【なつぞら】モモッチこと森田桃代(伊原六花さん)となつの会話をまとめました

2019-08-01

「なつぞら」の主人公にとって、なつの気持ちを理解してくれるような登場人物も重要です。その一人が森田桃代だと思います。

第55話から登場したのがモモッチこと森田桃代です。東洋動画になるよりも半年ぐらい早く入社した桃代は、仕上課に入ってきたなつに仕事を教える立場でした。

でも、二人ともこのときは19歳と同い年。やがて仲良くなっていきました。モモッチは伊原六花(いはらりっか)さんが演じています。

NHKのなつぞら公式ページでは、そのキャラクターを次のように紹介しています。

通称「モモッチ」。高校卒業後、絵が好きという理由だけで、アニメーションのことは全く知らずに、東洋動画に入社する。セル画の彩色を担当。

あまりアニメーションに興味がなかったんですね。でも、なつの影響でだんだん目覚め始めました。それだけでなく、影響を受けやすいのがモモッチの特徴でもありました。

今回はモモッチのこれまで出演シーンをまとめたいと思います。

なつと森田桃代(モモッチ)の出会い

なつは東洋動画でアニメーターとなり、作画課で働くことになりますが、最初に試験で合格したのは仕上課でした。

仕上げの仕事にはトレースと彩色の仕事があって、モモッチは彩色の仕事を担当していました。トレースの仕事は難しいので、入社したばかりのなつも彩色です。

なつが座った席がモモッチの隣。第55話は最初にモモッチとなつが出会うシーンです。

(なつ)奥原なつです。よろしくお願いします

(桃代)森田桃代です。よろしくお願いします

(なつ)森田桃代先輩…ですね

(富子)奥原なつさん

(なつ)はい

(富子)まずはこのカットをお願いします。よろしくね

(なつ)はい!

(桃代)ダメよ

(なつ)えっ?

(桃代)手袋して

(なつ)あっ

(桃代)中にセルが入ってるからセルは素手で触っちゃダメって言われなかった?指紋がついちゃうから

(なつ)そでした。すいません…

自己紹介をした二人。それからさっそくなつはモモッチに注意されていました。席が隣同士なので仕事をしながらの会話も自然と多くなります。

(なつ)わぁ…かわいい…あの~この紙は?

(桃代)えっ?ああ動画用紙は外してセルだけをそこに置いて色を塗るの

(なつ)あ、あの先輩!

(桃代)はい?

(なつ)この紙全部外してもいんですか?

(桃代)それはいいけど、後で戻せば

(なつ)はい、ありがとうございます

(なつは複数の絵をパラパラして動かせてみる)

(なつ)わあ…かわいい、なまらかわいい!

(桃代)なまら?何してるの?

(なつ)先輩やっぱりすごいです。こんな絵、こんな動き、私には描けません

(桃代)それは当然でしょ。ちゃんとそういう人が描いてるんだから

(なつ)どんな人が描いたんでしょ

(桃代)その袋に名前書いてあるでしょ

(袋に書かれた名前を見る)

(なつ)えっ?あっ仲さんだ!仲さんが描いたものなんだ

(桃代)知り合いなの?

(なつ)はい。私も仲さんみたいになりたいと思ってここに入ったんです

(桃代)ん?あなたも作画をやりたいってこと?

(なつ)あ、でも仕上げも頑張ります。頑張ります!

なつはアニメーターの仲にあこがれていました。仲と話したことで、東洋動画にも入ろうとしたし、もともとは彩色の仕事ではなく、作画課に入社したかったのです。

それに対して、モモッチはそこまで仕事に情熱はありませんでした。

はじめは、けっこう厳しい先輩なのかと思いましたが、徐々に二人は打ち解けていきます。

(なつ)うっダメだ

(桃代)どうしたの?

(なつ)いや、これが映画館に映されるかと思うと緊張しますね…手が震えてはみ出しそうです…試験の時はこんなことなかったんですけど…

(桃代)大丈夫よ、はみ出しても消せるから

(なつ)えっそなんですか!

(桃代)うん

(なつ)いかった、失敗しても大丈夫なんですね

(桃代)いや大丈夫じゃないけど、まあすぐ慣れるわよ

(なつ)はい、先輩はもう何年もやってるんですか?

(桃代)半年、今年の4月からだから

(なつ)えっ?

(桃代)ん?私19歳よ

(なつ)私と同じですか

(桃代)だから先輩なんて呼ばなくていいの

(なつ)あ、いや先輩は先輩です

(桃代)フッ…慣れたらモモッチって呼んで。森田桃代でしょ、なぜかみんなモモッチって呼ぶのよね

(なつ)モモッチ先輩

(桃代)先輩はいらないから

(なつ)モモッチさん

(桃代)そのうち「さん」も取っていいから。あなたは何て呼ばれたい?

(なつ)う~ん私は名前がなつなので割と早めになっちゃんと呼ばれることが多いですね

(桃代)ふ~ん、あのね、なっちゃん。慣れてきたらでいいんだけど話す時はなるべく手を動かしながら話そうか

(なつ)はいすいません!

(桃代)うん

モモッチはなっちゃんと呼ぶようになりますが、なつはモモッチさんと呼びます。これも時がたつにつれて、いつの間にかモモッチと呼ぶようになりました。

なつに比べて仕事が早いモモッチ

なつの上司は厳しい富子でした。その富子がなつの仕事を見に来ます。

(富子)うん、なかなかうまいじゃないの

(なつ)え本当ですか?ありがとうございます

(富子)それで何枚目?

(なつ)1枚目です

(富子)遅い!

(なつ)すいません…

(富子)まあ初めだからしかたないけど丁寧なのはいいことです。筆に水をつけ過ぎるとムラになるから気を付けてね

(なつ)はい

(富子)モモッチ、お願いね

(なつ)はい

なつは仕事が遅いと言われてしまいます。この評価は仕上課にいる間はずっとそうでした。なつは仕事が遅かったのです。

それに比べてモモッチは仕事が早かったようです。こんな会話もありました。

(なつ)よしできた

(チャイムが鳴る)

(桃代)ちょうどお昼だ。よかったわね、1枚できて

(なつ)はいモモッチさんは?

(桃代)私は10枚

(なつ)すごっ…

なつが1枚完成させたときに、モモッチは10枚を完成させていました。ですが、そこまでこの仕事に思い入れがないのがモモッチでもあります。このへんがなつとは違いました。

それでも、モモッチは先輩としてなつに大事なことを教えてくれます。たとえば、絵コンテもその1つです。

(なつ)あのモモッチさん

(桃代)え?

(なつ)これ牛みたいに白黒なんですけど仲さんが考えた架空の動物なんでしょうか?

(桃代)ああパンダでしょ、中国にいるらしいわよ、そういう熊が

(なつ)熊なんですか!いるんですか実際にこういうのが…

(桃代)脚本に書いてあったって。まあ誰も見たことはないらしいけど

(なつ)へえ。あの台本は配られないんでしょうか?

(桃代)台本?

(なつ)はい。この絵が一体どんな話のどのシーンなのか、それが分かったらもっと色を塗ってても気持ちが入ると思うんです。きっと楽しいんじゃないでしょうか?

(桃代)脚本はないけど絵コンテならあるわよ

(なつ)絵コンテ?

(桃代)うん。映画の設計図みたいなものだって

(なつ)それ見たいです!

(桃代)あ、仕上課にも1冊だけあるから空いてる時間に見られるわよ

(なつ)はい、ありがとうございます

(桃代)あなたそんなに好きなの?漫画映画

(なつ)う~ん、好きっていうほどまだ知らないんです。だからどんなことでも知りたくて

(桃代)それが好きってことじゃないの

(なつ)モモッチさんは好きじゃないんですか?

(桃代)好きとか嫌いとか考えたことない。高校で求人を見てほかの仕事より面白そうとは思ったけど

(なつ)私はずっと作りたいと思ってたんです、漫画映画を。よしできた

なつぞら第55話のあらすじと感想(2019年6月3日放送)

仕上課の女性の特徴をモモッチは知っていた

なつやモモッチがいる仕上課には女性が多いのですが、それには理由があります。これを教えてくれたのもモモッチでした。

(桃代)えっ新宿に住んでるの?

(なつ)はい、居候ですけど

(桃代)それじゃ毎日遊びに帰ってるようなもんじゃない

(なつ)遊んでませんよ

(桃代)そんなおしゃれして

(なつ)これはたまたま…お下がりなんです

(桃代)生まれたのも新宿?

(なつ)生まれたのは日本橋の方です、それから北海道で育ちました

(桃代)北海道?

(なつ)戦争で両親を亡くしたんです。そんで北海道の知り合いの家に引き取られたんです

(桃代)へえ…苦労したんだ

(なつ)それが全然苦労はしてなくて…北海道が快適すぎました

(桃代)ここではたくましい方よ、きっと。ここは割とお嬢さんがそろってるからね

(なつ)そなんですか?

(桃代)うん。まるで会社がいい花嫁になりそうな人を選んで集めてるみたい

(なつ)どうしてですか?

(桃代)その方が面倒ないでしょ、いくら給金が安くてもお金に困らない花嫁修業中のお嬢さんなら文句言われないでしょ

(なつ)モモッチさんもですか?

(桃代)私は違うわよ、お金には困ってるもの。まあでも実際みんな遊びに来てるようなところがあるからね、ここには

(なつ)そなんですか…

ここでおしゃれのことを気にしたモモッチですが、どこかなつの服を馬鹿にしている感じがあったんですよね。

確かになつの服装は、ほかの社員にくらべると、かなり派手で浮いている感じがありました。それはなつがどうというのではなく、亜矢美の服を借りているからでした。やがて、モモッチもその影響を受けるのですが。

それと、ここで重要だったのは、作画課の女子社員のイメージです。「実際みんな遊びに来てるようなところがある」とモモッチは言います。

この後、なつは作画課の麻子から「男探しに来てるだけなら目障りだから、私の前うろちょろしないでちょうだい」と言われてしまいます。

麻子のようなアニメーターがいる作画課と、なつやモモッチがいる仕上課では、仕事に対する意識の違いがあったということなのです。これを伝えたのがモモッチでした。

麻子に言われてしまった後の第57話ではこんな会話をしています。

(桃代)しかしあなたの服の色も日に日に増していくのね

(なつ)はい、負けませんから

(桃代)何と戦ってんのよ?

なつは麻子に負けないために派手な服を着続けるという選択をしたのです。

なつぞら第56話のあらすじと感想(2019年6月4日放送)

なつぞら第57話のあらすじと感想(2019年6月5日放送)

なつを見て仕事への姿勢が変わった桃代

第58話では、なつが描いた動画を仕上課にたまたま来た麻子が勘違いしても持って行ってしまったことがありました。これによってなつの絵は認められたのです。

このとき、仕上課に戻ってきたなつにモモッチは声を掛けました。モモッチはどうやら、なつを見ていて、仕事に対する気持ちが変わってきたようです。

(桃代)大丈夫?

(なつ)はい

(桃代)ただの塗り絵かと思ってたけどそうじゃないのよね、これも

(なつ)えっ?

(桃代)私もちゃんと漫画映画のことを勉強したいと思えてきたわ、あなたを見て。だって楽しそうなんだもの

(なつ)楽しいですよ!私も今日初めてその楽しさが少し分かったような気がしたんです

(桃代)今日?何があったの?

(なつ)いや、今は彩色に集中しないと

(桃代)私子どもの頃から絵を見るのも描くのも好きだったのよね。普通の高校で美術部でもなかったんだけど。だから絵を仕事にできるなんて思ってなくて

(なつ)絵を仕事にしてるじゃないですか

(桃代)そうなのよね、してるのよね。だったら自分にももっと何かできることがあるのかなって

(なつ)ありますよ。モモッチさんはそんなに上手じゃないですか。楽しさに限りはないと思うんですよ、どんなことでも。ただ自分がそれを求めるかどうかの違いで。だって日本のアニメーションはまだ始まったばっかりなんですよ

(桃代)あなた自分のやりたいことに対しては割とずうずうしいのね

(なつ)はい、そういうとこ開拓者のじいちゃんに鍛えられたんです。やるとなったらもうやるしかないしょ…ああ

(桃代)ちょっと何やってんのよ!

このようにモモッチはなつから影響を受けた部分があったようです。それは仕事だけではありませんでした。むしろファッションの方が大きいと思います。

なつぞら第58話のあらすじと感想(2019年6月6日放送)

次第に派手になるモモッチのファッション

モモッチはファッションでもなつの影響を受けたようです。やがて二人の関係も少し変わってきました。仕上課が「白蛇姫」の仕上げの繁忙期だったころ、こんな会話をしていました。

(富子)何?あなたもあくびが出るの?あなたの場合は仕事が遅いから出るんじゃないの!

(なつ)えっすいません!

(桃代)あくびを注意されたんじゃないのよ。仕事が遅いって言われたのよ

(なつ)分かってるってそんなこと

なつが桃代にタメ口になって、桃代のファッションが何となくなつに近づいていたのでした。でも、それがよかったのかどうかはわかりません。よくなかった面もあります。

それがわかったのは、仲や下山など、アニメーターたちが仕上げの仕事を手伝いに来たときでした。桃代はガールフレンドを見つけに来たのだと言います。

(桃代)ガールフレンドを見つけるのが目的なのよ

(なつ)えっそなの?

(桃代)うん

(なつ)あっ仲さんまで!

(桃代)仲さんは人気があるもの。みんな仲さんみたいになりたいのよ、動画の人は

(なつ)本当だ…でも何で私らには寄ってこないんだろう?

(桃代)変わってるって思われてるからじゃないの

(お互いの服装を見る)

(なつ)ああ…

なつばかりでなく、モモッチも服装が派手になり、二人は仕上課で浮いた存在になってしまっていたのです。

なつぞら第61話のあらすじと感想(2019年6月10日放送)

それにしても、なつは亜矢美の服を借りているのですが、モモッチはどうしているのでしょうか。自分で買っているのでしょうか。これについては第63話で話しています。

(桃代)ねえその服は自分で買ったの?

(なつ)え、買ってない、これも同居してる亜矢美さんの

(桃代)いいわね、給料安くてそんなに買えないもんね

(なつ)モモッチはどんどんおしゃれになっていくべさ

(桃代)安物で工夫してんのよ

(なつ)モモッチ、色のセンスあるわ

(桃代)なっちゃんのセンスに合ってるだけでしょ

(なつ)そうかも

(桃代)なっちゃんは今も亜矢美さんに服を選んでもらってるの?

(なつ)ん~選んでくれたのは最初の1週間だけ。あとは自分で磨けって

実はこの二人の服装を毎日絵に描いていた人もいたんですよね。下山でした。下山の話によると、二人とも同じ服を着てきたことがないとか。同じ服でも組み合わせを変えていると言っています。

(下山)今のところまだ同じ服装を見たことない。いや同じ服は着てても組み合わせは必ず何か替えてる。感心するよ、ハハハハ

(桃代)どうしてそんなこと分かるんですか?

(下山)ん?証拠ならここにあります

(二人の服を描いた絵を見せる)

(なつ)えっ毎日描いてたんですか!?

(下山)うん、だって同じ服装が来たらやめようと思ってたらこんなことになっちゃった

(なつ)いやそんなこと言われたら明日から毎日服選ぶの難しくなるじゃないですか!

(下山)同じ服装で来たら逮捕するからね

(桃代)よし逃げきってやるわ!

(下山)うん

(なつ)モモッチ…

(下山)バン!バン!ハハハ頑張って

(桃代)逃げきろうねなっちゃん!

なぜかモモッチはこれからも服で頑張ろうとしていました。そんなモモッチになつがちょっと引いていました。

なつぞら第63話のあらすじと感想(2019年6月12日放送)

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陰でトミコーと言っているモモッチ

仕上課には富子という厳しい上司がいました。なつが怒られることもよくありましたが、この富子のことを話したときもありました。

仕上課で彩色をやっていたメンバーがトレースという絵を写し取る練習をしたときです。なつが代表でやってみたのですが、線がずれて失敗してしまいました。

そのあとのモモッチの話です。

(桃代)なっちゃん見事にいけにえにされちゃったわね、トミさんに

(なつ)トミさん?

(桃代)あ、会社で石井富子をトミさんって呼べる人は限られてるけど、私たちは陰で呼んでるの、おトミさんとか。まあ腹が立った時はトミ公だけど

(なつ)トミコー?

(桃代)うん、あっ本人に言っちゃダメよ

(なつ)言えないってば

この情報が富子にも伝わってしまいました。なつが言ってしまうのです。

なつが社内試験に合格して、仕上課から作画課に行くときでした。富子となつが話していました。

(富子)そう…動画に行っちゃうのね

(なつ)はい、すいません…何だか仕上を裏切るみたいに

(富子)裏切る?あなた裏切るような力を持ってたの

(なつ)あ…いや…

(富子)まあしっかりおやりなさい。あなたがきちんといい動画を描いたらこっちできちんと仕上げてみせるから

(なつ)はい、ありがとうございます。

(富子)その時はあなたのことをなっちゃんと呼ばせてもらうわよ

(なつ)えっそれじゃその時私もトミコーさんと呼ばせて下さい!

(富子)トミコー?

(なつ)あいや…トミさんでした

(富子)トミコーって何?トミコーって何?

このシーンでモモッチは口を押えて笑っているのでした。

なつぞら第65話のあらすじと感想(2019年6月14日放送)

モモッチは坂場の情報もすでに把握

モモッチとなつが久しぶりにお昼を一緒に食べたことがありました。それはなつが坂場一久と口論した日でした。

(桃代)なっちゃん、久しぶり!

(なつ)モモッチ

(桃代)お昼?一緒に食べよう

(なつ)うん

(桃代)どう動画の仕事はもう慣れた?

(なつ)まだ全然…実際やってみると本当に何も分かってなくて…外でお昼ご飯を食べる暇もないくらい

(桃代)今日は大丈夫なの?

(なつ)大丈夫じゃないけど、今日は何となくモヤモヤしてて

(桃代)モヤモヤ?

(なつ)今年の新入社員で演出助手の坂場って人、知ってる?

(桃代)ああ東大出身の

(なつ)東大?

(桃代)哲学を専攻してたって

(なつ)哲学?

(桃代)そういう情報は仕上課にすぐ回るから、その人がどうかしたの?

(なつ)う~ん…そんな人に生意気なこと言っちゃった…

(なつ)でもすっごく変な人だった

モモッチは坂場の情報を知っていました。東大卒のエリートだとなつは知ります。そして、なつの悩みが語られました。

(桃代)う~ん、アニメーションにしかできない表現か…逆に言えば何でもできるからねアニメーションは

(なつ)そう…何でもできるからやりたいことがわかってないとダメなのかなって、その坂場っていう人が言うとおり…

(桃代)やりたいことって何?

(なつ)それが自分でも何なのか、わかってないんだわ。どこに向かって絵を描いてんのか、そんなことも考えなくなってたんだ、私は…

(桃代)アニメーターになったばっかりで、そこまで考えることないんじゃない?

(なつ)だけど、向こうだって新人だよ?こっちよりも…早く名前出したいなんて、よく言えたもんだわ

(桃代)名前?

(なつ)あ…ううん、何でもない

この話を聞いたモモッチはこの日、なつのためと思ったのかある行動に出るのでした。

今日のなつぞら第71話のあらすじと感想(2019年6月21日放送)

モモッチとなつと川村屋に行くと坂場がいた

なつとモモッチが川村屋に行ったことがありました。このとき、坂場と偶然店内で遭遇するのです。

(桃代)えっここ?川村屋でしょ?

(なつ)そう

(桃代)なっちゃんがむしゃくしゃしてるから遊びにつきあってあげようとしたのに、川村屋?

(なつ)いいじゃん、ここでモモッチとバターカリー食べたかったの、行こう

なつがモヤモヤしていたのは坂場が原因だったんですよね。店内に入ると坂場がいたのです。なつを無視して、モモッチは坂場の席に一緒に座ることにします。

(桃代)あっ!なっちゃん、あれ…あれじゃない?

(なつ)あっあれ…

(佐知子)どうしたの?

(なつ)佐知子さん、あの人よく来るんですか?あの人

(佐知子)さあ、知り合い?

(なつ)いや、おんなじ会社の人です

(佐知子)じゃ同じ席にする?

(なつ)いえいえいえいえ

(桃代)そうしましょうよ

(なつ)は?えっちょっと!

(桃代)こんばんは

(なつ)こんばんは

(坂場)ああどうも

(佐知子)こちらのお客様もご一緒でいいですか?

(なつ)あっ…いえ…

(桃代)いいですか?

(坂場)どうぞ

(桃代)どうも、私は仕上課にいる森田桃代です

(なつ)モモッチ…すいません、失礼します

(桃代)なっちゃんがあなたに何か聞きたいことがあるそうです

(なつ)えっ…

(桃代)モヤモヤしてること聞いちゃいなさいよこの際

(坂場)何ですか?

(なつ)あっいや別に…どうしてここにいるんですか?

(坂場)どうして?新宿に本を買いに来たからです

(桃代)わあこんなに…

(坂場)すぐに読みたくてこの店に入りました

(なつ)あっ…ここ前に私が働いてたお店なんです

(坂場)そうですか、それで?

(なつ)それで?

(坂場)僕がここにいることとあなたがこの店で働いてたことは単なる偶然じゃないんですか?

(なつ)偶然だと思います…

(坂場)だったらどうしてここにいるのかと驚くようなことじゃない。それだけのことですよね?

(なつ)それだけのことです。すいません。もういいです

(桃代)なっちゃん…

(なつ)こういう人なの

(桃代)なるほどね…カリーパンですか?バターカリーは食べないんですか?

(坂場)なぜ?

(桃代)なぜって…いや何でもありません

(坂場)ここの名物ですからね。しかしちょっと値段が高すぎるカリーパンでもぜいたくです

(桃代)分かってるんじゃないですか、面白い

(坂場)あなたたちのバターカリーを見学させてもらいます

(桃代)あっ私の半分食べて下さい

(坂場)結構です。パンで十分です

このあと、なつがマダムに呼ばれてい行ってしまいます。モモッチは坂場と二人になってしまいました。後日、二人はこのときのことを話しています。

(桃代)急にあの人…あの坂場さんと2人にされてどうしようかと思ったわ

(なつ)モモッチ、坂場さんのこと嫌いになった?

(桃代)いや、そんなことないわよ。なっちゃんはどうなの?

(なつ)いや…私はちょっと苦手かな。話してると知らないうちに自分が崖っぷちに追い詰められてる気がする

(桃代)ああ…分かる。ねえだけどもしかして…その崖から落ちた時…恋に落ちてたりするかもよ?

(なつ)何言ってんの?そんなことあるわけないっしょ!

(桃代)そう?

(なつ)うん

この後、崖からは落ちませんでしたが、なつは階段から落ちそうになりましたよね。それを支えたのは坂場でした。恋には発展しませんでしたが、この場面の「崖から落ちる」とかかっていたような気がします。

なつぞら第72話のあらすじと感想(2019年6月22日放送)

なつぞら第76話のあらすじと感想(2019年6月27日放送)

お祭りマンボを踊る

モモッチは「わんぱく牛若丸」の打ち上げのとき、なつは監督の露木の指示でFFJを歌いました。モモッチはなつに「よくやった、誰も知らない歌をよく歌いきった…」と言います。

そのあとは、モモッチたち仕上課の社員が「お祭りマンボ」を踊りました。モモッチはセンターで踊っていました。会場は大盛り上がりでした。そんな中でなつは天陽の結婚のことを知ったのでした。

なつぞら第78話のあらすじと感想(2019年6月29日放送)

やっぱりモモッチは坂場となつの関係が気になる

なにかと坂場となつの関係を気にするモモッチは第86話でも探りを入れてきました。さらに新たな坂場の情報も入手していました。

(桃代)へえ~じゃあの坂場さんと一緒に作品を作れるんだ?

(なつ)うん…短編だからお互い勉強のためにそういうチャンスをもらったってだけ

(桃代)なっちゃんは自分でチャンスをつかんだのよ。経験を買われて原画を任されたんだからすごいことじゃないの

(なつ)でも実際どこまでできるか分かんないし、怖いよ

(桃代)大丈夫よ、自分の力を試してみればいいじゃない。せっかくもらったチャンスなんだし

(なつ)うん…そだね。何かモモッチと話してると気が楽になるわ

(桃代)それで?

(なつ)ん?

(桃代)坂場さんとはうまくいきそう?

(なつ)イッキュウさん?

(桃代)イッキュウさん?

(なつ)ほら坂場一久って坂場イッキュウとも読めるでしょ

(桃代)ああハハハ…

(なつ)う~ん…何を言い出すか分かんないから怖いけど。でもこの人がいればきっといい作品ができるって妙に安心すんの

(桃代)へえ~…ねえそれってもしかして…好きになった?

(なつ)えっ?違うわ!そんな意味はないからね

(桃代)イッキュウさんのお父様って大学教授らしいわよ

(なつ)ふ~ん、そうなんだ

(桃代)結婚しても肩凝りそうじゃない?

(なつ)うん…本当何もないからね!

モモッチは坂場のお父さんが大学教授だという情報をなつに教えました。さすが仕上課だけあって情報が早いみたいです。

なつも言っていた通り、モモッチは気持ちを楽にしてくれるような存在ですね。だけど、視聴者としてもモモッチがいなければ、坂場となつの関係が聞き出せないので重要な役だと思います。

なつぞら第86話のあらすじと感想(2019年7月9日放送)

モモッチは結婚したい?

「ヘンゼルとグレーテル」の仕事が終わり、作画課のみんなは休みの日に遊びに行きました。そこにはモモッチもいました。そして、麻子が結婚するので、アニメーターをやめると言ったときのことです。

(麻子)みんな勘違いしないでよね。私はもっと幸せになるんだから、安月給のアニメーター暮らしとはおさらばできるんだから

(桃代)羨ましい!

(なつ)モモッチ…

(麻子)でしょ

(桃代)はい

少ししんみりしたときにモモッチは「羨ましい」と言ったのでした。これは結婚に対してなのか、安月給におさらばに対してなのかはよくわかりませんでした。

なつぞら第96話のあらすじと感想(2019年7月20日放送)

なつが最初に坂場のプロポーズを話したのはモモッチ

モモッチはちょっと仕上課でもあって、口が軽そうなところがあるんですが、なつが坂場のプロポーズを受けたときに、最初に話したのがモモッチでした。

(桃代)えっ何それ?いきなり結婚?

(なつ)びっくりするでしょ

(桃代)うそだ…本当は今までつきあってたからでしょ?

(なつ)本当につきあってないってば…多分

(桃代)えっそれでいきなり結婚してもいいと思ったわけ?

(なつ)う~ん…まあ不思議なんだけど、そうなのかなって気がして。やっぱりそうなるのかなって…

(桃代)何それ?それ今頃気付いたの本人だけだからね

(なつ)でもイッキュウさんは今度の長編漫画映画が成功しなければ結婚できないと思い込んでるみたいで

(桃代)だから今まで告白できなかったってことか…実は私も今ね、東洋映画の助監督とつきあってるのよ

(なつ)えっ!えっ…そうなの?

(桃代)うん、知り合いに紹介されてね。彼も監督になるまでは結婚したくないって思っているみたい

(なつ)まあ結婚と成功は関係ないのにね

(桃代)うん…不器用な男ほどそう考えないのよ。あ…でも大丈夫よ、きっと成功するわよ。テレビだって成功したじゃない

(なつ)うん…まあそのために頑張るわけじゃないけど、必ず成功させたいわ。長編漫画映画は私の夢でもあるから。あ…モモッチ

(桃代)ん?

(なつ)作画課の人たちには言わないでね。何か恥ずかしいから

(桃代)うん、分かった。仕上課にしか言わない

(なつ)それも同じだから!誰にも言わないで

(桃代)うん…うん分かった

(なつが桃代を疑うように見る)

(桃代)分かったって

モモッチにも彼氏がいることがわかりました。同じように映画の世界で働いている男性のようです。こっちも進展が気になりますね。

なつぞら第105話のあらすじと感想(2019年7月31日放送)

なつが作画課に行ってしまってモモッチの登場シーンも少なくなりそうです。昼休みもなつはモモッチとパンを食べていたのが、茜と食べるようになってしまいました。

でも、まだ同じ会社にいますからね。またモモッチがさらに派手な服装で出てくることに期待したいと思います。

もしかしたら、なつの影響でやる気が出ていたし、アニメーターになるかもしれませんよね。それとモモッチが坂場を狙っているのかも気になっているところです。