なつぞら第85話のあらすじと感想(2019年7月8日放送)

2019-07-14

なつぞら第85話のあらすじと感想(2019年7月8日放送)

第15週「なつよ、ワクワクが止まらない」の第85話。

なつ(広瀬すず)が帰省中の柴田家に、北海道大学に通っている夕見子(福地桃子)が帰ってきた。勢ぞろいの柴田家に、久しぶりに賑(にぎ)やかな日常が戻ってきて…。

第85話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
  • 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
  • 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
  • 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
  • 柴田砂良(北乃きい)…照男の妻
  • 柴田夕見子(福地桃子)…剛男と富士子の長女
  • 柴田明美(平尾菜々花)…剛男と富士子の次女
  • 戸村悠吉(小林 隆)…柴田家の酪農の従業員
  • 戸村菊介(音尾琢真)…悠吉の息子
なつぞら登場人物

なつぞら第85話のあらすじ

夕見子は千遥の話を聞き、自分の意志の結婚かと言いだす。結婚についての固定観念を疑わなければ女は自由になれないと言った。

夕見子は千遥が描いたなつと咲太郎の絵を見た。そして、なつが仕事で漫画映画の原作を考えていると聞くと、ヘンゼルとグレーテルがなつたち兄妹と似ていると言った。

剛男は咲太郎に兄妹をこんな運命にしたのは自分だと言う。咲太郎はそうだから感謝していると言った。泰樹はよく生きてきた、これからも胸を張って生きろと咲太郎に言った。

千遥の服はここに置いておくことにした。富士子はいつか千遥が取れに来れればいいと言う。なつと咲太郎は柴田家の家族と挨拶を交わして、東京に帰っていった。

夕見子が咲太郎を泥棒と言う

北海道大学に通っている夕見子が帰ってきた。なつは兄の咲太郎を紹介したが、夕見子は泥棒の咲太郎だと言った。妹の千遥のことを気にする夕見子になつは自分の場所に帰ったと言った。夕見子は大学の男友達に車で送ってもらったと言い、剛男と富士子は心配した。

ただいま

夕見!

おお!

何さこの家は、女は働いて飯を作り男は座って飯を待つ

相変わらず、遅れてますもね

タ見子、お帰り!

ただいま

北海道大学に通う夕見子ちゃんが帰ってきました

なつとは実に3年ぶりの再会でした

夕見?

うん?

私のお兄ちゃん

あ…咲太郎です

お~!あの泥棒の咲太郎かい!

えっ?

夕見子、失礼だべ!

無実だったからね、あれは

ちょっと、タ見子

うん?

あんた何で来たの?

何でって母さんが電話してきたからしょ

そうでなくて帯広からどうやって来たの?

ああ…

そうだ、連絡よこせば迎えに行ったのに

大丈夫、車で来たから

車?

うん、すぐそこまで送ってもらったから

誰に?

大学の友達、ドライブのついでだったからね

男の人かい?

まあ…性別で言ったら男でないのかい

本当なのかい?

どういうつきあいなの?

そんなことよりなつ、千遥ちゃんはどうしたの?

えっ?

千遥ちゃんがここに来たんでしょ?

今は…いない、千遥は自分の場所に帰ったわ

感想

夕見子、もしや恋人に送ってもらった!?流れとしては、雪次郎の作ったお菓子を食べるのを楽しみにしていた→お菓子作りの修行を辞めて演劇をやり始めた雪次郎に愛想をつかす→気がつけば自分の周りには秀才で素敵な人がたくさん→雪次郎への想いを捨てて同じ大学の人とカップル。恋人じゃなくてただ足に使ってるだけの人かもしれませんがね。

夕見子が気になった方はこちら!
【なつぞら】なつ(広瀬すず)と夕見子(福地桃子)の会話が感動する。二人の関係をまとめました

夕見子は千遥が18歳で結婚すると聞き、女の自由について話す

夕見子は千遥が18歳で結婚すると聞き、それは自分の意志なのかと言う。夕見子は固定観念を疑わないと、女は自由には生きられない、普通を疑えと話した。家族の会話を聞いていた咲太郎は、なつが面白い家で育ったと笑った。

千遥ちゃんって年いくつだっけ?

今18

18で結婚?

結婚するからもうなつにも咲太郎さんにも会えないっていうの?

それはしかたないしょ…

しかたないって何がさ?大体、自分で望んでる結婚なの?

それどういうこと?

周りが勝手に望んでるだけで

千遥ちゃんはしかたなくそういう流れに乗っかってるんじゃないかってことよ

おい勝手なこと言うなや、なつを不安にさせてどうすんだよ

人の心をひっかき回すな!

私はそれが千遥の意志だって信じてるから

18で結婚することがそもそも女の意志って言えんのかい?

18だったら十分お嫁に行く年だべさ

それ!母さん今つまんないこと言った

はあ?つまんないこと!?

それは言っちゃいかんだろ、タ見子!あ…

いいですか皆さん、女が子どもを産んだら母親になる

これは当たり前の話

したけどその前に誰かの妻になる、よそのうちの嫁になる

自分ではないほかのものになる

そういう固定観念を生み出しているものを疑わなければ

女はいつまでたっても自由には生きられないと私は言ってんのです

俺は砂良のこと俺のもんなんて思ってねえからな

えっ、私はあんたのものじゃないんだ?

いや、俺のもんだ…

どっち?

もういいでしょや、そったらことは

ダメだ、もっと普通を疑え、なつ!

いい加減にして、タ見子

ハハハハ…

お兄ちゃん

いや面白いな、なつは本当に面白い家で育ったんだな

そう?

普通の家族しょ

いや普通じゃないと思うぞ

感想

夕見子は高校の頃からこのような女性の生き方についての考え方が変わりません。北大に行って学んでも一貫していますね。ちょっと照男は砂良に頭が上がらない感じになってきているのでしょうか。子どもの頃から剛男の姿を見てきた照男は、どうしてもそうなってしまうのかもしれません。砂良と夕見子の関係ってどうなんだろうとも思いました。

参考:
【なつぞら】奥原千遥(清原果耶さん)になつと咲太郎が再会!?兄妹の軌跡をまとめました

夕見子がなつの兄妹はヘンゼルとグレーテルだと言う

夕見子は千遥が描いたなつと咲太郎の絵を見て、なつの父が描いた絵を知らないのに不思議だと言った。なつは咲太郎も家族の絵を描いていたことを教えた。夕見子はなつが読んでいる本を見つける。漫画映画の原作を探していると言うなつに、なつの兄妹は「ヘンゼルとグレーテル」みたいだと言った。

これを千遥ちゃんが…へえ…

さすがなつ姉ちゃんの妹だべさ、絵がうまいっしょ

うん

やっぱり私とは大違いだわ

そったら寂しいこと言わんでよ、明美ちゃ~ん!

(なつが明美をくすぐる)

やめれ~!

明美ちゃ~ん!

不思議だね…お父さんの手紙は知らないんでしょ?

えっ?

ほらあんたがそこに貼ってた戦死したお父さんの手紙にあった絵さ

それを知らないのに千遥ちゃんも同じことをしてたってことだべ?

お兄ちゃんも東京で描いてたのさ、家族の絵を

咲太郎さんも?

お父さんのまねして…

へえ…何だかあんたが絵描きになるのも必然だったんだね

(夕見子がなつの「グリム童話集」の本を見る)

随分幼稚なの読んでんだ

えっ?

これ

あっそれは仕事のために読んでんの

仕事?

漫画映画の原作になるものを探してるんだわ

えっあんたもうそんな仕事までさしてもらってんの?

短編映画だけどね…

若手の育成のために企画から作らせてもらえることになったのさ

へえ…で何の話にするの?

それが決まんなくて…

そういえば…あんたらきょうだいって「ヘンゼルとグレーテル」みたいだもね

「ヘンゼルとグレーテル」?

そう、兄と妹の話だよね、これ

まま母に捨てられたきょうだいが森の中でお菓子の家を見つける話だよね

うん、そう

ほら深い森の中に連れていかれる時

兄は帰り道が分かるようにパンをちぎって落としていくでしょ?

うん

あんたらきょうだいにとってそのパンが絵なんだわ

絵?

パンを落とす代わりに絵を描いてんの

それが自分の家に帰るための道しるべなんだわ!

だけどそのパンは鳥に食べられてしまって

きょうだいは帰り道を見失ってしまう

その鳥は…そう時の流れという名の鳥なんだわ!

時は流れて子どもはいつしか子どもじゃなくなっていく

ねえ、何言ってんの?

ねえぴったりっしょ!なつがやるならこれしかないべ!

(なつは千遥を思い出す)

「ヘンゼルとグレーテル」…?

感想

すぐにアイディアが出る夕見子は頭がいいってことでしょうね。この時代、北海道から東京の大学に行こうとは思う人は少なくて、北大でおさまっていますが、もしかしたら、坂場の東大に行くぐらいの頭があるのかもしれません。

泰樹は咲太郎に胸を張って生きろと言う

咲太郎は剛男や泰樹と酒を飲んでいた。咲太郎の兄妹をこんな運命にしたのは自分のせいかもしれないと剛男が言うと、咲太郎はだから感謝していると伝えた。泰樹は咲太郎によく生きてきた、これからも胸を張って生きろと言った。

咲太郎君…君らをこんな運命にしてしまったのは私かもしれんな…

そうですよ

そだな…

だから俺は心から感謝してます

ありがとう…

さあ飲んで

ああすいません…

咲太郎

はい…

お前はここまでよくやったな

えっ?

よく頑張って生きてきた…この先も胸張って生きりゃいい

感想

咲太郎がよくやるパターンです。え?と思わせてから、安心するようなことを言います。なつには柴田家があって、千遥には置屋があったけど、それに比べると不安定だった咲太郎はよく生きてこられたなと思います。こうして過去も含めて咲太郎の人生を肯定してくれた人は今までいなかったのではないでしょうか。

東京に帰る日になる

なつは久しぶりに牛の搾乳をした。今日東京に戻ると言うなつに悠吉と菊介は寂しがった。菊介は手伝うからここで漫画映画の仕事をしろと言ったが、それを聞いてなつは帰りたくなったと笑わせた。なつは明美の髪を結ってあげて学校へ送り出した。

なっちゃん、腕はなまってないな

うん…これでまた当分できなくなるから、しっかりこの手に残しておきたくて

本当にもう今日戻っちゃうんかい?

これ以上いたら東京に戻りたくなくなっちゃうでしょや

だったら戻るな、このままここさいろ

漫画映画を作りたければここで作ればいいべさ

この菊介さんが手伝ってやっから

お前に何ができんだ?

なっちゃんの…肩もみぐらいはできるべよ

ありがとう、菊介さん、それ聞いてやっと戻る気になれたわ

いやそりゃないべ、なっちゃん!

(なつが明美の髪を結う)

はい、出来た

ありがとう、なつ姉ちゃん

うん、行ってらっしゃい、元気でね…

なつ姉ちゃんも

うん

行ってきます

行ってらっしゃい

行ってきます

気を付けてね

感想

逆になつの搾乳左右の手で交互にリズムよくやっていて、前より上手になっているような気さえしました。菊介は最近、「この菊介さんが」みたいなことをよく言うようになりました。昔からではなく、スキー大会の頃からかなと思います。

なつと咲太郎が東京に帰る

東京に帰るなつと咲太郎は、家族に挨拶した。一人ひとりと言葉を交わして、剛男の運転する車で柴田牧場を後にした。

体、気い付けてね

うん…みんなも、それじゃまた

今度はもっとゆっくりね

砂良さん、照男兄ちゃん、赤ちゃん楽しみにしてる

産まれたら会いに来て

咲太郎兄さんもまた来て下さい

そっちの兄さんも東京にまた

皆さん、俺もですが…千遥が本当にお世話になりました

千遥の服はここに置いとくから

分かった、いつか取りに来てくれるといいね

うん

それじゃ夕見またね

そのうち東京にも連絡すると思うわ

必ずよ

うん

じいちゃんもまた

こっちのことは心配すんな

咲太郎

はい

しっかりしろや

はい

最後に怒られた…

じゃ行こうか

うん

行ってきます

行ってらっしゃい

こうしてなつの短い里帰りが終わりました

なつよ、千遥の目にもきっとこの風景は焼き付いているだろう

感想

柴田家のシーンが終わってしまいました。やっぱり北海道だと泰樹がしゃべるだけで感動しそうな雰囲気もあり、剛男とか富士子のお決まりのパターンがあって、久々に楽しかったのですが、また東京のアニメになります。天陽のこともすっきりして、これから坂場を意識し始める可能性が高いですね。

今日の名シーン

泰樹が咲太郎に胸を張って生きろと言った場面。

今日の名台詞

「いいですか皆さん、女が子どもを産んだら母親になる。これは当たり前の話。したけどその前に誰かの妻になる、よそのうちの嫁になる、自分ではないほかのものになる。そういう固定観念を生み出しているものを疑わなければ、女はいつまでたっても自由には生きられないと私は言ってんのです」

千遥の結婚を知った夕見子が言った言葉。

「ダメだ、もっと普通を疑え、なつ!」

千遥の結婚の話はもういいというなつに夕見子が言った言葉。

「咲太郎、お前はここまでよくやったな。よく頑張って生きてきた…この先も胸張って生きりゃいい」

咲太郎に泰樹が言った言葉。

次回の見どころ

なつは夕見子にヘンゼルとグレーテルのアイディアをもらったので、東京に行って仕事ですね。麻子や坂場との話し合いがどうなるのか楽しみです。

なつぞら

Posted by popi