なつぞら第120話のあらすじと感想(2019年8月17日放送)
なつぞら第120話のあらすじと感想(2019年8月17日放送)
第18週「なつよ、笑って母になれ」の第120話。
なつ(広瀬すず)の妊娠がわかる。夫の坂場(中川大志)と喜びつつ、仕事のことを心配するなつ。坂場と話し合い、なつが働きたいように働けばいいと坂場に背中を押され…。
第120話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 仲 努(井浦 新)…アニメーター
- 下山克己(川島 明)…アニメーター
- 井戸原 昇(小手伸也)…アニメーター・作画担当
- 神地航也(染谷将太)…アニメーター
- 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
- 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
- 山川周三郎(古屋隆太)…東洋動画の社長
なつぞら第120話のあらすじ
なつは子どもができたことを会社で下山と神地に話す。なつが契約でも仕事を続けると言うと、神地は仲に話し、アニメーターの価値を会社が認めていないと言う。
作画課の大勢の社員で社長室に行き、仲はなつを契約に切り替えるなら、作画課の全員を契約にしてくれと社長の山川に頼んだ。
産後に契約に切り替えることは、意地悪ではなく、楽なのだと社長の山川が説明する。なつは楽をしたいのではなく、仕事で成長したいし、会社から期待されなくなることが一番苦しいのだと言った。
実は山川はなつを次回作で作画監督に抜擢しようとしていたと打ち明けた。なつが子どもを産んでもできると言うと、山川は産後も引き続き社員で働くことを認めた。
なつは下山と神地に子どもができたと話す
なつは下山と神地に子どもができたことを話した。茜が契約社員にさせられて辞めてしまったが、なつは契約でも働きたいと言う。神地はみんなに話そうと言って仲に話す。下山も作画課のみんなに大声で言った。作画課の社員からなつは拍手を浴びる。
(なつが下山と神地のところに行く)
(下山)おっなっちゃん、元気してた?
(なつ)はい
(下山)あ…僕に何か用?
(なつ)うん…あっ神っちもちょっと
(神地)えっどうかしたの?
(なつ)ちょっとだけいい?
(なつが別室で子どものことを話す)
(神地)本当か!
(なつ)うん、今3か月だって
(下山)なっちゃん!
(神地)あ、ひょっとしてイッキュウさんの子?
(なつ)ひょっとしなくてもそう!
(神地)あ…
(下山)おめでとうなっちゃん!
(なつ)ちょっと声が大きいです。会社にはこれから言うつもりだから
(下山)ああ…で、何て言うの?
(なつ)仕事を辞めるつもりはないからそれを言うつもり
(神地)そうだよな
(なつ)私はたとえ契約になっても仕事を続けるつもりだから、そのことを先に2人に言っておこうと思って
(神地)イッキュウさんは何て?
(なつ)イッキュウさんもたとえ契約になっても続けていいと言ってくれてるから
(神地)よし、一人で言いに行くことはないよ。みんなに話そう!
(なつ)ん?みんな?
(神地が仲のところに向かう)
(なつ)ねえちょっと神っち?
(神地)仲さん!ちょっといいですか?
(仲)うん?
(なつ)えっちょっと待って
(仲)どうしたの?
(神地)なっちゃんができたそうです
(仲)うん…「魔法少女アニー」?
(神地)アニーのことじゃありません!
(なつ)子どもです!あの…子どもができたんです
(神地)そうです!
(仲)赤ちゃん…赤ちゃんか!
(なつ)あのちょっと声が…
(仲)それはおめでとう、なっちゃん!
(なつ)ありがとうございます
(下山)お~いみんな、なっちゃんに赤ちゃんができたぞ!おめでとう!
(拍手と歓声)
(なつ)ありがとうございます…
感想
なつは結婚のときは仲に最初に話しましたが、今回は下山と神地に最初に話しました。仲と井戸原は経営寄りだからですよね。こういう社員と契約の問題がなくても、なんとなく子どもができたって会社に言いにくいところありますよね。神地の「できたそうです」から仲さんの「魔法少女アニー?」のやり取りはいかにもドラマという感じがしました。そして、下山が大きな声でなつの妊娠を発表しましたが、さすが麒麟の川島さんは声が通るなと思いました。
神地が作画課の全員になつが必要だと訴える
神地が社員たちの前でなつは、契約になってもいいと言っているが、これはアニメーター全体の存在価値の問題だと言う。なつのようなアニメーターは簡単に代わりが見つからないのに、会社はその価値を認めていないと訴えた。仲も協力すると言い、全員で社長に言いに行くことにする。
(神地)それでなっちゃんは仕事を辞めるわけにいかないんです。アニメーターを続けたいんです!イッキュウさんはいまだ定職には就いていませんから大変なんですよ。
(仲)そうか…なっちゃんは辞める気はないんだよね?
(なつ)はい
(神地)なっちゃんはたとえ契約になってもいいと言っています
(下山)うちの奥さんはそれで辞めましたけども、なっちゃんの場合はしかたなく契約でいいと言ってるんです
(神地)それでいいんですか!?仲さんは
(井戸原)おいおいおいおいおい、何が言いたいんだよ?仲ちゃんにどうしろってんだい?
(神地)仲さんだけにどうこうしろと言ってるわけじゃありません。これはアニメーター全体の存在価値が問われているんです!なっちゃんがここまで経験を積んでここで習得してきた技術はそう簡単に代わりが見つかるものではないでしょう!そのなっちゃんを社員じゃなく契約にするということは会社が全くその価値を認めないということです!それでいいんですか!?今なっちゃんを守れるのは男でも女でもない、俺たちアニメーターの仲間しかいないんですよ
(なつ)神っち…
(仲)よく分かったよ。なっちゃんが望むなら僕はいくらでも協力するよ
(なつ)仲さん…
(井戸原)君の本心はどうなんだ?契約でいいのか?
(なつ)嫌です。できればこのまま続けたいです。ほかの女性アニメーターにもそういう道を作りたいんです!
(仲)よし、それじゃそれをみんなで言いに行こう
(神地)そうこなくっちゃ!テレビ班にも声かけてきます
(井戸原)どうやって交渉するんだ?
(仲)僕に考えがある
(なつ)えっ…
感想
神地はアニメーターではなく演説が本職のような言い回しでした。茜のこともテーブルを叩いて怒っていたので、熱い人なんでしょう。仲さんは偉くなってもいつもなつの味方です。イッキュウさんが未だに定職についていないようで、アニメーターの技術もなく、演出で実績があるわけでもないと就職も難しいのかもしれません。やっぱり「神をつかんだ少年クリフ」の失敗は会社だけでなく坂場にとっても痛かったと思います。
なつが作画課の社員と一緒に社長に訴える
なつは作画課の大勢の社員と社長室に行く。仲がなつを契約にするなら、作画課の社員全員を契約にしてくれと言うと、社長の山川は契約の方が楽なのだと言う。なつは楽がしたいのではなく、成長がしたい、会社から期待されなくなることが苦しいと言う。山川はなつに作画監督をさせようと思っていたと打ち明け、なつはやらせて欲しいと言った。やってみせると言うなつに山川も出産後も社員であることを認めた。
(なつが社長室のドアをノックする)
(山川)はい
(なつ)失礼いたします
(山川)ちょっ…おい…何なんだ?君たちは一体
(仲)山川社長、作画課の奥原なつよりご報告があります
(山川)何ですか?
(なつ)私はこの度、その…子どもができました
(山川)それは…おめでとうございます
(なつ)ありがとうございます
(山川)分かりました。産休を取りたいということですね?
(神地)それだけじゃないんです!その産休後に契約に切り替えろなどと言わないでもらいたいんです!
(下山)うちの妻の時のように
(なつ)どうかお願いします!
(山川)君は何なんだ?これは一体どういうつもりですか?ほかの人を巻き込んで、まるで組合のデモじゃないですか!
(仲)そう思って頂いても差し支えありません
(山川)仲さん井戸原さんあなたたちまでいつから組合員になったんですか?
(井戸原)我々アニメーターは結束の固さを信条に仕事をしております。これは組合を超えた
我々一人一人個人的な支援とお考え頂いて結構です
(仲)我々はいちアニメーターとして奥原さんの意思を尊重したいと思います。奥原なつを契約にするなら我々全員を契約にして下さい
(社員)お願いします!
(社員)お願いします!
(社員)お願いします!
(社員)お願いします!
(社員)お願いします!
(社員)お願いします!
(山川)契約というのはなにも意地悪で持ちかけてるわけじゃないんだ。働きやすいと思って提案してるだけなんだよ
(なつ)出勤時間が自由になるからですか?
(山川)そうです。赤ちゃんがいればどうしたって長くは働けなくなる。以前と同じ責任を背負えばどうしたって周りに迷惑がかかるでしょ。それこそ結束を乱すことになるでしょ。だから契約にすれば自由に時間を使って働けて、その方が楽でしょ
(なつ)私は楽がしたいわけじゃありません。お金が欲しいわけでもありません。仕事でもっともっと成長していきたいんです。いい作品を作りたいんです!どうしてそれが、子どもができるとできないんでしょうか?今までは当たり前だと思っていたことを会社から望まれなくなることが一番苦しいんです!
(山川)現実問題として望んでも期待には応えられないでしょう。ここまで来たらはっきり言うけど、君には次の作品で作画監督になってもらうつもりだったんだよ
(なつ)えっ…
(仲)テレビで作監を?
(山川)そう、作画全体の責任を持ってもらい、演出に近い責任を担うことになる。奥原さんはその作画監督に女性としては初めて抜てきする予定だったんだ。だから妊娠の話を聞いた時は正直がっかりしたんだよ。いやおめでたい話だからね、がっかりと言っちゃ失礼だけど
(なつ)やらせて下さい!是非やらせて下さい!
(仲)なっちゃん…
(井戸原)激務だよ、作画監督は
(下山)本当に大丈夫?なっちゃん
(なつ)はい、大丈夫です。やります!やってみせます!
(山川)子どもを産んでもできると言うんだね?
(なつ)はい…できます
(山川)よしわかった。それなら君の意思を尊重しよう。引き続き社員として頑張ってくれたまえ
(神地)やった~!
(井戸原)よ~し頑張れ!ハハハハ…
(拍手)
(なつが何度もお辞儀をする)
感想
産休後の仕事復帰にはこういった戦いがあったんですね。私たちの年代では当たり前になっていることでも、こうして過去に戦ってくれた人がいることを感謝しなければいけないと思いまいした。でも、時代も変わってきていて、今の若い人たちになつが言ったような「やってみせます」まで言える人がそんなに多くないような気もします。そして、一人の社員のために一致団結するような気持ちの熱さもなくなっている気もしますね。
産後も社員を続けるとなつが坂場に報告する
なつは社長との交渉を終えて、坂場に報告した。坂場もすごいことをやったと言う。電話を切ったなつはお腹に触れ、母さん頑張るぞとつぶやいた。
(なつが電話をする)
(坂場)はい、坂場です
(なつ)もしもし、私
(坂場)ああ、どうした?
(なつ)会社に話したんだわ。今までどおり産休明けも働けるようになったから
(坂場)そうか…それはすごいな。すごいことをやったな
(なつ)私じゃなくてみんなが…みんなが私の背中を押してくれて…
(坂場)うん
(なつ)それでね…
(坂場)うん?
(なつ)あ…いいわ。これは帰ってゆっくり話す。とりあえず大丈夫だから。うん。じゃあね
(なつが電話を切る)
(なつ)よし…母さん頑張るぞ!
(なつがお腹を触る)
なつよ…予測もできない未来が君を待っている
恐れず来週に続けよ
感想
坂場はこれでよかったのでしょうか。子育てを坂場がすることになって、仕事できる時間減る。なつは作画監督の激務で子育ての時間が減る。なんかやりたいことを優先して、結局は男女が逆になった夫婦のような感じです。坂場にも漫画映画をやりたいという強い気持ちがあるはずなのに…坂場がちょっとかわいそうになりました。最後の「予測もできない未来」って何なんでしょうか。気になります。
今日の名シーン
神地が作画課の社員の前でアニメーターの存在価値について演説したシーン。
今日の名台詞
「私は楽がしたいわけじゃありません。お金が欲しいわけでもありません。仕事でもっともっと成長していきたいんです。いい作品を作りたいんです!どうしてそれが、子どもができるとできないんでしょうか?今までは当たり前だと思っていたことを会社から望まれなくなることが一番苦しいんです!」
なつが出産後に契約社員になることについて社長に訴えた言葉。
次回の見どころ
最近は流れが速いので今日で生まれちゃうんじゃないかと思ったのですが、来週に持ち越しですね。どうやら北海道で産むみたいですから、また泰樹や富士子が見られます。
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