仕事を全て指揮する監督だ。いいね。茜ちゃんを物にした君のしたたかさに我々はかけてるんだ

(下山)それ関係ないでしょ

(井戸原)うんまあ冗談なんだけどね

(下山)は?

(井戸原)我々としては君しかいないと思ってるんだよ

(下山)分かりました

(仲)そこでどんな企画をやりたいのか演出家は誰がいいか、それを考えて、我々に提案してくれないか

(下山)はあ…あっだったら演出はイッキュウさん…坂場一久君でお願いします

(井戸原)いや彼はダメだよ。彼にはテレビを続けてもらうことになってるんだ

(下山)なんとか彼にチャンスを与えてやってくれませんでしょうか?仲さんお願いします

(仲)長編漫画映画は今お客の数が減ってきてる。失敗したら後がないかもしれないよ

(下山)だったらなおさら僕と一緒にやるのは坂場イッキュウしか考えられません!

感想

下山と井戸原がからむと少しコメディになるのですが、ここでも井戸原の「うんまあ冗談なんだけどね」のあたりがその雰囲気を出していました。新年会の後に、坂場が長編映画には戻れないと言っていた坂場を救った下山、「ヘンゼルとグレーテル」を下山がどう感じていたのかはよくわかっていなかったのですが、下山も評価していたんですね。気になるのは、神地はもともと長編映画のアニメーターですが、茜はどうするのでしょうか。

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坂場がなつにプロポーズ

下山のおかげで坂場は長編映画を演出することになる。なつに報告した坂場は、なつにもテレビを抜けて長編映画の原画として参加してほしいと言う。なつは引き受けるが、さらに坂場は、長編映画が成功したら、結婚してほしいとプロポーズした。

(坂場がなつのところにやってくる)

(なつ)どうしたんですか?

(坂場)ちょっと…

(なつ)えっ?

(なつと坂場が階段の踊り場で話す)

(なつ)長編映画を?

(坂場)うん、下山さんが仲さんたちを説き伏せてくれたんです

(なつ)あそう…それはよかったですね

(坂場)もちろん君にもテレビを抜けて、こっちの原画に参加してもらいたいと思ってる

(なつ)うん…もし会社がそうしろと言うなら喜んで

(坂場)そ…そしてもし…もしこの長編映画を成功させたら…成功したら…僕の人生には…君が必要だということになります

(なつ)は?

(坂場)僕と…

(なつ)えっ…

(坂場)ぼ…僕と…僕と…僕と!結婚して下さい。結婚…してくれませんか?

なつよ、出た

感想

ついに坂場となつが結婚でしょうか。まだ返事はしていませんが、なつも年頃だし、決まりでしょうね。今週は「なつよ、どうするプロポーズ」という題名なので、あるのかなとは思いつつ、亜矢美の話に行ったりしていたので、そっちかと思っていましたが、やっぱり坂場となつでした。もう何年も一緒に仕事している割には、二人はお互いに敬語を使っていて、もう少し柔らかい会話になっていてもいいような気がしますが、そこは坂場が不器用という設定だからでしょう。

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今日の名シーン

坂場がなつにプロポーズした場面。

今日の名台詞

「茜ちゃん、最後に俺と踊って下さい!君との別れのダンスを体が覚えていれば、いつか仕事の役に立つ時が来ると思うんだ!」

茜が下山と結婚すると知った神地が言った言葉。

「そ…そしてもし…もしこの長編映画を成功させたら…成功したら…僕の人生には…君が必要だということになります。僕と…ぼ…僕と…僕と…僕と!結婚して下さい。結婚…してくれませんか?」

坂場がなつに言った言葉。

次回の見どころ

坂場がプロポーズしたところで終わりましたから、なつの返事が気になります。おそらくOKでしょうけど、何て返すのかは見ものですね。

なつぞら

Posted by popi