なつぞら第92話のあらすじと感想(2019年7月16日放送)

2019-07-17

なつぞら第92話のあらすじと感想(2019年7月16日放送)

第15週「なつよ、恋の季節が来た」の第92話。

なつ(広瀬すず)が会社から帰ると、夕見子(福地桃子)が風車で働いていた。そして、夕見子がお店に連れてきていた、今一緒に東京にいるという男性を紹介されるが…。

第92話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
  • 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
  • 仲 努(井浦 新)…アニメーター
  • 下山克己(川島 明)…アニメーター
  • 大沢麻子(貫地谷しほり)…アニメーター・セカンド
  • 井戸原 昇(小手伸也)…アニメーター・作画担当
  • 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
  • 神地航也(染谷将太)…新人アニメーター
  • 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
  • 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
  • 土間レミ子(藤本沙紀)…歌手・煙カスミの付き人
  • 高山昭治(須藤蓮)…夕見子が駆け落ちした相手
なつぞら登場人物

なつぞら第92話のあらすじ

夕見子が一緒に東京に来た高山となつは挨拶をする。亜矢美の知っているジャズが古いという話で険悪になり、高山は出て行った。高山はお金持ちの息子で許嫁がいて、駆け落ちしたのだと夕見子は言った。

坂場は「ヘンゼルとグレーテル」について、仲や井戸原と話し、子どものためだけに作る漫画映画は古いと言った。仲は否定し、井戸原はそれができなければ坂場は失格だと告げた。

その話を聞いた麻子は、仲に最後までやらせてほしいと頼んだ。なつは仲の考え方を古いと言った坂場を責めたが、坂場は仲とは違うアニメーターになってほしいと言った。

高山となつが険悪な雰囲気になる

なつは風車にいた高山に挨拶した。高山は夕見子と一緒に東京に来た人だった。髭は泰樹のことをまねしていた。咲太郎、雪次郎、レミ子が来る。高山は居場所を言わず、亜矢美がかけようとしたジャズのレコードを古いと言い、なつはそれを否定する。高山は金持ちの跡継ぎで、夕見子と駆け落ちしたのだった。

(高山)どうも、高山昭治です

(なつ)初めまして…なつです

(亜矢美)なかなかかっこいいよね

(タ見子)だって昭ちゃんじいちゃんのまねしてんだもんね

(なつ)えっ?

(タ見子)私が写真見せたの、ほら新聞社が撮った集合写真、したっけこの人じいちゃんが気に入ってひげ生やしだしたんだわ

(なつ)じいちゃんのこと気に入ってくれたんですか

(高山)開拓者の1世にしかない雰囲気がある、今ならジャズを聴きながら、ウイスキー片手にナッツでもつまんでいれば似合いそうじゃないですか

(なつ)ふだんはまんじゅう食べながらお茶飲んでますけどね

(咲太郎、雪次郎、レミ子が入ってくる)

(亜矢美)お帰り

(咲太郎)ただいま

(夕見子)お帰りなさい

(雪次郎)おっ、夕見子ちゃん、働いてんだって?

(タ見子)うん、雪次郎も頑張ってっか?

(雪次郎)おう

(咲太郎)どっかから電話あった?仕事の

(タ見子)全く

(咲太郎)そう…

(なつ)お兄ちゃん…

(咲太郎)ん?お客さんか?

(なつ)タ見の…何て言うかあれ…

(雪次郎)ええっ駆け落ちの相手か!?

(なつ)バカ!

(咲太郎)あんたもよく来てくれましたね、えっと…

(なつ)高山さん

(咲太郎)あっ高山さんか今どこに住んでんの?

(高山)言いませんよ

(咲太郎)お~警戒心が強いね

(高山)駆け落ち中ですから

(咲太郎)ハハハ…

(夕見子)その手には乗りませんもね

(亜矢美)レミちゃんいつものおでん?

(レミ子)あっお金が…

(亜矢美)出世払いでいいよ

(レミ子)じゃ全部

(夕見子)その人は雪次郎の恋人?

(雪次郎)えっ?違うって、レミちゃんは咲太郎さんの恋人だ

(咲太郎)違うって

(レミ子)咲ちゃんなんてもういいわ、臆病だからとっくに飽きた

(咲太郎)あ~よかった

(夕見子)したけど雪次郎の同志なんでしょ?

(雪次郎)同志?うんまあそうだよ

(夕見子)私とこの人も同志なんだわ

(雪次郎)この人は…東京で何したいの?

(なつ)物書きだって

(雪次郎)物書き?

(なつ)ジャズの評論だっけ?

(雪次郎)ジャズ?

(亜矢美)グルン・ミラーとかベニー・グッドマンとかレコードあるよ、かけよっか?

(高山)いえ好きなのはモダンジャズなんで

(亜矢美)モダン?

(高山)コルトレーンかガーランドがあればかけてください

(亜矢美)コッタラネージャーカワランド?

(高山)新宿は今やモダンジャズの街になりつつあります、それを知らなきゃ古いですよ

(なつ)ちょっと古いってどういうことですか?

(亜矢美)いやいや…本当古いで~す、はいムーランの生き残り…

(なつ)人それぞれ大事にしているものがあるのは当たり前じゃないですか、それを人に古いと言われるのはおかしいですよ

(高山)君はそれでも映画を作ってる人?

(なつ)は?

(高山)音楽も映画も時代によって変わっていくのは当然のことだべさ、それに気付かず古いものに固執することを古いと言って何が悪いんだ?したけどダメとは言ってない、君の言うとおり人それぞれだからね

(高山は席を立つ)

(高山)やっぱりいつものジャズ喫茶で待ってるよ

(夕見子)あっうん、後で行く、ここは払っとくから

(亜矢美)あっこれ持ってけば?

(高山が風車を出ていく)

(なつ)えっごめん、何か怒らせた?

(雪次郎)いやなっちゃんが怒るの当然だわ、あの人の言ってることは分からんでもねえが、言い方ってもんがあるべ

(レミ子)あんたも言い方なまってるよ!

(夕見子)あの人ある金持ちの跡継ぎでね、親の決めたいいなずけまでいるの

(亜矢美)それで卒業前に2人で逃げてきた?

(夕見子)逃げたというよりしがらみの外へ踏み出したと言って下さい

感想

高山は嫌なやつとして登場しましたね。泰樹を意識して髭を伸ばしているまでは好感度が上がったのに…。なつぞらを見ていると、最初は嫌な奴でもだんだんいい人になっていくんですが、高山はどうでしょうか。咲太郎の「あ~よかった」にレミ子は不満そうでした。咲太郎はやっぱり川村屋の佐知子の方がいいのでしょうか。佐知子も咲太郎を同士と言ってたし、同士というのは友達以上恋人未満みたいな意味があるんですかね。

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下山が自分も原画を描くと言い出す

下山が仕事場に来て、自分も原画を描くと言いだした。アクションシーン満載の映画にすると言う。なつと麻子が坂場が気にすると、坂場に関係があると下山は言い出す。

(みんな)おはようございます

(下山)あっおはよう、みんな早いね、あっ今日から僕も原画を描かせてもらうよ

(なつ)えっ手伝ってくれるんですか?

(麻子)どうしてですか?

(下山)そんな時間もないしさ…とにかくこの短編映画は成功させないと

(なつ)どうかしたんですか?

(下山)いや…子どもが純粋に楽しめるような面白アクション満載の「ヘンゼルとグレーテル」にしようと思って…いいよね?いいよね?それで…ね

(なつ)はい…

(麻子)何があったんですか?

(下山)イッキュウさんがちょっとね…

感想

坂場のことを抜きにしても、売れる映画を作るなら、下山はアクションシーンが得意なので、ヘンゼルとグレーテルで木の怪物が出たあたりからは下山に任せた方がいいのではないでしょうか。こういう得意分野がある人は仕事でも強いですよね。なつと麻子からしたら、自分たちの原画ではダメなのかと思ったんでしょう。

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仲の考え方が古いと坂場が言う

坂場は仲の考え方は古いと言った。大人になって見てはじめて分かる漫画映画がこれからは必要だと言う。仲は子どもが純粋に楽しめる映画でなければつまらない映画だと言われるだけだと言い、井戸原もそれができなければ失格だと坂場に言った。

(坂場)その考え方はもう古いんじゃないでしょうか、漫画映画は子どもが見るものだと決めつける考え方です、これからの漫画映画は大人のためにも作るべきだと思います

(仲)僕はそうは思わない、漫画映画はあくまで子どものために作るべきだと思うよ

(坂場)それじゃその子どもが大人になったらどうなりますか?同じ漫画映画を見て、懐かしいと思うほかに改めて面白いと感じることはあるでしょうか?

(仲)あると思うな、子どもの時に面白いと感じたのならその感性は大人になっても必ず残ってるはずだよ、そうやって夢や希望を残してやることが漫画映画の使命なんじゃないのかな

(坂場)おもちゃとしての夢ならそれでもいいでしょ

(井戸原)おもちゃ?

(坂場)子どもの頃には分からなかったことが大人になって初めて分かることもある、そういう漫画映画が生まれなければ、子どものおもちゃとしていずれは廃れていくだけじゃないでしょうか

(仲)廃れる…?

(坂場)僕は漫画映画をほかの映画と比べても遜色ないくらい、いやそれ以上に作品としての質を高めていかなければ未来に残らないと思うんです

(仲)分かったよ坂場君、だけどね、たとえそこにどんな意味があろうと、純粋に子どもが楽しめる漫画映画にしてくれるんだろうね?それができなければいくら高い理想を掲げたってつまらない漫画映画だと言われるだけだよ

(坂場)それは…

(井戸原)それはそれができなければ、君は失格だ

(坂場)はい…

感想

仲や井戸原はビジネスを意識しているから、映画がコケることが怖いんだと思いました。でも、こうやって新しい考え方の風を入れてくる人が時代を変えるんでしょうね。坂場の言い分も、仲の言い分もどちらもあると思います。子どもの頃に見た映画をそのまま子どもの感覚で楽しいこともあるし、大人になって見ると違って見えることもあるし。坂場には大きなプレッシャーがかかりましたが、下山もつらい立場だと感じます。

神地が遅刻してやってくる

茜や堀内は坂場のために頑張るのはやる気が失せると言った。下山はそうではなく、なつと麻子が原画で成功するためだと言う。神地がそこに遅刻してやってきた。

(下山)まあでもつまらないものにはしたくないだ

(茜)えっそのために私たちが頑張るんですか?イッキュウさんを助けるためにですか?

(堀内)何だかやる気がうせるよな

(下山)いや…イッキュウさんのためじゃないよ、作品のためだ、それに僕はどうしてもマコちゃんとなっちゃんに原画で成功してほしいんだ、これはそのための短編映画なんだから

(神地)おはようございま~す、ん?あれっどうかしたんですか?

(下山)遅刻だよ、少し

(神地)すいません…でも徹夜してこれだけ原画を描いてきたんです、あっ面白いかどうか見てもらってもいいですか?

(茜)神のようなタイミング…

(神地)えっ?

感想

下山はだれのためにではなく、自分のために頑張るのだと思いました。神地が大物ぶりをまた発揮して遅刻してきました。アニメーターとしての才能はあるけど、やっぱりこういうルーズなところがあると、いつかどこかで失敗するのが世の中だと思います。

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仲の考え方が古いと言った坂場をなつは責める

尊敬する仲の考え方を古いと言った坂場をなつは責めた。坂場は子どもの頃の空襲に遭った体験を話し、そういう体験をした坂場やなつは、仲たちとは違ったものを作るのが使命なのだとなつに説明した。

(なつ)どうして仲さんにそんなこと言ったんですか

(坂場)話の流れでつい言っただけです、言うつもりではなかった

(なつ)それじゃ本気で言ったわけじゃないということですか?

(坂場)いえ、うそを言ったつもりもないです

(なつ)仲さんの作る漫画映画が古いなんてよくも…どうしてそんなことが言えるんですか!

(坂場)作るものではなくて考え方が古いと言っただけです

(なつ)同じじゃないですか!

(坂場)まあ…そうですね

(なつ)は?

(坂場)あなたが怒るのはどうしてですか?

(なつ)え?

(坂場)仲さんを尊敬しているからですか?

(なつ)もちろんです、そのとおりです

(坂場)仲さんが描くものはすばらしいです、面白いしかわいい、子どもの心を捉えるし大人が見てもかわいい

(なつ)あなたにもかわいいと感じる心があるんですね

(坂場)かわいいものは大好きです

(なつ)真剣な顔で言わないで下さい

(坂場)しかし子どもはかわいいと感じるだけじゃない、面白いと思うだけでもない、もっといろんな感情を世界から受け取って生きているんです

(なつ)それはもちろんです…

(坂場)僕も子どもの頃空襲に遭いました、焼け跡を一人で家族を捜して歩き回りました、幸い親も生きていましたが、あの孤独と飢え死にしそうな絶望感を忘れることはありません、大人の冷たさを子どもの卑しさを嫌というほど見せつけられました、でも反対に見知らぬ人の愛も知ったんじゃないですか?そういう子どもの時の体験が今の僕やあなたを作っているんです…違いますか?

(なつ)だから何だと言うんですか?

(坂場)だから…仲さんたちとは違うものを作るのは僕らの使命です

感想

坂場はなつが仲を尊敬していると知りながらも、折れることなく自分のやりたいことになつを巻き込んでいく姿勢はすごいなと思いました。なつや坂場の世代は、幼い時の戦争の体験がそれからの仕事をしていくうえでも大きな影響を与えていたのかもしれません。戦争がよいというわけではありませんが、子どものころにどんな体験をするかって大事なんですよね。「仲さんの作る漫画映画が古いなんてよくも…」はなんかスッキリするものがありました。

麻子が仲に短編映画を最後までやらせてほしいと頼む

麻子が仲に短編映画を最後までやらせてほしいと頼んだ。はじめは疑っていたが、坂場となつはずっと先を見てアニメーションを作っていると麻子は言った。

(麻子)仲さん、この作品だけは何があっても最後までやらせて下さい、お願いします

(仲)何か勘違いしてるよ、僕は君たちの邪魔をする気はないんだから

(麻子)みんなで決めたとおりに作らせて下さい

(仲)それも分かってるよ、だけど君もあの坂場君に随分影響受けてるみたいだね

(麻子)初めは私も疑ってました、坂場さんと奥原さんの熱意は本物です、あの2人はずっと先に向かってアニメーションのことを考えてるんです

(仲)君がそこまで思うなんて…

(麻子)イッキュウさんはともかくとして、奥原さん…なっちゃんのことを最初に認めたのは仲さんじゃないですか

感想

どうも麻子の動きが怪しく感じますよね。この作品を最後に自分は去ろうとしているような気がしてなりません。麻子が初めは疑っていたということは、坂場はなつはまじめに作ろうとしていないと思っていたのかもしれませんね。なつはそこまでいろいろと考えているような気はしないのですが。この後の仲がどう思ったのかは気になりました。

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坂場がなつに一生をかけても一緒に作って欲しいと言う

坂場はなつに仲とは違った現実を超えた現実を見せられるアニメーターになって欲しいと言い、一生をかけても一緒に作っていきたいと言った。

(坂場)あなたには仲さんたちとは違うアニメーターになってもらいたい

(なつ)どんなアニメーターですか?

(坂場)世界の表も裏も描けるような現実を超えた現実を見せられる、それを丸ごと子どもたちに体験させることのできるようなアニメーターです、僕もそういう演出家になりたいと思っています、一緒に作ってほしいんです

(なつ)一緒に…

(坂場)一生をかけてもあなたと作りたいんです

なつよ、古い人間の私は腰が抜けたぞ

感想

これで最後にナレーションで「腰が抜けた」になる意味がよくわからなかったのですが、プロポーズだということですか。坂場にはまず、仲さんたちと対立するのではなく、仲や井戸原を巻き込んで東洋動画を変えていこうとするべきだと思います。それができないなら仕方がないですけど、まずは巻き込むべきじゃないかと。そのへんは坂場が不器用だというのが関係しているのかもしれません。

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今日の名シーン

坂場がなつに仲とは違ったアニメーターになってほしいと説得するシーン。

今日の名台詞

「一緒に作ってほしいんです。一生をかけてもあなたと作りたいんです」

坂場がなつに言った言葉。

次回の見どころ

まずは夕見子と高山がどうなるのかは気になりますが、仲がどう動くのかも気になります。それと麻子も心配なんですよね。

なつぞら

Posted by popi