【なつぞら】泰樹と雪月のとよの掛け合いが名物!とよの人柄がわかるシーンもまとめました

2019-06-19

NKHの朝ドラ「なつぞら」の名物の1つと言えば、なつが「じいちゃん」と慕う柴田泰樹と雪月の小畑とよの掛け合いではないでしょうか。

最近ではなつが東京に行ってしまって、北海道の場面が減ってしまいました。それによって、泰樹ととよの掛け合いも見られなくなっています。

でも、やっぱりこの二人が出ると楽しい雰囲気になりますし、笑わせてもられますからね。なつぞらの名物として、今後も出てくることがあると思います。

最近見ることができなくてさみしいと思っている人にも、あの掛け合いを思い出してもらうために、これまでの放送から二人の掛け合いととよが活躍した場面をまとめてみました。

とよは初登場の時から抜群の会話力

(泰樹)おう やっとるか

(とよ)お〜や、柴田さん、お久しぶり。店はやってるよ売るもんはな〜んもないけど。

(泰樹)闇屋に仕事とられたか。

(とよ)うちは闇で商売したくないからね

(泰樹)ハハハ…新鮮な牛乳と卵を持ってきてやった

(とよ)相変わらず恩着せがましい言い方するね。「持ってきてやった」ってそっちも商売だべさ

(泰樹)商売にならんでいいからなんか食わせてくれ

こんな感じの登場でした。泰樹がなつを連れて行ったときです。とよはなつを泰樹の孫の夕見子だと勘違いてしまいます。

(とよ)なかなかの美人でないの。これで性格がじいさんに似てなきゃいいんだけどね。ハハハ。雪次郎とりあえず仲よくしてやんな。

(雪次郎)うん。友達になろうね。夕見子ちゃん。

(なつ)いや…

(とよ)嫌かい…?はっきり言う子だね〜。やっぱじいさんに似ちゃったんだね

(泰樹)無駄口はいいから何か菓子出してくれ。

とよは「恩着せがましい」という言葉をよく使います。これが嫌みたいですね。というか、1つのパターンとなっている感じです。

さらに…

(とよ)よかったね。父さん帰ってきて。

(なつ)あっ…いやお父さんじゃありません。

(とよ)えっ?衝撃的な発言。こりゃまたたまげたこと言う子だねぇ。

(泰樹)この子は孫の夕見子ではない

(とよ)えっ 違うの!?だったら早くいってや。

(なつ)あっ奥原なつです。東京からきました。よろしくお願いします。

(とよ)東京から?東京から疎開してきたの?

(なつ)違います。

(とよ)あんたまさか。さらってきたんじゃないよね?

(泰樹)なんてこと言うんだ…本当に口の減らんババアじゃ

(とよ)あんたにババアと言われるほど、もうろくしてないよ!

このように泰樹ととよはガンガン言い合います。これをはじめて聞いたなつはびっくり。謝ってしまいました。それに対してとよは「喧嘩ならもうちょっと言葉をえらぶよ」と言います。

そして、雪月の嫁の妙子が「開拓者の1世はもう思ったことなんでも口に出すから、これはねじゃれているだけなのよ」と教えたのでした。

開拓者1世の二人はこうしてなんでも言い合うという設定になっていて、なつぞらの初期ではこの二人の言い合いは名物として私たちを楽しませてくれました。

この後、雪之助が泰樹となつにアイスクリームを作って出します。そこでも、さっそく二人の掛け合いが始まりました。

(泰樹)おお、アイスクリームか!ハハハ…うん こりゃうまい!

(とよ)ハハハ…大酒飲みかと見せかけて甘いもんにだけは目がないときてんだから。この人は

(泰樹)何も見せかけとらんよ

(とよ)なら見かけだおしか

(泰樹)いいからもう引っ込んでろ。アイスクリームが苦くなる。

(とよ)はいはいはい。フフフフ…

そして泰樹はこう言ったのです。

びっくりこいたか?俺達はなんでも我慢せず言い合う。そうしなければ開拓の辛さも冬には零下30度を越す寒さにも耐えきれんかった。言い合える相手がいるだけで、人は恵まれとる。はよ、食べれ

参考:
なつぞら第4話のあらすじと感想(2019年4月4日放送)

泰樹「あんたが一番うるさい」

第9話でもトヨと泰樹の掛け合いが見られます。それはなつが東京の兄に会いたくなって、家を飛び出したとき。結局、帯広の河原で見つかり、雪月に家族で寄りました。またアイスクリームを食べたときです。

(剛男)うまい!

(雪之助)そうかい。

(剛男)はい、今この瞬間 私は戦争が終わったと実感しました。

(雪之助)そんなこと思ってくれんのかい、お菓子一つで。

(剛男)はい、平和の味がします

(とよ)なるほど、あんたがこのじいさんと気が合わねえことは実感したわ。

(剛男)えっ?

(泰樹)四の五の言わず食え!

(剛男)ああ….

(とよ)ほらね。

(富士子)何よ「四の五の言わずに」って。なっちゃん、これからはおじいさんのことは何でも私に教えてちょうだい。おじいさんはね、甘いものを食べる時と人に甘いことをする時は隠したがるのよ

(泰樹)うるさい

(富士子)もう…。

(とよ)いかったね。あんたのことよーく分かってくれる娘さんがいて。

(泰樹)あんたが 一番うるさい。

もともと婿の剛男に厳しい態度をとる泰樹。とよがそれをおもしろおかしく言うわけですよね。泰樹の「あんたが一番うるさい」でみんなが笑うという構図です。

この場面を見るとどうでしょう。娘の富士子よりも、とよの方が何でも言いやすいように見えますよね。

参考:
なつぞら第9話のあらすじと感想(2019年4月10日放送)

とよ「相変わらず苦〜い顔して砂糖なめてんの?」

実際のところ、なつぞらでは泰樹がそんなに頻繁に雪月に行くわけではありません。

とよは泰樹がいないところでも結構言ってしまうことがありましたよね。それは天陽となつが映画を見に行った帰りのこと。雪月に寄った二人にとよが話しかける場面です。

(とよ)あ~らなっちゃん!え~っと…

(なつ)天陽君

(とよ)あっそうだった天陽君、絵描きのね

(天陽)あ、絵描きではないです

(とよ)あれ?違ったかい?

(天陽)絵は描きますけど、絵描きじゃありません

(とよ)理屈っぽいんだね

とよはあまり面識のない天陽にもこの調子で絡んでいきます。

(とよ)どう?じいちゃんは元気?

(なつ)元気です

(とよ)相変わらず苦〜い顔して砂糖なめてんの?

(なつ)ハハハなめてませんよ

(とよ)ものの例えっしょ。あれやだ、私邪魔だわね、邪魔でしょ?

(なつ)いいえ

(とよ)聞かれて邪魔だって人はいないわね。邪魔邪魔ハハハ。じゃまた後でねハハハ…

(なつ)後でまた来るんだハハハ

泰樹が頑固な性格だけど甘党だというのをおもしろおかしく例えたとよの「苦い顔して砂糖なめてる」でした。お見事。

参考:
なつぞら第33話のあらすじと感想(2019年5月8日放送)

泰樹がなつのことで相談したのはとよ

そんな泰樹ととよの何でも言い合う関係でしたが、泰樹がとよを頼って雪月を訪れたときがありました。第40話のことです。

このとき泰樹はなつに照男との結婚の話をしたときでした。なつに他人だと思っているからだと言われ、大事な家族を奪ったと言われ、泰樹は落ち込んでいたのでした。

泰樹は東京に行きたいというなつを雪月に頼みに来たところでした。このシーンでは泰樹がため息をつくところから会話が始まりました。

(とよ)あんたが私に頼るなんてよっぽどのことだべさ

(泰樹)いいもう

(とよ)何さ?言ってみれ、言って楽んなれ

(泰樹)あんた孫を東京に出すそうじゃな

(とよ)雪次郎?出すよ、昔は息子も出したからね

(泰樹)なつのことも頼めんか

(とよ)なっちゃん?なして?なっちゃんが東京行くんかい?

(泰樹)本当の家族が向こうにいるんじゃ。行きたいという思いは当たり前だべ

(泰樹)あんたそれでいいんかい?なっちゃんは孫以上にあんたのまな弟子だべ。寂しくないんかい?

(泰樹)自分でまいた種じゃ

(とよ)種?何したのさ?

(泰樹)照男とくっつけようとした

(とよ)はあ?

(泰樹)わしはなつのことをまだ他人みたく思ってたんじゃ…そう言われてしもうた

(とよ)なっちゃんにしたらきょうだいで結婚しろって言われたみたいなもんだもね。急に女に見られたみたいで恥ずかしかったんでないかい?

(泰樹)よう分かるな、なつの気持ちが

(とよ)乙女の気持ちは、乙女よ

(泰樹)誰が乙女じゃ

泰樹の「だれが乙女じゃ」の後に、とよはそっと自分の顔を指さしました。なつぞらの最初の頃を見ていると、からかい合ってばかりいる二人にしか見えないのですが、お互いが信用しているからこその会話だったのだと気づかされるシーンでした。

何でも言い合えるというのは、つまり困ったことや悩んだことも言い合えるということなんですね。

なつは泰樹がここでお願いしたとおりに、雪月の雪之助につれられて、春に東京へ出ていくことになったのでした。

参考:
なつぞら第40話のあらすじと感想(2019年5月16日放送)

なつが泰樹を裏切ってしまったと相談した相手もとよだった

泰樹ととよ、二人の関係を知っているからこそ、なつは泰樹を裏切ってしまったと感じたとき、雪月のとよに相談しに行ったんですね。

なつはとよを見たとたん泣き出し、「私はずるい…じいちゃんを裏切ってしまった」と言ったのです。

泰樹はその前に雪月になつを東京に連れて行ってくれるように頼みに来ていました。それを泰樹がなつに伝え、それでも家族であることには変わらないと言ったのです。

一見、東京行きを許してもらえたと思えましたが、なつの中ではアニメーターになりたいという東京に行きたい本当の理由を言っていなかったことが引っかかっていました。

それが泰樹を裏切ったという気持ちになってしまったのです。

泰樹のことをよく知っているとよだからこそのアドバイスがありました。

(なつ)自分勝手な理由で今はあの家を出たいって思ってんのさ。ここまで大きくしてもらって何の恩返しもやんないまま、じいちゃんにまで気ぃ遣わせて、私はじいちゃんをだましてしまったことになったんだわ

(とよ)なっちゃん…よく分かんないけど東京行ったらいい。そこまで自分の気持ちが分かってんなら行くべきだ。したけどそういう気持ちもじいちゃんにしゃべったらいい。なっちゃんとじいちゃんはな~んでも言い合える仲になったんだべ?な〜んでも我慢しないで言い合えなければここでは心までしばれてしまうんだわ

(なつ)とよばあちゃん…

(とよ)そう思って私は舅小姑とも戦ってきたよ!夫がエンドウ豆の相場で女と借金作った時も子どもを守るために家を出たんだ。後悔はない。したからなっちゃんも強くなんないと

このトヨのアドバイスによってなつは正直に泰樹に自分がアニメーターをやりたいと言ったのでした。

ここで出てくる「我慢しないで言い合えなければここでは心までしばれてしまう」というのは、なつぞらの最初のころに、泰樹ととよの言い合いをケンカだと思って謝ったなつに泰樹が言った言葉と同じなんですよね。

参考:
なつぞら第41話のあらすじと感想(2019年5月17日放送)

久々に会った二人の会話はやっぱり

なつが東京に行ってからは、とよが登場する回も少なくなってしまいました。ですが、なつを東京に連れて行ってくれた雪之助にお礼をしに泰樹と富士子が雪月を訪れたことがありました。第47話でした。

(妙子)ああいらっしゃい。富士子さん、泰樹さんも

(富士子)雪之助さんにお礼が言いたくて

(とよ)あ~ら!やっと顔を見せに来てくれたのかい?

(泰樹)あんたの顔を見に来たわけでねえよ

(とよ)ま~たすぐてれんだから

(泰樹)誰がてれてんだ。はんかくせえ

(とよ)そんなになっちゃんいなくなって寂しいのかい?

(泰樹)誰がそんなこと言ったんだ!

久しぶりに会ったようですが、相変わらずですね。さっそくとよがからかい始めます。こうしてみると、言い始めるのはだいたいとよなんですね。それに泰樹が突っ込むという形が二人の会話の定番のようです。

もう1つ会話がありました。雪之助がなつの兄の咲太郎の話をしたときです。クリームソーダを食べながらの会話でした。

(雪之助)なかなかいいお兄さんぶりでしたよ。

(妙子)だけど初めはなっちゃんが北海道を追い出されたんじゃないかって勘違いしてたらしいわ

(富士子)そなの?

(妙子)ひどい話しょ

(雪之助)だから私言ってやったんですよ。たとえ誤解でもそれは柴田家に失礼だべって

(とよ)いいこと言った!

(富士子)そう思われてもしかたないっしょ。なんもしてやれんで娘を一人で東京に出したんだから

(雪之助)いや~広い、柴田家の心は牧場より広い

(泰樹)これうまいな、もう一杯お代わりくれるか?

(雪之助)はいはいはいはい

(とよ)どこが広いの?クリームソーダのことしか考えてないべさ

参考:
なつぞら第47話のあらすじと感想(2019年5月24日放送)

泰樹ととよの会話もなかな見られなくなってしまいましたが、やっぱり面白いですよね。これからもたまには、この二人が会うシーンを見せてほしいなと思います。