なつぞら第97話のあらすじと感想(2019年7月22日放送)

2019-08-01

なつぞら第97話のあらすじと感想(2019年7月22日放送)

第16週「なつよ、テレビ漫画の幕開けだ」の第97話。

なつ(広瀬すず)は東洋動画の原画担当初の女性アニメーターとなる。ある日、雪次郎(山田裕貴)と蘭子(鈴木杏樹)が噂になっていると咲太郎(岡田将生)が口にして…。

第97話の主な登場人物

  • 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
  • 奥原咲太郎(岡田将生)…大好きな、たったひとりの兄
  • 小畑雪次郎(山田裕貴)…菓子屋の息子
  • 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
  • 仲 努(井浦 新)…アニメーター
  • 下山克己(川島 明)…アニメーター
  • 井戸原 昇(小手伸也)…アニメーター・作画担当
  • 三村 茜(渡辺麻友)…新人アニメーター
  • 神地航也(染谷将太)…新人アニメーター
  • 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
  • 森田桃代(伊原六花)…彩色担当
  • 露木重彦(木下ほうか)…映画監督
  • 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
  • 亀山蘭子(鈴木杏樹)…劇団「赤い星座」女優
  • 土間レミ子(藤本沙紀)…歌手・煙カスミの付き人
なつぞら登場人物

なつぞら第97話のあらすじ

昭和38年になり、なつは東洋動画の女性アニメーターとして取材を受け、週刊誌に大きな写真が載った。

レミ子や雪次郎も声優として活躍していた。劇団では雪次郎と蘭子に恋仲の噂があり、なつは雪次郎に確認したが、雪次郎は否定し、なつは安心する。

なつと茜が会議室に呼ばれた。「鉄腕アトムの」がヒットしていて、東洋動画も「百獣の王子サム」のテレビアニメを作ると説明を受けた。

坂場は「鉄腕アトム」のアニメーションの作り方は東洋動画らしくないと言い、それでも、作る価値があるのかと仲に言う。

なつが女性アニメーターとして取材を受ける

昭和38年になり、なつは東洋動画初の原画を担当する女性アニメーターになっていた。週刊誌の記者が東洋動画になつを取材に来る。なつはアニメーションの作り方や自分の目標を説明した。

はい、1963年、昭和38年の夏になりました。

(堀内)来たぞ!来た!来た!

(なつ)1本の長編漫画映画を作るのに大体10か月はかかるんです。1年近くここにいるアニメーターの人たちは同じキャラクターを描き続けることになるんです

なつは26歳、東洋動画初の原画を担当する女性アニメーターになっていました

(なつ)映画は1秒間に24コマです、私たちが作っているフルアニメーションと呼ばれるものは12コマ以上、少なくとも12枚の画が必要になります。絵が生きているように見えるあの繊細な動きは、そこまで細かく絵を動かさなければ作れないんです。漫画映画は、気の遠くなるような作業なんです

(記者)その基礎を作る原画は責任重大ですね

(なつ)原画というものは何と言ってもキャラクターに最初に命を吹き込む大事な仕事ですから

(記者)じゃちょっと描いてみてもらえますか?

(なつ)あっ…はい

(記者)奥原さんのこれからの夢って何ですか?

(なつ)夢?それはもちろん、すてきな漫画映画を作ることです。子どもが夢中で、それこそ夢を見ているようにそれを見て、それが大人になってもさめない夢になっていればいいななんて思います。今の私が北海道を出て7年、そんなふうに子どもの頃の夢を見続けているようにです

(記者)なるほど、それはまさにすてきな夢だ。こちら向いた写真も頂けますか?

(なつ)はい

(記者)じゃちょっとカメラ見て…右手に…あ~いいですね。じゃそれでいきましょう

(シャッター音)

(記者)ああかっこいい!

感想

エアコンがついているのが当たり前ではない時代、うちわ片手に絵を描くのは大変だったでしょうね。茜ですら汗を拭いながら作業していました。そしていつのまにか、なつがとても偉そうになっていて驚きました。先に活躍していた、堀内や茜を差し置いての出世にみんななんとも思わないのでしょうか。

亜矢美が週刊誌をたくさん買っていた

亜矢美はなつの記事が載った週刊誌をたくさん買ってきていた。北海道の家族や札幌にいる信哉にも送ると言う。なつは千遥にも送りたいが住所は知らなかった。亜矢美は漫画映画を作っているのを知っているんだからきっと見ていると言う。

(亜矢美)あ~!うわ~!かっこよく写ってる!

(なつ)いや~この服でよかったかな…

(亜矢美)いいよいいよできる女って感じよ

(なつ)何か目立ちたがり屋みたいじゃないですか

(亜矢美)今更ハハハ!

(なつ)だけどこんなに買ってどうするんですか?

(亜矢美)あっ売るんだよここで

(なつ)えっ?

(亜矢美)だって欲しいってお客さんいっぱいいるもの

(なつ)誰がいるんですか?

(亜矢美)あ~茂木社長とか

(なつ)本屋じゃないですか

(亜矢美)あっ社長のとこから買ったんだ、アハハハ…

(なつ)ここで売ったら営業妨害になりますよ

(亜矢美)あっそうだ北海道のご家族にも送ってさしあげないとね

(なつ)まあそうですけど…

(亜矢美)あと信さん、あれ今どこにいんだっけ?

(なつ)札幌の放送局です

(亜矢美)あっそうかまだ北海道か、あとほかに送りたいとこある?

(なつ)千遥に送れたらいんですけどね

(亜矢美)千遥ちゃんか…うん…いやきっとどこかで見てるって、知ってるんでしょ?

(なつ)漫画映画を作ってることは…

(亜矢美)だったら絶対この記事だって見てるって

(なつ)えっそうでしょうか…

感想

亜矢美はなつが載っている雑誌をこんなに買い込むとは、本当の母親のようですね。なつは照れているようでしたが、内心そんな亜矢美の行動が嬉しくてしょうがないと思います。でもまだ亜矢美に対しては敬語を使うのですね。なつが亜矢美のことを富士子のようにとまではいいませんが、母親のように思ってくれるといいですね。

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雪次郎と蘭子に恋仲の噂

咲太郎とレミ子が風車にやってきた。レミ子は男の子の声優で咲太郎の会社の戦力となっていた。雪次郎も吹き替えの当たり役を得た。だが、劇団では蘭子と雪次郎が恋仲だという噂が出ていた。

(咲太郎とレミ子が風車に入ってくる)

(ルミ子)こんにちは

(咲太郎)おう母ちゃん

(亜矢美)あら珍しいね、どうした?こんな早く

(咲太郎)今日はレミ子の新しい仕事が決まってここに来たいって言うからさ

(亜矢美)ハハ…レミちゃん今日も全部?

(レミ子)あっ全部

(なつ)お兄ちゃん、これ

(咲太郎)おおこれか!出たか!

咲太郎の声優プロダクションもなんとか形になって

今は四谷という場所に事務所を構えています

(なつ)レミさんまた新しい仕事決まったんだ、おめでとう

(レミ子)男の子の声ばっかりだけどね

(咲太郎)レミ子はもううちの貴重な戦力だよ

(レミ子)なっちゃん

(なつ)うん?

(レミ子)雪次郎とは最近話してるの?

(なつ)雪次郎君と?雪次郎君も仕事は順調なんでしょ?

雪次郎君も努力のかいがあって吹き替えの当たり役を得ました

(藤井)全体的にゆっくりなんですよねこれね

(蘭子)はい

(藤井)何かセリフ足しましょうか

(蘭子)はい

(雪次郎)じゃあ…「あなたも私も」って、足したらどうですか?「おいしく作れた方が今日は夕食を作るの。あなたも私もおいしいものが食べたいでしょ」

(蘭子)いいかも…あっどうですか?藤井さん

(藤井)お~いいねハハハ、小畑さえてるじゃないかお前ハハハ…

(蘭子)「分かったわ。どっちが夕食を作るか料理で決めましょう」

(雪次郎)ナンシー一体何の話をしてるんだい?」

(蘭子)「おいしく作れた方が今日は夕食を作るの。あなたも私もおいしいものが食べたいでしょ」

(雪次郎)「はあ…どっちが勝ったとしても2人とももう十分おなかいっぱいになってるよね」

アメリカのシチュエーションコメディー「ピューティフル・ナンシー」で、気の弱い夫の声を演じています

気の強い妻役の亀山蘭子さんと共演を果たしたこの番組は大人気となりました

(咲太郎)どうも劇団で妙なうわさが立ってるらしいんだ

(なつ)うわさ?

(咲太郎)うん

(亜矢美)雪次郎君の?

(咲太郎)うん、あの亀山蘭子と雪次郎が恋仲になっているとか

(なつ)えっ!うそでしょ?

(レミ子)劇団の中じゃすっかり事実として扱われてるわね

(なつ)えっでも本当じゃないでしょ?

(咲太郎)ああそれは分からない

(レミ子)雪次郎の本音をなっちゃんに聞きたかったのよ

(なつ)いや私だって分かりませんよそんなこと

(咲太郎)劇団の恋のうわさっていうのはまず当たってるんだよ、な母ちゃん

(亜矢美)まあね、そういうとこは昔っから変わんないわな

(咲太郎)なつの職場はそんなことないか?

(なつが坂場を思い出す)

(なつ)ある、いや、だけど…

感想

咲太郎の髪型が前より断然かっこよくなってました。リーゼントがおかしいって気がついたのでしょうか。まるで戦力外だった雪次郎にも仕事が入ったようで、ようやく雪月にも良い報告ができそうですね。なつの職場ではそんなことないか?に対して、なつは「ある」と答えましたね。坂場となつの間になつがあったのでしょうか。

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なつは雪次郎に蘭子との噂を確認する

なつは雪次郎の家に行き、自分が載った週刊誌を見せた。そして仕事のことを聞くと、雪次郎も蘭子との噂を知っていたが、そんなことはないと言う。蘭子に早く追いつきたいだけだと聞いたなつは、変わっていない雪次郎に安心した。

(雪次郎)はい、開いてるよ。

(なつが雪次郎の部屋に入る)

(雪次郎)何だなっちゃんか

(なつ)元気?

(雪次郎)どうしたの?

(なつ)借りる

(雪次郎)うん

(なつ)う~ん実はね…これ

(雪次郎)週刊誌?

(なつ)私が取材を受けてこれに載ったんだわ

(雪次郎)えっ本当かい!どれどれどれどれどれどれ…どこどこどこ?

(なつ)ここ

(雪次郎)うわ~!こんなにでっかく載ってますもね!かっこいいな!これ柴田牧場の人たち知らせたのかい?

(なつ)それはまだこれから、恥ずかしくてさ…

(雪次郎)すぐ知らせなきゃ!うちにも知らせるわこれ買うようにって、いやこれ帯広でも買えるべな?これ

(なつ)うん多分…ねえ演劇は?楽しくやってんの?

(雪次郎)えっ?何でそんなこと聞くんだ?

(なつ)うん…

(雪次郎)何か聞いたのか?咲太郎さんやレミちゃんから

(なつ)うん

(雪次郎)俺と蘭子さんのことだべ?まあそういううわさになってるのは知ってる

(なつ)うん

(雪次郎)でも何でもねえんだ

(なつ)あっそうなの?何だ…

(雪次郎)なっちゃん、俺はなあの人に早く追いつきたい。俺の中に強くある思いは魂はやっぱりそこなんだわ。なっちゃん…好きだ何だとそったらこと言ってる場合でねえんだ

(なつ)そう

(雪次郎)うん、芝居が好きなように俺は蘭子さんが好きだ

(なつ)うん、何か安心した

(雪次郎)何に安心したんだ?

(なつ)雪次郎君は昔の雪次郎君のままだから

(雪次郎)昔のようにセリフはなまんねえよ

(なつ)んだな

(雪次郎)んだ

(二人が笑う)

(雪次郎)あっ写真の方が美人だな

(なつ)はい?

感想

雪次郎は、なまりがだいぶ抜けてきたのでしょうか。仕事はしやすくなったでしょうが、北海道の家族からしたら少し寂しいところですね。それにしても、なつと雪次郎は一緒に東京に出てきて程よく近くにいるのに友だち以上にはならないんですね。お互い、自分のやりたいことに夢中なのはわかりますが、これだけ友だち関係が続くのもすごいなぁと思いました。

なつと茜はテレビ班で「百獣の王子サム」を作ることに

なつが会社に行くと、週刊誌のなつの写真をみんな持っていた。鉄腕アトムがヒットしていて、東洋動画もテレビアニメをやることになり、なつと茜はテレビ班に行くことになった。猿渡の企画「百獣の王子サム」を作ることになるが、坂場は「鉄腕アトム」と同じ作り方で作る価値があるのかと仲に尋ねた。

(なつ)おはようございます

(一同)おはようございます!

(堀内)「夢を見続けていたい奥原なつ」

(なつ)もう…ちょっとやめて下さいよ!そんなことするためにわざわざ1冊ずつ買ってくれたんですか!?

(仲)なっちゃん、おはよう

(なつ)おはようございます、よかった仲さんまでしてなくて

(仲)今日10時に会議室に来てくれる?大切な話があるんだ

(なつ)はい分かりました

仲さんは今や、会社の中間管理職、作画課長になっています

(茜)私も呼ばれてるのよ、そこに

(なつ)あっ茜さんも?

(堀内)大切な話って何だろうな

(神地)あれじゃないの?今度茜ちゃんと競争させようってことじゃ?

(茜)何の競争よ

(神地)ほら美人アニメーター!マコさんの時みたいに

(なつ)マコさんとそんな競争した覚えはない!

(神地)冗談だよ…

(茜)もう…あんまり調子に乗っていると、そのうち冗談じゃ済まされなくなるからね

(下山)でもあれじゃないの?もしかして…

(なつ)あれ?

「空をこえてラララ星のかなた」

「ゆくぞ」

(なつと茜が会議室に行く)

(仲)今年の1月から手塚治虫さんのプロダクションが製作してる「鉄腕アトム」がテレビで放送されてることは知ってるね

(なつ・茜)はい

(仲)その「鉄腕アトム」がテレビ漫画として大ヒットしてる。そこでうちでもテレビ用のアニメーション、テレビ漫画を制作するテレビ班を作ることになったんだ。なっちゃんは原画として茜ちゃんは動画としてそのテレビ班に行ってもらいたい

(井戸原)君たちには長編映画を外れてテレビ漫画に専念してもらいたい

(なつ)もう映画には関われないんですか?

(仲)今は東洋動画らしくこのテレビ漫画を成功させることが何よりも先決なんだ

(露木)坂場君はこのテレビでようやく演出家として世に出られることになった。君たちの若い力に期待してるよ

(山川)放送は今年の12月からだ。企画はここにいる猿渡君から出たもので彼にも原画を描いてもらう。題名は「百獣の王子サム」と決まった

(なつ)「百獣の王子サム」?

(猿渡)舞台は架空のジャングルです。そこにライオンに育てられた人間の少年が一人いるんだ。姿形は人間だから動物たちからは差別を受けるわけね。その少年サムがさまざまなトラブルを解決していって、やがては百獣の王の子として動物たちから認められるようになる。そういう話ね

(なつ)面白そうですね

(猿渡)でしょ!

(茜)猿渡さんいつの間にこんな企画を考えてたんですか?

(猿渡)僕はテレビをやりたかったからね。こっそり企画を出してたんだよ

(なつ)あの仲さん一つだけ聞いてもいいでしょうか

(仲)うん何?

(なつ)東洋動画らしくというのは「鉄腕アトム」とは違うやり方で作れっていうことでしょうか?

(仲)いや…「鉄腕アトム」と同じやり方で作らなければ、テレビでは成立しないだろうね

(山川)低予算でしかも時間もない中で作ってあれだけヒットさせていることに「鉄腕アトム」の価値はある

(なつ)そうですか…

(坂場)仲さんはあれをアニメーションだと認めていますか?

(仲)えっ?

(坂場)僕は少なくとも東洋動画らしいアニメーションの作り方だとは思えません。仲さんはどう思っていますか?

(仲)もちろんあれはフルアニメーションではないと思っているよ

(坂場)それでも作る価値があると思いますか?

(なつ)イッキュウさん…

なつよ、新しい時代の波が押し寄せてきた

君はその波に翻弄されるのか?

それとも乗るのか?

感想

なつの同僚はいい人たちばかりですね。なつの雑誌をお面のようにして出迎えるなんて。誰か一人くらい鼻毛を描いたりしてふざけてたらもっと面白かったのに。そして仲さん、ここはなつのお面をかぶるべきでしたね。仲の登場で完全に冷めましたね。公私ともにつまらない男の烙印を押されないように、もうちょっと努力してもらいたいものです。言いすぎかな。

茜について気になった方はこちら!
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今日の名シーン

東洋動画の社員がみんななつの写真を顔に当て、なつを迎えた場面。

今日の名台詞

「なっちゃん、俺はなあの人に早く追いつきたい。俺の中に強くある思いは魂はやっぱりそこなんだわ。なっちゃん…好きだ何だとそったらこと言ってる場合でねえんだ」

雪次郎が蘭子との関係をきくなつに言った言葉。

次回の見どころ

また坂場と仲がぶつかりそうです。

なつぞら

Posted by popi