なつぞら第144話のあらすじと感想(2019年9月14日放送)
なつぞら第144話のあらすじと感想(2019年9月14日放送)
第22週「なつよ、この十勝をアニメに」の第144話。
なつ(広瀬すず)や坂場(中川大志)が手がけた「大草原の少女ソラ」の放送が始まった。泰樹(草刈正雄)や富士子(松嶋菜々子)たちはそれぞれの思いで放送を見ていた…。
第144話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
- 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
- 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
- 柴田照男(清原 翔)…剛男と富士子の長男
- 岸川亜矢美(山口智子)…おでん屋「風車」
- 仲 努(井浦 新)…アニメーター
- 下山克己(川島 明)…アニメーター
- 大沢麻子(貫地谷しほり)…マコプロダクション
- 三村 茜(渡辺麻友)…アニメーター
- 神地航也(染谷将太)…アニメーター
- 森田桃代(伊原六花)…彩色担当
- 坂場一久(中川大志)…なつの夫
- 杉山千遥(清原果耶)…なつの妹
- 杉山千夏(粟野咲莉)…千遥の娘
- 柴田地平(吉田隼)…照男と砂良の長男
- 立山久子(伊藤修子)…マコプロの動画チェック担当
なつぞら第143話のあらすじ
「大草原の少女ソラ」の第1話が放送され、なつの周りでは好評だったが、視聴率はよくなかった。それでも、視聴者からは応援するハガキがたくさん来た。
マコプロは毎週1本のテレビアニメを制作するため忙しくなり、茜も子どもを母親にお願いして仕事に復帰した。
日曜日も仕事で、優は麻子と外で遊んでいた。そこに女の子が現れる。ソラのファンだと言うので麻子はマコプロの中へ入れてセル画をあげた。
女の子は杉山千夏という名前で、母親は近くで待っていると言う。なつは千夏が千遥の娘だと気づき、千夏をおいかけてその母親に「千遥」と声をかけた。
「大草原の少女ソラ」の第1話が放送される
「大草原の少女ソラ」の第1話の放送を見ていた泰樹は、牛がレイの顔をなめたところで笑う。富士子も感動的な場面で泣いていた。優は面白かったと言い、富士子からはなつに電話が来て泰樹の様子を教えた。
なつたちの新しいテレビアニメの放送が始まりました
(カスミが歌う主題歌が流れる)
「まぶしい大地に広がる空」
「風は優しさ運んでくれる」
「森は心を育ててくれる」
「昨日の涙と明日の笑顔はきっと友達」
(亜矢美)カスミねえさん…!
(雪次郎)あ~!
「ララララララ」
「ララララララ」
(富士子)あっ始まった
(ナレーション)「あたらしい家族」
(ソラ)「父さんあとどのくらい?」
(父さん)「もう少し上流に行くと町が見えてくるはずだ」
(地平)あっひいじいちゃんそっくり
(ソラ)ああ母さん見て!
(母さん)どうしたの?ソラ
(ソラ)あそこ!鳥たちが戻ってきているわ!あなたたちうれしそうね、フフフフ…
(父さん)ハッ!
(ソラ)うわっ!
(母さん)ソラ、ちゃんとつかまって
(父さん)地面全体がぬかるんでいる。どうやらこの辺りも川の水に流されたんだ
(母さん)にこに暮らしていた人たちも無事に逃げていればいいのだけど…
(リスが鳴くところにレイがいる)
(ソラ)あそこ!生きてる!生きてるわ、父さん!助けを呼んでる!早く!早く助けなきゃ父さん!
(父さん)この子の親は流されてダメだったようだ。母さんすぐにあたたかいものを
(母さん)まずはびしょぬれの服を替えましょう
(父さん)レイ…お前は俺たちと一緒に行こう。新しい土地へ
(レイ)僕には…行く場所なんてどこにもないんだ!
(ソラ)あ…レイ!待って!どこに行くのレイ!
(ソラがレイを追いかける)
(ソラ)一緒に行きましょう
(レイ)父さんも母さんも死んだんだ…。もう誰もいないんだ…。君には僕の気持ちなんて分からないよ!
(ソラ)あなたが生きていて本当によかった。あなたの気持ちは分からないけど、でもあなたが悲しいことだけは分かるわ!それだけじゃいけないの?
(牛が二人を追いかける)
(レイ)うわっ!こっちだソラ!
(ソラ)牛はおとなしいはずなのに!
(レイ)犬が怖くて逃げてるんだ!
(ソラ)牛を引き付けるから犬を追い払って!
(レイ)ああ分かった!やい!あっち行け!
(逃げていたソラが牛の方に振り返り手を広げる)
(レイ)ソラ!
(ソラ)お~!お~お~。よしよし怖かったよね…もう大丈夫
(レイ)犬は逃げてった!大丈夫か?
(ソラ)野犬はレイが追い払ってくれたよ
(牛がレイの顔をなめる)
(レイ)うわ…!
(ソラ)この子はレイにお礼を言ってるんだわ!
(二人が笑う)
(泰樹)ハハハハハハハ…
(エンディングでなつの名前が出る)
(テレビを見ていた仲が馬の絵を描く)
(坂場)優どうだった?
(優)面白かった!レイも家族になれるといいね
(坂場)そうだね
(なつ)やった~ハハ…
(坂場)そうか優、面白かったか。あとは?あとどこ面白かった?
(優)牛とのかけっこ!
(坂場)牛?牛出てきたな
(優)うん
(電話が鳴る)
(なつ)はい、もしもし
(富士子)なつ…みんなで見てたわ
(なつ)ありがとう。どうだった?
(富士子)面白かったわ
(なつ)じいちゃん、楽しめたかな?
(富士子)楽しそうに見てたさ。牛がなめたところで笑ってたわ、ハハ
(なつ)そう。ならよかったそれがきっかけで牛飼いになる話だから
感想
富士子はかなりなつの味方ですから、富士子の感想はあてにならないと思います。仲は何も言いませんでしたが、思わず絵が描きたくなったという感じでしょうか。坂場が優に「あとどこ面白かった?」としつこく言わせようとするところと、泰樹がテレビの方ではなく家族の方を見ながら笑っていたのがリアルでよかったと思います。エンディングに出てくる名前はあまり気にしないけど、その人の周りの人にとっては重要だということがわかりました。千遥もこれを見ていたのでしょう。
視聴率はよくないが視聴者からハガキが来る
放送の視聴率はよくなかった。麻子はテレビ局から地味だ言われて来た。その後も視聴率は上がらなかったが、視聴者からたくさんのハガキが来ていた。それでみんなはやる気を出したが、麻子は限界だと言い、新しい人を入れると言う。
(麻子がマコプロに重い足取りで向かう)
(出前の人)毎度どうも
(麻子)どうも
(坂場)お帰りなさい…どうでしたか?
(麻子)うん…視聴率はあんまりよくなかったけど、1回目だし内容的にはスポンサーも納得してくれたみたい。ただ話が地味すぎたかもしれないとは言ってたけど
(坂場)地味ですか…
(神地)そんなの始まる前から分かってたことでしょう
(麻子)テレビ局の中にはあれで当たるなら誰も苦労しないって露骨に言う人もいたわ
(桃代)ひどい!
(下山)それじゃまるで僕たちが苦労してないみたいじゃないですか
(陽平)まあそれでもとにかく続けるしかないよ
(坂場)続けましょう
(神地)チクショー!
その後も視聴率はあまり上がりませんでした
放送からひとつきがたち打ち切りの話も出かかった頃に思いも寄らないことが起こったのです
(麻子が出前の人に声をかける)
(麻子)お世話さまです
(麻子がマコプロに戻る)
(麻子)これ見て見て!
(たくさんのハガキを見せる)
(坂場)視聴者からですか?
(麻子)そう
(下山)えっ子どもからですか?
(麻子)子どもからのもあるけどほとんどが親からよ。「子どもと一緒に楽しく見てます」って。「子どもにこういうものを見せたかった」って
(神地)新しいものを作ってるんだから、そのよさに気付くのには時間はかかるんだよ
(なつ)頑張りましょう!
(麻子)うん。ということで私はもう限界
(なつ)えっ?
(麻子)プロデューサーをやりながら動画チェックを手伝うのは無理があった。特にイッキュウさんの演出のもとでは
(坂場)すいません…
(麻子)それで新しい人に来てもらうことにしたから、ね?下山さん
(下山)はい
(なつ)えっ…まさか!?
(麻子)フフフ
感想
また坂場が失敗作を作りそうです。神地が新しいものを作っているとカッコよく言ってますが、仲間内ではすごく面白い話がほかの人にはぜんぜん受けないというのはよくあって、そっちに近いような気もします。新しい物を追及するのと、視聴者受けとはやっぱり一致しないですよね。マコプロは忙しすぎて、周りを見る余裕がないのも心配です。
茜がマコプロで仕事復帰する
育児をしていた茜が親を説得して仕事復帰した。作品がおもしろいからやってみたかったと茜は言った。早く帰らないといけないし腕も鈍っていると言うが、みんなは歓迎した。
(茜)お久しぶりです
(神地)茜ちゃん!
(なつ)茜さん!
(坂場)お待ちしてました
(麻子)マコプロへようこそ
(桃代)茜さんが来てくれるなんて夢みたいね
(なつ)だいぶ腕は鈍ってると思うけど…
(麻子)茜ちゃんなら大丈夫よ
(なつ)お子さんはお母さんに預けるんですか?
(茜)うん、そう。とうとう私の母を説き伏せて、しばらく家にいてもらうことにしたわ。人手がなくて困ってるって聞いて、この仕事はちょっとやってみたくなったのよ。作品が面白いもの!
(なつ)ありがとう、茜さん!
(茜)まあ私が働けるのは夕方までだけど
(なつ)大歡迎です!ハハハ…
(茜が動画をチェックする)
(茜)神っち、下山さん、ちょっといい?
(神地・下山)はい
こうして茜さんも仕事に復帰し、1週間に1本仕上げるという目の回るような忙しい日々が続いてゆきました
(石沢)回収行ってきます!
(麻子)お願いします
感想
茜は親に子どもを預けたようです。茜も保育園に預けて、なつか茜のどちらかが迎えに行って、マコプロで二人で遊ばせておけばいいのにとも思いました。その方が優の相手を社員がしなくてもいいのでメリットがあるんじゃないでしょうか。茜は「下山さん」と呼んでました。動画チェックで新しく入った立山久子がカップラーメンを食べていてダメダメっぽいので茜が入ったのは助かりましたね。
千遥の子どもの千夏がマコプロに来る
日曜日も仕事で優は麻子と外でボール遊びをしていた。転がったボールを千夏が拾う。ソラのファンだという千夏を麻子はマコプロの中に入れてセル画をプレゼントした。母親が外で待っていて千夏は帰る。なつは千夏の母親が千遥だと気づき、追いかけて声をかけた。
そしてその日曜日、その日も休めずに働いていました
(麻子と優がマコプロの前でボールで遊ぶ)
(麻子)お~上手上手
(麻子の投げたボールを優が取れない)
(千夏がボールを拾う)
(麻子)あ~ごめんごめん!
(千夏がボールを拾う)
(優)ありがとう
(千夏がマコプロを見てから行こうとする)
(麻子)ちょっと待って!あ…もしかしてここが何を作ってるところか知ってる?
(千夏)ソラ?
(麻子)そう!やっぱり知ってて来たの?ここ見に来たの?
(千夏)はい…ソラが大好きです
(麻子)ああ…うれしい!あ…そうだ、ちょっといらっしゃいよ、ね
(麻子が千夏をマコプロの中へつれていく)
(麻子)どうぞ。みんなこの子がソラのファンなんだって!ここ見に来てくれたんだって!どうぞどうぞ入って入って…
(神地)いらっしゃい
(麻子)モモッチ、何かあげてもいいセル画を持ってきて
(桃代)あ…はい
(麻子)これね、セル画っていうんだけど持ってく?
(千夏)えっいいんですか?
(桃代)どうぞ
(千夏)わあ!
(麻子)おうちはこの近くなの?
(千夏)いいえ
(麻子)遠いの?一人で来たの?
(千夏)お母さんと
(麻子)えっ?どこにいらっしゃるの?
(千夏)向こうの道で待ってます
(麻子)やだ、私勝手に連れてきちゃった…
(桃代)お名前は?
(千夏)杉山千夏です
(桃代)ちなつ?何だ小さいなっちゃんじゃない。どういう字書くの?
(千夏)千の夏です
(桃代)ふ~ん…
(千夏)これ本当にもらってもいいですか?
(麻子)どうぞ
(千夏)ありがとうございます
(麻子)これからもソラを応援してね
(千夏)はい!ありがとうございました
(麻子)ごめんね、勝手に連れてきて。優ちゃんお見送りしよっか。ありがとう
(なつが千夏を追いかけるとお母さんの手が見える)
(なつ)千遥!千遥…?
なつよ、ついに…来週に続けよ
感想
なつの子どもの頃のときと粟野咲莉さんが、今度は千遥の娘役で出ました。最後に振り返った千遥の顔が怖い顔でした。今の生活が心配になります。何かあったのでしょうか。千遥も遠いのにわざわざ来たということは、なつに会いたいという気持ちがきっとあったのでしょう。ほぼ順調に来たなつよりも、千遥の人生の方がドラマに向いていたような気がします。
今日の名シーン
なつが「千遥」と声をかけたシーン。
今日の名台詞
「新しいものを作ってるんだから、そのよさに気付くのには時間はかかるんだよ」
視聴率は上がらないけど、応援の手紙が来たのを見た神地が言った言葉。
次回の見どころ
千遥となつが再会したので、今の千遥の暮らしぶりが気になるところです。
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