なつぞら第75話のあらすじと感想（2019年6月26日放送）
なつぞら第75話のあらすじと感想（2019年6月26日放送）
第12週「なつよ、“雪月”が大ピンチ」の第75話。
とよ（高畑淳子）や雪之助（安田顕）の説得に、夢を追いたいと懇願する雪次郎（山田裕貴）。お互いの気持ちが分かるなつ（広瀬すず）は、どうしていいか分からず…。
なつぞら第75話のあらすじ
- 奥原なつ（広瀬すず）…ヒロイン
- 奥原咲太郎（岡田将生）…大好きな、たったひとりの兄
- 小畑とよ（高畑淳子）…雪之助の母
- 小畑雪之助（安田顕）…菓子屋の店主、帯広のお菓子発明王
- 小畑妙子（仙道敦子）…菓子屋の嫁
- 小畑雪次郎（山田裕貴）…菓子屋の息子
- 前島光子（比嘉愛未）…川村屋オーナー
- 野上健也（近藤芳正）…川村屋ギャルソン
- 三橋佐知子（水谷果穂）…川村屋ウエイトレス
- 下山克己（川島 明）…アニメーター
- 大沢麻子（貫地谷しほり）…アニメーター・セカンド
- 井戸原 昇（小手伸也）…アニメーター・作画担当
- 三村 茜（渡辺麻友）…新人アニメーター
- 堀内幸正（田村健太郎）…作画課の動画担当社員
- 坂場一久（中川大志）…東洋動画の監督見習い
なつぞら第75話のあらすじ
雪之助は雪次郎をすぐに川村屋に連れていこうとした。雪次郎は一度だけ自分の夢を追わせてほしいと言った。雪之助はそれを認めず、川村屋につれいていく。
川村屋に来た雪之助は、また雪次郎をおいて欲しいと頼んだ。さらに自分も雪次郎が落ち着くまでいつまででも無給で働くと言って頭を下げた。
雪之助の隣で働く雪次郎は泣いていた。それを見たとよは雪次郎に行けと言う。追いかけようとした雪之助を止め、とよは雪之助の顔をたたいた。雪次郎は新宿の街を走って行った。
なつは馬の動画を完成させたが、下山と麻子は動きに物足りなさを感じる。階段で馬の動きを考えていると、坂場が来て参考になるなら自分が馬の役をやると言った。
つい笑ってしまったなつは断ったが、その直後、なつが階段から落ちそうになる。坂場はなつの手を握ってそれを助けた。
雪次郎が一度だけチャンスが欲しいと言う
雪次郎は押し入れから出て、黙って川村屋を出たことを家族に謝った。雪之助はすぐに川村屋に行こうと言ったが、雪次郎は雪月も川村屋も好きだが、一度だけ夢を追わせてほしいと頼んだ。雪之助はそれでも無理やり連れて行こうとする。
（雪次郎が押し入れから出てくる）
黙って出て、すみませんでした…
すぐ行くべ
どこに行くんだ？
川村屋に決まってる
このまま挨拶もなしじゃいかんべ
それは人の道に外れてる、だべ？
そだね
それは落ち着いたら必ず謝りに行こうと…
すぐ行くのが筋だ
一緒に行くべ
父さん！父さん…
その前に俺、東京でやりたいことに気付いたんだ
やっと自分の気持ちに正直になった
それは道を踏み外しただけだ、戻るならまだ間に合うべ…
いやちょっと待って、ちょっと待って…！
雪次郎…
お前、役者になって食べていけると思ってんのかい？
ばあちゃん俺は食べていきたいんじゃない、演劇をやりたいだけだ
したけど腹はすくべさ
したけど食べていくことよりも何かをやりたいと思うことを我慢する方が
時としてずっと苦しいことだってある
お前、我慢足りないだけだ！
まだ学生みたいな考え違いしてるだけだべ！
違う！
家のことじゃなく…自分のことだけを考えようと思っただけだ
俺はうちの店が好きだ
川村屋も好きだ
だけどほかにもやりたいことがあった…あったんだ！
雪次郎君…
頑張れ
お兄ちゃんは黙って！
俺にもたった一度だけチャンスが欲しい
自分だけの夢を追わせてほしい
頼む！
お願いします！
よし分かった！動かんなら無理してでも連れてくべや！
ちょっと待って嫌だ…
来い、こら！
嫌だ…
あんた…やめれや…
おじさん！雪次郎君！やめて下さい！
あんた
ほれ…
行くべよとりあえず…
感想
「他にもやりたいことがあった」と言う雪次郎に咲太郎だけ「頑張れ」と励ましていました。この頑張れという言葉は雪次郎にとってありがたかったはずです。雪之助が力ずくで川村屋へ連れて行こうとしたとき、逆に雪次郎に押し倒されてしまいましたね。雪次郎ももう子どもじゃない、立派な大人だということですよね。
参考：
【なつぞら】小畑雪次郎が新劇の俳優になろうとした理由やいきさつをまとめました
雪之助が杉本に謝る
川村屋で雪之助は職長の杉本に頭を下げた。雪次郎を店において欲しいといい、自分も雪次郎が川村屋に落ち着くまで無給で何日でも働くと言った。
本当に申し訳ございませんでした
申し訳ございませんでした
杉本さん日曜日の忙しい時に申し訳ございません
いいですよ、おい君たちはいいから手動かせ！
はい
それからお願いがあります
これからこいつも性根を入れ替えるので雪次郎をまたこの店に置いてやって下さい
父さん！
お願いします！
それは別に構いませんが…
私も働きます、あ…もちろん無給で
こいつがここに落ち着くまで何日でも働きます
マダム、どうか許して下さい
えっ…
（雪次郎と雪之助が一緒に働く）
感想
謝って、2年くらい猶予をくださいとでも言うのかと思ったら、また働くと言い出してしかも雪之助まで無給で働くなんて急展開すぎてみんな呆気にとられていましたね。どうしても雪次郎に川村屋で修行させたい理由がなにかあるのでしょうか。雪次郎には実は歳の離れた雪一郎という兄がいて、雪一郎の夢が雪之助と同じ川村屋で修行をすることだったとか？雪次郎、おまえは雪一郎の夢も背負って生まれてきたんだ。なんてことはあるのでしょうか。
妙子は雪次郎の味方になった咲太郎に感謝する
マダムは話をこじらせた咲太郎にきつく言った。咲太郎はうるさいと答え、マダムを怒らせる。妙子がため息をつくと、咲太郎は妙子に謝る。妙子は雪次郎に味方になってくれた咲太郎に感謝していると言った。
（マダムが咲太郎に話しかける）
本当にいつも話をこじらせてくれるわね
えっ…
趣味？あっちこっちで話をこじらせるのが趣味ですか？
うるさいな
うるさい？
どの口が言ってんのよ？反省しなさい
反省してたら誰もこんな苦労はしません
ふんっ
お義母さん、これからどしたらいんですかね？
そんな情けない声出さんの、ちょっと様子を見てくるわ
私も行く
（ため息をつく妙子に咲太郎が声をかける）
何か…本当にすみませんでした
あ…いいんだわ
あなたは雪次郎の味方になってくれたんでしょ
私はそれだけでも感謝です
本当にありがとう
いえ…
感想
職長までもが、雪之助の申し出に呆気にとられていましたね。川村屋の厨房でさっそく何か作り始めた雪之助ですが、それをちょいちょい横で手伝う雪次郎がなんだか切なかったです。みんな深刻な雰囲気になっている中、いただきますと手を合わせてケーキのようなものを食べ出したとよがかわいかったです。
雪次郎を追いかける雪之助をとよがたたく
（雪次郎が父の隣で泣きながら仕事をする）
雪次郎君…
（とよが雪次郎のところに来る）
雪次郎！もう行きな
そのかわりもう二度とここに戻ってくんでないよ
自分で決めたんならその覚悟を貫け！
ばあちゃん、ごめん…
（雪次郎が出て行こうとする）
ダメだ戻れ！雪次郎！
（追いかけようとする雪之助をとよがたたく）
自分の子どもに惨めな思いさせるんでないわ！
母ちゃん…ぶつなや…
とよばあちゃん…
なっちゃんも、もういいからほっといてやって
皆さんどうもどうも…お騒がせしました、すいません…
（雪次郎が新宿の街を走る）
（なつと咲太郎は風車に帰る）
なつ
（なつは風車の隣の神社に手を合わせる）
感想
気付いたら雪次郎が泣いてて驚きました。雪之助がここまでしてくれることに対しての涙なのか、それとも自分は演劇がやりたいのにわかってもらえない無念さからこみ上げてくるものがあったのか。とにかくとよは雪次郎の涙に本気さを感じたのでしょうね。雪之助はとよに叩かれたあと「母ちゃん…ぶつなや」と小さな声で言ったので、もしや逆上してとよを背負投げして雪次郎を追いかけるか！と思いましたが、そこは大丈夫でしたね。良かったです。とよばあちゃん、急に怒ったから血圧が上がってないといいのですが。。。
参考：
【なつぞら】泰樹と雪月のとよの掛け合いが名物！とよの人柄がわかるシーンもまとめました
馬の動画はやり直しとなる
なつは馬の動画を完成させた。だが下山と麻子は馬が速く駆け出すところの勢いがない、タメがないから動きが流れると言う。それだと動きが止まるとなつは言ったが、麻子に押し切られやり直しとなる。茜と堀内もなつを応援していた。
出来た〜はぁ
そして翌日です
どですか？
（下山と麻子がなつの絵を見る）
う～ん、表情はいいんだけど馬の動きがな…うん…
やっぱりまだどこかおかしいですか？
おかしいっていうか何か足りない？うん
最後かな…最後だよね？
うん
馬の脚に勢いがな…
最後のもう一押しってのが、何かないかな？
馬が速く駆け出すとこですか？
そうですね…やっぱりまだタメがないのよ
タメですか？
馬がこうを上げて下ろすまでにタメを作ってないから
動きが流れちゃうのよ
動き出しの動画っていうのはこう
丁寧に詰めて詰めて描いて一気にここ飛ぶから
緩急がついて勢いが出るんでしょ
でも動きを詰めるだけだと全体の勢いが止まってしまいます
勢いをつけるために詰めるの！動画の原則でしょう
いや分かりますが…
分かってるならやりなさいよ、もう私がやる？
いえ最後までやらせて下さい！
うん、じゃもう一回考えてみて
はい
待ってこれも
（なつに茜と堀内が声をかける）
大丈夫、面白くなってきてるわよ
あと少しなんですが…
やっぱり詰めじゃないかな？
はい、そなんですけど、どうしたらいんでしょうか…
感想
茜はともかく堀内までもがなつのことを心配して声をかけるなんて、なつもすっかりこの職場になじみましたね。それにしてもいつまでもなつに任せていいのでしょうか。なつが描いたものに麻子が手直しをしたほうが絶対効率的だと思うのですが。。。
下山が気になった方はこちら！
【なつぞら】下山克己（麒麟・川島明）がなつの一番の味方！下山の出演シーンをまとめました
階段から落ちそうになったなつを坂場が助ける
なつは階段で馬の動きを考えていた。そこに坂場がやってきて、役に立つなら自分が馬になってかけ降りると言う。なつは馬を描くたびに笑ってしまうのでと断った。その時、なつが階段から落ちそうになり、坂場が手を支えた。
（なつが階段で馬の動きを考えていると坂場が来る）
あっ
また馬ですか？
馬です
まだ馬を描いてるんですか？
まだ馬です
もしお役に立つなら
えっ？
私が馬になってここを駆け下りましょうか？
大丈夫です…
そうですか？
もしそれを見てしまったら当分馬を描く度に笑って手が震えそうですから
一人でなんとか頑張ります
うわ～！
（なつが階段から落ちそうになり腕をグルグル回す）
（坂場がなつの手を取る）
大丈夫？
大丈夫…
感想
なつを助ける前にカチンコがなったのは「スタート！」ということなのでしょうか。恋のスタート？坂場、自らが馬になることを提案するなんて、なつに下心があるのがミエミエです。先週までちょいちょい意地悪なことを言っていたのは好きだからだったんでしょうか。恋の始まりなのかそれとも「ただ人が落ちそうになっていたから手を差し伸べただけですが。何か？」とか言い出すのでしょうか。坂場の出方が気になりますね。
坂場が気になった方はこちら！
【なつぞら】坂場一久(中川大志さん)は嫌なやつ？登場シーンをまとめました
今日の名シーン
とよが雪次郎を川村屋から出て行かせ、追いかけようとする雪之助を止めたシーン。
今日の名台詞
「俺は食べていきたいんじゃない。演劇をやりたいだけだ。食べていくことよりも何かをやりたいと思うことを我慢する方が時としてずっと苦しいことだってある」
雪次郎が川村屋に戻されそうになった時に父に言った言葉。
「自分の子どもに惨めな思いさせるんでないわ！」
とよが川村屋を出ていった雪次郎を追いかけようとする雪之助に言った言葉。
次回の見どころ
坂場となつは恋の始まりなのか！？そして雪次郎はどこに向かって走って行ったのか！気になりますね。