なつぞら第59話のあらすじと感想(2019年6月7日放送)

2019-06-19

なつぞら第59話のあらすじと感想(2019年6月7日放送)

第10週「なつよ、絵に命を与えよ」の第59話。

仲(井浦新)から、アニメーターになるための試験を受けないかと言われたなつ(広瀬すず)。以来、試験のために寝る間も惜しみ、一心不乱に絵を描き続けるなつだが…。

第59話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
  • 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
  • 仲 努(井浦 新)…アニメーター
  • 下山克己(川島 明)…アニメーター
  • 大沢麻子(貫地谷しほり)…アニメーター・セカンド
  • 井戸原 昇(小手伸也)…アニメーター・作画担当
  • 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
  • 森田桃代(伊原六花)…彩色担当
なつぞら登場人物

なつぞら第59話のあらすじ

なつはアニメーターとして養成中のほかの社員と一緒に能力審査を受けることになった。あと1カ月後の試験に向けてなつは勉強する。

アニメーターになりたかったと知った麻子がなつと話す。おしゃれしているから誤解したと言う。なつが試験を受けることについては、あの絵では無理だと麻子は言った。

帯広の絵の展覧会で天陽が賞をとった。陽平から聞いたなつは天陽に手紙を書く。天陽は両親から、なつのことは忘れて、早く家族を作れと言われる。

12月になってなつは社内試験を受けた。

アニメーターになるため試験を受けることに

仲はなつにもう一度試験をすると伝えた。普通は6か月の養成期間で2カ月ごとに能力審査を行っているが、なつも特別に試験を受けて、ほかの養成中の社員と比べられることになった。試験まであと1カ月ぐらいしかないが、なつはうれしいと言い、仲にお礼を言った。

君をもう一度試験しようと思っている

それに受かったら君をアニメーターにする

やります

やらせて下さい!

ただし条件は6月に入った者と同じだ

条件?

普通は6か月の養成期間の中で2か月ごとに能力審査を行って

それに合格した者から動画を任せることにしてるんだ

君の場合は特別だから、今うちにいるそういう養成中の者と比べて

君の能力を測ろうということになったんだ

次の試験は12月だ

もうあと1か月ぐらいしかない

受けさせてもらえるだけでありがたいです

うれしいです、ありがとうございます

やってみるか

やってみます!

よかったな、なつ

まずは口を拭け

感想

仲くらいの人なら、養成中の人となつの実力の差くらい、今の時点でわかりそうなものですよね。さらに独学で動画を描いているなつは、どう考えても不利なはずです。本当に試験に受からせる気はあるのでしょうか。

なつをうらやましいと言う雪次郎

なつが風車に帰ると雪次郎が客として来ていた。なつが試験の話をすると、雪次郎はうらやましいと言った。自分は跡取りだから帰らないといけないと言う。そこに咲太郎が帰ってくる。咲太郎が来年の公演「人形の家」のポスターを見せると、雪次郎は目を輝かせ、絶対に見に行くと言った。

ただいま

あ…お帰り

お帰り

雪次郎君!何してんの?

客だべさ

あらららららら、なっちゃん随分あか抜けたもな

そ言ってくれんのは雪次郎君だけだ

せっかくだからさ、なっちゃんもここで一緒にごはん食べたら?

いや~雪次郎君とのんびりしてる時間はないんだわ

あらら…あらららららら…

また試験受けんの?

今回は特別なんです、特別に許されたんです

てことは、チャンスをつかんだってわけね?

そう、チャンスです!

チャンスか…いいな、なっちゃんが羨ましい

なしてよ?

俺は一人息子だ、跡取りだべ、いつか帰るしかないもね

帰りたくないの?

チャンスか…

(咲太郎が入ってくる)

ただいま

あっ来た!待ってました!

ドサ回りの役者か、俺は

よっ咲太郎!名前がぴったりだ

いい名前ですよね、役者として

雪次郎に言われたくねえよ

雪次郎、咲太郎、よっご両人!旅回りの看板役者

今の俺は新劇だ

あっ雪次郎、いいところに来た

来年の春公演のポスターが出来たんだ

えっ!

これだ!

(咲太郎が雪次郎にポスターを見せる)

人形の家!イプセンの名作ですよね!初演は明治なんですよね!

お前すごいな、よく勉強してるな

ねえ人形の家ってちっちゃい家なの?

そういう意味じゃないわ、なっちゃん、芝居の大きなテーマだ

母ちゃん貼っていいか?

母ちゃんが貼ってあげようかい…

俺、絶対見に行きます!

おう、チケットは任せろ、30枚は売らせてやるよ

えっ?

えっ?

えっ?

えっ…

ん?

あっびっくりした30回見に行くのかと…

感想

雪次郎どうしたんでしょうか。雪月を継ぐ事が負担になってるような感じですね。咲太郎の帰りを待ってたり、劇のポスターに食いついたり、やっぱり雪次郎は劇がやりたいんだということが決定付けられるシーンでした。

麻子がなつに試験は無理だと言う

昼休みに外で絵を描いていたなつに麻子が声を掛けた。なつがアニメーターになりたかったと知った麻子はなつに男に会いたい気持ちがにじみ出ていると言って恥をかいたと言う。麻子はなつが試験を受けることを知っていた。なつが麻子のおかげだと言うと、麻子はあの絵で受けるのかと言い、なつには無理だと言って立ち去った。

それからなつは試験に向けて寝る間を惜しんで勉強をしました

やる気の余波なのか不思議と彩色の仕事も上達していくようでした

試験の教材集めにも余念がありません

(なつがゴミ箱から絵を拾っていくところを麻子が見ている)

(なつが外で絵を描いていると麻子が来る)

アニメーターになりたかったのね。

あ…はい

早く言ってよ、恥かいたじゃない

えっ?

あなたに…恥ずかしいこと言ったでしょ、ここで

男の人に会いたい気持ちがにじみ出てんのよとか何とか…

けど、私の白娘にもおんなじこと言ってくれました

にじみ出てるって、あん時はうれしかったです

そんなおしゃれなんかしてるからいけないのよ

いやマコさんだって十分おしゃれじゃないですか!

あなたのおしゃれと一緒にしないで

あ…そうですよね、美大出てるんですもね

十勝農業高校の私とは違いますもね

ハハハ、ハッ…自慢してるみたい

えっ?

あなた自分が田舎者だってことに自信持ってるでしょ

どんな自信ですか?それって

ハハハハ…うちの試験受けんだって?

はい、あ、それもマコさんのおかげです

あの絵で?あなたには無理よ

(麻子が行ってしまう)

何だべ…

油断大敵…

感想

ついになつと麻子の関係も雪解けの時がきたか!?と油断したら麻子ってツンデレなんでしょうか。優しくなったと思ったら最後突き放しましたね。でも、その厳しい言葉の裏には「頑張れ」という麻子なりの優しさが隠れているような気がしました。

  大沢麻子が気になった方はこちら!
  【なつぞら】大沢麻子(貫地谷しほりさん)はなつの天敵!?麻子の出演シーンをまとめました

天陽が絵で賞をもらう

麻子が行ったあと、なつのところに陽平が来る。陽平は天陽が帯広の展覧会に絵を出品して賞をもらったと言った。帯広の展覧会で賞をもらった天陽は受賞者として挨拶した。絵を描くことは生きるために必要なこと、作物や牛乳は値段が変わるが、世の中の価値観とは関係ない絵を描いていきたいと天陽は言い、拍手を浴びた。

なっちゃん!

あ、陽平さん

どう?順調?

はい、とにかくもうやるしかないしょ!

天陽もやったよ

えっ?

天陽が帯広の展覧会に絵を出品して賞をもらったって

えっ!

(天陽が受賞者としてあいさつする)

え~ありがとうございます、山田天陽です

え~僕は絵を描きながら畑を耕し

ジャガイモを作ったりそばを作ったりしています

え~牛飼いもして牛乳も売っています

今日も早く帰って搾乳をしなくちゃなりません

え~生きるために必要なことをやっています

絵を描くこともおんなじです

ただ畑で作る作物や牛乳はその時々で値段が違います

それを受け入れなくちゃなりません

でも…僕の絵だけは何も変わらないつもりです

これからも社会の価値観とは全く関係ないただの絵を描いていきたいと思っています

え~本日はありがとうございました

感想

天陽のスピーチを聞いていて、正治とタミは恥ずかしくならなかったのでしょうか。だって「今日も乳搾りを。。」とか「生きていくために。。」とか。小さい頃からガッツのない父親と母親に貧乏な暮らしを強いられてきた天陽は、本当に今の暮らしで満足しているのか疑問が湧いてきました。

なつのことはもう忘れろと言われる天陽

天陽が賞をもらったことを知ったなつは天陽に手紙を書く。天陽の家に手紙が届くと、タミは天陽の気持ちを知りながら捨てたなつを天陽が待つ必要はない、忘れてほしいと言った。正治も早く自分の家族を作れと言う。

(なつが手紙を書く)

天陽君、おめでとう

私もとてもうれしいです

やっぱり受賞したのは馬の絵だと聞きました

天陽君がベニヤに描いた馬の絵

それは今の私にとっても大きな憧れ、大きな目標になっています

(タミが天陽に手紙を渡す)

なっちゃんから手紙来てたわ

ん?そう

読まねえの?

うん、後でいい

なっちゃん、正月も帰らんのかな

漫画映画の仕事が忙しいから陽平も帰れんて、今年もまた

俺たちが東京行くか、3人で

牛を連れてけねえべ、一日でもうちを空けんのは無理だ

そりゃそうだわ

もう私たちはここから動けんのよ、分かってる?天陽

分かってるって…

牛のことじゃなくて、なっちゃんのこと

ん?

十勝に戻らない覚悟をしてなっちゃんは行ったんでないの

あんたの気持ちも分かっていながら捨てたんでしょや

おい…

それなのに、あんたが一人で待つことないからね

待ってねえべ

本当かい?

そんな心配すんなや

だったらお前も早く見つけろ

えっ?

この土地で絵を描くにしても一人で生きていく覚悟はできねえべ

それはつらすぎる

俺や母さんはお前らがいたからなんとかやってこられたんだ

お前も早くお前の家族を作れ

母さんが言いたいのはそういうことだべ

天陽、なっちゃんのことはもう忘れてちょうだい

感想

タミ、食事中になつからの手紙を渡し「読まねえの?」って。そんなの後で1人で読みたいに決まってるのに、タミも手紙の内容が気になってしょうがないんでしょうね。なつは天陽を捨てたという風に見られていたんですね。なつだけが悪者みたいになっちゃってるけど、天陽だって家が貧乏じゃなかったら、酪農や農業の道を選ばずに、陽平と同じく美大に行くという進路を選んだかもしれないのに。正治とタミがずっと天陽に甘え続けてきたことも、なつと一緒になれなかった一因でもあると思います。タミの「なっちゃんのことはもう忘れてちょうだい」はイラッとくるひと言でした。

なつと天陽が手紙の中で絵の話をする

なつと天陽は手紙の中で、天陽の絵は人に認めてもらうことが目的ではないが、なつの絵は認めてもらわないと価値がないというやり取りをする。泰樹のようにただ荒れ地を切り開くため

ベニヤに向かうと天陽は書いた。

(天陽からなつへの手紙)

なっちゃん、ありがとう

こっちではもう初雪が降って畑も真っ白くなり、絵を描く時間も増えました

人に認めてもらうために描いているわけではないけど

人から認められることはやっぱり大きな喜びですね

(なつから天陽への手紙)

私の描く絵は人から認めてもらわなければ何の価値もありません

だけどそれはおいしい牛乳を飲んでもらいたいという気持ちと

少しも変わらないような気がします

私は単純すぎるのかな

(天陽からの手紙)

俺も単純に好きな絵を描きたいと思ってるだけだよ、なっちゃん

だけどそれは世の中で一番難しいことかもしれない

泰樹さんのようにただ荒れ地を切り開くために

俺はベニヤに向かいたいと思ってる

なっちゃんも試験頑張って

感想

天陽となつの手紙のやりとりは一体なんなんでしょう。ただの近況報告ですよね。そうじゃなくてもっとラブレター的な文章も少しくらいは欲しかったです。久々の天陽となつなんですから。それとももうふたりとも冷めてしまったということでしょうか。つまらない手紙でした。

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なつがアニメーターの社内試験を受ける

12月になり試験が行われた。6か月の養成期間の最後の試験で、8時間で動画を15枚以上描く。アニメーターになるために入社して養成を受けた社員の中に特別になつも入って試験を受けた。

(受験者のいる部屋に井戸原と仲が入る)

はい、お疲れさまで~す

え~6か月の養成期間の中でこれが最後の試験になります

課題はこれまでと同じです

今日一日8時間でどこまでの動画が描けるか

いろんな動きを描いてもらい、そのデッサン力や線のきれいさを採点します

枚数も15枚以上描かなければ合格できません

君たちは既に6か月を費やしてるんだからね

まあ1人を除いて

アッハハハハハ…

奥原さんは今仕上にいますが

今回は特別に皆さんと同じ条件で試験を受けることになりました

あ…よろしくお願いします

よろしくお願いします

それでは始めて下さい

なつよ、頑張れ、だけど丁寧にな

感想

再びでましたね。井戸原の高笑い。首を前後しても高笑いをしても微動だにしな井戸原のベレー帽はやはり頭の一部なのではないかと錯覚してしまいます。それにしても、なつの隣の席の子はなつのことをジロジロ見すぎ。物凄くジロジロ見てましたが、気付かないなつの集中力はすごいと思いました。どう考えてもあの見かたはカンニングですからね。私だったら「なに!?」って怒っちゃいますね。

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今日の名シーン

天陽の気持ちを知りながら東京に行ったなつのことは忘れてちょうだいとタミが天陽に言ったシーン。息子に幸せになってほしい親の正直な気持ちだと思いました。

今日の名台詞

「畑で作る作物や牛乳はその時々で値段が違います。それを受け入れなくちゃなりません。でも…僕の絵だけは何も変わらないつもりです。これからも社会の価値観とは全く関係ないただの絵を描いていきたいと思っています」

天陽が帯広の展覧会の授賞式で言った言葉。

「俺や母さんはお前らがいたからなんとかやってこられたんだ」

タミがなつのことは忘れろと言ったとき、正治が天陽に言った言葉。

「俺も単純に好きな絵を描きたいと思ってるだけだよ、なっちゃん。だけどそれは世の中で一番難しいことかもしれない」

天陽がなつへの手紙に書いた言葉。

次回の見どころ

とにかく試験の結果が気になりますよね。仲や井戸原もなつのセンスを認めているから、合格するような気もするけど、演出の露木とか麻子あたりが邪魔するような気もします。

なつぞら

Posted by popi