なつぞら第9話のあらすじと感想(2019年4月10日放送)
4月10日のなつぞら第9話のあらすじと感想です。
第2週「なつよ、夢の扉を開け」の第9話。
河原で天陽にもらった魚を焼いていたなつ。そこに十勝の家族が探しに来ます。
無事に見つかったのでしょうか…
第9話の主な登場人物
- 奥原なつ(粟野咲莉)…ヒロイン
- 柴田泰樹(草刈正雄)…頑固じいさん
- 柴田富士子(松嶋菜々子)…泰樹の娘
- 柴田剛男(藤木直人)…富士子の夫
- 柴田照男(岡島遼太郎)…剛男と富士子の長男
- 柴田夕見子(荒川梨杏)…剛男と富士子の長女
- 柴田明美…剛男と富士子の次女(赤ちゃん)
- 小畑とよ(高畑淳子)…雪之助の母
- 小畑雪之助(安田顕)…菓子屋の店主、帯広のお菓子発明王
- 小畑妙子(仙道敦子)…菓子屋の嫁
- 小畑雪次郎(吉成翔太郎)…菓子屋の息子
- 戸村悠吉(小林 隆)…柴田家の酪農の従業員
- 戸村菊介(音尾琢真)…悠吉の息子
なつぞら第9話のあらすじ
河原で泣きながら一人でお父さんの手紙を読んでいたなつ。起きたままだったが家族みんなで神田祭りに行った夢を見た。
泰樹、富士子、剛男たちが探しに来ると、なつは感情をむき出しにして「バカヤロー、チクショー」と自分にだけ家族がいない怒りを泣き叫び、そして心配かけたことを謝る。
その帰りに菓子店に寄り、みんなでアイスクリームを食べると、牛乳が嫌いな夕見子も食べる。牛乳が入ったお菓子がこれからどんどん増えるという話になると、長男の照男が泰樹に牛の搾乳を教えてほしいと願い出る。泰樹は了承する。
家も帰ると、泰樹はなつに自分の夢だと言って、バターチャーンを見せた。世界一のバターを作ると泰樹はなつに話した。
家族みんなが河原でなつを探す
泰樹、富士子、剛男、照男、夕見子たちは河原に来て、なつを探していた。そこで、富士子からなつの親になる自信がないと本音が出るが、とにかくなつを探そうと剛男が言う。
なつ !
なっちゃん!
なつ
どうしたの?
私… 自信がない。
えっ?
あの子の親になる自信が。
あの子 他人の家族の中にいたらいつまでたっても自分の家族を失った悲しみが癒えない。
やっぱりお兄さんたちといるのが一番なんだわ
とにかく今はあの子を見つけることだけ考えなくちゃ。
そだね。
なつ!
なっちゃん!
なっちゃ~ん!
感想
前回、泰樹がなつは賢いから生きことを考えて水のある所にいると言ったことから、河原にやってきたようです。そこはなつが魚釣りをしていた風景と似ていたので、見つかるのも時間の問題だと思いました。
なつはお父さんからの手紙に涙する
なつはその頃、お父さんが戦地で兄弟に向けて書いた手紙を読んでいた。手紙には戦争を恨んでいて、家族に会いたい、チクショー、バカヤローと書いてあった。戦死したとしてもお前たちのそばにいる。だから悲しむなと書いてある。そして、浅草や神田祭にも行こうと書いてあった。
(手紙の内容)
咲太郎、なつ、千遥、お父さんは今遠い戦地にいる。
大好きなお母さんと離れて何よりも大事なお前たちとも離れて
お前たちを守るために戦っているんだ。
だけど本当は毎日お前たちに会いたくて戦争を恨んでいる。
チクショー… バカヤロー
早くお前たちのところに帰らせろってそう思いながら
父さんはいつだってお前たちのことを思ってお前たちと一緒にいるんだ。
そしてこの手紙を受け取った時にはもうこの世にはいない。
だけど今も一緒にいる。だから悲しむな。
やっと父さんはお前たちのそばに戻れたんだ。
今、一緒にいるんだ。
一緒にまた浅草に行こう。
一緒に神田祭にも行こう。
うちは商売をしていたからお祭りにみんなで行くなんてなかったもんな。
これからはいつも一緒だ。
(歌)
「夕暮れに仰ぎ見る輝く青空
日が暮れて辿るはわが家の細道
せまいながらも楽しいわが家
愛の灯影のさすところ
恋しい家こそ私の青空」
私は起きたまま夢を見ました。
それは自分の想像力で描いた最初の夢だったかもしれません。
感想
この手紙はついつい涙が出てきてしまいます。剛男が預かって直接渡した手紙なので、軍の検閲を通っていないため、お父さんの戦争に対する正直な気持ちも書かれていました。戦争で死んだからこそ、近くにいることができるという素敵な遺言です。商売をしていて忙しかった両親。それでも、この家族の絆は強いものなんですね。
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見つかったなつは泣いて、そして怒る
河原で家族はなつを見つける。なつと叫んだ泰樹の声を聞いたなつは、泣いてしまう。そして「どうして私には家族がいないの?」と叫ぶ。泰樹は「もっと怒れ」と言う。泰樹に抱きつくなつ。
なつ!
なっちゃん。
なっちゃん…。
どうして…どうして 私には 家族がいないの。
どうして いないの!
どうして… どうして 私には 家族がいないの!
もっと怒れ。
怒ればいい。
バカヤロー! チクショー!
バカヤロー
お前にはもうそばに家族はおらん。
だがわしらがおる。
一緒におる。
おじいさん、おじいさん。
感想
夕見子が学校で感じていた怒らないなつ。怒りを通り越してあきらめを感じていたなつが、はじめて感情を表に出して怒りました。それは戦争という理不尽なものに家族を奪われたどうしようもない気持ちですね。「バカヤロー、チクショー」という言葉は、お父さんが戦地で書いた手紙にあった言葉。ここも見ていて、泣いてしまいました…2回見ましたが、2回とも泣きました。
あやまるなつを慰める富士子
怒りを表に出したなつは、みんなに謝る。富士子が今度いなくなったら許さないと言い、なつを抱き寄せる。そして、手を出す。両手でなつと夕見子と手をつないで歩きだす。
おじさん、おばさん、皆さん、ごめんなさい。
もう本当にバカなんだから。
今度黙っていなくなったら絶対に許さないからね。
分かった?
はい。
よし。
はい。
帰ろう。
感想
河原に来た時に、なつの親になる自信がないと言っていた富士子でしたが、本当の子どもの夕見子と同じように、なつの親としても頑張ろうという気持ちを新たにしたように見えました。これで一件落着です。こういう時、照男は本当にいい表情を作っているなと思いました。
菓子店に戻りみんなでアイスクリームを食べる
菓子店に戻った家族は、みんなでアイスクリームを食べていた。平和の味がするという戦争に行っていた剛男。それにも厳しい泰樹を見て、とよがからかう。富士子はなつにおじいさんのことは何でも教えるように言う。泰樹はまたとよにからかわれる。
うまい!
そうかい。
はい、今この瞬間 私は戦争が終わったと実感しました。
そんなこと思ってくれんのかい、お菓子一つで。
はい、平和の味がします
なるほど、あんたがこのじいさんと気が合わねえことは実感したわ。
えっ?
四の五の言わず食え!
ああ….
ほらね。
何よ「四の五の言わずに」って。
なっちゃん、これからはおじいさんのことは何でも私に教えてちょうだい。
おじいさんはね、甘いものを食べる時と人に甘いことをする時は隠したがるのよ
うるさい
もう…。
いかったね。
あんたのことよーく分かってくれる娘さんがいて。
あんたが 一番うるさい。
アハハハハハ
感想
菓子店に来ると泰樹が別人となったように楽しい会話になります。とよがいい味を出しているなと感じます。普段の泰樹と婿養子の剛男の会話を見ていると、ちょっと剛男がかわいそうになるぐらいなのですが、ここにとよが入ると笑いに変わる。笑いの力ってすごいなと思います。
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牛乳の未来の話から照男が搾乳を志願!
牛乳は苦手だがアイスクリームを食べる夕見子。そこから牛乳の将来性の話に。これから牛乳を使ったお菓子がたくさん出てくるというような話になる。すると、照男がいきなり、泰樹に搾乳を教えてほしいと願い出る。泰樹は了承し、夕見子もやるかと尋ねたが、夕見子はやりたくないと言った。
あっ、タ見子ちゃんが 牛乳食べてる!
ん?
それ、牛乳だよ。牛乳から出来てるんだよ。
だ、だけど、これは牛乳じゃないでしょ?
アイスクリームでしょ?全然違うものじゃない。
いや、牛乳は牛乳だよ。
タ見子もこうすれば牛乳を頂けるということだ。
そだね。
こういうものを作って売れば、牛乳は もっとたくさんの人に喜ばれるってことよね。
あら奥さん、それはうちの商売ですから。
あらそうね。
はい。
甘いものは うちに任せて下さいね。
しかし、これからのお菓子にはますます牛乳は欠かせないもんになんだろうね。
牛乳の方は よろしくお願いします。
ほくが夕見子ちゃんのためにおいしい牛乳のお菓子をたくさん作るよ。
いらないわよ、別に。
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じいちゃん俺にも搾乳教えて下さい!
何だよ急に 。
いいだろう。
ついでに 夕見子もやるか?
絶対にやだ。私を巻き込んだら 家出するから。
なんてこと言うの!
こうしてなつにとってその日は夢のような一日になりました。
なつよ、私は約束どおり今もお前と一緒にいるよ。
感想
なつの家出騒動を忘れたかのような平和な会話から、将来の話に移っています。剛男の平和の味という言葉があったように、戦争が終わったことを実感するような会話です。今までまき割りをしていたけど、おじいさんに認めてもらっていないと感じていた照男が搾乳を願い出る。これをちゃんと受け入れる泰樹。照男や夕見子のことも大切に考えている祖父なんですね。このシーンの最後にウッチャンのナレーションが入りました。「約束どおり今もお前と一緒にいるよ」なんですが、これはお父さんの言葉ですよね。ウッチャンは亡くなったお父さんという設定なんでしょうか。
牧場に戻り泰樹はなつに夢を見せる
牧場に戻り、心配していた従業員の戸村親子になつは謝る。なつは牛にここにいてもいいよねと語り掛ける。それを見ていた泰樹はなつをつれていき、自分の夢だと言ってあるものを見せる。それはバターチャーンだった。世界一のバターを作るのが夢だと話す。
いかった、いかった、とにかく無事で。
おやっさんが搾乳の時間にこの牛舎をあけるなんてめったにないことだ。
それがどういうことかわかるべ、なっちゃん。
悠吉さん、菊介さん、心配かけてごめんなさい。
なんもだ。
俺たちは仲間だべ。
はい。
何もないけど飯食ってってくれや。
ああ。
ただいま!
ごめんね。
私が大丈夫ならきっとお兄ちゃんや千遥も大丈夫。
そうよね?そう思うでしょ?
だから大丈夫。
私はここにいる。
いてもいいよね?
なつ
はい
ちょっと来てみろ。
これは何?
わしの夢じゃ。
バターチャーンだ。
バターチャーン?
牛乳からバターを作る道具じゃ。
日本一の、いやいやいや、世界一のバターを作るんじゃ。
世界一のバター?
感想
バターチャーンとは、バターを作るときにクリームをかくはんするチャーニングという操作に用いる装置なのだそうですが、泰樹はどこでどうやって手に入れたのでしょう。今回はなつが見つかり、家出騒動が終結。なつが帰ってきて一安心、戸村親子も含めた食卓のシーンで終わりでもよかったような気がしますが、ここはさすが朝ドラで、もう次のストーリーに入ってからの「つづく」でした。
今日の名シーン
今日は河原でなつが見つかった時。なつが今まで抑えていた感情をむき出しにするところ。それに対して、泰樹が「もっと怒れ、怒ればいい」と言い、バカヤロー、チクショーとなつが言いました。
私たちも日々我慢したり、気持ちを押さえていることがたくさんありますが、もっと正直に感情を出してもいいのかもしれませんね。
とにかく、このシーンで泣かない人はいないのではないでしょうか。
今日の名台詞
「どうして…どうして私には家族がいないの!」
なつが十勝の家族に言った言葉です。戦争孤児のドラマですけど、現代にも響く言葉でした。家族がいて何もない日常や人並みに生きていることが、どれだけ幸せなことなんだろうと思わせてくれました。
次回の見どころ
次回はちょっと読めませんね。菓子店での牛乳の将来の話の流れでのバターチャーンなんでしょうけど、これでもっと広がるのか。それとも、また別の展開になるのか。明日が楽しみです。
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