なつぞら第44話のあらすじと感想(2019年5月21日放送)

2019-06-25

5月21日のなつぞら第44話のあらすじと感想です。

第8週「なつよ、東京には気をつけろ」の第44話。

昭和31年春、なつ(広瀬すず)は雪之助(安田顕)や雪次郎(山田裕貴)と一緒に、東京・新宿にやってきた。川村屋を訪れると、店主の光子(比嘉愛未)が現れて…

第44話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 小畑雪之助(安田顕)…菓子屋の店主、帯広のお菓子発明王
  • 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
  • 前島光子(比嘉愛未)…川村屋オーナー
  • 野上健也(近藤芳正)…川村屋ギャルソン
  • 煙 カスミ(戸田恵子)…クラブ「メランコリー」の歌手
  • 三橋佐知子(水谷果穂)…川村屋ウエイトレス
  • 土間レミ子(藤本沙紀)…歌手・煙カスミの付き人
  • 杉本平助(陰山 泰)…川村屋の職長

なつぞら第44話のあらすじ

雪月の雪之助が、雪次郎となつを東京に連れてきた。3人は雪次郎が修行する新宿の川村屋に行く。

マダムと会い、なつは漫画映画の会社の臨時採用試験がある6月まで、川村屋の厨房で皿洗いをすることになった。

なつは自分が描いた絵をマダムに見せる。新宿は文化の開拓者が集まるところなので、ここから頑張れとマダムはなつに言った。

なつは柴田牧場で作ったバターをお土産としてマダムに渡し、カレーに使ってほしいと伝えた。バターを使ったカレーを3人は食べる。マダムも食べておいしいと言った。

3人は以前、なつが富士子と訪れたクラブに行き、煙カスミが歌う「ガード下の靴磨き」を聞く。なつは靴磨きをしながら兄弟と暮らしたころを思い出していた。

なつと雪次郎は雪之助につれられて新宿へ

なつと雪次郎は雪之助と一緒に新宿に来た。雪之助が以前働いていた川村屋に入る。雪之助は川村屋の店員の野上に挨拶して、雪次郎を紹介した。大きな声を出す3人に野上は困った。

(3人が新宿の街を歩く)

人がいっぱいだわ

ねえ~

昭和31年東京・新宿です

新宿は戦後の焼け跡から復興しデパートや飲食店、大型書店や映画館

さまざまな娯楽施設が立ち並ぶ文化の中心地

戦前の浅草に代わって新しい庶民の街になっていました

なつはまだ雪残る北海道を旅立ち

新しい春を迎えに来たのです

採用試験の6月までの間、なつは川村屋にお世話になることになりました

(3人は川村屋の前までくる)

すっかり変わったな、角筈という町名もなくなって、あ…けど今も同じ場所に川村屋があるだけでほっとする、さあ行くべ

うん

(川村屋に入る)

いらっしゃいませ

あ…野上さん!

えっ?

いや…ハハハ…お懐かしい!

ちょっ…ちょっとやめて下さい、あっ北海道の?

ええ…小畑です、小畑雪之助です

あまりに老けてて分かりませんでした

ハハハ…

野上さんはびっくりするぐらい変わらないですね!

苦労は顔に出さない主義なんです

ア~ハッハッハッハ!この人はね、大正元年からこの川村屋にいる小僧からたたき上げの店員さんだ、私もよく叱られた

お久しぶりです

あ~なっちゃんは知ってますよね?これは私のせがれです

小畑雪次郎です!よろしくお願いします!

今日からよろしくお願いいたします!

よろしくお願いします

声が…声が…何ですか?店先で、どこでも頭を下げれば、礼儀になると思ったら大間違いですよ

失礼しました!

川村屋の野上さんが気になった方はこちら!
【なつぞら】川村屋の野上は皮肉や嫌味がすごい!でもいい人というのをまとめました

感想

野上は相変わらず皮肉を行くのが上手ですね。この話だと野上に雪之助は昔よく叱られたと言っている。つまり、雪之助よりも野上が年上?だとしたら、確かに野上は若く見える。それと、雪之助の笑い方、特徴が強すぎる。田舎から出てきた人の声がやたらと大きくて一緒にいると恥ずかしくなる時ってありますよね。

なつは川村屋の厨房の皿洗いをすることに

3人が待っているところに川村屋のマダムの光子がきた。雪之助は雪次郎を紹介し、マダムはしっかり修行するように言った。漫画映画がやりたいなつは、臨時採用の試験がある6月まで、厨房の皿洗いをすることになった。

(3人はソファーに座りマダムを待つ)

この椅子すげえな

いらっしゃい

マダム

いやいやいや、光子ちゃんかい?アッハッハッハッ、立派になられて

ご無沙汰しております

いや~光子ちゃん、あのころまだかれんな少女だったもね

今はマダムです

あっ失礼しました、マダム、これがせがれの雪次郎です

小畑雪次郎です!よろしくお願いします!

お父様のように立派な菓子職人になれるようしっかりここで修業して下さい

はい!

いや~マダム、私はまだそんな立派な菓子職人じゃないですよ

マダムの気遣いを無にすることはございません

失礼しました

どうぞお掛けになって

(マダムと3人はソファーに座る)

それで奥原なつさんは

はい

あなたはここで働く気はあるの?

それは本当にいいんでしょうか?

ほかにやりたいことがあるのよね?漫画映画でしたっけ?

はい

その会社の試験はいつなの?

6月に臨時採用の試験があるそうです

そう、それまではどこかで生活しなくちゃいけないでしょ?ただし、そういう中途半端な人を

お客様の前に出すわけにはいかないので、ちゅう房で皿洗いでもしてもらいます、それでよければ

いすぎるくらいです!ありがとうございます!助かります

感想

高校を卒業して出てきたから3カ月ぐらいは皿洗いのバイトをするということですよね。マダムの子どもの頃を知っている雪之助。そんな若いマダムに絶対的に服従している野上も偉いなと思う。けっこう腹黒い性格なのに。マダムの衣装もすごい。ああいう手袋は、その上から指輪をつけるんですね。

マダムに自分の絵を見せるなつ

なつはマダムに自分の絵を見せ、自分に漫画映画ができると思うかと尋ねたが、不安を誰かの言葉で解消するのはよくない、その不安と戦うべきだと言われる。マダムは新宿は文化の開拓者が集まるところだから、なつもここから頑張れと言った。

まあそれにしても、なつさんが絵をね

川村屋には昔から絵描きのような芸術家がたくさん集まって来ますもね

ええ、先代の祖母が好きでしたからね

なつさんはどんな絵を描くのかしら

あっ見ますか?

えっ?是非見たいわ

えっ?

是非!マダムの目で確かめて下さい

(なつの絵を見る)

(絵を見た野上が吹き出す)

なるほど漫画ね、これは

はい、私がなりたいアニメーターはその絵に命を吹き込むんです

命?

はい

漫画は紙の上で物語を描きますが、漫画映画は絵が物語を演じるんです、アニメーターは役者と同じように物語を絵で演じる人なんです

なっちゃん、そんなら演劇部の経験生かせるね!

そだといいけど

そんなら東京の演劇もたくさん見た方がいいよ

お前は修業に生かせ

どうやって?

どうやってもよ!

マダムはどう思いますか?

えっ?

私にできると思いますか?

マダムに聞いてどうするんです

そうですよね…

不安を誰かの言葉で解消するのはよくないわ、その不安と戦わないと

はい

そういう人なら私も応援します

ありがとうございます

マダム、あなたは先代のマダムの意志を立派に継がれたんですね、いや…安心しました

なつさん、この新宿もある意味北海道と同じように開拓者が集まる所なのよ

開拓者が?

ええ、文化の開拓者…あなたのように新しいことに挑戦したいという若い人たちがこれからどんどん集まってくると思うわ、この川村屋もそんな新宿でありたいと思ってる、ここからあなたも頑張りなさい

はい!

ようこそ開拓者の街へ

感想

雪次郎は緊張しているのかと思いきや、なつの漫画映画の話の最中に演劇部の話とか演劇を見に行けとか入ってくる。空気を読めない感が出てた気がした。だけどなつには皿洗いをやってもらうとマダムが言ったときに頭を下げる雪次郎はいい人だと思います。

なつはお土産のバターをマダムに渡す

マダムはなつと雪次郎を厨房につれて行き、職人たちに紹介した。職長の杉本が挨拶する。なつはマダムにお土産を持ってきたと言い、北海道の牧場で作ったバターを渡す。インド風バターカリーに使ってほしいとなつは言った。

(4人が厨房にやってくる)

皆さん、手を休めずちょっと聞いて下さい

明日から見習いとしてここに入る小畑雪次郎君です

よろしくお願いします!

それから奥原なつさんです、ここで雑用をしてもらいます

奥原なつです、どうぞよろしくお願いします

それから戦前の川村屋で修業をされていた小畑さんです

小畑雪之助です、雪次郎の父でございます、え~このなつの後見人でもあります

どうか2人をよろしくお願いいたします

戦後お店を再開した時から、職人たちの職長をしてもらっている杉本さんです

杉本平助です

お世話になります、どうかせがれを厳しくご指導下さい

お願いします!

ま、ここは軍隊じゃないからそうかたくならずに

よかった

よかったじゃない!

はい!

あっマダム

ん?

私、お土産持ってきたんです

お土産?

はい、うちの牧場で作ったバターです!

北海道のバター?

これをインド風バターカリーに使って下さい

えっ?そのためにわざわざ北海道から持ってきたの?

はい、あっ…(バターのにおいをかぐ)うん大丈夫です、腐ってません

これをうちのカレーに?

是非カリーに!

感想

たしか北海道から東京まで二日かかるって前に行ってたような。バターが腐らなくてよかった。なつがバターを入れてきた箱は雪月のお菓子の箱でしたよね。トヨが考えた缶。バターを出す前に雪之助は自分が作ったバター煎餅とかお土産で出すべきじゃないのか。恥ずかしいなら、白い恋人とか、北海道のジャガイモとか。まさか手ぶらで行ったのか。それともそのシーンはカットだったのか。

バターカレー登場、そして野上の皮肉が炸裂

北海道のバターを使ったカレーを3人が食べた。客には出せないのでまかないとして特別作ったのだと野上は言った。野上はこのバターでは川村屋のカレーにはならないと言い、落書きが芸術にならないのと同じだと言った。別の部屋でマダムもバターカレーを食べ、おいしいと言っていた。

(3人の前にカレーが運ばれてくる)

うわ~…

うまそう!

懐かしいもなあ、川村屋の香りだ

今日は特別ですよ、あのバターではお客様には出せませんから、賄いとして調理しました

まかない?

従業員が食べる食事だ

じゃ野上さんも食べて下さいね、十勝のバターカリー

それはどうなんでしょう…川村屋の味にはなりませんから、落書きが芸術にはならないように、ハッハッハッハッハ…

(別のところで職長の杉本が持ってきたバターカレーをマダムが食べる)

まあおいしい!

はい

いいバターですよ、これは

感想

野上の悪態が出ました。こういうことを言われることが頑張る原動力になったりしますよね。野上は3人をバカにしている感じがするのに、カレーを運んできてすぐ帰らずにそこにいるのは、何か皮肉を言いたいんでしょう。下の人は馬鹿にしているけど、上の人は認めるみたいな感じは、ドラマではよく見るパターンですね。この流れは十勝バターの東京進出になるかもしれません。

川村屋のカレーの歴史を語る雪之助

雪之助が川村屋のカレーの由来を話した。先代のマダムはインド人の革命家をかくまってイギリス政府から守った。それで川村屋にカレーが伝えられた。名物となるものは、その店の覚悟だと雪之助は言った。今のマダムもその覚悟を受け継いでいるとなつは納得した。

うん、うめえ!

このカリーはね先代のマダム…今のマダムのおばあさんにあたるマダムがその昔インドの独立運動をしていたインド人革命家を助けたことから、ここで作られるようになったんだわ

インド人の革命家?

そう、その革命家はイギリス政府に追われて日本へ逃げてきたんだわ、そこでマダムはその革命家を川村屋にかくまった、そのインド人がこのカリーを伝えたんだわ

本場のカリーを伝えたのか…

いわばこれは命懸けで守ったマダムのカリーだ、革命が生み出した川村屋の味だ、それが今もこうして残ってる

すごい

名物となるものはね、その店のその人間の覚悟だ

その覚悟を今のマダムも受け継いでるんですね、だからあんなに強くて優しいんだ…そんなマダムに私の兄は借金をしたんです

カリーじゃなくて借りを作ったか、ハハハハ…

それは別に言わなくていいべさ

あ~すまんすまんすまん

感想

新宿中村屋のホームページにはカリーの説明がありました。どうやらこのインド人とは、独立運動をしていたラス・ビハリ・ボースという人だそうです。イギリスと日英同盟を結んでいた日本でしたが、中村屋の創業者の相馬夫妻がこのボースを3カ月半かくまったそうです。中村家の娘とボースが結婚したらしいので、なつぞらで言えば、光子の母親とということになるのでしょうか。若くして亡くなったようで、それで光子が祖母から継いでいるんですね。

歌を聞きながら、なつは昔を思い出す

なつは雪之助に歌を聞きに行こうと言う。以前に富士子と東京に来た時に行ったところだった。3人は煙カスミの歌を聞いた。靴磨きの歌を聞きながら、なつは自分が靴磨きをして兄弟と暮らしていたころを思い出していた。

あのおじさん、歌を聴きに行きませんか?

歌かい?

去年の夏、母さんと聴いたんです、兄と同じムーランルージュにいた人の歌で、お兄ちゃんのことを何か新しい情報知ってるかもしれんから

(3人は歌「ガードの下の靴磨き」を聴く)

「赤い夕陽がガードを染めて」

「ビルの向こうに沈んだら」

「街にゃネオンの花が咲く」

「おいら貧しい靴みがき」

「ああ夜になっても帰れない」

(レミ子が登場する)

「ねえおじさん磨かせておくれよ」

「ほらまだこれっぽっちさ」

「てんでしけてんだ」

「え、お父さん?死んじゃった…」

「お母さん病気なんだ」

(拍手)

「墨に汚れたポケットのぞきゃ」

なつはその歌を聴きながら、靴磨きをして兄や妹と過ごしたあのころを懐かしく思い出していたようです、でもな、東京は、街も人もすっかり変わったぞ

「つらいのさ」

なつよ、気を付けろ

感想

歌の途中で出てきた靴磨きの子どもを演じていたのは土間レミ子ですよね。歌っていた煙カスミの付き人で、前になつと初めて会ったとき、なつの顔をジロジロ見ていた人。

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今日の名シーン

野上が柴田牧場のバターとなつの漫画を馬鹿にして高笑いするシーン。その後、なつがにらんでましたが、こういう感情が原動力になるので、野上みたいな人は世の中に必要だと思います。

今日の名台詞

「不安を誰かの言葉で解消するのはよくないわ。その不安と戦わないと。そういう人なら私も応援します」

絵を見せて自分に漫画映画ができると思うかと聞いてきたなつにマダムが言った言葉。たしかにその通りだと思いました。少しでも不安をなくしたいなつの気持ちもよくわかります。

次回の見どころ

次回はなつと雪次郎の川村屋での生活がメインとなりそうです。今日は泰樹たちが出なくなり寂しい感じもしましたが、漫画映画の世界へどうなつが入っていくのか楽しみです。

なつぞら

Posted by popi