【なつぞら】雪次郎と夕見子は結婚する!?これまでの二人の出演シーンをまとめました
NHKの朝ドラ「なつぞら」は広瀬すずが演じる奥原なつが主人公です。でも、それ以外の登場人物にも朝ドラらしく、いろんなドラマがありますよね。
私たちが気になることと言えば、やはり恋愛ではないでしょうか。
先日、なつのもう一人の兄と言える照男が砂良と結婚しました。たしかに以前から、この二人はいずれ結婚するんだろうなという兆しはありましたよね。
でも、もっと前から猛アピールをしていた少年がいましたよね。それが雪月の小畑雪次郎です。山田裕貴さんが演じています。
その相手は、なつと同い年で北大に通う柴田夕見子です。福地桃子さんが演じています。小さな頃から知っている二人はこのあとどうなるのか。
雪次郎と夕見子の未来を期待しつつ、これまでの放送での二人のヒストリーを見ていきたいと思います。
雪次郎と夕見子の出会い
雪次郎と夕見子の出会いは4月9日の第8話でした。このとき、まだ9歳のなつは行方不明になっていたんですよね。警察が補導したのですが、そこからも逃げ出しました。
帯広に探しに来た柴田家の家族は雪月に寄りました。そこで二人は出会いました。ちょうど二人も9歳のときです。
なつがどこに行ったのだろうとみんなで話しているところに雪次郎が学校から帰ってきました。
(雪次郎)ただいま
(雪之助)お〜雪次郎
(雪次郎)なしたの?
(妙子)お前、あの子見なかったかい?ほらこの前ここで柴田のおじいさんとアイスクリーム食べてた…
(雪次郎)ああ…夕見子ちゃん?
(とよ)バ〜カ、あれはなっちゃん。本当の夕見子ちゃんはそこにいるべ
(雪次郎)えっ?あっ…なっちゃんよりめんこい
(夕見子)知ってる
これが二人が最初に出会った瞬間でした。最初の会話が「めんこい」「知ってる」という何とも二人らしい会話だったんですね。
参考:
なつぞら第8話のあらすじと感想(2019年4月9日放送)
雪次郎の優しい言葉をクールにあしらう夕見子
雪次郎と夕見子の関係は常に夕見子がどちらかと言えばクールで雪次郎が追いかけるという形でした。
第9話ではなつが見つかった後、雪月に寄ってみんなでアイスクリームを食べたシーンがありました。
牛乳が嫌いな夕見子もアイスクリームを食べることができました。夕見子は素直ではないので、これはアイスクリームで牛乳とは違うものだと言い張ったりします。
そして話は牛乳の話に。
(雪之助)しかし、これからのお菓子にはますます牛乳は欠かせないもんになんだろうね。牛乳の方は よろしくお願いします。
(雪次郎)よし、ほくが夕見子ちゃんのためにおいしい牛乳のお菓子をたくさん作るよ。
(夕見子)いらないわよ、別に。
雪次郎のまるでプロポーズともとれるような告白を夕見子はクールにあしらいました。これは牛乳が嫌いというのもあるし微妙なところですが、あまり雪次郎を相手にしていないという感じが出ていましたね。雪次郎は雪之助やとよに頭をなでられて慰められていました。
参考:
なつぞら第9話のあらすじと感想(2019年4月10日放送)
ホットケーキを食べて雪次郎に言った夕見子の感想は?
第10話では、柴田家の家族がバターを作ったので雪月に持って行きます。
雪之助はホットケーキを作ってふるまいました。みんながおいしいと言うと、雪次郎は夕見子に感想を聞きました。
(泰樹)おっこれはうまい!
(なつ)おいしい!
(富士子)おいしいわねえ。
(雪次郎)夕見子ちゃんは?
(夕見子)うちのバター使ってんだからおいしいのは当然よ。
なんともクールな返しです。夕見子のこの言葉を聞いて、兄の照男は「タ見子、お前バターは自慢すんのか」と言います。つまり、夕見子は牛乳は嫌いなのにという意味ですね。
そんなことよりも、ちょっと雪次郎に冷た過ぎるのではないかと思った会話でした。9歳にしてこれですからね。
雪次郎もはじめは「めんこい」と思ったけど、この態度では気持ちは離れてもおかしくありません。ところが雪次郎は一途に夕見子を思い続けるのです。
参考:
なつぞら第10話のあらすじと感想(2019年4月11日放送)
高校で演劇をやっている雪次郎が気になる夕見子
時は流れて雪次郎も夕見子も高校生になります。雪次郎はなつと同じ農業高校に行って、夕見子は普通科の高校に行きました。そうすると、夕見子の方もちょっと変わった雰囲気が出てきます。
十勝農業高校ではなつが演劇部に入りましたよね。そのころ、柴田家ではこんな会話がありました。
(夕見子)雪次郎はまだ演劇なんかやってんの
(なつ)えっ?あっうんやってるよ
(夕見子)演劇なんかやって女の子にもてたいのかね
(なつ)ん?違うよ。そんなに心配しなくても雪次郎君は本当に真面目にやってるよ
(夕見子)心配て何?私は別にヤキモチなんか焼いてないからね
(なつ)うん分かってますよ
(夕見子)分かってないじゃないその顔!
(なつ)フフフ…
(夕見子)長男なのに雪次郎なんて名前からしておかしいのよ
(富士子)父さんが雪之助だからでしょ
(夕見子)ううん、跡取りはもてないってことをカモフラージュしてるのよ
(富士子)あら跡取りはもてないの?
(夕見子)少なくとも自由を求める女にはね
(明美)タ見姉ちゃんの自由はただのわがまま
(なつ)明美ちゃんうまいこと言う
(夕見子)う〜る〜さ〜い
なんとなく夕見子もゆきじろうを気にしているのかなと思いますよね。わざわざ自分から聞いてますしね。しかも雪次郎の名前のことまでよく考えている。好きでもない男の名前がどうだとか気にするものでしょうか。
でも、ちゃんと否定するのも夕見子らしいところ。自由を求める女として、なつとは対照的に描かれていた時期でした。
これは柴田家での会話ですが、雪次郎がこれを聞いたら喜んだのではないでしょうか。
参考:
なつぞら第17話のあらすじと感想(2019年4月19日放送)
演劇の話で二人は意気投合?
第22話では演劇部での芝居に悩んだなつのために雪次郎が柴田家に来て相談に乗りました。
こういうやさしいところが雪次郎にはあります。そして何より演劇が大好き。演劇部の部長でもありますし、熱い部分があります。夕見子は反対にすごく冷めています。
なつのことで来たわけですが、そこには夕見子もいました。そして雪次郎が持ってきたおかしを食べながら話を聞いていました。
(雪次郎)この本読んでどう思った?
(なつ)私には難しかった。何となくしか理解できてないと思う
(雪次郎)俺だってそうだ。きっと世界中の俳優がそうなんじゃねえかな
(夕見子)あんた俳優なの?ただの高校生でしょ?
(雪次郎)先生は自分らしくなんて言うけど、自分らしく演じることが一番難しいんじゃねえかな
(夕見子)たかが高校演劇でしょ?
(雪次郎)僕ら俳優は役の心を見せるためだけに集中しなくちゃダメなんだ
(夕見子)農業高校生が何を主張してんの?
(富士子)何だか難しそうな話してるのね
(明美)よくわかんない
(なつ)それじゃあ、う~ん、自分らしくその役になりきるにはどうしたらいいのさ?
(雪次郎)それは…想像力しかねえと思うんだ
(なつ)想像力?
(雪次郎)うん、このセリフの裏では何を考えているとか、この人物がどういう思いで生きてきたとか、自分自身の経験や記憶と重ねてそれを想像するしかねえんだよ
(なつ)演じることも想像力なのか…う~ん、でも難しい
(夕見子)要するにさ、台本は与えられた環境にすぎなくて、その中で生きるのは自分自身だってことだよ
(雪次郎)そのとおり!なしてタ見子ちゃんに分かるの
(夕見子)その本に書いてあったから
(雪次郎)ああ…
(明美)やっぱり合ってる!
(雪次郎)そう?いかった、うれしいな!
(夕見子)うるさいよ、あんたたち
雪次郎が演劇に対する熱いことを言うたびに冷めた夕見子が突っ込むという流れでした。だけど、夕見子が雪次郎の伝えたいことをうまくまとめたんですよね。夕見子は頭がいいですから。
そして、それを見ていた明美が「合ってる」と言って、富士子と顔を見合わせます。意外だったのが、それを聞いた雪次郎が本人を前に喜んでいるところですよね。意外でもないですね。小さいころからそうでした。
参考:
なつぞら第22話のあらすじと感想(2019年4月25日放送)
夕見子と同じ北大を目指そうとする雪次郎
第28話では夕見子が雪月を訪れています。このとき、夕見子は北大を受験することを決めていました。雪月の新作のかき氷を食べながら、二人はこんな会話をしています。
(雪次郎)俺も北大受けるかな
(雪之助)北大?お前の成績と矛盾してるな
(雪次郎)じゃ札幌でお菓子の修業するさ
(雪之助)いやダメだ。お前の修業先は東京って決まってんだから
(夕見子)えっ東京行くの?雪次郎
(雪次郎)そうしろって言うんだよ
雪次郎は夕見子と同じ北大に入りたい、それが無理なら札幌に行きたいと言っています。好きな女の子を追って進路まで決めようとする雪次郎の純粋な気持ちがあらわれていました。
結局は、雪次郎は東京に行って修行することになります。
参考:
なつぞら第28話のあらすじと感想(2019年5月2日放送)
電車の窓越しに大きな声で夕見子の名前を叫ぶ
冬になり夕見子は北大の受験に向けて猛勉強中。なつに「倒れるくらいで寝るとちょっとの睡眠時間でも頭がすっきりするのさ」と言いながら、雪の中をスキーで登校します。
そして駅につくと電車に乗ります。なつと雪次郎は同じ電車。隣の反対方向の電車に夕見子が乗っていて、窓からはその様子が見えました。
(雪次郎)おっ、なっちゃんおはよう
(なつ)おっ、おはよう
(夕見子)あっ!タ見子ちゃんおはよう!
(雪次郎)タ見子ちゃ~ん!気付いてタ見子ちゃん…君の名は
(なつ)今呼んだべさ
こんなシーンもありました。家族の前どころか、ほかの高校生もたくさん乗っている電車の中でも夕見子への愛を叫んでいる雪次郎でした。
その後のシーンでは農業高校でのバターづくりがありました。雪次郎となつと良子が一緒にバターを作っていました。そこでの会話でも夕見子が登場します。
(雪次郎)そいえばうちの父ちゃんがなっちゃんとこの牧場は、いつんなったらバターを作るんだって気にしてたわ
(なつ)おじさんが?
(雪次郎)うん、地元のバターを使ったお菓子を考えてるみてえだ
(なつ)バターを作っても流通させる方法がないとね
(雪次郎)うちの店なら喜んで買うけどな
(良子)雪次郎君はそのためにここへ入ったんじゃないの?自分で作ればいいべさ
(なつ)そだよね
(雪次郎)だけど牛飼いになるのは大変だべ
(良子)それなら牛飼いの娘と結婚すれば早いべさ
(雪次郎)タ見子ちゃんとか…?
(良子)はい?
(雪次郎)いや、それなら、なっちゃんが作ってくれた方が早いべさ…
(なつ)うん、私も作りたいなとは思ってるけどね、いつかは
(雪次郎)疲れた…なっちゃん交代
夕見子と結婚という言葉を発した後、雪次郎のバターを作っていた手が早くなりました。
送別会で雪次郎は夕見子のためにとあいさつする
第43話では、夕見子が北大に合格した様子が描かれ、そのまま卒業式。そして、東京に行くなつと雪次郎の送別会と夕見子の合格祝いが行われました。
そこで新たな一歩を踏み出す3人が一人ずつあいさつをします。
(雪次郎)タ見子ちゃんから
(夕見子)どうもありがとうございます!一生懸命勉強します。雨にも負けず、風にも負けず、雪次郎にも、なつの厚かましさにも負けぬ丈夫な頭を持ちます。
(なつ)何さそれ
(夕見子)そういう大きな人間に私はなりたい!
夕見子が雪次郎の名前となつの名前を使ってうまいことを言いました。次が雪次郎でした。
(雪之助)え~そしてお前も頑張れ、雪次郎!
(雪次郎)はい。俺の目標は北大出の多見子ちゃんにおいしいって言ってもらえる十勝のお菓子を作ることです!…えっ…何で?ダメかい?
(菊介)目標が大きいようで小さいもな
(正治)あなたが言うことないでしょ
(雪之助)菓子作りの基本はたった一人の客を思うことそれでいい!
かなりの人の前で雪次郎は夕見子のためにお菓子を作ると宣言しました。反応はいまいちでしたが、夕見子は苦笑い。
これおぼえているでしょうか。9歳の雪次郎が夕見子に言った言葉と似ています。「ほくが夕見子ちゃんのためにおいしい牛乳のお菓子をたくさん作るよ」と言ったのでした。
それから9年たっても同じ思いを持ち続けている雪次郎なのです。
なつぞら第43話のあらすじと感想(2019年5月20日放送)
雪次郎と夕見子が久々の再会
雪次郎が東京に行き、夕見子が札幌に行き、二人が会うことはなくなりました。ですが、なつが暮らしていたおでん屋の風車に雪次郎が来ていたとき、夕見子が突然現れました。
(亜矢美)いらっしゃい
(夕見子)あっやっぱり雪次郎か!この近くで見かけてついてきたんだわ
(なつ)夕見!?
なぜか夕見子が東京の新宿にいたのでした。このとき、雪次郎は声優の仕事をしてうまくいかず落ち込んで酔っ払っていました。
(雪次郎)たった一つのセリフだったんですよ。でも7回言わしてもらってもダメで、あの~最後まで言わしてもらえなかったんですよね。あの普通にねしゃべってるつもりなんだけどね。マイクの前に立つとねこれ緊張しちゃってなまりが出てしまうんですわ、これが
(夕見子)ハハハハ…!何それ
(なつ)ちょっと夕見
(雪次郎)俺はダメだ
(咲太郎)別にダメじゃないって。ディレクターの藤井さんもお前のやる気だけは買ってたよ
(レミ子)そうよ、私はうまくできたんだからそれでトントンよ
(咲太郎)やっぱりレミ子はいけるよ、男の子になれる
ハハハハ
(雪次郎)チクショー!
(夕見子)だったら帰れ北海道に!帰れ雪月に!
ところで、夕見子は誰と来たのか、何しに東京に来たのかもわかりませんでした。それをきくと、夕見子は友達と来たと言います。
(なつ)友達って、えっまさかあのドライブしてた男の人!?
(雪次郎)えっ夕見子ちゃん、えっ男の人いるんかい!?
(夕見子)あのね、いくつだと思ってんの?私が誰とどこで何をしようがそれが男だろうが女だろうが自由でしょや
(なつ)どういうことよ!
夕見子がどうも男の人と来たのではないかという話になります。雪次郎は驚いたようです。夕見子はどこかに行ってしまいます。
(夕見子)それじゃお邪魔しました
(なつ)ちょっとどこさ行くの!?
(夕見子)友達がこの近くで東京にいる先輩と飲んでんだわ。とりあえずその先輩のうちに行くことになると思う。したらね
(なつ)ねぇちょっと夕見!
(雪次郎)タ見ちゃん、タ見ちゃん、俺も行った方がいいよね
(夕見子)いい!
夕見子が去ったあと、雪次郎はこんなことを言います。
(雪次郎)タ見子ちゃんはね僕の初恋だったんですよ。夕見子ちゃんはね、男にね、恋に溺れるような人じゃないんですよって!
(夕見子)それはあんただったからでしょ
(咲太郎)雪次郎、お前は大丈夫なのか?
(雪次郎)はい、目が覚めましたね
夕見子が駆け落ちしたという話を聞いた雪次郎
夕見子や雪次郎が風車にいたときに、東洋動画の決起集会も同じく風車で行われました。そこで、夕見子は、東京に来たのは駆け落ちのようなものだと言い始めます。雪次郎も聞きました。
(雪次郎)タ見子ちゃんはその男の人を愛しているのかい?
(夕見子)愛って何さ?雪次郎
(雪次郎)えっ愛って、何だべ?
(夕見子)教えてあげる、愛って志よ
(雪次郎)こころざし?
(夕見子)男の存在には愛を持てないけど、この志だったら愛を持てる
(雪次郎)うん…
夕見子は頭がいいですからね。夕見子の言っていることは難しく、雪次郎には理解できなかったのではないかと思います。同じ大学の人と一緒に東京に来ているんですから、雪次郎にはどうにかして夕見子を取り返してほしいなと思いました。
それとも、もう雪次郎も冷めてしまっているんでしょうか…。
なつぞら第91話のあらすじと感想(2019年7月15日放送)
夕見子の同士、高山が登場
ついに「なつぞら」に夕見子の彼氏が登場しました。夕見子が風車で働きはじめ、そこに夕見子と一緒に東京にやってきた高山がいたのでした。
(雪次郎)おっ、夕見子ちゃん、働いてんだって?
(タ見子)うん、雪次郎も頑張ってっか?
(雪次郎)おう
(なつ)お兄ちゃん…
(咲太郎)ん?お客さんか?
(なつ)タ見の…何て言うかあれ…
(雪次郎)ええっ駆け落ちの相手か!?
(なつ)バカ!
夕見子はなつに会わせるために呼んだと思うのですが、ちょうど風車に雪次郎もやってきたという感じでした。雪次郎はこのとき、レミ子と一緒でした。
(夕見子)その人は雪次郎の恋人?
(雪次郎)えっ?違うって、レミちゃんは咲太郎さんの恋人だ
(咲太郎)違うって
(レミ子)咲ちゃんなんてもういいわ、臆病だからとっくに飽きた
(咲太郎)あ~よかった
(夕見子)したけど雪次郎の同志なんでしょ?
(雪次郎)同志?うんまあそうだよ
(夕見子)私とこの人も同志なんだわ
夕見子は高山を同士だと紹介したんですね。雪次郎の恋人?とはきいていますが、高山がいるし、夕見子が嫉妬しているということはありませんよね。
このあと、なつと高山が話をすると変な空気になり、高山はいつものジャズ喫茶に行くと言って出て行ってしまいました。
(なつ)えっごめん、何か怒らせた?
(雪次郎)いやなっちゃんが怒るの当然だわ、あの人の言ってることは分からんでもねえが、言い方ってもんがあるべ
雪次郎は高山が気に入らなかったようです。こんなやつに夕見子を渡せるかという気持ちで頑張ってほしいんですけどね。
なつぞら第92話のあらすじと感想(2019年7月16日放送)
雪次郎は蘭子に憧れていた
第93話では夕見子となつが雪次郎のアパートに行きました。そこで、夕見子から雪次郎に質問が出ました。
(雪次郎)きれいだけどちょっときれいにするね、それで結局ここに来たのかい?
(夕見子)不満なの?
(雪次郎)いやうれしいよ
(なつ)雪次郎君がどんな暮らししてるか見てみたいって
(雪次郎)いや暮らしてるっていったって芝居とアルバイトしかしてねえからな
(夕見子)へえ~したけどあの雪次郎がここまで見事に親不孝するとはね
(雪次郎)それは言わんでや、親不孝ならタ見子ちゃんの方だべさ
(夕見子)ほらほらほらなまってる!
(雪次郎)あっもうダメだ…もうこの2人といると自然に標準語が分からなくなる、分からなく
なる…
(なつ)ねえタ見、ちゃんと家には電話してるの?
(夕見子)えっ?ああ、そのうちする
(なつ)ちゃんとするって言ったべさねえ、このまま…
(夕見子)そんな話するなら帰るよ
(なつ)分かった…
(夕見子)雪次郎は誰かいないのかい?つきあってる人
(雪次郎)いやそんな余裕はねえから
(夕見子)劇団に好きな人とかいないの?
(雪次郎)えっ…
(夕見子)えっ…あいるんだ、誰さ?
(雪次郎)いや言ったって分かんねえべ
(夕見子)まあそだね
(なつ)そんな人いるんだ?
(雪次郎)いや勝手に憧れてるだけだ
(なつ)何だ蘭子さんか
(雪次郎)何だって、何だ
(なつ)えっまさか本気で好きなの?
(雪次郎)まさか!俺が相手にされるわけねえべや、役者として憧れてるだけだ
(夕見子)女優か…
雪次郎はなんと女優の亀山蘭子に憧れているようです。同じ劇団の女優ですけど、これが恋愛に発展するかは微妙ですけどね。もう夕見子は高山という好きな人がいるので、雪次郎も夕見子ではないだれかと、ということもあるのかもしれません。個人的には、やっぱり夕見子には雪次郎を選んでほしいのですが。
なつぞら第93話のあらすじと感想(2019年7月17日放送)
雪次郎が亀山蘭子に恋をする
たしかに蘭子が好きそうな雪次郎ではあったのですが、第97話から雪次郎の恋がどんどん進んでいきました。
雪次郎は劇団赤い星座で、主役を務めることになります。それは劇団の中心の女優である蘭子との仲があるからだと周りからは思われます。
そして、劇団員たちがやめていく中、雪次郎にも新しい劇団を作ろうと誘いがありました。雪次郎は断ります。蘭子との芝居を選んだのでした。
(虻田)新しい演劇を創らないか、小畑雪次郎!
(回想)(蘭子)そのことを考えるとこの身を引き裂きたくなるのです!
(雪次郎)蘭子さんと共演することが、亀山蘭子という女優と共演することが夢でそのためにここにいます。だから今は辞めるわけにはいきません
(蛇田)亀山蘭子が君の夢か?それならその夢を追いかける方が今の君には楽だもんな。悪いけど俺たちは先に行かせてもらおう
この後、本格的に雪次郎は蘭子を愛してしまうのでした。
ですが、蘭子は雪次郎の演技には厳しかったのです。劇団での稽古でも雪次郎は怒られます。
(蘭子)ちょ…ちょっと待って!ちょっと止めてちょうだい
(福島)はい、ちょっと止めようか
(蘭子)あなたね、無駄な動きが多いのよ
(雪次郎)はい、すいません…
(蘭子)自分を見せようとせずにちゃんとトレープレフがここにいるっていうことを演じなさい
(雪次郎)はい分かりました!
蘭子はただ怒っていたのではありませんでした。蘭子も雪次郎に特別な思いがあったのです。劇団での稽古のあと、雪次郎の稽古に蘭子がつき合います。そこで蘭子は過去のことと話し始めました。
(雪次郎)「僕の気持ちがお母さんにも分かってもらえたらな!僕はもう書く気がしない…希望もみんな…」
(蘭子)ダメ!全くダメ!
(雪次郎)はい…もう一回お願いします!
(蘭子)もういいわ。少し休みましょう
(雪次郎)すいません…
(蘭子)あなた覚えてる?
(雪次郎)えっ?
(蘭子)あなたが初めて私の芝居を見に来てくれた時のこと
(雪次郎)はい…もちろんです。「人形の家」でした
(蘭子)あの時あなたが私に言ったこと
(雪次郎)えっ…
(蘭子)私の芝居にアマチュア精神を感じると言ったのよ
(雪次郎)あっ…
(蘭子)それはどうして?
(雪次郎)あ…それは高校の時、演劇部の顧問だった倉田先生に言われていたからです。アマチュア精神を忘れたような芝居をするなって。役者としてうまくやろうとするな、かっこつけるな、普通の人間としてしゃべれって。本物の役者こそ、まさにそういうもんだと思ったからです、蘭子さんを見て
(蘭子)私も言われたのよ。最初にお芝居を教えてくれた大先輩に新劇で一番大事なものはアマチュア精神だって。こんなふうにその人はいつまでも私につきあって徹底的に教えてくれたの
(雪次郎)男の先輩ですか?
(蘭子)もう…死んだけどね。戦争が激しくなって私は疎開したけど、その人は移動演劇隊に入って…昭和20年8月6日に広島にいて…
(雪次郎)蘭子さんはその人のことを…
(蘭子)あの人と同じ言葉を言ったあなたにはあの人の分も生きて演じてほしいのよ。頑張ってほしいの、これからも
(雪次郎)分かりました
(蘭子)それじゃもう一回やりましょう
(雪次郎)はい
蘭子には好きな人がいました。ですが、戦争で失ってしまったのです。その人と同じことを言った雪次郎には特別な思いもあったんでしょうね。
この稽古の後、雪次郎の芝居は上達します。そして、見事、「かもめ」の演劇を演じ切りました。
(なつ)蘭子さん、すごかったです!
(咲太郎)また言ってるよ
(蘭子)ありがとう
(なつ)雪次郎君をこれからもよろしくお願いします
(蘭子)雪次郎君の面倒を見るのは咲ちゃんの役目でしょう。私と雪次郎君はもうただの共演者だから
(雪次郎)蘭子さん…ありがとうございます
蘭子は「共演者」だと言いました。雪次郎の演技を認めたということを意味していました。
なつぞら第98話のあらすじと感想(2019年7月23日放送)
なつぞら第99話のあらすじと感想(2019年7月24日放送)
雪次郎が蘭子に告白
雪次郎はもはや夕見子のことなど頭にないような感じでした。気持ちは蘭子に行ってしまいました。雪次郎が勝負に出ます。
「かもめ」の公演が終わった時、蘭子が雪次郎を家に呼んだのです。
(蘭子)何?それ
(雪次郎)あっケーキです
(蘭子)ありがとう。後で頂きましょう
(雪次郎)はい
(蘭子)乾杯
(雪次郎)お疲れさまでした
(蘭子)お疲れさま。はあ…どうぞ座って
(雪次郎)蘭子さん、俺は蘭子さんが好きです
(蘭子)あっ…からかってるの?
(雪次郎)違います
(蘭子)じゃ気の迷い?
(雪次郎)違います!俺は迷ってなんかいません。蘭子さんをずっと好きでした
(蘭子)私には芝居しかないのよ。芝居しかない女よ
(雪次郎)だから好きなんです。俺もこのままずっと蘭子さんと芝居をしていきたいんです
(蘭子)こんな所に呼んじゃったから何か勘違いさせちゃったのかしら?
(雪次郎)これは…俺の勘違いですか?
(蘭子)そういう覚悟をしてここに来たわけ?
(雪次郎)はい…来ました
(蘭子)そう
(雪次郎)実は舞台の稽古が始まる前に劇団を辞めていった虻田さんたちから俺も誘われていたんです。新しい劇団を創って新しい演劇を生み出そうと言われました。だけどすぐに断りました。迷わず断りました!俺の夢は蘭子さんと芝居をすることだったから。新しい演劇を創るなら蘭子さんと創りたいんです!この劇団を蘭子と盛り上げていきたいんです!蘭子さん…俺は蘭子さんを絶対に裏切りません
(蘭子)フフフフフ…ハハハハハ…あなたやっぱり勘違いしてるわ
(雪次郎)えっ?
(蘭子)私が今夜あなたをここに呼びつけたのはダメ出しをするためよ
(雪次郎)はい
(蘭子)あなたの演技は最悪だった!最低最悪。下手すぎて舞台の上で何度も笑いそうになったわ
(雪次郎)すいません
(蘭子)今更撤回したってダメよ。あなたの勘違いしてる言葉をさんざん聞かされたあとだもの。気持ち悪いったらありゃしないわ。悪いけどあなたとはもう何も一緒にできないわ。その虻田さんたちのところに行って!そこでその新しい演劇とやらを創ったらどうなの!アマチュアはアマチュアらしくね。早く出てってちょうだい
(雪次郎)蘭子さん…
(蘭子)出てって!
雪次郎はフラれてしまいました。でも、蘭子は本気で言ったわけではなかったのです。それは後になってわかりました。
雪次郎は風車に行き、何も言わずに酒を飲むのでした。そして、翌朝、ようやく話し始めました。
(なつ)水飲む?
(雪次郎)うん…ごめん
(雪次郎)俺…蘭子さんを傷つけてしまったんだわ
(なつ)雪次郎君が蘭子さんを?
(雪次郎)うん、蘭子さんに俺…はっきり好きだって告白したんだ
(なつ)えっ!えっ…それで?
(雪次郎)辞めてった劇団員から一緒に演劇を創らないかって誘われたことも話した
(なつ)蘭子さんに?
(雪次郎)うん。正直言って迷ったんだわ、その時。一緒に今まで演劇を学んできた仲間からお前の力を買ってるって言われて、一緒に新しい劇団を創りたいって言われて…本当はすごくうれしかったんだ。正直言って心が動いたんだわ。やってみたかったのさ、みんなと…そういうとこを蘭子さんにも見抜かれたのかもしれないわ。蘭子さんに怒られながら俺そう思ったんだ
(なつ)怒られたの?
(雪次郎)なまら怒られた…アマチュアはアマチュアらしくそっちの仲間んとこ行けばいいって。したけど蘭子さんを好きなのも、ずっと一緒に芝居がしたかったのも本当なんだわ
(なつ)ねえ、したらこれからでも自分に正直になればいいんでないの?正直な気持ちを蘭子さんに言えば…
(雪次郎)もう遅い…俺がいたら気持ち悪いと…下手くそ過ぎて使えねえともはっきり言われた…もう一緒にはできねえと…
(話を聞いていた亜矢美が来る)
(亜矢美)それはうそなんじゃないかな?
(雪次郎)えっ?
(なつ)亜矢美さん…
(亜矢美)雪次郎君をそっちの劇団に行かせるためにさ、うそついたのよ
(雪次郎)うそ?
(咲太郎)俺もそんな気がするな。蘭子さんは反対にお前の力を認めてくれたんじゃないのか?お前なら蘭子さんから独立しても芝居をしていけるって
(亜矢美)その方がいいよって、精いっぱいの愛情を示したんじゃないのかな、きっと。なっちゃんはどう思う?
(なつ)私は…分かりません…ただつまり自分といたら雪次郎君が不幸になるって蘭子さんはそう思ったってことでしょ?蘭子さんにとって生きることは、舞台に立つことで、そのために誰も自分の犠牲にしたくないって…本気でそう思って生きてるとしか思えない
(雪次郎)かなわねえよな…
これで雪次郎の蘭子への恋は終わりを迎えました。雪次郎はそのまま北海道に帰ってしまいます。雪月で菓子職人になる道を選んだのでした。
なつぞら第100話のあらすじと感想(2019年7月25日放送)
なつぞら第101話のあらすじと感想(2019年7月26日放送)
雪次郎は夕見子のためのお菓子を作るお菓子職人ではない道を進んだし、夕見子には高山という男がいるし、この二人の結婚は怪しい雰囲気になってきました。
だからと言って、これからこの二人が会わないということはないでしょうし、まだまだどうなるのか油断はできませんよね。
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