なつぞら第127話のあらすじと感想(2019年8月26日放送)
なつぞら第127話のあらすじと感想(2019年8月26日放送)
第20週「なつよ、優しいわが子よ」の第127話。
産休明け、アニメーションの会社に戻ろうとしていたなつ(広瀬すず)は娘の優を預ける保育園が見つけられない。そんなとき社長の山川(古屋隆太)から作画監督を頼まれ…。
第127話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 仲 努(井浦 新)…アニメーター
- 下山克己(川島 明)…アニメーター
- 大沢麻子(貫地谷しほり)…アニメーター・セカンド
- 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
- 神地航也(染谷将太)…新人アニメーター
- 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
なつぞら第127話のあらすじ
なつはテレビアニメ「キックジャガー」の作画監督を引き受けた。社長の山川は意地で引き受けなくてもよいと言うが、なつは期待されるなら応えると言った。
作画監督は激務のため、子ども預け先を探すためのビラを作っていた。坂場から入社を待ってほしいと電話で聞いた麻子がやってきて、ビラづくりを手伝う。
なつと麻子が仕事の話をする。なつが作画監督をやる「キックジャガー」の原作漫画に麻子は意外にも詳しかった。そこに下山と茜もやってきた。
なつは「キックジャガー」の作画監督を引き受ける
なつは子どもの預け先が決まらずにいた。そんな中、キックボクシングを題材にしてテレビアニメ「キックジャガー」の作画監督の話があった。覆面の主人公は孤児のために戦うという話だった。社長から意地でやる必要はないと言われたが、なつは引き受けた。
なつとイッキュウさんに娘が生まれて、優と名付けられました
なつは職場に復帰し、昼間はイッキュウさんが子育てをしました
2人は大変な思いをしながらも、優の成長が何よりの生きがいになっていました
そしてイッキュウさんがマコさんのプロダクションに勤める日も近づいていましたが…
(なつ)あ…
(坂場)ダメだった。どこも落ちた
(なつ)えっ…全部?保育園、全部落ちたの!?
(坂場)うん…
(なつ)え~…どうすんのよ?
(なつが会社に行く)
(なつ)おはようございます
(荒井)お~おはようさん。なっちゃん、仲さん呼んどったで
(なつ)仲さんが?
(なつと仲が話す)
(なつ)新しい企画?
(仲)そう。とうとうなっちゃんにも作監の機会が回ってきたんだよ
(なつ)あ…作画監督の?
(仲)内容はまだ僕も聞いてないんだけどね
(なつ)テレビ漫画ですか?
(仲)うん。だろうね
(なつ)ああ…
(仲)なっちゃん、無理なら断ってもいいんだよ
(なつ)え…
(仲)まだ育児も大変な時期だろ。作監になるのをあと何年か待ってもらっても、それでクビになるようなことはないと思うから
(なつ)実は悩んでるんです、そのことで…イッキュウさんが勤めに出るのに、まだ子どもの預け先が決まっていなくて
(仲)うん…とにかく話だけは聞いてみようか
(なつ)はい
(仲が社長室の扉をノックする)
(山川)はい
(仲)失礼します
(山川)どうぞ
(なつ)失礼します
(山川)奥原さん、育児の方はもう落ち着かれましたか?
(なつ)はいおかげさまで
(山川)それはよかった。まあ掛けて。奥原さんには約束どおり、これから作画監督をお願いしたいと思っています。あとは製作部長の方から
(佐藤)新しいテレビ漫画シリーズで放送は今年の秋からを予定している
(仲)どういう企画なんですか?
(佐藤)企画はこれだ
(砂糖がキックジャガーの漫画本を出す)
(仲)漫画原作なんですか
(なつ)「キックジャガー」?ちょっといいですか?
(佐藤)キックボクシングを題材にした漫画だ
(なつ)キックボクシング?
(佐藤)見たことある?
(なつ)見たことはありませんが知ってます。足を使ってもいいボクシングですよね
(佐藤)そう。もともとはタイの伝統的格闘技ムエタイから来ているんだが、キックボクシングは日本で生まれた新しい格闘技だ。それが今じゃもう大人気で、テレビ中継は高視聴率だ。沢村忠、スーパースターを生み出した!知ってるかね?沢村忠
(なつ)いいえ…
(佐藤)真空飛び膝蹴り!こうやるんだ…アイヤー!
(仲)佐藤部長…格闘技お好きなんですね
(佐藤)大好きだ。いや絶対いけるよ、これ。この企画、受けるよ
(なつ)これ主人公は覆面をしているんですか?
(佐藤)そう!ジャガーの覆面、その名もキックジャガーだ
(山川)覆面ってのがいいよ。しゃべる時に口を動かさなくて済むからね
(なつ)はあ…
(佐藤)いやしかし、格闘技の漫画を女性の奥原さんに任せてしまうのはどうなんでしょうか?いや作監ならもっとふさわしい人間がほかにもいると思うんですけども
(佐藤)ただの格闘技漫画じゃないんだよ。キックジャガーはね、孤児院の出身で孤児たち
のために戦ってるんだ。泣けるいい話なんだ。君ならこの作品の世界観描けるだろ
(山川)無理なら無理だとはっきり言ってもいいからね
(なつ)分かりました。やらせて下さい
(仲)なっちゃん…
(なつ)約束は約束ですから
(仲)本当に大丈夫なの?悩んでるんでしょ?
(なつ)それは…なんとかします
(山川)作画監督は全ての作画に目を通し、絵の質やキャラクターを統一しなくてはならない激務です。意地で引き受けることはないですよ。契約にしろなんてもう言いませんから
(なつ)意地ではありません。覚悟はしてましたから。期待して頂けるなら応えてみせます
感想
昭和のこの当時としては、なつは珍しい存在なのではないでしょうか。なんというか、現代風な感じがジワリと出てきましたね。それにしても、どんどんステップアップしていくなつは、やはり優秀な人材ということでしょうか。出世街道まっしぐらで本当にうらやましいですね。
なつは神地に愚痴を言う
ため息をついているなつに休憩中の神地が話しかけた。子どもの預け先がないのに、坂場に相談もせずに作画監督を引き受けた自分はバカだとなつは言う。
(なつがため息をつく)
(神地)あっなっちゃん
(なつ)神っち…
(神地)何か大変な仕事引き受けたんだって?
(なつ)いや…仕事自体は別にいいんだけどさ
(神地)子どものことか?
(なつ)うん…保育園には全部落ちてしまって
(神地)預ける先がないのか
(なつ)うん…それなのにイッキュウさんに相談もせず、新しい仕事を引き受けてしまった。はあ…私はバカだ
(神地)まあバカだからやってけんだよね、こんな仕事
(なつ)バカな母親は始末が悪いの…私も飲もう
感想
社内でうわさはすぐに広まるんですね。まぁ、みんななつのことが気になるということもあるでしょうが。自分のことをバカな母親というところに好感度があがりました。
麻子がビラづくりを手伝う
なつは相談せずに作画監督を引き受けたことを坂場に謝る。坂場は決まっていたことだと言う。なつは優の預け先を探すためにビラを作っていた。そこに麻子が来る。坂場から入社を待ってもらいたいと言われていた麻子も困るのでビラづくりを手伝う。
(坂場)作画監督か
(なつ)うん
(坂場)とうとう来たか
(なつ)ごめんね、相談せずに引き受けて
(坂場)いや引き受けることは子どもを産む前から分かってたことじゃないか。しかたないよ
(なつ)うん、そうなんだけど…
(坂場)なんとかするしかないよ。そのビラで誰か見つかるかもしれないし
(なつ)うん…でも作監なんてしたら預かってもらう時間も長くなるよね。ねえ、いくらまでなら出せると思う?
(坂場)よいしょ…う~ん…まあ月6000円までが限度だろうな
(なつ)6000円って安くない?
(坂場)いや、それ以上は君と僕の収入ではきついだろう。それは純粋な人件費で経費は別に払うんだから
(優が声を出す)
(坂場)うん?
(なつ)うん…
(優が声を出す)
(坂場)ああ…よいしょ。はいはいはい…
(ブザーが鳴る)
(なつ)あっ
(坂場)誰か来た。よいしょ…優
(坂場が優をなつに渡す)
(なつ)はい
(坂場)はい。は~い
(玄関を開ける)
(坂場)あ…こんばんは。どうぞ
(麻子)お邪魔します
(なつ)あ…マコさん!
(麻子)こんばんは。まあ優ちゃん!大きくなったわね、ハハハハ…
(なつ)マコおばさん、覚えてる?
(麻子)おばはいらないでしょ、おばは
(なつ)あ…マコさん、すいません
(麻子)マコちゃんって呼んでね。預け先が見つからないんだって?
(なつ)えっ?
(麻子)昼間イッキュウさんから電話もらったの。預け先が見つかるまでは入社を待ってくれって。
(なつ)そうなの?
(坂場)しかたないだろ。どうぞ
(麻子)もうこうなったら私も一緒に考えるしかないでしょ
(なつ)マコさん…
(麻子)私のためでもあるでしょ
(なつ)本当にすいません
(麻子)あなたが肩身の狭い思いをする必要なんてこれっぽっちもないの!そんなんじゃ戦っていけないわよ。優ちゃんも自分も守っていかなきゃしょうがないでしょ
(なつ)はい…
(麻子)バカ泣いてんじゃないよ、どうしたの?
(なつ)いやすいません…マコさんに会うと何かほっとして
(麻子)それで今は何が一番必要なの?
(坂場)もう行政には頼れないので無認可の保育園か、個人で保育を引き受けてくれる人を探すしかないんです
(なつ)そのビラを今描いてたところなんです、これ
(麻子)これどうするの?
(坂場)近所の電信柱や掲示板に貼るんです
(麻子)よし、あと何枚必要なの?
(なつ)とりあえず10枚は
(坂場)うん…
(麻子)私も手伝う。優ちゃんに会いたくなるような絵を描けばいいんでしょ?ハハハハハ…
(なつ)マコさん…ありがとうございます!
(坂場)すいません
(麻子)ペンと紙を下さい
(坂場)あ…じゃここで
(麻子)はい
感想
麻子、優しくなってて怖いくらいですね。すっかり丸くなってしまった。できればもう少し毒が欲しかったです。でないと、なつの周りにいる人たちが優しすぎて環境が恵まれすぎて観ていてぬる〜い感じになってしまうからです。私だけでしょうか。
麻子は「キックジャガー」に詳しかった
ビラを描きながらなつと麻子が話す。今度「キックジャガー」の作画監督をやるとなつが言うと、麻子はその原作漫画を読んでいて詳しかった。
(麻子)なっちゃんは今どんな仕事してるの?
(なつ)今度作画監督を引き受けることになったんです
(麻子)作画監督?引き受けたの?
(なつ)はい。それでどうしてもこのビラが必要なんです
(麻子)それじゃ本当にいい人を見つけないとダメじゃないの
(なつ)はい…
(麻子)それでどんな作品?
(なつ)マコさんの好みじゃないと思います。これなんですけど
(なつが「キックジャガー」の本を出す)
(麻子)「キックジャガー」やるの?
(なつ)知ってますか?
(麻子)私も読んでるわよ。そうか東洋動画で決まったのか、チクショー
(なつ)チクショー?
(坂場)どんな話?
(なつ)キックボクシングの話
(麻子)知らない?
(坂場)うん…
(麻子)あの実際にいる沢村忠みたいなスター選手がいて、タイから一人の刺客が送り込まれてくる。それがジャガーの覆面をつけたキックジャガーなの。キックジャガーは反則技でも何でも使うんだけど、それは悪徳プロモーターが仕組んだ八百長だった
(坂場)なるほど…
(麻子)ところが、この悪役のはずのキックジャガーがスターに勝ってしまうの。怒った悪徳プロモーターは次々と今度こそ本当に刺客を送り込むの。実はこのキックジャガーの正体も日本人で、それがばれないようにジャガーの覆面をつけてるの
(なつ)マコさんも格闘技が好きだったんですか!?
(麻子)別に。勉強のためよ。時代に遅れないために
(なつ)あ…私も勉強します
(麻子)必殺技はダブル真空飛び蹴り!
(坂場)えっダブル真空飛び蹴り?
(麻子)相手の頭上まで飛び上がって、空中で両足を蹴って…蹴って
(坂場)蹴って?
(麻子)トーヤー!
(坂場)あ、いや…危ない!
(ブザーが鳴る)
(坂場)ちょうどゴングが鳴りました
(麻子)ね
(なつ)誰だろうね…
(坂場)は〜い
(下山)よっ
(坂場)おお…こんばんは
(下山)夜分にごめんなさいね
(坂場)いや
(下山)ちょっといい?
(坂場)ああどうぞ
(下山)お邪魔します
(麻子)あら、えっ…
(麻子)茜ちゃん、久しぶり
(茜)マコさん!
(なつ)いらっしゃい
(麻子)あら~こんにちは
(坂場)どうしたんですか?
(下山)いや散歩がてらちょっとね
(なつ)うれしいね、うれしいね
(下山)麻子ちゃんに会えるとは思わなかったよ
(麻子)ちょっと…
(茜)いや、マコさんにも会えるなんて思わなかった
(麻子)明ちゃんにも会えるとは思わなかった、ハハハ…
(茜)マコおばさんよ、覚えてる?
(麻子)おばはいらない!
(茜)えっ…
(下山)アッハハ…
なつよ、今日はやけに戦友が集まる日だな
感想
前から思ってましたが、下山夫妻の家は散歩がてらなつの家に来れるほど近いんですね。前も夜にきましたよね。優にとって明子は良い友だちになりそうです。茜となつはどうでしょう。モモッチのほうが、なつは一緒にいて楽しそうなんで早くモモッチも結婚したらいいのにと思ってしまいました。助監督だった彼氏とはその後どうなったんでしょうね。
今日の名シーン
麻子がなつと坂場の保育園探しに協力すると言った場面。
今日の名台詞
「意地ではありません。覚悟はしてましたから。期待して頂けるなら応えてみせます」
作画監督を引き受けたなつが社長の山川に言った言葉。
「まあバカだからやってけんだよね、こんな仕事」
自分はバカだと言ったなつに神地が言った言葉。
次回の見どころ
なつの家に麻子だけでなく下山と茜も来たので、何が起こるのか楽しみです。
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