なつぞら第133話のあらすじと感想(2019年9月2日放送)
なつぞら第133話のあらすじと感想(2019年9月2日放送)
第21週「なつよ、天陽くんにさよならを」の第133話。
なつ(広瀬すず)の手がけたテレビ漫画「魔界の番長」が放送される。しかし娘の優は怖がって見ようとしない。なつは子供が怖がるアニメを作ることに思い悩み…。
第133話の主な登場人物
- 奥原なつ(広瀬すず)…ヒロイン
- 神地航也(染谷将太)…アニメーター
- 坂場一久(中川大志)…なつの夫
- 山田天陽(吉沢 亮)…絵を描くなつの友人
- 山田正治(戸次重幸)…天陽の父
- 山田タミ(小林綾子)…天陽の母
- 山田陽平(犬飼貴丈)…天陽の兄
- 山田靖枝(大原櫻子)…天陽の妻
- 坂場優(増田光桜)…なつの長女
なつぞら第133話のあらすじ
「魔界の番長」のテレビ放送が始まったころ、神地が自分もマコプロに行くとなつに告げた。
坂場はアメリカの開拓者の企画があって、なつのこともマコプロに誘った。だが、なつは仲を裏切れないと言い、東洋動画を辞めるならアニメーター辞めるかもしれないと言った。
入院していた天陽は絵を描きたくて病院を抜け出してきた。心配する靖枝に天陽は自分がまがままをできるのは靖枝のおかげだと感謝し、靖枝と結婚してよかったと言う。
朝までかけて天陽は馬の絵を描き上げた。
「魔界の番長」を優は怖がる
なつが作画監督を務めた「魔界の番長」のテレビでの放送が始まった。だが、一緒に見ていた優は顔を手で隠し、怖いから見たくないと別の部屋に行ってしまった。
なつは結局作画監督の仕事をまた引き受けました
そして昭和48年の夏、なつの手がけた「魔界の番長」の放送が始まりました
(テレビ)(番長)「うう…うあ…うううう…うあ…うああああ…」
(なつ)優、どうしたの?見ないの?
(優)怖い…見たくない!
(テレビ)(番長)「悪をもって悪を制す魔界の番長ここに見参!」
(優がほかの部屋に行ってしまう)
(なつ)ええっ…
感想
なつは作画監督で忙しくて、優と二人の夕食は何時ごろなんでしょうか。たぶん「魔界の番長」ゴールデンタイムの放送でしょうね。この時代はビデオがまだなくてなつも家でリアルタイムでチェックしないといけないのか、それとも優の反応を見たいから見せているのか。この場面は、テレビを消してあげればいいのにと思いました。
神地も東洋動画を辞めてマコプロへ
神地がなつに昨日の「魔界の番長」を見たと言い、日本のテレビアニメはひどい方向に行っていると言う。神地自身もアニメに行かされそうで、東洋動画を辞めてマコプロダクションに行くことにしたと告げた。
(なつの働いているところに神地が来る)
(神地)なっちゃん
(なつ)あっ神っち
(神地)昨日の放送見たよ
(二人は外で話す)
(なつ)それでどうだった?
(神地)日本のテレビ漫画はどんどんひどい方向に行くよな
(なつ)相変わらずはっきり言ってくれるんだから
(神地)作画室で言わなかっただけ大人になっただろ
(なつ)まあね
(神地)別になっちゃんに文句があるわけじゃないよ。ヒットはすると思うよ。うん…よく出来てた
(なつ)いいから、そういう大人の発言は。うちの子にもね、怖くて見たくないって言われちゃったの
(神地)なっちゃん、俺もやめるわ
(なつ)うんいいよ。別に無理して見てくれなくても
(神地)ここを辞めるって言ったんだよ
(なつ)えっ?
(神地)映画はもうダメだ
(なつ)えっでも今やってる夏休み映画は当たってるんでしょ?
(神地)それは映画が当たってるわけじゃないよ。東洋まんがカーニバルとして、テレビ漫画と一緒に長編映画を劇場にかけてるだけだろ。子どもの目当ては一緒にやってるテレビ漫画の方だよ。会社もそっちにばかり力を入れてるしな。俺もとうとうテレビに行かされそうなんだ
(なつ)テレビはやりたくないの?
(神地)どうせテレビをやるなら下山さんやイッキュウさんのいるところでやりたい!
(なつ)マコプロで!?
(神地)うん。移ることにしたよ
(なつ)そんな!
(神地)是非来てほしいって、マコさんも
(麻子)いいわよ。いらっしゃい!是非いらっしゃい、フフフフフ…
(下山)ハハハハ…
(なつ)モモッチに続いて神っちまで…
(神地)でもね、俺はいつかまた映画を作りたい。世界中の人があっと驚くような日本のアニメーション映画を作りたい。そのために独身を貫いて仕事に身をささげてきたんだからな
(なつ)分かった。神っちならそのうちきっと…いい人が現れるわよ!
(神地)パカ、そこを慰めてどうすんだよ!
(なつ)えっ?
(二人が笑う)
感想
最近は東洋動画に役者がいなくなってしまいました。堀内君と中島君じゃちょっと物足りなく感じます。たまにテレビ班に来る神っちもいなくなってしまうとさらにです。マコプロって順調なんでしょうか。そんなに優秀な人ばかりを抱えて大丈夫なのか逆に心配になります。
坂場がなつをマコプロへ誘う
なつと坂場は食事をしながら話した。麻子は東洋動画を破滅させる魔王だとなつが言うと、坂場はなつもマコプロに来たらどうかと言う。開拓者の家族を描いた話になつの力が必要だった。でも、なつは仲たちを裏切れないと言う。
(なつと坂場が話す)
(なつ)マコさんは魔界の魔王だわ。東洋動画を破滅させる気じゃないの?
(坂場)そうかもね
(なつ)あなたも魔王の手先でしょ
(坂場)だけどそう簡単には破滅しないよ、東洋動画は
(なつ)破滅してたまるもんですか
(坂場)君もいっそのこと魔王に魂を売ったらどうだ?
(なつ)魂を?
(坂場)実は今ちょっと考えてる企画があってね
(なつ)「大草原の小さな家」?
(坂場がなつに本を見せる)
(坂場)アメリカ西部の開拓時代の話だ。開拓者の家族がいてその家の小さな娘の視点で描かれてる
(なつ)開拓者の話?
(坂場)リアルな日常を描くような話をアニメーションで表現したいと思ってる。しかしそれをやるには君の力が必要だとも思ってるんだ
(なつ)私にもマコプロに移れって言うの?
(坂場)一緒にやってみないか?
(なつ)面白そうだけど…私は東洋動画を辞めるわけにはいかないわ。私だけは仲さんたちを裏切ってはいけないと思う
(坂場)気持ちは分かるけど…
(なつ)それにもし辞めるとしたら…アニメーターかも。今は少しでも優のそばにいてあげたいから…
(坂場)そんなにやる気を失ってるのか
(なつ)東洋動画を辞めるとしたらってことよ
(坂場)まあその本は置いとくから暇があれば読んでみればいいよ
(なつ)うん…
(坂場)うん
感想
「大草原の小さな家」の表紙には泰樹そのものみたいな絵がありました。泰樹もこの本を見ていてまねをしたんじゃないかというぐらい。たしかにこの企画にはなつがピッタリだと思います。「私は裏切ってはいけない」となつが言いましたが、それは坂場は裏切り者だと言っているようにも聞こえました。仲さんや井戸原と麻子の関係はどうなっているのか気になります。
退院した天陽はまた入院する
天陽は一度退院したが、また入院した。陽平が見舞いに来ると天陽は絵を描いていた。その風景画をいい絵だと陽平は言う。天陽はなつのことを気にかけた。天陽に会いたがっていたと陽平が言うと、天陽は会えなくても絵を描いていれば十分だと言った。
そのころ十勝では天陽君が退院をしてまた絵を描いていました
しかし8月に入ると天陽君はまた体調を崩し、帯広の病院に入院しました
(陽平が天陽をお見舞いに来る)
(陽平)天陽
(天陽)おっ兄ちゃん、もう東京に帰るのか?
(陽平)うん、夏休みが終わるからな。起きてて大丈夫なのか?
(天陽)うん。今月中にカレンダーの仕事を仕上げなくちゃいけないからな
(陽平)いい絵だな
(天陽)そう?
(陽平)馬小屋にあった描きかけの馬の絵もいいけど、俺はお前の風景画も好きだな
(天陽)つまらない背景画みたいだろ?
(陽平)おいそれは俺に対する当てつけかよ
(天陽)違うよ。風景画を描く時はいつも兄ちゃんのことを思い出すからさ。アニメーションの背景ならこういうとこに昔のなっちゃんを歩かせたり、そしたら面白いだろうなとか…
(陽平)なっちゃんか…
(天陽)元気にしてる?
(陽平)うん。お前に会いたがってたよ
(天陽)なっちゃんも俺も会えなくたって、絵を描いていればそれで十分なのさ…
なつはまだ優と約束した夏休みを取ることができないでいました
感想
天陽の具合の悪さがかわいそうでした。天陽の描いていた風景画は今でも同じなのか、それとも昔を思い出して描いたのでしょうか。絵を見ただけでもなつが小さいころ歩いていた場所だとわかりました。陽平もさすがに病院では帽子をかぶっていませんでした。帽子のない陽平ははじめてじゃないでしょうか。陽平は一人でお見舞いに来るということはまだ結婚していないんですかね。
天陽は病院を抜け出して家に帰る
天陽が病院を抜け出して家に帰った。家族は驚く。天陽は来週退院していいと言われ、そしたら絵を描きたくて居ても立っても居られなくなったと言う。
(天陽がせきをしながら自転車をこぐ)
(タミ)え…
(天陽)ただいま
(タミ)天陽!?
(靖枝)陽ちゃん!どうしたの?
(道夫)父ちゃん!
(彩子)父ちゃん!
(天陽)道夫、彩子、元気にしてたか?ただいま
(道夫)お帰んなさい
(彩子)お帰んなさい
(正治)お前退院したのか?なして連絡しないんだ
(天陽)退院は来週だよ
(正治)えっ?
(天陽)来週、退院していいってさっき先生に言われたんだ
(正治)え、それでなして今いんだ?
(天陽)うん…退院が決まって居ても立っても居られなくなってさ。早くアトリエの絵を描きたくて抜けてきた
(タミ)ダメでしょ。もう今すぐに戻りなさいや!
(正治)病院で心配してるべよ!
(天陽)大丈夫だって。道夫、彩子、もうちょっとの辛抱だからな。父ちゃんもうちょっとで帰ってくるから。お前たちと一緒にいるからな
(靖枝)辛抱できないのはあんたでしょや、陽ちゃん…
(正治)そうだな
(みんなで笑う)
(タミ)全くもう…
(正治)しょうがないな
感想
天陽の病名は何なんでしょうか。天陽の子どもは道夫と彩子という名前でした。天も陽も入っていませんでしたね。天陽の家ってなんかいつも薄暗いし、タミもまだ着物みたいないなのを着ていて、天陽の絵が売れるようになっても生活は苦しいままなのでしょうか。陽平も実家に帰ったなら少し仕送りをしてあげればいいのに。
天陽が馬の絵を完成させる
天陽はアトリエで絵を描いていた。そこに靖枝が来て心配した。天陽はわがままができるのは靖枝のおかげだと言った。そして、戻ろうとする靖枝を引き留めて抱きしめた。天陽は朝まで起きて馬の絵を完成させた。
(靖枝)全くしょうがないんだから…
(天陽)すまんな
(靖枝)本当に無理しないで朝になったら戻ってよ。もうじき退院なのに
(天陽)靖枝がいてくれるおかげでこんなわがままができるんだ
(靖枝)わがまますぎるわ
(天陽)畑も牛も靖枝に頼ってばかりで、だから俺は絵を描いていられるんだ。靖枝と結婚して本当よかったわ。俺は俺でいられる
(靖枝)どうしたのさ?したら本当にほどほどにしてよ。大事な体なんだから
(行こうとする靖枝を天陽が止める)
(天陽)もう行っちゃうのかい?
(靖枝)えっ?
(天陽)ここにいろよ
(靖枝)えっ?
(天陽が靖枝を抱き寄せる)
(靖枝)えっいやちょっちょっと…ちょっと陽ちゃん!ねえ絵の具!絵の具ついちゃう…早く治してよ
(天陽)うん、ありがとう
(夜が明ける)
(天陽)靖枝…起きれ、もう朝だ
(靖枝)あ…絵は出来たの?
(天陽)出来た
(二人が天陽の描いた馬の絵を見る)
なつよ、もうすぐ夏が終わるぞ
感想
天陽は何か感じていることがあるのかもしれませんね。靖枝のおかげで自分のやりたいことができている天陽と、なつの仕事を優先してやりたいことを我慢していた坂場は対象的でした。つまり、なつは天陽と結婚しなくて二人ともよかったということでしょう。
今日の名シーン
天陽が靖枝を抱きしめたシーン。
今日の名台詞
「靖枝と結婚して本当よかったわ」
病院を抜け出して絵を描いていた天陽が靖枝に言った言葉。
次回の見どころ
とにかく天陽が心配です。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません