なつぞら第6話のあらすじと感想(2019年4月6日放送)

2019-06-27

4月6日のなつぞら第6話のあらすじと感想です。

第1週「なつよ、ここが十勝だ」の第6話。

柴田牧場で暮らすなつは、東京に残った兄に手紙を書き続ける。

なつへの接し方がわからない夕見子が思い切ってなつに本心を訪ねると…

第6話の主な登場人物

  • 奥原なつ(粟野咲莉)…ヒロイン
  • 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
  • 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
  • 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
  • 柴田照男(岡島遼太郎)…剛男と富士子の長男
  • 柴田夕見子(荒川梨杏)…剛男と富士子の長女
  • 柴田明美…剛男と富士子の次女(赤ちゃん)
  • 戸村悠吉(小林 隆)…柴田家の酪農の従業員
  • 戸村菊介(音尾琢真)…悠吉の息子
  • 山田天陽(荒井雄斗)…絵を描くなつのクラスメイト
  • 山田正治(戸次重幸)…天陽の父

なつぞら第6話のあらすじ

みんなが寝静まった後、小さなライトをつけて東京の兄に手紙を書くなつ。自分の想いを書き連ねた。

翌朝、牛舎に行ってみるといつもと雰囲気が違っていた。このとき、なつは初めて牛の出産に立ち会うのだった。牛は子どもを産まないと乳が出ないということを知り、「みんなお母さんなんだね」と感心する。

学校では授業より、天陽の描いている絵が気になってたまらないなつ。授業中もチラチラと天陽の方を見ていた。なつの父は絵がうまかったが、死んでしまったので新しい絵は見れない。そのこともあって、天陽に馬以外の絵も描かないの?と勧めてみる。天陽の馬の絵を見ていたら、窓から風が吹き込んできて天陽のノートがパラパラっとめくれた。なつは、その様子に「馬が暴れているみたい」と目を輝かせた。

夕見子はなつが東京の兄へ手紙を出していることを知り、複雑な気持ちになっていった。なつに、この家に本当に居たいと思っているのか、それともしかたなく居るのか、はっきり教えて欲しいと頼む。これに対してなつは「無理に優しくしなくていいよ」と笑顔で返す。その様子に腹を立てる夕見子。

庭では照男が薪割りをしていた。なつは「手伝いたい」と申し出るが、照男は「おまえは、乳搾りがあるだろ、これは俺の仕事だ」と不機嫌になる。

明美の面倒をかって出たなつ。庭で遊んでいたら明美が転んで泣いてしまった。明美が転んで泣いた瞬間、自分の妹と重ねてしまい、気づいたら明美を抱き寄せていた。泣き声を聞いてやってきた夕見子になつは責められ、富士子にも「明美の世話はいいからじいちゃんの手伝いをしてきて」と言われる。

翌朝突然、なつは東京に帰る決意を固め、家を出て走り出した。

東京の兄へ書いた手紙

なつは、夕見子や照男が寝た後の寝室で、小さなライトの明かりを頼りに、兄へ手紙を書いた。「早くお兄ちゃんに会いたい」「千遥の家の住所を教えてほしい」「早く3人で暮らしたい」という自分の想いを書き連ねた。寝ている夕見子たちに気をつかいながら書いた手紙だった。

お兄ちゃん 元気ですか?

なつは元気です

なつは元気だけど早くお兄ちゃんに会いたいです。

孤児院の暮らしは大変だと思うけど

頑張って早くなつを迎えに来てください

それから おにいちゃんにお願いがあります

千遥のいるおじさんの家の住所を教えてください

千遥はまだ手紙を読めないけど

手紙を書きたいです

お兄ちゃん早くまた

千遥と3人で暮らせることを私は…

う〜ん…

感想

なんで、明るいうちに手紙を書かなかったのか。それはやはり、柴田家のみんなに自分が寂しいと思っていることを隠したいからなんだと思いました。

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初めて牛の出産に立ち会う

朝、いつも通り牛舎に行くとまさに子牛が産まれるところだった。みんなが見守る中、ついに子牛が産まれると、母牛と子牛の頑張りに感動した様子のなつ。直後に泰樹の「初乳を搾るぞ」という言葉になつは「乳も出して子どもも産むんだね」「牛さんって大変だね」と言うが菊介に「子どもを産まないと乳は出ないのさ」「人間の母親と一緒だ」と教えてもらい納得する。

おはようございます!

なっちゃんちょっと来てごらん

あっ…

今 生まれるところだ

あっ…

生まれたよ!

ご苦労さん よし 初乳を搾るぞ

はい

乳も出して 子どもも産むんだね

牛さんって大変だね

何言ってんだよ なっちゃん

子どもを産まなきゃ乳は出ないのさ

そうなの?

そりゃ 人間の母親と一緒だ

そうか…

みんな お母さんなんだ

感想

遠い北海道に来て赤の他人の家で頑張っているなつにとって、母牛が命をかけて出産している姿は勇気と感動を与えたと思います。牛の出産に立ち会えたのは、貴重な経験となったはずです。

切手代の10銭のせい?

先生の話をそっちのけで、天陽のことを見ていたなつは、先生に指されてしまう。慌てて問題を解き答えたが「10です」と答えるところを「10銭です」と言ってしまい「金の計算してんじゃねぇよ」とクラスメイトに笑われてしまう。

1から7は引けないので

お隣の1の位から10借りてきます

10引く7は3 

3足す1は4ですね

ねぇ 何見てんの?

えっ?

何も見てないよ

何も見てないわけないしょ

後ろを見てただけだよ

奥原なつさん

はい!

この問題分かりますか?

今の授業を聞いていたら

分かるはずですよ

あの 答えは…

10銭です!

せん?

あっ10です!

金の計算してんじゃねえよ

正解ですけど

すみません…

感想

天陽に気をとられて上の空だったところイキナリ指名され、とっさに問題を解いたから切手代の10銭が出てきちゃったんでしょうね。他人からお金を借りていることを子どもながらに心のどこかで気にしているんだと思います。

なっちゃんはかわいそうな戦災孤児?

牛たちの世話を終えた泰樹、剛男、悠吉、菊介が朝食を取っている。富士子は、なつが郵便代に10銭を貸して欲しいと頼んで来たことを話す。悠吉が「泣けるねぇ、鬼のような他人の家で暮らす戦災孤児の話は、た〜くさん聞くもな」というと一同固まる。ため息をついた富士子が、手紙なんかどんどん書けって怒ったら、なつが泣き出したんだと話すと、剛男は「やっぱり寂しいのか、なっちゃんは…」と困惑顔。泰樹は話は聞いているものの何も発言はせずに、黙々と食べている。

10銭?

10銭を貸してくれってか?

そう 郵便代よ

東京にいるお兄さんに出したいからって

そんなこと 遠慮してたのか

そなのよ

泣けるねぇ 

鬼のような他人の家で暮らす

戦災孤児の話は

た〜くさん聞くもな

あっ いや…

この家がそうだと言ってるんではなく…

余計なことしゃべんな

ごめん…

だから私 手紙なんかどんどん書けって

怒っちゃったのよ

そしたらあの子泣き出しちゃって…

やっぱり寂しいのか なっちゃんは

感想

富士子の話に対して泰樹は何も発言しませんでしたが、表情からなつのことを気にしている様子が見て取れました。そして、労働のあとの朝ごはんは本当に美味しそうで、私も富士子の朝ごはんが食べたくなりました。

偶然のパラパラ漫画に感動

休み時間、馬の絵を描く天陽の席に行ったなつ。自分のお父さんも絵が上手だったけど、お父さんの新しい絵はもう見れないから、天陽の他の絵も見てみたいと言う。そのときちょうど、窓から風が吹きこんできて、天陽が今まで描きためたノートがパラパラとめくれる。その様子をみてなつは、「うわ〜おもしろい」「馬が暴れているみたい」と天陽のノートをめくりながら興奮気味に喜ぶ。

また 馬?

今日ね 子牛が生まれたの

馬しか描かないの?

悪いか?

悪くないけど 他の絵も見てみたいから

どうして絵が見たいの?

私のお父さんも 絵がうまかったの

お父さんの新しい絵は

もう見られないから

ふ〜ん

おっ

あっ!

ちょっと貸して

えっ?

何?

うわ〜面白い!

ねぇ これ見て!

まるで馬が暴れてるみたい

ねっほら!

感想

パラパラ漫画の面白さを知った瞬間ですね。嬉しそうにノートをパラパラとめくるなつに天陽も笑顔を見せていましたね。私も学生の頃教科書のすみにパラパラ漫画を描いたのを思い出しました。クオリティは天陽と比べものにならないくらい低かったですけどね。

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夕見子がなつに確認したかったこと

夕見子となつが家に帰ると、ちょうど郵便配達の正治が来ていた。駆け寄ったなつは、さっそく兄への手紙に10銭を添えて渡す。返事が来たらすぐに届けて欲しいと念押しをして。その様子を見ていた夕見子は「あんたは本当にこの家にいたいのか」「それともしかたなく?」と問い詰める。そこがはっきりしないと、どういうふうに優しくしたらいいかわからないのだという。なつは、驚いた表情を見せた後に気持ちを切り替えたような顔になり「無理に優しくしなくてもいいよ」「私は大丈夫」と答える。なつの言葉に何も返せずうつむく夕見子。

あっこんにちは

やあ 手紙書いた?

はい

これでお願いします

はい 確かに お預かりしました

あの?

うん?

返事があったらすぐに届けてもらえますか?

もちろん すぐに届けるよ 

待っててね

はい

手紙出したの?

うん

どこに出したの?

東京のお兄ちゃんのところ

ふ〜ん ねぇ はっきり聞くけど

あんたはこの家にいたいと本当に思ってる?

それともしかたなく?

えっ?

私は別にどっちだっていいのよ

ただ 聞いておきたいだけ

はっきりしときたいのよ

あんたの気持ちを

だってそうじゃなきゃ

あんたをどう受け入れていいか

分かんないんだもん どっち?

そこが分かんないと

どう優しくしていいか 分かんないよ

それなら

無理に優しくしなくたっていいよ

えっ?

私は大丈夫だから

無理しないでね

感想

夕見子は、なつのことを家族のように受け入れようとしていたけど、なつが東京の兄に手紙を書いたり返事を待っている様子に複雑な気持ちになったんだと思います。大人でも割り切って考えるのは難しいですもんね。

夕見子が気になった方はこちら!
【なつぞら】なつ(広瀬すず)と夕見子(福地桃子)の会話が感動する。二人の関係をまとめました

柴田家での自分の役割

富士子が二人が学校から帰ってきたことに気が付き、明美をおんぶしてやってくる。するとなつは、気持ちを切り替えたような感じで、手伝いをしたいと言い出す。富士子が明美の世話を頼むと、明美の手をとり庭へ出ていく。そんな様子を見ていた夕見子は「あの子腹立つ!」と言い放って部屋の中へ入っていってしまう。庭に出たなつは、薪割りの音を聞き、明美を連れて照男が薪を割ってるところへ行く。「上手ね」「やらせて」といいながら、少し強引に薪割りをしようとするなつに、照男は戸惑うが、あまりにしつこいので、「これは俺の仕事だよ」と強い口調で言う。薪割りを諦めたなつは、少し間を空けてから、自分の兄の話をする。タップダンスが上手だったと。その話を聞かされた意味が照男にはよくわからなかった。

よいしょ…ああお帰んなさい

あっ ただいま!

あの おばさん 何か手伝います

そう?じゃあね…

明美と遊んでてくれる?

はい

そんだけで助かるわ

はい

明美ちゃん おねえちゃんと行こう

よし

あの子…腹立つ!

えっ?

やった〜!

わかった?じゃあ今度 明美ちゃんの番

薪割りの音

上手ね それ 私にも教えて

えっ?

私にもやらせて 手伝います

ダメだよ!危ないよ

大丈夫よ

明美ちゃんちょっとだけ離れててね

ダメだったら!

お前は牛の乳搾りがあるだろ

これは俺の仕事だよ

そっかそうだよね

私のお兄ちゃんはダンスを踊れるの

タップダンスって知ってる?

昔浅草の芸人に習ってたんだって

私も習いたかったけど

戦争になったから ダメだったの

何 言いたいの?

それだけ 行こ 明美ちゃん

感想

夕見子が「あの子腹立つ」と言った気持ち、わかるような気がしました。夕見子は牧場の仕事をしていないことや明美の世話をしていないことに、多かれ少なかれ負い目を感じているのではないでしょうか。照男も、最近来たばかりのなつは乳搾りを教えてもらい、嫉妬をしていたのに、さらに自分が任されている唯一の薪割りの仕事まで取られてしまうと思ったのですね。

兄や妹への気持ちがあふれる

東京の兄から手紙が返って来ないのはなぜなのか考え続けるなつの頭の中は、兄や妹のことでいっぱいになっていった。富士子の手伝いで、明美と庭であそんでいたとき、明美が転んで泣いてしまった。すぐに富士子のもとへ連れていけばよかったが、自分の妹が転んで「お母さん」と泣いていたときのことを思い出し、明美と妹の千遥と重なりその場で抱きしめていた。そこへ夕見子がやってきて「何してたのさ!」となつに言い放つ。夕見子は富士子に「あの子が明美を泣かしてた」と言いつける。

それから何日たっても兄からの返事は来ませんでした

ただいま!

私はおかしいと思うようになりました

兄は別れる時

私に手紙を書くと言いました

うそをつくような兄ではありません

兄からの手紙が来なければ妹の行方も分かりません

あっ!大丈夫!?

あっ血が出てる

お母さん お母さん!

大丈夫 お姉ちゃんがいるから

お母さんに会いたい!お母さ〜ん…

大丈夫だってば!

ちょっと何してんのさ!

明美大丈夫?何してたのさ!

えっ…

お母さん!

なしたの?

あの子が明美を泣かしてた

え〜?

どしたの?

ごめんなさいい!でも…

もういいから…

明美の世話はいいから

あんたはおじいちゃんの仕事手伝ってきて

はい…

感想

富士子。なつの言い訳を最後まで聞いてあげてほしかったです。きっとなつの頭の中は、なんで手紙が返ってこないんだろうということでいっぱいだったんだろうなぁ。

なつ、柴田牧場をあとにする

東京にいるお兄ちゃんが手紙を返してくれないのは、寂しがらせないためにわざと書かないのだと考えたなつは、その夜泣きながら手紙を描きました。「お兄ちゃん私は大丈夫です」「私は幸せです」「みんな優しくしてくれています」「どうか私のことは心配しないで」と。そして早朝突然思い立ったように柴田牧場をあとに、東京に向けて走り出すのです。

私は考えていました

兄は私が会いたいと手紙に書いたものだから

これ以上寂しがらせないように

わざと返事を書かないのではないかと…

お兄ちゃん私は大丈夫です

私は幸せです

みんな優しくしてくれています

どうか私のことは心配しないで

さようなら…

なつはその朝突然

東京に帰る決心をしたのです

なつよ 東京は遠いぞ

来週に続けよ

感想

なつが、お兄ちゃんを安心させようと書いた手紙。本当は心細くて寂しくてしかたないはずなのに。泣きながら書いているところがグッときました。ところで、「最後の来週に続けよ」という言葉に「へ?」となり涙がひっこんでしまいました。来週に続く。がよかった。

今日の名シーン

牛の出産のシーンだと思います。できれば、富士子、照男、夕見子、明美にもみせてあげたかったです。

今日の名台詞

「鬼のような他人の家で暮らす、戦災孤児の話はた〜くさん聞くもな」悠吉さん、言ってしまいましたよね。でも、実際にそういう境遇の子もたくさんいたんだと思います。

次回の見どころ

なつが東京に向かって家を飛び出してしまったあとの、柴田一家の動き方が気になりますね。

なつぞら

Posted by popi