なつぞら第134話のあらすじと感想(2019年9月3日放送)
なつぞら第134話のあらすじと感想(2019年9月3日放送)
第21週「なつよ、天陽くんにさよならを」の第134話。
病院を抜け出してきた天陽(吉沢亮)は、アトリエに籠もり、徹夜で描き続けて一枚の絵を完成させる。一方、なつ(広瀬すず)は娘の優を連れて十勝に向かい…。
第134話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
- 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
- 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
- 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
- 柴田砂良(北乃きい)…照男の妻
- 坂場優(増田光桜)…なつの長女
- 山田天陽(吉沢 亮)…絵を描くなつの友人
- 山田正治(戸次重幸)…天陽の父
- 山田タミ(小林綾子)…天陽の母
- 山田陽平(犬飼貴丈)…天陽の兄
- 山田靖枝(大原櫻子)…天陽の妻
- 戸村悠吉(小林 隆)…柴田家の酪農の従業員
- 戸村菊介(音尾琢真)…悠吉の息子
なつぞら第134話のあらすじ
夏の終わり、馬の絵を描き上げた朝に天陽は一人で畑に行き、そこで死んだ。
なつは陽平からそのことを聞いたが、天陽の死が現実になることが怖くてすぐには帰れなかった。
9月になり、なつは北海道に優と一緒に帰る。優は馬に乗りたかったが、馬はもう売ってしまい、搾乳も手ではなくミルカーで行っていた。なつは富士子に仕事をやめるかもしれないと言った。
天陽の家にも行ったなつはアトリエを見せてもらう。そこには天陽の遺作となった大きな馬の絵があった。優はほんものの馬がいると言った。
天陽が死んだ
馬の絵を描き上げた天陽は病院に戻らずに、家族のことを頼むと靖枝に言い残して畑を見に行った。畑で天陽は倒れた。
(靖枝が天陽の描いた絵を見る)
(靖枝)あ…あっ大変!病院に早く戻らなくちゃ…
(天陽)大丈夫だ。戻る前に畑を見てくる
(靖枝)えっ?
(天陽)来週退院する頃には芋掘りだろ。様子を見てくる
(靖枝)いや…私も行く
(天陽)靖枝はいいから。もうじきおやじが搾乳に来る。それからおふくろと子どもたちをよろしく頼む
(靖枝)陽ちゃん…
(天陽)ちょっと行ってくるだけだから、すぐ戻る
(天陽が畑で土を触る)
(天陽)あったかいな…
(天陽が帽子を投げてそのまま倒れる)
それは…夏の終わりのことでした
感想
畑で倒れるかもとは思ったのですが、まさか死んでしまうとは…。最後の「夏の終わりのことでした」で死んだことがわかりました。天陽はもう死が近いことがわかっていたような会話と行動でした。手が冷たくなっていて、畑の土が温かかったようです。なぜ帽子を投げたのがはわかりませんでした。あの畑は高校生になったなつに天陽が手を振っていた畑ですよね。もう天陽が見られなくなると思うと本当にさびしいです。
なつは陽平から天陽が死んだと聞く
なつが仕事をしていると陽平が深刻な顔で声をかける。なつは陽平も会社を辞めるのかと思ったが、天陽が死んだことを聞かされた。なつは信じられなかった。
(なつが仕事をしているところに陽平が来る)
(陽平)なっちゃん
(なつ)あっ陽平さん、どうかしたんですか?
(なつと陽平が外で話す)
(なつ)陽平さん、まさか…陽平さんまでここを辞めるんですか?
(陽平)えっ?
(なつ)辞めてまさかマコプロに行くんじゃないでしょうね?
(陽平)なっちゃん…落ち着いて聞いてくれるか
(なつ)はい。もう何を聞いても驚きませんから
(陽平)天陽が死んだんだ。今朝早くに亡くなったって…
(なつ)何を言ってるんですか?
(陽平)僕もまだ信じられないんだけど、どうもうそじゃないみたいだ…
感想
なつはショックだったと思います。親戚でもないけど、この日は仕事が手につかなかったでしょう。陽平はどうやって知ったのでしょうか。天陽の家に電話はあったのでしょうか。なつは陽平にマコプロに行くのかと言いましたが、陽平は部署が違っていたし、そもそも麻子との関わりはそんなになかったように思います。
9月になつと優が北海道に行く
なつと優がしばた牧場に来る。優は牛を見て喜ぶ。優は2歳の時に会った富士子をおばあちゃんと言って覚えていたが、剛男のことは覚えていないようだった。
なつがまとまった夏休みを取れたのは9月に入ってのことでした
(優)あっ牛さんだ
(なつ)そう。あそこがママの家。おじいちゃんとおばあちゃんとひいじいちゃんたちのいる家だよ。前来た時はちっちゃかったから覚えてないよね
(優)広いね
(なつ)広いでしょ
(優)お馬さんもいるの?
(なつ)いるよ。会いに行こうか
(優)うん!
(なつ)ただいま
(砂良)あっなっちゃん、お帰り
(なつ)砂良さん、ただいま
(砂良)あっ優ちゃん!大きくなったね
(優)ただいま!
(砂良)お帰り、優ちゃん
(剛男)着いたのかい
(なつ)あ…ただいま
(剛男)お帰り
(富士子)お帰り
(なつ)分かる?
(富士子)優ちゃん、お帰り!
(優)おばあちゃん、ただいま!
(なつ)優、あんたおばあちゃんのことは覚えてたの?2歳の時に会ったっきりなのに
(富士子)そりゃ覚えてるさ、ねえ?ばあちゃんのことは絶対に忘れないって約束したもね!
(優)うん
(剛男)ほらじいちゃんのとこさもおいで、ほら
(優が顔を隠す)
(剛男)え…優ちゃん、じいちゃんのことは覚えてないのかい!?
感想
3年ぐらいは帰っていなかったんですね。おばあちゃんは一人しかいないからおぼえていたけど、おじいちゃんは二人いるし、剛男がなんだから若いから優にとっては混乱するのかもしれません。なつが小さい時、まだ明美が赤ちゃんでしたが、そのときも戦争から帰ってきた剛男にはなついていませんでした。小さい子どもが苦手とする人っていますよね。
なつと優が牛舎で泰樹に会う
なつと優は牛舎に行くと泰樹、照男、悠吉、菊介がいた。優は照れたが、泰樹にただいまと言った。なつは天陽の死が本当になるのが怖くて来れなかったと言う。天陽の葬式には新聞やテレビ局が来て、悠吉たちも天陽が偉い画家だったとわかったのだと言う。
(なつと優が牛舎に行く)
(なつ)ただいま
(一同)おお!
(なつ)じいちゃん、ただいま
(泰樹)うん…お帰り
(悠吉)お帰んなさい、なっちゃん
(菊介)やっと来たか。今か今かと待ってたもね
(照男)連絡すれば駅まで迎えに行ったのに
(なつ)あ…そこまでバスで来て…優と歩きたかったから
(優がなつの後ろに隠れる)
(泰樹)優!おいで…おいで
(なつ)え…なしたの?てれて…じいちゃん怖くないしょ?優の名前付けてくれた人だよ
(泰樹)優おいで…
(優)ただいま
(泰樹)お帰り優、おいで…ハハハハ…重くなったな
(なつ)じいちゃん、照男兄ちゃん、私…
(泰樹)うん…
(照男)みんなも驚いたんだ。忙しいのもあったけど…びっくりし過ぎて本当になるのが怖くて、すぐに来られんかったわ…
(照男)お葬式は立派なもんだった。新聞社とかテレビ局も来てたな
(悠吉)あんな偉い画家さんだったなんて…いつの間にか…
(菊介)そんなとこ本人は一つも見せなかったもな
(泰樹)なつ…まあゆっくりして、それから会いに行けばいいべ
(なつ)うん…
(照男)あ…なつ牛舎見るか?
(なつ)うん
感想
泰樹が急に老けたように感じました。かなり白髪になっていました。それに比べて悠吉はそんなに変わらないですね。天陽は新聞やテレビにも取り上げられるほどの画家になっていたとは。どうしてもっと裕福な暮らしになっていなかったのだろうと思います。実際は使わないだけで、お金は持っていたのかもしれませんね。才能のある人が短命というのはよくあることですよね。
馬はもういなかった
照男が搾乳の機械のミルカーをなつに見せた。優が乗りたがっていた馬ももう売ってしまっていた。今は馬ではなく車とトラクターだという。天陽の家の馬も去年死んでいた。
(照男)これがミルカーだ。
(なつ)へえ~
(照男)これさえあれば手搾りの時の半分の時間でできてしまうんだわ。うちには今これが3つある
(菊介)なっちゃん、優ちゃん、今はこうやって牛乳を搾るんだ。おかげでおやじはもうここに搾乳しに来なくてもよくなったんだ
(なつ)じいちゃん、優が馬に乗りたいって言ってんの
(泰樹)優、馬乗りたかったか?
(優)うん
(泰樹)いや~そりゃちょっと残念だったな。馬はもう売ってしもうた
(なつ)えっ?
(悠吉)なっちゃん、今は馬を使ってる百姓は随分減ってな。今は車とトラクターだもな
(照男)天陽のうちでもそうやってんだ
(なつ)したら天陽君の家にも馬はもういないの?
(泰樹)去年死んだ
(なつ)去年?
(泰樹)あの馬だ、なつ…天陽の畑を開墾した年に来た、25年以上よく長生きした…今頃はまた…天陽と会ってるべ
感想
馬ってそんなに長生きするんだと思いました。天陽は昔から馬が好きで馬の絵ばかり描いていましたが、自分の馬と一緒に天国に行ったような感じですね。どんどん農業のやり方も変わってしまったようです。モモッチのトレースの仕事がなくなるように、悠吉の仕事もなくなってしまったんですね。
なつは仕事を辞めるかもしれないと言う
富士子が優の礼儀作法が行き届いてるとなつに言った。剛男が優を抱っこしていたが、泰樹が呼び優は泰樹の膝の上に来る。剛男は泰樹に文句を言った。そこに中学生になった地平が帰ってきてなつに挨拶する。なつは仕事を辞めるかもしれないと富士子に言った。
(剛男)どう?優ちゃんうまいか?
(優)うんおいしい!
(富士子)おいしいしょ。優ちゃんが来ると思って、ばあちゃんが腕によりをかけて作っといたんだから
(優)ありがとう、おばあちゃん
(富士子)ああ…優ちゃんは本当に礼儀作法が行き届いてるね。なつあんた偉いわ
(なつ)いつも光子さんにしつけられてるから
(泰樹)優、こっちさ来い
(優が泰樹のところに来る)
(泰樹)そうそうそう…こっちさ来い、ハハハ…
(剛男)何するんですか!
(菊介)こりゃおやっさんと剛男さんの戦いだ。そのうち優ちゃんを食われちまうぞ、なっちゃん
(なつ)ハハ、優はみんなにかわいがられることに慣れてるのさ。昔の私とおんなじだわ
(地平)ただいま
(砂良)あっ帰ってきた
(一同)お帰り!
(砂良)ちゃんと挨拶しなさい
(地平)なつおばさん、お帰りなさい
(なつ)うわ~地平君また伸びた?まだ中学生でしょ。どこまで伸びんのさ
(砂良)しょうがないしょや、柴田家の家系だし、毎日濃い牛乳を飲んでんだから
(なつ)だっこできるのも今のうちだね
(剛男)優ちゃんおいで、ほらほら
(優が寝た後になつと富士子が話す)
(なつ)母さん…私このまま今の仕事を辞めるかもしれない
(富士子)えっ?なして?
(なつ)自分が何をしたいのか分からなくなって…お金のことを考えなければ、今は優といられる時間を一番に大切にしたいと思うようになって
(富士子)そう…それがなつの出した答えならそうすればいいしょ
(なつ)少し疲れてしまった…
感想
剛男と泰樹のからみが久々にありました。それと地平がかなり大きくなっていてびっくりでした。おとなしそうで、照男の子どもの頃と重なる感じがありました。富士子が礼儀のことを言った後だっただけに砂良も地平に挨拶させましたね。なつが仕事を辞めるのは、優と一緒にいたいというのもあるけど、天陽の死も影響しているような気がします。富士子が何も言わなかったのは、仲さんがなつに言ったことと似ている気もしました。東京ではこういう弱音は吐けないから、なつにとって富士子の存在は大きいと思います。
天陽が最後に描いた絵を見る
なつと優が天陽の家に行った。線香をあげたあと、アトリエの絵を見る。天陽が最後に描いた絵を見て、優はほんものの馬がいると言った。
次の日、なつたちは天陽君の家に向かいました
(なつが天陽の位牌に手をあわせる)
(なつ)すいません…アトリエを見てもいいでしょうか?
(正治)もちろん構わないよ
(なつと優が天陽の描いた絵を見る)
(優)あっママほんものだ!
(なつ)え…?
(優)ほんもののお馬さんがいるよ!
なつよ…それが天陽君の遺作だ
感想
陽平もちょうど9月に休みを取ったのか天陽の家に居ましたね。もしかして、陽平が仕事をやめて北海道に帰って農業をやるのでしょうか。まだ小さい子どもたちもいるので、天陽の死は早過ぎました。このアトリエはなかなか片づけられない場所だと思います。
今日の名シーン
天陽が畑で死んだシーン。
今日の名台詞
「あっママほんものだ!ほんもののお馬さんがいるよ!」
天陽が描いた馬の絵を見た優が言った言葉。
次回の見どころ
天陽が死んでしまって、なつも生き方を迷っているようです。これからどんな選択をするのか気になります。
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