【なつぞら】山田天陽(吉沢亮)と奥原なつ(広瀬すず)の関係とは?二人の出会いから別れまでをまとめました

2019-08-01

「なつぞら」の登場人物の中でも人気のあるのが山田天陽(やまだてんよう)です。イケメン俳優の吉沢亮(よしざわりょう)さんが演じています。とにかくカッコいい。

NHKのなつぞら公式ページでは次のように天陽を紹介しています。

美術の才能があるものの、貧しく進学せずに農業を手伝う。農作業の合間に、べニヤ板に描く絵は繊細にして大胆、躍動感あふれる馬の絵が得意。アニメーターを目指すなつに絵心を教え、彼女の生涯に大きな影響を与える。

https://www.nhk.or.jp/natsuzora/cast/cast01.html

なつの同級生だった天陽は絵の才能があり、なつが絵を教えてもらっていたこともあります。なつがアニメーターになることを目指したのも天陽がいたからでしょうね。

二人は東京から北海道に来たという共通点もあり、なつが悩みを相談するのはいつも天陽でした。そして、天陽はなつのことが好きでした。

ですが、なつは東京に行ってしまいます。北海道で生きることを決めた天陽とは離れ離れになってしまいました。

今回は天陽となつの出会いからこれまでのシーンをまとめたいと思います。

天陽となつの出会い

天陽となつが出会ったのは第5話でした。それはなつがはじめて学校に行ったときでした。同じクラスに山田天陽がいました。

東京から来たというなつにクラスメイトがいろいろと聞きます。その中にはなつに対する失礼な言葉も混じっていました。そんななつを救ったのが天陽でした。

(大作)東京ってお前の家も空襲で焼けたのか?

(なつ)えっ?

(実幸)天陽君とおんなじじゃないのか?

(大作)それで疎開してきたんだろう?

(なつ)違う

(夕見子)山田君は疎開じゃないしょ。開拓に来たんでしょ

(大作)でもうちの親は疎開者だって言ってるぞ

(なつ)私も空襲で家が焼けたのは同じです。それで親を亡くして孤児院にいました

(さち)孤児院?

(実幸)東京で?

(なつ)はい。その前は…浮浪児でした

(大作)ふろうじ?

(実幸)家がなくて外で暮らしてる子どもだべ。東京にはそういう子どもが街にたくさんいるんだって。野良犬みたいにくらしてて、バイ菌とか怖〜い病気いっぱい持ってるって

(みんな)ええっ!

(夕見子)ちょっといいかげんなこと言わないでよ!

(なつ)病気で死んだ子はいっぱいいました

(みんな)ええっ!

(夕見子)あんたまでいわないでよ!

(なつ)私は夕見子ちゃんのお父さんに助けられました。赤の他人なのに助けてくれたんです。それで北海道に来たんです

(さち)夕見子ちゃんのお父さん偉いね

(大作)だけど、こいつが病気だったらどうすんだよ

(夕見子)ちょっと!

(大作)病気じゃないって証拠見せろよ

(なつ)証拠?

(大作)野良犬が病気かどうかなんてちょっとみただけじゃ分かんねぇだろ

(なつ)フフフフ…

(夕見子)ちょっと何で笑うのさ!

(天陽)病気だったらとっくにその子は死んでるよ。東京から北海道までってどれくらい離れてると思ってんだ

(大作)そっか…

この頃のなつは何を言われても怒らない子どもでした。それを夕見子は気に入らなかったのですが、天陽の言葉がクラスメイトを黙らせたのでした。

その後、なつは天陽の絵を見ます。天陽は馬をたくさんノートに描いていました。

(なつ)うわ〜 うまい!さっきはありがとう

(天陽)あっ、別に

(なつ)それ、あなたんちの馬?

(天陽)うん 死んじゃったけどね

(なつ)死んじゃったの?

(天陽)買ったけどもう死ぬ年だったんだ。だまされたんだ

(なつ)でも生きてるみたい

(天陽)絵では生きてるようにしなくちゃ。思い出すことにならないだろ。大好きだったんだ この馬…

天陽と言えば、馬の絵です。馬の絵を描いて展覧会で表彰されたこともあります。このときから馬の絵ばかりを描いていたんですね。

この天陽の絵がなつのアニメーターになりたい夢にも大きく影響を与えました。第6話では、馬の絵が動きます。

(なつ)馬しか描かないの?

(天陽)悪いか?

(なつ)悪くないけど 他の絵も見てみたいから

(天陽)どうして絵が見たいの?

(なつ)私のお父さんも 絵がうまかったの。お父さんの新しい絵はもう見られないから

(天陽)ふ〜ん

どこにちょうど窓から風が吹き込んできて、天陽の馬の絵を描いたノートがパラパラとめくれます。

(なつ)ちょっと貸して

(天陽)えっ?何?

(なつ)うわ〜面白い!ねぇ これ見て!まるで馬が暴れてるみたい。ねっほら!

馬が動いたように見えることに、なつは感動しました。その後、学校で漫画映画を見る機会もありました。こうしてなつのアニメーションへの興味は始まりました。

なつぞら第5話のあらすじと感想(2019年4月5日放送)

なつぞら第6話のあらすじと感想(2019年4月6日放送)

家出したなつに天陽は優しかった

第8話では、東京の兄に会いに行こうとして柴田家を飛び出したなつが川で天陽に会います。

(なつ)あっ天陽くん!

(天陽)奥原…なつ?

(なつ)どうしたの?

(天陽)兄ちゃんと帯広に買い物に来て、俺はここで釣りをしてる

(なつ)お兄ちゃんがいるんだ

(天陽)君は?

(なつ)うん…私も家族と

(天陽)家族って柴田夕見子の?

(なつ)うん、買い物に来て…ここで待ってるの

その後、なつと天陽は一緒に川で魚釣りをしました。見事に魚を釣り上げます。

(天陽)うわっ、うまいな…

(なつ)ねぇ、この魚頂戴

(天陽)もちろんいいけど… 食べるのか?

(なつ)うん

(天陽)一人で?

(なつ)家族を待ってる間に…おなかすいちゃった

(天陽)何かあったのか?家で

(なつ)何もないよ。どうして?

(天陽)君が寂しそうだからに決まってるだろ

(なつ)寂しくなんかないよ

(陽平)天陽 

(天陽)兄ちゃん

(陽平)誰だ?

(なつ)学校の同級生。家族とこっとに来てるんだって

(陽平)こんにちは

(なつ)こんにちは

(陽平)帰るぞ

(天陽)うん。一緒に帰るか?

(なつ)ううん ここで待ってないと

(天陽)そうか。じゃあ あした学校でね。学校で会おうな

(なつ)分かった

(天陽)ほら…抱えて

(天陽がなつに魚を渡す)

(なつ)ありがとう!

(天陽)うん!

天陽は学校では素っ気ないように見えたのですが、この川での天陽はやさしく見えました。

なつぞら第8話のあらすじと感想(2019年4月9日放送)

農業がうまくいかない天陽の家をなつが救う

第11話では天陽の家になつが遊びに行きました。天陽が誘ったのでした。

(天陽)今度うちに遊びに来いよ

(なつ)えっ?

(天陽)うちに絵の具があるんだ。絵を描かしてやるよ

(なつ)本当に?いいの?行っても

(天陽)いいよ

天陽の家は貧しい家でした。それは農業がうまく行かないからでした。天陽は東京にもどるかもしれないとなつに言います。

(天陽)貧しくて驚いたろ?

(なつ)そんなことないよ。私なんてずっと家がなかったんだから

(天陽)そっか。畑がうまくいかないから…ダメなんだ

(なつ)えっ?

(天陽)ここは いくら耕しても土が悪いといわれて父さんはもう耕す気もなくなってしまったんだ

(なつ)そうなの?

(天陽)それで父さんはなんとか郵便局の仕事を見つけて、母さんは近くの畑を手伝って食べ物をもらってくるんだ。それも今年の秋までのことかもしれない

(なつ)えっ?

(天陽)ここを離れるんだ

(なつ)東京に戻るの!?

(天陽)分からない。だけどもうここにはいられない。作物が育たなければ捨てるしかないよこんな土地。せめてあの馬が生きていたらな…俺の力じゃどうすることもできない!農家にとって馬の力は欠かせないんだ。悔しいけど…チクショー!チクショー!

(なつ)天陽君は農家をやりたいの?

(天陽)そりゃやりたいよ!俺はここで生きたいんだ!ここが好きなんだ!この土に勝ちたいよ!勝ちたい…くそ〜!くそ〜!くそ〜!あ〜!

この話を聞いたなつは泰樹にお願いしたのです。泰樹やほかのみんなの強力で天陽の家の土地は作物が取れるようになったのでした。

このままでは東京に戻るかもしれないと言っていた天陽をなつが救ったんですね。

それともう1つこのシーンでは大事なことがありました。天陽はこの場所が好きだということです。兄の陽平、それからなつや雪次郎が東京に行っても、天陽はこの場所で絵を描くことを選びました。

なつぞら第11話のあらすじと感想(2019年4月12日放送)

なつは高校生になっても天陽とは仲良し

なつと天陽18歳になります。高校生になったなつは子役の粟野咲莉さんから、広瀬すずさんへと変わりました。同じく、天陽も吉沢亮さんへと変わります。イケメン天陽が画面に出るようになったのです。

高校生になったなつは天陽の家に行って絵を描くことが好きでした。なつにとって天陽は絵の先生のような存在です。

(タミ)いらっしゃい

(なつ)おばさん、お邪魔しています

(タミ)また絵描いてるの?あんたら

(天陽)見れば分かるべさ

(なつ)ちょっとでも天陽君から絵を教わりたくて

(タミ)どら、見してちょうだい。お〜天陽の特徴をよく捉えているわ、よく描けてる

(なつ)でもね、ちょっと天陽君の見して。ほら〜やっぱり違う。天陽くんの絵はうまいんじゃなくてすごいんです。私、何だか背中まで見られているような気がしてきました

(天陽)でもなっちゃんの絵はいつも躍動感があるんだよな。今にも動き出しそうなんだよ

この会話には二人の絵の違いがあるように思えます。天陽の絵は芸術的で、なつの絵は動くアニメーションのような印象を受けますよね。

二人の未来はその通りになっていきます。天陽はベニヤ板に絵を描き、なつはアニメーションの道へと進みました。

なつぞら第14話のあらすじと感想(2019年4月16日放送)

泰樹は天陽となつの関係を許さない

仲良しの天陽となつでしたが、泰樹がそれを怒った時がありました。そのころには天陽の家には牛がいました。それは農協から借りている牛だったのです。

農協が酪農を牛耳ろうとしていると思っていた泰樹は、そのことも気に入りませんでした。それでなつが天陽の家に行くことも嫌がります。

(なつ)父さんら農協が農家の救済のために始めたんだって。そんでね、まだ牧草を作ってないからうちのサイレージ少し分けてあげてもいい?

(泰樹)なつ

(なつ)うん?

(泰樹)その牛はわしの牛とは何の関係もない

(なつ)それはそうだけど、天陽君とは関係あるしょ?

(泰樹)お前もその牛の面倒を見ることは許さん

(なつ)どうして?

(泰樹)どうしてもだ

なつが天陽の家に寄って帰った時も、泰樹は厳しく言いました。

(泰樹)子牛を見る約束だったぞ

(なつ)あ〜忘れてた…ごめんなさい。でもやっぱり天陽君の牛も心配で。天陽君の牛が発情してたんだわ。今種付けしたら来年の春には生まれてくるね

(泰樹)人間が発情したらどうするんだ

(なつ)はっ?

(泰樹)世間の目も考えろ

(なつ)何言ってんのさじいちゃん。お前らはもう子どもじゃないんだ。世間からふしだらと思われるようなことすんな!

(なつ)ちょっと!そったらこと、じいちゃんが言ってるって知ったら天陽君悲しむよ!

(泰樹)バカ者!そう言われない方が男として見くびられとる!

このときは、農協のことがあって泰樹も気に入らなかったのですが、また後で泰樹が天陽となつの結婚について触れることがあります。

なつぞら第14話のあらすじと感想(2019年4月16日放送)

なつぞら第16話のあらすじと感想(2019年4月18日放送)

天陽が演劇部で怒られるなつを助ける!?

第21話ではなつをまた天陽が助ける場面があります。演劇部に入ったなつが顧問の倉田先生からのダメ出しを受けます。何度やってもうまく行きません。

その時、舞台の絵を描くことになっていた天陽が芝居の練習を見ていました。なつが何度もやらされるのを見て天陽が声をあげたのでした。

(倉田)あ~ダメだ!お前のセリフには魂が見えてこないんだ!もっとちゃんと気持ちを作れ!

(なつ)はい…

(天陽)魂なんてどこに見えるんですか?魂なんて作れませんよ

(倉田)何が言いたいんだ?

(天陽)気持ちを作れとか魂を見せろと言われても分からないと言ってるんです

(なつ)天陽君…

(天陽)なっちゃんのままでいてはダメなんですか?ほかの魂を作らなくちゃダメなんですか?

倉田先生は天陽の言っていることは自分の言っていること同じようなものだと言い出ていきました。天陽がなつを救ったように見えたこのシーンでしたが、天陽はそういうつもりではなかったようなことを言います。

(天陽)ごめん、俺が何か余計なこと言って

(雪次郎)いや、天陽はいいこと言ってくれたよ

(なつ)ごめんね、私をかばってくれようとしたんでしょ?

(天陽)ついイライラしちゃって…

(雪次郎)先生に?

(天陽)なっちゃんの芝居に

(なつ)えっ?

天陽はなつの芝居にイライラしたと言ったのですが、これが照れ隠しなのかどうかはわかりません。

でも、なつが怒られているときに救ったことは確かです。カッコいい天陽が見られました。

なつぞら第21話のあらすじと感想(2019年4月24日放送)

天陽との結婚を考えるなつ

あるとき、天陽の家に泰樹となつが行ったときもありました。柴田家と山田家が一緒になって干し草を作った時のことです。天陽はなつに絵の具セットをプレゼントします。

その帰りに泰樹がなつにこんなことを切り出しました。

(泰樹)お前を天陽とは一緒にさせられん言ったらどうする?

(なつ)えっ?何なの?突然

(泰樹)天陽がうちの婿になるんなら別だが…なつには将来わしの牧場を継いでもらいたい

(なつ)うちには照男兄ちゃんいるし

(泰樹)照男だけでは支えきれん。いずれバター工場も造りたいしな

(なつ)バターか

(泰樹)それが嫌ならはっきり言ってほしい。お前の意思を無視する気はない、無理強いはせん

(なつ)急にそんなこと言われても。じいちゃん 私と天陽君はそんな仲じゃないから

(泰樹)そうか。それなら安心した

なつは天陽とはそんな関係ではないとはっきり言いました。言っちゃっていいのかなとこのときは思ったものです。

実は泰樹は自分の孫の照男となつを結婚させようと考えていたのです。

なつぞら第25話のあらすじと感想(2019年4月29日放送)

漫画映画の世界を目指すなつを天陽は応援する

泰樹がなつと照男を結婚させようとして、まずは照男に話をします。すると照男はなつにディズニーの漫画映画のチケットを2枚渡して、天陽と一緒に行けと言ったのでした。

照男は自分よりも天陽となつが結婚するべきだと考えていたんですよね。

ちょうどなつが高校3年生の冬でした。なつもこれからの進路を考え始めました。牧場でいいのか、それともアニメーターを目指すのかです。

(天陽)なっちゃんは漫画映画を作りたいのか

(なつ)えっ?

(天陽)兄ちゃんが手紙でそんなようなこと書いてたから

(なつ)見せてもらっただけだって作ってるとこを、そう話したしょ

(天陽)うん、そこが今度大きな映画会社と一緒になったって

(なつ)ああ、そんなこと言ってた

(天陽)うん、兄ちゃんも結局その会社の試験受けて採用されたらしい

(なつ)えっ、陽平さんも入ったの?

(天陽)うん

(なつ)漫画映画作るんだこれからも、ふ~ん

(天陽)それで…もしなっちゃんも来たいなら相談に乗るって

(なつ)えっ?行けるわけないしょ、私が!

(天陽)牧場があるから?

(なつ)えっ?

(天陽)捨てられないのか?

(なつ)捨てるとか捨てれないとかって…牧場をやりたいからに決まってるしょ。映画は見るだけでいいのさ。ねえ、いつ行こうか?ディズニーの映画

(天陽)いつでもいいよ

(なつ)楽しみだなあ…

天陽となつは帯広の映画館でディズニーの映画を見ました。その後も二人はこんな会話をしました。

(なつ)あ~本当いかったよね 映画 ねえ

(天陽)何度も聞くなよ

(なつ)だってあんなふうに音楽を表現できたり、地球の誕生から恐竜の時代までを表現したり、アニメーションって何でもできるんだね

(天陽)うん、何でもできるってことは何もないのと同じだよ

(なつ)ん?どういう意味?

(天陽)何でもできるってことはさ、何もない広い土地に行くのと同じことだからな。自分で土を耕す方法を覚えて作れる種を見つけて、それを手に入れないと何もできない。なっちゃんはさそれでも行きたいと思うのか?そういう土地に

(なつ)そうか、そういうことか、やっぱり天陽君すごいな

(天陽)何が?

(なつ)私の悩んでることに簡単に答え出しちゃう。無理だよね、そんなの。私がそんなところに行けるわけがないわ。酪農だって中途半端なのに。私ができるわけがないアニメーションなんて

(天陽)なっちゃん、本当は行きたいんだべさ?

(なつ)ハハ…無理無理無理無理!

なつぞら第32話のあらすじと感想(2019年5月7日放送)

なつぞら第33話のあらすじと感想(2019年5月8日放送)

天陽の「だったら行くなよ」が出る

天陽となつは映画の帰りにまたなつの将来の話になりました。なつも悩んでいたいのです。それに答えを出してあげようとするのが天陽のような感じでした。

(天陽)なあ、なっちゃん

(なつ)うん?

(天陽)じいさんに相談してみればいいんでないか?

(なつ)バターのこと?

(天陽)違うよ

(なつ)じゃ何のことさ

(天陽)東京に行くこと

(なつ)どうして?

(天陽)どうしてなんて…自分で考えろよ。お兄さんも向こうにいるんだし、柴田家の人もダメとは言わないんでないか?

(なつ)行きたいなんて言ってない!

(天陽)だったら行くなよ

なつぞらが好きな人なら、この「だったら行くなよ」はきっと覚えていると思います。

このときは、なつも天陽が好きだから、どうして東京に行かせようとするのかという意味だと思ったのですが、どうもそうではなかったようです。

逆に「だったら行くなよ」は天陽がなつを好きだから言ったようです。それはスキー大会のときにはっきりとわかりました。

なつぞら第34話のあらすじと感想(2019年5月9日放送)

天陽はなつのことが好きだった

天陽はなつのことが好きなんだろうなとは思って見ていたのですが、はっきりはしていなかったんですよね。それをはっきりさせたのは泰樹からなつと結婚しろと言われていた照男でした。

スキー大会に出た二人。レースが始まる前に照男が天陽を呼び出しました。

(天陽)何ですか?大事な話って…

(照男)うん…なつのことだ

(天陽)なっちゃんがどうかしたんですか?

(照男)お前…なつのことどう思ってる?

(天陽)えっ?

(照男)好きなのか?

(天陽)なしてですか?

(照男)答えろよ

(天陽)好きです

(照男)だべ?

(天陽)えっ?

(照男)そのことをなつに言ったのか?

(天陽)いいえ

(照男)言えや!

(天陽)なしてですか?

(照男)いいから

(天陽)なして照男さんがそんなこと言うんですか?

(照男)俺は、兄貴だからだ!正真正銘なつの兄貴だ、なつのことが好きならちゃんと言ってやれ

照男と天陽は約束します。照男がスキーで勝ったら、天陽はなつに告白することになりました。そして、照男が勝ちました。

そして天陽がなつを家に呼びます。ところがなつが天陽の家に向かう途中で遭難してしまいます。

なつぞら第35話のあらすじと感想(2019年5月10日放送)

なつは無事だったがアニメーターになることを決心した

なつは遭難しましたが、弥市郎と砂良に助けられて、無事に翌朝家に帰ってきました。心配で柴田家に行った天陽になつはアニメーターになることを決心したと伝えたのでした。

(なつ)本当に悪かったね

(天陽)俺はいいから早く戻れ

(なつ)天陽君に話したいことがあって

(天陽)俺に?

(なつ)うん、その前に天陽君の話って何?昨日聞くはずだったやつ

(天陽)ああ、それはまた今度でいいや。そっちの話は?

(なつ)私ね、やっぱり漫画映画をやってみたい。日本でこれからアニメーションを作る人、アニメーターっていうのになりたい。いや…なるって今朝そう決めたんだわ

(天陽)今朝?

(なつ)それを天陽君に一番に話したかったのさ

(天陽)そうか…決めたか…うん、なっちゃんの決意が聞けてよかった

(なつ)まだ許してもらったわけじゃないけど

(天陽)俺はいいと思うよ、頑張れ

(なつ)うん

(天陽)したら今日は帰ってゆっくり休め

(なつ)ありがとう。したら、天陽君、またね

(天陽)うん、また

天陽は振り返ってなつの後姿を見ていました。結局、天陽が告白するチャンスは失われてしまったのです。

ここで生きると決めていた天陽にとっては、それはなつとの別れを意味したのです。

なつぞら第38話のあらすじと感想(2019年5月14日放送)

泰樹に出ていけと言われたなつは天陽に相談

農業高校に行かせてもらったなつは酪農の仕事とは関係のないアニメーターになることを泰樹には言えませんでした。それで悩むことになります。

相談したのは天陽だったのですが、天陽もなつの煮え切らない態度にイライラしたようです。

(天陽)兄ちゃんに相談すんのが一番早いわ、なっちゃん

(タミ)おばさん手紙書こうか?

(天陽)なっちゃんが自分で書いた方がいいだろ、そこは

(なつ)ちょっと待ってよ、天陽君、なしてそんな急ぐの?私の悩みに答え出し過ぎだわ

(天陽)なっちゃん、もともと人間の生き方にいいも悪いもないんだよ

(なつ)えっ?

(天陽)それは人間がこしらえた観念にすぎないのさ。自然の中で生きてるもんはそんなこと思わんべ?

(なつ)急に難しいこと言わんでよ

(天陽)なっちゃんも自然になればいいだけだよ。自分がどう生きたいのかどうしたいのか、自然な気持ちに従えばいいだけだ。何も悩むことなんてない

(なつ)うん…

逆になつは天陽が急かすことが気に入らなかったようでもあります。

(なつ)じゃ帰るわ

(天陽)なっちゃん

(なつ)ん?

(天陽)うん、できるかどうか分かんなくても、泰樹さんはたった一人で海を渡って北海道に来たんだべさ。泰樹さんはなっちゃんにとって、見本だべさ、誇りだべ?したらなっちゃんがどうすべきか自然と分かるだろ。なっちゃんは自分の信じたことをやればいい

(なつ)分かった…もう分かったから。天陽君そんなに…そんなに応援しないでよ!さよなら!

なつと天陽の関係がちょっとおかしくなった時でもありました。でも、この天陽のアドバイス通りになつは泰樹に言ったのでした。それで泰樹もなつの東京行きを認めてくれました。

(なつ)天陽君!

(天陽)どうした?

(なつ)許してくれた!じいちゃんが認めてくれた!

(天陽)そうかい…

(なつ)天陽君のおかげ、ありがとう

(天陽)よかったな、なっちゃん

(なつ)あっ…天陽君が私に教えてくれたから

(天陽)何を?

(なつ)何もかもよ!北海道に来て私は天陽君に出会えていかった

なつが喜び、天陽もよかったと言いました。でも、それによって、なつと天陽の別れは近づいたことにもなりました。

なつぞら第39話のあらすじと感想(2019年5月15日放送)

東京に行くなつに天陽からのエール

第42話ではなつが十勝農業高校を卒業します。卒業した春に東京に行くことが決まっていました。なつは天陽の家に寄りました。その日は天陽の家で子牛が生まれた日でした。

なつが帰るとき、後ろから追いかけてきたのは天陽でした。

(天陽)なっちゃん!

(なつ)天陽君

(天陽)なっちゃん

(なつを押し倒して雪に二人倒れる)

(なつ)どしたの?

(天陽)なっちゃん俺は待たんよ

(なつ)えっ?

(天陽)なっちゃんのことここで。帰るのは待たない。なっちゃん俺にとっての広い世界はベニヤ板だ。そこが俺のキャンバスだ。何もないキャンバスは広すぎて、そこに向かってると自分の無力ばかり感じる。けどそこで生きている自分の価値はほかのどんな価値にも流されない。なっちゃんも道に迷った時は自分のキャンバスだけに向かえばいい。そしたらどこにいたって俺となっちゃんは何もない広いキャンバスの中でつながっていられる。頑張れ!頑張ってこい、なっちゃん

天陽はそう言い、二人は握手を交わしたのでした。なつと天陽の別れはもうすぐそこまで来ていました。

なつぞら第42話のあらすじと感想(2019年5月18日放送)

なつぞら第43話のあらすじと感想(2019年5月20日放送)

天陽がなつにはじめて好きだと伝える

なつと雪次郎の送別会が雪月で行われました。なつが挨拶すると、天陽が立ち上がりました。そしてこう言いました。

(天陽)なっちゃん…今まで本当にありがとう。俺はなっちゃんが好きだ。それはこれからも変わらない

(なつ)ありがとう…

そして、なつは東京に行ってしまいました。なつと天陽の二人が会うシーンはこれ以降まったくなくなりました。

なつぞら第43話のあらすじと感想(2019年5月20日放送)

なつからの手紙に涙する天陽

なつが東京に行ってしまったことで、なつと天陽の関係がなくなったわけではありませんでした。手紙のやり取りはあったのです。

天陽は馬の絵を展覧会に出して賞を取ったことがあります。天陽の兄の陽平からそれを聞いたなつは手紙で天陽を祝福しました。それからなつの仕事のことなども伝えていました。

天陽も照男と砂良の結婚のことを知らせたりしていました。あるときこんな手紙をなつが送りました。

天陽君、元気ですか?

照男兄ちゃんと砂良さんのこと、心からうれしいです

バカなことを考えた菊介さんと天陽君にも心からありがとうと言いたいです

お正月は新宿の花園神社に初詣をしました

天陽君のことも祈っておきました

今は毎日仕上の仕事、彩色に打ち込んでいます

それもまだまだ未熟です

当分北海道には帰れません

帰りません

じいちゃんや天陽君、家族や私を応援して見送ってくれたみんなに

送り出してよかったと胸を張って今の自分を感じてもらえるまでは

私はここでおいしい牛乳を搾れるように自分を育てていきたいと思っています

十勝に帰りたい…みんなに会いたい…

だけど今は振り返りません

私はここで生きていきます

この手紙を読んだ天陽は泣いてしまいました。両親からはなつのことはもう忘れて、いい人を見つけるようにと言われてもいました。

天陽はまだなつに未練があったように思われました。ちょうどなつの絵をベニヤ板に描いていた天陽でしたが、この手紙を読んで、そのベニヤ板に絵の具を塗ります。

何か天陽がなつをあきらめた瞬間のようにも見えたのでした。

なつぞら第60話のあらすじと感想(2019年6月8日放送)

天陽は北海道で結婚した

なつが東京に行ってしまい、天陽はなつの手紙を読んで泣いたことがありました。それから、しばらく天陽がテレビに出てくることはなかったのですが、突然天陽の話が出ます。

なつが動画を描いた「わんぱく牛若丸」の映画の作業が終わり、打ち上げを行っていたときです。同じく東洋動画で働いている天陽の兄の陽平となつが話します。

(陽平)なっちゃん天陽には手紙書いてるの?

(なつ)いや最近は忙しくて…でもやっと落ち着いたんで、また書きます

(陽平)あっいや

(なつ)えっ?

(陽平)そうか聞いてないのか…

(なつ)何をですか?

(陽平)こんな時に言うのはなんだけど…天陽は今年の冬に結婚するんだ

(なつ)えっ…結婚?

天陽が結婚するという話を聞き、なつの動きが止まります。そして、天陽のことを思いだします。それから平静を装うようにして、なつがこう言いました。

(なつ)おめでとうございます!したら天陽君にお祝いの手紙書きますね

(陽平)なっちゃん…

(なつ)何だ、そんならそうと手紙で知らせてくれたらいいのに。水くさいわ、天陽君、ハハハ

(天陽)てれくさいんだろ、あいつはきっと

(なつ)ふ~んハハハ…いいぞモモッチ~!

天陽はなつを待たないと言っていましたからね。こうなることのは自然かもしれないけど、なつにとってはショックだったと思います。

陽平がなつをはじめて東京のアニメーションの仕事場の見学に連れて行ったとき、陽平はなつを弟の彼女だと紹介したのです。それだけに、陽平も言いづらかったのではないでしょうか。

これで、天陽となつがどうなるかという気持ちもなくなりました。まさか、朝ドラで主人公の不倫とか略奪愛を描くとは思えませんしね。

なつぞら第78話のあらすじと感想(2019年6月29日放送)

なつが結婚した天陽に会いに行く

なつが妹の千遥のことで北海道に帰った時、天陽の家にも行きました。すでに結婚したことは知っていたなつですが、友達として会いに行ったのです。天陽は久しぶりの登場となりました。

自転車で天陽の家に向かったなつは畑にいる天陽を見つけました。手を振ろうとすると、そこには奥さんの靖枝がいました。

最初に声を掛けたのは天陽でした。

(天陽)なっちゃん…なっちゃん!帰ってきたんかい?

(なつ)うん…久しぶり

(天陽)本当久しぶりだな…何年ぶりだい?

(なつ)3年ぶり?

(天陽)そうか…もうそんなになるかい

(なつ)天陽君、結婚おめでとう

(天陽)うん、ありがとう。お~い、やっちゃん!なっちゃんだ、柴田牧場の。東京で兄貴と一緒に漫画映画を作ってる、あのなっちゃん

(靖枝)ああ!初めまして、靖枝です

(なつ)初めましてあの天陽君とは幼なじみで…

(靖枝)あ…祝電を頂いてありがとうございました

(なつ)あっいえ…仕事で式には行けなくてすいませんでした

(靖枝)陽ちゃん、うちに上がってもらったらいいべさ

(天陽)そだな、母さんも喜ぶし

(なつ)あっ…ううん、あのちょっと寄っただけだから

(靖枝)せっかくだし…ねえ

(天陽)うん

天陽の家に寄ったなつは天陽と絵や仕事の話をしました。

(なつ)うわ!これが展覧会で入賞した作品?

(天陽)うん、こっちが最初のでこっちが去年の

(なつ)あっ私も馬の絵を描いてたんだわ、東京で

(天陽)あっ見たよ映画、帯広のあのディズニー見た映画館で…「牛若丸」

(なつ)本当…わざわざありがとう

(天陽)まあ別に見なくてもなっちゃんが楽しんで描いてるならそれでいいんだけどね、俺は

(なつ)ハハ…昔の友達はありがたいね、いつまでも応援してくれて

(天陽)あっ十勝農業高校の演劇部で一緒だった居村良子さんと門倉努がいるべ?

(なつ)うん、よっちゃんと番長?

(天陽)あの2人が今青年団で演劇やってんだわ

(なつ)へえ~本当?

(天陽)その舞台美術をまた頼まれて俺が背景を描いたんだ

(なつ)天陽君もやってんの?

(天陽)うん、その舞台を妻も手伝ってたんだわ

(なつ)あ…

(天陽)それで仲よくなって、気付いたら好きになってた

(なつ)そう

(天陽)うん…

(なつ)いかったね、いい人が見つかって

(天陽)まあ結婚して喜んだのは俺より母さんや父さんだったけどね

(なつ)ふ~ん

(天陽)俺もいかったと思ってる。やっぱり開拓農家の娘だし、ここでのつらいことも一緒に楽しめるから

(なつ)そう…

(天陽)うん

このあと、二人のところに靖枝がコーヒーを持ってきました。これで天陽となつの関係は終わったというような場面でしたよね。なつは天陽の家を後にしました。

(天陽)したらな

(なつ)うん

(靖枝)また来て下さい

(なつ)お邪魔しました

こうして帰っていくなつの後ろで、天陽と靖枝はすぐに向こうを向いてしまいました。前だったら、なつの後姿をずっと見ていたようなイメージがあったんですけどね。もう昔のことになってしまったんですね。

なつぞら第84話のあらすじと感想(2019年7月6日放送)

天陽と雪次郎が会う

天陽が久々に出たのが第102話でした。やっぱり絵を描いていました。このときは雪次郎と会います。

(天陽)うんどうした?もう搾乳の時間か?

(雪次郎)相変わらずやってんな

(天陽)雪次郎!

(雪次郎)久しぶりだな、天陽

(天陽)帰ってきたんかい

(雪次郎)おう…もうずっとな

(天陽)ずっと?

(雪次郎)おう、これからはずっとこっちさ、喜べ

(天陽)別にうれしかねえわ

(雪次郎)相変わらず冷めてんな

(天陽)あっしばれたべ?何か持ってくっか…

(雪次郎)あ、いい…後でお前の嫁さんに挨拶するべ

(天陽)おう、そうしてくれ

(雪次郎)倉田先生にも挨拶に行かねばな…

(天陽)ああそりゃ喜ぶべな

(天陽)あ…よっちゃんや番長も呼んで一緒に酒飲むべ

(雪次郎)うん

(天陽)みんなお前に会いたがってるぞ

(雪次郎)あっお前、なっちゃんのテレビ見たか?

(天陽)ああ兄貴から聞いたけどテレビなんて買えんからな

(雪次郎)欲しくもないんだべさ。あ…俺もテレビに出てたんだ

(天陽)ああ声だけな

(雪次郎)それは知ってんのかい

(天陽)なっちゃんも相変わらずやってんだな

(雪次郎)うん、なっちゃんは相変わらずだ。どんどん先行くぞ。脇目も振らずって感じだなな。俺は結局なっちゃんには追いつけもせんかった

(天陽)競争じゃないべ生きるのは

(雪次郎)そだな…

(天陽)お帰り、雪次郎

(雪次郎)ただいま、天陽

(天陽)何だお前

やっぱり結婚したこともあって、もうなつに未練があるような感じは一切しませんね。雪次郎が帰ってきてうれしそうには見えました。

なつぞら第102話のあらすじと感想(2019年7月27日放送)

なつと天陽のシーンをまとめました。この二人を追っただけでも、いろんなことがありましたよね。

ついに天陽はなつではなく靖枝と結婚することになってしまいました。

天陽はなつぞらでは人気ですからね。これから出てこないこともないと思います。なつと天陽がまた再会する日を楽しみにしたいと思います。