なつぞら第32話のあらすじと感想（2019年5月7日放送）
5月7日のなつぞら第32話のあらすじと感想です。
第6週「なつよ、雪原に愛を叫べ」の第32話。
再会したなつ（広瀬すず）と兄の咲太郎（岡田将生）だが、再び兄は行方不明に。北海道に戻ったなつは、照男（清原翔）から天陽（吉沢亮）と行けと映画の券を2枚渡される。
第32話の主な登場人物
- 奥原なつ（広瀬すず）…ヒロイン
- 奥原咲太郎（岡田将生）…大好きな、たったひとりの兄
- 柴田泰樹（草刈正雄）…頑固じいさん
- 柴田富士子（松嶋菜々子）…泰樹の娘
- 柴田剛男（藤木直人）…富士子の夫
- 柴田照男（清原 翔）…剛男と富士子の長男
- 柴田夕見子（福地桃子）…剛男と富士子の長女
- 柴田明美（平尾菜々花）…剛男と富士子の次女
- 小畑雪次郎（山田裕貴）…菓子屋の息子
- 山田天陽（吉沢 亮）…絵を描くなつの友人
- 居村良子（富田望生）…十勝農業高校のなつの友達
- 戸村悠吉（小林 隆）…柴田家の酪農の従業員
- 戸村菊介（音尾琢真）…悠吉の息子
- 太田繁吉（ノブ）…十勝農業高校の畜産科の先生
- 仲努（井浦新）…アニメーター
なつぞら第32話のあらすじ
冬になった。夕見子は北大の受験を目指して勉強していた。牧場の菊介はスキー大会が近づき、張り切っていた。
泰樹からなつと結婚しろ言われていた照男は、ディズニー映画のチケットを2枚入手し、天陽と一緒に行けとなつに渡す。
天陽の兄の陽平が東京で漫画映画の会社に入り、なつも入りたいなら相談に乗ると言っていたと天陽が言う。なつには、バター造りとアニメーターの道があるが、なつは牧場で働くつもりでいる。
泰樹はなつと照男を結婚させると剛男と富士子に言うが、二人は反対し聞かなかったことにすると言った。
咲太郎がなつを迎えに来たと思ったら…
なつは兄が十勝に迎えに来る夢を見た。泰樹や牧場で働く悠吉や菊介がなつを止めようとして、咲太郎が警察に抑えられる夢だった。
なつ～！
なつ…
なつ、寒いぞ！
北海道め！
なつ、くそ！お～寒い…
よいしょ…
（窓をたたく音）
お兄ちゃん…
なつ！来たぞ！ここまで来てやったぞ！
どして？
逃げてきたんだ…
なつ！一緒に逃げよう！
お前を迎えに来たんだよ、これからは兄ちゃんと一緒だ
ずっと一緒にいられるんだよ！
どこ行く気だ？
誰だよ、お前は！
お兄ちゃん、この人は
お前になつは連れていかせん
おいっ…
お兄ちゃん！
なっちゃん！ダメだ！
なつ！
お兄ちゃん待って！
なつ！
お兄ちゃん待って！
お兄ちゃ～ん！
ひゃっこい！ううっ、冷た！
目覚めた？時間だよ
ねえ明美！ひどいな、何すんのさ
フフフフ
なつ姉ちゃん、寝言言ってたよ
えっ？
お兄ちゃんを呼んでた
あれどっちのお兄ちゃんのこと？
そんなこと聞かなくていいの、あんたは無神経なんだから
いや雪ぶっかけちゃえって言ったのはそっちしょ！どっちが無神経さ
フフッ、ほら今朝はすっかり積もっちゃったわよ
よいしょ…
うわ～
寒…
十勝は厳しい冬を迎えました
なつの高校生活もあと僅かです
感想
昨日までは東京でのシーンでしたが、今日は十勝。いきなり夏から冬に変わっていました。そして、冒頭から兄の咲太郎が雪の中を走ってくる。何となく、これは夢だろうなぁとはわかりましたよね。東京の兄と柴田家の間にあるなつ現状を端的に表した夢でした。夢の中でも兄を取り押さえる警察がタップをしていて、なつにとって咲太郎と言えば、タップダンスというイメージがすごく強いようです。
照男がディズニーのチケットをなつに渡すが…
菊介がなつにスキー大会に出ろと言うがなつは乗り気ではない。照男はなつにディズニーの漫画映画のチケットを2枚渡し、天陽と一緒に見に行けと言う。照男は泰樹からなつと結婚しろと言われていた。
なっちゃん
うん？
スキー教えてやる、今年は大会出るべ
何でそこまでスキーやんなくちゃなんないのさ
いやいやいやいや、この大会に出なくちゃ、スキーをやってことにはならねぇべさ
あっ、学校遅れちゃう！はい！
おおっ
行ってきま～す
はい、気ぃ付けてな
あっ照男兄ちゃん、行ってきます
あっなつちょっと
ん？
あっ照男君は今年も出るべ、開拓青年団スキー大会
あ…今年はいいべさ出なくても
なして！去年の雪辱を果たすべ、負けたままでいいのか？
ちょっとなつに話があるから
何の話？
何の話？
ちょっと…
えっ？
菊介さんまた後で、な
出るべよ、なっちゃんも誘って、必ず出るべよ
後でね…
自分が出ればいいのに
人を勝たせるのが今の菊介さんの楽しみなんだ
ふ～ん
それよりちょっと…
どしたの？何かあった？
たまたまこんなのもらったから
えっ？
見ないか？
ああっ！えっディズニー！ものすごく見たかったやつ！え～うれしい！
見に行っていいの？
うん
2枚も？
じゃ明美と行くわ
いや、あっ…もしかして、照男兄ちゃん一緒に行く？
あ…いや
天陽君と行けば？
天陽君？何で？
ほら東京でお世話になったんだろ、お兄さんに
ああ…
漫画映画作ってたんだろお兄さん、だったらそういうのいいかなと思って
そんでわざわざ買ってきてくれたの？
いや、たまたまもらったって言ったろ
ああ…
漫画映画作ってたんだろ、お兄さん、だったら、そういうのいいかなと思って
そんで、わざわざ買ってきてくれたの？
たまたまもらったって言ったろ
ああ…
2人で行ってこいよ
うん…じゃあ聞いてみるよ
うん
うん
あっありがとう！
あっじいちゃん行ってきます
（回想）
お前…なつと結婚しろ
えっ？
なつと結婚するんだ
そしたらなつは正真正銘の柴田家の家族になる、一生この家にいることになるんだ
何言ってんだよ…
すぐにそうなれとは言わん
そうなるように心の準備をしていけばいいんだ
準備って…
当分なつには言わん
ちょっと待って！
お前にはできる！できるだろ
感想
泰樹になつと結婚しろと言われていた照男。チケットを渡して誘うとか行動に出たかと思えば、天陽と行けと言いました。照男は泰樹に面と向かって断ることができなかったようですね。照男は泰樹に言うことなく、天陽となつを近づけようとしているようです。照男は自由がなくてかわいそうな気がしてきました。
天陽が気になった方はこちら！
【なつぞら】山田天陽(吉沢亮)と奥原なつ(広瀬すず)の関係とは？二人の出会いから別れまでをまとめました
夕見子は負けたくないから北大を受験する
雪の中、なつと夕見子はスキーで高校に登校していた。夕見子は北大を受験するため、夜も勉強していて寝不足だった。夕見子は、女のくせに無理だというような世間の目に負けないために北大に行きたいのだと言った。自分の生きる場所は自分で選びたいと言った。電車では雪次郎が窓越しの別の電車の夕見子を見つけて名前を呼ぶ。
冬の間は自転車が使えずスキーと鉄道で通学します
（夕見子が転ぶ）
タ見！大丈夫？朝方2時間しか寝てないしょ？
大丈夫、倒れるくらいで寝るとちょっとの睡眠時間でも頭がすっきりするのさ
体壊すべさ
受験生だからしかたないしょ
本当にすごいなタ見は
本当は北大なんて行かなくてもいんだけどね
じゃあ何で行くの？札幌なんて遠いとこへ
だって負けたくないしょ
人に負けたくないから行くの？
人っていうか、そんなの無理だとか女のくせに無理だとか、そういう世間の目にさ
う～ん…よく分かんない
私はなつみたいに分かりやすく戦ってないからさ
どういう意味？
なつはどこにいたって戦ってるしょ、私には何もないから、自分の生きる場所は自分で選べるような人間になりたいのさ、ごめん寝不足で訳分かんないこと言ってる
分かるわ、そんくらい…
（電車）
おっ、なっちゃんおはよう
おっ、おはよう
あっ！タ見子ちゃんおはよう！
タ見子ちゃんは勝農とは反対に街の高校に通っています
タ見子ちゃ～ん！気付いてタ見子ちゃん…君の名は
今呼んだべさ
感想
夕見子が時々見せる女性の生き方への考え方が出ました。物語的には、この夕見子の考え方がなつをアニメーターに向かわせることになるような気がします。雪次郎は夕見子への気持ちををすごく積極的に出しますよね。思い返すと、子供のころに最初に夕見子と会って雪月でアイスクリームを食べたときからそうだったような。
夕見子が気になった方はこちら！
【なつぞら】なつ(広瀬すず)と夕見子(福地桃子)の会話が感動する。二人の関係をまとめました
なつにはバター作りの道もある
十勝農業のなつのクラスではバターの授業をしていた。雪次郎がなつにバターはいつから作るのかと父の雪之介が気にしていたと言う。良子が自分で作ればいいと言い、牛飼いになるのは大変だと雪次郎が言うと、牛飼いの娘と結婚しろと良子は言う。雪次郎は勝手に夕見子との結婚を想像した。
冬乳で作るバターは夏乳で作るバターに比べて色が白～くなるべ
十勝・業高校畜産科放牧されて青草を食べた牛の乳は黄色っぽい
バターの風味も夏は強～く冬は強くない
どっちがいいバターかは…好き好きだ
(笑い声)
手動かせよ
なっちゃん
うん？
そいえばうちの父ちゃんがなっちゃんとこの牧場は、いつんなったらバターを作るんだって気にしてたわ
おじさんが？
うん
地元のバターを使ったお菓子を考えてるみてえだ
バターを作っても流通させる方法がないとね
うちの店なら喜んで買うけどな
雪次郎君はそのためにここへ入ったんじゃないの？自分で作ればいいべさ
そだよね
だけど牛飼いになるのは大変だべ
それなら牛飼いの娘と結婚すれば早いべさ
タ見子ちゃんとか…？
はい？
いや、それなら、なっちゃんが作ってくれた方が早いべさ…
うん、私も作りたいなとは思ってるけどね、いつかは
疲れた
なっちゃん交代
はい
感想
アニメーターの仕事を見てきたなつ。だけどバターの夢もあるということを伝えるシーンでした。久々に良子が出てきました。雪次郎に「牛飼いの娘と結婚すれば早いべさ」となんであんなに声を張ったのか不思議。番長とはその後、進展しなかったのでしょうか。高校生活も終わりに近いようだし、そのへんも見たいところです。そんなに興味もないけど。
雪次郎と夕見子が気になった方はこちら！
【なつぞら】雪次郎と夕見子は結婚する！？これまでの二人の出演シーンをまとめました
居村良子が気になる方はこちら！
【なつぞら】なつの高校の友達、居村良子(富田望生さん)の出演シーンをまとめました
アニメーターには興味があるが牧場が捨てられない？
なつは天陽の家に寄り、二人で馬の絵を描いていた。天陽の兄の陽平の会社が映画会社に吸収されて、そこに採用された。なつも来るなら相談に乗ると陽平が言っていたという。なつは牧場があるから行かないと言った。ディズニーの映画は天陽と行くことになり、なつは楽しみにする。
なっちゃんは漫画映画を作りたいのか
えっ？
兄ちゃんが手紙でそんなようなこと書いてたから
見せてもらっただけだって作ってるとこを、そう話したしょ
うん、そこが今度大きな映画会社と一緒になったって
ああ、そんなこと言ってた
うん、兄ちゃんも結局その会社の試験受けて採用されたらしい
えっ、陽平さんも入ったの？
うん
漫画映画作るんだこれからも、ふ～ん
（回想）本当だよ、ちゃんと勉強すればアニメーターになれると思うな
それで…もしなっちゃんも来たいなら相談に乗るって
えっ？行けるわけないしょ、私が！
牧場があるから？
えっ？
捨てられないのか？
捨てるとか捨てれないとかって…牧場をやりたいからに決まってるしょ、映画は見るだけでいいのさ
ねえ、いつ行こうか？ディズニーの映画
いつでもいいよ
楽しみだなあ…
感想
天陽も絵の才能があるんだから、陽平の会社に入ったらいいのに。両親もつれて思い切って東京に移住しても兄弟の稼ぎでやっていけるんじゃないのかと思いました。田舎は人のつながりも強いから、住んでしまうと離れにくくなるんですかね。天陽の描いていた草を食べている馬の絵がうまい。
天陽が気になった方はこちら！
【なつぞら】山田天陽(吉沢亮)と奥原なつ(広瀬すず)の関係とは？二人の出会いから別れまでをまとめました
なつと照男の結婚に両親は反対する
泰樹は剛男と富士子に、照男となつを結婚させると告げた。それを聞いた二人は驚いて、反対する。泰樹は照男には話したが、なつには何も言っていないという。なつが兄に会ったことで、東京に戻ることを泰樹が怖がっているのだろうと富士子は言ったが、泰樹は照男と結婚すれば、兄弟を捨てることなく柴田なつになれる一番いい方法だと言った。そこになつが帰ってきた。
今何て言いました？
照男をなつと結婚させると言ったんじゃ
何バカなこと言ってるの
バカなことじゃない、できないことじゃねえだろう
できないことではないでしょうけど、できないでしょう、本人たちが
照男にはず～っと前に話してある
えっ？
はっ？
嫌だとは聞いとらん
何勝手なこと言ってるの！
富士子ちゃん、ここは一旦落ち着こう、ね
それでなつにも話したんですか？
なつにはまだだ
ああ～よかった
何がいんだ？
いや、なつにどんな顔したらいいか分からなくなりますから
照男はいいんですか？
まあ、照男は大人だから
子どもですよ、私たちの
私たちに相談もなく、そんなこと
だから今相談してるべ、お前たちは反対なのか？
反対も何も…
考えてもなかったわよ
考えろ、それが一番いいと思わんか？
父さん、何を怖がってるの？
怖がる？
なつが本当のお兄さんに会ったからかい？そんでなつが東京に戻ると言いだすとでも思ったんですか？
そんなことじゃない、なつと照男がもしそれを望むならそれに越したことはないと思わんか？きょうだいを捨てなくても柴田なつになれるんだ
ただいま
あっ、なつが帰ってきた
とにかくなつには変なこと言わないで下さいよ、今の話は聞かなかったことにするから
あんたもいいわね？
うん
ただいま
お帰り
お帰り
何さ3人そろって…どしたの？何かあった？
なつよ、それを聞くな
感想
泰樹はどんどん一人で進めますよね。最後になつが帰ってきたとき、泰樹が先走って言い出すのかとハラハラしましたが、そのまま終わり。明日は別のシーンから始まると思われます。なので、なつは何もしらないまま、しばらく話が進むのではないでしょうか。前と比べると、農協の牛乳の件があったせいか、いくらか剛男は泰樹に普通に言い返せるようになった気がします。「富士子ちゃん、ここは一旦落ち着こう、ね」のあたりは変わっていないですよね。富士子にとてもやさしい。
泰樹と富士子の会話をもっと見たい方はこちら！
【なつぞら】泰樹(草刈正雄)と富士子(松嶋菜々子)の親子関係が面白い！二人のシーンをまとめました
今日の名シーン
なつと照男の結婚について話した泰樹に富士子が「父さん何を怖がっているの？」と核心をついて切り返したシーンです。
なつが演劇をしていたころは笑顔が多かった泰樹の顔がまた怖い顔になりつつあります。富士子に言われた後に泰樹が「いいと思わんか！？」とまくしたてる話し方も迫力がすごい！
今日の名台詞
「なつはどこにいたって戦ってるしょ、私には何もないから、自分の生きる場所は自分で選べるような人間になりたいのさ、ごめん寝不足で訳分かんないこと言ってる」
夕見子がなつに言った言葉です。言っていて照れ臭くなったのか、最後に寝不足を理由にしていますが、結局世間とかじゃなく、なつに負けたくないと言っているようにも聞こえます。
次回の見どころ
照男となつがどうなるのかですよね。照男を選ぶか、天陽を選ぶかが、牧場でバターづくりをするのか、東京でアニメーターになるのかを表しているようで、今後の大きな決断になりそうです。その前にスキー大会になるのでしょう。