なつぞら第123話のあらすじと感想(2019年8月21日放送)
なつぞら第123話のあらすじと感想(2019年8月21日放送)
第19週「なつよ、新しい命を迎えよ」の第123話。
帰宅したなつ(広瀬すず)に坂場(中川大志)は、なつの仕事中、麻子(貫地谷しほり)の会社に行ってきたと打ち明ける。麻子に対し、あるお願いをしたという坂場だが…。
第123話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
- 仲 努(井浦 新)…アニメーター
- 下山克己(川島 明)…アニメーター
- 井戸原 昇(小手伸也)…アニメーター・作画担当
- 神地航也(染谷将太)…新人アニメーター
- 堀内幸正(田村健太郎)…作画課の動画担当社員
- 坂場一久(中川大志)…東洋動画の監督見習い
- 荒井康助(橋本さとし)…テレビ班制作進行
なつぞら第123話のあらすじ
なつは診察を受けた。赤ちゃんは順調だった。診察した秀子は6週間で働き始めて大丈夫なのかと心配するなつに自分は1週間で復帰したと励ます。
赤ちゃんも順調なままなつは産休となり、東洋動画でもみんなに挨拶して励まされた。そして臨月となる。
なつは福祉事務所に相談したが、担当者の村川に子どもは本来、母親が育てるもので勘違いしていないかとなつ言われた。なつはショックを受ける。
夜中になつはお腹の痛みを感じた。病院に行かないまま朝を迎え、不安ななつと坂場のもとに富士子が北海道からやってきた。
妊婦のなつが診察を受ける
妊娠中のなつは病院に来ていた。待合室で親子がなつの描いている「魔法使いアニー」の呪文を唱え、母親は赤ちゃんが動いたと言った。なつが診察を受けた。赤ちゃんは順調だった。なつは6週間で仕事に復帰しても大丈夫かと尋ねると、診察した秀子は自分は1週間で復帰したと言い、なつは驚く。秀子は頑張れと言った。
(なつが産婦人科に来ていた親子を見る)
(女の子)赤ちゃん動いてる?
(母親)耳を当てて聞いてごらん
(女の子)お姉ちゃんだよ。ねえ蹴らないよ、動かないよ
(母親)眠ってるかな…
(女の子)キラキラバンバンキラキラアニー!動け!
(母親)ああ動いた!
(女の子)本当?本当だ。動いてる
(母親)お姉ちゃんの魔法が効いたのかな?
(女の子)お姉ちゃんだよ
(秀子)うん赤ちゃんの心拍は正常です。元気、元気…。体重も増え過ぎていないようだし、血圧も尿たんぱくも問題なし。順調ですよ
(なつ)先生、それで本当に生後6週間で仕事に復帰しても大丈夫なんでしょうか?
(秀子)それは生まれてみなければ何とも言えないけど、大丈夫なようにするしかないんでしょ?坂場さんの場合は
(なつ)はい
(秀子)私は子どもを産んで1週間で仕事に復帰したわよ
(なつ)えっ本当ですか?
(秀子)まだ私が産婆だった頃だけどね。そのころはほら産めよ増やせよの時代でね。お産が多かったから休む間がなかったのよ
(なつ)そうですか…
(秀子)まあ共働きで子どもを育てるのは大変なことだけど、そういうことも当たり前の世の中にならないとね。医者としては、無理をするなと言いたいけれど、働く母親の先輩としては頑張れと言うしかないわ
(なつ)はい。心強いです。ありがとうございます
感想
キラキラバンバンキラキラアニーはプリキュアとかの走りなんでしょうか。この女の子も今はいいんですけど、生まれたらお姉ちゃんとしてさみしさを味わうことになるんですけどね。1週間で仕事はさすがに今の時代では許されないでしょう。
なつが中島にアニメーションをやめろと言う
動画を描いた社員の中島がなつに見せに来る。なつはつまらないと言う。中島は時間がないのに無駄なことはしたくないと言う。なつはアニメーションをやめなさいと言い、子どもの想像力と戦っていると諭した。中島も納得した。なつは産休前の仕事を終えた。
イッキュウさんは少しでも生活費を稼ごうと、今は翻訳の仕事に一生懸命取り組んでいます
こうしてなつは子どもを産む直前まで安心して仕事を続けることができました
(中島)奥原さん、出来ました
(なつ)はい
(なつが中島の動画を見る)
(なつ)つまらない…動きが正確ならいいわけじゃなくて、中島君の画には表情が足りないの。泣いてる時は、目を閉じてるだけじゃないでしょ。何か工夫しないと
(中島)原画の指示どおり描いてるつもりですけど
(堀内)動画は指示どおり描けばいいわけじゃないんだよ
(なつ)この動きの中で中島君が出したいアニーの表情が何かあるはずでしょ?もっと中島君の個性を出していいんだから
(中島)だけど、子どもはそこまで見てるでしょうか?
(なつ)はい?
(中島)時間がないのに…無駄なことはしたくないです
(なつ)だったらアニメーションなんかやめなさい!子どもはそこまで見ない?子どもの想像力と私たちは戦ってるの!それを超えた時に、初めて私たちは子どもに夢を見せられるんでしょ?子どもをバカにするならアニメーションを作る資格はないです。ごめんね…私は産休に入るけど…しっかりお願いね。中島君が見せたいと思うものをちゃんと見せてね
(中島)分かりました…これは考えてちゃんと直します
(堀内)直したら俺に持ってこい
(中島)はい
(堀内)ハハハハ…
(なつ)堀内さんも昔はね…中島君の気持ちが誰よりも分かると思うから
(堀内)それを言うなよ、ハハハハ…
(中島)そうなんですか
(堀内)いいからお前は
(中島)どういう気持ちだったんですか?
(なつ)よし…荒井さん!
(荒井)はいはいはいはいはい
(なつ)私の原画、最後のカット出来ました!
(荒井)ほいな!
(なつ)遅くなって堪忍やで
(荒井)おっハハ…なんもなんも
(なつ)ハハ…そしたら明日からよろしくお願いします
(荒井)オッケーや、ええ子産んでや!
(堀内)なっちゃん、あとは任せろ!
(なつ)ハハ…うん
感想
このシーンはなつかしさもありました。なつがまだ入社したての頃に、漫画映画の白蛇姫で堀内と麻子が言い合いになっていたのを思い出します。原画通り描いていると堀内は言ってましたよね。ここでの中島は早く折れ過ぎですよね。もっと堀内は麻子に言い返してましたから。それとなつの言葉には仲さんの子どもを侮ったらおしまいだという話も入っていたと思います。
作画課の仲間に産休に入ることを伝える
なつは仲と井戸原に産休に入ることを伝えた。下山がなつが戻る頃にはいないと言うと、神地は坂場も参加するマコプロダクションに行く下山をうらやんだ。
(なつ)仲さん、井戸原さん、明日から産休を頂きます
(仲)ああもうそんなか…うん、分かった。お大事にね
(井戸原)丈夫な子を産んでくれよ。また猛烈に働けるように
(なつ)はい、またよろしくお願いします
(下山)なっちゃん、なっちゃんが戻ってくる頃にはもう僕はここにはいないから
(井戸原)裏切り者!
(下山)いやどこに言ってるんですか
(なつ)下山さん、頑張って下さい。マコさんにもよろしく
(神地)そこにいずれはイッキュウさんも入るんでしょ?いいよな
(仲)おい君もか?
(神地)仲さんも行くならついていきますよ
(井戸原)裏切りの相談をするんじゃないよ、ここで
(神地)あっ井戸さんは…ああ、まあいいや
(井戸原)おいお前この野郎!
(仲)まあまあまあ、僕はまだここで頑張っていくつもりだよ
(なつ)私もです。これからもよろしくお願いします
感想
安定よりもやりたいことを選ぶだろうから、神っちもたぶんこのあとマコプロダクションに行くんでしょうね。このへんの会話とかなつの話し方を見ると、30歳を過ぎて落ち着いた感じを出しているなと思いました。下山と井戸原のやり取りも面白いシーンがこれまでにもありましたが、もう見れなくなるのは残念です。井戸原はマコプロダクションには行かないでしょうからね。
副事務所で子どもは母親が育てるものと言われる
なつが福祉事務所に行って来年の春から子どもを預けられないかと相談した。担当者の村川は子どもを犠牲にしても働くのかと言い、本来は母親が育てるものであり、勘違いしていないかと言った。ショックを受けて家に帰ったなつは坂場にも話せなかった。
産休に入るとなつは保育園について相談するため、福祉事務所を訪ねてみました
(なつ)あの…すいません。お願いします
(村川)はい、何でしょうか?
(なつ)乳児から預かって頂ける保育園を探しているんですが
(村川)お子さんは今…?
(なつ)あっいや…これから生まれてくるんですが、来年の春には預けたいと思ってるんです
(村川)まあどうぞお掛けになって下さい
(なつ)はい、よろしくお願いします
(村川)はい、それでどうして預けたいんですか?
(なつ)私が産んですぐにまた働かなくてはならないもので
(村川)2人で働かないと生活ができないんですか?
(なつ)生活のためでもありますけど、私は働きたいんです
(村川)子どもを犠牲にしてもですか?
(なつ)犧牲?
(村川)いや…生活のために共働きをしなくてはならないご家庭があることは十分承知しておりますよ。そのために保育所はあるんです。けど本来は子どもは母親が育てるものなんです。それを勘違いされてませんか?
(なつが家にいると坂場が帰ってくる)
(坂場)あっただいま
(なつが母子手帳を急いでしまう)
(坂場)どうした?
(なつ)ううん…大丈夫。何でもない…
(坂場)君が何でもないと言う時は一人で我慢する時だろう
(なつ)言いたくない…
(坂場)なら言わなくてもいいけど…
(坂場がなつの肩に手を回す)
感想
福祉事務所の村川のようなことを言ったら、今の時代ならSNSで炎上しそうです。でも、個人的には正しいことを言っているような気もします。働くことを否定するわけではなく、働きたいから預けるというよりは、子どもは自分が育てる意識は絶対に必要だと思います。そうじゃないといずれ後悔すると思うんですよね。
お腹の痛みで不安がるなつのもとに富士子が来る
なつは夜中に痛みを感じ、坂場も慌てる。痛みの感覚が縮まらずに病院に行けなかった。なつは不安だった。そこに富士子が突然やってきた。
結局なつは子どもをどこに預けるのかその答えが出ないまま臨月を迎えました
(夜中になつは痛みを感じる)
(なつ)うあっ…ううっああ…
(坂場)どうした?
(なつ)痛い…
(坂場)陣痛か?
(なつ)いやまだ早いと思うけど…
(坂場)えっあ…病院に行くか?
(なつ)待って…陣痛なら10分間隔になってから来てって言われてるから…
(坂場)あっじゅ…10分?
(なつ)うん…
(坂場)気分はどうだ?
(なつ)子牛を産む母牛になった気分
(坂場)そういうこと聞いてるんじゃないよ
(なつ)フフ…ううっ…来た来た…
(坂場)来た?
(なつ)来た…いて
(坂場)25分か…
(朝になる)
(坂場)おかしいな…もうこれ以上痛みの間隔が縮まらなくても病院に行った方がいいんじゃないか?
(なつ)どうしよう陣痛じゃなかったら…
(坂場)えっ?
(なつ)違う痛みだったらどうしよう…この子に何かあったら…
(坂場)とにかく病院に行こう、な
(ブザーが鳴る)
(坂場)えっ?誰だこんな時に
(なつ)出て
(坂場)いいよ…
(なつ)早く出て!
(坂場)わかった…は~い
(坂場が玄関を開ける)
(坂場)あっ!
(富士子)おはようございます
(なつ)母さん!
(坂場)あっあの…
(富士子)なつ!どしたの?なつ…えっ?
(なつ)母さん助けて…!
なつよ、もうこれで大丈夫だ
感想
富士子が入ってきたとき、妙な安心感がありました。なんか不思議と感動がありました。明るく入ってきても松嶋菜々子には哀愁があります。なつもそうですけど、坂場もかなり安心したと思います。なつは富士子が来ることを知っていたのでしょうか。坂場に出るように怒ったので。
今日の名シーン
痛みで苦しむなつのもとに突然富士子がやってきたシーン。
今日の名台詞
「まあ共働きで子どもを育てるのは大変なことだけど、そういうことも当たり前の世の中にならないとね。医者としては、無理をするなと言いたいけれど、働く母親の先輩としては頑張れと言うしかないわ」
これから出産して働くなつに産婦人科の医師、秀子が言った言葉。
「だったらアニメーションなんかやめなさい!子どもはそこまで見ない?子どもの想像力と私たちは戦ってるの!それを超えた時に、初めて私たちは子どもに夢を見せられるんでしょ?子どもをバカにするならアニメーションを作る資格はないです」
なつが後輩社員の中島に言った言葉。
「生活のために共働きをしなくてはならないご家庭があることは十分承知しておりますよ。そのために保育所はあるんです。けど本来は子どもは母親が育てるものなんです。それを勘違いされてませんか?」
これから出産するので相談に言ったなつに福祉事務所の村川が言った言葉。
次回の見どころ
これが陣痛なのかはよくわかりませんが、次回は産んじゃうと思います。
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