なつぞら第2話のあらすじと感想(2019年4月2日放送)
4月2日のなつぞら第2話のあらすじと感想です。
第1週「なつよ、ここが十勝だ」の第2話。
剛男と一緒に十勝の家へ帰ってきたなつ。家族がどんな形でなつを迎え入れたのか。
そして、なつはある決心をします。
第2話の主な登場人物
- 奥原なつ(粟野咲莉)…ヒロイン
- 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
- 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
- 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
- 柴田照男(岡島遼太郎)…剛男と富士子の長男
- 柴田夕見子(荒川梨杏)…剛男と富士子の長女
- 柴田明美…剛男と富士子の次女(赤ちゃん)
- 戸村悠吉(小林 隆)…柴田家の酪農の従業員
- 戸村菊介(音尾琢真)…悠吉の息子
なつぞら第2話のあらすじ
戦争で孤児になったなつを剛男が十勝に連れて帰り、家族と一緒に住むことになった。
食事中、牛乳を飲んだなつは、そのおいしさに驚き、ここで作っている牛乳だと知る。剛男と富士子はなつを学校に通わせようとするが、なつは着るものがない。
そこで、同学年の娘、夕見子の服を着させてみたが、夕見子はなつの前で嫌がり、なつにつらく当たる。それを見たなつは、ここで働かせてくださいと申し出る。
これを聞いた泰樹は「働いてもらうべ」と言い、明日から夜明けとともに起きて働くようになつに伝える。
次の日の早朝、なつは牛舎に行き、泰樹や戸村悠吉さんと息子の菊介さんの乳絞りの様子を見る。なつが手伝おうとすると、牛に近づくのは危険だと怒られる。なつに「無理をしなくていい」とやさしくかばおうとする剛男も泰樹に「甘やかすな」と言われる。
こうしてなつは酪農の世界に足を踏み込んだ。
なつ、搾りたての牛乳に感動!
食卓にご馳走が並び、なつは牛乳を飲んで感動!東京ではさつまいもばかりだという剛男の話を聞いた子供たちは、さつまいもが食べたいと言う。剛男と富士子はなつを学校に行かせないといけないと言うが、泰樹は学校にどう説明するつもりなのかと言う。剛男は自分が説明すると言ったが、富士子はなつに服がないことを心配し、夕見子の服をあげることにする。
わあ、すごい
さあ、腹減ったろう。
いっぱい食べてね。
それは食糧難の東京では見たことのないようなご馳走の山でした。
なつは心で思ったのです。
夢みたい。
いや口に出してしまいました。
なつよ、食え。
歌
うまいかい?
はいとってもおいしいです!
牛乳も飲んでみな。
はい。
おいしい!こんなの飲んだことない!
さっき絞ったばっかりだから、そんな新鮮な牛乳は東京にはないっしょ。
へ、ここで作ってるんですか?
そだよ。
すごい!
今の東京じゃ、牛乳なんてまず飲めないからな。みんなさつまいもばっかり食べてた。
私もたまにはさつまいも食べたい。
ああ、そうか。
あの甘い芋だべ。食いたいな。
こっちの方が絶対においしいわよ。
え?
そうだ、なっちゃんも学校に行かなければならんな。
何年生?
夕見子と同じ12年生まれだから。
したら3年生かい。
あ、着るものどうしよう。
夕見子、とりあえずあんたのもの貸してやんなさい。
え?
ありがとう。
学校にはなんて言うんだ。
え?
どこの子だと言う気じゃ。
そりゃ、とりあえず家であずかっていると言えばいいでしょう。
私が行って説明しますよ。
すいません。
いいさ、なっちゃんは、んなこと。
感想
泰樹はなつに対して冷たい感じがしますが、子ども同士の会話はありません。夕見子と照男がどういう気持ちなのかはわかりませんでしたが、なつに両親の注目が集まっています。夕見子は面白くなかったことが次でわかります。
なつは学校には行かずに働くことに
夕見子の服に着替えたなつだったが、夕見子がそれを見て駆け寄ってきた。自分の服をあげるのは嫌だと言う。さらになつの前できついことを言う。そこで、なつはここで働かせてくださいと言い出す。それを聞いていた泰樹は、働いてもらうことに決める。剛男は反対したが、なつは学校には行かずに働くことになる。
やっぱりぴったりだわ、これ着て学校に行けばいいわ。
ありがとう、おばさん。
いいから。
ダメ、それはダメ。それはやんない。やりたくない。
どうしたの、夕見子。
それは私が大事にしてるやつだもん。
いやだ、絶対にやりたくない。
いいでしょうよ。
いやだ、絶対にダメ。
なしたんだ。
嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ。
だだこねないの。なっちゃんは着るもんないんだから。
かわいそうだとは思わんのか。
ずるい、その子はずるい。
何がずるいんだ?
その子がかわいそうなのは、私のせいじゃないもん。なんで私が我慢しなくちゃなんないの。
夕見子。
いろいろ我慢しているのはなっちゃんの方なんだよ。
その子が勝手にかわいそうになっているだけだべさ。
なんてこと言うんだ。
ずるい、ずるい、ずるい、ずるい。
したけど、着るもんがなかったら困るっしょ。
大丈夫です。着るものなんかいりません。
え?
すみませんでした。
あの、おじさん、おばさん、お願いがあります。
何?
私をここで働かせてください。なんでもします。
え?
だから、私をここにおいてください。
必ず、いつか、お兄ちゃんが迎えに来るって、そう言ってましたよね、おじさん。
ああ。
それまでここにいさせてください。働きますから。なんでもします。
お願いします。
何もそんなこと。
偉い。
え?
いいんでないかい、働いてもらうべ。
おとうさん。
その方がその子もここにいやすいと言っているんだ。
言ってませんよ。
言ってます。
言ってるんでないかい。
いいからなっちゃん気にしないで。
ずっと働いてきましたから、その方がいいんです。
ええ覚悟じゃ。それでこそ赤の他人じゃ。
お父さん。
明日から夜明けとともに起きて働け。
はい。
あの、学校は?
学校などお前、体を壊したら行きゃいいんだよ。
感想
両親がなつにばかり気を使っているので、夕見子の気持ちはよくわかります。それと比べるように、なつの素直さが出ているので、なつがかわいそうに見えます。学校は体を壊してから、行けばいいという考え方がこの時代なんですかね。
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妹と浮浪児として物乞いをするなつ
この部分はなつが東京にいたときの回想シーン。なつは東京で家を失い、父母も失って、食べ物をもらおうとしていた。妹をおんぶして、死にそうだと嘘を伝える。おばあさんは、サツマイモを差し出すが、それを乱暴に奪うように取る。なつには、ずるいといった感情はなく、生きることに必死だった。
あの、何か分けてください。
何もないよ。
空襲のあと、私たちは家もなく、子だもだけの力で生きなければいけませんでした。
おばあさん、お願いです。空襲でお母さんがいないんです。妹も死にそうで。
最後に何か食べ物を分けてもらえませんか?
私の孫も空襲で死んでしまってね。
孫の分まであなたたちが食べなさい。
ありがとうございます。
私はおばあさんやお孫さんに同情する余裕すらありませんでした。
妹のちはると生きるためにはどんなことでもしようと必死でした。
自分がずるいとさえ思ってもいませんでした。
感想
なつはいい子だという流れで来ていましたが、人間らしいずるい部分を回想シーンで見せていました。
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自分の子供と向き合えていない剛男に不満
剛男や富士子は学校に行かずに酪農の仕事を手伝うなつを心配していた。富士子は剛男に夕見子や輝夫とも向き合ってほしいと伝える。
大丈夫かな、あの子。
あの子もそだけど、少しは夕見子や照男のことも心配してくださいよ。
え、なしたの?
あなたはまだ帰って来てから、あの子らとちゃんと向き合ってもいないんだから。
あ、そだけど、
何しろ、2年近くもあってなかったからな。急にあの子らが大きくなったみたいで。
どう接していいかわからないところあるな。
あの子らだってさみしかったんだよ。それなのに。
君も反対なのか。本当はあの子をここに置くこと。
そうでないけど。あの子は少し子供らしくないっていうか。
そうか、浮浪児なんかしてたわりには、素直な子だと思うけどな。
あなたにはわかんないんだわ。
おい、富士子ちゃん。おれもさみしいよ。
知りませんよ。
ふ~じこちゃん、寂しい。
感想
本当の息子と娘がいて、そこになつがやってきたことで、やっぱりお母さんとしては、実の子どもたちの気持ちが気になっているようです。
早起きして牛の仕事を手伝うなつ
翌朝から、なつは早起きをして牛の仕事を手伝う。一緒に働いている戸村親子に、剛男をなつを新しい見習いだと紹介する。なつは仕事を手伝わずにただ見ていろと言われる。遅れて、剛男も牛舎にやってきて戸村親子と再会。戸村親子と談笑する剛男にも泰樹は厳しい。
わ、きれい!
おい、何してる。早く顔洗ってこい。
はい。
冷たっ!
おいしい!
こっち来い。
はい。
かわいい!
めんこいか?おやっさんこの子は?
新しい見習いだ。
へえ。
うちで働いている戸村悠吉さんと息子の菊介じゃ。
お前の先輩だ。挨拶すれや。
奥原なつです。よろしくお願いします。
よろしく。
なっちゃんか。どっから来たのさ?
東京です。
東京?ああ、どっか垢ぬけてるもんな。
昨日、お風呂入ったから。
でっかくなったら、このにいちゃんのお嫁にならんかい。
おやじやめろや。おれまで共倒れで嫌われる。
ははは。このにいちゃん、まだこう見えて18だ。
10歳もサバ読むなって。気にしなくていいからな。
わかりました。
しばらくはそこで見てろ。
はい。
おはようございます。
あ、剛男さん。
よくぞ、ご無事で。
おかえんなさい。
ゆうきちさん、菊介くん、ただいま戻りました。
えかったな。
おやじさんもこれで一安心だべ。
今朝は寝坊してどうも。
今日ぐらいは休んでいればいいでないかい?
ここは大丈夫だ。
そだよ。なんぼでも寝ていればいいのに、富士子ちゃんの横で。
おやじ、子どもの前だ。
いや、それより牛にまた慣れてもらわないと。
大丈夫?
大丈夫です。
無理しなくていいですからね。
いるんなら、ちゃんと働け。
はい。
よ~しよしよしよしよし。
感想
戦争から帰ってきて、久々に剛男と会った戸村親子の反応は、もっと感動的で涙があってもいいぐらいですが、実際はこんなものかもしれないとも思えました。
剛男が牛に早く慣れないとと言っているが次につながっています。
東京から来たから垢ぬけているという話で、昨日お風呂に入ったからと言うのは、冗談だったのか、二人の反応は薄かった。
手伝おうと牛に近づいて怒られる
なつは仕事を見ていただけだったが、手伝おうとする。菊介はそれを見て怒る。牛に近づく危険と牛に慣れることの大切さを伝える。そんななつに優しい言葉をかける剛男だったが、それを見た泰樹は「甘やかすな」と剛男を戒める。
おい、何してんだ、こら。
危ないべ、むやみに牛に近づいちゃだめだ。
私も手伝おうかと。
見てろと言ったべ。
牛に蹴られたら、命なくすかもしれんのさ。
え?
牛はな、慣れない人間が近くにいるだけで、緊張して乳も出さんようになるの。
手伝うんなら、まずは牛と仲良くならんとな。
なっちゃん、本当に無理しなくていいからね。
甘やかすな。
それが、なつが踏み込んだ、はじめての酪農の世界でした。
なつよ、もうこうなったら頑張れ!
感想
泰樹と剛男の関係の微妙さがちょくちょく出てきます。あとは、なかなか乳搾りをさせてもらえないところから、認めらえていく感じです。
泰樹と剛男の関係が気になった方はこちら!
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今日の名シーン
藤木直人の「ふ~じこちゃん、寂しい」の後、すぐにカットして、次のシーンに行ったところ。
今日の名台詞
泰樹「ええ覚悟じゃ。それでこそ赤の他人じゃ。」
これは、なかなかキツい一言でした。この時点では、どうせ役に立たないという気持ちもあったのではないでしょうか。
今日ののぞき
なつが働いている様子を見る泰樹
自分の服を着ているなつを見ている夕見子
次回の見どころ
働かせてもらえることになったのはいいけど、この家でうまくやっていけるのでしょうか。明日も楽しみです!
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