なつぞら第11話のあらすじと感想（2019年4月12日放送）
4月12日のなつぞら第11話のあらすじと感想です。
第2週「なつよ、夢の扉を開け」の第11話。
なつの通う小学校で漫画映画の上映が行われることになる。
スクリーンに映し出されるアメリカのカラーアニメーションにひきこまれたなつは…
第11話の主な登場人物
- 奥原なつ（粟野咲莉）…ヒロイン
- 柴田泰樹（草刈正雄）…頑固じいさん
- 柴田富士子（松嶋菜々子）…泰樹の娘
- 柴田剛男（藤木直人）…富士子の夫
- 柴田照男（岡島遼太郎）…剛男と富士子の長男
- 柴田夕見子（荒川梨杏）…剛男と富士子の長女
- 柴田明美…剛男と富士子の次女（赤ちゃん）
- 小畑とよ（高畑淳子）…雪之助の母
- 小畑雪之助（安田顕）…菓子屋の店主、帯広のお菓子発明王
- 小畑妙子（仙道敦子）…菓子屋の嫁
- 小畑雪次郎（吉成翔太郎）…菓子屋の息子
- 山田天陽（荒井雄斗）…絵を描くなつのクラスメイト
- 山田正治（戸次重幸）…天陽の父
- 山田タミ（小林綾子）…天陽の母
- 戸村悠吉（小林 隆）…柴田家の酪農の従業員
- 戸村菊介（音尾琢真）…悠吉の息子
なつぞら第11話のあらすじ
初めて漫画映画を見て感動なつは、天陽と感想を言ったり、他にもアメリカにはディズニーという漫画があるということなどを話して盛り上がる。天陽は家に絵を描く道具があるから遊びにおいでと誘う。
天陽の家は裕福ではなかったが、馬小屋にはお兄さんと天陽が描いた、たくさんの絵が飾られていた。絵を描いてみるように勧められるが、天陽の家の貧しさを知ったなつは、遠慮する。
帰り道、天陽の家の畑に行ったが、そこは荒れ地と化していた。天陽は涙ながらに「ここで生きたいんだ」「チクショウ！」と畑を耕してみせた。
天陽の家の事情を知ったなつは、泰樹に天陽を助けてほしいと懇願する。
漫画映画に惹き込まれたなつ
初めて見た漫画映画に感動し、いつまでも余韻に浸ってぼ〜っとしているなつを見た夕見子は「もしかして漏らしたの？」と聞いた。夕見子自身はトイレを我慢しながら見ていたようで、終わってすぐにトイレに行った。学校の映画鑑賞会には親も来て良いことになっていたことから、天陽の家族とも初めて会う。なつは、天陽の父が郵便配達員だということを知り、兄からの手紙が来ていないか訪ねるが、まだ来ていないようだった。天陽は、今度家に絵を描きに来ないか？となつを誘う。
ねえ何してるの?
えっ?
もしかして漏らしたの？
私はずっと我慢してた
先行くね
天陽君!
あっ郵便屋さん
やあ君は柴田牧場さんとこの…
天陽の友達だったのか
はい
えっ知ってるの?
うん手紙を…ね
あのまだ来ませんか？
うん…そうみたいだね
来たらすぐに届けるから
あなたが東京から来た子ね
はい
いろいろ大変なことがあったんでしょうね..
天陽と仲よくしてやってね
はい、あっ面白かったね!
えっ?
漫画映画すごく面白かった!
あっそうか
天陽君は面白くなかった?
そんなことないよ前見たのは白黒だったけど今のは天然色だったし
色がすごくきれいだった
やっぱりアメリカの映画は進んでるなあ
兄ちゃんが言ってたけどアメリカには
ディズニーっていう漫画映画があるんだって
それはすごいらしいよ
わあ~見たいなあ
しかし恐ろしい爆弾も作ればああいうものも作るんだからな
学校もすぐに、アメリカ礼賛っていうのはどうなんだろうな
さんざん鬼畜米英だと教育しといて
あなた…
なっちゃん帰ろう。夕見子は?
お便所
あ〜…あら郵便屋さん
こんにちは柴田さん
山田の家内です
いつも学校で息子がなつさんと仲よくしてもらってるようで
ありがとうございます
こちらこそ
なんだそだったの?
はい
それじゃあこれで
さようなら失礼します
さようなら
今度うちに遊びに来いよ
えっ?
うちに絵の具があるんだ
絵を描かしてやるよ
本当に?いいの?行っても
いいよ
天陽あんな家に柴田さんのお嬢さんを招くなんて失礼だぞ
ダメですか?
あの〜もしよかったら是非
あっ…そりゃもちろんうちは構いませんが
はい…いつでもどうぞ
感想
いつもでも余韻に浸っていたいなつと、トイレに行くことばかりが頭にあった夕見子では、漫画に対する情熱の差を感じますね。天陽は、漫画映画を見て感動しているなつともっと仲良くなりたいと思って家に誘ったんだと思います。
天陽の家に遊びに行く
学校帰りに天陽の家に行くことになったなつ。天陽の家は雑木林のようなところを抜けたところにあり、小さな決して裕福とはいえないような家だった。馬小屋に案内されたなつは、壁一面に貼られた絵を目にする。天陽の兄が描いたものだった。その横には天陽が描いた馬の絵も飾ってあった。それは、黒の絵の具だけで描かれていた。なつが理由を訪ねると、兄はあまり黒を使わないし、黒は他の色より安いからだという。なつも絵を描くことを勧められるが、気を使い、遠慮する。
それからある日のこと
学校帰りになつは天陽君と一緒にその家に向かいました
天陽君の家は本当に小さな家でした
こっちは馬小屋なんだ
行こう
うん
わあ〜すごい!
これ天陽君が描いたの!?
違うよそれは兄ちゃんが描いたんだ
お兄さんが?
うん
中学で美術部に入ってるんだ
兄ちゃんの絵すごいだろ
父さんも兄ちゃんのために
無理して絵の具を買ってるんだ
僕の絵はこっちだよ
ここで死んだ馬を描いたんだ
だから黒いの?
そういうわけじゃないよ
黒い絵の具は赤や黄色よりも安いんだって
それにあんまり兄ちゃん使わないから
何か描く?
ここにあるやつどれ使ってもいいって兄ちゃんに言われてるんだ
あっ..いいよ
せっかく来たのに
遠慮するなよ
絵描きたいんだろ?
また今度
今日は天陽君の絵を見られただけで満足
そっか
感想
なつも絵を描きたい気持ちは当然あったけど、天陽くんのお父さんがお兄さんのために無理して買ってあげている絵の具を使うのは、心苦しかったのですね。ここにあるやつどれでも使っていいって言ってくれた、天陽くんのお兄さん、本当に良い人ですね。大事な絵の具なのに。
天陽が気になった方はこちら！
【なつぞら】山田天陽(吉沢亮)と奥原なつ(広瀬すず)の関係とは？二人の出会いから別れまでをまとめました
畑で見せた天陽の涙
天陽の家の帰り、山の湧き水を手ですくって飲んだ天陽に続き、なつも飲んでみる。その様子をみて嬉しそうに微笑む天陽であった。二人が歩きながら話したのは、天陽の家が貧しいということ。天陽は自宅の畑になつを連れて行った。そこは荒れ果てて、畑とは言えないような様子だった。天陽の父は畑がうまくいかなくて、諦めてしまったらしい。でも、天陽は「この土に勝ちたい」と涙を流す。
貧しくて驚いたろ?
そんなことないよ
私なんてずっと家がなかったんだから
そっか
頂きます!
冷たくておいしい!
畑がうまくいかないから…ダメなんだ
えっ?
ここは いくら耕しても
土が悪いといわれて
父さんはもう耕す気もなくなってしまったん
そうなの?
それで父さんはなんとか郵便局の仕事を見つけて
母さんは近くの畑を手伝って食べ物をもらってくるんだ
それも今年の秋までのことかもしれない
えっ?
ここを離れるんだ
東京に戻るの!?
分からない
だけどもうここにはいられない
作物が育たなければ捨てるしかないよこんな土地
せめてあの馬が生きていたらな…
俺の力じゃどうすることもできない!
農家にとって馬の力は欠かせないんだ
悔しいけど…
チクショー!チクショー!
天陽君は農家をやりたいの?
そりゃやりたいよ!
俺はここで生きたいんだ!
ここが好きなんだ!
この土に勝ちたいよ!
勝ちたい…
くそ〜！くそ〜！くそ〜！
あ〜！
感想
天陽君は絵を描く仕事をしたいのかと思ったら、農家をやりたかったのですね。本当は絵が大好きなのに生活のために、生きるために農家をやりたいと涙を流す天陽くんに私も心を打たれました。
天陽が気になった方はこちら！
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おじいさん天陽くんを助けて
なつは、牛の世話をしながら天陽くんの家のことを悠吉たちに話した。天陽くんの家は、政府が北海道へ行って開拓するように勧められて移住してきた、拓北農兵隊なんだということを知る。そこでなつは、泰樹に天陽くんを助けて欲しいと懇願するが、泰樹は「ほっといてやれ」と言う。そんな泰樹になつは「うそつき！」と怒りをぶつけた。
それは拓北農兵隊だな
たくほくのうへいたい?
何ですか?それ
ああ剛男さんは戦争に行ってて知らんでしょう
つまり日本の政府が空襲で家をなくした東京の人に
北海道へ行って開拓しなさいよと勧めたってわけです
なっちゃんの同級生もそんでここ音問別に来たんだべ
けど今更来たってまともな土地はみんな開拓されたあとで
もう人が住んでるのさ
そうだろうねえ
結局たくさんの人がもう東京に帰ったって話だけどね
しかたないもな
食うもんが作れないんじゃ
なっちゃん?
ん?何だ
あの…お願いがあります
天陽君を助けて下さい
何助ける?
畑で収穫ができるように
親はとっくに諦めてるんだべ
天陽君はそれでもやりたいって言ったんです
はっきり言いました
土に勝ちたいって
勝ちたい?
はい
士に勝たせてあげて下さい!
無理だ
士が悪すぎる
見てもないのに…
見んでも分かる
おじいさんだって最初はそうだったんでしょ
土が悪かったって
なつ もうほっといてやれ
うそつき!
おじいさんは自分の力で働いていたら
いつか必ず誰かが助けてくれるもんだって
言ったじゃない!
天陽君は一人で頑張ってるの!
一人で土を耕してるの!
天陽君を誰が助けてくれるの!?
なっちゃん 分かったから…ねっ
感想
天陽くんの家の危機的状況をどうにかしてくれるのは、泰樹しかいないと思ったのですね。なつのストレートな言葉に泰樹の心も動いたのではないかと思います。
なつが泰樹に怒った理由
剛男は富士子に、なつが天陽のことで泰樹に「助けてくれ」と泣いて頼んだことを話す。その話を聞いていた夕見子は、なつは天陽のことが好きだからだと言う。富士子も「好きになった子と離れたくないのね」と言うと、剛男はあの怒りはそんな単純なものじゃないと反論する。
なっちゃんは?
部屋に行ったみたい
そう…天陽君が離農しそうだって本当に心配してるんだなあ
天陽君いなくなるの?
うん
それでお義父さんに助けてくれって
泣いて頼んでたよ
あの子がそんなことを?
優しい子だよ
好きなのさその子が
好きなのか…えっ?
あの子の好きな人でしょ天陽君って
そうなの?やっぱり
いやいやいやいや
好きとか嫌いとか
そういうもんではないでしょう
まだ子どもなのに
はあ〜?
それはあなたがまだ子どもだと思いたいだけでしょう
えっ?
好きになった子と離れたくないのね きっと
いやいや
それは君が逆にあの子を子どもに見てるだけだと思うな
あの子の怒りはそんな単純なものではなかったような気がする
じゃあどういうもんだ?
ああっ…あの
もっと…この世界に対する
何と言うか こう…
あの子の怒りはあの子にしか分からん
それでいい
ごちゃごちゃ言うな
ごちゃごちゃ言わせてるのはお義父さんでしょう
何?
あっいや…
私にもそんなことは分かりませんでした
自分がなぜあんなに怒ったのか
なつよ それはお前が今
少なからず幸せだからだ
感想
なつは自分以外の人の幸せを考える心の余裕ができたんですね。天陽のこと好きか嫌いかで言ったら好きだと思うけど、今のところ憧れの存在なんだと思います。
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今日の名シーン
やはり、天陽くんが涙を流しながらがむしゃらに畑を耕すシーンです。いつも物静かで冷静な天陽くんのあんなに熱い姿は初めてでしたね。なつの前で素直な気持ちが爆発したのですね。
今日の名台詞
「俺はここで生きたいんだ!」「ここが好きなんだ!」天陽くんの熱い想いが伝わってきますね。でも、東京からきた天陽くんはどうしてこんなに北海道が好きになったんでしょうか。
次回の見どころ
泰樹はなつの天陽を助けたいという、切実な願いを受け入れてくれるのでしょうか。助けるといってもどうやって助けるのでしょうか。気になりますね！